ビーグルGメン・南田捜査員の、事件簿。
劇場版・「TRICK3」。
すっかり、テレビ朝日系の<寅さん・さくら>?と化した感もある、
この名(&迷)コンビ・冒険シリーズ。
4年ぶりの、劇場版新作。
ドラマとしての基本形は、探偵小説の謎解き入門と、
江戸川乱歩~横溝正史路線の、哀しき因縁話、なのだが。
そこに、定番・探偵と助手役を、
互いにヒールで、現代的物欲にみちた、男女コンビに設定、
ボケとツッコミを交互に行なう、
<知的漫才>風会話の担い手として、投入。
TVや映画の楽屋落ちや、ニュースのネタをまぶしたもの。
そこへさらに、あてずっぽう同然に、捜査状況を振り回す、
最低最悪の3人目探偵・矢部警部が、
部下(大ハッスル・池田鉄洋!)とともに加わり、
<文字力>商売の母上も、ちゃっかり登場する・・・
といえば、メイン解説としては大体、「OK牧場!」だろう。
(お前まで、それやるな~!の声)
ついこの間まで、PRを兼ねて同時進行していた、
「警部補 矢部謙三」での、
偶然と部下と庶務課だより?の、大活躍に比して、
映画では、この矢部警部補、
なぜか、まるっきり、活躍しない・・・。
今回も、ご多分にもれず、だった。
仮に現場にいれば、間違いなく状況を、
より混乱させる・・・のだろうが。
本当はもっと、映画でも活躍?してほしいのだが。
で、結論でいえば、
悪役・松平健が、すこぶる目立つ以外は、
おおむね、いつものTVシリーズの守備範囲を、
大きく越えるものではなかった。
子供時代に、観ていたファンも多いためだろう、
基本的設定や、よくあるトリック・マジックの、
おさらい勉強会を兼ねている、といった印象。
まさにそここそが、世代を越えつつある、
このシリーズの、強みでもあるのだが。
逆にいえば、登場キャラと、基本形・イメージが
既に、十二分に、固定化しているわけで。
あまり、外れた事が出来ないだろうな、と。
「あいつなら、これ、やらない!」
「こいつなら、まず、こう言うだろ!」というのが、
どうしても出てくるから、
その状況下で、すばやい飛躍を持ってくるべく、用意しつつ、
ファンサービスするのも、いろいろと、大変だろうな・・・と。
とはいえ、観ていると、
あんまりだ~!な悲劇への、哀感をそそられつも、
明らかな<ネタ仕込み>の所では、
やっぱり、ほぼ皆と共に、笑わされてしまったのだった・・・!
どこから見ても、いかがわしくて、つい吹き出してしまう、
ユーモラスな、インチキ<霊能力者>達に向かって、
「見破る!」「お見通しだ!」と言っては、推理を展開。
次々と、ピンチを乗り切る、冒険コンビだが。
よく見れば、周囲では結構、
反自然的現象(檻のシーン!虫!)が、起きてる世界じゃないか!
あれは・・・どう説明するの~?などと。
ああ、うさぎよ、アリスの世界は、目の前だ。
(チャンピオン!とか言うなよ・・・の声)
最近は、ウルトラ・ライダー位しか、
テレビドラマの映画化に、あまり行かなくなった、小生でも、
ウケてるヨ。じわじわ~、と。
これももう、いつしか10周年、
クセになっちまったな。
「トリック・マン・タロウ」なあんてのが、制作される日も、
案外、近いのかも・・・?などと。
以上。
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- 2010/06/10(木) 23:35:39|
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