秀の、日記。
5月13日から15日まで、
木曜・金曜・土曜と連続で、新文芸坐。
木曜と金曜は、<池波正太郎&必殺>映画特集。
「仕掛人梅安」東映版。
降旗監督版。
あるのだ、こういうのが。
概ね、原作世界に忠実。
新宿昭和館以来、2回目。
出演は、萬屋錦之介&中村嘉津雄の、兄弟。
殺しの名コンビには、ぴったりの、息の合った共演。
錦ちゃん梅安の彼女?が、日活ロマン派・宮下順子。
悲劇のヒロインは、「紅ノ介参る」の小川真由美。
標的の一人が、ねじまきネクタイ・中尾彬。
若くて一本気な浪人・小杉さんは、
「サンバルカン」・二代目バルイーグル、五代高之。
なかなか、いい配役だ。
これ、BGMが、なんとすべて、
TVドラマ「影の軍団」シリーズと、一緒。
おそらくどちらかが、流用であろう。
しかし、ちゃんと場面展開に、合致した使い方をしてるのは、さすがだ。
ただ、終わりの、大胆不敵な殺陣シーンは、
やっぱり、夜のシーンにしたほうが、よくないか?と。
あれじゃ、すぐに面が割れて、捕まっちゃいそうだ・・・。
「闇の狩人」。
これも、二度目かな。
松竹と俳優座の制作、五社英雄監督。
仲代達矢の、ゴッドファーザーな江戸元締と、
原田芳雄の、記憶喪失の殺し屋浪人が、実質的主役。
冒頭の仕掛けから、大いに、
五社得意のハッタリを、かましまくってる。
土曜サスペンス常連・松尾嘉代が、特に猛烈演技。
あれで迫られたら・・・恐いわ。
<合い言葉はマリーム>CM・岸恵子も、
男達を悩ます、お色気演技。
舞台を観ているかのような、すごさはある。
梅宮辰夫と藤田まことも、
とても目立つ、殺され方で・・・。
この二人が後に、
「はぐれ刑事純情派」の署長と刑事に、なろうとは。
殺し屋組織同士の、生き残り抗争、
という枠が、枷(かせ)となっていて、
あんまり、外の世界への広がりを感じられないのが、難点か。
頼み人や、一般江戸市民についてのエピソードが、省かれていたからだろう。
それと、各人の思い入れ芝居が入る間は、
人物達のアクションが、やや停滞気味なのが、気になった。
千葉真一の、藩をつぶして成り上がった侍が、元締に、
蝦夷(えぞ:北海道)開拓をやらないか、と誘うあたりに、
わずかにロマン主義を感じ取れるが。
ラストのマカロニ・ウエスタン調対決は、ちょっといいな~。
金曜、時間の都合で、
「必殺!4 恨みはらします」1本。
深作欣二監督。
これで少なくとも、劇場で観るのは、4回目。
封切り当時、3回も、現金払いで観たのは、
これと、「必殺!3 裏か表か」だけだろう。
とにかく、敵も味方も、派手、派手。
標的の旗本愚連隊は、ド派手!
倍賞美津子のおふくと、中村主水の、
大人な対話も、いいムードだし、
千葉真一・相楽ハル子の、親子仕事人も、
どきっ、とさせてくれたり、大いに魅せるが。
圧倒的なのは、成り上がりの新奉行役・真田広之。
「かかってこいちゅ~の!」で、
なぎなたを振る、超スピード。
それでいて動き・ポーズが綺麗。
あれは、誰も真似出来んわ~!と。
土曜分に、つづく。
なお、金曜の夜は、
シネパトスの<秋吉久美子映画祭>に、ご本人登場!の日だったが、
当日、すでに<お立ち見>レベルの状態だったため、
体調を考慮して、断念し、
新文芸座に、行き先を変更したのだった・・・。
元祖・秀さん、
ご結婚、おめでとうございます!です。
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- 2010/05/16(日) 22:53:18|
- 時代劇
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