竜の、日記。
8月8日・日曜・21時、渋谷。
ユーロスペース・レイトショー。
ダーティ工藤監督のDVドキュメンタリー・「石井輝男魂」。
ノーゲストの日で、
客は、多分男性が、7人位だった。
新東宝・松竹・東映でのモダン・アクションから、
「網走番外地」、エログロ時代劇・猟奇犯罪ものまで、
どぎつさと軽快さとを同居させた、
独特の劇映画群を、連発してきた、
石井輝男監督も、この夏で、没後5年・・・。
生前の御本人を、既に無き名画座・大井武蔵野館で、
幾度も、トークゲストとして、お見かけしていたものだ。
エログロ路線のころは、出た女優が、
他監督の班から、嫌われてしまっていた・・・という、
気の毒なエピソードも、今回、作品中で披露されていた。
写真・インタビューの豊富な、
だが動きの少ない、このドキュメンタリーで、
画面がもっともエネルギッシュに、弾んで動いて見えたのは、
皮肉なことに、
「無頼平野」撮影中の、記録映像パート、だった。
主演俳優は、非常に積極的に、
演技や殺陣に、没頭・集中していた。
(まさか彼が、あんなことになるなんて・・・!の声)
8月14日・土曜、午後。
またしても、上野オークラ・新館。
トーク&サイン会の後、
上映3本、拝見。
「未亡人銭湯 おっぱいの時間ですよ!」:
新作。五代暁子脚本・池島ゆたか監督。
上野オークラ新装開店に、合わせて制作された、
いわば、ピンク・オールスターキャスト映画。
題名通り、TVの「時間ですよ」シリーズを意識した、
明るく、コミカルな内容。
主人公は、風呂屋の若き未亡人。
亡き主人役は・・・監督。
今、彼女に惚れてるのは、
かなり歳の離れた、大学教授。
とにかく、お風呂シーンのメンバーが、男女ともにすごい。
イ幸田李梨・里見瑶子も、しっかり出てる。
バーの女役・日高ゆりあ、
お江戸伝統?の、イケメン三助に、メロメロ。
ポイント・サービス商法が出てるあたり、
時代反映、ですなあ。
盗撮?野郎の、存在をちらつかせる、
あの赤い目は、誰?と思えば、
これが、後半に・・・ね。
いくら好きな女性がいても、
脅迫は、ダメ!反則でしょ~。
当然、某強烈女優?により、
たっぷり、お仕置きだベ~!な運命に。天罰。
万事が、割とのどかな、解決(というのか?)で。
やれやれ、ほっとした。
「セックスガードマン すごい腰使い」:
旧作。深町章監督。再見。
里見瑶子・酒井あずさ・鏡野有栖、
川瀬陽太&ベテラン男優2名、出演。
新人ガードマン青年(川瀬)が、八王子へ着任、
宝物蔵の警備に行く。
女は苦手だ、とぼやきつつ、
先輩ガードマンが、女房と、
いちゃいちゃしてるのに呆れながら、
青年も結構、手柄を立てつつ、
自分も3人の女性に、翻弄される、というドタバタ。
里見の女怪盗、忍者装束なのに、
なぜか、「ベルばら」陶酔人間。
ガードマンを、「アンドレ!」と呼ぶ。
「あれは、民衆の叫びかっ!」って・・・
いや、あれは単に、
いちゃいちゃ夫婦が、もだえてるだけだって。
と、いたってのんきな、ライト・エロ・コメディー。
「痴漢警報 ゆび這う車内」:
こちらも、池島ゆたか監督。
日高ゆりあ主演、珍しい?OL役。
不倫相手の上司に、最近、
あっさりと捨てられて、くやしがっている。
そんなとき、アキバ系?らしき痴漢青年に接近され、
怒って、とっつかまえて叱っていた、
その時、事件発生。
自分の過去の、失恋体験とリンクした、
変な幻惑の世界が、現出して・・・?
ばればれのセット・シーンが、逆に、
時空を超えた、夢?の幻惑的効果を、
ささやかに、だがなかなかに面白く、発揮している。
相撲取りVS拳銃男など、無茶を承知の奇想が、取り柄。
一応のハッピーエンドには、なっている。
劇中でも、主人公が言っている通り、
勿論、犯罪行為は、いけませんよ~!
これはあくまでも、<映画>ですからね~。念のため。
21時より、銀座シネパトス・、レイトショー。
東宝の怪奇映画、「血を吸う薔薇(ばら)」を、再見。
何度も観たはずなのに、しばらくぶりに観ると、
どうしてこんなに、ぞくぞく、してくるんだろう・・・?
岸田森という才能、決して、「ファイヤーマン」だけじゃないのだ!
ちなみに、もう1作、出演してるぞよ。
以上。
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- 2010/08/15(日) 08:12:57|
- 劇場用映画
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