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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

もしも宇宙戦艦が発進したら

竜の、日記。


アニメ版の「復活篇」も観ていないまま、
いきなり、こちらを観ることになった。


実写版・「宇宙戦艦ヤマト」。


公開初日は平日にもかかわらず、
シネコンの入りは、まあ、上々だった。

リアルタイム放映&再放送だった、40代から50代の男性層、多し。
明らかに旧作アニメとの違いを、確かめに来た様子。
ま、小生もそうなんだけど、ね。

10代・20代・30代の男女ペアや女子コンビ、
親子連れの姿なども、ちらほら、あった。
さすが、ヤマト。
主演のキムタク・ファンも含めて、
関心を持つ層が、幅広い。


で、始まったら・・・
いきなり、空中戦が、「スター・ウォーズ」世界。
ああ、今やると、こうなるのね。


ドラマ展開が、進むにつれ・・・
・・・絶句。ショック!
設定変え過ぎ。
これは完全に、平行世界。
俺たちの、「ヤマト」じゃない!と叫びたい人達が、
相当、いるのではないだろうか?

正直、小生も、そういう気持ちを、抑えられないのだが・・・。
でも、それらの<改良>?が、
全部「改悪!」だとは、言いきれない面も、多々あったので、
ちょっと複雑な、気分だった。


アニメでの男性キャラが、
一部、女性になっていたり。
森雪が、いわゆるツンデレ・キャラに、変わってたり。
佐渡先生が女医に変わってて、
一升瓶と猫は、しっかり持ってたり。

でも、キムタク古代と、ツンデレ森雪のやりとりは、割と面白い。
抱き合うシーンが、ちと長いのが難点で、
「その間に早く、作戦命令しろよ!」って言いたくなるんだけど、ね。

でも、ひおあきら版の漫画(これが小生は、TV版より先だった)でも、
終盤、抱き合ってた気がするし。
まあ、いいか。


まあ、それらのことは、心を大きく持って、許そう。
これは、平行世界なんだから。

しかし・・・

宇宙人側のイメージ設定が、まるっきり、
「エイリアン」・「アビス」などの、アメリカンSF路線。
後半がまるっきり、「スターシップ・トュルーパーズ」。
デスラーやスターシアが、あの扱いでは、かわいそうだ・・・。
あれだけは、がっがり。

SF映画の設定としては、十分、ありなんだけど、
「ヤマト」内のシーンとしては、いかがなもんだろうか・・・と。

地球人側の各人と、顔がそっくりな、
ガミラス人・イスカンダル人達が、
通信映像に、どっ、と出て、初対面する、
なんていう合わせ鏡なシーンを、
ちょっと、期待していたんだけど・・・ね。


アナライザーのデザイン変更と活躍は、
むしろ面白かったし。
木村拓哉の、熱っぽい新・古代進は、
意外にも結構、納得できたけど・・・ね。

無茶な特攻作戦、営巣入りの罰、
命令する上官ならではの悩みなどを、よく示してくれているシーン等では、
ちゃんと、元祖の精神は、受け継がれている、とみた。

ただ、なぜ波動砲を、直さないの・・・?とか、
なおひっかかる箇所も、大分、あったが。

セットやCGは、そう悪くないし、
実写版「デビルマン」と比べりゃ、
数段上!なんだけど。
これはやはり、アニメ版とは、別世界なんだよな・・・。
との思いを、強くしたのだった。

子供などの、初めて観る者にはともかく、
今や親世代となった、オールド・ヤマト・ファンの大半は、
おそらく拒否反応を示して、
この映画の、設定大変更の嵐を、認めないだろう。

とはいえ、
かつての「惑星大戦争」や、
「宇宙からのメッセージ」みたいな路線の、冒険SF映画は、
今、アニメ以外ではなかなか、制作されないだろうから。
邦画業界的には、技術的経験値のアップには、
幾分は、貢献はしたかもしれないな・・・と。

よくぞやった!という部分と、
ああ、やっちまったか!な部分とが、
同時に含まれる、
新作「ヤマト」、だった。



以上。

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  1. 2010/12/01(水) 23:17:46|
  2. 劇場用映画
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