鉄の、日記。
連日、春恒例の花粉症に、難儀してる・・・。ぶつぶつ。
さて、今週観れた映画。
まず、エリック・ロメール追悼上映の、「春のソナタ」。
火曜日のユーロスペース、
<桃まつり>イベントの直前に、どうにか観れた。
パリの恋愛に、父親の恋人に、娘の反発に、
年齢の違う、女性同士の友情に、っていう、
まあ、よくあるお話で。
休日やバカンス中、別荘の会話に、
哲学議論を引っ張り出して、
要するに、インテリ男女の恋愛ディスカッション・ドラマ。
何だか、いちいち理屈っぽい、
さしずめ、インテリ連中だねえ~、と。
娘と、親父の恋人が、ぎくしゃくしてる上に、
指輪の紛失事件とか、たわいもない事で、
余計にこじれて、心のすれ違い。
仲裁はしない、不干渉と決め込んでた、主人公パリジェンヌも、
やっぱりっていうか、巻きこまれてるよ・・・な。
あんたらな~、自分達でこじらせまくって、どうすんだよ。
感覚的に折り合えないんだったら、無理すんなって。
あんまり頭だけで、理屈で考えこむなよ!
目の前の奴が大好きなら、お互い、ちゃんと行動しろよ!ってな。
割ともててるくせに、えいやっ、と一人に決められない、
優柔不断な親父が、一番悪いような気もするな・・・と。
かくて、女達の友情だけは、続くのだった。
ちゃんちゃん。
木曜には、フィルムセンター。
松竹ヌーベルバーグ出身・篠田正浩監督の特集へ。
ここの京橋周辺も、再開発と建て直しで、
昭和の香りを残していた、旧・映画美学校のビルが、取り壊し中。
あそこのロビーとか、いい雰囲気で、結構好きだったのにな・・・残念。
この日は、松竹大船時代の一本、「わが恋の旅路」。
一時期好きあった若い男女が、
金と、ダメダメ親父のために、引き裂かれて、
女は、ぼんぼん男の新妻になったが、
未入籍のうちに、女は事故で、記憶喪失に。
再会した新聞記者青年は、複雑な思いを抱えつつも、かいがいしく・・・。
という、わかりやすいメロドラマ。
若き日の岩下志麻を、めでるにはいい作品。
横浜が舞台ということもあり、
眺めのいい外人墓地や、丘の上の庭、
ジャズ喫茶や、海外船員の歌など、
さりげなく洋画風なシーンが入るのが、ちょっといい。
夜は、またしても、銀座シネパトス・レイトショー。
団鬼六原作・脚本・監督、
新東宝映画「紅姉妹」前後編。
ものの試しにと、寄ってみたが、
あまりのどぎつさに、頭が、くらくらした。
引っ張り方、エスカレートのし方は、小憎らしいほど達者なんだが、
小生の好みに合うシーンが、あまりにも少なすぎた。
SM嗜好の、ごく一部のおっさん以外には、
とてもまともには観れない、ひどい眺めだろう・・・。
濃い演技派女優ぞろい、いたぶりが、どぎつい。
悪ボス・港雄一の、どでかいアップ出しが、
コワい、くどい、しつっこい。
本当に、いや~な奴なんだ。
仕事人呼びたくなるような、ひどい性格で。
加えて、やたらテンジョンの高い、
力演派女優揃いの、きっつ~い、
いたぶり、いたぶられのSM演技が、延々と。
茶髪で、いたぶり屋役の愛染恭子など、観るに忍びない・・・。
あれなら、「未亡人下宿」での、コミカル好色演技のほうが、ずっといい。
はっきり言えば、旅館のだらしない、入りムコ殿が、み~んな、悪い!
一目見ればまともじゃないって、わかりそうな愛人に、
ずぶずぶと入れ込んで、ギャンブルで大借金、
愛人のボスにつけこまれて、旅館の運営をだめにして。
お前、反省するのが遅すぎるっ!馬鹿者~っ!
どんどん、気分が、悪くなってきた・・・。
後編では、もう、ついてゆけないよ・・・と、ぼやいた。
さすがにもう、ほとほと、疲れた・・・。
表現上の若々しさというものが、皆無に近かったが、
姉妹の妹役が、旅館の庭や路上で、
空手を披露する、わずかなシーンのみ、ウキウキ、だった。
でもこのSM映画じゃ、あくまでも箸休め、なんだよな・・・。
あいつに悪役全員を、かかと落としで、脳天砕いてほしかったよ・・・!
さて次は、口直しにもっと、
すがすがしいものを、観ようかなっ、などと。
以上。
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- 2010/03/19(金) 07:22:36|
- 劇場用映画
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