fc2ブログ

シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

<急報>

速報、です。


今、太平洋沿岸に、津波警報が出ました。

内房(東京湾内)・外房でも、1mの津波が、予想されるそうです。
地域によっては、2~3m予想の大津波警報も、出ているそうですので、
くれぐれも、海辺や河口には、近づかないでください・・・!

午後1時半から、2時半頃が、ピークの模様ですが、
到達時間が、前後する場合もあります。
水辺を避けて、なるべく高台に、避難しましょう。



以上です。



続報:

28日午後2時37分、千葉の銚子に、
40cmの津波(第一波)が、到達しました。
岩手の久慈港が、今、90cmとのことです。

その他の関東地域沿岸でも、午後3時前後より、
概ね、20~30cmの津波が、観測されているそうです。
まだ水位上昇の可能性があるので、水辺から離れていましょう。



翌日:3/1(月)

今朝の午前10時15分までに、
すべての津波警報・注意報は、解除されました。
気象庁に煽られたほどの?高波ではなくて、
ひとまずは、ほっとしてます・・・が。
  
昨日は、バンクーバー五輪も、日テレの東京マラソンも、
MXテレビの「ウルトラマンA」も、「龍馬伝」も、
ほとんどのテレビ番組が、津波情報の日本列島地図で、
画面が一部、さえぎられてしまいました・・・。
解説字幕等が、隠れてしまい、すごく観づらかった・・・。 

昨日の番組を全部、再放送しろ~!って、無理だろうねえ・・・。
五輪の、ハイライト以外は。
スポンサーサイト



  1. 2010/02/28(日) 09:40:16|
  2. ニュース
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

外伝ゼヨン・拾八「映画今昔転生物語ぜよ! 」

壱の、日記。


そして、土曜日になった。


朝から雨が、降ったりやんだり。
春一番の次は、春雨の前倒し、なり。
沖縄で、震度5弱のニュース。


午後、御茶ノ水。
アテネ・フランセ、文化センター。
ここはフランス語などの語学学校だが、
5階のホールで、映画の特集もやっている。

既に前の回、「跳んだカップル」が、終わろうとしていた。
漏れ聞こえるBGMで、すぐわかった。
客、十数人位か。学生風が多い。

一般一本1200円で、次の回から入場。
だんだんに観客が増え、
研究家らしき外国人男女も、目立ち始める。

名作、「泥の河」(再見)。

白黒。
随分昔に 、ここで観たような気がする・・・。
東映セントラルフィルム、ってのが、制作の時代を感じますな。
英語字幕付き。

敗戦後約10年、大阪の川端。

舞鶴からの引揚者たる、元兵士のうどん屋親父(田村高広)。
生き延びたものの、同期の仲間達は次々と息絶え、
特需景気の高度成長に、乗り損ねた人々の哀感を、歌に託す。

うどん屋が、字幕で<レストラン>と訳されていたのは、ちょいとひっかかったが。
田村高広と、男の子二人、女の子。
彼らの表情が、とてもいい。
藤田弓子の女房は、みんなの保護者的役割を、体現。

ズボンのポケットから硬貨を落とすシーンに、
不謹慎だが、ちょっと笑う。
昔、似たようなことがあったんだよね、小生も・・・。


引き続き、1200円で、「ゴンドラ」。

この頃になると、
次の回が無料講演会(ウィーンから来た先生らしい)のためか、
観客は、40人以上に増えて、大分にぎわってきた。
次の移動がなければ、そちらも、見ておきたかったのだが・・・。

「ゴンドラ」は、テアトル新宿公開当時、観に行ったら、
上映前と上映後に、長髪の監督の挨拶が、あったものだ。
入れ替えごとに毎回、やっていた模様だった。

超高層ビルの、清掃ゴンドラの上から、
ビルの中にいる人々を眺めようと、
不意に動きを止める、窓ふき青年の視点。
急に海が、見えてくる・・・。

プールにて先生を見上げる、少女の視点への、移動。
ドラマ中に時折フッ、と見える、
風に揺らぐ水面のごとくな、いびつにゆがんだ、少女の視野・・・。

と、主観視点の移動時に、見るべきものが多く、
ありふれた、家出や帰郷のドラマ世界から、
画面の見え方が、ちょっとずつ浮上していて、
なかなかに面白い眺めの、映画になっている。
あらためて、見直してみて、よかった。


夜9時のレイトショーは、ちょっと考えて、
渋谷、ユーロスぺ-スにした。
<日活ロマンRETURNS>シリーズ・第2弾。

で、ついに来ました、新作DV版・「後ろから前から」。
本日初日。

発券番号順に入場すると、舞台挨拶の準備が始まっている。

前回「団地妻・・・」のときもそうだったが、
今回も最前列で、プレス関係者の、デジカメ写真撮影がある。
やはりというか、一般客の撮影は禁止。
事前に女性スタッフが、舞台上で、長方形の白い紙を構え、
カメラマン一同は、フラッシュの明るさと写り具合を、確かめている。

やがて、マイク音声・音響の確認が行なわれた後、
眼鏡にスーツの司会女性が現れ、進行を始めるのだが。

しかし。
外(待合室?)からの、女性スタッフ達らしき、
打ち合わせの音声が、マイクから丸聴こえで、
あわてて切り替えさせるハプニングに、場内は爆笑。
(おいおい!大丈夫か?の声)

これがデビューの、増本庄一郎監督とともに、
舞台上に上がってきた、女優2名。
なんでも、真冬に、
24時間X丸5日という、夜明かしスケジュールで撮影され、
「団地妻・・・」同様に、アフレコも行なわれた、という。

内、丸2日撮影していた、という、女優コンビの一人(助演)は、
特に陽気で、テンジョンも高く、
プレス撮影時も、Vサインで、ノリノリ状態。
漫才芸人みたいだね、と監督も、微笑ましげに対応。
おかげで、非常に気分のほぐれた、賑やかなオープニングとなった。

そして、本編は・・・
のっけから相当に、伝統的でベタだが、
誰にでもわかりやすくて、笑えるネタ満載の、
じつに愉快な、活気にあふれた、
ドタバタ・エロティック・コメディーだった。
あのとんでもない主題歌も、しっかり、披露している。

営業成績が悪くて、社長(木下ほうか)に怒られてばかりいる、
主人公の女性タクシー・ドライバー。
実は、ある事故が原因で、過去の記憶を失っていた。

成績優秀な同僚女性に励まされて、
女の武器を利用した、大胆な客集め作戦を始める。
が、やりすぎで、風営法にひっかかり、
追っ手から、車ごと逃走するはめに。

その道中で乗せた、訳あり風な、中年男性の求めに応じ、
身の上話を訊きつつ、
温泉の街へと、向かうのだが・・・。


目の前の相手が、男でも女でも、
抱きしめられると、反射的に欲情して、
すぐやってしまう、主人公・・・
そういうシーンの、あまりにしつこいまでの繰り返しには、
ついつい、笑わされてしまう。

前半は、主演・助演女優と木下社長らの、
吉本新喜劇みたいな、ズッコケ芝居。
昔のサイレント映画みたいな、
満車?のシーンも、ちょっとすごい。

後半は、ブランコで話を訊きつつ、
むしゃむしゃパンを食う、主人公のおかしさ、
超早回し!シーンの、唖然とするしつっこさ。

邦画の名作(ヒント:山田洋次監督)や、
「マxxxア 」(ヒント:トム・クルーズ)などの、
オマージュとおぼしき、珍風景。

・・・などなど、
見どころが結構、多い。
随所で小生、大いに笑う。
場内も皆、大ウケ!
ヒロインの行くところ、皆、活気づくのがいい。


ま、あれなら、大丈夫だろう・・・
と、まずは、太鼓判を押しとく。



以上。






[外伝ゼヨン・拾八「映画今昔転生物語ぜよ! 」]の続きを読む
  1. 2010/02/28(日) 02:32:31|
  2. 劇場用映画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

外伝ゼヨン・拾七「テュラテュラテュラ、テュラテュラ、テュララぜよ!」

左門の、日記。


今週の、記録。


月曜日、珍しく非番。骨休み。少し掃除。

火曜日、仕事と、買い物。

水曜日、夜中にBSで、
アイスホッケー・カナダVSロシア戦を観た。
途中まで、カナダVSドイツだと、思ってた・・・。

木曜日、晴れ。
日差し、ぽかぽか。

しかしなぜか、東京湾上では濃霧が発生、
羽田空港やフェリーが、一時ストップに。
春一番が、前倒しで、吹きまくった。

動画配信で、「ルパン三世PARTIII」を4本観て、
夜をくつろぐ。
 

金曜日、気温かなり上昇、
5月並みになり、汗ばむ。
キム・ヨナが金、浅田真央が銀。銅はカナダ。
動きの安定度から言って、まあ、順当だろう。
フィギュアスケートのニュース映像に、見入る。


・・・いかん、まるで映画を、観ていない・・・。
早く正常な状態に、戻らねば。
(それ、普通に正常なんじゃない・・・?の声も)

土曜日は、雨になるらしい・・・。



以上。
  1. 2010/02/26(金) 19:55:53|
  2. 日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

外伝ゼヨン・拾六「諸国大合同、映像大宴会ぜよ!」

続々・八丁堀の日記。


寒暖の差が、週によってばらついていて、
椿の花の咲き方が、あまり良くなかったとはいえ、  
それなりに長く、寒かった、冬だが。
やっと、日中の気温が、10度を越え始めた。

また、一年が過ぎて、これの季節が来た。

流れさすらう週末観客、行きたきイベント多けれど、
公用、私用に、空き時間、
明日の行く先も定まらず、悩める身ではありながら、
時間的には可能な限り、きっと行きたや、このイベントに・・・!
とくれば、まずは、あれでしょ、あれ。


<映像温泉芸社 その17 湯けむり温泉芸社>。


例によって、野方区民ホールが会場。
入口階段に並んで、入場開始を待つ、通好み?な人々の列。
整理券は既に配り終わっているが、そのまま皆で、待つ。   

例年と比較して、今年度の大きな特徴は、二つ。
号外と、司会進行。

まず、関係者により、入口の列に、<号外>が、配られた。
上映イベント開始前に、「皆さんに、大変残念なお知らせがあります!」の第一声。
(「え~!」「な、なんだってえ~?!」の声・・・沸く)
「上映時間が、遅れます!」の声とともに、用意された<号外>が、配られた。
明らかに、事件報道にありがちな、決まり文句をつなぎあわせた、冗談印刷物で、
早くも、一同、笑わされるのだった・・・。

その後、ロビーより入場。
顔見知り比率の高い、大入りの集客。
常連知人達との、最初の挨拶は、ほぼ毎回・・・
「残念ですよね、藤田まことさん・・・」「ほんとに・・・!」だった。

次に、進行の内容。

タイトル紹介のOP映像で、
酒徳ごうわく氏が演じる、某湯けむり温泉劇画のパロディ的イメージを、提示した。
「秘境で、卑怯な温泉芸社の過去を、洗い流す・・・」という表明?自体が、
ダジャレ合戦の得意な、ここのイベントの一面を、既に象徴している。

それに引き続いて・・・。
イベント常連のK・A女史による、なめらかなる司会進行の下、
予期もせぬ(予期すべきだったかもしれないが)構成が採用されていた。


過去に恒例の、コント小芝居は省かれ、
スクリーン上の、作品名等表記映写に、
<会社説明会>式の、概要表記が。

司会によると、つまり、上映会の運営が、
人手不足と高齢化(常連客も?)の問題に、直面してきているので、
今日のこの場で、作品上映等を兼ねて、
新たな参加者を募集したい、という事なのだった・・・。

老舗イベントならではの、悩みの種なのだろう。
いずこも、事情は同じのようだ・・・。
若手の理解者・協力者の募集、育成が、
いよいよ、急務となってきたようだ。


では、作品・ライブ等の概要を、
ほんのさわりだけだが、ご紹介しよう・・・。
(注:一部、順不同の場合あり・・・?)


「空気アマゾネス ~AIR AMAZONS~(完全版)」
酒徳ごうわく出演・監督。

B級洋画の、秘境探検ものの線。
山猿のごとく、ドッと現れ、
大群で並び、襲い来る?アマゾネスに、爆笑。  
すばらしい、アイデア勝ち。
自然に家へ?帰って終わるのが、
いよいよ、可笑しいぞ。


「芸社通信17」
<亜乱陶氏>作品。(この意味わかるね?の声)
静止スライド写真で、企画会議の現状?を、報告。
ここでも、スタッフの欠席、人手不足、高齢化が議題に。


「人造犬クドリャフカー(前編)」
中村犬蔵監督。

キxxダーと、ハxxダーと、キャxxーンへの、
オマージュが、いっぱい。愉快痛快。
相撲界・バンクーバー五輪等の時事ネタも、
しっかりと、織り込んでいる。

しかし、今回は単なる、パロディ・ギャグのみではなく、
相当にシビアで、ハードな本筋ドラマが、
きわめて強固なる、印象に。
兵器ロボットものの、SFドラマ展開を用意。
こ、これは、うう~、泣けてくるぜ~。
やっぱり、男、だねえ。


ここで、コメディアン・ライブ。
今年もやっぱり登場、冷蔵庫マン。
ダジャレ・ネタの連打で、
<星座マン>変身も、披露。

今日の場内は、彼の狙いの「ひえひえだ~!」になるはずが、
むしろ、あったまって?しまい、
「お、おまえらァ~!!」と、ごくせん先生のごとく、
かん高く、観客一同への愛を?叫ぶ、冷蔵庫マンであった。

ここで休憩時間。
その間、スクリーンには、
関係各団体・監督らによる、
DVD販売予告・制作中上映の予告編等が、かかる。

ホラーDVDのが、ちょっと、こわすぎるかも・・・。
老舗・草野球映画の続編、特に予告映像の反応が、良い。
紆余曲折しながらも、進行中の模様。
諸氏待望の、本編完成は、近いのだろうか・・・?


休憩終わり、再開。

「ウXコぶり夫くん」(再見?)
ARASHY監督作品。
いきなり、自宅?個室レベルへ、スケールダウン。
実写でジャ-、なんか汚いねえ・・・の声も。

「ウXンコぶり夫くん THE MOVIE 」(再見?)
<でぼんちょ>作品。
オールCG。無駄にすごい!
しかも陽性!
暴力的でありながらも、どつき漫才みたいで、妙に愉快だった。


「不良天使」(再見、アウトマン以来)
赤目監督。
ひきこもり男と、プリンと、
ちょっとヤンキー?天使(星野佳世)と、スーツな悪魔とで、
宗教のありように迫った、問題作・・・?
星野天使の、身もフタもなさに、大いに、笑わされる。


「海女ゾネス ~逃亡のシーン~」
AC部作品。白黒CGアニメ。
怪奇民話と忍者を、合わせたような冒険世界。
ああ、これからいい所で、上映終わり・・・。
もうちょっとだけ、見せてよ~、と。
ヒロイン達の運命や、いかに?

「タイムショック関根先生」
高岡晃太郎監督・出演。
通称・池テツ氏、堂々の主演。
自主喜劇映画版・「バック・トュー・ザ・フューチャー」。
タイムパラドックス作戦が、
なかなか、うまくいかないのが、笑わせる。

そして・・・。

「美人バラバラ生首事件」
「異人バラバラxxxx」
「長崎バラバラxx事件」

老舗の<創映会>制作、
新作作品3連打で、復活。

というか、3本で一組、昭和怪奇映画調。
この手のサスペンス・ドラマの、
<肝>だけをパッ、と再現、
インパクトでうっちゃり、勝ち逃げだ!

後で休憩時に、ロビーで、
生首役の人が、歩いていた・・・。
(天使の近くにある?存在かもな・・・の声も)


「ふらんくフルート」
伊勢田博行監督。

音楽コンクール対決に、
悪のロボット軍団との変身ヒロイン・バトルをからめた、
ギャグ&アクション・アニメ。

善悪対決、相互に容赦なしの、
音楽系ダジャレ合戦が、もう、たっぷりと・・・!
最早誰も、止められはしまいっ・・・!
(フッ、又、言っちまったぜ・・・の声)

ここで、又、一時休憩。


その後は、映像パフォーマー、
VJコミックカット氏による、お料理教室。
編集とつなぎ合わせの妙を、如何なく発揮。
いろいろと、発想のコツがわかって、面白い。

そして、再びライブ登場、
<冷蔵庫マン>氏の変身体、<アイロンマン>。
今度は皆、文句なく?熱~く、あったまっており、
脳波が渦巻く、大爆笑!
最早、無敵だ・・・。


「人造犬クドリャフカー(後編)」
勿論、中村犬蔵監督。

前編でのさまざまな謎が、次々と、明らかに。
更に、山x豊x先生にまで、インスパイアされた?
とんでもない、アジト潜入作戦が。
SF的技術ばかりか、
政治・経済・社会までも、渦中に含みこんで?
ここまで、スーパーハードな、ドラマ展開になろうとは!
驚きの、高品質な仕上がりに。
でも、ナンセンス・ギャグも、忘れてないぞ~。
これ以上、何を望むべきか?!


約4時間?にわたる、充実したイベントの終了後、
一部作品の上映内容(ここではとりあえず秘す)に関する、
あるニュース(?)が、配布された後、
これまた恒例の、一大合同打ち上げ会へと、
皆で、大移動。

関西から来たらしき人々とも、
大いに飲み食い、語り合い・・・。
実に、気分が良い。
いい旅夢気分に、なったのだった。


以上。


  1. 2010/02/22(月) 18:00:01|
  2. インディーズムービー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

外伝ゼヨン・拾五「もっと激しく、動くぜよ!」

いしまつの、日記。



池袋・シネマロサ、レイトショー初日。
「まだ楽園」(未見?)・佐向大監督のDV映画新作、
「ランニング・オン・エンプティ」、公開。

「パレード」「人間失格」等、
新作映画の初日が、重なった日とはいえ、
「SPサイタマノラッパー」(未見・・・)の女優・みひろが出演、
有名中堅俳優2名が出演、というだけでは、
興行的にはまだまだ、厳しそうな様子なり。

少し前から、入り口の階段付近で待っていたら、
ロン毛とジーンズの似合いそうな、若手関係者の来場が多い。
まあ、そこそこの入りだろうか。
かつてのBOX東中野あたりでも、よく見受けられた光景。
ここから、新しい映画と観客の、出会いと展開が、始まるのだ・・・。


さて、昼間の新文芸坐とは、まるで正反対の映画世界が、
観客のわれわれを、待っていた・・・。

典型的工業地帯の、下宿に同居している、男女。
主人公青年と、ヒロインが、
とにかく、あきれるほどに、
けだるそうで、だらしなくて、みっともない感じで。
かつ、実にいい加減な行動原理のみで、各自動いており、
まるで、共感出来ない連中ばかりなのだ・・・。

ごく少数の友人世界から、一歩も出ない、きわめて狭い世界の中で、
どうしようもない、勘違い・すれ違いの悲喜劇が、展開するのみ。
その悲喜劇ぶりは、展開の妙もあって、
とりあえずはちゃんと、笑うべきところで、笑えるのだ。
 
が、しかし・・・
こいつらのいい加減さ、ものぐさ加減には、
とにかく、ほとほと、あきれる。

周囲の男性達を、色仕掛けで動かす術には、たけているくせに、
思いつきで始めた、自己都合の狂言誘拐作戦を、
行き当たりばったりな指揮・進行しかできない、
ヒステリックな、ダメ・ヒロイン。

一方、ものぐさで怠け者で、でたらめ放題な、ダメ青年、
誘拐の知らせが来ても、さっぱり、積極的行動を見せようとしない・・・。
やっと動き出したかと思いきや、
無断で抜けた元バイト先の、店長のところで、
せこい旧悪が、ばれているし・・・と、苦笑もの。

ヒロインにたぶらかされて動き始めた、周囲の男性どもも、
金策を始める、バンド仲間達も、
まったくのずぼらで、あてずっぽう、
行き当たりばったりの状況対応に終始する。

やがて、主役ペアのとんでもない真実が、徐々に明らかになり、
どうしようもない気分は、一段と増す・・・。

ここまで、いいかげん極まりない、人間関係の有り様は、
ひたすらにけだるく、かったるく、
かつ、救いがたい・・・。

どうせやるなら、どいつもこいつも、
もうちょっとましに、準備・対応しろよ!
などと、文句の一つも、言ってやりたくもなろうもの。

映画表現がダメなのではない、むしろ、
登場人物たちの、へこんだダメダメさ加減が、
空気感覚として、とてもよく描けている事、それ自体が、
観ているこちらにも、けだるさ、かったるさを、誘発させているのだ・・・。

やっと主人公の、勢いよく走る姿を、観れたその後でさえも。  
あれは、あまりにも、遅すぎる。動くのが。
ごく一部の、溌剌とするシーンを除くと、
映画全体の、動的エネルギーのなさは、相当なものだ。

<なまけ怪獣ヤメタランス>(注)が、浮かんできそうな程。
まったく、観ているこちらまで、
だんだん呆れかえり、投げやりになってくる。
もう、お前らだけで、勝手にぐるぐる、やってろ~!と。
つきあいきれねえぞ~!と。

だから、ラスト近くで、銃声が響いたときには、
妙な事だが、ほっとさせられたような、変な気持ちになった。
ああ、やっとここの、けだる~い日常循環世界から、
心が解放されるんだね・・・?などと。
我ながら、情けないことだが。

そんな、怠惰と混迷に染められきった世界の中で、
わがままヒロインにパシられ、しぶしぶ作戦を手伝いつつ、
適当に世渡り?して、その場をしのぐ、
中継ぎ役の小柄青年の、調子良さ。

それと、
実家のコワ面親父と主人公の、
猛烈ドタバタな、からみ。

ここらの、部分的シーンだけが、
溌剌として、心から面白く、
魅力的に、光っていたのだった・・・。



以上。

[外伝ゼヨン・拾五「もっと激しく、動くぜよ!」]の続きを読む
  1. 2010/02/21(日) 10:11:27|
  2. 劇場用映画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

外伝ゼヨン・拾四「今昔、大河物語ぜよ!」

続・八丁堀の日記。


2月20日、土曜、午後。

池袋・新文芸坐。
森繁久弥・追悼特集、最終日。
やはりというか、白髪交じりのおっちゃん、お父さん達が、
客席とロビーを、うずめていた。

今日は、「吉田学校」「海峡」と、
80年代東宝系大作映画、2本立て。
(「日本沈没」の、森谷監督特集だなあ・・・の声)

この2本に対しては、昭和クロマニヨン原人としては、
若干の懐旧を含めた、少なからぬ感銘を受けたのだが。
同時に・・・スターシステム的大作表現ゆえの、
ある限界点をも、感じ取らざるを得なかった・・・。


「吉田学校」では、
伝説の外交政治家・吉田首相になりきって、
堂々と演じている、森繁久弥の見事なる貫禄ぶりに、まず感心させられた。

大物ライバル・フィクサー役・若山富三郎との、
数頼み、権謀術数な内部抗争、裏技対決の数々、
不謹慎だが、バトルゲ-ムを観るような、
黒いユーモア?含みの<面白さ>があることは、
くやしいが、認めざるを得ないのだ・・・。

藤岡琢也の、期を見る変わり身の調子良さなど、爆笑ものである。
客席のおっちゃん達は、よく笑い、
「ああいう、もんなんだよなあ~」などと、上映後も評し合っていた。


そして「海峡」は、
おそろしく長期にわたる、海底トンネル貫通工事の大河物語を、描いている大作。
風景撮影の迫力、
トンネル大工事・大湧水・崩落シーン等の、有無を言わせぬド迫力、
父親的存在の現場監督になりきった森繁の、演技の素晴らしさなどには、
大作路線ならではの重量感に圧倒され、
文字通り、呑みこまれた。
総力結集、底力、と呼ぶにふさわしい仕上がりだろう。


だが・・・それらメイン・ドラマ以外の、途中のシーンになると、
両作品とも、
有名スター達に、見せ場を与えるためのムーディー芝居、という印象が、
感銘を、やや上回ってしまい、
一部のシーンでは、空々しくすら映ってしまう気がするのが、
何とも、惜しいのだった・・・。


まず「吉田学校」についていえば、
われわれがTVのVTRで、何度となく目にしている、超有名政治家を、
スタイルのよい、あまりにもかっこよすぎる(!)西郷輝彦が、
気持ち良さそうに?かっこよく演じている様は、かなり面白い光景なのだが、
これが映画で無く、舞台劇だったならば、
それほどの違和感を、感じなかった事だろう。

他の出演者たちもほぼ、同様の印象を、観客に与え続けている。
スタイルの良い俳優揃いの、オールスターキャストである贅沢さが、
なまじ、TV映像に映る人々の、なまなましい記憶があるがゆえに、
これは、モデル的に美化してあります、という印象を、
かえって、強めてしまっている点は、否めないのだ・・・。

大人物や俳優の、スター・イメージというべきもの自体が、
80年代には既に、
TV報道の<印象リアル感>(事実検証の意味とは、別の・・・)によって、
かなり、おびやかされてきていた、
これはその、象徴的光景ともいえよう。

そのような「すごいんだが、困った・・・」な印象は、
「海峡」のほうにも、残念ながら多々、見受けられる。

トンネル工事にかかわる人々の、リアルな苦労話はすさまじく、
間違いなく、見る者を圧倒する。

その一方で、いかにもフィクション・ドラマ風な、シーン展開が存在する。

主演俳優を高倉健にしたのは、決して間違ってはいない。
邦画スターとしてのの、男らしいスターイメージに即したとおぼしき、
いかにも劇的?な、吉永小百合や三浦友和の出現エピソード、
男女2人の情感シーン表現、
大谷直子の女房との、すれちがったやりとり、などなど。

だが、本来、工事苦労人達への感情移入を、
強化すべきはずの、これらのシーンが、
逆に、どこかよそよそしく、
時として、素直な感情移入を、拒んでいるようにも、
見えてしまうのは、なぜだろう・・・?

つまるところ、作る側にすれば万全なはずの、
スター・イメージ強化策の印象が、
かえって、本筋ドラマ自体への感銘を、薄めている、
そんな空気を、こちらではいつのまにか、
そこかしこに、感じとってしまっていたのでは、ないだろうか?と。

また、現代的(というより80年代的)東京の光景が入り込む、
「海峡」の終盤などは、
そういった種類の空疎さの、象徴的光景となっており、
そこまで作ってきた、和風社会的情感世界は何だったんだ?
という印象を、与えられてしまう・・・。
(せめて空港の所までで、止めるべきだったんだ・・・!の声も)


フルコースの満腹感に、たっぷりと浸りながらも、
まだ、満足はしきれていない、
青年老い易く、スター成り難き・・・という、
いささか複雑な気持ちを、抱えたまま、
次の場所へと移動するべく、劇場を、後にしたのだった。

そちらでの話は、次号。



以上。
  1. 2010/02/21(日) 09:39:06|
  2. 劇場用映画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

特別番組<必殺!主水死す・・・さらばムコ殿>

八丁堀の、日記。


連日、冷え込んでいる。
雪も降る。
そんな中・・・。



名司会者・玉置宏、
10日、死去。


日活アクションや、
テレ朝系・土曜ワイドの<明智小五郎>シリーズの、
井上梅次監督、
11日、死去。


そして・・・


昭和・平成の、ロングランナー俳優、
藤田まこと氏、
17日、死去。


昼飯どき、テレ朝のニュース速報で、知った。
とうとう、この人まで・・・逝ってしまった・・・。

NHKニュースで、「あたり前田のクラッカー!」が読み上げられるのを、
初めて、聞いたかもしれない。


一度だけ、ご本人を見かけた事がある。
松竹大船撮影所に、鎌倉シネマワールドがあった頃、
トークゲストで、三田村邦彦氏と共に、来場された時。

トークは既に始まっていて、会場のスタジオ内には入らなかったが、
上の階の廊下から、見下ろせる覗き窓があって、場内で音声を放送していた。
黒い上下で、ちょっとダンディーな感じの、藤田氏だった。

低い声で、ゆるりといわく、
「シリーズ中にスポンサーが、1社降りましたけど、
他が支えてくれたから、<必殺>は続けられた」。

三田村氏は、のちに単独で来場時にも、言っていたのだが、
「僕らが、(演技中に)どんな球を投げても、
藤田さんがうまく受けて投げ返すので、大変助かった」そうだ。

つまり、良きキャッチャーだった、という事。
主水とせん・りつや田中様、
安浦刑事と、女性刑事や課長、などなど、
劇中での、やりとりの面白さが、
俳優としての、藤田氏の大きな魅力だった事は、間違いないだろう。


そんな、ちょっと遠くなった日の事を、
今、静かに、思い返している・・・。

 
惜しむべき、名優に、
合掌。


以上。


[特別番組<必殺!主水死す・・・さらばムコ殿>]の続きを読む
  1. 2010/02/18(木) 23:15:05|
  2. 時代劇
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

外伝ゼヨン・拾参「黒船来たる!大転換ぜよ!」

主水日記。


2月13日、土曜。
日本時間、午前11時より、バンクーバー冬季五輪が、開会した。

ワシントンのドカ雪とは対照的な、雪不足、
直前での、濃霧・悪天候の予報、
練習中の事故、
レゲエ風ヘッドの日本選手が、叱られる?など、
しょっぱなからトラブル続きなようで、
どうも、心配な様子だが・・・。
大荒れの予感が、している・・・。


この日は、午後、池袋の新文芸坐へ 。
<追悼・森繁久弥>特集。


「小早川家の秋」「ふんどし医者」の、2本立て。1300円。

「小早川家の秋」は、
松竹大船の名匠・小津安二郎監督が、
珍しく、東宝の宝塚映画へ出張って、撮り上げた作品。(注1)

京都の、老舗造り酒屋の話なので、
台詞が大半、やわらかく上品な、関西弁。
大手との合併話が出てくるのが、
いかにも、高度成長期らしい。
(つい最近も、合併話がこじれた、酒造2社があったな・・・の声)

森繁久弥は、子持ち未亡人・原節子との、お見合いを勧められて、
その気になりかかる、中小企業の社長役。
野球サインのシーンが、笑える。(注2)

小津映画恒例の、反復台詞、多発。
司葉子のOLは、台詞が少し、堅く感じるが。
宝田明や、「ちゃうちゃう」山茶花九の所では、
それがユーモラスな、味わいになっている。

実質的主役は、中村雁治郎(注3)の、大旦那様。
娘達姉妹が、
とにかく、この人の、のぺた~っとした、
だだっ子混じりの、人を食った言動を、
眺めているだけで、おもしろい。
新珠三千代や、藤木悠とのやりとりは、実に可笑しい。
こういう笑わせ方は、何となくだが、藤田まこと氏が浮かぶ。

終盤の葬送シーンは、我が年齢もあって、
いささか、感ずるものが、あったのだった・・・。
川辺と、煙突と、笠智衆。
これぞ、小津版家庭映画。


同時上映の、稲垣浩監督、東宝モノクロ映画「ふんどし医者」。

幕末、大井川の渡し場が舞台。
「青春とは何だ」・夏木陽介が、
博打場で、男尽くしの、イカサマ野郎の兄ちゃん稼業。
ある日、森繁扮する蘭学医と、博打好きの妻(原節子)に出会って、
彼の人生は、一大転換を、迎えるのだった・・・という話。

長崎帰り、江戸へ向かう途中、川止めを食らった事から始まって、
二人の蘭学医が、別々な人生街道を、歩んでいたのだった・・・。

後半、見識の遅れを悔やむ主人公に、涙、涙。
こういう課題は、多くの医師にとって、永遠の命題だろう・・・。


夜は、渋谷ユーロスペースのレイトショー。

隣の「おやすみアンモナイト」も、客入りがまずまず、良いようで。
こちらは、<日活ロマンRETURNS>1本目、
新作の、中原俊監督版・「団地妻 昼下がりの情事」。
DV撮影。


しかしながら・・・
この作品、脚本が、
あまりにも現代的で、シリアスなため、
全体に雰囲気が、寒々、冷え冷えとして、
寂しさ、侘しさ、物悲しさがいっぱい。

公団団地の過疎化、居住老人の孤独死、
失業、リストラ、主婦バイト先の不足、
ワル女子高生の、携帯悪用犯罪・・・。

初代・白川和子の出し方も、
ファン的には、果たしてあれで、いいのだろうか?

あまり、心うきうきする内容では、ない。
エロスの点では、申し分ない頑張りとはいえ、
いわゆる、心ときめく<ロマン>からは、ほど遠い印象を、
満場の観客に、作品が、与えてしまったようだ・・・。
ロマン路線の復活祭を観に来たら、
見せられたのは夕陽のレクイエム、みたいな感じすら、あった。

まあ、そういう人間社会の中に潜む寂しさを、表出した作品群は、
かつてのロマン路線にも、数多く見られたものだから、
それ自体は別に、間違いでは、ないのだが。
不景気・政情不安の今は、
そういう不安感のが初めから、世間の表に出てしまってるので、
ドラマが一層、暗い印象を与えているのだった。

唯一、溌剌とするのが、
エコ濾過機の販売員男性と、主人公主婦の、
赤ちゃんプレイ?入り、遊戯シーン。
ばかばかしいほど凝った、ここのシーンは、見どころ。

お互いに、それぞれの抱えた、甘えや寂しさを、
浮気で、まぎらわせている感が強く、
その辺では、二人の好演、胸に迫るものがあった・・・。
ラストなど、ちょっと、泣かせてくれる締め方。

だから決して、悪い出来ではないのだが、
これの1本立てだと、何だか、寂しさ気分が募ってきて・・・。

それと、ピンポンダッシュでいたずらする、少年が、
ちょっと存在感があって、面白いのだが、
つなぎ程度の活躍しか無かったのが、まことに、勿体ないのだった。

もうちょっと、女子高生達をひっくり返すとか、
近所の主婦をからかうとか、
折に触れて、他のキャラとからめて、
いたずらっ子として、ささやかにいろいろ、遊んでほしかったな・・・と。
あまり増やすと、全体のトーンが、変わってしまうのだろうが・・・。

というふうに、気になるところも、ややあるとはいえ、
これに引き続いて、このロマン路線が、
新しい血を注ぎ込まれ、まずは連続性を持って、
復活して行ってほしい、と願っている。
この次に、新版「後ろから前から」公開も、控えてることだし。
(それが狙いかい!の声・・・)


以上。





[外伝ゼヨン・拾参「黒船来たる!大転換ぜよ!」]の続きを読む
  1. 2010/02/14(日) 09:52:33|
  2. 劇場用映画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

外伝ゼヨン・拾弐「十人よりも、一人ぜよ!」

錠の、日記。


2月10日、水曜。


平日には珍しく、
旧作だが、違う劇場で2本、観れた。
移動が、ぎりぎり、成功したのだ。


1本目が、神保町シアター。18時45分頃。
「黒い十人の女」。

大映、市川崑監督、
異色の、オールスター白黒映画。
(注:山かんむり付きの漢字が、出しにくくて、毎度難儀していた・・・。)

山本富士子・岸恵子・中村玉緒・岸田今日子・宮城まり子・・・。
今や、物故者もいるし、
これだけのスター豪華共演は、もう無理だろう。    

すごい映画らしいと、噂には、聞いていたのだが、
ずっと、まずスクリーンで観ようとしては、
見逃し続けていたのだ。
ようやくその日が、来た。

多忙、モテモテ、女漁り、
妻がありながら、9人の女たちを振り回している(!)、
船越英二の、TVプロデューサー。
一人で、10人を相手に・・・。
どこにそんな甲斐性と、エネルギーが・・・?
道長や、徳川将軍じゃあるまいに・・・絶句。

振り回され、やきもきさせられ続けるのに、うんざりした女たちは、
ついに全員で、この男を消す!相談を始める。
その話は、内通者経由で、たちまちの内に、当人に知らされる!のだが。
その本人が、まったく本気にしていないのが、笑わせる・・・。
しかし、とんでもない、痛烈な結末が・・・襲うのだ。

男と女の間には、とんだラブゲームが、進行していた。
ブラックユーモアにまみれた、悲喜劇。
ついつい、随所で、笑いまくってしまった。
周囲の、白髪観客諸氏は、きょとんとしていたが・・・。

いくらプレイボーイでも、10人では、手に余ったようだ。
男は仕事だ!にこだわる、男性達のワーカホリックぶりが、
今と比べると、時代性を感じるかも?などと。
クレージーキャッツが、もしかして、トリ?なのも・・・ね。


2本目が、
銀座シネパトスにて、21時よりレイトショー。

関根恵子(現・高橋恵子)の名作、「おさな妻」。
(約10年ぶり?の、再見だけどね・・・の声)

関根恵子という女優、われら年代にとっては、
まず、青春刑事ドラマ「太陽にほえろ!」の、
おしんこ刑事・内田伸子が、浮かぶ人。
マカロニ刑事・ジーパン刑事の恋人役だった。

その後も、ボギー刑事の姉役、
七曲署の科学捜査班などで、
時折、シリーズに登場している。

それから、高橋伴明監督の「TATOO(刺青)あり」で、
男達をダメダメにする?ホステス役、
そして、監督と結婚・改名・・・・と、こうなっている。

ずっと後から、名画座上映で、
大映映画末期の、若手スター女優と知ったのだ。
今の人には、あの目薬CMの人?なんだろうな・・・。

「おさな妻」は、
母親を失くして、親戚女性の世話になっていた女子高生が、
保育園のアルバイトをきっかけに、
幼い娘持ちの、お父さんと結婚、
そのまま、高校に通っていて、家事も子育てもやって、
しかし、お父さんのかつての、訳あり?業界女性が現れて、
初めての、夫婦喧嘩になって・・・という、
まあ、「奥さまは18才」的な設定の、青春ホームドラマである。

ただし、何しろ大映映画末期の、劇場用青春映画なので、
主人公が、親戚の男性(これがひどい奴!)に迫られて、
ピンチに陥るシーンも。
後で結婚式のシーンを観たら、そいつらしき人物だけ、居なかった。
(それみろ、馬鹿もんが~!の声)
若き日の遊びといえば、ゴーゴー!ってのは、時代を感じますな。

子役と主人公のシーンも、かなり多く、
保育園のシーンでは、子供がいっぱい。
女優的には相当、勉強になったことだろう。
よくぞ、やりとげたものよ、と感心するものなり。



追記:2月14日 (日)


2月12日、金曜。

同じく、銀座シネパトス・21時のレイトショーにて、
「高校生心中 純愛」。

篠田三郎との共演作。
兄が父を殺してしまった一家の弟と、
裕福家庭の女子高生の、
はかなき愛の結末・・・。涙もの。

とにかく、演出が激情的に力強く、強引で、ぐいぐい引っ張る。
共通の友人の、運命的シーンは、さすがに強引すぎる気も、ちょっとするが。
(つ~か、高校生が何で、車のクーペ持ってんだ!?の声・・・)


この日は、上映前に、トークゲストあり。
そう、関根恵子こと高橋恵子女史が、映画館にやってきたのだ!

「15歳のときの映画で・・・」
と、のたまいつつ、
大映のスチールマンにスカウトされた、当時のお話を。
3か月で作法などを特訓、デビュー作(別作品)を撮ったら、
そこで演じる事に目覚めてしまった、という。

ご主人・高橋伴明監督とともに、司会の樋口尚文氏とトーク。
その後、会場抽選により、10代時代のプロマイド写真が、配られていた。
現在、舞台の「細雪」に出演中、との事。

まだまだ、女優はやる気十分、
「あと20年はやりたい・・・」そうだ。


以上。


  1. 2010/02/11(木) 17:01:00|
  2. 劇場用映画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

外伝ゼヨン・拾壱「殿と姫、ウルトラ技ぜよ!」

ゼルディア、通信。


レスキューファイアー、まだ続いてますよ。

その後も、名古屋ロケあり。
子持ち主婦お天気レポーターに、見事に振られ、
レスキュー達にたたきのめされて、地下に潜った、某・悪人幹部でしたが。
2週間後に、地下で見つけた、秘宝水晶玉?のエネルギーを吸って、
恐怖の復活!してきましたよ。

早速、エネルギーあり余りの勢いで、名古屋城の瓦屋根に、火を放ってました!
でも、すぐに、レスキュー・メンバー5人と、名古屋の消防隊により、鎮火。
怒った消防隊を脅かしに、降りてきた幹部と、レスキュー1号が対決。
名古屋城の屋根の上で踏ん張って、二人でチャンバラを。

(勿論、CG合成ですけど・・・ね、の声)
(すごい事できる時代に、なりましたよ・・・の声)

翌週、隊長の、ウエスタン・スタイルな妹、登場。
よくある、「帰って、実家継げって、いってるよ~」パターンですが。
兄妹でかわいがっていた犬を、助けられなかった悔しさが、
お兄さんを、レスキューファイアーに入隊させた、きっかけのようですね。
うるうる・・・。

そして最近では、田舎の河川を汚染しようとする、敵を止めるため、
またも、レスキューフォースR1と、ファイアー1号が、共演。
フォース氏が現場崩落で、動けなくなったとき、
ファイアー1号、ど根性!!怪力を発揮、
見事に、その場にいた2名を、タッチの差で救出成功。
すごい・・・やせてるのに・・・キレンジャーみたいです!
ちょっと、感激。
そういえば、最近いないな。
キレンジャー・タイプの、ヒーローって・・・?


さて。
とうとう、戦隊チーム交代の時期が、きましたね~。
「侍戦隊シンケンジャー」、ついに、完結!しました。

終盤3回、レッド=殿の問題はどうするの?と思ってましたが。
解決策に、な、なんと・・・
時代劇・旧家のお約束を、持ってきましたよ!

殿を、当主姫の、戸籍上の<養子>に?!

・・・つまりですね、姫が母親で、殿は息子に、なるんですよ~。
明らかに、姫より年上の、息子が誕生したわけです。
そして、姫は当主の座を、殿に譲った。

これなら、もう影武者ではなく、
正式なる当主後継者に、なれる訳ですね。
姫も、なんという、まあ、ウルトラC技を・・・!
やりますねえ。

あの二人が、親子で、呼び合い・・・
何か、やっぱりちょっと、おかしいんですよね~。ぷぷっ。
「剣客商売」の超年齢差夫婦も、にんまり?ですよ。

で、一同、心おきなく、最後の大勝負!

心境変化してきていたけど、
結局、本格改心までいかなかった?琵琶弾き女幹部は、
首領・ドウコクに見限られ、
人間時代(和服)の魂とともに、成仏?したようで。

どこまでも荒れて暴れて、踏ん張るドウコクを、
シンケンジャ-・チームは、前へ前へと押して、押して・・・
ついに、封印、成功 !!!しました~。
おめでとうございます!

あ、でも、白いタコみたいな、幹部じいさんが・・・まだいますね?
(映画で出そうだな、こいつ・・・の声も)

皆さん、一年間、おつかれ様でした~!



さて、さて、「仮面ライダーW」世界では、
警視のライダー・アクセル、堂々登場!

超常現象事件の、特別捜査班のニューリーダーとして、
風都の警察署に、赴任してきました。
Wの正体も、ちゃんと知っていて、
早速、調査料付きで、捜査協力を依頼。

大きな特徴としては、
自分自身が、真っ赤なバイクに、変形可能なんですよ~。

この人、アクセル君、
性格が、ハーフボイルドなW丈太郎よりも、
ずっと、ハードボイルド!なんです。
冷凍死させられた、家族の仇に関しては、
つい、カッとなりがちなのが、欠点なんですが・・・。
大先輩・V3の、影響かしら?

それと、彼に変身道具を譲ってくれた、
謎の黒いコート女性は、誰でしょう?
(まさかゲルゲーゲルさんじゃ、ないよね~?の声)


で、今、元デカレンジャー・ジャスミンが、ゲストに。
アメリカ帰りの、女刑事役!
しかも、ドーパンン怪人に、変身!なぜ?


一方、ドーパント販売会社サイドでは、
鬼の長女に処刑された、幹部の代わりに、
例のラジオDJ二女が、幹部手伝いに、駆り出されてます・・・。
長女、ますます、コワ~くなりそう・・・ですね。



今週のゼルディア報告、以上。

つづく。




  1. 2010/02/07(日) 23:34:55|
  2. 特撮
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

外伝ゼヨン・拾「東奔西走 、一期一会ぜよ!」

三味線屋の、日記。


2月6日、土曜。

午前中、仕事。

午後は、いくつかの映画イベントが、重複していたのだが、
かなり悩んだ末に、確実に観れそうな、
2か所のみに、しぼった。


JR錦糸町駅よりバス、
ゆるゆると、団地や商店街、貨物線の踏切、
河川、公園などを眺めつつ、行く。

富岡一丁目より、歩き。
橋を二つ渡り、
<江東区古石場文化センター>に、到着。

比較的に新築の、団地の一階内に見つけた、入口。
ちょっと、日常内の、秘密基地みたいだ。
14時半頃。

そこで、珍しい光景を、目にする。

小津安二郎監督の、ポスター・資料展を、やっているではないか!
知らずに来たのだが、思わぬ、幸運。
ここの周辺が、小津監督の生まれ故郷らしい。
一時、今は無き、鎌倉シネマワールドに帰ってきたような、錯覚に襲われる。
ちょっと、感激。


2階のホールでは、自主上映会・<みんなのロードショー>が、開催中。

途中入場。無料。
パイプ椅子に、座る。
ちょうど、直前作品の、
関係者挨拶(中学生?)が、終わるところだった。

入れ替わり立ち替わり、常時10~20人前後の人々が、客席に居た模様。
こちらも、一般区民の人が、もっと観てくれるといいんだが。
この上映企画では、朝十時から、2日連続で上映が続いていたのだが、
通しで、すべてを観ていたのは、何人位なのだろう・・・?
おそらく、コメンテーターの日向寺太郎監督(注1)他、数名だろうな・・・と。

よって、以下は、土曜午後に観れた作品のみ。


「タソガレ-DESTINY.REQUIEM」。
<TEAM DOUNIWA>制作・神田隆監督・10分。

早口の台詞が、よくわからないままに、
思い込みの強い、漫画的格闘技キャラ達の続出、
編集のキレも良い。

刃物で反則無用、半ばナンセンスな、
ストリート・バトルの連打に、
ちょっと笑ってしまいながら、
一気に引張られて、観てしまったのだった。


「STINGER」。
<teamM.A.T>制作・鷹並亮監督・27分。

夜の都会で、画期的科学発明の、受け渡し交渉。
発明者?の男を追ってくる刺客も、
彼と戦う、ボディーガードも、
特殊な科学力で強化された、バトラーだった・・・!

メリハリきっちり、クールでハードな、
SFバトル・アクション。
舞踊ステージを観るような、迫力キック。
このまま、平成仮面ライダーが撮れる!かなりの高レベル。

なお、質疑応答の時間があったので、神田・鷹並・両監督に、
「画面の編集は、誰が行なっているのか?」と伺ってみたところ、
両者とも、自ら行なっている旨の、返答あり。

神田氏は、
「現場で撮影時、その場で編集を試して、仲間に見せ、意見を聴く」、
また、鷹並氏は、
「撮るイメージが、はっきりしているので、
 照明も編集も含めて、全部、自分で行なう」との事。
今の手持ちDVキャメラは、現場での即応性があるので、
やはり、便利なのだろう。



「△サンカク」。
<三代川達>制作・渡辺一樹監督・25分。

ライブ音楽家?らしい人物の、アパートの部屋と、
ゲイバー?らしき、ロックなライブ会場。
 
その人物に、ちょいと縁のあった、
3人の人物、ばったり出会う。
互いに罵倒しながらも、
にわかファミリー、結成?の、ほほえましさ。

PV調入りで、一気に突っ走る、快感。
もう少し、途中の筋を練れば、
中篇で、60分くらいまでは、十分イケる!はず。


「パンティの話」。
<三代川タツ>制作(同上、の模様)・20分。

日曜の昼間、
誕生日なのに暇をもてあます、コンビニ店長と、
上京したてで、DJ男に振られたばかりの、女性。
順繰りの、すごろくみたいな、
のどかな展開に、ちょっと笑う・・・。


「ひとりよりふたりの恋愛方程式」。
またも、再見!
<電丼>制作・TAT(通称)監督・49分。
まさに、作品自体が今、東奔西走中、なり。


「緑薫・・・」。
<movie label will>制作・大原とき緒監督・56分。

元画家の、学校美術教師たる女性の家に、戸惑うできごとが. 
昔の教え子だった男子学生が、女性の弟とともに、あいついで現れる。
学生のNY留学出発までの間、3人の奇妙な、同居生活が始まる・・・。
やがて、弟の持参したビデオカメラの前で、
各人が互いに、意外な告白を始めて・・・。

登場人物3人のみ、後は電話の主が1人のみの、芝居。
ワンセットの舞台劇でも、可能な話だが、
じっと見ている間、観察する側のこちらも、
緊張感が引っ張られ、
ドラマ展開に、引き締まった雰囲気を作る。
相米慎二監督を思わせる、ビデオカメラの<長回し>つながりに、引き込まれる。

ただ、なぜ誰一人、途中で、
「ちょっと、キャメラを止めてよ!」と言わないのか?が、
ちょっと、気にはなった。
キャメラはずっと、動いているから。
でも、
「これ、まだ回ってるんだよね?」
「現実って、重いねえ・・・」などと、
時折、人物達がぼやいている光景は、
なかなか、おもしろい眺めなり。

(付記:上映後のトークによると、
ジャック・リヴェット監督の映画を、意識して撮った、という。
あいにく、そちらの映画は、よく知らないのだが・・・。)



門前仲町より地下鉄東西線、日本橋乗り換えで、渋谷へ移動、
さらに京王井の頭線で、池ノ上に到着。

池ノ上、BARガリガリ、シネマボカン。

ちょっと遅れての到着だが、
やっと、来れたぜ!
<アウトマンラボ>上映会。

こちらは、常連参加組で、大賑わい。
アウトマンの常識で、既に客席の皆様、
アルコールが若干、回っている様子。
実際、それ位の状態で観たほうが、
より面白くなる内容、かも・・・?

着いたときには、
正月の<電丼>上映会でお披露目された、
千葉竜吾監督「うみ」(再映、1月記事より検索の事)の上映が、終わるところだった。

こちらも途中入場につき、観れた作品のみ、記述。
 
 
「愛の手紙を書いてみよう インターナショナルバージョン」。
2009年・恩田浩監督・19分。

再見。今回は、英語字幕付き。
そういえば、近頃書かないですねえ、そういう手紙。
主役は結構、男にはいい台詞、言ってくれてるんだが。
変なたとえ話も、ユーモラスだし。
ラストだけは、ちょっと「え~?」ですけど、ねえ?


「ワンチャンス(冴えない男の才能が発掘された時)」
2010年・<EMIPON.COM>制作・3分30秒。

・・・これって、まるっきり、
イギリスのTVショーの、アレの真似じゃん!
ジャイアンの夢にでも、出そうな世界だな~。
「ありがとう、心の友よ!」ってね。
ああ~、そろそろ酔いが回ってきたぞよ。


「世界の中心で 今、会いにゆきます[ファイナル*パス3]」
2005年・まえかわひろあきら&にしきのかずひこ監督・5分。
再見。

・・・いや、そういう泣かせ路線の映画をやろう!と相談するのは、
悪くはないんだけど。
その男に、ヒロイン役は、無理だろ・・・?と。
やるなら、せめて、もっと似合う人を・・・。
誰が?う~ん・・・。「天地人」の子役?


「ランナウェイ」
2010年・恩田浩監督・10分。

いい女房持ちながら、浮気者の男、
懲りない男達に、呆れつつも誘う、女の色香・・・。
でも、ほんとに天使だったりして。
まさか、ね・・・。

リズムに合わせて、くるくる廻り踊る、千葉氏らが、
ずっと頭から、抜けない・・・。助けて。


「ラブ&ヤxザ 恋するやつらの水曜日」
2010年・新津東二・?分。

眼鏡女性の極妻ってのが、まず、珍しい。
新津氏自身も、金髪弟分で、目立ちまくるが。
すべてを食いまくったのは、
テンジョンの高い、星野佳世さん・・・!だった。
最早、誰も・・・止められはしないっ。


この他にも、休憩時には定例により、
他の上映会PR等の、おまけ付きであった。
そして上映終了後には、これも定例により、打ち上げ会。
やっぱり、皆と飲む一杯は、うまいものだった・・・。



以上。
[外伝ゼヨン・拾「東奔西走 、一期一会ぜよ!」]の続きを読む
  1. 2010/02/07(日) 19:31:39|
  2. インディーズムービー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3

外伝ゼヨン・九「泣くな剣豪、男ぜよ!」

主水日記。


ずっと続くのかな?と思っていた、テレ朝系「はぐれ刑事純情派」も、
この間の最終回SPで、
あまりいつもの地方ロケと、それほど変わらない感じのままで、終わった。
久しぶりに観たら、ぼんちおさむ(ザ・ぼんち)の刑事が居ないのと、
岡本麗の女性刑事が、転職?してたのには、ちょっと驚いたが。


だから、もしやもう、やらないのでは?と案じていた、
フジ系の、「剣客商売」スペシャルだったが。
秋頃の設定で、もう1本、撮ってあったようだ・・・。
今日、放送があった。

秋山小兵衛、大分、老けてるなあ・・・。
以前なら、腰の事とか、あまり言わなかっただろうに・・・。
歳は、争えない。
あまり動かさないように、撮ってるようだったな。

その分、はぐれ刑事上司課長氏の扮する、世話好きご老人役や、
鬼平殉職・伊三次氏や、元・田中様の岡っ引き氏、
などの出番が、いつもより長めに、取られていたような。

実質的主役は、中村梅雀の流れ者剣豪と、
星野真理の、若妻。
この二人が、とても、いい。

え、あの梅雀のおっさんが、
小兵衛と手合わせしたい、道場破りの剣豪役?
・・・できるの?と、最初は正直、いぶかったが。

う~ん、やるときゃやるぜ、おっさん!
なかなか、早い動きに見えるじゃないか。刀さばき。
一見、飄々とした奴が、ああやって迫ってくると、
結構ビビるぜ。うん。
「こいつ、油断大敵!」って、思わせてくれるよな。

そんな人物にも、人知れず、
ある寂しさを見せる逸話が、あったのだ・・・。
四十八歳・・・アラ・フィフティー。
もう若くはない、迫り来る老年をしみじみ、感じさせる話が入ると、
つい、じんわりとしてしまう・・・。

この剣豪、妻子を江戸に置いたまま、武者修行の旅に出っぱなし。
帰ってきたら、待ち焦がれていた妻は、とうに病死していた。

幼かった娘は、母を捨てた父を恨みつつ、成長。
奉公経由で、結婚、一児をもうけるも、
最近、旦那が、急な病に。
不幸な境遇の、若妻が、
そう、星野真理。

彼女の貧困につけこんで、非合法の借金漬けにした上、
高額な薬と引き換えに、
薬問屋への貢物にと、お約束のエロい罠を、
お膳立てする人物が、温水洋一・・・。

そちらは、ちょっと気の利いた、いいエピソードで、
割にあっさりと、決着するのだが。
そこですっきりとは、話は終わらない・・・。

そちらの涙話が、じんわりくる、いい話なのに比べて、
道場破りへの、えぐい報復を挙行する、ワル人物の出番が、
あまりにも、空きすぎてしまったのが、今回の欠点か。
そりゃ、すぐには標的の人物は、見つからないとは思うのだが・・・。

その分、秋山家道場二代目氏が、
張りのある台詞、迫力ある殺陣で、大暴れ、
女房の優しき気遣いシーンとともに、
引っ張って、もたせてくれた。


この「剣客商売」シリーズも、
一部レギュラー交代、EP曲交代、
登場人物の年月変遷とともに、
寅さんシリーズのように?続いてきているが。
シリーズとしての幕引きは、来てしまうのだろうか?
それとも・・・?



以上。




  1. 2010/02/05(金) 23:32:42|
  2. 時代劇
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

外伝ゼヨン・八「鬼は外ぜよ!福は内ぜよ!」

鉄の、日記。

いつのまにか、もう、節分だよ・・・。

水曜の3日夜に、豆まきはしたぜ、しっかりと。
鬼は外!で、さあ庭に撒こう!としたら、
粉雪がちらつき始めたよ。
大慌てで、いっぺんに撒きまくったぜ。フッ。
そして急いで、窓を閉めたよ。

うまかったぞ、恵方巻。
西南西向いて、一気食い、珍しく?成功。
店で細いの選んで、買っといたんだよ。


さて。


木曜になって、やっと、映画館へ行ったよ。
上野オークラ。
といやあ、何の映画か、大体わかるよな?

そう・・・ピンク映画だよ。R-18。
3本立て、3時間ちょっとで、1600円。
1本あたりに割ると、533円、余り1円。

面白いのか、って?
・・・まあ、ものによるかな。
ばらつきがあるのは、一般の映画と、結局同じだからね。


「養父相姦 半熟乳むさぼる」。

荒木太郎監督、最新作。
三上紗恵子と、共同脚本。
早乙女ルイ・岡田智広・佐々木基子・淡島小鞠・他、出演。

大筋は、甘えん坊義父とのずるずる関係と、
風俗嬢での生計生活に、悩むヒロイン(早乙女)が、
映画館の若き支配人(岡田)に出会い、
地元の常連観客らとの交流を通じて、少しだけ変わってゆく、という、
現代のちょっとした、おとぎ話。

オール静岡ロケ、現地のピンク映画小劇場を使用。
映画ファン、というか、映画館鑑賞主義ファン向けの、
応援的、ハートフル・ファンタジー。
意外に、ほっとさせられる内容なり。

「これ、ちゃんと映画だよ、35ミリの・・・」。
「ここが無くなったら、プログラムピクチャーも、終わりだよな・・・」。
泣かせるじゃないか・・・。
懐かしの「モチのロン!」ってフレーズも、
この作品の、台詞にあるんだ。

はじけてる能天気キャラ、
支配人の同居友人と妹のコンビが、愉快。
歩くお祭りペア。

荒木監督自身も、しつこすぎる凝り症風俗客役で出演、
主演女優に、やたら、ひっぱたかれている・・・。痛そうだ・・・。
自分が主役だと、のほほん旅人キャラが、多い人なんだが。

劇中のスクリーンに、どんな内容(ドラマ)の映画がかかってるのか、
はっきりしないのが、唯一の欠点か。
でもまあ、そこいらは、<客席の反応>シーンで、
自由にご想像を、ってところかな。



「女医と患者 秘め事診察」。
遠軽太朗脚本・監督。
高橋裕香・里見瑶子・今井恭子・他、出演。

おそらくは、90年代中頃?の作品。
昔、亀有名画座あたりで、観たような覚えが、ある。

金持ちぼんぼん医師との、おつきあい中に、
恩師の紹介で街中の、お悩み相談クリニックへやってきた、
若き女性精神分析医(高橋)。
早速、臨床に立ち会う。
患者達は、それぞれに違うケースで、気持ちが病んでいる。

来院のたびに、性的妄想にかられては?興奮し、
いつしか童心に帰って、失禁してしまう、
エリート中年公認会計士や、
「強い女性だね!」と言われると、多重人格が発動、
男にだらしない人格と交代してしまう、スーパーキャリアウーマン、
恋とセックスに自信を失いかけた、
医師に心を閉ざす、若き男性プログラマ-、などなど。

「病名を付けることじゃなくて、患者を見るんだよ」という、
酔いどれドクターの、指導のもと、
彼女なりの、独自なる診察法(?)が、編み出されてゆく・・・。
(ただしあくまでも、ピンク流、だけどね・・・の声)

特筆すべきは、里見瑶子。
男性プログラマーの回想シーンで、
誘うも強引、やたらに注文の多い、
何様?的えばりんぼの、金満・札ビラ、
一方的で傲慢な、援交女子高生役を、体当たりで熱演。
そりゃ、こ~んな自己中心女に、目を付けられて、
下手っぴ扱い、散々いたぶられりゃ、自信喪失もするわな・・・。
コワい、コワい。

割と、のどかな終わり方で、
まずは、ひと安心?というべきか。


「夜の手ほどき 未亡人は十九才」。
渡邊元嗣監督、平柳益実脚本。
新田恵美・橋本杏子・水野さおり・秋本ちえみ・池島ゆたか・他、出演。

女子高生時代の、恩師(久保新二!)と結婚するも、先立たれ、
上京した、あどけない、にわか女管理人と、
ちょっと変人?な下宿人達の日常。
前任者の借金をテコに、下宿の買収を狙う、
派手な悪徳金満不動産屋(池島ゆたか)との、対決。

で、コミカル・ドタバタ調、となれば・・・。
すぐ浮かぶんだよな~、「めぞん一刻」が!
あれを「未亡人下宿」風に、ややエロっぽくした、
比較的にソフトな映画。

衣装ファッションと、内容からして、
おそらくは、80年代後半から90年前後の作品。
(だって、助監督に、「感染列島」瀬々監督の名が・・・!の声)

古い下宿にはまだ、ダイヤル式の黒電話があるし。
ヒロインの芸名と、リボン髪の恰好は、
明らかに、なつかしの<おニャン子クラブ>風?衣装だし。
ご近所の愛人姉ちゃんは、当時流行し始めた、きらきらの銀色レオタード姿。
洗濯屋のにわか間男、という古くからの定番も、押さえてる。

あ、そういえばこれ、
たしか亀有名画座(閉館)でも、やってたよね。
何だかちょっと、ノスタルジーのひと時だった。




と、今回は、こんなところで。
じゃ、又な! [外伝ゼヨン・八「鬼は外ぜよ!福は内ぜよ!」]の続きを読む
  1. 2010/02/04(木) 23:40:35|
  2. 劇場用映画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

外伝ゼヨン・七「おのおの方、討ち入りぜよ!」

左門の、日記。


2月1日・月曜。

本日は、昼間の仕事中より、大雨となり、
夕方以降は、降りしきる、大雪に。
この大降りでは、まず、積もるだろう。

さらに夕刻には、
踏切トラブルによる、近辺の交通渋滞等が、重なった。

すみやかなる移動が、困難となったため、
今日は映画鑑賞活動を、お休みとした。

明日、朝の交通が、心配だ・・・。

「忠臣蔵」と、サンタと、井伊大老の行列と、 
「八甲田山」と、「226」が、
何だか、いっぺんに、
見えてきそうな、天気なり・・・。


以上。
  1. 2010/02/01(月) 21:40:49|
  2. 日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

プロフィール

アWorker

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する