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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

夏は・・・逃亡者

からくり屋の、日記。


8月17日・火曜。
19時頃より 、
御茶ノ水、アテネ・フランセ、
瀬々敬久監督・特集上映。

「HYSTERIC」(後半のみ、再見):

公開時の初日に、テアトル新宿で観た、劇映画。
小島聖・千原浩史主演、というと、これが浮かぶ。

今で言うDV彼氏から、彼女が逃げ続けては、
追いつかれて発見され、また離れられなくなり、
一時は、腐れ縁で共働きするも、
又別れて・・・を、繰り返す話。

しかもこの暴力旦那、
隣人のサラリーマンを、殺してしまうのだ。

そのあたりは、ダイレクトにではなく、
遠くからの目線で、二部屋の窓を覗いている形で、
そこに音声を重ねて、描かれている。
ワンシーン・ワンカットの応用は、お家芸ではなく、
当時の尖鋭的な監督達は、こぞって使っていた。

一応、フィクションではあるが、
実際に起きた、ガス爆発男女事件なども、
参考にして、織り込まれている。

キャメラ目線、あるいは、
ゲーム機目線?シーンも、なぜかあって、凝っている。
そこだけ、画面カラーを変えてあるのは面白い。

描き方があっさりしていて、ねばりが無い!との批判も、
当時からあったようだが。
あれ以上ギトギトで、どぎついリアル描写にされたら、
こちとら、たまらない!
だからあれ位が、感情移入する側には、ちょうどいいのだ。

最後の再会篇では、
お互いの性質を、よく知っていながらも、
もう、ヒロインの生活は、元彼のそれとは、別次元になっていた。
昔のようにはいかない事を、悟りきれず、
またも暴れる、旅人?男が・・・。
何だか、哀れだった。


いすみ鉄道など、千葉県内でのロケが多いのは、
ちょっと、うれしい作品。
  



8月19日・木曜。

「借りぐらしのアリエッティ」(シネコン):

アニメ界の両巨頭も、さすがにご高齢、なので・・・
「ギブリーズ」等につづく?
ジブリの新世代育成プラン、登場。
(「耳をすませば」の近藤喜文監督が、今いればなあ・・・の声)

「トトロ」や「ぽんぽこ」、「ポニョ」ほどには、
描写が濃くはないし、
アクションも、小規模。
実にささやかな、アニメ映画だが。
のっぺらぼうな「ゲド戦記」などよりは、数段、上出来。

一寸法師的親子アクション、
家屋・部屋の視野変化などは、それなりに面白く、
ちょっとした登山隊・探検隊気分。
ダンゴ虫やゴキブリが、
すっきり、きれいに見える映画は、珍しいかも・・・と。

悪役?お手伝いおばさん、
ほとんど、コメディエンヌ。
女エノケンみたいで、笑えた。
小人たちとの、たわいもないドタバタが、
<配役>しだいで、こうも愉快になる、という見本。
それと、猫の動きがいい。

逃亡、お引っ越し、というよりは、希少民族流浪談、
そして、明日への出発、という印象だった。
道中に、幸あれ。



以上。

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  1. 2010/08/19(木) 23:48:47|
  2. 劇場用映画
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