壱の、日記。
・・・え、まだやるの?今さら?
いったい、何回目だ、これで?
少なくとも、ドラマで3回、実写映画で2回は、
もう、やってるだろ~?
だって、つい最近もアニメ版、やったばかりじゃん!
何だって、そのアニメ版の主役を、演じた声優が、
実写版の新作も、主演、やるの・・・?
その子って、「ゼブラーマン」続編の、悪女役もやるんだよね?
ほんとにそれで、大丈夫なのか~?
などと、制作ニュースを聞いた時には、耳を疑った。
正直に言って、実際に観るまでは、
たいして、期待をしてはいなかった。
だが・・・予想は、割とうれしい方に、はずれた。
2010年度・実写版・「時をかける少女」。
新宿にて、ようやく、拝見。
舞台こそ、東京・横浜近辺となっているが、
内容的にこれは、
大林宣彦監督&原田知世版の、
見事なる続編、といっていいだろう。
いきなり、あの頃のテーマソングが、
歌われる事からも、それは明白。
今回の、最大の特徴は、
主役が、原作の主人公・芳山和子の、マイペース娘!であること。
「奇蹟がおきた~!」シーンの陽気さが、
アニメ版の姪キャラと、一瞬、かぶっても見える。
(相当遅くに、出来た娘なんだろうな・・・の声)
和子当人は、母親になっていて、薬科大の科学者。
しかも、自分でもおそらく、理由が不明なままに、
タイム・リープの方法を、既に、研究・開発しかけているのだ!
そして、あるきっかけで、その理由を思い出すのだが、
突発的事故により、自分が行なえない状況になり、
やむなく、待ち人へのメッセージを、
娘のあかりに、託す・・・。
かくて、今度はあかりが、母親に代わって、
昭和の御世へ、待ち人を探し出して、メッセージを伝えるために、
半信半疑ながらも、タイム・リープを、試すのだが・・・。
(つ~か、よく、その気になったよなあ・・・の声)
ちょっとした手違いにより、70年代の世界で、
とんだ予定外の寄り道を、する羽目に。
(姪以上の、ドジだなあ・・・の声)
ここで、さまざまなカルチャーギャップや、
本来、会えるはずもなかった人々との、出会いと別れを経験しながら、
抜群の適応力を見せてゆく、ヒロインの様子は、
なかなか、楽しい眺めだ。
美化しすぎず、かっこわるさも含めた、
準リアルな、70年代見学ツアー。
この辺、もっといろいろ突っ込んで、
ギャグにしてみても、よいのではないか?と。
特に、8ミリ自主映画を経験した世代には、
懐かしくも、情熱的なる記憶を、大いに呼びさまさされる事だろう。
このあたりは、ドラマ展開としては、ちょっと長めなのだが。
ここいらのヤング達の、細か~い70年代生活描写が、
後半で、じんわり、生きてくるのだ。
じつに、心憎い。
そして、ルールにうるさい?あの人が、
粋なところを見せる、一幕も・・・。
過去作を知らなくても、ちゃんとわかって、
なおかつ、泣けるぜ、これは。
やっぱり、観といたほうが、いいよ。
以上。
付記:
ただし。
よーく、確かめてみると・・・
74年2月から3月の時点で、日本では公開されてないはずの、
一部洋画の、ポスターが混じって貼ってあるのが、気にはなったが、
大筋には、さしたる影響もない模様。
(あのドラゴン映画は、たしか、
同年夏の、公開だったはずだが・・・?の声)
(メル・ブルックスの、あのホラー・パロ映画は、
翌年の、秋に公開だったはずだが・・・?の声)
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- 2010/04/19(月) 00:56:50|
- 劇場用映画
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