主水日記。
12月1日。
とうとう、今年も一か月を切った。
今年の冬、関東の長期予報は、
暖冬だが雨が多い、との事。
やっぱり、濡れてあまり寒いのは、いやだな・・・と。
千葉テレビの午後2時・「銭形平次」も、そろそろ終わりだが。
構わず?小生は、火曜夜8時の、「必殺仕事人V旋風篇」。
今週は、あの、問題の回・・・。
「主水、バースになる」の巻。
この回、二つの事件が、同時進行する。
一方は、百軒長屋の婚礼の帰りに、
主水が忍者集団に取り囲まれ、さらわれる!事件。
さらわれた先は、何と、
上様の極秘依頼!で向かった、
江戸からはるか遠い、薩摩の地・・・。
藩内の土地に、主水がある物を、埋めに行く羽目に。
準長期の監禁・逗留で、ひげぼうぼうになる、主水。
無事に戻れば、与力への精進が待っている、というのだが。
(それ、忍者がやればいいじゃん!の声・・・)
(あ、でも薩摩飛脚は、帰ってこない、っていうからな、
それで代役を・・・?の声)
その頃、留守宅は、閉門状態に。
主人の失踪に大慌てする、せんとりつ。
で、もう一方の事件は、
最初の婚礼夫婦の、若妻が、受難。
かつて夜盗に全滅させられた、大商人の娘だったのだが、
よりによって、その夜盗の仲間に見つかって、
真っ昼間から、刺殺される事件が発生。
その新興長屋の土地には、造成前に、
夜盗たちが商店から奪った大金が、埋められていて、
それを調べに来た連中に、新妻は、出くわしてしまったのだった。
(で、できすぎだあ~!の声)
今や彼らは、表で大商人一味と化し、
出世に金が必要な、某高級役人と結託していた・・・。
これら両方の、事件展開が、
共通の関係者が一応、いるのにもかかわらず、
まるっきり、本質的にからんでこない・・・という、
奇妙な分裂現象を起こしている。
しかも、こういう事態になりながら、
仕事人チーム一同は、
「下手に動いたら、やばい・・・」と言って、
まったく、主水の行方を探しにゆく様子が、ない。
さすが、用心深い、一匹狼の集まり・・・。
やがて、被害者の夫の訴えを受けて、
やむなく主水抜きで、
お玉・政・銀平・順之助が、
恒例の仇討ち仕事に、向かう。
そこであろうことか、政が、
標的の屋敷で、ばったり出くわしたのが、
江戸に戻っていた、主水!あれあれ!
そこまでの事情を全く、知らぬはずの主水だったが、
一瞬で、状況を把握?したのか、
たちまち、いつもの加勢に。早い。
普段なんだかんだ言ってて、その実、
よほど政の事を、信頼していたらしいね・・・と。
何ともはや、ラストに至るまで、超強引な、展開であった。
ま、それなりに面白いんだけど。
他の回でも、主水の昔の女(中村メイコ)と子供(!)登場、
真っ昼間からの、大名行列襲撃、
英語を話す(!?)オランダ商館長の娘(マリアン)など、
結構、驚きの展開が多かったりする、<旋風篇>シリーズであった。
以上。
付記:
*解説*
初放映時の、少し後で知ったのだが、
この回を撮影当時、主水役の藤田まこと氏は、
「その男、ゾルバ」なる舞台の、名古屋公演中で、
京都の撮影所との間を、往復する日々だった。
舞台では生ひげを生やしていないと、いけない役だったので、
相当する週の、「必殺」サイドでは、スケジュール上、
髯を伸ばした状態のシーンを、
他のシーンとは別に、撮れるようにセッティングしていた模様。
つまり、他のレギュラーとのからみを、最小限にするための配慮とみられる。
ちなみに当時、バースという、
ヒゲを生やした外国人野球選手がいたのが、サブタイトルの由縁。
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- 2009/12/01(火) 23:26:22|
- 時代劇
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