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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

さらば、大陸よ・・・

主水日記。


少し前だが、2月11日・金曜、祝日。


日テレの「金曜ロードショー」枠、4時間の特別企画で、
「沈まぬ太陽」、放映。

社会的話題作にして、問題作。
その長さに臆して、劇場に行っていなかった。
公開時は、中盤に休憩が、入ったとか。
でないと、しんどいだろう。
今は、WOWWOWやスカパーで、映画を観る時代なのだろうが・・・。

フィクションです、と銘打たれているものの、
内容は明らかに、実在の事件等を参考にして、描かれている。

扱われている航空機事故は、当時、
日テレの歌番組中に、第一報を知ったもの。
翌朝の詳細報道では、愕然となったものだ・・・。
その年いっぱいは、飛行機に乗る気が、しなかった。

航空業界・市場自体のありようも、
低料金・新規参入時代で、
このところすっかり、変わってしまったようだが。
くれぐれも、安全運航・事故防止の原点を、忘れないでほしいものだ。


渡辺謙演じる主人公には、モデルがいるとされる。
頑固一徹そうな親父で、社内での立場が、立場だったのもあって、
社内的には、不遇をかこったようだが。
劇中で見る限りでは、丁寧な事後対応を心がけたり、
海外航路開拓交渉や、支店職員の現地採用など、大変有能な人物のようだ。

歴史にもしもは無いが、ああいう事故や内部事情がなかったら、
むしろ、対外的に貢献の多い人物として、
業界の立志伝的扱いに、なっていたのかもしれない・・・。
この映画は半分は、会社勤めで苦労する、お父さん達のための作品、という印象もある。

当時までの子どもなら、
同級生のお父さんが、単身アフリカ等へ赴任している、と知ったら、
むしろ、「へえ、すごいな~」「僕も行ってみたい・・・」等、云われてたはず。
「遠ざけられたから・・・」云々、
大人びて、了見の狭い事を言う奴には、言わせておけばいいんだ。

再度のアフリカ行きに、ようやく、良い表情を見せる主人公に、
そんな気持ちを抱いて、少しだけほっとしたのも、確かなり。

ただ、劇中でハンティングしたり、象牙を持って帰ってるのは、いいんだろうか?と。
ワシントン条約以前だったら、あまり細かい規制は、無かったのかもしれないが。


組織論的なドラマで、かなり固い内容の作品だが、
考えさせられる事の多い、映画だった。
CG合成シーンも、よくがんばっていたと思う。


以上。
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  1. 2011/02/18(金) 20:40:30|
  2. 劇場用映画
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