仕立て屋・レンの、日記。
今日の夜で、
PFFアワード作品を、ひと通り観終わった。
今年の、個人的<観客賞>は・・・
「くらげくん」、かな。
ギタギタした人間関係ドラマが、多数派の中では、
一番キュートで、すがすがしものを、感じさせてくれたから。
本当は、人間ってやつを、
もっと、肯定したいんだ。
これでも・・・ね。
と、静かに、つぶやいてみる。
以上。
付記:31日(土)、朝
その後、PFFのHPにて、受賞結果を知りました。
そうか、壮烈介護ばあちゃん主役の、「あんたの家」が、
グランプリですか・・・。時代だなあ。
受賞された皆さん、おめでとうございます。
今年参加の皆さん、今後もご活躍を、期待しております!
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- 2010/07/27(火) 23:44:29|
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小五郎の、日記。
7月24日、土曜。
いまだ、猛暑。
雨の日以外は、朝から30度越えが、あたりまえ状態に。
さすがに、バテかける。
ついに今日で、
TV・ラジオ地上波放送の、オール地デジ化まで、
一年を、切った・・・。
こりゃ、もう、時期延期は、なさそうだな・・・。
ああ、やれやれ。
いいかげん、アンテナ点検等の、準備開始しようかな・・・・と。
以上。
- 2010/07/25(日) 22:55:49|
- TV
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速報。
今朝、6時頃、震度4。
飛び起きる。
水郷・鹿島で、震度5の地震発生。
津波なし。
土日以降の日記・記事、只今記述途上、なり。
以上。
付記:8/1(日)付
大体、書けました。ふう。
それ以降の分は、後日、アップ予定、です。
なお、それらの記事の、執筆期間中に、
芸社スレッドと、<地下テントろばくん>HPで、知りましたのですが、
松梨智子監督が、突如、
制作団体<地下テントろばくん>の、
活動終了!?宣言を発令された・・・とかで。
次の監督・出演作品を、ずっと、楽しみにしていたので、
どうして?何があったんだろう?
と、大変、驚いております。
ちょっと、心配しておりますです。
公式情報、求む。
以上。
- 2010/07/23(金) 08:02:11|
- 日記
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竜の、日記。
21日、夕方より、新宿K’sシネマ。
ここは、あの新宿昭和館の、跡地に建てられた、
小粋な、映画館。
今、やっている、DV自主映画の特集上映は・・・
<ムビハイ>こと、<Movies-High 10>。
この日は、<ベーシック(1)>。
9分から15分程度までの、短編7本。
<PFFアワード>方面では、ボリューム厚盛りの、
ややハードな?作品群を、
連続して見せられ続けていた、真っ最中だったので、
<ムビハイ>客席での小生は、
かなりゆったり気分となり、くつろいで楽しんでいた・・・。
(自分で行ってたくせに、よく言うよ~!の声)
以下、解説。
「純愛」:渡辺真玄監督
・・・というタイトルが嘘のような、
ちょいとえぐい、ドタバタ喜劇。
親元の家に、<彼氏>を連れてきた、20代の娘。
最初、彼氏目線でキャメラが動くため、姿が不明だったので、
これは何かあるな、と勘ぐったら、あっさりとカードは開かれた。
父母に紹介された、可愛い?<彼氏>は・・・
KAPPA。
そう、河童くん。
服はカジュアル、顔は緑色、頭にはお皿。
「川で見つけた」って、まんまじゃん。苦笑。
で、不満げなお父さんに、交際を許してもらうため、
河童くんは、お父さんとの三本勝負を、提案したのだった・・・。
これが、もう、じつにばかばかしくて。
乗せる娘と母親の、はしゃぎっぷりがすごくて、笑ってしまう。
やれやれ、ひとまず円満解決、と思っていたら。
娘と母親が、そのはしゃぎっぷりのまま、
とんでもない暴挙!に出てしまい、
グロい世界に、暗転。
お父さんは、がっくり・・・。
河童くん、先に結婚相談所へ、行くべきだったな~。
「赤いインクと黒い靴」:赤松桜監督
・・・は、
がらんとした、休日の、オフィスビル内。
OL女性が、廊下でよく見かけていた、
ビジネスマン風の、男性。
ある時、ちょっとしたきっかけで、
二人は出会い、ようやく直接、
廊下の休憩所で対話を、始めたのだった・・・。
二人だけの、世界。
という、わりにありふれた、お話だが。
ガラス越しに、向こうの人物を、
眺める視線のシーン、ちょっといい。
廊下の床に落とした、書類の山が広がるのと、
そこへ赤いインクが、さあ~っと広がり、
二人の心理状況を暗示しているらしいのも、
ちょっと、いいシーン。
全般に、音楽向きのPVに、なりそうな感じ。
恋はワイン色、って歌があったな、と、思い出したのだった。
「マリフラワー」:進千絃監督
・・・は、派遣OLと、派遣先の社員男性の、
ちょっぴりキュートな、一週間を描く。
主役ヒロインが、なぜかいちいち、
室内グッズの位置を、メジャーで測っている。
彼女独特の、美的バランス感覚が、あるようだ。
彼女と席が近い、スーツの正社員男性。
仕事から帰った家では、妻との対話も、ごくわずか。
やや味気ない日々に、ふと、光をさした、
派遣OLの、ちょこっと跳んでる?言動。
どうやら、この男性の服装を、
彼女流の<美的感性>に、合わせてみたくなった模様。
その影響で、次第に、
服装の<美的>感覚を、学んでゆく、男性。
だが、ようやくそれに、馴染んできた時には、
彼女はもう、そこには居なかった・・・。
気まぐれのような、小さな風のように、
人生の一瞬、通り過ぎた、
ちょっと小粋な、キュートな女性。
こういう人に、男は結構、ときめいたりもするもの・・・なり。
明るい主題歌も、なかなかいいぞ。
(「必殺仕事人2009」のテーマソングが、浮かんだりして・・・の声も)
「はじまりの夏」:佐々木洋一監督
・・・は、プロの先輩カメラマンに、あれこれ言われて、
少ししょげてる、助手青年が、主人公。
学校出てから、早や幾年。
ある日、高校時代の同窓会に、出席。
そこで、かつての同級生女性に、再会。
タイムカプセルの卒業ビデオを、起こしたPCで、
データ映像を観ながら、皆でわいわい、やっている。
彼は、あの頃に、
夢を持ちながら、事故で急死した、
親友の同級男性を、思い出していた。
彼の映像も、残されていた・・・。
吞み会のお開き時、
主人公が、寝たふりをして、
亡き友を思い、一人泣いている。
それに気付いていて、そっとしておく、女性・・・。
ううっ、いい奴らだ。泣かせるぜ。
夜が明け、町内で彼は、
戻ってきた女性に、再会。
友との思い出の場所を、めぐる・・・。
ちょっと70年代の、日テレ青春ドラマ等を思い出させる、
ちょい泣けて、心温まる、いい話、なり。
今も夢をかなえたい、ナイーブな主人公青年を、
俳優・安藤晃洋が、好演。
これも青春、だなあ。
「きんぎょ」:菱木睦監督
・・・は、一軒家に住むおばあちゃんと、
夏の里帰りでやってきた、孫娘の、
小さな、夏休みの光景。
庭、風鈴、お昼寝、デメキン・・・
ごくありふれているような、でもひとときの、
お茶を一服、麦茶を一杯、といった風な、清涼感。
ほほえましき、二人の対話。
「少年時代」の歌が、聞こえてきそう。
いい意味で、ほっとくつろげる、1本。
「せんせい」:鈴木亜加里監督
・・・は、森昌子の歌みたいな、タイトルだが。
特に、どきっ、とさせられた作品。
宿題のノートを、白紙で出して、先生に呼び出された、
女子高生の惚れた相手は、
若く明るい歌声に、のスポーツ青年・・・ではなく。
なぜか中年で眼鏡?の、お父さん風教師、だった。
ノート学習や、補習の事を、
親身になって、相談に乗ってくれる、先生。
匂いまで、気に入ってるらしい。
二人っきりの状況下で、モーションをかけられて、
戸惑い、叱ってしまう先生だったが・・・。
・・・って、見ているこちらが、
もっと、戸惑ってるよ~!と。
大丈夫か、あぶないぞ~、この二人!と、
終始はらはら、させられた。
ラストシーンも、ヒロインにどっきり!もの。
うぬ~、やるなおぬし、姑息な。
いい。そして何か、くやしい・・・。
男性じゃなくて、女性監督が撮ってしまったのが、
ちょっと、おどろき。
まあ、先達には、
浜野佐知監督や、吉行由美監督がいるけども、ね。
上映後のトークによると、
「イケメンの人じゃない人に、したかった」とかで。
なるほど、そっちだと、同じ状況下でも、
大分印象が、変わってくるだろう。
面白い試み、なり。
あなどれん、女優と監督だ・・・。
「靴ずれ/いちご/デリバリー」:佐藤稔浮監督
ラストの一本は、これがまた、
いかにもありそうな、きっつい話で。
正直、参ってしまった・・・。
だってね、ピザのバイトしてる青年が、
デリバリー先で、初恋の女性に、再会したらば、
まず、彼女は男と、同居してた。
ガーンっ。
そしてクサって、下宿へ帰って、
気晴らしに電話で、出張ソープを、頼んだら、
やってきたのが、その・・・元彼女。
な、なんだそりゃ~!
外の車で待っていて、もめたのを察して、
代わってやってきたのが、今の彼氏。
そこの事務所の、マネージャーだったのだ。
さ、最悪・・・ドーン。
昔の彼女を知っている、
彼女はお前との暮らしに合わない、靴ずれしてる!
と、怒りまくり、
男を追い返し、泣く青年・・・。
これでは、吐き気も、起きようというもの。
ああ、不幸な偶然。気の毒すぎる・・・。
不安げに、仕事の相談をする、女性。
プロっぽい指示を与えて、なだめる、今の彼。
何だかなあ・・・。
今は思いきり、泣け!青年。
ひとしきり泣いたら、きっと落ち着くさ。
いつかは、笑って話せる日も、
来ることだろう。多分。
(話してOKな人にだけ・・・だけどな、の声)
陽は又、昇る。若いんだ。
さあ、元気を出して、外へ出よう。
落ち着いたら、次の女性を、探すのだ!
え、女性側は、って?
ああなっては、もう、
何を言ってやっていいか、わからん・・・。
ただ、多分、若いうちだけだよ、それは。
と、それだけ。ごめんな・・・。
さて、そろそろ、
真夏のしのぎ方、過ごし方を考える時間を、とるとしよう。
休日はできれば、なるべくなら、
すがすがしい風景が、見たいんだ・・・と。
以上。
- 2010/07/22(木) 22:15:35|
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主水日記。
PFFアワード、作品紹介。
17日・土曜、鑑賞分。
Bプロ
「イチゴジャム」:庭月野議啓監督
女子学生の妄想シーンで、どきどき、させられる。
ジャムと、男女の肉体が、ねちょねちょ・・・!うわあ。
(友人が、余計な事を言うからだ~!の声)
とにかく、エロイ。
このままピンク映画が、撮れる程のレベル、なり。
しかし、これは、何とも・・・切ないなあ。
「真っ赤な嘘」:小林岳監督
都会の端っこ、下宿界隈でバイトする、
寿司屋店員達の、結構ハードな、生活ドラマ。
皆、心が疲れている・・・。
観ていて、泣けてくる・・・。
中盤、ステレオタイプな、一見正論?を吐き、
周囲の人々と揉め、こじれる主役店員が、
「の・ようなもの」の主人公みたいな印象で、面白い。
彼とOL風女性、同居男性、アパート住人らとの、
身も蓋もない、やりとりシーンには、
シニカルな笑いも、含まれていて、
場内では爆笑も、起きていた。
終わりは何か、哀しき嘘で、
寂しい感じ・・・だけど、ね。
上京組の人には、共感を呼びそう。
Cプロ
「アンナと二階の部屋」:田崎恵美監督
桃井かおりと菅野美穂を、合わせたようなヒロインが、
いきあたりばったり、ハチャメチャな言動の連続で、
ギャグ漫画風で、大変面白い。
この人主演で、シリーズ化!なんて、どうですか?
「世界グッドモーニング」:廣原暁監督
最初、長まわしで、
アロハの青年達が、歩いてふざけながら、登場。
てっきり、彼らが主役?かと、思わされたが。
主役は、すぐ近くにいた、
学校フケた、制服の少年だった。あれれ。
いつも通る道で倒れた、
ホームレス男性の持ち物から、
その元彼女?お姉さん経由で、
思わぬ、遠出の旅に。
ほんのちょっとだけ、成長する少年。
ほほえましい。
まさしく人生は、旅だ。
全体に、ゆっくりゆっくりな進行だが。
ちょっとした家出旅気分が、味わえる。
ラストの雄大な風景は、気分がいいものよ、と。
Dプロ
「硬い恋人」:森岡龍監督
マンションに住む女の子をめぐり、男性2人が、
友情の、<泣いた赤鬼>作戦を敢行。
一人はにっこり、でももう一人は、複雑な気分に・・・。
コンビニで男女を遠目に撮る所が、
ちょっといいシーン。
男くさい、ちょいエロなネタを、結構やっているのだが。
画面が単純に暗すぎて、目前の状況がよく見えず、
移入し損ねてしまうのが、難点。
ここぞというシーンでは、もう少し、明るめで見せるべし。
<プリン部屋>シーンの、どっ、という反応などが、
それを証明している。
ザリガニは・・・じつに、もったいない・・・。
「21世紀」:山内崇寛監督
いかにもゴダール?黒沢清?的な、
独特の音楽使用法と、奇妙なる場面つなぎ。
ドラマの始まり部分で、編集が荒っぽく、
最初のほうでは人間関係が、よくわからず。
ヒロインと少女の登場が、唐突に見える・・・。
あの辺は、何というか、
実相寺昭雄風にも、見える。
大半で、次のつなぎまでのシーンが、
変に間延びしていることもあって、
中盤までドラマが、わかりにくかったが、
だんだん、ファミリー・ホラーらしいと、つかめてきた。
後半はまるっきり、「リング」「らせん」の世界に。
不可思議なる異世界には、なっているのだが、
とっつきがいい人と、悪い人で、
評価がかなり分かれそうな、
奇妙奇天烈な、映画。
20世紀末、というタイトル・イメージではないか?と。
18日・日曜、鑑賞分。
Eプロ
「キミ/ハミング/コーヒー」:勝又悠監督
ちょっと気弱な?男の子を前に、
女子高生の揺れる気持ちと、シンクロするように、
ゆっくりと揺れるキャメラワークが、
なかなか、いい感じ。
朝の土手で、ゆうべの連中を遠目に眺めつつ、
アフレコ?するシーンが、ちょっとユーモラス。
実に、ほほえましい光景よ。
「青春墓場 ~明日と一緒に歩くのだ~」:奥田庸介監督
密売人の二人が、やたらと派手に笑いまくって、
すべり出しは素晴らしく、快調。
捜査官から、逃げ始めたあたりまでは、良かったのだが・・・。
途中から主役が、水道点検の青年に交代、
あらら?となる。
都会の隅でで再会した男女、
あれから、お互いこんな、さえない生活に、なってしまった・・・。
後半が重く、暗く、
血なまぐさく、やるせない気分。
追い詰められて、やがて哀しき、陰々滅々・・・。
凄いんだけど、ドラマ的には何だか、
残念な気も、ちょっと。
出てくる奴、み~んな、頭やられとる。
エンドルフィンの、摂りすぎだよ~!
Fプロ
「雲と空」:Yoshino監督
特殊な念力?を持った、タイプの違う男子高校生2人が、
出会って、交流する話。
中国かフランスの田舎で撮ったような、映画の雰囲気は、いい。
教室や弓道部に毎度、生徒が二人しか出てこないのが、
どうしても、気になる・・・。
まあ、女の子向きの感じかな、と。
「反抗」:堀内博志監督
古い家屋の残る、森の中に、
少女が、置き去り。
変なルールでもって始まる、
シビアな、人間狩りゲーム。
訳のわからない、カウントダウン。(戻ってるし!の声)
サイレンの使い方など、面白い。
穴のシーンで、大笑い。
でも、人生投げてる、追っ手が、ちとコワい。
ラストでタイトルの意味が判るも、
え、そこで終わりなの?
もう一山ないの?と、すっぽかされた感も。
Gプロ
「くらげくん」:片岡翔監督
表現は自由、でも生活は自由じゃない、
そんな子どもライフを、
子役2人が、可愛くのびのび、いきいきと体現。
たわいもない会話シーンを、眺めているだけでも、楽しい。
緊張を強いられる作品が多い中では、
気分がほっとさせられる、心の休憩時間。
「白昼のイカロス」:阿部綾織&高橋那月・共同監督
大都会・渋谷の裏、隅っこに細々と生きている、
雀荘に出入りする、心優しき人々の、対話劇。
70年代の、中村雅俊やショーケンの出てきそうな、青春ドラマ風。
急にかんしゃく起こす、主役の上京娘(監督の一人)が、
特に目立つ、存在感。
全体のテンポがだらだらで、かなり長く感じるのと、
台詞が一部聞き取りにくいのが、玉に傷。
でもドラマとしては、間違いじゃない、と。
Hプロ
「あんたの家」:山川公平監督
老夫婦、介護問題自体の暗さを、
ブチキレ関西おばちゃんの、
押せ押せ!な言動パワーが上回って、
大いなるど迫力、あり。
やっぱり、愛より生活、なのね。おばあちゃん・・・。
「TIGER」:ジェームス・マクフェイ監督
事務所を転々としつつ、モデル稼業を続ける、
外国人男女の仕事、心情吐露、恋と別離を描く。
東京近辺を舞台にし、上野などでロケをしながら、
まったく、洋画そのままの世界に、仕上げている。
Gプロの「白昼のイカロス」とは、まるで違った、
視野の切り取り方は、面白いし、
風景撮影や演技は、この上なく高度なり。
だが・・・
前半の、幸せな気分が、
後半、一転。
誰が見ても別れが近い、
こじれた男女の、言い争う様は、
ひたすら、不快感を与える。
日曜の夜に、これを延々、見せられるのは、
正直、きつかった・・・。
主人公に告ぐ。
もうあきらめて、新しい恋を、探しなさい!と。
追記:その後、7月27日(火)鑑賞分。
Aプロ
「ポスト・ガール」:北川仁監督
失恋して死を選んだ、弟の敵!とばかりに、
姉が、弟の惚れていた女性を相手に、
不気味な笑いとともに、恐怖の情報かく乱作戦で、
コワ~い、復讐話・・・
の、はずが。
本来悲劇のはずの、冒頭シーンから、
既に、喜劇漫画のような雰囲気が、見受けられる。
で、かんじんの<作戦>が・・・
ポストが、住まいのそばなのをいい事に、
差出人達や、郵便局員の目を盗み、
文通手紙の横取り、無断開封、
ニセ手紙の執筆、すりかえ、送り出し・・・
って、おかしいだろ。
ケータイとメールの時代に。
大体、筆跡とか、何で皆、同じなんだ?
それにあれ、挙動不審で、通報されないのか?
などと、観ながら徐々に、
あれこれ、ツッコミたくなってくる。
罠にかかっていた?人物が、真相を知り、
橋の上で荒れるシーンは、舞台コントのよう。
奇妙奇天烈、あまりにもでたらめ、
いきあたりばったりな展開に、
次第に・・・苦笑させられてゆく、当方。
後半、嘘から出た真・・・?
どう見ても、別人とわかる人物を、
家族だと云って扱う、人物達。
それ、変だろ。何でわからない・・・?
と呆れてたら、あっけなく、ラストに到達。
黒い喜劇としては、少々薄味、上滑りも目立つのだが。
何ともシュール、アンバランス・ゾーンな世界なのは、好感あり。
最後の、皮肉ありげな表情は、何を示すものか?
「賽ヲナゲロ」:天野千尋監督
いきなり、化粧に眉毛抜き、のシーンで。
これは、女性の発想だな~、とまず感じた。
女性ならではの、身体生理的描写も、あるし。
ああいうのは、一般的男性は、ちょっと引くものだが、
これはまあ、違うんだから仕様がない、というべきか。
最初はぱっとしなかった、帰郷就職女性が、
だんだん、あかぬけてきて、
男女交際への、一歩を踏み出しつつ、
過去のさまざまなトラウマ、コンプレックスを、
次第に自ら、徐々にだが、克服してゆく。
その様子は、危なっかしくもあるが、
いじましく、可愛らしく、潔い。
観ていて、何だか、応援したくなってくるのだ。
それ、そこだ!ゆけ!拒む時は拒め!
そう、そのまま、いけ!そこはためらうな!いっちゃえ~!みたいな。
(マラソンの、女子ランナーとトレーナー?みたいだな・・・の声)
反対にコワいのが、雑巾がけに凝る、ヒロインの母親。
教育方針的思い込みが、激しすぎる。
既にその思い込みが、
娘の置かれた実情や、当人の判断力などとは、
かけ離れてきている事を、認めようとしない、頑固者。
(ついこないだ、渋谷の<関西ゼロ年代>特集で、
教師親子の自主映画で、もろにそういうのを、観たばっかりだな・・・の声)
玄関での親子対決、バケツの水をかぶるシーンなど、
じわ~っと、こみあげてくるんものが、あった。
これが真の、精神的自立、というやつだな~、と。
もう、しょっぱくなんかないぜ、あんたの人生は!
ラストは、ちょっとご都合主義?な気もしたが、
正直言えば、ほっ、とさせられた。
後味良ければ、すべてよし。
20代女性の、遅れてきた青春!映画、なり。
なお、アウトマン・ラボ方面で見かける方が、
約2名、特別出演?しているので、びっくりした。
職場と家庭の、お父さん、なり。
(味のある人達、呼んだなあ・・・の声)
以上。
- 2010/07/22(木) 00:13:13|
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秀の、日記。
閑話休題。
今日、「必殺」・「裏刑事」系?刑事ドラマの、
「ジョーカー」(フジ系)に、
上村愛香女史、発見!
またも、TVニュースのアナウンサー役。
お元気そうで、何よりです。
以上。
- 2010/07/20(火) 22:27:30|
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小五郎の、日記。
7月12日から、16日までの平日は、
映画を観れぬまま、仕事中心で過ごす。
連日、気温は30度を、軽く越す。
水分補給が、大事。
体調保全を兼ねて、帰宅後は、
ほぼ、家にて休む日々。
7月17日、土曜。
半日仕事、昼食の後、三連休に入る。
梅雨が明け、いよいよ、猛暑のシーズン。
カンカン照りの、ヒート・アイランドの東京を歩き、
ほてる顔をあおぎながら、向かった先では、
一年間待っていた、あの映画祭が、
既に、始まっているのだった・・・。
そう、<ぴあフィルムフェスティバル>こと、PFF。
会場は、昨年同様、
国立近代美術館フィルムセンター。
無論、お目当ては、自主映画の全国コンクール、
<PFFアワード2010>。
どうやら今年も、PFFは無事、開催されているようだ。
前売り券を手に、2Fロビーへ上がると、
「おや~?」という変化が、2つ3つ、あった。
まず、例年やっていた、<PFFアワード>の、
場内での<観客賞>投票用紙が、置いてない。
アンケート用紙が、あるだけだ。
入口で受け取ったチラシ等にも、入っていない。
チラシ表示の中にも、<観客賞>は、無くなっていた。
ああ、とうとうあれも、廃止になったのか・・・。
組織票になってないか?と、
批判の目を向けていた時期も、あったのだが。
毎年、結構真剣に考えたうえで、
たった1本の作品に絞って、投票してきていたもので。
不況等による、予算や人手の、都合なのだろうか?
インターネットの時代になって、
もう、いらなくなったのだろうか?
いきなり、拍子抜けする、発見だった・・・。
そのかわり、というのか、
2つ目の変化が、ユニークなものだった。
<Post=it>(ポストイット)とPFFの、コラボ。
渡されたチラシに、
ポスト・イットの紙が1枚、付いていた。
それと同じものの束が、
2Fロビーの一角、入口の向かって左側に置かれた、
丸いテーブル2つの上に、
サインペンと一緒に、用意されている。
事務所や家などでよく、連絡用のメモ書きをして、
ホワイトボードや冷蔵庫などに、貼っておく、
あの、ポスト・イット、である。
メッセ-ジを張るための、カラフルなボードが、
そばに、設置してあるのだ。
要するに、作品監督・関係者への伝言板コーナー、である。
感想や意見等を、短いメッセージにして書き、
貼っておけば、読んでもらえる、というわけ。
これは、原初的シンプルさで、
なかなか、いいアイデア。
ついつい長く書いて、
時間切れになってしまう、アンケート用紙に比べると、
行数は少なくなるが、手軽に描ける。
絵入りでも、いいし。
会場に来た一般の観客や、他の作品の人々、
来場者の皆さんにも、読んでもらえるし。
監督や出演者・関係者にとっても、親しみがわくことだろう。
こういう試みは、歓迎!なり。
それと、もうひとつ。
よく理解できないのが、
ロビー受付の仮設売り場で売っていた、
PFFアワード作品集DVD。
その一部に、<1WeekDVD>、というコーナーが。
お手頃価格(1000円前後の安さ)で買うと、
携帯かPCで、1週間だけ観れる?というもの。
え、7日間だけなの?データ消えちゃうの?
それって、商品として、ありなの・・・?
・・・いや、後から調べてみると、
データがロックされるので、
再度観るのには、解除のパスワードを、
525円で、買う、という仕組みなのだ・・・とか。
なるほど、じゃ、オンデマンドみたいなもんだな?と。
まあ、レンタルとか購買とか考えたら、
安いといえば、安いわけで。
こういうビジネスモデルも、テストケースとして、
ありといえばあり、なんだろうか。
なお、この土日、場内の座席埋まりは、
去年よりも、若干、好転しており、
各回上映後のロビーは、大変明るい賑やかさに、包まれていた。
ポスト・イット・コーナーも、好評で。
小生もしっかり、数枚、書いておいたのだった・・・。
アワード作品内容等については、
後刻、別記予定。
以上。
[夏が来た・・・ポスト・イット ]の続きを読む
- 2010/07/19(月) 16:33:33|
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政の、日記。
11日・日曜、夜。
雨中、外出。
19時より、中野区・Plan-B。
まだ席があるかどうか心配だったが、
座布団席に詰めて、何とか入れた。
<ハイライトシアター>舞台公演、
「ゴキブリの作りかた2010」。
作・内田栄一。(注1)
脚色・いまおかしんじ。(注2)
演出・出演、伊藤猛(注3)。
チラシによると、1966年に初演され、
1986年に新版が、作者により上演された、
アングラ演劇の、2010年版、とのこと。
キャストが皆、ピンク映画にゆかりのあるメンバー。
特に80年代、90年代以降、
2000年代にいたるまでの、ピンク映画。
本多菊雄、奈賀毬子、岡田智宏、ほたる、川瀬陽太、
伊藤清美、伊藤猛・・・。
その意味では、かなり、豪華!配役である。
客席との間に、紗(しゃ)のかかった、平らな舞台。
なぜか、後ろの黒板が、
選挙ポスター用の板の、デザインになっている。
まず、東京の風景映像がカーテンに映写され、
演劇メンバーが入場、何やら替え歌のようなものを、合唱。
赤塚漫画か、筒井康隆の小説のごとき、
何やら奇妙、珍妙なる、
近未来SF芝居が、進行する・・・。
記憶喪失らしき青年が、迷い込んだ、
とある科学研究所には、
やはり自分の正体を、知らないらしい?
コートを着た、謎の中年紳士が出入りし、徘徊していた。
そしてそこには、失敗作として捨てられかけた、
片言しかしゃべれない、
美女アンドロイド・ロボットが、置いてあった。
なぜかその美女アンドロイドに、惚れこんでゆく、青年。
その研究所内には、赤いジャージに白衣の、
饒舌でテンジョンの高い、変人風な博士と、
やたらに陽気な、女性助手が、いた。
彼らはどうやら、ゴキブリを使った、
ある特別な生物実験を、準備しているらしい。
うまく育成すれば、
人類の次の覇者ともなり得る、生物になる・・・
と、いうのだが。
青年は最初、やや醒めた視点で、
博士の実験を、手伝っていたが、
やがて、女性助手とともに自ら、
この生物実験に、はまってゆくのだった。
さらには、この博士の実験場に、
選挙の立候補者やら、
スクープの匂いを嗅ぎとった、記者やら、
その記者に呼ばれて来た、色っぽい女優やらが、
次々と現れ、集まってくる。
美女アンドロイドも、いつしか、言葉を覚え、
青年と会話を、かわすようになってくる。
一同、実験意義の議論で、カンカンガクガク。
記者のネット・アップを経て、状況は次第に、
社会的騒動?へと、発展してゆく。
いつのまにか、「ゴキブリ様は神様です!」みたいな、
変なことにまで、なってきていた・・・。
その行く手に待っていた、
とんでもない、実験結果とは・・・?
と、大体、そういう感じで。
明らかに、ベトナム戦争当時を意識した話だが、
2010年の現代に合わせて、
一部を置き換え、アレンジしている様子。
登場人物(+ロボット)の会話や、小道具の中に、
ネットカフェやケータイ、I-PHONE、普天間基地などが、
時事ネタ的に出てくるあたりが、
<必殺>シリーズと、近いものを感じる。面白い。
疾走感あふれる、ラスト・シーンは、
一度観たら、当分、忘れないだろう・・・。
約2時間の芝居だが、
最後まで、くい、くい、と引っ張られ、
一気に観たような印象すら、残る。
また、20年後位には、
<新版>公演が、出てくれるのだろうか・・・?などと。
以上。
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- 2010/07/11(日) 23:56:51|
- 演劇
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小五郎の、日記。
7月11日、日曜。
昨夜は、遅くなったので、
翌朝、土曜の留守録を、観た。
副音声がCM後に少し、入ってしまったが、
鑑賞に大きな影響は、なかった。
その番組とは・・・
「必殺仕事人2010」。
冒頭に、<中村主水に捧ぐ>と、あった。
故・藤田まこと氏、追悼の意をこめた、新作スペシャル。
いきなり、一同仕事中!シーンから始まる。
その際、江戸で流行りの、
<天誅>侍斬り事件の、犯人らしき者が通りかかり、
誰かに、裏の仕事を見られた!
と焦る、仕立て屋・レン。
あれ、以前は坊主だったのが、
髪伸ばして、モデルチェンジしてるよ!
(後で、坊主頭の奴が出てくるから、
イメージ差別化、かな・・・の声)
で、さて・・・
中村主水のVTR使用は、回想時のみの模様。
彼は、どういう扱いになったのか?というと・・・
主水は、せん・りつと共に、
急な任地替えで、西の方(関西?)へ、
中村家ごと、引っ越した模様。
戸口にはなぜか、お別れの張り紙と一緒に、
十手と、木の名前札(根付?)が、残されていた。
現役仕事人達が来た時には、
すでに中村家の自宅は、空き家。
いきなりだったので、
すぐ隣に住んでるはずの、同心仕事人・渡辺小五郎も、
女元締・お菊も、仕立て屋も、
まったく知らなかった様子。
(まるで・・・夜逃げ!?の声)
(仕事人にしては、ぬかったな小五郎・・・の声も)
代わって、新しい同僚同心の、子だくさん一家が、
中村家の後に、引っ越してきたのだった・・・。
「子育て手当でも、あればねえ」などと、早速時事ネタ。
で、今回の話は、
若手幕閣・勘定吟味役、風間右京乃助の行なう、
政治闘争・財政改革・事業仕分けと、
その江戸市民への影響、というもの。
普請事業の人足には、現場の仕事がなくなり、
口入れ屋の前には、仕事にあぶれた人足達が、殺到・・・。
当然に、事業仕分けの実行指揮者・右京乃助が、
皆に、恨まれはじめる・・・。
「必殺」得意の、現代的時事ネタが、冴える。
これがらみで、
田舎の子供の仕事依頼(!)を受けた、
経師屋の涼次が、
旅先から江戸へ、帰ってくる。
標的の役人・風間を尾行、見張るも、
謎の用心棒に、行く手を阻まれる。
<いろはかるた>を投げる技で、警告してくる、用心棒。
「い」なら「犬も歩けば棒に当たる」で、
「深入りするな」、という具合。
これ、ちょっと面白い。
やがて、侍狩りの犯人と、<不動明王>文句との関係を、
寺社奉行協力の下、表の仕事で調べていた、小五郎と、
風間右京乃助の尾行をしていた、涼次は、
とある古い寺で、合流。
標的たる、世間の嫌われ者・右京乃助が、
実は<旗本家の柿本平三郎>という、別の名で、
密かに、市民運動家的活動をしている事に、
仕事人一同は、気付く。
平三郎としての彼は、好青年。
古い荒れ寺に、食い詰めた人々を集め、
家宝の茶碗を売った金で、
定期的に、炊き出しの場を提供したり。
階層社会を超えた、理想の助け合い精神を、
そこの仲間達に広めようとまで、していたのだ・・・。
(あれ、結構いい事、してんじゃん・・・?の声)
(せめてもの、罪滅ぼし、なのだろうか?の声)
(この時代に、階層超党派は、ありえねえだろ~?の声も)
おりしも小五郎は、妻の懐妊!の報に、
喜ぶどころか、内心、戸惑っていた。
人殺しの自分なんかが、
人の親になって、いいのだろうか・・・?と。
(主水も「商売人」とか、
よくこれで、悩んでたっけな・・・の声)
その本音の一部を、ちらりと、平三郎に語る、小五郎。
平三郎もまた、
「私のやった事も、あやまち、だったかも・・・」と、
いろいろ別な意味で、悩んでいた・・・。
が、しかし。
蜜月はいつまでも、続かない。
侍斬りの犯人判明、
町人女性の妊娠、
大奥の御年寄らの脅し・揺さぶりなど、
状況の急速な変化により、改革途上で、
大スキャンダル暴露の危機に追い詰められた、
右京乃助(=平四郎)は、
ついに、対応を180度、転回。
緊縮政策の一部転換、
上司の筆頭老中(「必殺」殺され役常連・津川雅彦)謀殺、
政敵(「仕舞人」他・本田博太郎)取り込みを、画策。
更には、証拠隠滅のため、
取り込んだ役人らに命じて、
せっかく作った、炊き出し場の世界を、
自らの手で、すべて、崩壊させてしまう・・・!
(うわ、ひでえ~っ!の声)
悪人も、善人とは紙一重、
実は人間、表裏一体なのでは?という、
いかにも「必殺」らしい、ハードな展開。
そして、江戸で涼次と再会していた、
セミレギュラー・如月が、
今回、頼み人になり、泣かせてくれる。
毎度おなじみのアジトで、
「理は、どっちにある?」「俺だよ!」などと、
例によって、シビアで皮肉なやりとりをしている、仕事人一同。
かつて、中村主水のいた席に、
仕事料を置いていく、涼次。
主水の分まで、仕事して、
「必殺仕事屋稼業」の名文句まで、披露。
(緒形拳の半兵衛も、にんまり・・・の声)
終盤、主水の出番こそ無いものの、
レギュラーメンバーの頑張りと、
ナレーター台詞使用、刀の使い方など、
小五郎の、主水リスペクト行動もあいまって、
敬意は十分に、払われている、と見た。
おかげ参りの列が、
江戸市中になだれこむ場面群が、痛快。
あれこそ、民衆本来のパワー!と。
何だか、踊りたくなっちまうね。一緒に。
うん、良かった。
見応えのある、必殺スペシャルであった。
(これ、続編、いけるよね?の声)
以上。
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- 2010/07/11(日) 13:03:24|
- 時代劇
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主水日記。
7月10日・土曜。
例によって午前中は、仕事。
午後2時より、高田馬場・BABACHOP。
この日は、通称マシューさんこと、
故・立花修一監督の、一周忌上映会。
最新作「アネモネ」を完成せぬまま、
彼は唐突に、事故により、
天国へと、旅立ってしまったのだ・・・。
(付記:「アネモネ」は現在未完成のため、
予告篇のみが2回、上映された。)
ここの上映会の常連にして、
彼の友人・周兵衛氏が、司会。
故人の奥さんや、作品複数出演の星野佳世女史、
ドキュメンタリー作品に出演の、劇団メンバー、
BーDASH他の常連客・スタッフに加え、
多くの関係者が、彼を偲んで、既に集まっていた。
作品鑑賞中や、現場の思い出話などでは、
涙する者も・・・いた。
作品内容の一部が、彼の死生観らしきものに、リンクしていて、
なおかつ、遺影写真を前に、では、無理もない。
泣いている人に、どう声をかけてあげればいいのか、
と、戸惑う気持ちが、
観客の小生にも、やはり、ある・・・。
彼が周囲の人々に、好かれていたのは、間違いないのだ。
小生にとっては、まず、
軽いドタバタ・コメディ、「誘うっP」?の監督であり、
次に(野方で?)観たのが、風景撮影の綺麗な「紅葉」だったので、
両者のギャップに、不思議な感じがしたのだが。
周囲の自主映画関係者にとっては、叙情と風景画の要素がメインの、
「夏の終わり」シリーズ3部作の印象が、深かった模様。
せめて、上映される作品を観、
皆と献杯する事をもって、
氏への追悼に、代えたい。
以下、当日上映された、監督作品群。
(注:司会の説明によると、
監督当人の意向により、封印された初期作品群が、ある模様。)
「Concert(コンチェルト)」:
監督当人が、実質的デビュー作、と位置づけていたという、
30分弱の、ファンタジー・ミニドラマ。
昼間の公園で一人、
自主映画をVHSビデオ撮影している、監督(演・太田文平)。
そのカメラのファインダー越しに、ありえないものが、映っている。
自主映画撮影の途中で、事故(車らしい)で急死したはずの、
出演女優(女子高生?)が、
今、動いて、こちらに話しかけている・・・?
マイクで音声が拾えるので、ようやく、
その場に彼女の幽霊が、笑っているのを、納得した監督。
彼女は後一週間で、成仏して、消えてしまうという。
自分の映画が未完成なのが、この世での心残りなのだ・・・。
そこで、共演者の男性を呼び出して、彼女と<共演>させ、
映画シーンの残りをすべて、演出・撮影することになって、というお話。
カメラ前でおかしな顔をして、
ほらほら、いるよ~!とふざけてる、幽霊女優。
幽霊にもマイク越しで、ダメ出ししている監督。
ちょっと、笑える。
しかしながら、その後の現実経過を考えるに、
今やこれは、泣けてくる内容なのだった・・・。
「紅葉」(再見):約30分。DV。
上映前の説明によると、
音楽家・神宮寺司氏との、実質的共同制作作品。
監督好みの、<姉妹の絆>もの。
回想シーンに白い枠を付けて、過去と現在を交互に見せるので、
なんだか、昔の松竹文芸映画風にも見える。
妹役女優の、可愛らしさと、いじらしい演技が光る。
隣の青年を入れて3人で、ラブコメ的回想譚?と思いきや、
姉の恋人出現と、男の子の死により、
たちまち、何か抑えていたものが、表面に出始めて・・・
ああ、そうなるか~、と。
とにかく、女優を伴っての紅葉ロケが、綺麗に取れている 。
マシュー作品の多くは、映画イメージの作り方においては、
叙情入りの風景写真家、というか、
心のきれいな、キューブリック?みたいな印象が、あるのだ。
「ドロー・ザ・カーテン」:
劇団<インプロモーティブ>の公演準備状況を記録した、
20分位の、DVドキュメンタリー。
実は今回、この作品が、特に面白かった・・・。
背景と人物とをイメージ的に、きっちりかっちり合わせた劇映画とは、
また、まったく違った、映画の魅力。
俳優・女優達や女性演出家の、いきいきと弾む、
動きと表情の魅力を、垣間見せてくれた。
舞台衣裳も含めて、観ていてじつに、楽しい。
こういうのも、撮っていたんだね・・・。
この線の映画作品も、もう少し、やってほしかった気がする。
そして、彼の路線ではメインの、三部作。
「夏の終わり ~幻影~ 」(再見)
二人の大人女性が、幻影のように、
山地の川を、歩く。
それを見た、小さな男の子が、
驚いて、逃げる・・・
というだけの、DVなのだが。
何か、冷やした水のような、
ひんやりと、涼やかなものを、感じる。
「夏の終わり2 ~初恋~ 」(再見・既述)
形のいい山、田園や花畑、そこに姉妹を置く。
のどかな、夏の夕暮れの風景。
とにかくそれが、撮りたかったんだろうな・・・と。
「夏の終わり3 ~星の約束~」(事実上の遺作)
3作目は、監督に依頼されて書かれた、
河野亜紀女史の脚本を、映画化。
監督の好きな要素を、脚本で可能な限り入れた、という。
黒磯ロケ入り。
森林風景と別荘、星空の下、
元は3姉妹だった、妹2人が、
子供のころ病死した、姉の思い出を、語り合う。
妹の一人は、映画監督になっていて、
海外へ出掛ける前らしい。
姉が語っていた、流れ星を、
今、観に来ていた2人は・・・という、
ささやかな、お話。
バイオリンの、お姫様めざまし?シーンが、ちょっと愉快。
小生の職業上の事もあり、難病ものは、苦手なほうなのだが、
終盤が、心にくいまでの・・・ファンタジー。
泣かせてくれるじゃないか。
まさか、これが遺作になるなんて。
上映終了後、恒例の打ち上げで、
一同、献杯を行なう。
ここで、ある疑問が起こる。
議論のテーマ、というべきか?
素材がほぼ9割方、撮影済みであり、
予告編までは、出来たものの、
まだ編集が残っている、「アネモネ」本編を、
関係者一同は、なんとか、完成させたい意向。
その場合、編集をした人との、共同監督名義で、
完成作品、ということに、なるのだろうか?
あるいは、エイゼンシュタインの<遺作>のように、
撮影エピソード・記録等を、追加してつなげて、
<未完作品>として、お披露目するのだろうか?
撮影・編集中の映画の、全体像については、
毎回、終盤ぎりぎりまで、周囲にも秘密主義だったらしい、
マシュー監督自身の、最終的意向は、
最早、完全にはわからない、だろう。
できるだけ、近いであろう形に・・・
というのは、あり、だと思うのだが。
映画本来の脚本や、
結末の付け方や、まとめ方のプラン等、
細部についての、
自筆文章か、記事でも、残っていればいいのだが。
それと、追加撮影は、必要かどうか?
というのも、あるだろうし・・・。
う~む、これ以上は、わからん。
考え込んでいると、
だんだん、頭が、こんがらがってきてしまうので。
ここから先は、制作サイドの領分、
彼等の判断に、任せたい。
とにかく、予告編を観た以上は、
どのような形であれ、
ひとまず一つの作品として、<完成>された映画作品を、
ちゃんと、観たいものだ・・・と。
と、若干の議論の後、帰宅す。
酔いが早く回り、
ぐっすり、眠る・・・。
明日は、もう一人の、
小生にとっては大きな人物の、
追悼を、せねばならないのだ・・・。
以上。
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- 2010/07/11(日) 12:58:35|
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竜の、日記。
7月8日夜、20時。
下北沢トリウッド。
「GET AWAY」。
ロードショー終盤でやっと、つかまえた。
上映前に、監督挨拶と、
アラサー芸人トーク・コーナー、あり。
しかし、平日夜とはいえ、
客席に、男女計5人、というのは、きびしい・・・。
代返のできない少人数授業、みたいな気分になってきた・・・。
監督は、普通のサラリーマン男性、だそうで。
ほぼ、映画は素人のサラリーマン諸氏が集まって、
「演じ屋」&「駄目ナリ!」シリーズの、
野口照夫監督による、指導・協力もあって、
めでたく、完成した、という。
30代って、今、こんな感じなんだよ、
という気持ちをこめて、作ったのだそうだ。
エンタメ路線、DV。
芸人コーナーは、<JJポリマー>という、眼鏡男性2人。
<引きこもり選手権>の生中継、というネタで。
まあ、ちょっと、笑えた。
で、本編の「GET AWAY」は・・・。
筋は一応あって、
上司に因縁つけられて、リストラ寸前、
懸賞小説執筆中の、中小企業社員男性が、
妻に励まされて、ガッツを出す話、なのだが。
途中から、テレビ番組になったり、
劇中劇に、正体謎の、ふんどしロッカー?集団が出たり、
ひねくれ上司の、変な性癖が出たり、
小説中のはずの人物達が、実体化?して作者を脅かしたり、
どんどん、「天才バカボン」級に、変な話になってゆく。
全篇、ほぼ躁状態で、
宴会芸とコントを、
連続して、一気に見せられている、という感じだった。
ご都合主義だらけ、漫画的ギャグだらけの世界に、
どんどん、こちらも頭が、軽~くなってゆく・・・。
脱ぎっぷりのいい、男性出演者たちに、唖然、茫然。
ひねくれ中小企業上司と、風俗店長、
やたらとヒステリック、テンジョン高く、悪役熱演。
証券会社ボスと秘書が、
結構はまった、ワル役演技。
メイド風俗嬢?は、忍者姿のほうが、似合ってる気がする。
どこからどこまでが、劇中の現実?小説?
みたいな、ドタバタ展開に、
各シーンでちょっとずつ、笑う。
編集のリズム・テンポも、比較的に良い。
ゆえに、結構面白く観れる。
一体どこに、使うつもりだったんだ?!なNG集も、
ちょいと顔が、ほころぶ。
おかげで気分爽快、
大分、すっきりしたのも、事実なのだった。
以上。
- 2010/07/08(木) 23:57:29|
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主水日記。
7月7日、水曜。
七夕だが、
朝から、雨。
北斗と南、いや、織姫と彦星にも、
ちょっと、お気の毒なお天気で・・・。
やはり、というべきか、
業界不祥事の連続が、響いたようで。
NHKの相撲生中継(名古屋場所)は、
初めて、中止、と決まってしまった。
夕方6時から、ダイジェストのみを放送する、という。
日本のTV放映開始以来、初めての事態。
とりたてて、相撲ファンという程でもないのだが、
生で細かいところを、よ~く見たい、というファンも多いだろうから、
これも又、お気の毒、というべきだろう。
現役力士出身者の多い、モンゴルでも、
生放送は、見送られることだろう・・・。
そうそう、4日の日曜夕方、5時59分に、
<地デジ化実験放送>というのが、あった。
「笑点」(日テレ系)の終わりで、桂歌丸師匠が、
「このあとやりますので、ぜひご覧になってください・・・」
と、のたまうので、
そのまま、待っていたら・・・。
突然、TV画面が、
ザーザー!の砂嵐に。
「2011年7月xx日以降、
あなたのTV画面は、このようになります・・・」
云々の、白い文字が出た。
約1分間。
せかしてるんだ。まだアナログTVの家庭へ。
早くデジタルTVにしろ!と。
早くアンテナの点検と、コンバーターつなぎをしろ!と。
最近は、その一環として、
NHKも民放も、7月1日から、
ほとんどの局の画面が、
上下に、黒い帯が入るようになってきた・・・。
まったく、何をそんなに、急いでるんだ?
スカイツリーが、ちゃんと出来てからでも、いいんじゃないのか?
もうちょっと、待ってよ!
こちらだって、予算と準備が、要るんだから・・・。
機器と別に、アンテナの工事費が、必要かもしれないし。
やれやれ・・・。
と、一応、ぼやいてみる。
以上。
- 2010/07/07(水) 07:40:19|
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左門の、日記。
この週末は珍しく、土日とも、映画を休んだ。
金曜にチバテレで、
千葉公園内に、蓮の花が咲いているのを見て、
土曜の午後、何となく、観に行ってしまった・・・。
千葉駅前より、モノレールで、ひと駅。
門前から、坂の下の池まで降りて、
岸辺の小道を行くと、
蓮の庭と、絵の展示館が、あった。
薄桃色の、真近に見る蓮の花は、
なかなかに、綺麗だった。
周囲は、写真を撮る人や、絵を描く話をする市民で、
それなりに、にぎわっていた。
池の向こうには、さっき乗ってきた、モノレールが走る。
昔の、上野公園みたいだ。
くつろぎの、ひと時。
公園内を散歩中に、
少年野球の子供達が、何か掛け声をやっているのを発見。
そのすぐ横で、台形の大きめなコンクリートを、見つけた。
戦前の鉄道連隊の、跡らしい。
そのもう少し奥には、花壇の後ろに、
何やら鉄製の、うずまき貝みたいな、妙なモニュメントが。
<タイム・トンネル>。
(そういえば大昔、NHKで?
そんなSFドラマ、やってたな・・・の声)
神戸で、花の博覧会があったときのもので、
終わってから、ここに移設した、と書いてあった。
さらに奥には、
黒いSL機関車が一台、固定されていた。
市民プールがあって、
初泳ぎ組がもう、バシャバシャ。
ずっと奥の競輪場は、駐車場が満員になっていた・・・。
戻って、池をぐるっと周り、
正門の裏の、神社に参り、
公園内に戻り、丘の上の記念碑を見る。
ここには、鉄道連隊関係の銅像があったらしいのだが、
戦時中の供出で、無くなってしまった、とか。
池の付近をゆっくり、散歩していると、
午後3時頃より、雨が降ってきた。
慌てて、池のボートから、乗り場へ戻る人々が。
やむを得ず傘をさし、蓮の庭まで戻り、
これにて、再びモノレールで、
千葉駅へ、帰る。
その後、余勢を買って、
総武快速=横須賀線経由にて、鎌倉見物へ向かうも、
戸塚付近から、
珍しく、乗り物酔いになりかけ、
やむなく、大船で、引き返す・・・。無念。
この日は、これにて帰宅。
日曜、体調保持のため、家で休む。
当ブログ追記と、片付けの続きをする。
以上。
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- 2010/07/06(火) 22:33:38|
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ゼルディア、通信。
デンライナーのごとく、
少~し、時をさかのぼって。
6月26日、夜のことです。
銀座シネパトス・レイトショー、
東映<戦隊>シリーズ、35周年記念・特集上映。
1週目は、元祖・「秘密戦隊ゴレンジャー」劇場版、2本。
しかも土曜は、上映前に、
特撮関連誌の人と、元テレビ部プロデューサー氏の、トーク付き。
これは、ファンとしては、見逃せないですね~。
さぞかし、満席寸前の、大入りに違いない・・・と、
早めに、勇んで、来てみれば。
あ、あらら・・・。
20代から40代まで、通人層男性が中心、
女性もちらほら、いるけれど。
後ろの空席が、予想外に、多い。
もっとファンがいても、いいはずなのに~!
ショック~!
な、なぜぇ~?
理由は、おそらく3つ。
1つは、当日のゲストには、出演俳優・女優が、いなかったこと。
2つ目は、当日、予定されていたという司会者が、
何かの都合により、お休みだったこと。
3つ目に、特撮ドラマ・ファンの多くが、
制作にまつわる、多くのエピソードを、
すでに、書籍・専門雑誌等で読み込んでいて、
大体のことは、承知となっていたであろうため・・・?
(注:かなりもう、インタビューで語ってるから・・・
との談話も、当日はあった模様で。)
と、いった原因が、考えられるのですが。
それでも、質疑応答コーナーがあって、
関西=関東のネット・チェンジや、
「キカイダー」制作等についての、
当時のお話が直接、伺えたのは貴重で、ありがたかったです。
大勢抱えていた、映画俳優の出番を、
何とか作らないと、という状況下で、
ゼロから発足した、東映テレビ部には、
相応のいろいろなご苦労が、あったことでしょう・・・。
結果的にそれが、60~70年代の、
<テレビ映画>時代を開拓したのですね。
そのおかげで、私達は、
たくさんの番組を、楽しむ時間を持ったのですよ!
今回は、好きな戦隊ヒーローや、追加6人目マン、
悪の組織・怪人・幹部などの、
お好みアンケートの用紙が、配られてました。
う~ん、あまりにも大勢いるので、
思い出すのが、結構、大変だったぞ~。
ゴレンジャーと、サンバルカンあたりが、
比較的、思いだしやすかったかな・・・と。
アマゾンキラー、とか。
引き続いて、作品上映。
1本目、「秘密戦隊ゴレンジャー 真っ赤な猛進撃!」。
1976年、26分。当然カラー。
空飛ぶ戦艦、登場。
まだ、巨大ロボはありません。
いますね~、鉄鋼軍団の、テムジン将軍。
一番、石森プロっぽいデザインです。
総統はまだ、顔を覆って、出してませんね。
戦艦仮面が、ほんとにそのまま、戦艦型の頭部。
このわかりやすさが好きなんですよ、黒十字軍の悪役は。
(個人的には、TVのフォーク仮面が、傑作ですね。)
カレー大好き、気は優しくて人情に弱い、
初代・キレンジャーの弱点を突いた、
えぐ~い、女スパイ作戦。
ああ、悲しみの改造人間。涙ものです。
反省するのが、遅かった。
しかし、火薬の使い方、
結構、派手!だなあ~。
思いっきり、ですね。
2本目、「秘密戦隊ゴレンジャー 爆弾ハリケーン !」。
同じ76年、21分。
オール・四国松山ロケの、スパイ・アクション篇。
フェリーやホテル、お城のロケシーンで、
ちょっと観光気分。
悪玉のミサイル基地に、武器を納入している、
死の商人を追跡して、
5人・プラス・アシスタント女性が、活躍。
こちらは後期なので、
キレンジャーが、二代目になってます。
モモレンジャー、ホットパンツでアクション!
かっくいい~!
モーターボートで、気分も爽快。
総統の、変装!?がすごい。
何でそうなるの~!わから~ん。
今回のラインアップ、
以前、川崎市の市民ミュージアムで観たものが、多いんだけど。
あのときは土日の昼まで、お子様連れが、すごく多くて。
ものすごく、ウケてたな~!と。
このプログラム、トーク無しだったら、
絶対、昼間やったほうが、入るよね~!
そこが、ちょっと、もったいないかも・・・ね?
本日のゼルディア通信、以上。
- 2010/07/02(金) 19:42:01|
- 特撮
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拝啓。
皆様、お元気でしょうか。
アWorker.でございます。
まだ、梅雨空の日々が多いのですが、
少し早めながら、暑中お見舞い申しあげます。
健康に留意して、活動されておりますように。
さて。
2003年7月19日、
旧掲示板、スタート。(注1)
記事、外部よりのメッセージを含め、
延べ、100回。
この掲示板は、同年8月25日朝、
アクセスの都合により、消滅。
映像温泉芸社HP内スレッドにては、
2003年秋、御厚意により、新・専用スレッドが誕生。
同年10月19日より、書き込み開始。
記事とメッセージを含めて、700回。
2005・6・30、
現在のブログ開設により、
芸社スレッドの最終記事が、ブログに移動。
2005・7・5、
ブログへ直接、記事を初書き込み。
その直後より、大迷走の連続、だったよなあ・・・!
実はいまだに、そうなんですけどね。
ようやく、記事書きのコツが、
少~しばかり、つかめてきた、
まだまだ、そんな感じです。
そして今や、
ブログ化して早や、5周年。
そう、本年7月1日をもって、
実質、スタート5周年!
と、あいなりましてございます。
そして、7月5日からは、
完全なる新時代?へと、突入いたします。
羅針盤は、今日も、心もとなくて。
どこまでいけるのか、どこまでやれるのか、
いまだに、まったくもって、
未定、かつ、不明でありますが。
だからこそ、面白いんです。シネマ旅は。
皆様、今後ともよろしく、お願い申し上げたてまつります・・・!です。
今日も、シネマ旅の、途上にて。
敬具。
(記念企画でした)
[{5周年記念企画}]の続きを読む
- 2010/07/02(金) 00:57:07|
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小五郎の、日記。
7月1日。
梅雨の合間の晴れ、今年もやっぱり、蒸し暑い。
夕刻、原宿周辺を、散策。
時代が変わっても、相変わらずというか、
何だかライト・ピンクの、似合う街。
夜7時、会場に着く。
越坂康史監督「ナイン トゥ イレブン」。
上映後にゲスト・トーク付きのせいか、
撮影組のお友達らしき、割と小ぎれいな感じの人々が、
そこそこ、入っている。
21時からの回がなあ・・・と、ぼやく関係者の声も、あった。
(渋谷のミニシアターなら、その時間のほうが、入りそうだよなあ、の声)
監督からは以前、大体の状況・PR等を伺っていたので、
おそらくは、「黒いせぇるすまん」みたいな内容だろう、
と、あたりはつけていたのだが。
ほぼ、その通りだった。
「あなたの切なる夢をかなえます。ただし・・・」というやつ。
正直にいえば、劇中の一部に、
下品な効果音声(最初のほうの、電話のところ)や、
きたならしい表現(映画館で、ゲロなんて!)のシーンがあるため、
それらの部分では、気分が一時、悪くなりかけた。
これは、映画消費者的には、少し文句を言っておいた。
トランプ吐くとかに、変えられないの?などと。
なぜ、そういうシーンが入るのか?
監督の趣味?ということもあるのだろうが、
どうやら、ホラー映画的いたぶりでもって、
主役女優3人の演技力を、引き出したい模様、とみた。
こういうものは得てして、観客の賛否が、別れるものだ。
作品の達成とひきかえに、女優の好感度は、下がりかねないから。
つまりは、監督と小生の好み、趣味の感覚が違うのだろう・・・。
とはいえ、ドラマの構成としては、
なかなか面白かったことも、これは否定できない。
3人それぞれが、受難の主人公となる3部構成に、
もう一つのエピソードをプラスし、
リンクするように、できている。
全体をつなぐ人物として、
夜9時から11時まで営業している、
コンビニの店長が、登場する。
(それ、コンビニじゃないじゃん!の声)
一人目がある意味、一番気の毒な主人公だ。
そもそも、ミxxとラーメン、という、
ポスター商品のコンセプト自体が、思いっきり間違っている。
味が、合うはずもない。
常人でも苦情が来るのは、当然だ。
(3本目の主人公は、平気で食ってたけど、
相当な味音痴、なのかな?の声)
(俺はドXター・Xxパーが、飲めないや・・・の声)
そして主人公は、ただ、
消費者相談係の職務に忠実で、熱心なだけなのに。
それが元で、ストーカー的被害に遭って、
追放刑まで、くらっている・・・。
何でだよ!
店長はただ、結果的に、
疲れていた彼女を、休ませてあげたにすぎないわけで。
どう見ても、これ、彼女のせいではない。
電話の相手が、み~んな、悪い!
通報されても、文句はいえんぞ。
理由はどうあれ、責任とれよ!と。
まったく、これは現代社会の象徴なのか・・・と、嘆息。
2本目の主役女性については、
半分は、自業自得、と感じた。
周囲からイイ子に見られようとして、彼女は、
典型的ほら吹き屋に、なってしまった。
(つ~か、こいつは、女優向きかもな・・・?の声も)
はじめから無理して、
友人たちに、見栄を張りまくっていたのが、いけない。
(ここにも又、生活と戦うヒロインが・・・の声)
知ったかぶりは、なおいけない。
もし知らなければ、人に訊くなり、
後で、調べれてみればいい。
(これはあまり、他人のことは言えんけどな・・・の声)
男や収入が、無ければ無いで、
それなりの、<大人な>対処法が、あったはず。
ケ-タイで「貸した金返して!」言うよりも前に、
まず自分が5000円、貯金する努力をするとか、
自分から何か、しなさいっ!
男は、それからでいいじゃないか、と。
それと、早とちりすぎる。
映画館受付嬢としてのサービスは、
かなり、好印象なんだが。
受付の勘定が合わないなら、
職場の先輩を呼んで、ちゃんと確かめてもらうことっ!
他の人の目で見てもらえば、すぐにわかったはず。
しかし、まあ、幸運が訪れる商品・・というけれど、
これじゃ、一時しのぎじゃん。
若干、妄想ありとはいえ、
せっかくの、チャンスが・・・。
涙目。
一映画ファンとしては、
さすがにちと、お気の毒な・・・エピソードではあった。
(誰か、女優見習いで雇ってやれっ!の声)
大型字幕の使い方、
ラストでの人物達の固まり方などは、ちょっと笑えた。
3本目の主人公は、まさに、
あたしが主役よ!タイプの、根っからの女優業。
見るからに、気が強くて、わがままそうなキャラ。
面接のコスプレ写真を、
勝手に、風俗企業PR用に使われて、
「女優のキャリアに、キズがつくじゃない!」と、
マネージャーに怒ってるけど。
お気持ちは、お察ししますが。
そんなチャンスすら、来ない人達が、
いっぱい、いるんだから、ねえ・・・。
競争、きびしそうな世界だからなあ。
仕事選べる人って、少ないんだろうなあ・・・。やれやれ。
幸運にも彼女、店長のグッズの御利益で、
待ちに待ってたヒロイン役が来て、
あれよあれよの急上昇、
絵に描いたような成り上がりぶりが、楽しい。
つきあってる男(俳優らしい)に、
役の上で必要になった、運転のし方を、
急遽、教わってるが。
これこれ、無免許で路上練習は、違反だよー。
運転中、あんなに男に毒づいてるし、
カリカリきてて、危なっかしいじゃないか。
事故ったらどーすんの!もう。
そして・・・
まさに、頂点に立たんとした、その時、
思わぬ方向から、奈落がやってくる・・・。
しかし、それすらも、
仕事につなげてしまう、女優女史。
いい根性してるなあ。笑う。
とにかく、ホスト役?たる店長の、黒いオバQみたいな存在感が、
気味の悪さと、ユーモラスな表情とを兼ね備えていて、よろしい。
3人の女性を翻弄する、最後のエピソードでは、
恐怖というより、ドタバタな状況を、
自らの手で、演出にかかる。
この人、悪人なの、善人なの?と、戸惑わされる。
多分、その両面がある、<商売人>なのだろう。
とりあえず、終わりよければ、
すべて良し、というべきか。
にしても、おすすめ商品には、せめて、
賞味期限くらいは付けて、売ってほしいものだ・・・などと。
以上。
- 2010/07/01(木) 23:45:17|
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はぐれ仕事人・弐の、日記。
なんてこった。ダブル・ショックだ。
サッカー、日本、敗退・・・。
まあ、でも、よくPK戦まで、あそこまでねばったよ。
負けは負けだが、あまり怒る気には、ならん。
で、FIFAの夜更かしTV観戦からは、解放された。
第弐次親族会議も、ひとまず終わって、
ようやく俺は、自由だぜ!
というタイミングで、突如、
朝のフジTVに入ってきたのは、
パク・ヨンハ、32歳の若さで、急逝・・・!のニュース。
なんでじゃ。若いみそらで・・・。
何か悩みが、あったんだろうけど、
相談できる人とか、周囲にいなかったんだろうか?
だとしたら、とても気の毒だ・・・。
哀悼。
それと、今年は、
マイケル・ジャクソンが、没後一周忌、だったね。
再上映が決まった、
3D版「キャプテンEO」は、観てみたいかもな・・・。
けど、同行者がおらんと、行きにくそうだな・・・。
東京チバリーランドは。
もう7月か。
お盆も、近いな・・・。
以上。
- 2010/07/01(木) 00:00:56|
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