訃報・追悼特集。
木村威夫(たけお)監督、3月21日、91歳で逝去。
ここにあらためて、合掌。
短編映画「夢幻彷徨 MUGEN-SASURAI」で、本編の監督デビュー。
「夢のまにまに」(未見?)で、
世界最高齢の、長篇映画監督監督デビューとなった、という。
しかし、小生にとっては、やっぱりまず、
日活の「刺青一代」や、
「ツィゴイネルワイゼン」など、
鈴木清順監督作品での、
凝り性なアーティストたる、美術監督、なのである。
「馬頭琴夜想曲」の公開時に、
盟友・鈴木監督との、舞台挨拶・トークでお見かけしたのが、
おそらくは、最初で最後になってしまった。
そのとき同席されていた、女優・山口小夜子さんも、今は亡き人に・・・。
「眠狂四郎」シリーズの脚本家で作家の、星川清司氏。
2008年7月25日に、死去していたことが、
9日に判明。86歳。合掌。
しかし、生年を5年もサバ読んでて、
よくぞ長いこと、周囲にばれなかったものだ・・・。
西河克巳(かつみ)監督、6日逝去、91歳・・・合掌。
日活、東宝、東映と、各社渡り歩き、
吉永小百合・山口百恵&三浦友和・堀ちえみ等を主演に、文芸ものを多作。
<再映画化の巨匠><アイドル映画のロングランナー>といわれた、名人。
「スパルタの海」は、教育論的にも物議をかもし、公開が遅れたが、
シネマヴェーラでようやく、観れた。
喜劇の印象がある伊東四朗が、主演なのが意外。
車で勢いよく(!)突破するシーンが、印象的だった。
大井町で掛かっていたが見逃し、阿佐ヶ谷でようやく観れた、
日活少年アクション・「俺の故郷は大西部」も愉快で、おすすめ。
まさか「一杯のかけそば」が、最後の映画になろうとは・・・。
山内鉄也監督も、2日、75歳で死去していた・・・合掌。
ラピュタ阿佐ヶ谷で観た、白黒時代劇映画「忍者狩り」は、
戦略家の近衛十四郎がシビアで、
かなりショッキングな、シーンがあって、恐ろしかった。
とてもTVの温厚な「水戸黄門」と、同じ監督作品とは、思えなかった・・・。
小説・戯曲の超人コンプレックス、井上ひさし先生までが、
がんで9日夜、死去・・・。
合掌。
多感な受験生時代、
小説「偽原始人」の結末に、大きなショックを受けた。
20代の頃(1984年頃)、父親に連れられて、
「頭痛肩こり樋口一葉」の、こまつ座公演を観て、爆笑。
たしか、新橋耐子が出ていた。
おびえと反骨精神、ドタバタの織り交ぜられた、芝居。
これは、とんでもない天才だと思った。
山田康夫を舞台にあげた、「日本人のへそ」は、
舞台・映画とも、未見。
小国独立騒動巨篇小説「吉里吉里人」は、
筒井康隆に近いものを、感じた。
映画化の話が進行していたが、
予算等の都合がつかず、計画が中止されたと聞く。無念・・・。
でもやっぱり、僕ら年代にはまず、
「ひょっこりひょうたん島」の脚本家、でしょうね。
覚えているかい、マンマが作った、あったかいアイスクリーム・・・
なんて歌詞も、やってたな。
この回、有楽町のホールで、ビデオ上映されてた事があったのだ。
80年代に。
ちなみに、このホールでは、
TVバラエティーのVTR上映(たしか無料?)を、たまにやっていて、
明石屋さんまの「ヤングお~・お~!」(サザンがゲストの回)とか、
「てなもんや三度傘」の、奥入瀬の巻などもやっていて、
あれで財津一郎の侍が、「ひじょ~に、さみしい!」するのを、大写しで観た覚えがある。
NHKも、腰を据えてかからぬと・・・と、
メディア批判もほのめかしつつ、
そのNHKで、老人問題を扱った「空き缶ユートピア」が、ドラマされてもいる。
こういう、あの先生のスタンスが、好きだったのだ。
各人に対し、あらためて敬意をこめて、合掌。
以上。
この前週は、花粉症で咳がひどく、
平日の映画見物を、休んだのだった・・・。
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- 2010/04/11(日) 13:02:17|
- 劇場用映画
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