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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

ビーグル85「Gメンは見た!偽造の日輪仮面」

ビーグルGメン・南田捜査員の、事件簿。


5月30日。日曜。


たまの上野オークラ、ピンク映画3本。
1600円。

一本目・「性戯の達人 女体壺さぐり」。

2000年、OP映画。
これが、「愛のむきだし」の、
園子温監督・脚本・出演作品。
夢乃・神崎愛・鈴木敦子、他、出演。
これ、昔ちょいと、見たような覚えが・・・。

お話は、ろくろを回す、陶芸家夫婦と弟子達の、
制作・出品、そして新ライバル出現と、コンクール対戦。
監督自身も、病気がちな、女流陶芸家に悶える夫の役で、力演。

描写は終始、軟体系の、コミカル・ドタバタ調。
つまり、女体のうねりと、ろくろの回転と、性的興奮のシンクロ。
ぬめり、ぬめりとした、人物達の軟体生物的運動性、この魅力に尽きる。
その、ぬめりのユーモラスな有り様でもって、
主役もライバルたちも、ほぼ全篇すべてを、押し通し続ける。

その有り様、潔さすら感じる。
至極変な世界ながら、なぜか、
一服のさわやかさすら、あるのだった・・・。


「CA発情フライト 腰ふりエッチ気流」。
加藤義一監督。
(これも、以前どこかで、観てるような気が?
 それとも、似た作品?の声)

中小航空会社の、CA=キャビン・アテンダントの、
なぜか良縁に恵まれぬ、恋模様の日々。

機内のセットが、あまりにも安っぽくて、がっくりくるが、
CA役の結城リナ、上京妹役の日高ゆりあ&ギター男優は、
ほのぼのと好演で、よろしい。
先輩CA役の、後輩を押しのけ、
男性客にがっつき、食らいつく有り様が・・・恐いわ。


「人妻とOL あふれる愛液」
佐藤吏監督の、佳作。

画面こそ、全体に白色基調の、明るいものなれど、
これが、非常に、哀し~いドラマで・・・。
観ていて、何とも、いたたまれない気持ちになった。
特にサラリーマン諸氏には、やりきれない話だろう。

最初の、海岸の白い服の女と、寝ている男のシーンは、
いったい何だ?と思っていたら、
後半部で、その意味が、わかってきたのだった・・・。

海辺の家へ、引越してきた、若きサラリーマン夫婦。
見るからに、幸せいっぱい。
夫は、マンション販売会社の社員で、
若手で社長に大抜擢の、経理部長。
妻との幸せを守るためなら、何でもやる!とばかりに、
仕事に、家庭にと、張り切っていた。

だが、彼女には時折、予知夢を見る、という癖があった。

その幸せが、実は、
砂上の楼閣だった事を、
暗示する、予知夢・・・。


販売会社の、とあるOLが、ある日、
ワンマン若手社長の運営する、この会社の、
ひどい商法と、脱税に、気付いてしまう。

それをネタに、関わっている経理部長を脅し、
もともと惚れていた?事もあり、
浮気を強要する、OL・・・。

今の家庭の幸せを守るために、と割り切って、
やむなく、しぶしぶ、付き合わされていた彼だが。

やがて、OLの恋人?男性が現れて、さらに事態はこじれ、
このOLの、本性ヤンキー?なキャラも、次第に表面化。
(これがこわい!の声)

部長はすべてを、金と土下座で解決しようと、
彼女らを説得するが、失敗。
社長との関係も、次第にこじれ始める。

やがて、ついに、すべての嘘が、
妻にばれる日が、来てしまった・・・。
そして、悲劇が、訪れる・・・。

初めと終盤に挿入される、ビデオカメラの映像。
主役主婦の、とぎれかけた記憶の断片が、
余計に、悲しみをそそる、効果となるのだった・・・。

そして、手持ちカメラらしき、人物の表情への迫り方、
さらには、夫役の、悲惨シーン、猛烈力演・・・。
哀。


ああ、偽造の日輪仮面よ。
その世界崩壊は、あまりにも、あっけなかった・・・。


以上。
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  1. 2010/05/31(月) 21:39:57|
  2. 劇場用映画
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