左門の、日記。
11月29日、日曜夜8時より、
NHK「坂の上の雲」第1部・第1話。
分割放映の長篇ドラマ、まずは第1部を、
12月中まで、放映開始。
主人公(本木雅弘)と、その兄(阿部寛)、
主人公の親友で、後の正岡子規(香川照之)らの、
少年時代から、弾む動きと、勢い!
自由民権運動のシーンで、臆せず演説し、はっちゃける、
本木や香川の、
地元警察官を相手に、民衆とともにいきいきと、
若き祭りにはじける様は、どうだ!
明治になって、固定されていた身分制度が、終わっていった時代。
何かと開放的な雰囲気が、ドラマの背景のせいもあるだろう。
それと引き換えに、武家が食うに困り、
その子供達が、国費援助の出る学校教員経由で、
松山から、飛行機便も新幹線もない時代に、
遠き東京へ、船出する・・・。
このあたりまでは、伊東四郎の父親が、
学問をしたい息子達の問い詰めに、
うまく言い抜けつつ?知恵を出してやる様が、
えもしれず、ユーモラス。
主人公の船出を、街中で見送るシーンには、
晴れがましさ、すがすがしさすら感じられ、
小生でさえも、じわ~っ、とくるものが、伝わってくる。
こういうの、今のドラマでは、あまり無いかも・・・。
上京後のシーンでは、
身辺をすっきりさせるためとはいえ、
軍人を目指す弟(本木)に、
気まじめすぎる説教をする、兄(阿部)や、
西田敏行の英語の先生(高橋是清!)と、
本木・香川コンビのやりとりなど、
面白いシーンが多い。
英語を交えた、横浜での<英国紳士>論争シーンでも、
港に新しい船(巡洋艦?)を見るときでも、
本木達の言動は、きわめて前向きな勢いに、みちみちている・・・!
特に本木は、走る、走る・・・!
松たか子の<おひい様>、兄弟を見守る菅野美穂ら、
女性陣も、善戦。
とにかく、出てくる人物達が、
皆、活気にあふれているのが、いい。
先週終わった「天地人」の、大河ドラマ?らしからぬ、力の無い描写が、
まるで、嘘だったかのよう。
そういえば「天地人」も、阿部寛の謙信が出ていた頃までは、
結構、表現に勢いが見れたよなあ・・・などと、振り返っていた。
こりゃ、「龍馬伝」関係者一同も、うかうかしてられないぞ~!と。
天下国家を論じるのが、本来あまり得意な人間ではない、小生だが。
作品全体にみなぎる勢いとパワー、人物達の魅力を、
否定する気には、到底なれない。
多くの映画やTVドラマが、失いかけている何かが、
時代劇といってもいい、この明治ドラマには認められて、
たしかな、手ごたえを感じる。
よって、「坂の上の雲」、
今後にも期待大、なり。
以上。
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- 2009/11/29(日) 22:23:50|
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竜の、日記。
11月28日、土曜。
昼まで仕事、昼食。
一応、納税者なので、
地元の選挙状況が、少しは気になるが、
既に、期日前投票で済ませている。
結果は、日曜の深夜には、判明しているはず。
下北沢経由で、池ノ上へ向かう。
云わずと知れた、シネマボカン。
今日は、15時より、<映像温泉芸者>恒例イベント、
<伊勢田大博覧会4>!なのだ。
シネマ旅人としては、異例なのだが、
既に、前売り券と打ち上げ会料金まで、支払い済み。
14時40分の入場開始に、すべりこみ、セーフ。
場内には、記者会見場みたいな、
長いデスクとマイクと席が、設けられていた。
関係者と観客で、約二十数名。
男性率高く、女性も数名あり。
司会の常連・インボーマン氏(本ブログ初登場)&ごうわく氏が現れ、
15時より、予定通りスタート。
始めに、なぜ今回のイベントが、
1500円、打ち上げ3500円となったのか?
という説明が、なされた。
それによると、事情は、こうである・・・。
主賓ともいうべき、伊勢田監督は、
かなりの遠方(関西方面)から、
コミック・マーケットの時期のついで、という形で、
毎回、東京会場まで来ている。
だが、この時期だと、マーケットは昼間、芸社イベント参加は夜、となり、
内容上、両方に参加する客が多いこともあって、
終了時刻を読み込むと、伊勢田氏の打ち上げ会が、十分にはできない・・・。
また近年では、
コミック・マーケット会場側の事情も、変化してきており、
常連参加団体でも、ブース・スペースが、
確実には獲りにくい状況に、なってきている模様・・・。
(おそらく、既にラッシュ状態なのだろう。)
で、<芸社>イベントへの来訪時期を、今回は、
マーケットの前に、ずらさざるを得なくなった。
そこで皆さんに、監督の旅費捻出への一助を、お願いする格好になった・・・。
それと今回は、関西のみで長年行なわれてきた、
監督特製ディナーショー(!)を、
関東でも再現してみたい、という事で、
条件的に可能な場所を、特に貸し切ったため、
打ち上げ会費が、この額になった・・・。
と、こういうものである。
打ち上げに残ったわれわれは、じきに、
その濃い意味を、理解する事になる。
(結論から言うと、<芸社>チームのこの判断は、
イベントの性格からしても、ほぼ、正解だった。後述。)
さて、今宵の上映、お品書きは・・・?
「1/2編ミューズ 前編」(アニメ・13分)
(注*二分の一アミューズ、と読む)
「1/2編ミューズ 後編」(アニメ・19分)
「聖ジェルノンDロゼ 第2話」(実写・15分)
「瞳の奥のレジェンド 第1&3話」(アニメ・17分)
「瞳の奥のレジェンド 第4話」(アニメ・14分)
最初の2本、前後編作品に関しては、
編み物から始まる、という事以外、ここには書かないでおく。
あまりにも、こちらが予期した以上の、
スーパー・強引・大展開なため、
ここで大筋をいっさい、明かさない・・・。
HP等で機会を見て、いきなりご覧になる事を、おすすめする。
ばっちり面白い事は、保証する。
「聖ジェルノン・・・」は、
おなじみヒーロー・アクション・シリーズの、
比較的に、新作。
協力者チームが、毎年、代々続いていて、
何と、18代目ヒーロー!だそうである。
ライダーも、ウルトラも、仰天の持続性。
正に、存在自体が、レジェンドと化している。
今回は、錬金術師や農夫、シスターなどが登場して、
中世ヨーロッパ的世界観が、ユニーク。
軍事基地設営のために、農地を奪うべく、
征服活動を繰り返すワル幹部が、ヘビ怪人。
キャンパス周辺とおぼしき、街中の芝居背景に、
海外イメージ・ロケ?シーンも、部分的に挿入させているのが、笑える。
「瞳の奥のレジェンド」では、
ファンタジー小説を執筆中の、女性生徒会長の学園生活に、
<実体化>!した王子様が、登場。
善玉、悪玉、入り乱れて、
フィクションの登場人物達にまで、「早く次の筋書け!」とせかされながら、
「デスノート」か?「ウイングマン」か?とみまがうような、
しっちゃかめっちゃかな、<超展開>になってゆく・・・。
作家の苦労がしのばれつつも、
少女漫画とヒーロー・ドラマ的要素を、
うまく共存・融合させていて、愉快、愉快。
今回の上映、
なんで、途中の回が、無いの?というなかれ。
無くても一応、話がつながり理解可能だろう、
という、主催者の判断による。
なお、上映合い間のトーク・コーナーでは、
約2名?の、アニメ劇中登場人物が、
<実体化>(つまり立体化)して、相次いで自ら、挨拶に登場。
大いに客席を、沸かせた。
その一部に、質問コーナーもあったので、
前半作品のストーリー上、劇中キャラ達の、その後が気になったのだが、
「XXXとXXXは、まだ、逃亡中なんでしょうか?」とは、
さすがに時節柄、その場では、訊きかねたのだった・・・。
(事件記者かよ!の声)
上映終了後、大半の関係者・観客とともに、
新宿の、とある打ち上げ会場へと、移動した。
夕刻以降、ここで、監督オリジナルの、ディナーショーが執り行われた。
ビールと鍋物が用意され、定番の宴席となる。
お勧めは、これまでのイベント映像でも紹介されてきた、コスプレ・ショー。
このとき、その会場が選ばれた理由が、概ね判明した。
ここでは、アニカラ(アニメ・カラオケ)曲の選曲が、幅広く可能なのだ。
そのアニカラ曲に合わせて、
目前にて、バタバタと身づくろいが始まる。
皆の応援の中、みるみる内に、
超巨大ロボ姿、一丁上がり!ときた。
一同、感極まり、拍手にて監督を迎える。
監督、自らマイクを手にし、朗々と、歌う。
何ともいえず、心を震わせるものが、ある。
扮装着脱後も、監督、歌い続ける。
しかも途中から、別な歌にスッ、とチェンジする、
という妙技をも、見せるのだ!
触発されて、関係者や常連客らも、
交代交代で、次々に歌う、皆。
何しろ歌の大半が、出る曲出る曲、
1970年代から80年代にかけての、
勇ましくも懐かしい、特撮ドラマやアニメソングが、中心だったのだ。
「コンバトラーV」、「電人ザボーガー」、「ウルトラマンレオ」・・・!
リメーク版「サイボーグ009」や、「鉄人28号」、
「Xファイル」の日本版主題歌までもが、出た!
しかも、ここで監督の更なる妙技が、披露された。
うまく説明ができないのだが、
節の似た、まるで別な歌に、
急にスッ、とチェンジしてしまうのだ!
負けじと同席のつわもの達が、引き続いて、披露。
各者の豪快なる声量、とてもかなわない・・・。
が、自然と小生も、
その大合唱に、加わっていったのだった・・・。
何なのだろう、この久しく経験のなかった、
独特の高揚感、一体感は?
今、思うに、
戦中派だった、父親世代にとっての、一部の軍歌や、
あるいは戦後サバイバル派までの<寮歌>や、
いわゆる、生育時代の共通言語的懐旧楽曲が、
小生らの若年時代には、
アニメを含めた、TVの娯楽番組にしか、無かったからではないか。
学校の校歌と、TVでよく聴いていたCMソングが、
ノスタルジーの記憶としては、
ほぼ同等の存在感、というような。
良くも悪くも、そこら辺から、
われら世代の日常生活経験は、始まっていたのだった。
そして、自分達のこれも、
やがては、年月の経過ととともに、
かつての軍歌や、寮歌、校歌などと、
同様の存在に、なってゆくのだろうか・・・?などと。
ともあれ、こうして、
これ以上の説明が、大変困難なる、
たぐいまれなる宴会の夜は、
賑やかに、ふけてゆくのだった。
当分、これ程の楽しき夜は、
そうそう、無いのではなかろうか?
以上。
- 2009/11/29(日) 14:56:25|
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順之助の、日記。
26日、木曜。
19時、なかのZERO・地下2F、視聴覚ホール。
かつて、<幻影厨房>、<バカンヌ映画祭>、
<東京なげせん映画祭>などの、
意欲的な自主上映企画が、数多く行なわれてきた、
自主映画界ではおなじみの、会場である。
ここで、この夜は・・・
<シネマ健康会>松本卓也監督作品群、上映あり。
一応有料で、払うとき、受付に吸い物のお椀が出された。
托鉢僧みたいだ・・・。
受付では「おひねり入れですよ」、などど言っていたが、
おひねりは、包んで舞台へ、投げるものだったような?
まずは短編2本。久しぶりの再見。
常連女優・川島田ユミヲ出演の、「イエローぴ~ぷ~」。
恋と体臭、屁の匂い、などにこだわる作風、
かつての、池袋SCUMでも、
何か1本、あったよなあ・・・と、回想モードに。
次の「青春ダウジング」も、たしか、再見。
部屋内失恋ドラマから、外出、
芝居交じりの街頭インタビュー・ルポへと横移動、
また部屋内ドラマへと戻ってくる構成が、ちょっと面白い。
変な教祖の信者役で、監督自身が、
くねくねとうごめいて目立ち、可笑しい。
休憩の後、今回のメイン作品、
「ぼくたちの反抗旗」を、楽しむ。
茨城県日立市役所の、シネマ制作サポート企画に入選、
小学生(17人だそうな)も含めた、出演者達は、
地元市民より、オーディション。
オール・日立市ロケ、という成り立ちの、こども映画。
クリスマスの直前期。
児童館に集まっていた、学童組。
その一人・アキが考えていた、ある計画。
23日で閉館決定の、広大なる地元レジャーランドを、
こども達だけで、24・25の2日間、占領し、
そこへ親達を呼び出して、普段言いたかった事を言い放ち、
親子で思いっきり、鬼ごっごする!というプラン。
たちまち、周囲の子供達が、興味を示し、
計画は急遽、皆で準備されはじめ、
仕切り屋少女・クミの陣頭指揮の下、
ついに、実行に移された・・・!というお話。
「戦場のメリークリスマス」をもじった旗印、
場内施設や水風船など、仕掛けを使ったトラップ。
大人達との、知恵比べ。
これぞ「ぼくらの七日間戦争」ミニミニ版、愉快痛快。
それだけ周到に、準備をしながらも、
兵糧の分量を、十分にとらなかったのと、
2日目用の新作戦を、用意していなかったのは、
山岳戦的にはいささか、ぬかっていたようだが・・・。
とにかく、女子数名に引っ張られて、
ローカルがきんちょ組、全篇にわたり、大活躍。
子供たちが楽天的で、元気がいいのは取り柄。
陽気にふざける、コメディ系?男子達も、光っている。
大人側も、結構芸達者ぶりを発揮。
酔っぱらい親父や、スナック・ママ、社長パパ達のおっかなさ、
子供よりワルノリ?する、一部父兄のハイテンジョンぶり、
凝った縄縛りを、小学生に指導する園長(どこで覚えたんだ?の声)、
一見地味な、めんこ勝負で、
派手にリアクションする、プレイヤー達・・・!
要所要所で、手堅く見せ場を展開。
笑わせながら、親子の情に、しんみりもさせる、
なかなか心憎い、仕上がり。
観ている間、じつに楽しい気分だった。
こんな愉快なクリスマスを、
子供時代に一度位、過ごしてみたかったねえ・・・
と、微笑ましく、見るのだった。
以上。
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- 2009/11/27(金) 20:37:20|
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ビーグル警部の、捜査日誌。
11月23日、月曜・祝日。
慶応義塾大学・三田祭。
ここは、映画関係のイベントが、結構多い事で知られる。
最終日の午後2時頃より、訪問。
旧・南校舎、とりこわされていて、ついに消滅。
奥に小さめの、新校舎あり。
占いブースや落研、麺類販売等の盛況は、
ここでも相変わらず、なり。
大沢たかお氏トークは、あいにくと、既に満員御礼状態。
入れず。無念。
原田美枝子女史のトークは、
終わるところを、ちょっとだけ見かける・・・。
ご健在の様子、ひとまず安心?なり。
ここのSF研究会にて、テレビ上映されていた、
DV映画の珍作、発見!
「カミキリ」。7分の短編。
冒頭、床屋?のシーンから、すでに、変。
ロボット、エスパー、サイボーグ戦士?役達らしき、
学生達が、校舎内で大暴れ。
台詞がちょっと、聞き取りにくいのだが、
全員が、むちゃくちゃハイテンジョンで、でたらめで、
いわば、オール・躁状態演技。
つっこみどころも多くて、面白い。
和洋折衷、葬式のシーンなど、もう、空腹絶倒もの。
これ、<シネマ秘宝館>向き?とみた。
やがて日も暮れて、
学園祭シーズンの締めくくり、後夜祭に移る。
ダンス・ステージは、後ろの南校舎が無くなったため、
向きが90度、変わっていた。
司会の男女学生と一緒に、
最近TVに時々出てくる、ぬーぶら・ヤッホー!の2人が。
ご丁寧にも、赤と紺の校旗色?つなぎスーツ。
トークによると、どうやら内一人が、ここの出身らしい・・・?
ほう、そうか、SET劇団の人達だったのか。
何となく納得。
エネルギッシュな、学生ダンス・チームの、連打とともに、
晩秋の夜は、ふけてゆく・・・。
これが終わると、冬は、近い。
以上。
- 2009/11/25(水) 00:58:32|
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主水日記。
11月22日、日曜。
新宿より、私鉄に。
永山で、下車。
永山公民館に立ち寄り、しばし、休息。
そうしないと、とても、体力がもたなかったのだ・・・。
何だか、トライアスロンの途中みたいに、なってきた。
ここでは、以前、河崎実監督特集を観たことがあった。
今は、<ブラボー国際映画祭>等の準備中らしい。
予報されていた雨は、この間に降ってきた。
傘を持っていて、よかった。
9時半過ぎより、バスで、聖蹟桜ヶ丘駅へ、ゆっくりと移動。
車窓から眺める、多摩丘陵・団地周辺の土地は、
昼間見ると、広い。
ところどころ、紅葉を望みながら、進む。
午前10時半前より、駅前のヴィータホール。
エレベーターで、8Fへ。
<TAMA NEW WAVE>会場、到着。
入場料、1200円。
中・長編コンペ、ノミネート作品、6本立て。
松上元太監督「mon amour, mon amour」:
・・・は、一種の、辛口ホームドラマ。
結婚前提で同居中の、男女が登場。
しかし、冒頭でいきなり、
女性の与える支配的?圧迫感で、
男性側が不満を抱いており、
心理的にぎくしゃくし始めている様子が、
男性のナレーションで、先に語られる。
まあ、確かにわかりよいのだが、
ちょっと表現するのが、早い気も・・・しないではない。
やがてそこへ、女性の友人女性が、外国から帰ってきて、
この男女の住まいに一時、居候し始めた頃から、
二人の心理状態が、一気に表面化してしまう。
「お前の考えている事が、さっぱりわからないんだよ!」
という、抱えていたもどかしさが、ついに、大噴出!
PCとイヤホンのシーンなど、ピリピリムード一色で、つらいものが・・・。
で、あのラストは、もしや・・・?
新たなる何かの、序章なのか?と、はらはらさせられる。
遠竹真寛監督「INTERSPACE」:
・・・これも又、やや肩のこる1本。
NHK少年ドラマあたりでも、
ズバリ、やりそうな?近未来SF。
ほんとは、宇宙飛行士が夢なんだけど、
お家の事情で、法律家のお勉強中。
今年が最後、とせかされまくり、
焦ってる、浪人受験生。
そこに、驚くべき、通販器具の朗報が。
PC経由で、脳に直接作用、
知識注入・容量アップ!という、夢のような・・・。
だが、案の定というか、
世間にも、当人にも、
とんでもない、副作用が・・・!
結構、ショッキングな、泣かせる結末に。うるうる。
風呂やブランコから、宇宙へと広がる、
飛行士との対話イメージ・シーンは、ちょっといいな、と。
新井哲監督「ヘビと映子と佐藤のこと」:
・・・顔半分に、訳ありヘビ模様?
生真面目姉さん・小枝、
能天気でお気楽、出たとこ勝負、
勢いあるのみ?な台詞をのたもう、加藤めぐみ、
ちょっとした、漫才コンビなり。
何だか、女性版「天才バカボン」みたいな、
終始明るく、ポップに、シュールなおもしろさ。
TAMAでこういうのも、たまには、いいか。
(それが言いたかったな~!の声)
鈴木健監督「東京」:
・・・は、とある写真展、
そしてホテルの結婚披露宴から、始まる。
さまざまな事情を抱えた人々が、
入れ違い、すれ違い、ばったり出会い。
準グランド・ホテル形式。
別れた妻と娘を案ずる、壮年男性役と、
夫との不仲、子供との別居に泣く母親役が、
印象的シーンを、かっさらう。
大活躍するバイトボーイ学生より、目立って見える・・・。
字幕入りの写真展シーンで、
綺麗にまとめているのが、なかなか、いい。
今泉力哉監督「最低」:
・・・は、再見。
やはりというか、今回も・・・大ウケ状態に。
やれやれ、まったく、どうしようもないもんだ。
想いのすれ違い、こじれた男女の仲、ってものは。
はたから見てると、喜劇にすらなることが、あるのだ。
狭い部屋等で、迫りくる女優たちを凌駕?したのは、
まだ撮ったもん持ってる、眼鏡ストーカー男と、
それを追う、理解ある?眼鏡っ娘の名コンビ。
三又浮気男役、
やっぱりお前が、節操無いのが、一番悪い!
堂々の、男優賞&グランプリ。
ウディ・アレンに、見せたいよなあ。
高橋康進監督「ロックアウト」:
・・・ラスト1本は、栃木県ロケの、ロードムービー。
記憶が半分薄れたまま、
車で長距離を転がす、労務者風青年。
とある不運な成り行きで、
只今、遠出をしている最中・・・。
時折、不意に出てくる、
暴力的なイメージの、自分の幻に、悩まされている。
これがなぜか、スーツ姿で、
ドラキュラめいているのに、ちょっと驚く。
途中立ち寄った、大型スーパーで、
母親とはぐれ、車を間違えた、小学生の男の子。
二人は、何となく出会い、ちょっとした道中となる。
夜道の交番では、手配中の人さらいと、疑われるが・・・。
80年代のジャームッシュ映画を、思い出させる。
待ってくれている人が居るだけ、
主役の二人、幸せなほうだよなあ・・・
などと、つい、しんみりするのだった。
上映終了後は、休憩をはさんで、
審査員の総評トーク、 表彰式、と続く。
内容や印象に、デ・ジャブ感が目立つ、との評もあったが、
長い年月、さまざまな映画やドラマを観てきていると、
往々にして、そういうことはある。
小生自身が、もう、そういう歳になりつつあるのだ・・・。
そんな中で、観客を魅了しうるストーリー、人物像や感性、
画面上に弾む運動性、などなどを、
発見する喜び、というものが、あるのだ。
だから、映画を観ることは、やめられない・・・。
その後、打ち上げに参加。
黒いTシャツの、映画祭スタッフさん達、
バイタリティがあるなあ・・・と、感心す。
以上。
- 2009/11/23(月) 22:25:51|
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主水日記。
11月20日、金曜。
シネマヴェーラ渋谷にて、<洞口依子映画祭> 、最終日。
パルコPART3公開時以来、約20数年ぶり?で、
「ドレミファ娘の血は騒ぐ」、堪能す。
何度見ても、へんてこりんで、
健康的で、エロくて?ゴダールみたいで。面白い。
「なぜですか?」問答で又、皆と大笑い。
ルンバ・ソングの、足蹴り技応酬!シーンで、
また、大笑いしたのだった。
終了直後に、階下のユーロスペースへ、移動。
レイトショーの、パンタン映画映像学院短編映画祭、
<エネフレッシュ!09>も、今夜が最終回。
21時15分ごろ入ってみたら、
やや長めの、テーマソング・女性ライブの真っ最中。
既に、「早く映画に行け!」という、客席の雰囲気を察して、
「え~、皆さんが映画を待っている、圧力を感じてやってますが・・・」
と、少々やりにくそうな歌手さんだったが、歌はなかなか、いい。
柏の駅前などだったら、もっと反応が、いいのではないか。
いろいろ重ならなければ、
同時間帯の洞口チーム・<デジ・キシン>(後刻、注)も、見ておきたかったが、
まあ、今回はやむを得ない。
あちらでは終了後、ワインが出るとかで。いいな~。
パンタン短篇は、Aプログラムの3本のみを、鑑賞す。
オール・DV映画。
やや固い感じで、とびぬけたものは無かったが、
美術等、シンプルかつ丁寧な作りで、悪くない。
1本目、「喫茶あんでるせん」。
2本目、「アボガド」。
3本目、「異性人」。
これが、男という種族は150年後、滅亡する!という、こわ~いSF。
男性客、皆、どん引き・・・。ああ、気の毒に。
始めでキャメラ、動きがあっていいのだが、
ちょっと振り回しすぎ。目が回る・・・。
後半の、女優達とのCG合成は、なかなかよくできていて、よろしい。
終了後、一応拍手をしたのは、小生一人だった。
そりゃ、男にきつ~い「異性人」の後じゃね・・・。おそまつ。
11月21日、土曜。
昼までの仕事と、昼食を終え、池袋へ。
サンシャインシティ・文化会館、2F。
<アイランダー2009>イベント、訪問。
日本全国に散在する、多くの離島を紹介するブースが並び、
さまざまの特産品が、あふれている。
各地舞踊の、ライブショーや、
現地関係者の観光・居住等の、PR中。
粟島(あわしま)のブースを探していたら、
新潟県と香川県の2島があって、ちと慌てる。
薄紫色の、見覚えのあるハッピの一団を発見、ほっとする。
<シネマ健康会>の人々が、
よく行くロケ地である、新潟県の粟島PRに、一役買っているのだ。
映画主題歌で協力している女性3人組ユニット・<チャンべビ>からは、
粟島だよ~、というソングCDまで、出ている。
しっかり、ブースでも売っていた。
大きな、新潟県PRのビニール手提げ袋を渡され、
餡子の菓子などを、馳走になる。
千葉県出身なのに、この手提げで、
場内では新潟県のPRをしてしまった、
小生って、いったい何なんだ・・・?
いろいろな離島の名物が見れて、結構楽しい。
海産物や、工芸細工、塩、サトウキビなど、各島、多種多様。
場内では、平家武者姿の老男女や、
フラダンスのような、南洋踊りの人々や、
勾玉細工を付けた小学生や、
大きなまんまるい着ぐるみの、
佐渡のトキや、シカ・キャラ2匹等が、歩きまわり、
来客のこども達と、遊んだり、
島民どうしでも、互いに、交流を深めたりしていた。
なんとなくだが、自主映画関係者どうしの相互交流に、近いものを感じた。
4階の、全国物産展とあわせて往復、たっぷり試食を楽しめた。
宮城県の4Fブースでは、刺身がふるまわれていて、特に盛況だった。
物販以外は、基本無料なので、ありがたい。
ただし。
4Fの物産展はともかく、
離島の2Fには、千葉県の島のブースは、ないのだ・・・。
なぜ、わが千葉県は海に面しながら、
<離島>が、無いんだ!?
などと、会場内では、ちょっとだけくやしがりつつも、
まあ、でも埼玉県とか、海自体が無い県もあるから・・・
などと、思い直すのだった。
鴨川市の観光地・仁衛ェ門島は、
近くて小さく、離島とは呼べないのだ。
しかし、離島住人どうしにとっても、都市部住民へのPR活動者達にとっても、
こういった、定期的情報交換・交流の機会は、大いに有益だろう。
ぜひ、今後も継続してほしいものなり。
同日夜、いったん新宿へ寄った後、
19時頃、西武新宿線で、野方区民ホールへ移動。
<NEW CINEMA DOG>・吉本昌弘監督の「愛染橋」、御披露目上映会。
ロビーが、例によって知人達で、大賑わい。
若干の機材トラブル対応により、15分程遅れて、開始す。
「PINKY」「PINKY ZERO」等の、すれ違いコメディー路線に、
設定でもう一捻り、入ってる。
レズあり、三角関係あり、見え透いた裏切りあり、
カン違い、すれ違いあり、ばったり出くわしあり。
女流作家役・星野佳世と、編集部員・岩瀬氏のからむ、
大人系?シーンが、燃焼度高く、大爆笑の嵐に。
もう、あちこち皆で、ゲラゲラと笑いまくる・・・!
これ、もう一度、観てみたい。
鑑賞後、会場を辞し、そのまま西武線で、新宿まで戻る。
テアトル新宿。
券をとっておいた<日プロ大賞、見参>オールナイトへ向かう。
当日券、2500円。
21時半より、女性の司会で、2部構成のトークが始まる。
最初が、プロデューサー経験者&評論家、三人トーク。
20分では短すぎる、と、一部観客?より苦情が上がり、
女性スタッフが慌てて、なだめに行く一幕も。
確かにこの3人なら、朝まで生トークも可能そう?だが。
よく考えたら、それでは、映画が観れないので・・・。
せめて1時間位は、ほしいところなり。
第二部が、上映作の松江&白石監督トーク。
名助監督といわれた白石氏、ついに監督デビュー、との事。
「ガマの油」(初見)
・・・は、役所広司自身と、高校生ヒロインは、
ユーモラスで、とてもいいんだが。
全体が、どうも間延びしすぎ。惜しい。
もう少し、詰められないだろうか?
「あんにょん由美香」(再見)、
これは反応が、今回も大変良かった。
トークによると、90分前後が映画1本の標準、と考える松江哲明監督が、
119分のドキュメンタリーを撮るのは、異例なのだそうだ。
「ウルトラミラクルラブストーリー」(再見)
・・・やっぱり、なんであのラストになるのか?と、考え込んでしまいそう・・・。
松山ケンイチや幼稚園児達に翻弄されてる、麻生久美子って、いいなあ。
「Lost Paradise in Tokyo」(初公開)
・・・これが、大力作。
緊張感が、きっちり持続しているのは、見事。
終始、きっつ~い話で、昔のATG青春映画みたいな、シビアさ。
登場するドキュメンタリー野郎2人を、どつき倒してやりたくなったぞ!
主役の3人が求める、パラダイス=アイランドは、
3人が揃っている所にこそあり、という、ちょっといい話も。
強引すぎなラストも、あの筋の後なので、救いといっていいだろう。
正式公開が、待たれる。
(アイランドと聞くと、実は、行川アイランドが浮かぶのだが・・・の声)
終映、いつしか夜明けの7時前。
曇り空。朝食。
そして、次なる目的地に、向かうのだった。
つづく。
- 2009/11/23(月) 01:29:59|
- インディーズムービー
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速報、です。
22日、日曜、午後7時20分、発表。
関戸公民館・ヴィータホール発、現地にて確認。
(今、現地から帰りました。)
<第10回TAMA NEW WAVE>において、
今泉力哉(いまいずみ・りきや)監督の「最低」が、
最高賞のグランプリを、受賞致しました!
また、特別賞は、
高橋康進監督の「ロックアウト」に、決定致しました。
なお、ベスト男優賞は、「最低」の芹澤興人さん、
ベスト女優賞は、「ヘビと映子と佐藤のこと」(新井哲監督)の、
小枝さんに、決まりました。
皆さん、おめでとうございます!
詳細、後日。
- 2009/11/23(月) 00:46:26|
- インディーズムービー
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代表代行秘書、です。
本日(19日)、東京・千葉県地方は、午前中より雨が続き、
気温が終日、一桁です。
朝から晩まで、8℃から9℃です。真冬並みです。
皆、凍えかかっております。
よって、本日の代表者(著者)は、体調管理のため、
仕事と買い物のみを行ない、
大半の外出活動を、休止させていただきました。
あしからず、ご了承ください。
なお当人は、
本当に勇ましく、各キャラが男くさく、
合戦シーンがふんだんに入った、
理想形の「天地人」ドラマを、
BGM付きで、夢に見ながら、
今夜は寝る・・・と、申しております。
以上、です。
- 2009/11/20(金) 01:27:56|
- 日記
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左門の、日記。
11月18日、水曜。
夕方、歯医者へ寄る。
夜、帰る前に、渋谷。
シネマヴェ-ラ。
再び、<洞口依子映画祭>へ。(注1)
おお、何たる幸運!
いるじゃあないですか、御当人が。
観客や業界の人達に、ロビーで挨拶中だった。
上映前に舞台挨拶もあり、
あなうれしや、ありがたや。
さて、本日の2本立ては、
3本組みオムニバス映画「危ない話」と、
中編映画「一万年、後・・・」。
実質、4本立てで、お得感あり。
「危ない話」観るの、相当久しぶりだ・・・。封切り以来か?
たしかどこかの、レイトショーだったような。
渋谷?吉祥寺だろうか?
何しろ、1989年公開だから・・・ね。
1本目、井筒和幸監督「ツタンカーメン王の呪い」というから、
オカルト系の話?かと思ったら、違った。
酔っぱらい男が、夜のアジアン・バーに寄ってみたら、
そこは・・・客層が、恐るべきメンツになってた・・・!という話。
恐怖コント、とでもいおうか。場内、爆笑発生。
まだ黒髪が多い頃の、
竹中直人の、ビビリ・悪ノリ?コメディー怪演を、堪能できる。
とどまる所を、知らない・・・!
ジーコ内山氏も、ちょっと登場。
2本目、黒沢清監督「奴らは今夜もやってきた」。
山地の知人宅で執筆中の、ミステリー作家を脅かす、
古びた巡業トラックでやってくる、二人の股旅風<刺客>。
思わせぶりなBGMのかかる中、
両者の猛烈バトルが、始まる・・・!
アップテンポで大暴れ、闇夜にアクション・ホラー。
石橋蓮司が、びびる、ぼやく、文句言う演技を、観るための芝居。
「他の歌にしろ!」シーンに、笑う。
うどん屋の、懇切丁寧すぎる店員が、洞口女史。
「ドレミファ娘・・・」の後なので、
こういうのんきなシーンを、入れたんだろうか。
3本目、高橋伴明監督「あの日にかえりたい」。
横浜ロケ。
バイクと通信機を駆使して、いわばスポーツ感覚で、
銀行強盗を決行した、男女ペア。
あきれるほどに楽勝気分、屈託なく実行し、
4WDを使っての作戦は、まるでハイキング。
次々と着実に、ROUNDをクリアー、したはずだったが・・・。
思わぬ目撃者から、一人の顔が割れ、2人は別れ別れに。
そして、再会の日が来て、
一緒に暮らすも、
何か以前と比べて、
どこかかみ合わない、もどかしさを感じ始める、二人・・・。
今も昔も存在した、xx逃亡犯が登場。タイムリーだ。
それにしては、随分とまあ、さわやかで、のどかな感じで進行。
ロマンスと不用心は、紙一重。
女の潔さ・・・かな?
男の本拠も小奇麗で、
万事が、いかにも往年の、トレンディ・ドラマ風。
今となっては、懐かしさすら感じる・・・。
休憩をはさんで、
沖島勲監督のデジタル映画、「一万年、後・・・」。
これがまた、奇妙奇天烈な、77分の映画。
2007年作品。
最初にタイトル前から、いきなり、
これが、安いワンセットで、演出・キャメラ撮りされている事を、
まるまる、ばらしてしまう。
これはあくまでも、架空の生舞台式ですよ、という宣言。
む、無茶や・・・。
大林宣彦監督の某映画だって、途中からなのに・・・。
そのままでは、貧しくみずぼらしい画面に、なるだろう事は、
既に明々白々、だったのだが、
事態は、思わぬ方向へと進展した。
きわめて質素な家屋内に暮らす、中学生くらいの少年・正一がいる。
小学生の妹の、帰りを待っている。
そこへ、稲妻、雷鳴とともに、
変に安っぽい、未来服(苦笑!)に身を包んだ、中年男性が現れる。
演ずるは、「必殺仕切人」でターザン男役の、阿藤快(注2)。
(松田優作映画でも、常連だぜ!の声)
彼にとって、そこは、
日本の国すらとうに消滅し、
言語は変わり、金銭概念も消え、
奇怪な生物やら、託児所男?やらが往来する、
人類の存亡すら、危うくなった、
約一万年もの、未来なのだ・・・というお話。
異空間SFというよりは、まるで民話でも語られるかのような、
危機的状況にしては、
いやはや何とも、のんきでのどかな語り口。
悲壮感と、呑気さと、無邪気さの入り混じった、
奇妙なる、世界。
外部世界と家屋内の関係性も、非常に豊かで、おもしろい発想なり。
呼称の置き換え台詞、音楽(?)の変換など、
その強引さ加減には、随所で、爆笑!させられた。
劇中劇の「すいちゃん」 も、愉快、愉快。
ただしこれは、大半があくまでも、舞台演劇的面白さであり、
映画表現としての面白さとは、
若干離れているような気も、しないではない・・・と。
あきらかに、予算の極度にかかっていない<映画>だが、
CG合成の進歩で、雷鳴シーンや、風景映像、
「お前、何言ってんだい!」調な、おふくろさん(洞口、ぴったり!)回想、
などなどの合成は、
「危ない話」のそれよりも、ふんだんに使用されているのが、
年月の経過を、感じる。
舞台照明も、次元トリップや宇宙空間を想起させるべく、
効果的に、使用されている。
それでもなお、全体の安っぽさ、
イメージの貧弱さは、拭いきれないものがあって・・・。
かつて沖島監督が、
「まんが日本むかし話」の監修・監督だった事を考えると、
この映画、一応の合点がゆく。
要するにこれは、
沖島流<未来むかし話>、読み聞かせなのだ。
台詞と音響を、ラジオドラマのごとく観客に聴かせて、
影絵や珍扮装等、わずかな画面構成を加えて、
イメージの欠乏部分を補完させよう、と強いてくるもの、なのだ。
衰えかけた想像力を、今一度たくましく、
ふくらませなければならないのは、
実は、観客のわれわれの方なのだ・・・おそらくは。
だから、あの唐突な、ええかげんにせい!な終わり方も、
<民話>だから、なのだろう・・・。
などど、勝手に憶測している。
ただし、それでも、あの歌は、長すぎる!と思うが。
大いなる面白さ、豊かさを認め、評価しつつも、
同時にそれが、大変みずぼらしいイメージ造形と、同居している、
そんな不満も、やっぱり残る、という、
贅沢、かつ、複雑な悩みを、
小生は今、抱えているのだった。
以上。
[晩秋・未来を僕の手の上に・・・]の続きを読む
- 2009/11/19(木) 00:45:54|
- 劇場用映画
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主水日記。
実写版「サザエさん」、まあまあかな・・・と、つぶやきながら、
大河ドラマ「天地人」に、チャンネルを合わせる。
ひ、ひどい・・。
何なんだ、このむちゃくちゃな、省略法描写は。
とても、大河ドラマとは思えない、衰弱ぶりだ。
「風林火山」の頃から、気になってはいたのだが、
これは、やりすぎ。
駿府城で、憎ったらしい家康に、
お諫めと言う名目の、いやみ?を言う兼継の、
二カッとした表情は、ちょっと笑えたけども。
心情をぶつけあうシーンの間が、どこもやたら長くて、
全体が、だらだらしている。
その分、大阪冬の陣・夏の陣が、合戦シーン、大幅カット。
たった、あれだけかよ~!
いくらなんでも、少なすぎだ。
立派なCG大阪城とのギャップが、ありすぎる。
(もう予算が無いのか?の声)
(「坂の上の雲」に全部、予算と人手を回したのか・・・?の声も)
おまけに、千姫を救助した人物が、伝承と違ってしまってる。
それは、兼継の仕業じゃ、ないだろ~!と、突っ込みを入れてしまった。
「義」「愛」「慈悲」を、しばしば口にしてきた、
上杉景勝・直江兼継コンビが、
家康の軍門に下って、米沢に転封され、
泣く泣く豊臣家を、見捨てたのはわかるが。
この台本では、もはや兼継が、
単なる当てつけ屋の、小姑みたいな印象になる・・・。
この有り様では、前年の「篤姫」や、
TBS系の、タイムスリップ幕末医学者ドラマ・「JIN -仁-」や、
教育テレビの、「N響」の大河OP音楽コンサート(一部VTR付き!)のほうが、
まだ、番組としてずっと、ちゃんとしているのではないか・・・。
「坂の上の雲」の後には、「竜馬」が来るらしいが。
もうちょっと、大河らしいのを、お願いしたいものだ・・・。
・・・って、俺も、小姑みたいか?
以上。
- 2009/11/16(月) 01:29:15|
- 時代劇
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旅人、覚書。
新作の自主映画が、出来たらしい。
と、この世の変てこ者?イベント集団・<ジーコ内山劇場>のサイトにて知り、
14日、土曜の夕方、
急遽、イベントへと、向かった。
殆どまっさらの劇場スペース、<座・高円寺>。
なつかしの、高円寺会館の跡地に、建てられた。
エビ茶色、というか、赤茶色の、
前よりずっと、大き目な建物。
阿佐ヶ谷や武蔵境へ行くとき、
中央線の車窓から、目にはしていたが、
多分、中へ入るのは、初めてだろう。
1階では、別な劇団の入場者が、既に並んでいた。
地下2階の会場、<座・高円寺2>まで降りると、
開場までに間があったので、しばしロビーで、待つ。
高円寺周辺の風景を描いた、無料の絵画展が、懸かっていた。
関係者や、イベントのファン達と談話しながら、時間まで待ち、
2000円を払い、入場す。
さそり監督の最新作・「カルトムービー」お披露目会。
恒例により、<さそり歌謡ショー>数曲から、始まった。
以前よりも益々、色気(!)が出てきた模様。
その次に何やら、能天気なる壮年歌手?が、
青のスーツで登場、リズミカルにコミック?ソングを歌う。
内容はなんだか、「帰ってきたヨッパライ」みたいな感じの、歌だ・・・。
それに引き続いて、
アキハバラのアイドル・ユニットか?みたいな感じで、
女性デュオ<中学生時代>が、登場。
今宵限り、と銘打って、
ひたすら明るく可愛く、歌い、踊る。
これらのライブ・メンバーズは、
映画の出演者である事が、まもなく判明した。
例によって、かなり規格外れで、
はじけた?メンバーが、集められた模様。
いささか、心もとない?ショー進行のもと、
前座が終わり、
いよいよ、映画が始まるのだった・・・。
DV撮影作品「カルトムービー」。
山道を、孤独そうに、
眼鏡の女の子(主演・しじみ)が一人、歩いてくる。
当人らしきナレーションで、彼女が最近、
友人も作らず、恋もせず、
あえてひとりぼっち状態を、通しているらしい事が語られる。
拾ったマペット手袋に、ガマちゃん、と名づけて、一人会話している、しじみ。
そこへ、彼女に一目ぼれした、
学ラン眼鏡少年・ヒロシが現れる。
同級生らしき友人男女達の、応援を得て、
お友達&告白作戦を、展開。
ここら辺から、本筋と関係なく、次々と現れる、
奇妙な謎の人物達が、ちょい笑わせる。
何というか、変人芸の、仮装パーティー状態に。
ヒロイン自身の趣味発言も、墓参り等、
ちょっと妙なセンスが、あちこちに散乱。
おぼえめでたく、お友達にはなったけれど、
恋人になるのは別、と、つれない、しじみ。
後になって、その理由が、わかるのだが・・・。
やがてしじみは、唐突に、
路上でアイドル歌手として、
マネージャ-付きで、営業を開始する。
握手料?のお札を、がっちり集めてるマネージャー。
ライブ観客の中には、かなり挙動不審な人も・・・!
山の上での、ガラガラなステージ営業の合間に、
野山を散歩していると、
テンジョンの高い魔女達(3人程出る)、
カマキリみたいな妖精?と、変な教祖?が、
かわるがわる、争って接近。
そのあたりから、しじみの、
あるつらい過去と、愛情拒否の原因が、明らかになる・・・。
かつて良き友を失った、あの事件を想起させる、回想。
その原因のすべては、
ある人物(魔王?)の、陰謀だったのだ・・・。
ここで入るか、暗さと泣きが。
ホコ天で真っ昼間から、堂々の・・・。
ずるい・・・ずるいぜ。
どこかネジの外れた、ひん曲った、
いわば躁状態のロケ芝居が、続く映画。
こじんまりした世界ながらも、
ナンセンスな人物達の可笑しさ、ゆがんだ面白さと、
孤独にとらわれた人間の寂しさ、哀しさとを、同時に食らう、
ややひねくれた、見世物小屋的映画、なり。
終わりよければ、すべて良し、だった。
上映後にも、出演者諸氏による、
軽い?ライブショー数件が、行なわれた。
諸般の事情により、
そのショーのすべてをここに、披露する事は、
とても、できないのだが・・・。
かなり、おいおい!いいのか!な、
濃ゆいイベントであった事だけは、記しておこう。
名残りは惜しいが、
今宵はもう、引き揚げるとしよう・・・。
以上。
- 2009/11/15(日) 17:43:50|
- インディーズムービー
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旅人、覚書。
11月13日、夜21時前。
東京国際映画祭では、チケットをとりそこねた上に(注1)、
登場人物2人のみ、長めのナレーション入り、93分、
と聞いては、
果たして、場が持つんか?
観に行ったもんか、どうか?などと・・・。
渋谷・ユーロスペースの公開終了、ぎりぎりまで悩んだのだが、
どんな賛否両論なんだ?と、その噂をずっと、気にかけていて、
結局レイトショー最終日に、しっかり足を運んでしまった、ある映画。
観ないで批判するよりは・・・との心境も、作用しての鑑賞、だった。
松村浩行監督の、「TOCHKA(トーチカ)」。
荒れる海、風の音。
今はもう使われぬ、コンクリートのトーチカ2つ。
古い写真機を持った、表情の固い女性と、
大きめの旅行鞄を持った、コートの中年男性が、いるっきり。
二人が、殆ど憂い顔で、互いのある身の上話を、する。
やがて日暮れ時、一人が道を帰り、もう一人は残る。
そして、朝・・・。
本当に、それだけの、
静かなる、寂しき風景が続く、映画。
だが、不思議にも、人が言うほどに、退屈はしなかった。
むしろ、主役人物の、ある過去と決意、ある怯えの心情を、
途中からなんとなく、察せられつつも、
監視カメラのごとく、半強制的に、
じいっと、見つめ続けさせられる、
その、己が観察行為自体を、じっくりと味わっている、
という感じに、だんだん、なっていったのだった・・・。
小生自身の、理性と裏返しの心理を、ひっぺがされているような、
そんな気分にすら、なってくる。
そういう感じの、観察キャメラ状態を、要求される映画を、
昔、吉祥寺のバウスシアターで、観たなあ、と。
そう、園子温監督の、「部屋 THE ROOM」(注3 )。
これは、いわばあれの、21世紀版なのだ。
一言で云えば、
主演俳優・菅田俊(注2)が長年体現してきた、
ハードボイルド・ライバル役の、なれの果てを、
少し早めに観てしまった、というような印象だった。
かつて「う、後ろに回るな!」とのたもうておられた、
あの恐怖を覚えている、老いたるゴルゴ13、というような。
だからこそ、ゆきずりの、見知らぬ若い女性(「犬猫」藤田陽子)に、
ああいう話を、あえて、語っておきたかったんだろう、と解釈している・・・。
そして彼女は、なんとなくだが、
遅まきに、その思いを、悟ったのだろう、と。
哀しき話。
何も知らぬだろう、犬がいるのが、
一層、わびしさを、募らせる・・・。
車の兄弟は、アクセント、かな。
というような風に、あれこれと、
複雑な心境には、なったが。
秋から冬へ、季節の変わり目には、合っていた映画かも。
やっぱり、観ておいて、結果的には良かった、
と、とりあえずは思っておこう。
以上。
[晩秋・北の海辺に陽は暮れて・・・]の続きを読む
- 2009/11/15(日) 01:34:47|
- 劇場用映画
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鉄の、日記。
シネマヴェーラ渋谷は、いまや、
かつての大井武蔵野館・自由が丘武蔵野館などの、後を引き継いだ格好で。
あけてびっくり玉手箱、
安くて、貴重で、面白い!プログラムの、名画座状態となっているねえ。
そりゃ、たまに、「プリント状態が悪くて、作品差し替えです・・・」の張り紙に、
がくっ!それ観たかったのに!って珍事も、ままあるけどな。
やむを得ず、DV(デジタルビデオ)上映で・・・てのも、あるし。
何しろ、60・70年代のフィルムは、古いから。痛んでて。
巡業可能なプリントが、もう、ぼろぼろのもあったりしてさ。
ニュープリント代は、高いらしいからなあ。
だからまず、ちゃんとしたものがかかれば、御の字ってわけだ。
ご苦労が多いんだろうと、お察しするよ。うん。
観れないよりは、観れるほうが、いいにきまってる。
しかもいまどき、他の階同様、自由席!
こいつが、気持ちいいね~。
がんばれ、ぼくらのシネマヴェーラ!!
さてさて、只今、真っ昼間から、
<洞口依子映画祭>、期間中だ。
いまどき、余所じゃなかなか、
大人が観やすい時間に、かけちゃあくれないぜ!
この、充実したラインアップは・・・!
で、ようやく、行ったよ。12日の木曜に。
「君は裸足の神を見たか」を、観るために、な。
1986年、ATGと日本映画学校の制作。
金秀吉監督のデビュー作。 ジャスト100分。
いや~、青春映画の、力作だね~。
雪の街を、新聞配達する、バイト青年達。
石橋保、若い時から、ハキハキしてるよな~。
もう一人の、うぶで朴訥そうな友人青年(児玉玄)も、
いかにも田舎にいそうな感じで、いいねえ。
とにかく、この石橋青年、よく走る、走る、走る。
夏の山道を、冬の吹雪の中を・・・。
まず、これが強烈。
随所で、もどかしい心情の、爆発と一緒の、
運動性に富んでいる。
まだ秋なのに、真冬と真夏の風景、いっぺんに観ちゃったよ。
なんで春と秋が、印象薄いんだろうね?この映画って。
薄いと言えば、先に出てきた、
もう一人のフルート持ったヒロインも、存在感が薄いんだよな。
石橋の高3青年にとっては、
コンクールの絵の、モデルを頼みたい!
でも思い切って言えない!って相手だからね。
つんとした、美のイメージ優先で、あまりしゃべらないから。
思春期に一度はかかる、男の病(やまい)、だな・・・。
これに対して、むちゃくちゃなまなましいのが、
洞口依子の、クリスチャン高校生。
少しぶーたれた様な、表情をたたえながら、
好きも嫌いも、自分で決めて発言、行動する。
男に裏切られて、性的狂女になったという、
墓場の名物女を、憐れみ、
からかう小学生男子どもを、追っ払う。
でも、やな顔しながら、すれ違う・・・。
そして、石橋青年の、頼みを聞きながら、
工業高校生と、つきあいはじめ、
その一方で、石橋とは、あんな仲に・・・!
これぞ、女心のリアル、という印象を残す。
絵描き志望に、詩人志望に、看護師志望。
実家の商売を継ぐか、出稼ぎするか、都会で自立するか?
携帯は無く、家には黒い、ダイアル電話。懐かしいぜ。
石油ショックの話が出るのが、やっぱ、昭和後期だな~。
社会人直前期、男2人に女が一人。
と、役者がそろったらば、後はお決まりの、アレへ。
互いに ゆずったり、 気を遣ったり 、ぶつかりあったり。
時には、相手の才能を認めたり、
逆に嫉妬したり、わかってねえ!って怒ったり。
いろいろあるよねえ、青春期。
洞口、ここまでやってたのね、すっげえ・・・。
初体験って、なかなか、忘れられないもんだからねえ。
女優の、鑑だぜ。
後半、夜の川で石橋に、怒るシーンなんざ、泣けてくるよ。
馬鹿だな石橋、こんないい女に、あんな捨て台詞を・・・!
若さゆえの、純で無骨すぎるトライアングルが、
いきいきと、展開。
その果てに、衝撃の結末が。
うう、純粋すぎたんだなあ、あいつ・・・。
皆、それぞれの道を行き、
小さな祭りの、終わる季節が。
泣かせるぜ。
どこかで見たような、ひょうきんでおちょくり屋の、
芸術批評家?同級生役が、いたな。
なんと、出川哲朗だ。
日本映画学校に、いた頃だな。
進行役まで、やってるよ。
誰しも昔は、若かった。
以上。
[晩秋・吹雪とともに去りぬ・・・]の続きを読む
- 2009/11/15(日) 01:33:07|
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竜の、日記。
11月8日、日曜。
午後2時より、なかのZERO小ホール。
自主映画合同上映会・<なかのムービーラプソティー>・第4回。
入場料、500円。
この会、一番目は、インパクトのあるエンタメ名作が、来た。
酒徳ごうわく監督の傑作、
「頭脳戦隊クビレンジャー」 &「頭角戦隊アタマイザー」。
何を隠そう、星野佳世という自主女優を、
初めて小生めが認識したのが、この「クビレンジャー」なのだ。
これ、もう何度見ても、周囲の反応ごと、笑える・・・!
今回は、1本目の戦隊登場と、中央のCMで、大きな反応が来た。
エンドボ-ル・シーンでは、「そっちかよ~!」の声が、周囲から上がり、
また、2本目では、「きかない?」あたりでも、客席が沸いた。
(観てる人は、もうわかるよね?の声)
上映直後の舞台あいさつで、酒徳監督が、
アタマイザー・レッド(!)を左手で高く掲げ、
一瞬、戦国武将に、見えたのだった。
さて、その次の作品が、
見事に、わがツボをついたのだった・・・。
黒田 拓監督・「ナゲイレ」。初見。
前半は、外国人らしい、英語のナレーションとともに、
ドキュメンタリー&再現VTR?タッチで、進行。
地味~に始まった、日本文化解説が、
あれあれ?変てこりんな方向へとずれて、脱線してゆく可笑しさ。
大ボラだらけの、ナンセンスかつジャパネスクな<競技>が、解説されてゆき、
和風美学の下、乾いた笑いを誘う。
後半は、競技の秘密を守るため(?)、
ナレーターさえ、消えてしまい、
生け花美人姉妹による、競技目撃者の始末が、はじまる。
(おいおい!じゃ何で、
カメラマンはずっと、撮ってるんだよ?!の声)
まるで「必殺仕事人」シリーズのごとき、
華麗なる秘技・見せ技が、連発!
警察官達でさえ、恐れ入る程の・・・技。
(つうか、姉妹のトレーナーは、どうみても、
JACか、秀・政だろ~!?の声)
標的や、ライバル達を前に、その技かけぶりは、
何しろ元が、生け花だがらだろう、
さらに極度に、ストイックに、美学趣味的になってゆく・・・。
文化解説~ナンセンス~バトルアクション、という、
横滑り的仕掛けと、運動性が、
赤色基調の、CG合成の綺麗さとあいまって、独特の世界を形成。
大変、面白いものだった。
京都制作?かと思ったら 、なぜか、札幌方面とのこと。
これまた、意外。
海外でも、反応が良かったそうだが、当然だろう。
で、その後は・・・。
村上崇監督・「真夜中の狼~アル新聞配達員ノ詩~」:再見。
上京あらくれ男が、通り魔的に暴れる話なので、
ちょっとグロくて、痛い。
シネマボカンでは、バカ受けだった、
「こいつ、できる!」「よっしゃ!xx帰ろ」等が、
司会も予想外の、静けさ・・・。
刺されるシーンが、自分がやられてるみたいで、痛い!からだろうか?
やはり、<映像温泉芸社>並みの、
ユーモア上級コース?観客でないと、ピンとこないようだ。
同・村上崇監督・「暴力抒情詩」:再見。
奪われた、組織の金とその責任をめぐって、
兄貴と兄弟分・部下・若手達が、互いに、
えばったり、叱ったり、どついたり、拳銃撃ったり。
10分間の、ミニミニ・「仁義なき戦い」。
こちらは、指xxで格好つけようとして、
女に見透かされ、呆れられるあたりで、
意外な?程の爆笑が、発生。
こっちが、驚いた・・・。
耳井啓明監督・「ミリモ・センチモ!」:初見?
四国・讃岐発の作品。
主役は、親父から継いだ会社を、大きくした中年社長。
だが、出版不況で合併話が持ち上がり、
社員も皆、賛成にまわり、
現社長は3日後に追放が、決定的に。
ショックを受けた社長は、酒場で大荒れの後、
翌朝、別れた妻と息子の住む、田舎町へと、一人向かう。
そこでは、元妻と再婚した、新しい夫の下で、
青年に成長した息子が、
長距離マラソン・ランナーとして活躍、トレーニングを積んでいた・・・。
いきがかり上、マラソンコースの、
紐と歩きによる計測を、
コーチやバイト男女らと共に、手伝うことになるのだが。
人手・日数不足の上に、
一同、なかなか、思うようには作業が進まず、焦り始める・・・。
おまけにランナー君も、足を負傷、
やってきた母親は、元夫にカンカン、とトラブル続き。
だが、そんな中、計測の道中に、
生みの父と息子、元父と今父は、
徐々に、心を通わせてゆくのだった・・・。
という、ちょっといい話。
とにかく、マラソンコースの計測が人力だと、こんなに大変なんだ、とわかる。
だから、やや長く、感じるのだ。
見どころは、必然的に、
途中より皆を引っ張り、
一人爆走!する、社長お父さんに、尽きる。
今父と取っ組み合うシーンあたりでは、
あまりの強引な技かけに、爆笑させられた。
どこにあんな馬力が、と、
唖然とさせられるのだった。
夕方、上映終了後、中野で打ち上げ会。
夜まで大いに、盛会。
以上。
- 2009/11/10(火) 23:08:03|
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順之助の、日記。
7日、土曜夜。
早稲田祭の賑わいを確認した後、
とりあえず、渋谷へ。
いくつかのレイトショーが、鑑賞可能だったため、
検討の結果、
ユーロスペースの「代行のススメ」を、観る事に決めた。
「おくりびと」、「沈まぬ太陽」に出演後、
今年の7月26日に、がんで他界した、
俳優・山田辰夫、実質最後の主演作となった映画。
ただし、物語の主人公は、
産休の代理小学校教師・木村カヨ(藤真美穂)。
交代でお別れの挨拶時に、
生まれた子を抱えた、担任が帰ってくると、
子供達は皆、そっちへなびく。
ここは観ていて、何とも、寂しいものだ・・・。
しかも、それと同時に、夫とも離婚。
夫は、前の彼女と、よりを戻してしまった・・・。
自分は、逃げていた彼女の、代わりだったのか・・・?
と、そりゃ、がっくりもくるだろう。
山田辰夫氏は、カヨの父親役。
実家で運転代行業の、渋い中年男性・和志。
地方にある、酒場の帰りなどに、
車を代わりに運転してくれる、サービス業者。
仕事仲間は妻、つまりヒロインの母(円城寺あや)と、
もう一人の、訳あり中年男性助手。
この助手に協力させて、
仕事中にちゃっかり、浮気の工作をしている、和志。
山田辰夫の、浮気シーン・・・。
割と想像しにくかったので、ちょっと珍しく見える。
父母の実家に帰って、教師正規採用を目指すカヨだが、
母はある日、病に倒れ、
やむを得ず、カヨが仕事を、一部代行することになる。
車の運転代行、だけではない。
実家の代行業にも、いろいろ、あるようで。
宿題の代行、レンタルDVDの返却代行、墓参りの代行、などなど。
教師の勉強をしながら、正規採用の試験を受ける、カヨ。
もう誰かの代わりなど、ごめんだ、というわけ。
その会場で、一人の若き男性と、知りあいになるのだが・・・。
ここでとんでもない、いかにも作為的?偶然、というやつが・・・。
いいのか?そんな展開入れて・・・と。
あれは、いらないんじゃないか、と。
泣かせるものがあるのは、中年男性助手のエピソード。
ここで泣けない奴は、男じゃない!
という気にも、なる話。
この人、結構大切な役どころなんだが、終盤は姿を消している。
あれからどうしたのか、すごく、心配になるのだが・・・。
全篇にわたり、頻繁に登場する、食事シーン。
人がいないと、とたんに手抜きお膳になるのが、いかにもリアルで、微笑す。
上映後、監督&出演者トークあり。
30数名残っていた、観客。
司会他の「それでは、アットホームな感じで・・・」挨拶に、
皆、軽く笑う。
やはりというか、故・山田氏の思い出話が、多くなった。
トークによると、「代行」撮影の現場では、
最初は、「とにかく、山田さんを、怒らせないように!」という空気だったのだが、
山田氏が女優さんと、娘のように接してくれていたのもあって、
次第に現場の雰囲気は、ほぐれていった模様。
半日がけでまとめて、食卓シーンを撮影したそうで。
リハーサルから、よく食べる人なので、
本人の体調が、やや不良な事(病気の事は、殆どの人がまだ知らなかった)と、
「消え物が、あまり減ると・・・」という事で、
スタッフが焦る、一幕もあったとか。(注)
観客代表代行?としては、
いろいろ、いい話を聞いたな、と言う感じだった。
東宝封切り時に観た、「すかんぴんウォーク」での、
「てめえら、ちょっと待ってろ!」が、
一時、マイブームになった者としては、
まだまだ、活躍してほしかったな・・・と、惜しむものである。
以上。
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- 2009/11/10(火) 22:59:55|
- 劇場用映画
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主水日記。
最近は、気のめいりそうな、
うんざりする事件のニュースばかり 、続いている。
某女性タレントの、有罪判決や、
くだらない詐欺女?達の、犯罪ニュースが、
ワイドショーと雑誌を、埋めている頃・・・。
2年7か月、逃げ回っていた、指名手配男性が、
大阪で、捕まった夜・・・。
その、少し前に。
訃報。
ああ、ついにこの人も。
「あいつも、俺より先に・・・」と、
多くの俳優達の死を、見送ってきた、あの人までもが・・・。
俳優・エンターテイナ-、森繁久弥、
10日8時16分、死去。
享年、96歳・・・。
昭和後期世代の、大ゴマ的人物に対し、
合掌。
今は、以上。
- 2009/11/10(火) 21:35:36|
- ニュース
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秀の、日記。
7日、土曜午後、早稲田祭へ。
例によって、大変な賑わいを見せている。
14時半少し前より、
10号館1階、<シネプロアカデミー賞>へ。
学生映画団体<シネマプロダクション>にて制作された、9作品に、
シネプロ会員内で、各種の賞を与える形にして、
休憩入りで、次々と上映。
司会者の女子大生も、授賞式っぽい黒のドレスでキメて、しゃべっている。
なるほど、ただ地味に教室内上映するよりは、
ちょっと小粋な雰囲気が出て、いいかもしれない。
立地条件の良さもあってか、結構、客席の入りがいい。
すぐ隣の会場が、ボディビル・コンテストの真っ最中。
廊下からの声が、時折騒がしくて、少々参ったが・・・。
時間の都合で、3本のみ鑑賞す。
高田紗代監督 「肉に夢を」:(SF部門賞)
とある料理店のテーブルで、他の客をよそに、
肉料理の皿を前に、密かに語り合う、スーツの男性2人。
会話を聴くと、どうもこの2人、
地球外知的生命体、つまり宇宙人、らしいのだ。
彼らが地球で発見したという、とんでもない<事実>、それは・・・?
「この星の知性は、皆、肉で、できている・・・」
「肉が、機械を作って、通信している・・・」
「肉が、われらと、接触したがっている・・・」
「いや、まさか、肉が・・・?!」
さて、彼らの下した結論と、それへの対応は?
というだけの、とても短いお話、なのだった。
コンパクトに、よくまとまってる、小粋な一幕もの。
泉立敬眞監督 「R-17」:(エンターテインメント部門賞)
周囲の友達関係に、気を遣っている女子高生と、
学校を不登校、公園で、アクション・ダンス?している、男子同級生。
2人が、その公園で出会ったときから 、
フランス革命になぞらえて、
子供達の遊び場たる、某所トイレの、平和を守る(!?)、
奇妙な戦いが、始まった。
更には、都合のいいことに(よすぎる!の声も)、
女子高生は、拳銃一丁を拾い、
前後して、友人がセッティングした、合コン大学生の中に、
自分の兄を、見つけてしまう・・・。
翌朝の食事シ-ン、兄と妹の目線が、冷え冷えと・・・。
さぞ、きまり悪かろう。
かくて放課後の、高校生2人は、マスクド・ヒーロー?と化し、
彼らの、援交撲滅運動?みたいな、ミニ<革命>は、
徐々に、度合いをエスカレートしてゆく・・・。
しかし、一連の事件が、ニュースになり始め、
察した青年が、<革命終了>宣言をした頃になって、
最初の被害者、いや加害者?が、ヒロインを見つけてしまい、
彼女は、大ピンチに・・・!
冒頭のダンス?が何のためなのか、ここでようやく判明。
「 僕ら、ヒーローだ!!」 のイメージを、
バットマンや、仮面ライダー1号?に求めたのは、ありがたいが。
一歩間違えば、美人局容疑かかるぞ!それ。
拳銃の出所がよくわからない、警察はなぜすぐに・・・?等、
つっこみどころも、散見するが。
割とほのぼのした?終わり方で、
ひとまず、よかった・・・かな?と。
西井大祐監督 「ゴーグルダンス」:(脚本賞)
子供を持っていない、若き人妻。
仕事で、女社長の付き添いに忙しい、夫。
同居してるのに、帰宅時にも河原で会ってるのに、
どこか、ぎくしゃく、何かを言い淀んで、
互いに遠慮しているように見える、2人。
赤い豹柄服を来た、妻の友人女性が、
ちょっと面白いキャラクター。
「じゃ、浮気してみたら?」などと、からかうように笑ったり、
ヒロインの夫と、焚火を眺めつつ会話したり。
その姿、なんとなく、桃井かおりっぽい?
そして妻は、旧友に誘われた同窓会をすっぽかし。
赤いゴーグルをかけて、夜の河川敷で、一人踊る・・・。
後から心配した夫が、やってくる・・・。
かくて、夫婦縁が、少しほぐれてくる・・・。
若さ溌剌が主流の、学生映画の中にしては珍しく、
落ち着いた<間>と、大人の情感をのぞかせるあたり、
向田邦子ドラマなどを、ちょっと思い出させる・・・。
以上。
- 2009/11/08(日) 01:35:51|
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三味線屋の、日記。
その後、映画館まで行って観た一般映画は、数少ない・・・。
平日に三軒茶屋まで、未見だった「蟹工船」を見に行ったら、
見慣れない自動販売機が。ちょっと焦る。
でも、券切りはなぜか今も、手動。大人1100円。
同時上映の、途中から観た「エンブレス~運命の戦い~」が、
思わぬ拾いものの、中国戦国時代劇、娯楽大作。
勇猛果敢な姫の甲冑アクション、
森林内で、剣と剣がぶつかり、鳴り響く。
旧・JACを思い起こす、小気味よい殺陣。
ロマンス・シーンに、気球が出てくるのが面白い。
空中でも、もっと殺陣の見せ場を作れそうだ。
政変を食らった、王家の将軍兄貴、
弁慶のごとく、ねばる、ねばる。熱演賞。
「蟹工船」は、若手・中堅注目俳優、大挙満載状態。
背の高い、揃いの作業服集団、
今にも、MTVで「スリラー」踊りそう。
「ぴあ」誌上で、今にも踊りだしそう、と言っていた訳がわかったぜ。フッ・・・。
「お前、馬鹿じゃねえか?」てな調子に低い声で、
周囲を翻弄する松田龍平が、
どうしても、亡きお父っつぁんに見えて、仕方がないんだ・・・!
首つりの景など、まさにあの感じで。
海軍が見張ってる中で、
生まれ変わるか、反乱始めるかしかないのって、まさしく命がけ。
観てるほうも、結構緊張するよ。
恐い番人達が、もう2、3人出てくりゃ、もっとリアルなんだけどな・・・。
さあこれからって時に、五分咲き位で寸止め、って感じなんで、残念な気が。
どうせなら「浪人街」並みに、暴れちまえ~!だよな。
米問屋へ打ちこわしに、行く位に、な・・・?
空いた時間に、シネマヴェーラの東宝青春映画特集を、数本観た。
前の土曜だったか、
恩地日出夫監督の名作「俺たちの荒野」を、
新文芸坐以来で観て、
台詞の少ない後半には、またも、じわ~っ、となっちまった。
後の2本は・・・金曜に。
1本目、「街に泉があった」。
歌手の三田明が弟、黒沢年男が兄で、
未亡人になった母親と上京、
長兄夫婦に遠慮して、工場街の下宿に別居。
次男と三男の兄弟で、酒井和歌子のハートを争う。
酒井の顔が、キラキラ回転、
時折、急にPV化。
若き前田美波里は、日焼けした金持ちお嬢、
ゴーゴー踊って、遊んでるぜ・・・フン。
人情家庭、プラス青春もの。
割と、のどかなお話。
後1本が、愛称デコスケ・おちゃめな内藤洋子の、
「育ちざかり」、だった。
大学演劇部の黒沢年男と、十朱幸代の姉貴の仲を、気にかけつつ、
まあ、今観りゃ、可愛いもんさ。
しかし、この洋子って高2娘の、一般論ってやつの言うことにゃ、
男は10代がガキ、20代がお兄さん、
30代がじじいで、40代がスポンサー、なんだとさ・・・。
するってぇと何かい、俺らは、スポンサーなんかい?
まったく、厳しいぜ。フッ。
姉貴の旦那と鉢合わせする所は、大笑いだったぜ!
やれやれ、だな~。
以上。
- 2009/11/07(土) 00:51:37|
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旅人、覚書。
学園祭の、シーズン。
だが、今年は異変だらけで、若干、戸惑わされ続けている。
11月1日、土曜。
上智大学の門前へ行くと、前夜祭の準備中で、お触れ書きが。
新型インフルエンザ対策のため、マスクを着用して、参加してください・・・との事。
やれやれ、今年はどこでも、これだろうな・・・と、ぼやくのだった。
(10月以降、学園祭を中止したり、
外部入場者をストップした学校なども、
中学・高校の一部等には、あったらしい・・・の 声)
立教大学、およびすぐ横の喫茶店街、
夕刻訪問するも、
上映企画は、依然、無し・・・。
山内洋子監督他の、カフェ上映があった頃が、懐かしい・・・。
(新座キャンパスのみ、ボランティアで実施の模様。無念。)
2日夕刻・3日夕刻、
法政大学市ヶ谷キャンパス ・<自主法政祭>を連続訪問、
依然エネルギッシュなるも、昨今は何かと、規制がより厳しく?との声も。
今年の昼間は、押井守作品や、
ジョン・フォードのサイレント西部劇などを上映している、とか。
ああ、時間が空いてたら、観るのにな・・・。
ここで、<情熱実験つみつくり>メンバーズ他と、
3年連続で、対談す。
ユニークで意欲的、ナンセンス実験・冒険を試みる、不思議な人々。
学園祭中も、無重力実験ならぬ、無動実験?を試みていた。
結果はいずれ、ミニコミ誌 「つみほろぼし」誌上等で、明らかになることだろう。
2日の月曜は、
夜8時の、星空上映会まで、待っていると、
15分前より突如、冷風吹き荒れ、大雨。
ちゃんこの屋台等が一部、倒れかかる事態に。
やばい・・・。もしや中止か?と焦る。
興奮して、輪になって踊り出す竜巻男女達、2組も出現!
(これは、ここの名物で、たまに見られる・・・の声)
急遽、上映は会場を、校舎内3Fに移動。
約30分かけて、映写機移動とテストを行なって、
20時半より、恒例のパロ寸劇抜きで、上映スタート。
「みなしごハッチ」、OP抜きで、
16ミリフィルム本編、2回分を上映。
第一話の出発エピソードに、観客興奮、
名物のヤジ飛びも、快調。
いや~、待っていて、よかった、よかった!
ただし、2本目の、
老バイオリニスト(キリギリス?)と、オーケストラ演奏会の回が、
「人権上問題がある台詞を含むため、一部が無声になる」と、
上映会の司会者男性が、事前説明。
実際、2か所で、唐突に長めの、無声状態に・・・!
どうやら、名音楽家昆虫氏の、老人をののしるシーンが、ひっかかるらしい。
(オリジナリティーを考慮するMXテレビを、呼べ~!の声・・・)
でも、ミュージカル仕立ての幻想シーン、
夜空の下での演奏会で、意外な?指揮者の才能を見せるハッチ、
満足げに去ってゆく老人の後ろ姿など、
見どころは結構あって、面白い。
皆、曲に聞き入っていて、一時、やじが止まったほどだった。
上映終了後、翌日18時の、星空上映についての説明も、司会者男性からあった。
予定作品は、「あしたのジョー」・・・のはずが、
土壇場で、「日本むかしばなし」に変更!との説明。
「制作会社の都合により、16ミリの貸し出しが中止になった」旨・・・。
え~、それ観たかったのに・・・!
無念、無念。
盛り上がっていた観客達にも、やや失望の色、浮かぶ・・・。
こういうことも、あるんだなあ。
3日夜、
6時よりの星空上映会、
「日本むかしばなし」映画2本上映。
恒例の、学生寸劇(例によってデタラメ、ぐだぐだ、苦笑・・・!)が付くも、
「舌きりすずめ」以外は、まったく場内、盛り上がらず、
珍しく、退席者続出の事態に・・・。
1本目の「舌きりすずめ」だけは、
悪役の欲張りばあさんの、キャラが結構立っていたので、
皆、大いにヤジりがいが、あったようだが。
その後のが、皆・・・だめだった・・・。
桃太郎や浦島太郎、一寸法師をやっていても、
あんなにスカスカの、平たんなアニメ描写では、
勧善懲悪もののノリを求めている人達が、
ヤジで盛り上がれるはずもない。
とてもじゃないが、「あしたのジョー」の代替案には、ほど遠いものだった・・・。
結構楽しみにしていたので、この予期せぬ脱力状況には、ずっこけた。
「作品選定の失敗だ・・・!」との声も、多く聞かれた。
ついに小生も、この退屈さには耐えがたく、途中退席す・・・。
すまん、限界だ。
民話ネタならば、せめて、
「ウルトラマンタロウ」にでもしてくれれば・・・と、ぼやく小生。
昨日の「ハッチ」のほうが、よほど、歓声にあふれていた。
スタッフも毎年、準備がいろいろ、大変なようで、ご苦労さまである・・・が。
来年は、 予備作品もちゃんと、
皆さんが楽しめるものを、選んできてほしい・・・と。
スクリーンと反対側のタワーホールへ、移動。
・・・ん、なんだ、ザリガニ怪人か?と見まがう一団が、ステージに。
緑色に眼が光る、電子音で会話?する、
エビ仮面!6人の、インスト・ライブバンド、
ドラム、木琴、トランペットと、
おお、ユニーク、かつ、クール!
大いに盛り上がリ、伝説的センスと、人気なのであった・・・。
まさにこれこそが、祭りだ!
・・・とまあ、今年はいろいろと、予想外の事だらけで、
若干、不満も残ったものの、
やっぱり、学園祭の賑わいを体験することは、
なかなかに、楽しいものだった。
ここから又、新しい世代のエンタメやアートが、生まれてゆくのだろう・・・。
願わくば、来年以降も、
この活気と混沌の、祭典を・・・と。
以上。
- 2009/11/03(火) 23:56:07|
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壱の、日記。
10月31日で、閉館した映画館が、ある。
渋谷・ヒューマントラストシネマ文化村通り1&2。
元・シネアミューズ、といったほうが、わかりやすい人もいるだろう。
ビルの4階、内部が赤と青の、2スクリーン。
14年間、営業してきたが、
昨今の不況と、
有料放送・レンタルDVD・ネット視聴等の広がりによる、
ミニシアター系興行の限界が、ついに、出てしまったようだ・・・。
最後の公開は、深津絵里主演の「女の子ものがたり」(未見)になったようだ。
これでも、「幻の光」公開以来、随分いろんな映画を、観てきた場所で、
何かとつきあいの、長かった映画館なのだ・・・。
最近では、「童貞放浪記」(じれったい、よね・・・甘えん坊で焦り屋の、主人公。 )
「サウスパーク」(1000円で再映。子供が出ながらR指定、ハリウッド・ミュージカル・アクション!)
・・・等を、ちょいと観たのみだったが。
短編集企画映画「JAM FILMS」を、観ていたあたりから、
小生が、ここの封切り作に求めるものが、
徐々に、変化していった気も、する・・・。
でなけりゃ、「チーム*アメリカ」なんてグロいミリタリー人形劇、観に行きやしない!
なぜ「ボラット」は観てないのか、
今となっては、むしろ不思議である位、なり・・・。
先に閉じたDVミニシネマ、渋谷シネマ・ラ・セットと同じ建物内だが、
これで、3館とも、閉じてしまった。
「映画監督になる方法」公開で盛り上がったのも、今や昔の感が。
すべては時とともに、だんだん、遠くなってゆく・・・。
以上。
[秋・根城がだんだん遠くなる!]の続きを読む
- 2009/11/01(日) 22:53:17|
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竜の、日記。
土曜は急遽、早稲田松竹から、ワープ!移動した。
どこへ?
結成20周年!という、自主特撮アクション映画の老舗、オミプロ主催の、
<オミプロヒーローフェスティバル2009>。
その特撮・CG劇映画、2本立て上映会を、
JR武蔵境駅前のホール会場に、訪問す。
入場料・500円。
やっと、来れた。
三鷹の次なので、総武線方面からは、結構遠いのだ。
上映作品は、
1本目、「銀河警察ゼクスター2ndシーズン」。
2本目、「アースGメン ガイアフリート~宇宙最終大決戦」。
一言で云えば、条件付きではあるが、なかなかに楽しめる。
自主特撮映画に最低限、必要な条件というものが、
おおむね、出そろっているからだ。
人的にはまずまず、恵まれた制作環境であろう。
1本目の途中から入ったら、いきなり、
昼間の公園で、昭和メタル風ヒーローが、
魔女か妖怪?みたいな悪人達を、
合成の炎で、ふっとばしていた・・・。
ちょっと、笑う。
怪人が、風景との合成で、す~っと真横に飛ぶと、
さらに、可笑しくなってくる・・・。
学園を実験台に、宇宙ウイルス流行で、人類を混乱に陥れ、
乗じて地球征服をたくらむ、侵略者達を相手に、
男女教師と女子高校生達が宇宙警察官候補で、変身して戦う。
CG合成入りで作られた、昭和後期紙芝居&連続TV活劇調、というべきか。
こういうゆるいのも、まあ、嫌いではない。 結構楽しめる。
さて、2本目が、
脚本に関しては、かなり本格的な内容。
地球を捨てた、復讐に燃える悪女・侵略者一党と、
地球人類科学班・防衛隊の、
それぞれの苦悩と、スピーディな事件分析・解決、
スケールの大きな活躍(彦星をふっとばす、長距離砲撃!)を示した、SFドラマ。
スター・ウォーズと空軍パイロットの世界を意識した、
やや生真面目な、SF戦争もの。
2作に共通する要素は、ただちに見てとれた。
スマートでかっこいいヒーロー・アクター達、
スタイル抜群で役割に積極的、魅力的な女優達、
それらしき声色を利かせた、悪人&悪女役達、
キレのいいアクション・ポーズ。
人的には、かなり恵まれている、という事。
加えて、宇宙船玩具やプラモデルを、
昭和後期SFの宇宙に、そのまま解放したような、
メカニックとSFドラマ的世界、イメージ作りの面白さ。
昭和特撮視聴&SW世代としては、
最早、ほとんど、言うことなし状態、のはずである・・・。
が、しかし・・・
これだけ、好みの要素が並べられていながらも、
何かが、不足している?と感じるとしたら、
ただ二つ、
画期的コスチューム・デザインの不足と、
世界観イメージの限定性、安っぽさであろう。
イメージ作りが、昭和50~60年代と、
平成初期くらいまでのそれで、止まってしまっているのだ・・・。
・・・いや、これがたとえば、
おおなりてつや監督の、懐かしきSFパロ作品、
「スターブレイザー」の世界だったら、
シャレで、済んだはずなのだ・・・。
おちゃらけた1本目は、それでもいい、コミカルな内容なのだが、
なまじ生真面目なヒューマン・ドラマになっている、2本目では、
やや裏目に、出ているような気がした。
1作目では、
メタルに見えない、メタルヒーロー・プロテクターの、
あまりにあっさりしたデザインも、
ハロウィーンの魔女みたいな、厚み感の無い、
公園で吹っ飛ぶ、ウィッグや薄布・黒衣装の、悪役達も、
まあ、こういう、のんきな世界だから・・・で、済んでしまう。
だが・・・2作目に出てくる、
一般家屋で撮っているのがあからさまな、宇宙基地の廊下、
すぐ後ろを、知らぬ人間が、一緒に歩いているのに、
全然、気付かない女性隊員、
ちりちりパーマに黒眼鏡の、
明らかに、コントの犯罪逃亡者の、
変装そのままな、敵側宇宙軍幹部・・・。
あれらはSF冒険的イメージ?としては、ちと、いただけない。
同じような自家撮りシーンや、コスプレ衣装の持つ、意味と印象が、
1本目と2本目とでは、かなり変わってしまうのだ。
悪く言えば、始めから、紙と布製っぽく見えてしまう、
それらの造形イメージの貧しさ、薄っぺらさが、
1本目ではむしろ、微笑ましく映るのに対して、
2本目では、せっかくの熱血ドラマとアクション、世界観等を、
あちこちで、ほころびだらけにしていて、残念な感じを生じさせている。
その辺が何とも、勿体ない。
これは、予算や技術というよりも、
SF的造形マインドの、固定化・限定性が、大きく影響している。
世界観イメージの現代性というか、ふくらみが欲しいところだ。
ことに2本目では、
俳優・女優達の存在感、アクションを含めた芝居の激しさ、
熱気あふれ泣かせるドラマシーンには、
定番ながらも、確かな手ごたえがあるだけに、
イメージ造形との間にある、極端なるギャップが、惜しい・・・。
面白さと、ゆるい脱力感とを、
同時に波状攻撃で、こちらに招いているのだった・・・。
まあ、そこが又、
確かに手作りゆえの面白さを、生んでいるわけでもあるのだが。
こういうSF大作?の場合、
ワン・ポイントでもいいから、
既存の出来合いの、SF戦争ス-ツ・イメージから、
もう一歩も二歩も抜きんでた、
斬新なスーツやプロテクターの、造形を行なう必要が、大、である・・・。
そこから一点突破、ここの未来がやってくるのだ・・・おそらくは。
これだけの制作・人的好条件を、更に生かさぬ手は無い。
ただ、もうひと工夫が、必要なのだ。
かつて円谷プロが、女性デザイナーを招いて、
OL向け新グッズを、立ち上げた位に、
あるいは、「ドラゴンボールZ」が、超サイヤ人化を、
平成のウルトラマンが、モード・チェンジを出したように、
イメージの、画期的バージョン・アップと、
コスチューム・プロテクターの段階的モード・チェンジ化を、
ぜひ、考慮に入れるべきかと・・・願うものである。
ちなみに、オレンジ線の入った衣装色彩は、
結構、好みである。
小生、「帰ってきたウルトラマン」育ちだから。
以上。
[秋・宇宙を遥かに超えて行け!]の続きを読む
- 2009/11/01(日) 01:06:36|
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政の、日記。
10月31日、土曜。
午後より、早稲田松竹。
横浜聡子監督・2本立てに、寄ってみた。
「ジャーマン+雨」&「ウルトラミラクルラブストーリー」。
ちょうど、監督トークが、終わったところだった。
ロビーは学生風の男女層で、かなりにぎわっていた。良い事なり。
ロビーにはしっかりと、
PFF出品の自主映画・「夢の島」の、各地公開案内が、貼ってあった。
監督が、この映画館こで働いた経験者なのだ。
大いに、プラスになったことだろう。まずは喜ばしい。
1*「ジャーマン+雨」
渋谷で公開時、
何だ?この小難しい、哲学者みたいなタイトルは?と、いぶかったが。
登場人物の中に、ドイツ人がいるため、とわかった。
しかし、雨はあまり、出てこない気が・・・?などと。
ぶーたれてる、やけっぱちでわめいてる、
ガテン系?ヒロインの、存在感。
周囲でふざけてるワルガキ達の、無邪気さ、罪悪感の薄さ・・・。
この年齢、この時期のでたらめなエネルギーに、抗しているとしたら、
主演ヒロイン、ただ一人、だろう。
松田彰の「餓鬼の季節」を、なんとなく思い起こす。
笛塾内で、ワルガキ達が部屋に落書きし、
屋内が変わってゆくあたりが、特にユーモラス。
でも病院内で、おいたは、いかんなあ!と。
それと主人公よ、歌手はやめて、
作詞家と作家、コラムニスト方面を、目指しなさい!
2*「ウルトラミラクルラブストーリー」
最初のうちは、津軽弁がよく聞き取れず、少しじれったかったが。
これはリズムのついた、英会話のヒアリング(昔はリスニングをこう呼んだ)なんだ!と思って、
いきいきと弾む会話に、とりあえず、耳をそばだてていたら、
次第に、周囲の状況がらみで、大体わかってきた・・・。
前作の、ワルガキ達の一人が、
体だけ成長して、松山ケンイチになった?みたいな感じで。
前半は、そういう子ども時代の続き、という印象。
その無邪気さ、いたずらっ子の部分は、
次第に、ヒロインの勤める幼稚園の子どもたちが、担ってゆく。
(こいつら、携帯持たして、大丈夫かいな?の声・・・)
途中から松山の青年は、子ども意識を引きずったまま、
徐々に大人っぽい面を、垣間見せてゆく。
人あたり方面で、だんだん、ド-ピング?な進化を見せてゆくのだ。
まるで現代人の、象徴?と、とれなくもない。
そして・・・。
農協風倉庫や、列車内の芝居練習等、
長まわしで引っ張るテクニックは、よく出来ている。
夜、2人で歩きながら、
ふと遠くの花火に気付くシーンなどは、ちょっと、いい感じだった。
畑の、あのシーン(爆笑)以降は、
まったく、サスペンスフル、だった。
更に衝撃!の、あのシーンの後もなお、
もしかして、今にも又、
超サイヤ人や、ハカイダーみたいに、
いきなりバージョンアップとか、ただいまっ!とかするんじゃないか?
などと、何度もハラハラ、ドキドキだった・・・。
あのヒロインの台詞じゃないが、
それ、薬とかに頼ることじゃない!かもしれないな・・・などど。
人との関係性作りって、
まず自分が動いて、相手に対応してかなきゃ、進まないんだからね、と。
波打つような、くにゃくにゃの道の途中で、
いわくつきの人物(?)が、登場するシーンでは、
もう、何でもありだな、と観念していた・・・。
(タイトル、ウルトラQ、って事か?の声)
そしてあの、驚愕のラストは・・・。
勿論、あの場において、<あれ>を使うのは、
とっさの判断なのは、わかる。
周囲の者達の事まで考えての、究極の判断であり、
これを、くれた人のおかげで・・・という事なのだろう。
が、しかし、それだったらなぜ、
すぐにその場から、この人物は、皆と逃げないのだろうか・・・?
と、余計な心配をしてしまう。
その逃げない理由が、あるとすれば・・・。
一番大切な、思い入れのある<もの>を、
あえて、投げ捨てるような、ふっきり方。
あの人物が、あれこれ愚痴っていた前半よりも、
潔い、というべきなんだろう。
やっと過去をちゃんと、ふっきれる、
もうそろそろ、大丈夫かな、という。
もしかして、それもちらっと、あったのだろうか?
でもそれだったら、やっぱり、逃げるはず・・・。
それとも、農家の世界だから、
あの人の思いは、やっぱり、
土に還したい、循環させたい、ってことか?
そう考えれば、あの人物ならば、あれもあり、だな・・・と。
ちょっと、あぶなっかしいけども。
他の観客は、どう解釈したんだろう。
あれは、あいまいなままのほうがいい、という人も、いそうだが、さて・・・?
う~む、横浜イズム、あなどれず。
未見の諸君、一度、観とくべし!
以上。
- 2009/11/01(日) 01:04:23|
- 劇場用映画
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