左門の、日記。
11月29日、日曜夜8時より、
NHK「坂の上の雲」第1部・第1話。
分割放映の長篇ドラマ、まずは第1部を、
12月中まで、放映開始。
主人公(本木雅弘)と、その兄(阿部寛)、
主人公の親友で、後の正岡子規(香川照之)らの、
少年時代から、弾む動きと、勢い!
自由民権運動のシーンで、臆せず演説し、はっちゃける、
本木や香川の、
地元警察官を相手に、民衆とともにいきいきと、
若き祭りにはじける様は、どうだ!
明治になって、固定されていた身分制度が、終わっていった時代。
何かと開放的な雰囲気が、ドラマの背景のせいもあるだろう。
それと引き換えに、武家が食うに困り、
その子供達が、国費援助の出る学校教員経由で、
松山から、飛行機便も新幹線もない時代に、
遠き東京へ、船出する・・・。
このあたりまでは、伊東四郎の父親が、
学問をしたい息子達の問い詰めに、
うまく言い抜けつつ?知恵を出してやる様が、
えもしれず、ユーモラス。
主人公の船出を、街中で見送るシーンには、
晴れがましさ、すがすがしさすら感じられ、
小生でさえも、じわ~っ、とくるものが、伝わってくる。
こういうの、今のドラマでは、あまり無いかも・・・。
上京後のシーンでは、
身辺をすっきりさせるためとはいえ、
軍人を目指す弟(本木)に、
気まじめすぎる説教をする、兄(阿部)や、
西田敏行の英語の先生(高橋是清!)と、
本木・香川コンビのやりとりなど、
面白いシーンが多い。
英語を交えた、横浜での<英国紳士>論争シーンでも、
港に新しい船(巡洋艦?)を見るときでも、
本木達の言動は、きわめて前向きな勢いに、みちみちている・・・!
特に本木は、走る、走る・・・!
松たか子の<おひい様>、兄弟を見守る菅野美穂ら、
女性陣も、善戦。
とにかく、出てくる人物達が、
皆、活気にあふれているのが、いい。
先週終わった「天地人」の、大河ドラマ?らしからぬ、力の無い描写が、
まるで、嘘だったかのよう。
そういえば「天地人」も、阿部寛の謙信が出ていた頃までは、
結構、表現に勢いが見れたよなあ・・・などと、振り返っていた。
こりゃ、「龍馬伝」関係者一同も、うかうかしてられないぞ~!と。
天下国家を論じるのが、本来あまり得意な人間ではない、小生だが。
作品全体にみなぎる勢いとパワー、人物達の魅力を、
否定する気には、到底なれない。
多くの映画やTVドラマが、失いかけている何かが、
時代劇といってもいい、この明治ドラマには認められて、
たしかな、手ごたえを感じる。
よって、「坂の上の雲」、
今後にも期待大、なり。
以上。
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- 2009/11/29(日) 22:23:50|
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竜の、日記。
11月28日、土曜。
昼まで仕事、昼食。
一応、納税者なので、
地元の選挙状況が、少しは気になるが、
既に、期日前投票で済ませている。
結果は、日曜の深夜には、判明しているはず。
下北沢経由で、池ノ上へ向かう。
云わずと知れた、シネマボカン。
今日は、15時より、<映像温泉芸者>恒例イベント、
<伊勢田大博覧会4>!なのだ。
シネマ旅人としては、異例なのだが、
既に、前売り券と打ち上げ会料金まで、支払い済み。
14時40分の入場開始に、すべりこみ、セーフ。
場内には、記者会見場みたいな、
長いデスクとマイクと席が、設けられていた。
関係者と観客で、約二十数名。
男性率高く、女性も数名あり。
司会の常連・インボーマン氏(本ブログ初登場)&ごうわく氏が現れ、
15時より、予定通りスタート。
始めに、なぜ今回のイベントが、
1500円、打ち上げ3500円となったのか?
という説明が、なされた。
それによると、事情は、こうである・・・。
主賓ともいうべき、伊勢田監督は、
かなりの遠方(関西方面)から、
コミック・マーケットの時期のついで、という形で、
毎回、東京会場まで来ている。
だが、この時期だと、マーケットは昼間、芸社イベント参加は夜、となり、
内容上、両方に参加する客が多いこともあって、
終了時刻を読み込むと、伊勢田氏の打ち上げ会が、十分にはできない・・・。
また近年では、
コミック・マーケット会場側の事情も、変化してきており、
常連参加団体でも、ブース・スペースが、
確実には獲りにくい状況に、なってきている模様・・・。
(おそらく、既にラッシュ状態なのだろう。)
で、<芸社>イベントへの来訪時期を、今回は、
マーケットの前に、ずらさざるを得なくなった。
そこで皆さんに、監督の旅費捻出への一助を、お願いする格好になった・・・。
それと今回は、関西のみで長年行なわれてきた、
監督特製ディナーショー(!)を、
関東でも再現してみたい、という事で、
条件的に可能な場所を、特に貸し切ったため、
打ち上げ会費が、この額になった・・・。
と、こういうものである。
打ち上げに残ったわれわれは、じきに、
その濃い意味を、理解する事になる。
(結論から言うと、<芸社>チームのこの判断は、
イベントの性格からしても、ほぼ、正解だった。後述。)
さて、今宵の上映、お品書きは・・・?
「1/2編ミューズ 前編」(アニメ・13分)
(注*二分の一アミューズ、と読む)
「1/2編ミューズ 後編」(アニメ・19分)
「聖ジェルノンDロゼ 第2話」(実写・15分)
「瞳の奥のレジェンド 第1&3話」(アニメ・17分)
「瞳の奥のレジェンド 第4話」(アニメ・14分)
最初の2本、前後編作品に関しては、
編み物から始まる、という事以外、ここには書かないでおく。
あまりにも、こちらが予期した以上の、
スーパー・強引・大展開なため、
ここで大筋をいっさい、明かさない・・・。
HP等で機会を見て、いきなりご覧になる事を、おすすめする。
ばっちり面白い事は、保証する。
「聖ジェルノン・・・」は、
おなじみヒーロー・アクション・シリーズの、
比較的に、新作。
協力者チームが、毎年、代々続いていて、
何と、18代目ヒーロー!だそうである。
ライダーも、ウルトラも、仰天の持続性。
正に、存在自体が、レジェンドと化している。
今回は、錬金術師や農夫、シスターなどが登場して、
中世ヨーロッパ的世界観が、ユニーク。
軍事基地設営のために、農地を奪うべく、
征服活動を繰り返すワル幹部が、ヘビ怪人。
キャンパス周辺とおぼしき、街中の芝居背景に、
海外イメージ・ロケ?シーンも、部分的に挿入させているのが、笑える。
「瞳の奥のレジェンド」では、
ファンタジー小説を執筆中の、女性生徒会長の学園生活に、
<実体化>!した王子様が、登場。
善玉、悪玉、入り乱れて、
フィクションの登場人物達にまで、「早く次の筋書け!」とせかされながら、
「デスノート」か?「ウイングマン」か?とみまがうような、
しっちゃかめっちゃかな、<超展開>になってゆく・・・。
作家の苦労がしのばれつつも、
少女漫画とヒーロー・ドラマ的要素を、
うまく共存・融合させていて、愉快、愉快。
今回の上映、
なんで、途中の回が、無いの?というなかれ。
無くても一応、話がつながり理解可能だろう、
という、主催者の判断による。
なお、上映合い間のトーク・コーナーでは、
約2名?の、アニメ劇中登場人物が、
<実体化>(つまり立体化)して、相次いで自ら、挨拶に登場。
大いに客席を、沸かせた。
その一部に、質問コーナーもあったので、
前半作品のストーリー上、劇中キャラ達の、その後が気になったのだが、
「XXXとXXXは、まだ、逃亡中なんでしょうか?」とは、
さすがに時節柄、その場では、訊きかねたのだった・・・。
(事件記者かよ!の声)
上映終了後、大半の関係者・観客とともに、
新宿の、とある打ち上げ会場へと、移動した。
夕刻以降、ここで、監督オリジナルの、ディナーショーが執り行われた。
ビールと鍋物が用意され、定番の宴席となる。
お勧めは、これまでのイベント映像でも紹介されてきた、コスプレ・ショー。
このとき、その会場が選ばれた理由が、概ね判明した。
ここでは、アニカラ(アニメ・カラオケ)曲の選曲が、幅広く可能なのだ。
そのアニカラ曲に合わせて、
目前にて、バタバタと身づくろいが始まる。
皆の応援の中、みるみる内に、
超巨大ロボ姿、一丁上がり!ときた。
一同、感極まり、拍手にて監督を迎える。
監督、自らマイクを手にし、朗々と、歌う。
何ともいえず、心を震わせるものが、ある。
扮装着脱後も、監督、歌い続ける。
しかも途中から、別な歌にスッ、とチェンジする、
という妙技をも、見せるのだ!
触発されて、関係者や常連客らも、
交代交代で、次々に歌う、皆。
何しろ歌の大半が、出る曲出る曲、
1970年代から80年代にかけての、
勇ましくも懐かしい、特撮ドラマやアニメソングが、中心だったのだ。
「コンバトラーV」、「電人ザボーガー」、「ウルトラマンレオ」・・・!
リメーク版「サイボーグ009」や、「鉄人28号」、
「Xファイル」の日本版主題歌までもが、出た!
しかも、ここで監督の更なる妙技が、披露された。
うまく説明ができないのだが、
節の似た、まるで別な歌に、
急にスッ、とチェンジしてしまうのだ!
負けじと同席のつわもの達が、引き続いて、披露。
各者の豪快なる声量、とてもかなわない・・・。
が、自然と小生も、
その大合唱に、加わっていったのだった・・・。
何なのだろう、この久しく経験のなかった、
独特の高揚感、一体感は?
今、思うに、
戦中派だった、父親世代にとっての、一部の軍歌や、
あるいは戦後サバイバル派までの<寮歌>や、
いわゆる、生育時代の共通言語的懐旧楽曲が、
小生らの若年時代には、
アニメを含めた、TVの娯楽番組にしか、無かったからではないか。
学校の校歌と、TVでよく聴いていたCMソングが、
ノスタルジーの記憶としては、
ほぼ同等の存在感、というような。
良くも悪くも、そこら辺から、
われら世代の日常生活経験は、始まっていたのだった。
そして、自分達のこれも、
やがては、年月の経過ととともに、
かつての軍歌や、寮歌、校歌などと、
同様の存在に、なってゆくのだろうか・・・?などと。
ともあれ、こうして、
これ以上の説明が、大変困難なる、
たぐいまれなる宴会の夜は、
賑やかに、ふけてゆくのだった。
当分、これ程の楽しき夜は、
そうそう、無いのではなかろうか?
以上。
- 2009/11/29(日) 14:56:25|
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