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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

ビーグル85「Gメン追跡・復讐の拳銃市場」

ビーグルGメン・大種捜査員の、事件簿。


ちょっと日付はさかのぼって、6月5日・土曜分。

三軒茶屋で、「天使の恋」。

佐々木希という名の、モデル出身らしき<女優>、
果たして演技は、どの程度のものなのか?
と、観る前は、いぶかっていたが。

なかなかどうして、結構、やるじゃないか。
はきはきと、メリハリの効いた、
どちらかといえば、TVドラマ向きの台詞回し。
泣かせるシーンも、お見事、ばっちりだ。

最初のほうでは、男転がしの典型で、遊びまくり。
観ていて笑えるほどの、リッチ・ガールだ。
表と裏で、友人を使い分けて、仲間にうまく誘い込む 、
そのしたたかさが、コワい・・・。
(しかも、その友人の一人が、「仮面ライダーW」では、
 探偵所長役、なのだ!の声)

それが、一目ぼれの相手が現れるや、
年齢差も立場も越えた、
好ましからざる、いや、好ましき関係が、進展。
ヒロインの陽気な魅力が、全開!する。

お堅い男性が、日本史大好き!な歴史専門家で、
ヒロインが徐々に、<歴女化>してゆく様子が、
なかなかに面白く、ほほえましい。
(「風林火山」や「天地人」観といて、よかったぜ・・・!の声)

みるみる、人に接する態度が、変化してゆく主人公。
しかし、過去への反省を始めた頃には、
すべてが、遅かった・・・。

これは、長らくTVに持っていかれていた、
伝統的な恋愛メロドラマの、スクリーンへの再生、といった感があり、
かつ、意外に好ましいものだった・・・。



同日夜、渋谷・ユーロスペースで、
映画美学校関連作品・特集レイトショー。
観たいものも、結構あるのだが、
なかなか、行く時間がとれない・・・。

1発目は、プログラム・ピクチャーへの、解答と銘打った、
DV撮影の短編・「タートルマウンテン」。

江戸時代の戯作を、筋はほとんどそのままで、
現代のエンタメ・リベンジ・アクションに、しようとした模様だが。
設定上、いかにも無理が多かった。

仇討ち免状が出てきたり、
弔い桶からのアクション(!)などは、愉快なんだけど。
なんで唐突に、敵役の墓が出来てるのか?など、
妙なシーンが、続出。

おそらく、村正みたいな刀だったのを、
「家宝のコルト!」に変更したのだろうが、
それだったら、始めのほうで、観客にすぐ判るように、
前振りをしておかないと、引っ張れない。

それと、学校・学生映画の哀しさ、
細身の男子学生だらけの、素人芝居は、
どうにも・・・脱力。
マッサージ嬢役の女子だけ、どうにか見れた・・・。

面白いには面白いんだが、エンタメ映画やるには、
基礎がまだし、まだし。

諸君、特集上映中作品の、「大拳銃」(既述)あたりを観て、
ドラマの引っ張り方と、緊張感の持続と、
シーンのつなぎ方を、学ぶべし!


そのまま残って、「大いなる幻影」。
(黒沢清監督。洋画の同名映画とは別作品。)

制作された<世紀末ブーム>期の空気を、表現しようとしたのだが、
それにしては画面が明るすぎるのと、
ワンシーン・ワンカットが冗長すぎ、
こちらの観察力を、引っ張りきれていない。
唯野未歩子が、勿体ない。

「ええじゃないか」調の行列はいいが、
対する、取り締まりチームの姿が、
なんだか、チープ感を拭えなかった・・・。

そういや、当時あったな。郵便局員の郵便泥棒事件、って。
あれから10年以上、
それはもはや、遠く離れてしまった、の感があった・・・。


以上。
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  1. 2010/06/13(日) 11:32:40|
  2. 劇場用映画
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