fc2ブログ

シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

快奇学園天動部・13「星くずのステージに、嵐の幕は上がった ・・・」

秀の、日記。


「時をかける少女」じゃないけれど、
ちょっと、時間をさかのぼる。




4月20日、火曜夜。
神保町シアター、和製ミュージカル映画特集。
観たのは・・・
チェッカーズ主演の、「TANTAN たぬき」。

「竜二」「チンピラ」の川島透監督とは思えないほど、
明朗なる、アイドル・バンド・ファンタジー。
おおもとが、ビートルズの「HELP!四人はアイドル」と、
ミュージカル時代劇「歌う狸御殿」なのは、
誰の目にも、明らか。
「猿の惑星」シリーズも、ちょい入ってる?の声も。

それらを、60年代アメリカン・ポップス調の曲と小道具で、
おしゃれにしてみせたもの。

制作がフジテレビなので、
1985年(昭和60年)当時の、人気者俳優・タレントが、
ちょい役で、次々と登場。
昔、片岡鶴太郎にモノマネされてた、おばあちゃん女優とか。
あ~、何もかもなつかしい。

演技的に、特にいきいきとしていたのは、
尾藤イサオのマネージャーと、
財津一郎の、TV局ディレクター。
スプーン曲げ、出来たのね。あの人って。


どうやって一同、ハワイに来たの?とか、
おかしな点も、多々あるし。
秘密研究施設でのドタバタが、長くてダレているのが、欠点で。
とびぬけた出来では、ないけれど。

上り坂時代の、チェッカーズ・ライブが、たっぷり観れて、お得感はあり。
「ギンガマン」のおやっさんの人が、亡くなってしまった今、貴重な映像に。
儲け役は、妹分役のアイドル・遠藤由美子だろうな。(注)


時間は戻って、
4月23日・金曜、夜。

増山展訪問の後、雨の中、傘をさし、
歌舞伎座の周辺で、時間つぶし。

この建物も、築60年、
ついに、建て替えのときが来たそうな。
まもなく、3年間の閉館になる。

そういえば、ちょっと昔、
一番上の安い、1000円位の席で、
タコと漁師の狂言など、観ていた時期も、あったよなあ・・・。
もうあの舞台も、解体してしまうのか。寂しいものよ。


そして21時より、銀座シネパトス・レイトショー。
大映映画・白黒「風速七十五米」!!

このパッション高き、猛烈劇映画、
ドラマの立て方は、いささか、粗雑。

ネオン工事の建設会社と、それを妨害するライバル企業との、
突貫工事・ど根性合戦が、メインになってゆくため、
いかにも<大映ドラマ>的な、情熱的盛り上げは、お見事。

田宮二郎のフィクサー幹部と、宇津井健の記者が、
ヒロインをはさんで、余儀なく対決するドラマは、
結構、わが好みの設定・展開で、
決着部分も、そのむちゃくちゃな強引さこそが、
もう、大好き!!なのだ。 

だが。
その前後に、本来の主眼?たるはずの、
<台風の脅威>というテーマが、継ぎ足されているために、
ラストが、あれ~?ドラマのあの話は、どうなったの?という、
おかしな、肉離れした印象に、なってしまうのだ。

とはいえ、
見どころの、銀座水没!!シーン。
伊勢湾台風並みの大嵐が、直撃するのだから、
これは、たまらない・・・。
あのど迫力は、いや~、満点!ですなあ。

その分、これは人災だ、とのたもう、主人公のメッセージが、
ドラマの中で浮き足立ち、
とってつけたような印象に、なってしまったのが、残念だった・・・。


以上。 [快奇学園天動部・13「星くずのステージに、嵐の幕は上がった ・・・」]の続きを読む
スポンサーサイト



  1. 2010/04/24(土) 00:07:54|
  2. 劇場用映画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

快奇学園天動部・12「時の流れは、止まらずして・・・」

参の、日記。


4月22日、木曜。
雨降り。
前日の、汗ばむ夏日とは対照的に、
真冬程ではないものの、今日は寒いため、
体力が、どうも、ぱっとしない。
やむなく、映画鑑賞を中止し、
日用品の買い物のみにて、帰宅す。


4月23日、金曜。
今日も、雨降り。

仕事の帰りに、銀座のアートラボへ。
<増山麗菜個展>に、寄る。

大都会の片隅、ビルの間にあった、
エア・ポケットのような、個展空間。

場内には、
書店の「紙の爆弾」表紙等に載っていた、
明確なメッセージ性・社会批評性を帯びた、
力強く、母性愛をも垣間見せる、増山流戯作絵画が、
文字通り、所狭しと、展示されていた・・・。

DVDらしき短編映画上映が、
ノンストップで、掛かっていた。

森下秦輔監督・「女電車~WOMAN TRAIN」。

電車の走りに合わせて、次々と、
戦前・戦時中・戦後・昭和後期・平成へと、
背景となる時代が、移りかわる。

それに合わせて、主演女優たる増山女史が、
アート調に、コスプレ芝居。
和服姿、竹やり訓練から、
携帯でワンレンボディコン?姿、
援助交際、妊婦にいたるまで、披露。

そのあげく、現代の、
<派遣切り>の、きっつ~い飛躍シーンの末に、
<ハケン神社>が、登場。
ここ、ブラックで笑えるけど、
ちょっと、恐いものが・・・ある。


横の壁に、奇妙なものがあった。
<ハケン神社>の、お賽銭箱。
ここへの賽銭は、GW中に、
反核パフォーマンス運動家として、ΝYへ遠征時に、
旅費等の募金として、役立てるそうで。

それは、何というか・・・ご苦労さま、である。
果たして、向こうのNY市民は、
彼女のメッセージを、ちゃんと感じとり、理解してくれるのだろうか?

ともあれ、いってらしゃい増山女史。
ボン・ボヤージ。


この後、映画。
次回、報告。

以上。
  1. 2010/04/24(土) 00:01:45|
  2. アート
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

プロフィール

アWorker

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する