秀の、日記。
1月3日。
日曜のせいか、今日は、年賀状は届いていない。
夜、20時。
昨年、12月中のみ放送されていた、
「坂の上の雲」第一部の余韻も、さめやらぬ内なれど・・・。
新しい大河ドラマ、「龍馬伝」放映が始まった。
(注:第二部の放映は、今年の12月まで、待つことになった・・・。)
予告編等によると、「龍馬伝」では、
従来の小説やドラマのような、
<豪放不埒>な、始めからでっかい!坂本龍馬像ではなく、
もっと、普通に隣近所に居たような青年が、
だんだん変貌してゆく様子を、
同郷の、岩崎弥太郎の視点から観た龍馬として、
リアルに、描くらしい。
で、第一話だが・・・
なるほど、かなり、衝撃的な始まり方だった。
いきなり、明治15年、大パーティー会場。
三菱の開祖 ・岩崎弥太郎、堂々登場。
(あれれ、こないだまで、正岡子規だった人・・・?の声)
彼が「国賊!」と呼ばれて、刺客に襲われ、
危く難を逃れる場面から、ドラマは始まった。
土佐の新聞記者に、取材を受け、
そこで記者から、坂本龍馬についての質問が出る。
当時はまだ、世間に知られていなかったらしい、
坂本龍馬の回想を、弥太郎は始めるのだった。
「あいつは、大嫌いだった~!」の一言から・・・!
なぜ?
時代は、子供時代に一旦さかのぼり、
その後、青年期に移るのだが。
とにかく、この時期までの、
龍馬周辺の、郷士達の生活描写が、
観ていて、あまりにも・・・つらすぎるのだ!
土佐藩内の身分差別が、相当ひどいものだったようで。
生まれた身分が上の、<上士>達がやたらにえばり、
理不尽なる屈辱を与え続けられる、悲惨なものだった描写が、
これでもか、これでもか、と繰り返されるので・・・つらい。
「もう我慢ならん!」「やり返せ!」状態の、
<下士>仲間達をなだめつつ、
ひたすら隠忍自重の、剣術家・龍馬。
将来、道場を開いて食うこと、位しか、
まだ、大志らしきものも、持っていない様子。
一方、貧乏と身分が足かせで、
出世が思うにまかせず、くさって、怒りまくっている弥太郎。
あまりのつらさに、げんなり、
我、嘆息す。
これではまるで、フランス革命勃発!寸前の状況ではないか。
来週以降を観るのが、早くも、怖くなってきた。
唯一の気分的救いが、
加尾なる、明るく良き女性のシーン。
(元・おくりびとの妻・・・の声)
加尾に弥太郎が、惚れている様子なのだが、
当人は、龍馬の事ばかり案じており・・・。
ああ、切なや。
世に出る事を含めて、龍馬をライバル視し始めている、弥太郎。
と、これが大体の、発端部。
武市半平太が、意外や?酒に弱く、
すぐ腹を切りたがる気まじめ男なのが、
この状況下では、むしろユーモラスに見えてくる。
全然颯爽としない、自分のこれから立つべき位置すらわからない、
未成熟な時期の龍馬を、いきなり見せられて、
さぞ、多くの龍馬ファンが、戸惑ったのではなかろうか・・・。
この人物像が、いったい、どういう経緯で、
あの自由闊達なる者へと変貌するのか・・・?
ペリー来航のシーンを見ても、まだ、よくわからないのだった。
以上。
*この記事で、時代劇の記事が、通算100本になった。
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- 2010/01/03(日) 23:55:46|
- 時代劇
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