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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

<おしらせ、です>

おまたせ!アップ再開です。よろしく。

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  1. 2010/03/30(火) 00:54:39|
  2. 本文再開のおしらせ
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リメンバー・アワー・パンダ・レスキュー

ゼルディア、通信。


まず、訃報からです。
だいぶ前ですが、
「スペクトルマン」主演・成川哲夫氏、逝去・・・。
合掌。


さて。
難行苦行の・・・「レスキューファイアー」、
やっと?一年間の放映を、終了。ふう~。

一時は、1号以外、重傷で、あかんわ~!!状態でしたが。
青き玉の力で、なんとか全員、体調復活。
地球上空、宇宙空間で、大首領ドンカエンを、
竜の姿で、冷凍封印。
いじわる三幹部とともに、宇宙の外へ流れてゆきました・・・。

殉職した、まじめな幹部の一人によると、
ドンカエン達と、人類の祖先が大昔、
一時、休戦の努力を、していたんですね・・・。
人類の、火の使い方が悪くなったために、
結局、今度も又、こじらせてしまって・・・。

だったら、そっちも孤児院、焼くなあ~っ!!!!!ってね。もうっ!
あれは、まだ、怒ってます。ぷんぷん。

それにしても、藤岡弘の長官、最強!でした~。
モンゴルでも、素手で炎怪人たちと、バトル・アクション、やってましたよ。
レスキュー・プロテクター要りませんよ、あの御方だけは!


それと、MX以来の放映・ウルトラ怪獣バトル・第2シーズン、
テレビ東京で、放映終了。
あまり観れず、DVD回しになりそう・・・。

で、MX・「ウルトラマンA」。

クリスマスの回は、ウルトラの父と、南夕子さんがゲストで再登場の、有名な回。
超獣スノーギラスを操っていた犯人は、
ヤプールではなかった・・・。
ナマハゲ。
「幼稚園を踏み潰せ!」なんて、命令しちゃ、だめぇ~!ですよね。

それにしても、子供たちと肩組んで歌ってる、北斗さん。
自分の変身!ソングを、子供達と歌ってる~!
だめぇ~!ばれちゃうじゃないですか~!

暮れの回。
少年ダンを励ますために、逆立ちした、Aに、
ちょっと感動した、その翌週は。


お正月、パンダを返せ!の巻に、苦笑・・・。
ちょうど、上野動物園にカンカン・ランランが来た頃の、
パンダ・ブームの時期の、回ですね。

ご町内の、パンダが大好きな薬局店長から、
パンダのおもちゃやぬいぐるみを、大量に窃盗。
街じゅう、黒マントの不気味な男に扮して、
自動車を追い越し、猛スピードで駆け回り、
中国からもパンダを1頭盗み、日本の倉庫に隠してた。

北斗さんに見つかると、でかくなって暴れ、
ものすごい炎を吹きまくる、スチール星人。
巨大化しないでお縄につけば、
窃盗容疑とスピード違反だけで、済んだのに・・・。
Aに、ふっとばされちゃった・・・あ~あ。

誘拐されてたのは、誰が見ても、
見るからに着ぐるみの、パンダ・・・。
割に合わない、犯行でしたねえ。


本日のゼルディア通信は、以上です。


・・・え、今回で、もしかして、降板なのか、って?
ディケイドとレスキューファイアー、終わったから、
もう、通信、やめるんじゃないか?って・・・?

いえいえいえ、まだ、やりますよ~。
まだまだまだ。はい。
休み休み、それなりに、がんばってますので。
よろしく、です。


では、ゴセイジャー&ライダーW方面は、又、今度。


次回に、つづく。
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  1. 2010/03/28(日) 11:49:56|
  2. 特撮
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リメンバー・アワー・ハード・ワールド

主水日記。


3月26日、金曜。

やっと暖かくなってきた、と思えば、また、急な寒さになる。
3月に入ってからも、天候はずっと、この繰り返し。
なかなか、衣替えができない。
2日連続の寒~い大雨が、今朝はようやく、止んだ。

やっと、近所の桜も、ぼちぼち、ほころびてきた・・・。
あれを見ると、ああ、冬が終わったな、
今年も春まで、生き延びたぜ、
という気持ちに、なってくる。

本日は、親族会議・第壱部を開催中につき、
すべての映画イベントを、休んだ・・・。

最近は、<桃まつりpresents うそ その参>や、
B-DASH等、多くのイベントを、訪問出来なかったのは、
悔いが、残っている・・・。
早く人間に、いや、映画観客になりたい・・・!


3月27日、土曜。


三軒茶屋中映。
たまには、洋画も観よう。
「夏時間の庭」のみ、通しで観れた。


フランスの郊外、別荘風の屋敷に、
子供たちがわ~っと、やってくるオープニングが、
にぎやかで、ほほえましい。

大家族の祖母が、とても品のいい感じ。
息子2人・娘一人と、その子供たちと会話しつつ、
長男とはひそかに、自分の死後の財産処理の話を、している。
なかなか、しっかり者だ。
この屋敷の主人だった、亡き画家との思い出を胸に生き、
回顧展を準備するなど、活動性は、衰えていない模様。

だが、お手伝いのおばあちゃんと、2人きりになると、
明らかに寂しそうで、気の毒に思える・・・。
今は、息子達も娘も、フランス・中国・アメリカに、
それぞれの仕事や家族・生活を持って、独立しているから、
どうしても、そうなるのだが。


やがて、来るものが、来る。
祖母の、死。


悲しみの中、遺産の多い一家も、
息子や娘達が、兄弟でやることが、
何かと多くて、大変なようだ。

教会でのお葬式、墓地の確保と届け出、
相続税対策、
美術品の売買契約、国への美術品寄贈、
価値鑑定・証明の依頼、家屋訪問による検証、
役所や弁護士への諸般手続き、
そのための、居住地(中国、アメリカだよ・・・)とフランスとの往復、
管理人おばあちゃんの了解、
今後の家族生活に向けての、資金用意、引っ越しの準備・・・。

それらの間にも、仕事して、
起きた孫娘の騒動処理、などなど・・・。

ドラマは比較的に、ゆっくりと進行するが、
当人達にしてみれば、
こんなにいっぺんに、あれやこれやと、
相談しながら、処理するのは、
相当にあわただしく、めまぐるしい事だろう。
「犬神家の一族」みたいな、どろどろの骨肉争いに、
なっていないのは、救いだが。


母や大伯父の、思い出のある、
家具・絵画・スケッチ・花瓶も・・・。
おばあちゃんと管理人さんの住んでいた、
かつてはにぎやかだった、あの家も・・・。
みんな、手放さなくてはならないのか・・・?

明るい画面・風景の映画だが、
なんだか、しんみりとしてしまった・・・。

特に長男が、すごく多忙で、ちょいと気の毒だ・・・。
美術館に、ひっそりと置かれ、あまり顧みられない、
一部遺品を見るシーンでは、寂しさが募ってきた・・・。

ヤング・パーティーとともに、
きわめて現代的に?ドラマをしめくくる、
孫娘の言葉が、泣かせてくれるのだった・・・。



さて、次は、渋谷ユーロスペース。
今回のレイトショーは・・・これだ。

増山麗奈女史のビデオ・ドキュメンタリー映画。
鵜飼邦彦監督「桃色のジャンヌ・ダルク」、初日。

ロビーや舞台挨拶で、陽気な笑顔を振りまき、
サイン会やPRにいそしむ、
春らしいライト・ピンクの、振袖姿の増山女史。

さて、映画の出来栄えだが、いかに・・・?

一言、傑作!!というしかない。
誰しも、映画の仕上がりに関しては、認めざるを得ないだろう。

自伝「桃色ゲリラ」に書かれた、
増山麗奈女史の、半生と社会的活動を、
映画化する話は、以前より小生の耳にも、漏れ伝わってきていた。
映画作品優先で、判定する傾向の小生も、
これは珍しく、先に本を読んでいた。

「えっ、この赤裸々な、ものすごい話を、映画化しちゃうの・・・!?」
と、茫然としたものだ。
これは相当な、問題作になるぞ、との強い予感が、あった。
待ちに待った甲斐は、大いに、あった。
(ここ、田口トモロヲの声色で、読むべし・・・の声)


国会前、路上での、アート&社会派運動パフォーマンス。
その印象、女性ならではの、可能なアピールあり方は、
斬新、なり。

独特の桃色(!)露出系衣装に身を包み、
何事も真正面から、堂々と主張、パフォーマンス。
思い立ったら、どんどん、行ってしまう。
原子力発電所にも、事前連絡の上 、
そのままの恰好で、仲間と抗議に行っている。

震災被災地の仮設住宅に、歌手女性を連れて訪れ、
イラクの病院や、
美術展(戦災で焼けた図書館の本が、コラージュされている!?)なども、
精力的に、現地訪問。


絵画のアーティストで、元チアガール部活経験者というのが、
ここで、生きてくる。
出産後数年間は、ライブで、ボディー・ペインティングや、
<母乳パフォーマンス>(!)まで、派手にやっている!
これは女性でなければ、絶対出来ない。
なるほど、こういう主張アピール方法があるのだなあ、
と、納得できる由縁。

絵画には、さまざまな社会不安・不満感・男性社会論等を織り込んだ、
かなり濃い、時に激しい印象すら含まれる一方で、
屋外では、全体に明るく陽気な、
どこかのどかな?印象すらある、ユーモア感あふれるパフォーマンス。

一般女性でも、比較的にとっつきやすそうな、雰囲気作りと、
子持ち主婦ゆえ、子供達の生活の安全・安心を!
という、わかりやすい主張内容。

知名度アップ作戦、この場合は、大いに有効。
その主張方法に、この種のアピールにしばしば見られがちな、
うざったさが、それほど、ない。

当人自身の、あっけらかんとマイペースで、前向きな行動性に加えて、
たとえて言えば、天才バカボンのパパや、
ウナギイヌ的、とでも呼べるような、
ぐにゃぐにゃした、変なうごめき方の面白さが、ある。
その辺では、最早、主義主張自体すら越えた、
表現の魅力、というべきものが、確実に、見受けられる・・・。

本人が、納得しているのならば、
これからも、どしどし、やっていただきたい。


これまでの生い立ち、再現ドラマ部分も、劇中劇として登場する。
これが、また、すごい話で。
神楽坂恵(ドキュメントにも一部登場)が、
セピア色画面内で、主人公役を、体当たり、プラス熱演。

しかし、まあ、よくぞ、
これらの色っぽいエピソードを、
堂々と、公開する気になれたものよ。

最初の男性役、宇崎竜堂風。何だか懐かしい・・・。
そこいらは何とも、気の毒なエピソードだったが。
増田俊樹氏の扮する、踊る新彼氏登場からは、
ユーモラスな軽みが出てきて、楽しい。

場内では、それらの男性遍歴部分に、
笑いも、かなり起きていた。
あまりにも、あっけらかんと再現され、語られていたからだろう。

当事者たちや周囲に、心の広い、理解ある人々が多くて、
この人は、幸せだなあ・・・と、妙に感心す。
今の御主人も含めて、つくづく、ご苦労さんな事である。

なお、卒業制作絵画の、引き取りシステムに、反発して立て篭もり、
お師匠と対話するエピソードなど、
主人公の、しっかり骨のある所も、
ちゃんと見せている事を、付記しておく。




以上。




  1. 2010/03/28(日) 01:42:07|
  2. 劇場用映画
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<おしらせ、です>

ただいまより、臨時の記者会見を、始めさせていただきます。

(何だろう、がやがや・・・の声)


皆様、お久しぶりでございます。
代表代行秘書、です。

(秘書、お辞儀)

さて、突然ですが、
今月26日頃より、しばらくの期間、
代表者(著者)周辺におきまして、
臨時の、家族サミット会議が、予定されております。

(それ、ただの、里帰りじゃないのか~?の声)
(それが、どうした~?の声)

また、これと平行致しまして、
PC・通信回線等の、メンテナンス強化作業が、行われる予定です。

(ああ、それでか~!の声)

これによりまして、
28日以降の、当ブログの書き込み・更新・応答等が遅れまして、
ダイヤが大幅に、乱れる場合がございますので、
あらかじめ、お知らせしておきます。

(JRじゃ、ねえぞ~!の声)
(普段から、乱れてるじゃねえか~!の声)

皆様には大変、申しわけございませんが、
何とぞ、ご了承いただきたく、よろしくお願い申しあげます。

(秘書、お辞儀)


なお、本日の代表者でございますが、

「チバテレビの<仕事人IV>と、
テレビ朝日の、<はぐれ刑事純情派>の再放送と、
日テレ系・よみうりテレビの<ミヤネ屋>で、もうすぐ終わる、
宮根・丸岡コンビの、つれないやりとりの時間が、かぶっている~!」
「たとえ非番の日でも、
全部いっぺんに、同時の留守録は、できんっ!」
「どうすれば、いいんだ~?!」

・・・などと、無理な相談を、のたもうております。

(記者達、苦笑)
(全部、観たいんだろうな・・・の声)

藤田まことさんと、「ミヤネ屋」さんとでは、
大変、てんびんに、掛けにくい模様です。

(関東、だからなあ・・・の声)
(関西へ引っ越せば~?の声)

この件に関しまして、
皆様の暖かいご意見を、お待ち申し上げております。


以上で、本日の会見を、終了させていただきます。
ありがとうございました。

  1. 2010/03/24(水) 20:12:22|
  2. TV
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リメンバー・アワー・グラデュエーション

小五郎の、日記。


ちょっと大きめの、同窓会に、行ってきた。

学校出てから、25年。
サラリーマンになるはずが、
今じゃ、医療のスタッフさ。
まあ、何とか、やってるけどね。

そんな話を、何人もの旧友達とかわして、
近況報告をやりあえた。

司会や会場スタッフ、
食事・菓子配り、アトラクションをやってくれてる人達にも、
顔見知りが、いた。
現役生達も、会場整理や物販、進行を手伝って、
雰囲気を盛り上げて、頑張ってくれていた。

25年ぶりの人も、毎年会ってる人も、
全国から、あれだけ来てくれて、
とても、うれしかったよ・・・。ありがとう。


以上。



  1. 2010/03/23(火) 08:03:14|
  2. 日記
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リメンバー・ゼア・トーキング

三味線屋の、日記。


20日・土曜、続き。

渋谷・ユーロスペース、夜21時より、
<桃まつりpresents うそ その弐>。

今宵も三本の矢が、飛ぶ。
「きみをよんでるよ」「FALLING」「愚か者は誰だ」。

こじれた人間関係の泥沼に、ずぶずぶと、はまりゆく者達・・・
という、ひねた印象の三本立て。



朝倉加葉子監督「きみをよんでるよ」

・・・は、日常生活から、ちょっとエスケープ願望な、お話。

とある山林道路沿いの、別荘地。
軽井沢あたりらしい。

いきなり、自家用車内で、
中年男性に指をなめなめ、の女の子が、登場。
この段階で、普通の親子とかじゃないな、とすぐわかる・・・。
男性の携帯を、足で払いのける、少女。
いかにも、訳あり風。  

障害で言葉の話せない青年が、留守別荘の管理人をしていると、
別荘の前で、この中年男性と娘のコンビが、言い争いを始めた。
どうやら、車のキーを失くして、走れなくなったらしい。

周囲に宿屋もなく、宿泊を頼む二人に、
見捨ててもおけず、
持ち主にばれないように、との条件で、渋々、承諾した青年。

やがて、しばらくの逗留を決めた2人だが。
青年に、好感をもったらしい少女は、ある夜、
実は、親子ではなくて・・・と、自ら明かし始める。
あの人は、わたしがいなければ駄目なの、と・・・。
(いよっ、殺し文句だねえ・・・の声)

その後、青年は、
少女の落とした手帳を拾って、ついつい、読んでしまう。
そこには彼女の、現実も妄想も合わさった、
ある<夢>が、日記として、書きこまれていた・・・。

なんて、いじらしくて、切ないんだ・・・。
こいつも日常で相当、孤独だったんだろうな・・・。
ここが、この映画の肝、なり。

ラスト、かの男性により、ある決断が下されるのだが、
それも、彼らにとっては、
現実と夢のはざま、人生旅の途中の、
ある一日の出来事に、すぎないのだろう。

その後、彼らは、どこでどうしているのだろうか?



加藤麻矢監督「FALLING」

・・・は、性格的に最悪の組み合わせになった、
3人の派遣OLの、いさかいドラマ。
とんでもない演技派の3人が、揃ってしまった。
(「悪霊島」、ヌエの啼く夜は恐ろしい・・・の声)

その中の一人が、悪夢にさいなまれ、
惚れた女!の、わがままで無責任なアバウトさにも、さいなまれ、
彼女のカツアゲ遊びに、つきあわされたあげくに、
死んでしまい、
何と、吸血鬼に変貌してしまう・・・。

血を吐き、夜の歩道橋から落ち、ふわっと着地。
彼女の言動が一変する、転換の節目にふさわしい、ファンタジックな表現。

性悪OLの部屋に、吸血鬼映画らしく?
ピアノが出てくるのは、ご愛敬。

あまり気持ちのよくない、ヒステリックで血生臭い、
狭い室内での言い争い、乱闘が多い中、
手近な物で無理やり、十字架を作るなど、爆笑シーンも。
冷蔵庫にニンニクがありゃ、なおいいんだが。
でも全体的には、やっぱり、コワい・・・。

しかし、今どきの吸血鬼は、
昼間でも外を歩ける位には、耐性が進化しているようだ。
<シネマ愚連隊>の、某傑作短編のように、
UVケアも、してるんだろうか。

その辺に、岸田森を探したくなる、
開き直った?怪奇作。


渡辺裕子監督「愚か者は誰だ」

・・・は、フランス恋愛映画みたいな感じの、ドタバタ・コメディー。

男優陣の掛け合いは、もう、最高にすばらしい。
よくぞ、このメンバーを集めて、これだけやらせた!
という、まさに表彰もの。
アラン・ドロン!ジャン・ピエール・レオ!
と、掛け声をかけたくなる。

が、しかし・・・女優が・・・。
この人で、いいのか?と。

マイペースで、後先を考えない、そのくせ嫌味がなくて、
というキャラは、ちゃんと演じてるのだが。
外見の印象が、ね・・・。
見えないんだよ、そこまで男達を魅了しまくる、
当のきっかけを生むような、可愛い、無邪気な女性には。

だから、男性達のやりとり、いさかいを観ている分には、入れ込めるんだけど、
女優が出てくるシーンでは、観ていて、だれるんだよな~。
見かけが、好みのタイプじゃ、ないせいかなあ。やっぱり。
頑張っているのは、わかるんだけど。

う~ん、何だか実に、勿体ないぞ。
70年代の大原麗子とか、秋吉久美子みたいな女優を、呼べ~!と。
なかなか、いないだろうけどね。新人には。


この夜は、舞台挨拶は、無し。


以上。




  1. 2010/03/21(日) 21:30:11|
  2. インディーズムービー
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リメンバー・アワー・リベンジャーズ

政の、日記。


ちょっと戻って、20日、土曜。

昼間、再び京橋、フィルムセンター。
篠田正浩監督特集、最終日。



「乾いた花」。(注1)
1964年・松竹大船。
池部良・加賀まり子・杉浦直樹・他出演、モノクロ。

お勤め終えて出所した、池部の渋い中年やくざが、
賭場で派手に遊び、刺激を求める、謎の女・加賀に出会い、
意気投合、つかの間の交際をする、ロマンス。
そこに新興組織の、勢力進出がからむ。(注2)

教会や、洋風バーのシーンに、ジャズやクラシック調の音楽が重なり、
日本のやくざ映画にしては、フランスあたりの洋画の様な、現代的な雰囲気。

その分、後に池部が多数出演する、仇打ち侠客物と比べると、
カタルシスに、乏しい面もある・・・。
ああいう路線の映画をあらかじめ、裏返してみせたような印象も。

かつてのライバル同士だが、手打ちをして、
ギャンブルや洋食を共にし、世間話をする、
宮口精二(注3)と東野英治郎(注4)のシーンでは、
場内にいっぱいの高年齢層男性達から、どっと笑いが起きていた。
古風な親分達が、そういうのをやるギャップが、ウケていたらしい。

若き佐々木功(注5)が、
仇打ち野郎から、あっさり転換、
元・仇を「兄貴!」と慕い、調子良く交流し始める変節ぶりが、
いかにも現代的で、可笑しい。

加賀の正体は、終始あいまいなまま。
本業の暗殺で、しっかりとキメた主人公が、
スパッ、と置いていかれるようなラストが、クール。



「処刑の島」。
1966年、大映映画として公開。
岩下志麻・新田昌・佐藤慶・小松方正・三国連太郎・他出演、カラー。

いきなり、人が断崖から荒海へ、落ちる。

ある島の沖に、かつて流人島だった小島が。
そこへ20年ぶりに、訪ねてきた、
ミシンのセールスマンらしき青年(新田)。
地元の小学校教師や、土建業の社長らは、
次第に、彼の正体に気付け始め、慌てる。

実は彼はかつて、対岸の感化院におり、
罰則で渡らされた小島で、
三国の酪農場主に、牛馬同然にこき使われたあげくに、
長年、死亡者扱いにされていた、過去があった。
彼は今、あの頃の真相を確かめ、決着をつけるために、
再び、現れたのだった・・・。

この旧軍人調の農場主が、とんでもない、横暴な奴で。
小島では、誰も、逆らえないのだった・・・。

「釣りバカ日誌」シリーズや、皇潤CMの三国しか知らない人には、ショックかも・・・?
でも本来、こういう、独自演技派なんだよね、三国連太郎って。
こんな暴君親父でも、ひたすらかばう娘(岩下)が、不憫だ・・・。

難を言えば、
構成上、過去の重大事件が二つ、ってのが、ちょっと無理があったかも。
なら、何で二度目のとき、早めにそいつと、気付かなかったんだ?という。
しかし、離島ロケは迫力だ。旅情を誘うぜ。


篠田監督、すでに「スパイ・ゾルゲ」(注6)で、引退を表明しているが。
この日の観客の間でも、「再登板ないの~?」と、結構、期待されていた。
だからまだもう一発、何かやってくれそうな?予感も・・・などと。


終了後は、渋谷・ユーロスペースへ。

<桃まつりpresents うそ その弐>。


つづく。 [リメンバー・アワー・リベンジャーズ]の続きを読む
  1. 2010/03/21(日) 21:28:52|
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リメンバー・アワー・アンセスターズ

左門の、日記。


3月21日、日曜朝。


最近は、毎年の事ながら、
花粉症に、悩まされている・・・。
先週半ばより、ついに、どっ、ときた。
風吹く日は、特に、マスクが欠かせない。

昨夜も、ユーロスぺ-スから帰宅途中より、北東の風が、吹きまくる。
(その話は、後刻の予定・・・なり)

真夜中より、関東でも、暴風波浪警報が続いている。
JR京葉線や内房線、地下鉄東西線(一応地下鉄だが、地上部分が長い)も、
朝から軒並み、ストップ状態に。

本日は季節恒例の、春のお彼岸に行くので、
映画イベント行きは、お休みになったのだが、
交通は、大丈夫かな・・・?と。


とりあえず、以上。
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  1. 2010/03/21(日) 09:17:13|
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リメンバー・アワー・カムバック

速報。


ウルトラマンの円谷プロ、TYOからパチンコ機器会社へ、再度身売りに・・・。
何だかまた、安っぽいイメージに、なっちゃうなあ・・・と。
ファミリー層の親は、子供たちに、どう、説明するんだろう・・・?


その一方で、いいニュースも。
藤田まことさん死去で、中断していた、
「必殺仕事人2009」以後初のスペシャルが、制作を再開したそうな。
中村主水も、回想で、ちょっと出そう。
頼むぜ、小五郎さん達よ!

以上。
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  1. 2010/03/19(金) 07:32:46|
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リメンバー・ザット・デストロイヤーズ

鉄の、日記。


連日、春恒例の花粉症に、難儀してる・・・。ぶつぶつ。
さて、今週観れた映画。


まず、エリック・ロメール追悼上映の、「春のソナタ」。

火曜日のユーロスペース、
<桃まつり>イベントの直前に、どうにか観れた。

パリの恋愛に、父親の恋人に、娘の反発に、
年齢の違う、女性同士の友情に、っていう、
まあ、よくあるお話で。

休日やバカンス中、別荘の会話に、
哲学議論を引っ張り出して、
要するに、インテリ男女の恋愛ディスカッション・ドラマ。 
何だか、いちいち理屈っぽい、
さしずめ、インテリ連中だねえ~、と。

娘と、親父の恋人が、ぎくしゃくしてる上に、
指輪の紛失事件とか、たわいもない事で、
余計にこじれて、心のすれ違い。
仲裁はしない、不干渉と決め込んでた、主人公パリジェンヌも、
やっぱりっていうか、巻きこまれてるよ・・・な。

あんたらな~、自分達でこじらせまくって、どうすんだよ。
感覚的に折り合えないんだったら、無理すんなって。
あんまり頭だけで、理屈で考えこむなよ!
目の前の奴が大好きなら、お互い、ちゃんと行動しろよ!ってな。

割ともててるくせに、えいやっ、と一人に決められない、
優柔不断な親父が、一番悪いような気もするな・・・と。
かくて、女達の友情だけは、続くのだった。
ちゃんちゃん。


木曜には、フィルムセンター。
松竹ヌーベルバーグ出身・篠田正浩監督の特集へ。

ここの京橋周辺も、再開発と建て直しで、
昭和の香りを残していた、旧・映画美学校のビルが、取り壊し中。
あそこのロビーとか、いい雰囲気で、結構好きだったのにな・・・残念。

この日は、松竹大船時代の一本、「わが恋の旅路」。

一時期好きあった若い男女が、
金と、ダメダメ親父のために、引き裂かれて、
女は、ぼんぼん男の新妻になったが、
未入籍のうちに、女は事故で、記憶喪失に。
再会した新聞記者青年は、複雑な思いを抱えつつも、かいがいしく・・・。

という、わかりやすいメロドラマ。
若き日の岩下志麻を、めでるにはいい作品。
横浜が舞台ということもあり、
眺めのいい外人墓地や、丘の上の庭、
ジャズ喫茶や、海外船員の歌など、
さりげなく洋画風なシーンが入るのが、ちょっといい。


夜は、またしても、銀座シネパトス・レイトショー。
団鬼六原作・脚本・監督、
新東宝映画「紅姉妹」前後編。


ものの試しにと、寄ってみたが、
あまりのどぎつさに、頭が、くらくらした。
引っ張り方、エスカレートのし方は、小憎らしいほど達者なんだが、 
小生の好みに合うシーンが、あまりにも少なすぎた。
SM嗜好の、ごく一部のおっさん以外には、
とてもまともには観れない、ひどい眺めだろう・・・。

濃い演技派女優ぞろい、いたぶりが、どぎつい。
悪ボス・港雄一の、どでかいアップ出しが、
コワい、くどい、しつっこい。
本当に、いや~な奴なんだ。
仕事人呼びたくなるような、ひどい性格で。

加えて、やたらテンジョンの高い、
力演派女優揃いの、きっつ~い、
いたぶり、いたぶられのSM演技が、延々と。
茶髪で、いたぶり屋役の愛染恭子など、観るに忍びない・・・。
あれなら、「未亡人下宿」での、コミカル好色演技のほうが、ずっといい。

はっきり言えば、旅館のだらしない、入りムコ殿が、み~んな、悪い!
一目見ればまともじゃないって、わかりそうな愛人に、
ずぶずぶと入れ込んで、ギャンブルで大借金、
愛人のボスにつけこまれて、旅館の運営をだめにして。
お前、反省するのが遅すぎるっ!馬鹿者~っ!

どんどん、気分が、悪くなってきた・・・。
後編では、もう、ついてゆけないよ・・・と、ぼやいた。
さすがにもう、ほとほと、疲れた・・・。

表現上の若々しさというものが、皆無に近かったが、
姉妹の妹役が、旅館の庭や路上で、
空手を披露する、わずかなシーンのみ、ウキウキ、だった。
でもこのSM映画じゃ、あくまでも箸休め、なんだよな・・・。
あいつに悪役全員を、かかと落としで、脳天砕いてほしかったよ・・・!


さて次は、口直しにもっと、
すがすがしいものを、観ようかなっ、などと。


以上。


  1. 2010/03/19(金) 07:22:36|
  2. 劇場用映画
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リメンバー・アワー・ミステリー・ゾーン

からくり屋の、日記。


13日、続き。

夕刻、日暮れ。
原宿竹下通りを、歩いて、抜けてゆく。

時代が変わっても、流行が変わっても、
あいかわらず、ポップな雰囲気の街。
先生になって、補導にでも来たような、気分になる。

大通りから、少し離れた所にある、
ミニミニ・シアター、原宿キネアティックにて、
やや男くさい?ターミネーター・パロ自主映画を、拝見。


堀口達哉監督、作品集。
前座の短編特集が、おもしろい。

「ヒットマン」:
これ・・・もしかしたら、どこかで観たかも?と。

ややバブリーで白色系、アメリカン・テイストな衣装、
デラックスな、ギャング野郎どもと、
ドンパチ大好き、至近距離で、派手に、荒っぽいヒットマン、
外車からヌッと出る、空手野郎・・・と。

洋画アクション・ファンの、わかりやすい記号が、揃ってる。
マジかと思えば、ふざけてみせる・・・。
とにかく、かっこよく、
撃って、暴れたかったのだね・・・という。
これも一つの、男の夢、かな。


「話し方教室」(?):

屋上で、洋画「オーシャンズ」シリーズの真似対話をする、一同。
たがいに「ブラット!」「デイモン!」などと呼び合ってるのが、おかしい。
潜入バイトのシーンが、間抜けな、男女2人・・・苦笑。
すぐ近くで連絡してて、気付かないのかね~。


「クリスマス」:
待ち合わせ中らしき、男二人が、ふとしたことから大げんか、
女2人が、逃げてゆく・・・だけのもの。
歩道橋の上での、アクション・シーンを、撮りたかったのだろう。

「まさる」:
TV番組収録の相手がもし、
ショッカーの人だったら困惑、というネタ。
・・・うん、まあ、わかるけど、ね。
だが、その直後、
派遣?感覚で、夜の路上で演じられた、ショッカー・ネタ。
かなり、笑える。


続いて長篇、「Mr.MINETA」。

これがもろに、廉価版「ターミネーター」。
オープニング字幕のダジャレが、ちと、くどいかも・・・。
しかし、実質的主役の二人は、捨て身だ。

出版業界・就職面接中の、ジャーナリスト志望の青年。
最終審査の課題が、記事文章というので、郵送しようとするが、
ことごとく、変なターミネーター男に襲われては、邪魔される。
守るは、極力人間風につくられた、別のターミネターなのだが。  

ところどころ、ロボット役達の、言動の情けなさに、笑わされる。
あまりにも人間に近く作られすぎると、かえって、弱い印象になる。

とはいっても、おちゃらけシーン以外では、
敵側刺客が、マジな目つきで睨んでるので、結構コワい。
誰だって、こんな目つきのコワい、
怪しい奴に、からまれたくはない・・・。

が、ラストがあまりにも、投げっぱなしなので、
ちゃんと、ケリをつけてほしい・・・と。
(注:会場の人の話では、ハリウッドよろしく、
 別バージョンの結末が、用意されているらしいのだが。)

ちなみに、
<深谷インディーズ・フィルム・フェスティバル2009>、
最終ノミネート作品、だそうである。


なお、次回作「hand」(仮題)予告編、追加上映付き、だった。
さっきまで、裸野郎?だった者達が、
まじめな芝居をしているので、
ギャップが・・・ある。かなり。 


更に、渋谷へ移動。
女性でいっぱい?ユーロスぺース・レイトショー、
<桃祭りpresents うそ その壱>。

夜21時過ぎより、若干遅れて入場したので、
既に、舞台挨拶が終わっており、
いきなり本編から、入ることとなった。

思っていたよりも、起伏に富んだ表現が、見えるラインアップで、
かなり、楽しめた。


竹本直美監督「迷い家」:

訳は知らねど、林に迷い込んだ、傷ついた少年が、 
木造の家にたどりつき、勝手に上がってしまう。
そこには、二十代位の女性が住んでいて、手当てをしてくれた。

滞在してもいいから、夜中に寝室を決して見ないで、と念を押す彼女。
(しかし、そういわれると、ねえ・・・?の声)
案の定、彼女には隠された秘密が・・・。

怪談+鶴の恩返し、といった感じの、和風ファンタジー。
眠ってる少年の首に、手を当てている女性が、
彼のある寝言に、はっとして手を止める所が、ぐっ、とくる。

派手なシーンこそ無いが、
静かなる中、ささやかなる抒情性が、感じとれる。


増田佑可監督「バープの点滅と」:

団地に住む、普通の二十代?同居カップル。
が、ある日、鼻歌まじりで掃除中の女性が、
屋内で転倒してから、
足がホースから抜けなくなり、生活が不自由に・・・。

買い物、料理、散歩、夜のあれも・・・実に、不便。
そんな状況でも、平気なふりをして、陽気にふるまうヒロインだったが、
二人の間の何かが、次第に、おかしくなっていった・・・。

ある種、とても哀しいお話なのだが、
つげ義春や、旧・「ガロ」の常連組あたりが、
漫画に描きそうな、状況・描写のシュールさに、
随所で皆、大爆笑。
変な様子の、階段の通行人なども、ドラマのいいアクセントになっている。
公園の踊り子の、シ-ンは・・・足フェチか?


福本明日香監督「shoelace」:

他の3作と比べると、割と普通の、現代人交流ドラマ。

屋上で一人遊ぶ、少女がまず、登場する。

その頃、ヒロイン・ユキは、妻子持ちの中年男性と、交際中。
だが、前の恋人青年が、未練をひきずって、
いまだ、家に出入りする。

そんな状況下、その元彼が、
あいつを何とかせにゃ、とばかりに、
中年男性の家を訪問しに行くと、
その門前には、かの屋上少女が。
少女は、家の主の娘だが、
今は父親とは、別居生活していた・・・。

そして、少女は、青年へ仲介の頼みをして、
ユキと、初対面することになった・・・。

みんなどこかで寂しがり屋、という、わかりやすい心情ドラマ。

ヒロインと少女が、ケンケン・パ!をするシーン、
靴ひもがほどけてる、と少女が言う所、などが、
映画を印象づけていて、いい。
子供らしい携帯で、トランシーバーみたいに、
「どうぞ!」会話するのが、可愛い。


船曳真珠監督「テクニカラー」:

巡業イリュージョン芸人に扮した、主演女優・洞口依子の、
溌剌としたコメディエンヌ演技を、観るための芝居。

お調子者でアバウト、好色な洞口と、
無愛想な助手女性の、
凸凹コメディーぶりが、すばらしい。

この助手が、とんでもない大技の名人で・・・。
そんなすごいのを、なぜ、舞台でやらないんだろう?謎だ。
舞台観客にも、凸凹コンビがいて、いかにもコメディー。
おろおろしつつ、ショーを進行する司会者青年は、
基準点、といったところか。

宿泊ホテルのクラーク男性も、かなりむちゃくちゃな人物で、笑える。
一同との、もみくちゃシーンなど、
結構、場をさらう。

とはいえ、全体としては、洞口依子ワンマン・ショーである。
随所で、空腹絶倒、皆と爆笑。
ラスト、助手の表情が、いい。



以上。



付記:3/17(水)

この4本立て、あまりにも面白いので、
16日の火曜に、
洞口依子女史と各監督の、トークがあるのを幸いに、
もう一度、観に行ってしまった・・・!

映画同様、ゲストの洞口女史、勢いよくしゃべる。
むちゃくちゃに、元気である。
まだまだ、いろいろと挑戦しちゃいそうな、感じだった。
  1. 2010/03/14(日) 12:03:52|
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リメンバー・アワー・デイタイム

夢次の、日記。


3月13日、土曜。

午前よりの所用が延びたため、昼食のとんかつが、14時過ぎになった。
予定が押したので、午後の移動が順次、やや遅れた。
こういう日も、ある。

15時に江古田へ行くつもりだったのが、16時に。
直前のEプログラムを、見逃した。やんぬるかな・・・。
鶏の解体を撮ったのが、1本あるらしいのだが。
明朝10時の回だと、時間的に無理なのだ。(注1)


<日本大学芸術学部映画学科 映像コース上映会>より、
F・Gの2プログラムを、見学。


Fプログラム:

山田智和監督「ショートショート」:

大都市部の大通りで自動車の流れ、夜景の明かり、
森林と滝と美女、などなどを、
定点観測等を駆使して撮った、3本組の、風景動画。
まあ、いわゆる、環境風景ビデオなり。
音声のぶれもなく、綺麗に撮れている。


岩井明香監督「時計作家 篠原康治」:

オール手作り、時計制作一筋、
やってきた若き弟子達を指導する、
<時計作家>壮年男性の、作業を取材した、ミニ・ドキュメンタリー。
職人ではなく、時計作家と、呼んでほしいのだそうな・・・。


二村諒監督「ぽぽたん ~わたげの妖精~ 」:

空を飛んでゆく、たんぽぽの種を少女に見立てた、
のどかな、短編アニメ。
唐突なUFO出現には、ちょっとおどろいた。


杉達彦監督「IN THE BASEMENT HOUR」:

とある、地下のバーを営業中の、女性店長の日々を、
バンドやライブショー、パーティー等の様子をまじえて撮った、
ミニ・ドキュメンタリー。
営業・採算は大変らしいが、
お客や友人達同士で、わいわいやってるイベントは、
なかなか、楽しそうだな・・・と。


Gプログラム:

赤井環季監督「その向こう、わたしのあと」:

・・・は、監督女性自身の、生い立ち記録と、家族紹介に終始。
普通のホームビデオ調の合間に、
生誕時の胎児検査データや、出産時の記録を入れるのが、
おっ、やるな~、と。
夏休みのほがらか一家、くつろいでるねえ。

・・・ま、明るくて、ユーモラスで、いいんだけど。
こんなに早く、人生、棚卸しちゃって、いいのか~?などと。
まだまだ人生、その先は長いんだぞ~、しっかりやれよ~、
などというのは、いらぬお世話だろうか。


長崎健一郎監督「バクバク」:

ものすごく単純化された、線描きアニメ。
タイトルどおり、バクがバクバクする。
(それじゃわからね~よ!の声)

ようするに、現代のおとぎ話。

現代っ子が、TVやPC、ゲーム等で夜更かしをするので、
夢の量が足りなくなり、
夢を食って生きている、民話のバク達が、
少ない夢の、奪い合い、空腹状態に。

そこでバクの長老が、ある秘密兵器を使用して、
人々を、眠らせるのだが。
あるバクが、それを使いすぎて・・・という。

ま、「日本むかしばなし」みたいな。
のんきな世界だった。


今村彩子監督「練習は嘘をつかない -甲子園という夢の舞台を目指して- 」:

これもまったく、タイトルそのままの、
高校野球、強豪チームの、練習・合宿を撮った、ドキュメンタリー。
題名は、チーム監督のインタビューの言葉から、取っている。

丸刈り大集団、早朝から夜まで、
熱気のこもった、相当、きつそうな練習風景の連続。

だが意外にも、メンバー達に、
多くの笑顔が、垣間見えている。
練習後の充実感を、彼らの表情が、
如実に表わして、際立っていた。

グラウンドの後ろの、教室らしき窓に、
毛筆習字の紙がいっぱい、貼ってあるのだが、
一枚、「おかわり」というのがあって、ちょっと笑った。
食事の光景が、目に見えるようだ。



細村舞衣監督「ヒマワリ」:

これが一風、いや、かなり毛色が変わっている。
   
屋内の画面が長く、暗い。
光と陰影。
工藤栄一映画のよう。
画面は極力、動かず。スロー。
そしてSF。

母親の再婚相手が、気にいらない様子の少女が、
代わって、心を許していて、
父親になってほしいような、そぶりを見せる、
その相手とは。

髭をはやした中年男性、植物学者。

研究所。というか、暗い納屋。
男性が研究中なのは、ヒマワリの花と種。
しかも、ただのヒマワリでは、なかった。

話の様子では、どうも、
かつて好きになった、助手らしき女性が
ある<変化>をしてできた、ヒマワリ、らしいのだ・・・。

この男性の、好きになった女性は、
もしかして、皆、こうなるのか・・・?

血の出る茎が、一瞬どきっ、とする。
奇妙な余韻を残して、ふっ、と終わる。
ミステリー・ゾーン。
不可思議なる、小品佳作。



校門を出て、池袋経由で、原宿へ。

つづく。


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  1. 2010/03/14(日) 11:41:17|
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リメンバー・アワー・ジャーニー

小五郎の、日記。


3月11日、木曜。


珍しく、朝から一日、非番。

こういう日には、普段の平日には、なかなか出来ない事をやろうと、
ひそかに、もくろんでいた。
それは・・・

行き先・立ち寄り先未定の、
房総半島一周、日帰り旅行。

な~んだ、と思われるかもしれないが。
実は、土日の夕方以降だと、通過が困難なルートが、一部にあるのだ。
うまく時間に余裕ができたら、それもやってみよう、と。
ちょうど、ダイヤ改正直前だし。(注1)

そして、千葉より出発、
JR内房線で一路、南下。
途中駅の浜金谷で、一旦下車。

海を見ながら、軽い昼食、
しばし鋸山付近に、遊ぶ。
近くのフェリー乗り場には、
ツアーの観光バスが、それなりに多く、来ているものの、
連休期と比べれば、それほど混雑していないので、
概ね、のどかな風景なり。

次第に日が昇って少し暑くなり、
ジャンパーと上着を、順次脱ぐ。
カモメが飛ぶ、トンビも輪を描く。


その後、駅へ戻り、館山行きの各駅に乗り、
終点・館山で降り、
乗り換えの安房鴨川行きを、待つ。
そこのホームで、不思議な光景に出会う。

年齢・性別のばらばらな、十人ほどの老若男女乗客が、
ホームの北端に、何かを、待っている様子。

やがて、鴨川行きの車両が到着、乗車するが、
ホーム端の彼らは、まだ乗らない。
窓から見ていると、じきに、理由が判明した。

この電車、後ろの2両ほどが、
東海道線のような、オレンジと緑色なのだが。
一番後ろが、荷物専用車両なのだ。
内部の扉に、そう書いてある。

この車両から、できたての夕刊を入れた、ビニール包みを荷降ろしして、
台車に乗せて、KIOSKの職員が、運ぶのである。(注2)
そこの、いかにも鉄道らしい光景を撮影に来た、
撮り鉄さん達が、ホームで、待っていたのだったのだ。
そういえばずっと以前も、似たような光景を見た覚えがある。

人数が小規模なこともあり、特に大きな混乱もなく、
怪訝そうな表情の係員達を、後に残して、
人々は皆、安房鴨川側行きに、乗りこんできたのだった。
ちょっと、面白い光景なり。

こうして、各駅停車の旅は、
ここから東へ方向転換、さらに続くであった。
和田浦や南三原付近では、もうあちこちに、四角い菜の花畑が見える。
有人駅の和田浦では、男の人が、夕刊をぽいっ、と放って下ろす。
後方座席より、乗り鉄さん達の、
「あ~、ここ、放るだけなんだ~」「台車じゃないんだ・・・」などの声。
微笑。


太見のあたりでは、太平洋の海岸に、岩礁や小島が、多く見られる(注3)。

やがて、内房線・外房線の境界駅、安房鴨川に到着。
休む間もなく、数分で、勝浦・千葉方面への、上り各駅が発車。


途中駅・<行川(なめかわ)アイランド>駅にも、停車。(注4)
昔同様、トンネルを出た、すぐそこに、ほっそりとしたホームが延びていた。
去年より新調されたという、真新しい待合所と、Suicaの自動改札も、あった。
釣り人が一人、乗車してきた。

駅を発車してすぐ、下の道に見えてくる、
廃止された、旧・行川アイランドの入り口と事務所が、
うっすらと寂れて、まだ、あった・・・。

子供の頃、両親のカローラで、ここを訪れては、
あのトンネルをくぐって、海側のテーマパークへ入り、
青いクジャクが高所から、次々と飛んで降りてくる、クジャクショーや、
フラミンゴの、ミュージカル・ダンスショー(曲は忘れたが)を、
シュロの並木のある園内で、わくわくしながら、眺めていたものだ・・・。

その華やかだった、かつてのファミリー・パラダイスが、
今、このどうしようもなく、寒々とした、有り様に・・・。
一瞬、きゅっ、と、胸が痛むのだった。


日も暮れかかる夕刻頃、大原駅へ到着、改札をSUicaで出る。
実はここからが、今回のメイン・イベントなのだ。

そう、昨年秋の記事を見られた方には、もうおわかりだろう・・・。
いすみ鉄道・小湊鉄道、全線乗り継ぎ。
大原発~大多喜経由~上総中野乗り換え~養老渓谷経由~五井。
房総半島、L字北上・横断ルート。

このルートは、乗り換え可能な本数が少なく、
土・日・祝日には、16時台以降は、無いのだ・・・。
乗り継ぐ乗客が、もともと、きわめて少ないためだろう。
しかし、平日ならば、18時台までは、今、確実にあるのだ!
よ~し、では思い切って、いってみよう!と。

噂の<ムーミン車両>は、すでに配備・運転されていた。(注5)
今回乗ったのが、スナフキンのが付いた車両。一両編成。
車内にもスナフキンの丸い絵と、記念スタンプが。
金属製の網棚には、小さなかごが吊ってあり、
スナフキンと、ニョロニョロ2体の、可愛い人形があった。

卒業・終業式のシーズン、今の房総沿線では全般に、
昼過ぎから、中学生・高校生の乗り降りが、特に多い。
いすみ鉄道も、例外ではなかった。

走行中に、日はとっぷりと暮れて、
大多喜駅まで来た時には、すでに周囲は、真っ暗・・・。
停車中にメッセージのみを残し、すぐ戻り、乗車。
どの駅からも、最早、外の景色が、何も見えない。

19時台、終点兼乗り継ぎ駅の、上総中野駅に到着。
運転士氏と、駅の時刻表に、再度確認。
降車時、運賃箱に700円、入れる。

いすみ車両は、ここでそのまま、折り返す。
間違いなく、ここで1時間15分ほど待っていれば、
反対側から、小湊鉄道の二両編成が、来るのだ。
一人、待つ。

やったぞ!もう大丈夫だ。
アムンゼンよ、マゼランよ、我の心境、ご覧あれ。

しかし・・・春先とはいえ、夜の風は、まだまだ冷える。
待つ間に、また一枚一枚と、厚着にもどしてゆく。
やはり、まだ少し、寒い・・・。
駅前にはたまに、地元の車(家族の送り迎えらしい)が、来るのみ。


そして、待ち焦がれた小湊車両が、
踏切の音とともに、向こうから、やってきた・・・。
すぐに、乗る。

やがて定刻通り、静かに、出発。

車掌女性に行き先を告げ、縦長の切符を買う。1370円。
乗っているのは、運転士・車掌・小生の、3名のみ。
他には途中で、十代女性が一人乗りこみ、途中で又降りたので、
終点の五井まで、ほとんど全線、貸切リ状態だった・・・。


21時45分頃、内房線との乗り換え駅・五井に到着。
乗り換え通路口で、JR側へ入る、SUica改札チェック。
この時点で、まがりなりにも、一周旅行は、完結したのだった。

さあ、千葉へ帰ろう・・・。


以上。

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  1. 2010/03/14(日) 02:31:20|
  2. 小旅行
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リメンバー・アワー・ソサイエティー

経師屋の、日記。


3月10日、水曜。
夕方、 神保町シアター。

ここは、吉本興行の舞台と、一緒の建物なので、
ロビーには吉本系芸能人グッズが、いっぱいある。
オリジナルの芝居も、やっているらしい。
映画館は、地下のスクリーンになる。

18時45分、今宵は、
<春よ!乙女よ!映画よ!>特集の一本、「むかしの歌」。
1939(昭和14年)・東宝京都、白黒。
森本薫原作・脚本。
石田民三監督、助監督は市川崑。(おおっ、今度はすぐ出たぞ!の声)

明治中期、西南戦争の予兆ただよう世相の、大阪を舞台に、
伝統的商人一家の、マイペースお嬢はん(演・花井蘭子)が、主役のドラマ。

彼女をとりまく、
商人ぼんぼん、生みの母、転がり込んだ貧乏な家出娘らと、
交流しつつ、日常を生きる様を、いきいきと描く。
派手なアクションは少なく、もっぱら舞台芝居に近いので、
良質の文芸ドラマ、と呼ぶべきだろう。


三味線の得意な娘に、
芸姑稼業をやればウケるのに、と才能を惜しがる、出入りの髪結いおじさんや、
内職仕事で食いつなぐ、元武士の妻と娘、
西郷隆盛が立つ!と、仲間に同行を勧める男、
生活に疲れ、死に場所を求めて、出陣を考える元武士、
便乗相場の大損で、崩壊する商家夫妻、などが登場。

一見のどかな日常風景ながらも、時代とともに変わってゆく、
町内を、交差する人々。
木の橋で、風車売りの少女が通る、
何でもない光景が、なぜかいとおしい。

大手も中小企業も倒産続出、学生就職がまだ2割も未定という、
<就職氷河期>以上の不況といわれる今、
何とも、つましき思いにさせられる話も多く、
心中、涙するのだった・・・。

ラスト、つとめて気丈に振舞いながらも、
人力車の上で、表情が変わる主人公には、
やっぱり、泣けてくるのだった・・・。


以上。

  1. 2010/03/14(日) 02:00:53|
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リメンバー ・アワー・リポーターズ

秀の、日記。


米国アカデミー賞のシーズン、だが・・・。

映画祭以外では、日本未公開の作品ばかりなので、どれが何やら。
だから、WOWWOW(無料放送時間)や、一部地上波テレビで、宣伝していても、
こちらはさっぱり、興奮してこない。
観てる映画が、話題で無いと、ね・・・。
(「アバター」すら、まだなんだ~!の声 )

むしろ、とある朝の、TV生中継では、
日本から初参加らしき、女性報道リポーター(元・夜のニュース司会者)が、
やたら、興奮気味だった。
そりゃあ、すぐ後ろを、
映画スターやスタッフが、次々と通るんだから、ねえ。

でもなあ、報道リポーター女史よ。
その手に持ってる、オスカー像そっくりの、
チョコレートの金紙包みを、紹介するのに、
「それは、(会場で)くれるんですか~?」と、
東京から尋ねられて、焦って、
笑顔で思いっきり、
「ええと~、盗んできました~!」は、まずいだろ~!と。

爆笑しましたよ。朝から。
あれは、「ちょっとお借りしてきました」でいいんじゃないか?と。
言葉のニュアンスとは、難しいもんよのう。

観ている洋画作品が、全然ないので、
今日は作品へのコメントは、割愛。
内容を観てないと、何ともいえないので・・・。

ただ一つ、サンドラ・ブロックが、
ラジー賞と同時ノミネート、同時受賞!
ってニュースには、夕方、笑った。
それ、両方の作品、見比べてみたいな~、などと。


現在のところは、以上。


  1. 2010/03/08(月) 21:08:11|
  2. TV
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リメンバー・アワー・セクシャリティーズ

はぐれ仕事人・弐の、日記。


3月6日、土曜。

ロケの話は、諸般の事情により?消えたので・・・
午前中からの仕事も、早めに終わっていたため、
午後の時間が、ぽっかり、空いてしまった。

で・・・思いきって行く先を、大幅変更。


まずは、久方ぶりの、三軒茶屋中映。

「美代子阿佐ヶ谷気分」「銀色の雨」2本立て、1300円。
こういう、バタバタな状況下だが、
ゆっくり観る時間を取れるのは、ありがたい。

さて、手頃なのはいいが、よく考えたら、
この2本立て、ムチャである。

だって「美代子・・・」は、R-15指定。
一方「銀色の雨」は、男子高校生向きの話。

じゃ未成年のお客は、どうすりゃいいんだ・・・?!と。
「キッズ・リターン」のお客みたいな事、するんか~?
などと、お馬鹿な状況を、想像してしまうのだった。


「美代子阿佐ヶ谷気分」は、
70年代の上京漫画家生活、そのままの世界。

劇画漫画の世界を、コマ・写真カット式に区切っての、場面再現から始まって、
シュール・リアリズム表現法等の話を挟み込みつつ、
70年代初期の東京、漫画家や詩人、女性モデル達らの、
うじゃじゃけた日常下宿生活を、活写。

アーチストがたむろして、交差する、
あの時代の、あの奇妙な雰囲気・・・。
真剣なような、けだるいような、
何かにへばり付きながら、面白がりながら、
どこか、のどかなような・・・。

河原で爆弾花火?を打ち上げる男が、
独特の濃いキャラで、目立つ。

全体に、まるで、陰干ししている油絵の様な、
画面と美術の、濃い質感が、味わい深い。
劇画のコマ世界描写を、そのままに再現し、
額縁を徐々に外してゆく、という感じに、見えた。

あとの魅力はひたすら、
漫画家役・水橋研二の、凝り症な執筆根性、
女房役・町田マリーの、反発しつつも、ひたむきな頑張りぶり、
切っても切れない縁の、長さと深さに、尽きる。
よく、あそこまで、続くよなあ・・・と。

実在の人物達をモデルにした、あくまでもフィクション、という事で。


これのすぐ後に、「銀色の雨」を観ると、
青臭く、あっさり、すっきり、さっぱりとした、
誠実すぎる程の、典型的青春逃亡談。

境港近辺らしき、地方の男子高校生が、一応の主人公。
朝は新聞配達、昼間は高校部活で、マラソンランナー。
越境通学している、女子高生に、ちょっと気にかけられている様子。
  
地元の模範青年として、接する周囲の気遣いが、
次第に、わずらわしくなってきていた彼は、
ある日、バイト先の新聞店で、同僚とケンカをしてしまい、
実家の母を置いて、初めての家出を決行。

だが、東京に向かうはずが、途中の米子で、足止めに。
かつて家にいた、血のつながらない<お姉ちゃん>と、ばったり再会、
行き掛かり上、彼女のマンションに滞在することに。

このお姉ちゃんが、結構ユーモラスで。
いかにも自立生活してます、オープンです、という風にふるまうのだが、
ふと、自らの寂しさに震える所など、ありそうな感じもする。

そこに途中から、運命的にからんでくる、
中村獅堂の、元チャンピオンボクサー。

これが、抜群の存在感で、
以後は、有無を言わさず?実質的主役となり、
見せ場を、すっかり、さらってゆく・・・。

映画全体は、のほほんと、ロケ風景が連なる感じで、
ドラマが、ゆるゆると進行するので、
「君は裸足の神を見たか」の終盤や、「ゴンドラ」の前半などに比べると、
画面表現自体には、勢いも新味も、やや乏しく、
エネルギーが、あまり感じられないのが、欠点なのだが。
誠実で前向きな、青春小説的仕上がりには、まずまず、なっているといえる。

それと、ランナー君らが、さぼりの言い訳に、
「開校記念日・・・」を連発するのは、
もはや伝統芸で、苦笑するのだった・・・。



夜のレイトショーは、何度目だ?の、銀座シネパトス。
愛染恭子・ヌード引退記念特集。

(注:あくまでも、脱ぎをやめる、という事であり、
 監督や女優の仕事は、継続の意向・・・だそうですヨ)


今宵のプログラムは、「白日夢」(1981年、富士映画)。
この映画のために、芸名を今のものに改名した、記念碑的ヒット作である。
いわゆる、<本番>エロスショー大作。

いやはや、いかにもバブル時代前夜らしく、
成り金遊戯風で、金屏風ぎらぎら 。
かつ、全篇むちゃくちゃな、映画だった・・・。

劇中では、佐藤慶が、歯医者に扮して、
不気味な出没・奇行・変態的プレイを繰り返し、
とにかくヒロインを、ひたすら追いまわし、いたぶり、おびやかす。
こいつは、岸田森の吸血鬼か?という位に、しつこいのだ・・・。

主役の愛染恭子も、負けじと、体を張っている。

日本でのみ通じる?局部と顔が二重写しの、
性交シーン描写も、すごいが。
ずっと素っ裸のまま、ホテル内を逃げ回ったり、
車を転がしたり、
洗車機で、水をぶっかけられたり、
デパートでエスカレーターを、逆に上ろうとしたり、
もう、ムチャばかり、やらされ、
豊満なる肢体ごと、いたぶられてる。
よく、まあ、そこまで、女優根性を・・・と。

そして脇役のバイト青年は、ただ見せられつづけて、
「何をするんだ~!」「やめろ~!」「やめてくれ~!」「XXXさ~ん!」
などと、やたら叫ぶばかりで・・・。
彼の台詞部分になると、
どうしてこうも、もたれてくるんだろう?などと。

しかしまあ、一体どこからどこまでが、夢か、うつつか?という、
いかにも、投げ出したような終わらせ方には、苦笑させられた。

こうして、こちらは一晩で、
お腹一杯に、なるのだった・・・。



以上。
  1. 2010/03/07(日) 10:31:37|
  2. 劇場用映画
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<臨時連絡>

場内アナウンス、です。


<佐藤健人様、
今、質問のPCメールを、そちら宛てに送信してみましたが、
うまく、受信されましたでしょうか?

なにぶん、PCメール送信が、以前より不得意なもので、
ちゃんと届いているかどうか、ちょっと気がかりなのですが。

もし幸いにも、お読みいただけておりましたら、
至急、本日中に、ここのコメント欄宛てへ、ご連絡くださいませ・・・。


以上です。
  1. 2010/03/05(金) 19:29:31|
  2. インディーズムービー
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リメンバー・アワー・シンガーズ

政の、日記。


3月4日、池袋の定番名画座・新文芸坐。

着くまで知らなかったが、
この日は、トークゲスト(伝説の姉妹)あり!だった。

何しろ、この日の、上映組み合わせは・・・。

「松田優作 SOUL RED」
「こまどり姉妹がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」

という、ドキュメンタリー2本立てなのだ。

こちらの単純なノスタルジーすら、ぶっとばす、
強力・強烈な、2本立てだった・・・。


「SOUL RED」は、とにかく徹頭徹尾、
今は無き俳優・松田優作という存在が、
生前のエピソードや、映画フィルムを通じて、
いまだに保持し続けている、
周囲への影響力とは何なのか、
というテーマに、すべてが収斂してゆく。

キャッチコピーに向いた、優作という名の、響きのよさ。
男らしさの体現、アクション。
美術セットの前でなりきる、猛烈なる演技力、
ひらめき、直感力。

そして、彼の後に続く、俳優達による、
<カッコよさ>や<父性>の、継承・・・。

仲村トオル、松田龍平・翔太兄弟、浅野忠信は、
直接ないし間接の、継承者として、割と自然な感じだが。

まさか、香川照之にまで、直伝(!)継承されていたとは。
驚いた。
そうか、優作最後の現役ドラマ時期に、間に合ってたんだね・・・。
ちょっと、感動。

いろんな人にとって、先輩スターなんだな。うん。
挿入のジャズ音楽と、本人の渋い歌唱シーンが、
ドンピシャ!で、泣かせてくれる・・・。


これの直後に、休憩をはさんで、
性別も様相も、まったく異質な、
<こまどり姉妹>の記録映画を見ると・・・

それはそれは、おそるべきほどの、
カルチャー・ギャップを、感じずにはおれない・・・。


前回上映直後(休憩前)のトークと、本編内容を総合するに、
この2人、ザ・ピーナッツとピンクレディーの、間くらいな存在で。
遠藤実のバックアップによる、
民謡調・双子女性歌手ペア、である。
北海道ローカル時代から、
<その日のご飯のために>巡業してきた、苦労人、との事。

あいにくとヒット時代が、小生の幼少時だったせいか、
歌は、よく知らないのだ・・・。
芸名は、聞いた事があったはずだが。


映画表現的には、とりたてて、大きな珍しさは無いのだが、
貴重な写真・フィルム・しゃべくり記録が続くので、
昭和芸能界の証言や記録としては、
それなりに厚みが、増してくる。

母との<門付け>(家々を回って門前で歌や芸事を見せ小銭を頂く)から始めて、
その後、<流し>に格上げになり、
上京後売れてからも、ピーク後も、両親の死後も、
お金関係での苦労が絶えず、涙もの・・・。
「涙のラーメン」という持ち歌など、
彼女達の巡業生活そのままの、歌詞である。

トークでも同時代人として、美空ひばりの名が出ていたが、
なんとなく、近いものを感じさせられる。
大病をしたり、
熱狂的ファンによって、けがを負うところまでも、似ているのだ・・・。

そういう、すごく泣けてきそうなお話を、
この2人が、記録映画内ですると、
当人達が、明朗な口調で、けろっと、さらっと語りだすや、
まるで姉妹漫才のように聴こえてきて、
その軽快な口調には、だんだんに、引き込まれてしまう。

生トークでも、
もういい歳なので、
若い頃みたいに隠さなくても、
普通にしゃべれるので、今は気が楽だ、と2人は言っていた。
歳をとると、人はそうなるものらしい。

でも、心は今も20代、とも語っていた。
一日一日、生きてるのがうれしい、と。


さて、その年齢と心境に、
小生は、達するのか、どうか?
そのとき小生、何を見て、
何を語っているのやら・・・?などと。


以上。
  1. 2010/03/05(金) 00:15:56|
  2. 劇場用映画
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リメンバー・アワー・ドラマズ

短く、ゼルディア通信、です。


この前、気付いたんですが。
気付くのがあまりにも、遅すぎました・・・ですよ。

今や東京地方で、唯一の現役昼ドラ、
フジ&東海テレビ系・午後1時半、「インディゴの夜」に、
特撮俳優、大挙出演中!です。

一種の探偵もので、かつ、青春友情もの。
舞台が、元出版関係者(「相棒」の鑑識の人!)が作った、ホストクラブで。
店長が今、昼ドラマの常連・森口瑶子女史なんです。

・・・そうです、そのホスト・メンバーが。
ドレイク君に、ギャレン君に・・・!
いる、いる!大集合です。

で、「ディケイド」夏ミカン役女優・森カンナ嬢が、
つい最近まで、レギュラー出演!でした。

ショートカットに、ボーイッシュな服装で、
心は男・体は女という、やはりホストの、役です・・・!
しかも劇中、諸事情により、逮捕!される、
という、とても哀しい、役でした・・・。うるうる。


ところで、本家?「仮面ライダーW」では、
ゲストのジャスミン嬢も、逮捕!されてました。

亡き人の仇打ちが、高じて・・・ノンストップに!
自ら使用した変身道具・ガイアメモリーの、毒性に呑まれてて、
ドーパント・ファミリーに、スパイ業身売り要望するも、失敗してました。
ガイアメモリー壊されて、正気に戻ったようですが、
罪は罪で。やれやれ、です。


その後2週は、ジャイアンも仰天!?
超弩級!!音痴青年歌手と、ファン女性が、ゲストに登場。
インチキ・TVコンクール審査は、
法螺ふき催眠術ドーパントの裏工作だった!という。
恥ずかしそうに、二人して海岸を<青春走り>する、
探偵君と歌手君が、かわゆい・・・!?でした。


さてさて、新戦隊・ゴセイジャーが、登場!

シラケ少年と、タッグ組み、
地球防衛、侵略宇宙人集団と戦う!
コンセプトは・・・地上に降りてきた<天使>種族たち。
活躍、乞うご期待!ですね。


なお、レスキューファイアーの話は・・・
お休み、で~す!ごめんね~。
(観とけよ~!の声)

それと、日曜夕方のMXでは、「ウルトラマンA」、続いてますよ~。
もう単独変身になった北斗さんが、
少年たちに勇気を、与えてますです。



では、又。
今日のゼルディア通信、終わりっ。
  1. 2010/03/04(木) 01:39:21|
  2. 特撮
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リメンバー・アワー・スターズ

竜の、日記。


昼飯時にNHK総合で、バンクーバー五輪閉会式の、中継をやっていた。

・・・あ、ゲストでウィリアム・シャトナーが、しゃべってる!
そう、「スタートレック」初代艦長役の人。
白髪混じり。恰幅がよくなったなあ。

・・・あ、マイケル・J・フォックスも出てきた!
「バック・トュー・ザ・フューチャー」シリーズや、
「摩天楼はバラ色に」の、主演俳優。

2人とも、カナダの人だったのか。
アメリカ人だと思ってた・・・。
出てきてくれて、ちょっと、うれしかったな~。


以上。
  1. 2010/03/01(月) 21:50:11|
  2. TV
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