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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

秋・根城がだんだん遠くなる!

壱の、日記。


10月31日で、閉館した映画館が、ある。

渋谷・ヒューマントラストシネマ文化村通り1&2。
元・シネアミューズ、といったほうが、わかりやすい人もいるだろう。
ビルの4階、内部が赤と青の、2スクリーン。

14年間、営業してきたが、
昨今の不況と、
有料放送・レンタルDVD・ネット視聴等の広がりによる、
ミニシアター系興行の限界が、ついに、出てしまったようだ・・・。
最後の公開は、深津絵里主演の「女の子ものがたり」(未見)になったようだ。

これでも、「幻の光」公開以来、随分いろんな映画を、観てきた場所で、
何かとつきあいの、長かった映画館なのだ・・・。
最近では、「童貞放浪記」(じれったい、よね・・・甘えん坊で焦り屋の、主人公。 )
「サウスパーク」(1000円で再映。子供が出ながらR指定、ハリウッド・ミュージカル・アクション!)
・・・等を、ちょいと観たのみだったが。


短編集企画映画「JAM FILMS」を、観ていたあたりから、
小生が、ここの封切り作に求めるものが、
徐々に、変化していった気も、する・・・。
でなけりゃ、「チーム*アメリカ」なんてグロいミリタリー人形劇、観に行きやしない!
なぜ「ボラット」は観てないのか、
今となっては、むしろ不思議である位、なり・・・。


先に閉じたDVミニシネマ、渋谷シネマ・ラ・セットと同じ建物内だが、
これで、3館とも、閉じてしまった。
「映画監督になる方法」公開で盛り上がったのも、今や昔の感が。  
すべては時とともに、だんだん、遠くなってゆく・・・。


以上。 [秋・根城がだんだん遠くなる!]の続きを読む
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  1. 2009/11/01(日) 22:53:17|
  2. 劇場用映画
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秋・宇宙を遥かに超えて行け!

竜の、日記。

土曜は急遽、早稲田松竹から、ワープ!移動した。
どこへ?

結成20周年!という、自主特撮アクション映画の老舗、オミプロ主催の、
<オミプロヒーローフェスティバル2009>。

その特撮・CG劇映画、2本立て上映会を、
JR武蔵境駅前のホール会場に、訪問す。
入場料・500円。
やっと、来れた。
三鷹の次なので、総武線方面からは、結構遠いのだ。

上映作品は、
1本目、「銀河警察ゼクスター2ndシーズン」。
2本目、「アースGメン ガイアフリート~宇宙最終大決戦」。


一言で云えば、条件付きではあるが、なかなかに楽しめる。
自主特撮映画に最低限、必要な条件というものが、
おおむね、出そろっているからだ。
人的にはまずまず、恵まれた制作環境であろう。

1本目の途中から入ったら、いきなり、
昼間の公園で、昭和メタル風ヒーローが、
魔女か妖怪?みたいな悪人達を、
合成の炎で、ふっとばしていた・・・。
ちょっと、笑う。

怪人が、風景との合成で、す~っと真横に飛ぶと、
さらに、可笑しくなってくる・・・。

学園を実験台に、宇宙ウイルス流行で、人類を混乱に陥れ、
乗じて地球征服をたくらむ、侵略者達を相手に、
男女教師と女子高校生達が宇宙警察官候補で、変身して戦う。

CG合成入りで作られた、昭和後期紙芝居&連続TV活劇調、というべきか。
こういうゆるいのも、まあ、嫌いではない。 結構楽しめる。


さて、2本目が、
脚本に関しては、かなり本格的な内容。

地球を捨てた、復讐に燃える悪女・侵略者一党と、
地球人類科学班・防衛隊の、
それぞれの苦悩と、スピーディな事件分析・解決、
スケールの大きな活躍(彦星をふっとばす、長距離砲撃!)を示した、SFドラマ。
スター・ウォーズと空軍パイロットの世界を意識した、
やや生真面目な、SF戦争もの。


2作に共通する要素は、ただちに見てとれた。

スマートでかっこいいヒーロー・アクター達、
スタイル抜群で役割に積極的、魅力的な女優達、
それらしき声色を利かせた、悪人&悪女役達、
キレのいいアクション・ポーズ。
人的には、かなり恵まれている、という事。

加えて、宇宙船玩具やプラモデルを、
昭和後期SFの宇宙に、そのまま解放したような、
メカニックとSFドラマ的世界、イメージ作りの面白さ。

昭和特撮視聴&SW世代としては、
最早、ほとんど、言うことなし状態、のはずである・・・。

が、しかし・・・
これだけ、好みの要素が並べられていながらも、
何かが、不足している?と感じるとしたら、
ただ二つ、
画期的コスチューム・デザインの不足と、
世界観イメージの限定性、安っぽさであろう。
イメージ作りが、昭和50~60年代と、
平成初期くらいまでのそれで、止まってしまっているのだ・・・。

・・・いや、これがたとえば、
おおなりてつや監督の、懐かしきSFパロ作品、
「スターブレイザー」の世界だったら、
シャレで、済んだはずなのだ・・・。

おちゃらけた1本目は、それでもいい、コミカルな内容なのだが、
なまじ生真面目なヒューマン・ドラマになっている、2本目では、
やや裏目に、出ているような気がした。

1作目では、
メタルに見えない、メタルヒーロー・プロテクターの、
あまりにあっさりしたデザインも、
ハロウィーンの魔女みたいな、厚み感の無い、
公園で吹っ飛ぶ、ウィッグや薄布・黒衣装の、悪役達も、
まあ、こういう、のんきな世界だから・・・で、済んでしまう。

だが・・・2作目に出てくる、
一般家屋で撮っているのがあからさまな、宇宙基地の廊下、
すぐ後ろを、知らぬ人間が、一緒に歩いているのに、
全然、気付かない女性隊員、
ちりちりパーマに黒眼鏡の、
明らかに、コントの犯罪逃亡者の、
変装そのままな、敵側宇宙軍幹部・・・。

あれらはSF冒険的イメージ?としては、ちと、いただけない。
同じような自家撮りシーンや、コスプレ衣装の持つ、意味と印象が、
1本目と2本目とでは、かなり変わってしまうのだ。

悪く言えば、始めから、紙と布製っぽく見えてしまう、
それらの造形イメージの貧しさ、薄っぺらさが、
1本目ではむしろ、微笑ましく映るのに対して、
2本目では、せっかくの熱血ドラマとアクション、世界観等を、
あちこちで、ほころびだらけにしていて、残念な感じを生じさせている。
その辺が何とも、勿体ない。

これは、予算や技術というよりも、
SF的造形マインドの、固定化・限定性が、大きく影響している。
世界観イメージの現代性というか、ふくらみが欲しいところだ。

ことに2本目では、
俳優・女優達の存在感、アクションを含めた芝居の激しさ、
熱気あふれ泣かせるドラマシーンには、
定番ながらも、確かな手ごたえがあるだけに、
イメージ造形との間にある、極端なるギャップが、惜しい・・・。

面白さと、ゆるい脱力感とを、
同時に波状攻撃で、こちらに招いているのだった・・・。
まあ、そこが又、
確かに手作りゆえの面白さを、生んでいるわけでもあるのだが。

こういうSF大作?の場合、
ワン・ポイントでもいいから、
既存の出来合いの、SF戦争ス-ツ・イメージから、
もう一歩も二歩も抜きんでた、
斬新なスーツやプロテクターの、造形を行なう必要が、大、である・・・。
そこから一点突破、ここの未来がやってくるのだ・・・おそらくは。

これだけの制作・人的好条件を、更に生かさぬ手は無い。
ただ、もうひと工夫が、必要なのだ。

かつて円谷プロが、女性デザイナーを招いて、
OL向け新グッズを、立ち上げた位に、
あるいは、「ドラゴンボールZ」が、超サイヤ人化を、
平成のウルトラマンが、モード・チェンジを出したように、
イメージの、画期的バージョン・アップと、
コスチューム・プロテクターの段階的モード・チェンジ化を、
ぜひ、考慮に入れるべきかと・・・願うものである。

ちなみに、オレンジ線の入った衣装色彩は、
結構、好みである。
小生、「帰ってきたウルトラマン」育ちだから。


以上。


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  1. 2009/11/01(日) 01:06:36|
  2. インディーズムービー
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秋・やっと本当のさよならを

政の、日記。


10月31日、土曜。


午後より、早稲田松竹。
横浜聡子監督・2本立てに、寄ってみた。
「ジャーマン+雨」&「ウルトラミラクルラブストーリー」。

ちょうど、監督トークが、終わったところだった。
ロビーは学生風の男女層で、かなりにぎわっていた。良い事なり。

ロビーにはしっかりと、
PFF出品の自主映画・「夢の島」の、各地公開案内が、貼ってあった。
監督が、この映画館こで働いた経験者なのだ。
大いに、プラスになったことだろう。まずは喜ばしい。


1*「ジャーマン+雨」

渋谷で公開時、
何だ?この小難しい、哲学者みたいなタイトルは?と、いぶかったが。
登場人物の中に、ドイツ人がいるため、とわかった。
しかし、雨はあまり、出てこない気が・・・?などと。

ぶーたれてる、やけっぱちでわめいてる、
ガテン系?ヒロインの、存在感。
周囲でふざけてるワルガキ達の、無邪気さ、罪悪感の薄さ・・・。

この年齢、この時期のでたらめなエネルギーに、抗しているとしたら、
主演ヒロイン、ただ一人、だろう。
松田彰の「餓鬼の季節」を、なんとなく思い起こす。

笛塾内で、ワルガキ達が部屋に落書きし、
屋内が変わってゆくあたりが、特にユーモラス。

でも病院内で、おいたは、いかんなあ!と。 
それと主人公よ、歌手はやめて、
作詞家と作家、コラムニスト方面を、目指しなさい!


2*「ウルトラミラクルラブストーリー」

最初のうちは、津軽弁がよく聞き取れず、少しじれったかったが。
これはリズムのついた、英会話のヒアリング(昔はリスニングをこう呼んだ)なんだ!と思って、
いきいきと弾む会話に、とりあえず、耳をそばだてていたら、
次第に、周囲の状況がらみで、大体わかってきた・・・。

前作の、ワルガキ達の一人が、
体だけ成長して、松山ケンイチになった?みたいな感じで。
前半は、そういう子ども時代の続き、という印象。

その無邪気さ、いたずらっ子の部分は、
次第に、ヒロインの勤める幼稚園の子どもたちが、担ってゆく。
(こいつら、携帯持たして、大丈夫かいな?の声・・・)

途中から松山の青年は、子ども意識を引きずったまま、
徐々に大人っぽい面を、垣間見せてゆく。
人あたり方面で、だんだん、ド-ピング?な進化を見せてゆくのだ。
まるで現代人の、象徴?と、とれなくもない。 
そして・・・。

農協風倉庫や、列車内の芝居練習等、
長まわしで引っ張るテクニックは、よく出来ている。
夜、2人で歩きながら、
ふと遠くの花火に気付くシーンなどは、ちょっと、いい感じだった。

畑の、あのシーン(爆笑)以降は、
まったく、サスペンスフル、だった。
更に衝撃!の、あのシーンの後もなお、
もしかして、今にも又、
超サイヤ人や、ハカイダーみたいに、
いきなりバージョンアップとか、ただいまっ!とかするんじゃないか?
などと、何度もハラハラ、ドキドキだった・・・。

あのヒロインの台詞じゃないが、
それ、薬とかに頼ることじゃない!かもしれないな・・・などど。
人との関係性作りって、
まず自分が動いて、相手に対応してかなきゃ、進まないんだからね、と。

波打つような、くにゃくにゃの道の途中で、
いわくつきの人物(?)が、登場するシーンでは、
もう、何でもありだな、と観念していた・・・。
(タイトル、ウルトラQ、って事か?の声)


そしてあの、驚愕のラストは・・・。

勿論、あの場において、<あれ>を使うのは、
とっさの判断なのは、わかる。
周囲の者達の事まで考えての、究極の判断であり、
これを、くれた人のおかげで・・・という事なのだろう。

が、しかし、それだったらなぜ、
すぐにその場から、この人物は、皆と逃げないのだろうか・・・?
と、余計な心配をしてしまう。
その逃げない理由が、あるとすれば・・・。

一番大切な、思い入れのある<もの>を、
あえて、投げ捨てるような、ふっきり方。
あの人物が、あれこれ愚痴っていた前半よりも、
潔い、というべきなんだろう。

やっと過去をちゃんと、ふっきれる、
もうそろそろ、大丈夫かな、という。
もしかして、それもちらっと、あったのだろうか?
でもそれだったら、やっぱり、逃げるはず・・・。

それとも、農家の世界だから、
あの人の思いは、やっぱり、
土に還したい、循環させたい、ってことか?
そう考えれば、あの人物ならば、あれもあり、だな・・・と。
ちょっと、あぶなっかしいけども。

他の観客は、どう解釈したんだろう。
あれは、あいまいなままのほうがいい、という人も、いそうだが、さて・・・?


う~む、横浜イズム、あなどれず。
未見の諸君、一度、観とくべし!


以上。


  1. 2009/11/01(日) 01:04:23|
  2. 劇場用映画
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