わりと最近の、ある日。
有休、平日の午後。
一日だけ、映画館の無い、ちょっと遠くの町へ、出た。
(そんな心の余裕すら、ずっと無かった。)
電車が来るのは一時間に、一本。
駅前の人通りもあまり、ない。
商店街は小さくて、遊ぶ所など無い。
スーパーも、パチンコも、ゲームセンターも、無い。
観光客も全然、来ていない。
文字通り、ひっそりとしている。
たまにどこかで聴いた子守唄が、
スピーカーからゆっくり、流れる。
コンビニが2件。
大衆食堂がちょびちょび。
金物屋には鍬や鎌が、並ぶ。
井戸と酒蔵があった。
井戸の水は結構、うまい。
城跡や寺は山の上。
杉林ではマスクが要る。
地元の話題は花粉症。
たまに猪や、マムシが出るらしい。
丘の上、見晴らしはかなり良い。
眼下に、町と田畑と、梅の花。
夕陽に鳴く、ウグイス。
ぽーっと、眺めている。
なんてひろびろ、パノラマ風景。
地元の人には、いつもの季節の景色。
多分毎年、ずーっと、ずーっと。
のどかなような、寂しいような、この町。
きっと多くの人々が
ここから大きい街へ、
時折、出かけてゆくのだろう。
さて、帰るか。
良くも悪くもお祭りだらけの、
あのにぎやかな都会へ。
そして又、シネマの旅に・・・。
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- 2006/03/10(金) 23:25:54|
- 日記
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