政の、日記。
木・金、連続で、
渋谷ユーロスペース、レイトショー。
<GEIDAI#3>、2本、観る。
木曜夜、21時より、
野原 位監督、「Elephant Love」。
いしだ壱成、内田亜希子、辻香緒里、他、出演。
とにかく、もてもてのダメダメ、女に甘え上手な、プレイボーイ男に、
元妻も含めた、4人程の女性がからみ、
二股・三股、すれ違いの騒動に発展する。
まあ、いい気なもんで・・・。
道長様かよ!と突っ込んでしまう。
画面こそ、ゆったりと落ち着いてはいるが、
実質、ドタバタな、ラブ・コメディ状況が、ずるずると、続く。
<喜劇・男は愛嬌!>とでも命名すべき内容で・・・
大変に、のんきな世界。
かつての、松竹大船枠で、
添えもの映画になっていそうな展開に、微笑、苦笑。
佐野和宏氏が、あんな形で、出ようとは・・・。又、微笑。
金曜夜、21時より、
真利子哲也監督の力作、「イエローキッド」。
映画としては、見ていて、相当おもしろいのと同時に、
かなり痛い、恐い、つらい・・・・のも事実、だった。
ボクサー達を取材しては、
キャラクターのイメージ作りに役立てている、漫画家青年(岩瀬亮)。
自らの怒りと力を制御できなくなり、荒れた行動に出る、超人たちを,
描き続けている。
かつての彼女(町田マリー)に今は去られ、
だが未練たらたらで、相手の住まいの鍵は持ったままの、漫画家。
その元彼女は、元ライト級チャンピオンの男(波岡一喜)と、
同居・婚約へと、向かっていた。
引退して働く、という男は、漫画家青年をよく思わず、邪険に扱う態度。
漫画家を、怒らせてしまう。
一方、その漫画家の漫画を読んだのがきっかけで、
厳しいボクシング修行に入った、
主役の、新人ボクサー青年(遠藤要)。
痴呆症の祖母(何だか可愛い・・・の声)を、
自宅に抱えたまま、世話をしつつ、
バイトをクビにされたりしつつも、プロボクシング・ジム通いの日々。
だが・・・さっぱり、芽が出ず、
元チャンピオンと比較され、才能無い、と先輩達に言われ、
しごかれ、けなされ、蹴りを入れられる日々。
年中、先輩ボクサーの一人にこづかれ、
車でタクシーに因縁付けて、金を脅し取る裏商売を、手伝わされている有様。
その先輩、トレーニングに身が入らなくなり、
腕っ節の強いジム会長(でんでん)に、叱られっぱなし。
裏商売の男からも、向いてないからもうやめろ、と言われてしまう。
ついに金が尽きて、後輩の家に押しかけ、せびるようになり・・・。
やがて、新米青年は、商店街を一人歩きながら、
次第に、凶暴な顔つきになってゆく。
ここが、恐い・・・。
一人で、むしゃくしゃから泥棒をやり、
鉄塔の下で、一人、荒れて暴れだす、コワさ・・・。
ためにたまっていた不満と怒りが、暴発。
ついに彼は、最悪の凶行連発へと、走りだしてしまう・・・!
全篇、とにかく、雰囲気は暗い。
そして暴力的。
長回し、長回しの連続で、緊張感を強いられ続け、
恐いものを、じーっと見せられている、という印象。
ドーン、ドーンと、重低音がいちいち、胸に迫る。
長回し撮り、ドキュメンタリ-・タッチの手法が、効果をあげて、
生の暴力性、迫真力に溢れた、渾身の仕上がりになった。
まるで、相米慎二監督のような・・・凄みを利かせた、世界。
新生・真利子映画、
確実に、大きな手ごたえを、得た。
これから一体、どこまで、ゆくのだろうか・・・?
以上。
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- 2009/07/04(土) 03:02:47|
- インディーズムービー
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竜の、日記。
ああ、「STUDIO VOICE」までもが・・・出版不況のあおりで。
ついに、休刊決定のニュースを、WEBで見た。
アンディ・ウォーホール等のポップアートが、
よく載っている、という印象の、
結構厚みのある、月刊誌。
サブカルチャー・アート雑誌の名門、とは後で知ったのだが。
そういえば、水戸短編映画祭のとき、
会場の美術館にも、置いて売っていたな・・・と。
愛知の芸術センター方面でも、人気がありそうな、専門誌。
う~む、何だか、とても残念だ・・・。
もったいない感じ。無念。
以上。
- 2009/07/04(土) 02:33:48|
- アート
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