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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

秋・百花繚乱からくり人・・・

竜の、日記。


11月8日、日曜。
午後2時より、なかのZERO小ホール。
自主映画合同上映会・<なかのムービーラプソティー>・第4回。
入場料、500円。


この会、一番目は、インパクトのあるエンタメ名作が、来た。
酒徳ごうわく監督の傑作、
「頭脳戦隊クビレンジャー」 &「頭角戦隊アタマイザー」。

何を隠そう、星野佳世という自主女優を、
初めて小生めが認識したのが、この「クビレンジャー」なのだ。

これ、もう何度見ても、周囲の反応ごと、笑える・・・!
今回は、1本目の戦隊登場と、中央のCMで、大きな反応が来た。
エンドボ-ル・シーンでは、「そっちかよ~!」の声が、周囲から上がり、
また、2本目では、「きかない?」あたりでも、客席が沸いた。
(観てる人は、もうわかるよね?の声)

上映直後の舞台あいさつで、酒徳監督が、
アタマイザー・レッド(!)を左手で高く掲げ、
一瞬、戦国武将に、見えたのだった。
 

さて、その次の作品が、
見事に、わがツボをついたのだった・・・。

黒田 拓監督・「ナゲイレ」。初見。

前半は、外国人らしい、英語のナレーションとともに、
ドキュメンタリー&再現VTR?タッチで、進行。

地味~に始まった、日本文化解説が、
あれあれ?変てこりんな方向へとずれて、脱線してゆく可笑しさ。
大ボラだらけの、ナンセンスかつジャパネスクな<競技>が、解説されてゆき、
和風美学の下、乾いた笑いを誘う。

後半は、競技の秘密を守るため(?)、
ナレーターさえ、消えてしまい、
生け花美人姉妹による、競技目撃者の始末が、はじまる。
(おいおい!じゃ何で、
カメラマンはずっと、撮ってるんだよ?!の声)

まるで「必殺仕事人」シリーズのごとき、
華麗なる秘技・見せ技が、連発!
警察官達でさえ、恐れ入る程の・・・技。
(つうか、姉妹のトレーナーは、どうみても、
JACか、秀・政だろ~!?の声)

標的や、ライバル達を前に、その技かけぶりは、
何しろ元が、生け花だがらだろう、
さらに極度に、ストイックに、美学趣味的になってゆく・・・。

文化解説~ナンセンス~バトルアクション、という、
横滑り的仕掛けと、運動性が、
赤色基調の、CG合成の綺麗さとあいまって、独特の世界を形成。
大変、面白いものだった。

京都制作?かと思ったら 、なぜか、札幌方面とのこと。
これまた、意外。
海外でも、反応が良かったそうだが、当然だろう。


で、その後は・・・。

村上崇監督・「真夜中の狼~アル新聞配達員ノ詩~」:再見。

上京あらくれ男が、通り魔的に暴れる話なので、
ちょっとグロくて、痛い。

シネマボカンでは、バカ受けだった、
「こいつ、できる!」「よっしゃ!xx帰ろ」等が、
司会も予想外の、静けさ・・・。

刺されるシーンが、自分がやられてるみたいで、痛い!からだろうか?
やはり、<映像温泉芸社>並みの、
ユーモア上級コース?観客でないと、ピンとこないようだ。
  

同・村上崇監督・「暴力抒情詩」:再見。

奪われた、組織の金とその責任をめぐって、
兄貴と兄弟分・部下・若手達が、互いに、
えばったり、叱ったり、どついたり、拳銃撃ったり。
10分間の、ミニミニ・「仁義なき戦い」。

こちらは、指xxで格好つけようとして、
女に見透かされ、呆れられるあたりで、
意外な?程の爆笑が、発生。
こっちが、驚いた・・・。



耳井啓明監督・「ミリモ・センチモ!」:初見?

四国・讃岐発の作品。

主役は、親父から継いだ会社を、大きくした中年社長。
だが、出版不況で合併話が持ち上がり、
社員も皆、賛成にまわり、
現社長は3日後に追放が、決定的に。

ショックを受けた社長は、酒場で大荒れの後、
翌朝、別れた妻と息子の住む、田舎町へと、一人向かう。

そこでは、元妻と再婚した、新しい夫の下で、    
青年に成長した息子が、
長距離マラソン・ランナーとして活躍、トレーニングを積んでいた・・・。

いきがかり上、マラソンコースの、
紐と歩きによる計測を、
コーチやバイト男女らと共に、手伝うことになるのだが。

人手・日数不足の上に、
一同、なかなか、思うようには作業が進まず、焦り始める・・・。
おまけにランナー君も、足を負傷、
やってきた母親は、元夫にカンカン、とトラブル続き。

だが、そんな中、計測の道中に、
生みの父と息子、元父と今父は、
徐々に、心を通わせてゆくのだった・・・。

という、ちょっといい話。
とにかく、マラソンコースの計測が人力だと、こんなに大変なんだ、とわかる。 
だから、やや長く、感じるのだ。

見どころは、必然的に、
途中より皆を引っ張り、
一人爆走!する、社長お父さんに、尽きる。
今父と取っ組み合うシーンあたりでは、
あまりの強引な技かけに、爆笑させられた。
どこにあんな馬力が、と、
唖然とさせられるのだった。


夕方、上映終了後、中野で打ち上げ会。
夜まで大いに、盛会。



以上。


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  1. 2009/11/10(火) 23:08:03|
  2. インディーズムービー
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秋・誰が為に代行す・・・

順之助の、日記。


7日、土曜夜。

早稲田祭の賑わいを確認した後、
とりあえず、渋谷へ。

いくつかのレイトショーが、鑑賞可能だったため、
検討の結果、
ユーロスペースの「代行のススメ」を、観る事に決めた。

「おくりびと」、「沈まぬ太陽」に出演後、
今年の7月26日に、がんで他界した、
俳優・山田辰夫、実質最後の主演作となった映画。

ただし、物語の主人公は、
産休の代理小学校教師・木村カヨ(藤真美穂)。

交代でお別れの挨拶時に、
生まれた子を抱えた、担任が帰ってくると、
子供達は皆、そっちへなびく。
ここは観ていて、何とも、寂しいものだ・・・。

しかも、それと同時に、夫とも離婚。
夫は、前の彼女と、よりを戻してしまった・・・。
自分は、逃げていた彼女の、代わりだったのか・・・?
と、そりゃ、がっくりもくるだろう。

山田辰夫氏は、カヨの父親役。
実家で運転代行業の、渋い中年男性・和志。

地方にある、酒場の帰りなどに、
車を代わりに運転してくれる、サービス業者。
仕事仲間は妻、つまりヒロインの母(円城寺あや)と、
もう一人の、訳あり中年男性助手。

この助手に協力させて、
仕事中にちゃっかり、浮気の工作をしている、和志。
山田辰夫の、浮気シーン・・・。
割と想像しにくかったので、ちょっと珍しく見える。

父母の実家に帰って、教師正規採用を目指すカヨだが、
母はある日、病に倒れ、
やむを得ず、カヨが仕事を、一部代行することになる。

車の運転代行、だけではない。
実家の代行業にも、いろいろ、あるようで。
宿題の代行、レンタルDVDの返却代行、墓参りの代行、などなど。 

教師の勉強をしながら、正規採用の試験を受ける、カヨ。
もう誰かの代わりなど、ごめんだ、というわけ。
その会場で、一人の若き男性と、知りあいになるのだが・・・。

ここでとんでもない、いかにも作為的?偶然、というやつが・・・。
いいのか?そんな展開入れて・・・と。
あれは、いらないんじゃないか、と。

泣かせるものがあるのは、中年男性助手のエピソード。
ここで泣けない奴は、男じゃない!
という気にも、なる話。

この人、結構大切な役どころなんだが、終盤は姿を消している。
あれからどうしたのか、すごく、心配になるのだが・・・。

全篇にわたり、頻繁に登場する、食事シーン。
人がいないと、とたんに手抜きお膳になるのが、いかにもリアルで、微笑す。


上映後、監督&出演者トークあり。
30数名残っていた、観客。
司会他の「それでは、アットホームな感じで・・・」挨拶に、
皆、軽く笑う。

やはりというか、故・山田氏の思い出話が、多くなった。

トークによると、「代行」撮影の現場では、
最初は、「とにかく、山田さんを、怒らせないように!」という空気だったのだが、
山田氏が女優さんと、娘のように接してくれていたのもあって、
次第に現場の雰囲気は、ほぐれていった模様。

半日がけでまとめて、食卓シーンを撮影したそうで。
リハーサルから、よく食べる人なので、
本人の体調が、やや不良な事(病気の事は、殆どの人がまだ知らなかった)と、
「消え物が、あまり減ると・・・」という事で、
スタッフが焦る、一幕もあったとか。(注)



観客代表代行?としては、
いろいろ、いい話を聞いたな、と言う感じだった。

東宝封切り時に観た、「すかんぴんウォーク」での、
「てめえら、ちょっと待ってろ!」が、
一時、マイブームになった者としては、
まだまだ、活躍してほしかったな・・・と、惜しむものである。


以上。
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  1. 2009/11/10(火) 22:59:55|
  2. 劇場用映画
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<急報>

主水日記。


最近は、気のめいりそうな、
うんざりする事件のニュースばかり 、続いている。

某女性タレントの、有罪判決や、
くだらない詐欺女?達の、犯罪ニュースが、
ワイドショーと雑誌を、埋めている頃・・・。

2年7か月、逃げ回っていた、指名手配男性が、
大阪で、捕まった夜・・・。
その、少し前に。


訃報。

ああ、ついにこの人も。
「あいつも、俺より先に・・・」と、
多くの俳優達の死を、見送ってきた、あの人までもが・・・。

俳優・エンターテイナ-、森繁久弥、
10日8時16分、死去。
享年、96歳・・・。


昭和後期世代の、大ゴマ的人物に対し、
合掌。


今は、以上。
  1. 2009/11/10(火) 21:35:36|
  2. ニュース
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