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錠の、日記。
2月10日、水曜。
平日には珍しく、
旧作だが、違う劇場で2本、観れた。
移動が、ぎりぎり、成功したのだ。
1本目が、神保町シアター。18時45分頃。
「黒い十人の女」。
大映、市川崑監督、
異色の、オールスター白黒映画。
(注:山かんむり付きの漢字が、出しにくくて、毎度難儀していた・・・。)
山本富士子・岸恵子・中村玉緒・岸田今日子・宮城まり子・・・。
今や、物故者もいるし、
これだけのスター豪華共演は、もう無理だろう。
すごい映画らしいと、噂には、聞いていたのだが、
ずっと、まずスクリーンで観ようとしては、
見逃し続けていたのだ。
ようやくその日が、来た。
多忙、モテモテ、女漁り、
妻がありながら、9人の女たちを振り回している(!)、
船越英二の、TVプロデューサー。
一人で、10人を相手に・・・。
どこにそんな甲斐性と、エネルギーが・・・?
道長や、徳川将軍じゃあるまいに・・・絶句。
振り回され、やきもきさせられ続けるのに、うんざりした女たちは、
ついに全員で、この男を消す!相談を始める。
その話は、内通者経由で、たちまちの内に、当人に知らされる!のだが。
その本人が、まったく本気にしていないのが、笑わせる・・・。
しかし、とんでもない、痛烈な結末が・・・襲うのだ。
男と女の間には、とんだラブゲームが、進行していた。
ブラックユーモアにまみれた、悲喜劇。
ついつい、随所で、笑いまくってしまった。
周囲の、白髪観客諸氏は、きょとんとしていたが・・・。
いくらプレイボーイでも、10人では、手に余ったようだ。
男は仕事だ!にこだわる、男性達のワーカホリックぶりが、
今と比べると、時代性を感じるかも?などと。
クレージーキャッツが、もしかして、トリ?なのも・・・ね。
2本目が、
銀座シネパトスにて、21時よりレイトショー。
関根恵子(現・高橋恵子)の名作、「おさな妻」。
(約10年ぶり?の、再見だけどね・・・の声)
関根恵子という女優、われら年代にとっては、
まず、青春刑事ドラマ「太陽にほえろ!」の、
おしんこ刑事・内田伸子が、浮かぶ人。
マカロニ刑事・ジーパン刑事の恋人役だった。
その後も、ボギー刑事の姉役、
七曲署の科学捜査班などで、
時折、シリーズに登場している。
それから、高橋伴明監督の「TATOO(刺青)あり」で、
男達をダメダメにする?ホステス役、
そして、監督と結婚・改名・・・・と、こうなっている。
ずっと後から、名画座上映で、
大映映画末期の、若手スター女優と知ったのだ。
今の人には、あの目薬CMの人?なんだろうな・・・。
「おさな妻」は、
母親を失くして、親戚女性の世話になっていた女子高生が、
保育園のアルバイトをきっかけに、
幼い娘持ちの、お父さんと結婚、
そのまま、高校に通っていて、家事も子育てもやって、
しかし、お父さんのかつての、訳あり?業界女性が現れて、
初めての、夫婦喧嘩になって・・・という、
まあ、「奥さまは18才」的な設定の、青春ホームドラマである。
ただし、何しろ大映映画末期の、劇場用青春映画なので、
主人公が、親戚の男性(これがひどい奴!)に迫られて、
ピンチに陥るシーンも。
後で結婚式のシーンを観たら、そいつらしき人物だけ、居なかった。
(それみろ、馬鹿もんが~!の声)
若き日の遊びといえば、ゴーゴー!ってのは、時代を感じますな。
子役と主人公のシーンも、かなり多く、
保育園のシーンでは、子供がいっぱい。
女優的には相当、勉強になったことだろう。
よくぞ、やりとげたものよ、と感心するものなり。
追記:2月14日 (日)
2月12日、金曜。
同じく、銀座シネパトス・21時のレイトショーにて、
「高校生心中 純愛」。
篠田三郎との共演作。
兄が父を殺してしまった一家の弟と、
裕福家庭の女子高生の、
はかなき愛の結末・・・。涙もの。
とにかく、演出が激情的に力強く、強引で、ぐいぐい引っ張る。
共通の友人の、運命的シーンは、さすがに強引すぎる気も、ちょっとするが。
(つ~か、高校生が何で、車のクーペ持ってんだ!?の声・・・)
この日は、上映前に、トークゲストあり。
そう、関根恵子こと高橋恵子女史が、映画館にやってきたのだ!
「15歳のときの映画で・・・」
と、のたまいつつ、
大映のスチールマンにスカウトされた、当時のお話を。
3か月で作法などを特訓、デビュー作(別作品)を撮ったら、
そこで演じる事に目覚めてしまった、という。
ご主人・高橋伴明監督とともに、司会の樋口尚文氏とトーク。
その後、会場抽選により、10代時代のプロマイド写真が、配られていた。
現在、舞台の「細雪」に出演中、との事。
まだまだ、女優はやる気十分、
「あと20年はやりたい・・・」そうだ。
以上。
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- 2010/02/11(木) 17:01:00|
- 劇場用映画
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