順之助の、日記。
26日、木曜。
19時、なかのZERO・地下2F、視聴覚ホール。
かつて、<幻影厨房>、<バカンヌ映画祭>、
<東京なげせん映画祭>などの、
意欲的な自主上映企画が、数多く行なわれてきた、
自主映画界ではおなじみの、会場である。
ここで、この夜は・・・
<シネマ健康会>松本卓也監督作品群、上映あり。
一応有料で、払うとき、受付に吸い物のお椀が出された。
托鉢僧みたいだ・・・。
受付では「おひねり入れですよ」、などど言っていたが、
おひねりは、包んで舞台へ、投げるものだったような?
まずは短編2本。久しぶりの再見。
常連女優・川島田ユミヲ出演の、「イエローぴ~ぷ~」。
恋と体臭、屁の匂い、などにこだわる作風、
かつての、池袋SCUMでも、
何か1本、あったよなあ・・・と、回想モードに。
次の「青春ダウジング」も、たしか、再見。
部屋内失恋ドラマから、外出、
芝居交じりの街頭インタビュー・ルポへと横移動、
また部屋内ドラマへと戻ってくる構成が、ちょっと面白い。
変な教祖の信者役で、監督自身が、
くねくねとうごめいて目立ち、可笑しい。
休憩の後、今回のメイン作品、
「ぼくたちの反抗旗」を、楽しむ。
茨城県日立市役所の、シネマ制作サポート企画に入選、
小学生(17人だそうな)も含めた、出演者達は、
地元市民より、オーディション。
オール・日立市ロケ、という成り立ちの、こども映画。
クリスマスの直前期。
児童館に集まっていた、学童組。
その一人・アキが考えていた、ある計画。
23日で閉館決定の、広大なる地元レジャーランドを、
こども達だけで、24・25の2日間、占領し、
そこへ親達を呼び出して、普段言いたかった事を言い放ち、
親子で思いっきり、鬼ごっごする!というプラン。
たちまち、周囲の子供達が、興味を示し、
計画は急遽、皆で準備されはじめ、
仕切り屋少女・クミの陣頭指揮の下、
ついに、実行に移された・・・!というお話。
「戦場のメリークリスマス」をもじった旗印、
場内施設や水風船など、仕掛けを使ったトラップ。
大人達との、知恵比べ。
これぞ「ぼくらの七日間戦争」ミニミニ版、愉快痛快。
それだけ周到に、準備をしながらも、
兵糧の分量を、十分にとらなかったのと、
2日目用の新作戦を、用意していなかったのは、
山岳戦的にはいささか、ぬかっていたようだが・・・。
とにかく、女子数名に引っ張られて、
ローカルがきんちょ組、全篇にわたり、大活躍。
子供たちが楽天的で、元気がいいのは取り柄。
陽気にふざける、コメディ系?男子達も、光っている。
大人側も、結構芸達者ぶりを発揮。
酔っぱらい親父や、スナック・ママ、社長パパ達のおっかなさ、
子供よりワルノリ?する、一部父兄のハイテンジョンぶり、
凝った縄縛りを、小学生に指導する園長(どこで覚えたんだ?の声)、
一見地味な、めんこ勝負で、
派手にリアクションする、プレイヤー達・・・!
要所要所で、手堅く見せ場を展開。
笑わせながら、親子の情に、しんみりもさせる、
なかなか心憎い、仕上がり。
観ている間、じつに楽しい気分だった。
こんな愉快なクリスマスを、
子供時代に一度位、過ごしてみたかったねえ・・・
と、微笑ましく、見るのだった。
以上。
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- 2009/11/27(金) 20:37:20|
- インディーズムービー
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