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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

ビーグル85「恋と遺産と暗殺計画」

ビーグルGメン・南田捜査員の、事件簿。


26日・水曜、
夕方、神保町シアター。

山田洋次監督「九ちゃんのでっかい夢」。

坂本九の、洋画風ダンス・ショー部分は、
まあまあ、それらしいんだけれども。
観終わっての感想は?といえば・・・

報われぬ恋愛がらみの、喜劇とは、
なんともまあ、残酷なものよ・・・
と、いうものだった。

生涯、独身を通した、ヨーロッパの老貴婦人が、
莫大な遺産を残した、その相手は、
かつて惚れた日本人男性の、孫にあたる青年(坂本九)だった・・・
という設定が、すでに、切ないではないか。

しかも、その当の青年自身も又、
初期設定で、大失恋を、運命付けられてしまっているのだ!
やれやれ、むごいもんだ。
ヒロインも、人がよすぎだ。

その青年を、探しに日本へ来た弁護士と、
老婦人の、唯一の縁者男性(洋装のコメディアン!)の依頼で、
孫の命を狙いに来た、殺し屋(E・H・エリック)が、
慣れぬ日本で、とんだ同行旅に。

しかし、彼の命を狙う者は、もう一人いた。
舞台で物真似や歌手をしている、当の主役青年は、
ある理由から、世をはかなんでおり、
自分で自殺が出来ず、
人づてに殺し屋を、頼んでいたのである!

これが、何ともせこい、泥臭い感じの人物で・・・。
もうちょっと、誰かそれらしいのが、居なかったのか?と。

やがて、およそありえない誤認(これはひどい!)を経て、
大半の人物が、舞台のこけら落としに集合し、
お定まりの、大ドタバタと、終盤になだれ込む。

しかし、主役の表情が、いちいち、涙もろすぎて、
笑うべきシーンが、どうにも、ぱっとしないのだ・・・。

劇中劇で、てんぷくトリオと坂本九が、
<ロシアン・ルーレット>のコントや、
<旅がらす歌謡ショー>を、熱演するあたりは、
さすがプロ集団、ちゃんと笑わせた。

まあ、確かに、面白い事は面白いんだけど、
全体に、あまり、垢ぬけた感じがしなかったな・・・
などと、つぶやいてみるのだった。


以上。
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  1. 2010/05/26(水) 22:33:44|
  2. 劇場用映画
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