観客、です。
以下、報告。
26日、日曜までに、
<PFFアワード2009>のコンペ16作品、すべて、観終わった。
曜日を調整すれば、一通り観られるプログラムになっていたのは、
大変、ありがたかった。
去年既に、多摩で、
加治屋彰人監督の壮絶なる力作、「chain」を観ているので、
これのすさまじき、強烈なイメージを、超える作品はあるか?が、
小生めの今年の、鑑賞テーマであった。(注1)
しかしながら、デ・ジャブ感から免れえた、大きな飛翔を見せた作品は、
今回、あまり見当たらなかった。
どうしても、かつて観た別な作品群の映画内イメージと、
重なってくる印象を、受けてしまうのだ。
無論、それは必ずしも、悪い事ではないのだが。
いい似方、というのは、確かにあるのだ。
たとえば・・・
商売交渉の上手な、中国人留学生が主人公の、
任書剣(れん・しゅーじぇん)監督・「私の叙情的な時代」からは、
過去のPFF受賞作、「青~chung~」が浮かぶように。
ごく身近な<国際社会>を、日常感覚でとらえる、
ドラマ作りの視点に、近いものを感じるのだ。
やたらに力まず、声高にならず、
フラットな、日常生活的感覚で、
日本国内に住む、各国アジア人達の生活のドラマを、
悲劇含みながら、淡々と、
暖かい視点で描いているあたりは、好感がもてる。
貿易摩擦、国境を越えた恋、入国審査とファックスなど、
いくらでも生真面目に、描かれそうな多くの題材を、
あえて深刻ぶらずに、ユーモアたっぷりに、さらりと描いてみせる手腕は、
直接的コミニュケーションのあり方に、
悩む人々が多くなっている、昨今の日本を考えても、
大いに、評価されるべき収穫だろう。
ルームメイト青年と、留学女子学生、
バイオリン教室の少年子役、
傘を企画・開発する壮年男性らが、
ユニーク、かつ心憎い役割を演じているのは、
特筆すべき、なり。
さて、過去出品作品群からくる、
前述のごとき<既視感>は拭いきれぬとはいえ、
過去の映画イメージを、さまざまの形で踏まえつつ、
その中から一歩踏み越えた、イメージ飛翔の要素を、
垣間見せてくれた作品は、結構あった。
大別してみると・・・
(A)問題作ドラマ系の大ゴマが、
「私の叙情的な時代」「シュナイダー」「chain」「靄の中」、
(B)人間生活文芸派の中ゴマが、
「かたすみで、ヤッホウ」「一秒の温度」「恋愛革命」「彼女のファンタジー」、
(C)エンタメ路線系イメージの中ゴマが、
「夢の島」「大拳銃」「青春墓場~問答無用~」、
(D)絵画アート系小品佳作が、
「普通の恋」「彼女のファンタジー」「ソレダケ」、
(E)純粋ドキュメンタリー系が、
「Souda Kyouto He Ikou」(以下「SKHI」と表記)、
・・・といった、印象だった。
ただし、これはかなり、大雑把なイメージ分けであって、
それらの、とりあえずの印象は、
観た後で、なおも、若干、流動的ではある・・・。
たとえば、
母親のいい加減な行動のせいで、
高校卒業や進路独歩を、せきとめられている青年の、
怒りが静かにつのり爆発する、残酷物語でありながら、
同時に、温泉地ロケ、クライマックスの夕陽、桜などの風景描写が美しい、
飯塚諒監督・「靄の中」については、
(A)かつ(D)、ともいえる。
ドキュメンタリー・タッチの会話演出部分には、(E)の気配さえ感じられる。
又、当事者達同士にとっての、裁判心理の問題を扱っていて、
これも非常に残酷な、暴言・凶行連打がいたましい、
頃安祐良監督の問題作・「シュナイダー」は、
同時に、むちゃくちゃなローカル・ヒロインと、
<すみません男>や、地元住民達とのやりとりに、
黒いがユーモラスな場面をも、少なからず含んでいるため、
これは、(A)かつ(C)、だともいえる。
加納隼監督・「SKHI」(略称)などは、
今回唯一、完全なるドキュメンタリーとしての作品だが、
真冬の三人旅、東海道自転車旅行記、
しかもママチャリで箱根・鈴鹿越え、という無茶な企画ゆえに、
軽快な疾走感とともに、道中で次第に、
彼らのドーパミンが増してゆくにつれ、
たわいもない駄洒落レベルのギャグが、内輪のみでバカウケ、
という状況を呈するのが、興味深い。
この辺、まるでTVの旅行地バラエティーのごとくにも、見えてくるので、
観る側にとっての本質が、だんだん、
(C)にも近づいてゆくのが、感じとれる。
こういった、ジャンル分類をも越えうる、心揺さぶられる不確定要素が、
佐々木想監督・「ぴゅ~りたん」
松村真吾監督・「かたすみでヤッホウ」
佐々木靖之監督・「VISTA」
岩永洋監督・「ソレダケ」
・・・などには、やや少なかったようにも、思われる。
70年代風男女青春逃亡悲劇・プラス・80年代ホラームービー回顧(注2)、
男性でも若き日が身につまされる、バイト女性就職苦労話(注3)、
映像カメラマンの、ミステリーゾ-ン的?男女めぐりあい奇談(注4)、
雨にぬれる思春期前少女の、一時的な寂しさと、母への慕情風景(注5)・・・
などなど。
狙い通りのイメージ作りで、わかりやすく、ブレが無い、
それらは、大変、感情移入をしやすくて、
作り方としては誠実で、決して、間違ってはいない。
だけれども・・・。
それぞれの作品内世界が、そこだけで止まって、自己完結しており、
そこからイメージが外へ、飛翔して出ていこうとしていない、
すべてをワンパックに、押し込めてしまっている、窮屈さ、というのか?
そんな印象を与えているのが、ちょっと、惜しいのだ・・・。
例年、観ている者ゆえの、
贅沢なおねだり?なのかもしれないが・・・。
そしてその空気は、
昭和エンタメ映画路線(シリーズ路線映画)イメ-ジ再現を狙って、
きわめて上質に、その試みに成功しているはずの、
「夢の島」「大拳銃」「青春墓場・・・」の3本ですら、
時折ちらっと、感じとられるようにも、見受けられるのだった・・・。
鳶哲一朗監督・「夢の島」では、
往年の、商業系白黒映画のイメージを大事にして、
見事すぎる程の、細かい再現描写がなされているのに、感嘆させられる。
その世界の中にあって、ヨーロッパ人的容貌を持った主人公が、
市井の中に潜んで、環境保全上問題のある者達を狙った、
個人で社会的犯罪行為を行なう。
闇夜を駆けるその姿は、まさしく、<好ましき映画スター>のイメージ。
「確かに悪い行ないだが、彼がやるなら・・・?」みたいな印象を、与える。
追う刑事役や、女性歌手とのやりとり、
青年が世話する、病みがちな少女との交流、と、
ドラマの見所も、押さえられている。
特に中高年役の俳優陣は、皆、いい顔をしていて、
これぞ日本映画、という雰囲気作りの支柱を、
しっかりと担っているのが、たのもしい。
わずかに、不満があるとすれば、
それらの<昭和的>イメ-ジが、あまりにもよく出来ているために、
劇中に、PCやコンビニが出てくると、
えっ、やっぱり平成じゃないか!と、困ってしまう点だろうか。
携帯の印象を、少なめにしたのは、正解だったが・・・。
歩きながら会話中の刑事達に、いきなり社長が割り込んでの登場も、
唐突な感じが、した・・・。
しかし、ドラマも人間描写も、大変よくできている。
人間の、<心>がある、手ごたえ。
フィルムからデジタルへ、という技術変革の影響も大きいとはいえ、
こういう手ごたえが、なんで今、
多くの映画に、足りないような気がするのだろう・・・?
(舞台挨拶で、監督が隊員姿!なのは、大ウケだったなあ・・・の声)
奥田庸介監督・「青春墓場~問答無用~」も又、
監督の深作欣二&B級ホラー・テイスト魂が、
たっぷりすぎる程、ラーメン大盛り!されており、
観ていて、大変面白い。
血なまぐさいシーンや、足蹴り暴力のキライな人には、
かなり、嫌われるかもしれないが・・・。
序盤で植木等映画のごとく、お調子者の主人公が、
因縁のある組織の、不良な兄貴分にボコられるや、
武闘モード全開に変貌、
同居中の、浮気症女のピンチには、
強烈変態男と、対決。
その濃すぎる、閉所充満バトルには、ただもう、圧倒される。
屋外から閉所へのエネルギー収束、というやり方は、
男性向けアクション映画では、効果的手法。
もろに中小規模の、同時上映プログラム、という印象だが、
テイストと迫力は、大いに買える。
その点、大畑創監督・「大拳銃」では、
感情移入の要素を、意識的に排して撮られている分、
大人っぽい、クールな印象とひきかえに、
エネルギー収束の力が、やや拡散していたような気がする。
人物達の言動や画面の動きが、面白さとして弾けきらない、
もどかしい印象を、与えられた。
物語の初めから終わりまで、熱情からひたすら距離感を置いた、
クールな、作劇と空気。
登場人物たちが、徐々に追い込まれてゆく、
ダウナーな心情の吐露と、緊張感とが、長く持続する。
工場での余儀なき拳銃密造、
依頼者の厳しい注文、支払いの引き伸ばしなど、
ドラマのアイデアとしては面白いのだが、
観ていて、あまり、いい気持ちでは、ない・・・。
暴発・負傷のシーンでは、一瞬、目をそむけたくなってしまった。
演技者達が、がんばっているのは、わかるのだが・・・と。
つまりは、マジの、技術者ハードボイルド、なのだ。
自主女優・宮川ひろみ女史も、
大いに目立つ役どころで、出演。
いかにも、ブータレてて、
かつ、いろいろと・・・痛そうな、感じだ。
クライマックスのはずの、爆発が、
ミニチェア?とわかってしまうのには、ちょっと、苦笑した。
せっかくそこまで、ハードに引っ張ってきたのに・・・
あれは勿体無いかも、と。
(附:後に、ラジコンと判明す)
不景気の昨今、いささか、つらい内容ではあった・・・。
中嶋祐介監督・「彼女のファンタジー」は、
室内シーンの長さと、テンポのあまりのゆっくり度ゆえに、
窮屈さと、すれすれの線、ではあるのだが、
妄想シーンと連動で頻出する、
屋上の水タンク(何であんな所にまで!)の使われ方等により、
かろうじて、作品世界の閉塞をまぬがれ、
屋外や池へと、イメージ空間の広がりを、示している。
(B)なんだけど、(D)にも近いところがある、といった位置。
そういう視点でゆくと、
木村承子監督・「普通の恋」は、純粋に(D)だが、
本筋が「盲獣」「砂の女」みたいな、監禁物語(!)でありながら、
この作品、世界が閉塞している、という感じは、
意外なほどに、無い。
(勿論、こりゃ一種の、地獄だけどな・・・の声)
作品内でのイメージ世界反復が、大いに効果を上げている。
男性経験の無いらしい、読書好きの女子高生と、
女性経験の浅いらしい、少々ドジな男子受験生が、
主として、女子高生側のリードにより、
妄想のふくらみまくった、独特の世界を、画面に現出させてゆく。
やや明るいが閉塞した室内と、外部世界、
さらには、きわめて舞台劇的なセットとTV、
砂と、アゲハ蝶?等のイメージが、
編集の妙とともに、連打され、
数々のアート・イメージが、頻繁に、映画内を往来している。
小規模ながらも、幻夢的迷宮世界を、
ちゃんと形成して見せているのが、実に面白い。
武田真悟監督・「恋愛革命」は、やや(C)に寄った(B)。
女性独占欲の強いストーカー男に、振り回されたヒロインが、
絵画の先生にも言い寄られ・・・というわかりやすい話が、
かっちりと出来上がっているまま、ほぼTVドラマ風に、進行する。
比較的明るめの画面に、花や装飾を小奇麗に配したためか、
それほど、全体が暗い雰囲気にはならないのと、
とんでもない結末には、
「いいの?それで!70年代じゃ、ないんだよ!」
と、戸惑わされるため、
こちらも、典型的ドラマ・イメージからは、
わずかながらだが、はみだしている、といえる。
ずらし、とでもいおうか。
井上真行監督・「一秒の温度」は、
内容的には明らかに(B)でありながら、
(C)の要素をも持ち合わせている。
小説家志望、父母と3人暮らし、バイト中、
要領悪く、青臭く、いきあたりばったり、
ドタバタ疾走だらけで進行する、主人公の言動に、
ユーモラスな要素が多く含まれていて、楽しい。
この主人公、終始ぶつぶつ自問自答していて、
そここそが、作品のテーマ兼ナレーションになっている。
正しく、文芸的主人公、なのである。
大晦日の景の、友人画家一家の、
あれあれ!な悲劇的展開のあざとさと、
一部台詞の聞き取りにくさを、大目に見れば、
総体としては、なかなか、面白い眺めではある。
画家の妹とのドライブで、小さな見栄を張りつつ、
遭遇した突発的事態に、
中村主水のごとく?保身行動に移るあたりなどは、
そこまで悩むか!と、ある種の感銘すら感じられ、
ついつい、うなずいてしまうのだ・・・。
人物達と映像で演じられた、悲喜劇文芸小説、といっていいだろう。
真面目な話、ノベライゼーションにしてみたら、いいのではないか?と。
さて、その後、31日(金曜)には、
午後4時半より、受賞結果の発表があった。
この日は、夕方まで仕事のため、
フィルムセンターには、表彰式の終了後に到着。
そして、既に始まっていた、グランプリ上映作は・・・
「一秒の温度」、だった。
そうか、それできたか!
井上監督、おめでとう!
えぐいながらも、奇妙なる存在感を示していた、
「シュナイダー」と「青春墓場・・・」が、
無冠だったのが、ちょっと意外だった・・・。
後は概ね、素直に納得できる、受賞ラインアップだった。
さて、来年はつつがなく、行なわれるのだろうか・・・?(注6)
以上。
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- 2009/07/31(金) 23:30:51|
- インディーズムービー
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ご存知、宇宙監視衛星。
スケバルマンAことアスカル、ゼルディア、ガルス、ゼロ・エックス、
およびゲルゲーゲルによる、中間報告。
スケA「7月からレスキューファイアーに、
ニューヨークから来た、新メンバーってのが、
男2人、チームに加入したねえ」
ゼル「徹底的にクール・エリートな人と、
1号のご機嫌見越してて、 打算的にふるまってる人?ですよね」
スケA「・・・なんか、あいつらって、
1・2・3号と距離置いて、別行動ばっかじゃん?」
ガルス「よそよそしいっ!いけ好かないっ!他人をなめてるっす!」
ゼロ・エックス「鈍いつうか、人が良すぎるんだよな、1号も・・・」
スケA「あいかわらず、マイペースな爆烈1号、だなあ~」
スケA「さあ、ライダー・ディケイド、佳境だァッ!」
ゲル「シンケンジャーと、2週も共演!してたねえ」
ゼル「早く、そっちの話に、行きたかったんですよね~!」
ゲル「しかし、まあ、
すし屋のイカさん盗んだ、ディエンド・海東クンが、
三途の川から来た、もののけ妖怪人に、
自分の武器、盗まれちゃうとはねえ・・・!」
スケ「もののけが、ディエンド・ライダー化しちゃてたよ~!」
ゼル「予告屋の鳴滝まで、嘆いてましたね。
この世界にもライダーが、出てしまったァ~!って」
ガルス「いつも他人のお宝、奪ってきた報いが、来たのかな~?と」
ゼル「夏みかん、ライダーのいない世界には、
ちょい不満、みたいですね・・・」
スケA「門矢士を、慕いて・・・か。ちょっと、泣けるゼ。夏みかん」
ガル「健康診断渋ったり、お茶目っすね、じいや・・・!」
ゼル「黒子姿は、士(つかさ)クンより、
二代目クウガ・ユウスケ君のほうが、似合ってるんじゃないかな~、と」
ゼロ「レッドの殿と、いい勝負だもんなア、
あいつの日頃の、態度が・・・な?」
スケA「翌週、ついに登場、
伝説の、昭和仮面ライダー、BLACK&RX!」
ゲル「ぎりぎり、な。途中から、平成元年になったから」
スケA「そして、南光太郎が、出たァ~!やったあ~!!」
ガル「出る、って噂は、本当だったんすね~!」
スケA「しかも、RXで先に、変身しといて、
もう一つの世界?では、初期BLACKに、変身!してるし!」
ゼロ「映画の予告で、BLACKとRX、同時に並んでるのは、
やっぱり、こういう事だったんだねえ」
スケA「すげえ、うれしいぜ!ミラクル!
ありがとう、倉田てつをさ~ん!」
ゲル「ライダーXのライバル、
ゴッドの幹部・アポロガイストも、堂々登場!」
スケA「あれは、驚いたな~。ここで出るとは・・・」
ゲル「今の所属集団・大ショッカーと、
RXのライバル・クライシス達を、
結ばせる?べく、説得中・・・!だぜ」
ゼル「ライダー達のパワーを、みくびってはいない、って事ですよねえ」
ガル「ああっ、夏みかんが、大ピンチ!」
ゼル「アポロガイストに、装置で生命エネルギーを奪われて・・・入院・・・!」
スケA「どうする、ディケイド&クウガ?」
ゼロ「奴から装置を、奪えっ!!ディケイド門矢!」
ゲル「ところで、映画の大ショッカー幹部役、
大杉蓮さんと、石橋蓮司さんだってね~」
スケ「え、石橋さんは、写真屋のおやっさん役じゃ、なかったっけ?」
ゼル「二役みたいですよ。同一人物らしい?って情報も・・・」
ゲル「このお二人が出てくれるなんて、うれしいよな。
天本さん!潮さん!向こうで、見てますかァ~!?」
ゲル「ついこの間、テレ朝で映ってたけど、
幹部二人でPRの、街頭勧誘演説、やってたよね~」
ゼロ「衆院解散の、この時期に、あの姿で・・・街頭演説を・・・?」
ゲル「大ショッカーが世界征服すると、
今の世の中が、よくなるぞ~!って言ってたよォ」
スケA「ない、ないッ!」
ゲル「うちの大ショッカーに、金持ってこい!改造してやるから!だって・・・」
スケA「ぎゃははは~!来ねえよ~!」
スケA「こりゃいよいよ、8月のライダー映画からも、目が離せないな~」
ゼル「シンケンジャーも、ね~」
ガル「ごくせん!ルーキーズ!アマルフィ!ポケモン!ハゲタカ!負けねえぞー」
ゼル「いや、ハゲタカは違うかと・・・もう、ほぼ終わってるだろうし・・・」
ゼロ「やっぱり、<サマーウォーズ>かな、本命は・・・?」
スケA「ライダーも、お忘れなきようにね!」
ゲル「ウルフェスも、な・・・?」
つづく?
- 2009/07/27(月) 22:47:33|
- 特撮
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<訃報>
脚本家・高久進氏。
22日死去、76歳。
「Gメン75」「マジンガーZ」他、TV脚本、
映画「吸血鬼ゴケミドロ」等、
東映特撮ドラマも含めて、業績、あまりにも、多数・・・。
俳優・山田辰夫氏。
26日死去、53歳。
ちょっと恐そうな人、という印象の俳優。
「狂い咲きサンダーロード」の、荒れて暴れまくった、主人公。
「すかんぴんウォーク」の、毒舌ライブ芸人役。
「おくりびと」の、到着遅れに怒る、親族役。
昼ドラ「はるちゃん」シリーズの、よく怒る旅館支配人。
サスペンスドラマでも、出演多数。
すね者、チンピラを演じさせたら、生き生きする、
低い声の男、だった。
ついこの間、「必殺仕事人2009」にも、いい役で出ていたのに・・・。
両名に対し、合掌。
以上。
- 2009/07/27(月) 22:45:00|
- 映画(全般)
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弐の、日記。
25日、土曜午後。
14時と19時、下北沢・シアター711。
劇団<超新星オカシネマ>舞台公演、
<夜の星空 三部作>。
と、いう劇団名でお分かりの通り、このメンバー、
大半が、<おかしな監督映画祭>の関係者である。
そして会場は、かつてのシネマ下北沢の内部を、小劇場に改造したもの。
通路がかなり変わり、
雛壇状の座席が、設置されていた・・・。
14時が、「小鳥の水浴」Aプロ、
(SATOMI&豊永伸一郎・渡辺世紀氏演出)&と、
「その後の風の又三郎」。
19時が、「小鳥の水浴」Bプロ、
(日高ゆりあ&かわさきひろゆき、かわさき氏演出)、
および、「銀河鉄道の夜の夜」。
ひとまず、全部観れたのは、幸運なり。
最近、別な「銀河鉄道の夜」舞台(桃井版)を観ていたこともあって、
演出の比較という意味でも、
なかなか面白い、舞台鑑賞であった。
同じNYの片隅を舞台にした、明らかに同じ台本が元の、
男女二人芝居「小鳥の水浴」でも、
Aプロ・Bプロでは、その雰囲気がまったく違う。
Aプロでは、
両者ともいささか、神経質そうに、自分史を語り倒し、
緊張感が、持続する。
ヒロインの自己暴走ぶり、インテリっぽい男性のイライラぶりは、
常に観る者に、精神的不安感を、つのらせてゆく。
観ていて、はらはらさせられる程。
劇中、ラジオで流す洋楽は、
寂しき夜をより強調する、ムードを醸し出す曲が、使われている。
静かなるダンス・シーンも含めて、
全体に、貧しさと孤独感から発生する、
哀しき事件、という印象が強くなる。
一方、Bプロでは、
まったく同じ話を、演じているのにもかかわらず、
マイペースだが、包容力もありそうな男性像と、
雨中の子犬?のような感じのヒロイン像が、
現れた時点で、雰囲気が、がらりと変わる。
とりあえず、ユーモラスな対話から入り、
互いを理解しようと、
徐々に、歩み寄ろうとしているように、見えてくる・・・。
ラジオの選曲も、ロック系の古典になっていて、
ダンス・シーンも、陽気さが、やや増している。
演出で、これほど変わってくるとは、思わなかった。
そこが、実に面白い。
同じ「銀河鉄道の夜」が原作の芝居でも、
広めの舞台で、セットを場面ごとに取り替えてゆく、
オール・ミュージカル仕立ての桃井版に対して、
小規模スペースのこちらでは、
教室の扉セットを、そのまま、列車の扉として連用。
主役の少年2人が、それっぽい女優なのは共通しているが、
小学校の先生は、男性から女性に、換えられている。
桃井版では、はつらつと座席周囲まで飛び回り、
大車輪で笑わせていたインディアンも、
超新星版では、東南アジアン?扮装なインディアンになり、
その登場は、ごく一瞬・・・だった。
また、前者では生真面目に、任務を遂行していた車掌(教師役が兼務)は、
後者では出番が増え、大きめに動き、
あわてんぼうで、コミカルな役になっている。
そして、「その後の風の又三郎」では、
幻のごとき、又三郎の出没をまじえながら、
原作者・宮澤賢治らしき小学校教師が、登場。
教師が、亡き妹の幽霊と、こわごわ、対話するドラマが、
小学生達と、その一人の母親が療養する、
本筋のドラマと、同時に進行。
徐々に両者が、融合してゆく。
映画などでもおなじみの、ど~どどどど~、が出るのが、うれしい。
鳥のカラス・・・いや、よだかが、
ワルノリしていて、ちょいと愉快、だった。
上演が、すべて終わってからも、表ではしばらくの間、
各出演者・ファンとのミニ交流、営業?などが、
和気あいあいと、続いていたのだった。
以上。
- 2009/07/26(日) 01:12:46|
- 演劇
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観客、です。
PFFアワード・中間報告。
木曜夜の2本を観れたので、残るは、後2本となりました。
今のところ、例年と比べて、
表現的に際立つ、大ゴマが、
ちょっと、少ないような気も?してはいるのですが・・・。
あまりにも長年、観てきたので、
過去作からの影響で、
ついに、デ・ジャブ感が、沸いてきたのか・・・?
勿論、PFFのレベルとしては、十分及第点な、
魅力的作品群が、揃っているし、
論議を呼びそうな問題作も、しっかり入っているので、
まだ、なんともいえないところもあるけれど。
いったん観出すと、
観ている間、はまってしまう作品ばかりで、
毎回、とても、楽しんでおりますです。
ただし、「シュナイダー」は・・・
ちょっと、ドラマ的に気分が、つらかったぜ・・・と。
オチには、幾分、ほっとしたけど、ね。
ようやるわ、あの主演女優さんは・・・!
後日、詳細、報告の予定。
以上。
- 2009/07/24(金) 07:29:14|
- インディーズムービー
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22日・水曜、19時50分です。
天気概況、です。
その後、午前11時台までに、
雨は小降りになり、一時、あがって、
全般に白っぽい、曇り空となっていました。
皆既日食中の、その時間、
小生めは、あいにく仕事中で、建物内の奥のほうにおり、
なおかつ、太陽のある方角の窓を、観れなかったため、
残念ながら直接、日食を観ることは、かないませんでした。
周囲が一時、暗くなったのかどうかさえ、
まったく、確認しておりません・・・。
しかしながら、職場内のごく一部では、
雲の合間に、白い満月のように映っていた太陽が、
西側の窓から、肉眼でもはっきり観れたため、
目を細めて、一部が欠けている太陽を、
かろうじて確認できた、という者も、
数名、居た模様です。
何て、ついてる人達なんだ・・・。いいなあ~。
本当は、日食グラスを通して見るほうが、安全なのでしょうが・・・。
実際、昼食後に屋外で、
12時半頃、上空を見上げましたところ、
既に日食こそ、終わっていましたが、
曇り空の中には、確かに、
白く丸い、お月様のような太陽の輪郭が、
はっきりと、見えておりました。
おそらく、午前11時台に、太陽が欠けていたのならば、
観た人にはすぐに、確認できたはずです。
したがって、前述の目撃情報は、
ほぼ、間違いないものと思われます。
他の地域では、皆さん、いかがだったでしょうか?
なお、19時現在、都内および千葉県西部地方は、
概ね、そのまま、曇りの模様、です。
以上で、天気概況を、終わります。
[<その後の、日食&天気概況>]の続きを読む
- 2009/07/22(水) 19:51:58|
- 日記
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天気概況、です。
朝、8時現在。
ただいま、東京および千葉方面は、
まだ残っていた、梅雨前線の影響で、
昨日火曜の午後より、断続的に降雨中。
夜7時台より、本降りとなりました。
今朝は、完全なる、どしゃ降り・・・です。
全国ニュースでも、土砂崩れ・水害の嵐。
この天候では、
とても、皆既日食観察どころでは、なさそうです・・・。
なお、火曜夜の、葛飾区の花火大会は、
小雨決行で、予定通り、行なわれた模様、です。
では、後刻。
- 2009/07/22(水) 08:16:27|
- 日記
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主水日記。
いろいろ考えて、18日は、
マシューさんの急遽追悼にあたる上映会は、遠慮させていただいた。
まだ、気持ちの整理が、十分にはついていない。
近年、この種のでき事が、
周囲で何かと、目立っていたもので・・・。
今はもう少し間を空けて、落ち着いてから、伺いたいのだ・・・。
金・土・日曜は、
予定通り、<PFFアワード>へ。
これは、日時の都合があるので、動かせないのだった。
金曜と土曜は、仕事の後に、
日曜は、朝から直接、訪問した。
まだ、すべてのアワード作品を、観終わっていないので、
後2、3回、訪問が必要だ。
昨年までの、渋谷東急から、
国立近代美術館フィルムセンターへと、会場が変更になった。
もっとも、こういう事は、過去にもしばしば、あったので、
そんなに、驚かなかった。
どこの映画イベントも、何かと、流浪の民なのである・・・。
むしろ、千葉方面からは、
こちらのほうが近いので、かえって助かっている。
さて、場内でも、司会のアラキさんが説明していたが、
フィルムセンターの上映には、大事な<掟>がある。
上映が始まってからは、上映効果の妨げを防ぐため、
1分後でも、その回の鑑賞券を売らない、入場はストップする、
という、鉄の掟が・・・。
しかしこれでは、遅れて着くと、
2本立ての自主映画プログラムの、後半を目当てに来た、
関係者や観客が、2本とも観ることが、できない・・・。
そこで今回PFFは、全席指定席チケット制を、導入。
会場関係者とPFFの交渉により、
2日前までに、チケットを買ってあれば、
開始時間を過ぎてからの入場も可能になった。
勿論、時間前までならば、当日券も買える。
というわけで、金曜夜から、
買っておいたチケットを持参、
勇んで会場へ、来てみれば・・・。
あれれ、結構、前後に空席がある。
土日の上映も、それほど、混んではいなかった。
ちょっと、拍子抜け。
これなら当日券も、楽勝じゃん!という感じ。
大島渚監督や、イーストウッド特集、
実質的試写会等のときは、わからないが。
それでも、この期間は、
全国から来場する監督・関係者の、生の声が聞ける、
貴重なる機会である事に、変わりはない。
今年はどんな、未知の作品が、出てくるのだろう・・・?と、
期待に胸を、膨らませるのだった。
作品、短評等は、後日。
以上。
追記:7/21
日曜に、会場で言っていたのですが、
喫煙される方は、会場に、吸い殻入れを持ってきてほしい・・・そうです。
正面玄関前に、吸い殻が散らかっていて、
フィルムセンターから、驚きの声と苦情が、出たそうです・・・。
センター内には、喫煙所もございますので、
皆様、何分よろしく、です。
- 2009/07/20(月) 00:10:19|
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観客、です。
前述のような事があったので、
今後も、いままで通り普通に、
自主映画の旅を楽しんで、観に行けるのだろうか?
と、しばらくは、考え込みましたが。
やっぱり、また、行くことに決めました。
観ると、おそらくは、作品世界に没入するだろう、と、
もう、大体わかっているから。
いつも、そうしてきた。
そうする事が、彼への、せめてもの御礼にもなるだろう・・・
と、今は思いたいです。
(そう、以前からも、
同じような事を、言ってきたような?の声)
PFFから、ぼちぼち、再開してます。
現時点で追記中の記事も、徐々に、記入していきますので。
皆様、そこんとこ、よろしく、です。
では、又。
[観客、静かに宣言する]の続きを読む
- 2009/07/18(土) 07:15:49|
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訃報、です。
マシューさん、こと、
映像作家でカメラマンの、立花修一さんが、
10日に、急逝されていたのを、
先程、幾つかのサイトより、知りました。
あちこちの自主映画イベントで、よくお見かけしていた方なので、
まだ信じられませんし、実感がありません・・・。
45歳、まだ早すぎる。
謹んで、ご冥福を、お祈り申し上げます。
アWorker.
- 2009/07/14(火) 02:27:44|
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秀の、日記。
ついに、猛暑の夏が来た。
じき、梅雨も明けるだろう・・・。
7月12日、日曜。
昼下がりまでは、掃除。
午後、外出。
18時前より、調布へ。
この日は都議選で、すぐ近くの市役所が、投票所になっていた。
あいにく、都民ではないので、今日は関係が無いのだが。
さて、こちらの会場投票は、盛りあがっているだろうか・・・?
調布グリーンホール。
オカシネマこと、<おかしな監督映画祭VII 夏の陣>。
既に昼の部の上映は終わり、
同一プログラムによる、夜の部の上映が、始まろうとしていた。
各作品10分以内、10本一気に上映、
舞台挨拶の後、僅かな休憩時間、そして更に5本上映。
計15本の、その勇姿は・・・?
天正彩・SATOMI・渡会久美子・水原香菜恵・ほたる。
女優5人が、各自、複数の短編に主演する、企画。(注A)
もともと、プロレベルの人達が多数、制作に参加している事もあって、
いずれ劣らぬ、秀作ぞろい、粒ぞろい。
アートやエンタメを心得、つぼを押さえた作品ばかり。
つまらないのが、一つも無い。
観客投票で1本選べ、といわれても、かなり悩む程。
年々、レベルがさらに、上がってきている。
どこまで、行くのやら・・・?と。
今回、まず、特筆すべきは、
「名探偵の掟」(テレ朝、放送終了)でいうところの、
叙述手法に凝った、2作品あり・・・の事。
あれらは2本とも、大変に面白いし、
反応もすこぶる、よろしいのだが、
同時に、限りなく、反則技!に近い。
したがって、天正彩主演・小川信太郎監督の、
準舞台劇的作品、「サテンでBomb!」と、
水原香菜恵主演(といっていいのか?の声も・・・)、
hellshocker(ヘルショッカー)監督・「くたばれ!アクション&ガン!!」に関しては、
2本とも、その詳しい内容をいっさい、書かないでおく。
うまくすれば、DVDにも収録?されうるだろうから、
是非、いきなり観て、楽しんでいただきたいものだが・・・。
なお、「くたばれ!アクション&ガン!!」は、
会場即日投票・審査等の結果、
堂々の、グランプリ受賞に輝いた。
監督自身は、ジンギスカン・キャラメル(注C)のような映画、と、
舞台挨拶で、言っていた。
ある意味当たってるが、あれを小生が食するよりは、
ずっと、おいしい?映画だろう。
魔あるた、さらに特筆すべきことは、
SATOMI主演&宮野真一監督の、「ピンクノイズ」が、
日本映画新人監督協会賞&中田賞(注B)の、
ダブル受賞!となった事。
これは、松本沙有理という人の原作に、恵まれた事も大きいだろう。
八方美人なんじゃない?と、いきなり問われれば、
主人公の絵描きじゃなくても、一瞬、返事に困って、戸惑うだろう。
SATOMIという女優、こういうときの表情が、いい。
その心情を、12色の色鉛筆の好みに、たとえて描くのが、
さりげなくも、ユニーク。
回想・空想シーンを、手作りのミニチェアにしたのも、ナイス。
舞台を野原の中の、道端にしたのも、
都会の真ん中とはまた違った、いい感じの風景になった。
男性から見た、女性への憧憬と諦念、という、
いままでの宮野節とは、大分、変わってはいるが、
ほのぼのと優しい、味わいがあって、なかなかよろしい。
それ以外の、作品。
水原香奈恵主演・広崎哲也監督、「大後悔時代」:
売れない俳優男性、きょうもパチンコで、すっている。
ケータイには、別れた元彼女の、結婚式案内が・・・哀。
そんなとき、たまたま元彼女にそっくりな、
中国人のマッサージ嬢と出会う。
彼女は、日本語の勉強中だった・・・。
という、男には切ない、話。
水原の2役好演を、観るための芝居。
SATOMI主演・渡邊世紀監督、「月とワイン」:
急勾配の山の上に、家、男女住む。
男は、愛する女を、外の世界に傷つけられまいと、
留守中、女が外に出ることを防ごうと、気が気ではない。
しかし、女の自ら下した、決断は・・・。
どこでも、一緒にいれれば、いい!という。
女の切ない表情と笑顔には、かなわない、
という、ちょっと心温まる、お話。
ほたる主演・松原健介監督「トークショー」:
大きめの椅子に座っている、とあるセレブ風女性に、
中年男性が、回想インタビュー中。
いささかかったるそうに語られる、
その内容が・・・現知事も、びっくり?
なんと、彼女の井戸堀りから、
千葉県が、独立王国になった!という、お話に発展。
ひょんな事から、女王になってしまった女性の、
政財界に翻弄され続けた、とんでもない一代記。
大ぼらといってもいい、その世界観の広がりは、じつに面白い。
もっとナンセンスな、世情混乱状況を含ませて、
笑いにしてくれたら、なお面白いんじゃないか?と。
渡会久美子主演・遠藤一平監督「偏愛記憶障害」(?):
ほたる出演・牛嶋みさを監督「女はその古い壷に入りたかった」:
公園の砂場や路上でポーズをとり、穴の空いた所を覗き、
グッズ店を訪問し、道端に座り、寝そべり・・・。
滑り台でぐた~っ、のシーン、
シュールで、ちょっと笑った。
台詞ほぼなし、写真アート&PV調、
赤やオレンジの色彩混じり、
絵画的イメージ・シーンの連打が、楽しい。
渡会久美子主演・森山茂雄監督「明け方の話」:
大人の渋い、ムード・アクション篇。
家族もち、佐野和宏の中高年男性。
実は、組織からの逃亡者だった。
暗殺刺客として、外国人?殺し屋とともに現れたのは、
かつての、恋仲だった、女性・・・。
となれば、大体、結末は見えたもの・・・
と、思いきや。あれれ!
油断大敵。
こりゃ、やられたぜ。シビアだな~。
天正彩主演・今泉力哉監督「新米」:
おやおや、またしても、というか。
家に女が押しかけて、男の二股がけが発覚、
女2人がぶつかり、男は・・・という、ドタバタ・コメディ。
笑えるには、笑える。
なおタイトルは、家でとぐ、お米から。
SATOMI主演・松野宏昭監督「名前のない女」:
女が惚れた男が、組織の金を盗んだ!
組織の追っ手を逃れて、幼い女の子連れで、逃亡する二人。
追っ手の一人は、かつて、女に惚れた男だった・・・。
やがて、追いつかれ、銃撃戦に!
小規模ながら、緊迫感が持続、
子役も、好演。
泣かせどころを押さえた、ハード・アクション。
「HARD LUCK WOMAN」(?):
1本、すごい変な作品が、あった。
いや~、面白いには、面白いんだが。
ある女性の独立起業から、加齢の悩み、
そこへ突然、洋画SF的心理劇、ガン・アクション・・・という。
・・・・・何だかもう、むちゃくちゃ、てんこもりで。
いろんなもん、詰め込みすぎ。
早すぎる話の展開に、もう、ついてゆけないよ~!!だった。
水原香菜恵主演・白井里佳監督「Dunaliella~ドナリエラ~」:
こじれて別離寸前?の男女、
女は男に、やたらにどつかれ、何ともいたましい・・・。
やがて彼女は、最後の行動に踏み切って・・・。
台詞よりも、画面のなめらかな流れ優先で、
主人公女性の情感を醸し出す、監督手法。
風呂場のラストは、何となく予期はしていたが、
画面にされると、結構どきっ、とさせられる。
ほたる主演・岩佐裕樹監督「ト凸」:
・・・は、占い女性に、
男2人がちょっとした、仕返し?をするのだが、
実は・・・という、手品みたいな、軽いお話。
同性愛?も、ちょっぴり、ありで。
ま、のどかですな。
天正彩出演・荒木憲司監督、「宇宙通信販売」(TMC特別賞受賞):
主演女優&男優が、小学生時代から(!)大人までを、
陽気に演じるのが、見所。
よく考えたら、地球滅亡の危機をもはらんだ、とんでもないお話!なのだが。
ユーモラスな演技と美術で、かなり、つぼを突かれた。
昭和40年代の学校工作みたいな、ロケットやロボット、
出来たころの、でかい携帯風のトランシーバー、
(もっと小さいので遊んでたぞ!の声)、
子どものお絵描きみたいな、宇宙背景、などなど、
懐かしさと明るさがいっぱいで、なかなか、楽しい1本。
渡会久美子主演・かわさきひろゆき監督「寫真の女」:
現代の町、神社で男性探偵が、白い高貴なドレスの、謎の女性と出会う。
どうもこの町で今、タイムスリップ的な何かが、起きているらしい。
その貴婦人は、かつて再会を約束していた、
ある男性とのロマンスを、ずっと、覚えていたのだった・・・。
これぞ戦前・戦後を超越した、純正昭和中期レトロ調シネマ。
セピアがかった、フィルム風画面、
古き良き?時代の、日本映画ファンの心をも、揺さぶるものがある。
(後刻、若干、追記の予定・・・)
[秀、暑気にあてられる(追記中)]の続きを読む
- 2009/07/13(月) 03:25:37|
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壱の、日記。
土曜午後、16時、京橋・フィルムセンター。
<逝ける映画人を偲んで>第一部より、
熊井啓監督の名作、「帝銀事件 死刑囚」。
ロビーと客席は、年配層男女がメインだが、
20~30代も、結構、来ていた。
「刑事一代」を観て、来たと言う人も、
ちらほらと・・・並んでいた。
大変、ひどい事件なのと、
被疑者周辺の男女の、世間の非難に悩む姿が、
やはり、いたましいものがある・・・。
取調べや証拠固め、証言集めと報道、裁判のあり方等、
今日でも通じそうな問題点が、本当にアラカルトで、出ている。
皆が、敗戦の記憶を引きずっている辺りは、時代を感じさせる。
しかしながら、
新聞記者サイドの取材合戦で、互いに出し抜きあう辺りや、
被疑者証言が、二転三転してゆく辺りなどは、
不謹慎だが、ついつい、笑ってしまうのだった・・・。
本当に、事件の<真実>って、
なかなか、わからないものなんだな・・・
と、つくづく、考えさせられる。
当事者達ならずとも、
何を信じれば、いいのやら?
と、言う気持ちにも、なろうというもの。
それもあって、ロマンス・シーンの台詞は、
一服の、清涼剤、なり。
この日、思いがけず、
亀有名画座時代の、年配の観客先輩氏に、ばったり再会、
鑑賞後、歓談、しばし時を忘れる。
同日夜、20時半、少し前より、東中野。
松江哲明監督のドキュメンタリー、「あんにょん由実香」。
ついに、初日を迎える。
シネマ・ロサで予告編を見て以来、
この日を、ずっと待っていたのだ・・・。
何しろ、AV界やピンク映画界で、相当のロング・ランナーだった、
女優・林由美香さん関連の、
新発見ソフト(!?)検証をも含めた、
日韓両国にまたがる内容の、追跡・取材ドキュメンタリー。
これだけでも既に、興味津々。
しかも取材者は、この同じ場所(当時の名称は、BOX東中野)で、
「あんにょんキムチ」を公開していた、松江監督である。
勘からいっても、面白くならないはずが、無い。
これを見逃す手は、無いではないか!と。
入りはすこぶる良く、たちまち、
補助席まで、満席に近くなってゆく。
業界内外での、関心度の高さが、伺える。
(都議選も、びっくり・・・?の声も)
2005年6月、
つまり、このブログが始まりかけた頃、
女優・林由美香さんは、突然、この世から消えた・・・。
AVからピンク映画、自主映画、
果てはNHKドラマ(!)にいたるまで、
あまりにも多岐にわたる、無数の作品群に出演しており、
かつ、80年代から、新世紀にまで及ぶ、
まれなる、ロング・ランナーだったため、
いまだに、全出演作を観れた者は、誰もいないといわれる・・・。
その姿と、独特のマイペース?なキャラクターは、
今日にいたるまで、なお、
多くの人々、特に、映画関係者の記憶に、
鮮明に、とどまっているという・・・。
亀有名画座で、ピンク映画祭が無かったら、
小生は、この人の存在を知ることもなく、
人生を、終わっていた事だろう・・・。
そして、「女優 林由美香」という、
彼女の軌跡を、可能な限りまとめた、
資料単行本が、出版された・・・。
これらの事が、今回の企画への、新たなる出発点となっている。
云ってみれば、映像が多数、残っていることも併せて、
数多くの、同時期活躍女優がいたにもかかわらず、
最早、<ピンクの美空ひばり>みたいな存在、なのである。
その林由美香さんが、
なぜか、韓国向けのエロビデオにも、出演していたことが、
没後になってから、判明した。
まったくひょんなきっかけから、発見されたのだった。
タイトルが、「東京の人妻 純子」・・・。
(シンプルかつ、いかにも、怪しい感じだ・・・の声)
この珍妙、かつアバウトな、発掘ビデオ作品の、
ダイジェスト的紹介が、まず、なされる。
そのビデオが、発掘されたいきさつも、
証言者により、たっぷり、ユーモラスに語られる。
これが、一体どんな成り立ちで、作られたのか?を、
松江監督が、追跡してゆく。
併せて、日本のAV業界や、ピンク映画関係についての足跡をも、
ごく一部の作品とはいえ、なるべく細かく、紹介している。
又、一部の監督・女優とは、撮影現場を訪れ、
移動時やポーズの、再現?等も、やっているあたりが、
彼らの思い出と、二重構造というか、
ちょっと面白い眺め、なり。
生前親交があり、自分なりの思いを含めて、
由美香さんに関しての映画を、
しかるべき形に、まとめておきたい、という、
松江監督のナレーションが、
新旧の映像と、交錯する形で、
インタビューがいっぱいの、ドキュメンタリーは、進行する。
驚いたのは、韓国と日本で、
俳優業界のルール、あり方が、大きく違っている?らしい所。
日本は恥の文化、などとは、かつてもよく言われたものだが、
韓国俳優界の気難しさも、
これが事実ならば、思っていた以上に、相当なもののようだ・・・。
厳しい学歴競争・人気競争社会ゆえの、硬さがあるのだろうか。
考えさせられて、何だか、気の毒に見えてしまった。
それにつけても、由美香さんに関わった人達は、
ほんとに皆、あの人が、スキだったんだなあ・・・
と、彼等の抱いた思いを、
あらためて、見直すのだった。
ピンク映画観客たる、自分自身の、
それなりに淡い、思い出についても、
自身なりの、おさらいをし、
何がしかの、けじめ?みたいなものをも、つけようとしながら・・・。
でも、やっぱり、いわゆるファンで、あり続けるんだろうな・・・?
などと、つぶやきながら。
上映後の監督トークも、和気藹々としたもので、
「初日に、大勢来てくれて・・・」と、
監督も、満面の笑み。
20・30・40代、男女ともに多かった客席は、
ほほえましくも、気持ちの良い笑いに、包まれていた。
さて、初めての人々には、
どの程度、内容が理解されたのだろうか?
気になるところである。
とにもかくにも、ここから、
新たな何かが、既に、始まっていたのだった・・・。
以上。
[壱、軽やかに越境する]の続きを読む
- 2009/07/12(日) 09:29:50|
- 劇場用映画
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鉄の、日記。
あ~あ、ここんとこ、全然、観てなかったな。
新作封切映画。特に、洋画。
よ~し、一発いくか!勝負だ!
と、勇んでチケットひっつかみ、真っ先に飛んで行ったのが、
有楽町でやってた、「それでも恋するバルセロナ」。
いいねえ、この邦題。ぴったりだ。
付けた人、えらい。
ウディ・アレン監督、スペインでも撮ってたんだな。
ガウディの、くにゃくにゃした建物、
昔、アテネ・フランセあたりで、観たなあ。
ドキュメンタリーの、映画で。
五輪も、随分前に、なったな・・・。
バルセロナで夏休み中の、すこぶる美女2人と、
ジローラモの親戚?みたいな、男性画家、
そしてその元妻が、主役だ。
この男性画家が、なかなか、いいキャラなんだよ。
天才肌画家の女房とは、しょっちゅう大喧嘩、
ただ今、離縁したての、中年男。
初対面の2人に、いきなり、「・・・する?」
おいおい!言わんだろ、普通。単刀直入。
堅実派のヒロインAが、最初、遠慮するのも、そりゃ、無理はない。
でも、もう一人のヒロインBとは、だんだん、相性が合ってくるんだ。
そこへ、前の妻たる画家まで、現れて。
血の雨、降るのか!?と、はらはらしてたら・・・
そこらが、ラテン系?っていうか。あっけらかんと。
おいおい、おまえら、そこまでやるか!?っていうね。
一方、堅実派だったはずの、ヒロインAも、
大分、心を揺さぶれていて・・・。
やがて4人それぞれが、自分達の人生航路を省みて、考え直し始めて、
そこらが、結構ちゃんと描かれてるのが、すばらしいんだ。
それがたとえどんな、一般常識やモラルすら、乗り越えたものだったとしても。
あるいは、そのまったく、逆パターンの決意だったとしても・・・・ね。
この元夫婦、スポンサーもいて、屋敷もアトリエも持ってるけど、
少しも、成金くさくない奴らでさ。
きわめて自然に、マイペースで、
思いっきり、人生を楽しもうとしてるんだ。彼らなりにね。
何しろ、アーティスト、だからな。
エンジョ~イ!ってな。
まあ、あの絵は、よくわかんないけどな・・・。
若い方の2人も、それぞれが、
自分の人生に、足りないものがある事に、
なんとなく、気づきかけている。
たまたま、それの表面に出るきっかけが、
バルセロナでの、あの出会い、だったんだ。
その自分には足りないものを、補完しあって、
あるいは、手作りし始めて、祭りをやってみて、
そこから又、何か新しいものを求めて、
旅立つって事も、あるかも、な。
今回は、ウディ当人は出ないけど、
トレードマークの、横書きタイトルバックとか、
まあ、いつものやつ、やってるな~、って。
でも、やっぱり見ていて楽しいし、ユーモラスだし。
ちょっとした旅行気分にも、浸れる。
例によって、男女で恋とセックスの、アバンチュール。
いくつになっても、女は女、ってところも、しっかり押さえてるし。
相変わらずというか、ほんと、
もつれると、どうしようもないもんだよな・・・ってのも、いつものやつだな。
見てる分には、実に、楽しいんだけどね。
この道ばっかりは、公式どおりにゃ、いかねえや。
人類永遠の命題、だねえ・・・と。
じゃ、又な!
- 2009/07/10(金) 22:44:10|
- 劇場用映画
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主水の、ひとりごと。
あ~、とうとう、終わったな。
チバテレ昼間14時の、「必殺仕事人・激突!」再放送。
終わる前の2回、レギュラー、少ないんだよねえ。
秀と江戸職業づくしの話、
仕掛人ファンには、ちょっといいかも、な・・・と。
後番組は、これから当分続く、県内高校野球中継の後になるな。
「暴れ八州御用旅」、らしいな・・・。
火曜の「仕事人VI」は、もうちょっとだけ、あるな・・・。
と、それだけ。
- 2009/07/10(金) 19:23:41|
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スケバルマンA、こと、アスカルの、問いかけ。
ハ~イ、諸君!
元気に、やってるかな~?
で、君は、知ってるか~?
7月7日は、何の日か?
そう、七夕(たなばた)。
遠く輝く夜空の星に、願いをかける、あの七夕だ。
と、この文句で、もう、わかったよね~?
七夕、といえば、特撮ファンにとっては、ただ一つ・・・
あれだよ、あれ。
そう・・・正解!
「ウルトラマンA(エース)」!!
北斗星司と南夕子の、誕生日!なんだよな~。
今、やってるんだよね。
日曜夜6時半の、MXテレビで。6月から。
前番組の、「帰ってきたウルトラマン」、終わったからさ。
東京周辺では、「サザエさん」と、真裏どうし!なんだよな。
大胆、つ~か。
あの枠、月曜夜から、4月に移動してきた、<円谷劇場>枠でさ。
「ミラーマン」の次がジャック、いや、帰りマンだったから、
順番から行くと、次はてっきり、
ジャンボーグAか、猿の軍団か、ブースカ?かと思ってたよ。
まさか、連チャンで、ウルトラが来るとは・・・!意外、だったよ。
それにしても、「帰りマン」の終盤は、
宇宙人と怪獣のダブル攻撃が、多かったナ。
最終回、結構、良かったよな。
いきなり、郷と、後継ぎヒロイン・ルミ子が、
海岸で、挙式の夢・・・もう、笑ったよ~。
で、いきなり、もう捕まってるし。バット星人に。
展開、早い早い。
二代目ゼットンの、水牛みたいな造形が、ちょっと、な・・・。
解散まぬがれたMATも、基地壊されて、アローが一機。
次郎クンとルミコ以外、みんな、
郷が特攻殉職!したと、思ってるみたいだね。
次郎に託された、ウルトラ7つの誓い、わかりやすくて、いい。
今見ても、泣けるぜ!
これが、「ウルトラマンメビウス」の第1話まで、つながるんだよな~。
それと、<ウルトラ兄弟>って言葉が、初めて、
バット星人の口から、出てるんだよね。
ま、義兄弟、って事だけど、ね。
兄弟のように、仲がいい、助け合う、って事で。
レオ兄弟とは、後で一度、
大喧嘩になっちゃうんだけど・・・ね?
で、翌週から、エースだ。
第1話だけ、オープニングの音楽が、ぶれてんだよな・・・
あれ、昔からか?
で、いきなり、福山市で、
地球防衛軍、航空隊、全滅!
すげ~よ、超獣ベロクロン。たった1匹で。
全身、赤いミサイルだらけで、ビーム?って、反則だよ~!
異次元宇宙人?ヤプールは最初、
どんなやつか、よく見えなくて、じれったいんだよね・・・。
ずっと後に合体したとき、ああ、これなのか?ってね。
そうか、パン屋だったんだよね、北斗兄さん。
TAC隊員になっても、やんちゃな感じだな~。
南夕子は、病院のナース。
こっちは明るい笑顔の、お姉さん、って感じだよな。
アWorker.博士が、始めてみた頃は、小学5年位で、
「北斗は、出前持ちかと思った」そうだけど。
白っぽい服だから、よくわからなかったんだって。
最初の合体変身!は、小学校の前で、ジャンプ・空中タッチ!
真似できないよね、当時のわんぱくでもいい!子どもでも・・・。
できれば、このコンビで、最終回まで出てれば・・・ってね。
TACのオレンジ・スーツ、ちょっと、マカロニ・ウエスタン?だね。
メンバーで、特に目立つのが、
まず、竜隊長。
渋い!中年、低音の魅力。
40か50代?に見えるけど、35歳位なんだってね。
今野隊員。
いきなり、トイレに行って、タックアローに乗り遅れるなんて・・・。
合言葉は、「なむあみだぶつ!」だよね~。
二丁拳銃でウエスタンな、山中隊員。
岡山出身なの位しか、目だったエピソードが無い?吉村隊員。
後、もうひとりの女、美川隊員。
大人つうか、ホステスっぽい?
昔の同級生に縛られたり、変な宇宙仮面にだまされたり、
なにかと、受難の人・・・なんだな。
あ、そうそう、すごい人がいるよね。
超獣対策兵器を、何でも作っちゃう、開発員の梶さん。
最初は白衣だったけど、途中から、衣装が変わるんだ・・・。
とにかく、ド派手なんだ、Aと超獣の、光線技って。
もう、これでもか!って位。
極彩色の、虹色対決!
盛りだくさんのA、30数年の時を越えて、
今、東京の地上波に、再登場中!
さあ、来週も、みんなで見よう!
悪友・ゲルゲーゲルには、まだ、ないしょだよ~!
じゃあ、まったね~!
- 2009/07/07(火) 23:16:17|
- 特撮
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竜の、日記。
7月4日、土曜の昼間、有楽町周辺を、散歩。
14時半よりしばらくは、東京国際フォーラム、ホールD-1。
かつて、ぴあフェス(PFF)が行なわれた、あの会場で、
この土日は、映像クリエイター達の作品上映会、
<Movies High 9 ニューシネマフェスティバル>が、執り行われていた。
<OBプログラム>のみ、訪問。
当日、1200円。
加藤行宏監督、「機械人間、11号。」。
建設偽装問題に、タイムトラベルを組み合わせた、
オールCG描写の、大作感あふれる、SF短編。
犬の首が人間!という、サイボーグまで登場、
漫画的シュールさが、魅力。
しかし、あれだけぶっこわしといて、後はほっとくの?
今泉力哉監督、「微温」。(再見、解説済み)
男と女がダブル二股すると、どうしようもないもんで。
またしても、ガラス戸のシーンなどで、笑ってしまった・・・。
場内も、笑う声多し。
黒木大紀監督、「秋風便り」。
かつて付き合っていたが、ある事件で急死した人物の、
親に会って、回想をする、荷物準備中の女性。
都電沿線を背景に、暖かな、心の交流劇。
逢野将彰監督、「走馬灯」。
新聞販売員の老人(味わいのある俳優・・・)が売りにきた、
誰もが必ず買いたがる、という、新聞とは?
ブラック過ぎる、奇談。
その後、新宿へ出たり、
都内をあちこちと、さまよったあげく、
たどりつき、腰を落ち着けたのは、
結局、東銀座だった・・・。
夜21時、銀座シネパトス、レイトショー。
名画座プログラム・梶芽衣子特集、初日。
久々にスクリーンで観る、「女番長 野良猫ロック」。
和田アキ子主演、風来坊で、バイクをとばす。
2番手だが、「さそり」になる前の、
ウエスタン・パンタロン姿の梶も、かっこいい。
新宿界隈で、喧嘩し、仲間と自由に遊び、
友人と八百長試合を仕掛けるも、しくじる、和田浩治。
制服が目立つ、大人組織に追われ、
ついに逆襲、殴り込む、和田と梶。
当時の人気バンド・ミュージシャン登場が、ちょいと豪華。
京王プラザが、まだ建設中なのが、時代を感じる・・・。
観客、20数名、女性も数名。
日曜、都内・すみだリバー。
<ときめきチ-ム>上映会。
入場無料。
午後2時過ぎ、遅れて第3部より途中参加、
ごぶさたしていたが、やっと訪問できた。
(そういう定例イベントが、あちこちと、あるんだよね・・・の声)
これは、エンタメ系自主映画の、一部の関係者とファンにとっては、
いってみれば、早めのお盆みたいな、集まりである・・・。
こちらも、来場20数名。
入ってみると、いきなり、ご存知、司会兼主催者と、
ブルー・メイド姿?の、自主女優女史(シネ秘・広報部長)が、
いつものトークを、いつものペースで、行なっていた。
例のごとく、かなりスペシャルな、過去自主短編群上映と、
映画豆知識と、TVと、特撮ドラマ嗜好解説と、
おなじみO林N彦に、O田H美、と、
多岐にわたる、カルチャー授業付き。
十二支と、化け猫映画と、O林N彦の関係性など、
すっかり、忘れかけていた・・・。
よくぞ、覚えてくれていたものだ。
特別招待作品として上映された、自主映画2本は、
既に他所でも、観たものだったが、
どちらも、まさかここでかかるとは、予期していなかった・・・。
佐藤健人監督の、えぐすぎる初恋崩壊奇談、「君しかいない」(再見)。
まったくあれは、最悪の男女再会だ・・・。
そして、痛い。痛すぎる。
青年よ、好きなのはわかった、が。
泥棒と、脅迫は、やめませう。
ハリー・ポッターと、学ラン漫画と、カラテ技をミックスした面白さの、
リッチマン丸山監督のエンタメ秀作、「魁!ボグワーズ」(再見)。
とにかく皆、アクション・ポーズが、キマッテル。
見所は、女闘士・イトカズの、あの勇姿!
そして・・・校長?
今回のミニ・イベントは、
<オリジナル年賀状メイキング・十二支完成記念>と、
<林久子・某名作映画・瞬間出演記念>とを、兼ねている。
したがって、「年賀状メイキング」「バレンタインキッス」「神様の悪戯」等、
常連チーム、なつかしの特典映像が、満載!であった。
だが、チーム最新作の短編、「あいたい。女の子篇」には、
正直、かなり戸惑わされた。
主演女優の姿のリアルさと、作劇のファンタジー要素とが、遊離しており、
どうも、すんなりとは入れ込めない、印象だった・・・。
こういうのは、好みもあるが、
人選と、設定の妙が、難しいようで・・・。
この人物には、もっと、コミカル寄りな状況設定が、必要だろう。
今回は、試作のパイロットフィルムだと、
思うことにしておこう、と。
ところで、名物の「クラスメイトは鉄砲玉」シリーズは、
主演名コンビ、いつから、復活するのかな・・・?と。
これは皆、願っているんだよな、と。
夜、残った一同と、
浅草で呑んで、歓談後、帰る。
決して、毎週あってはならないほどの、
内容濃厚にすぎる、一日であった・・・。
こんな夜、もしも星に、願いをかけるならば・・・?
できれば、夢のある映画を、もっと観たい・・・などど。
以上。
- 2009/07/07(火) 02:25:45|
- インディーズムービー
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ゼルディアの、特撮界観測衛星、通信スタジオ。
放送、スタート。
スケバルマンA(アスカル)、ゼルディア、ゲルゲーゲル、マイクに向かう。
スケA「(神妙な様子で)こほん。
え~、さて皆さん、
このたび、われわれを、たいっへん、慌てふためかせました、
宇宙どアホウ甲子園な妹分、ゼルディアめより、
冒頭でご挨拶が、ございます・・・ハイ、どうぞ」
ゼルディア「・・・え~、<ゼルディア通信>をご覧の、読者のみなさま、
このたびは、もしかして番組を降板するかも?
などと、興奮してしまいましたが、
う~んと、すご~く、熟慮の結果、撤回します!
みなさん、大変、お騒がせしてしまいまして、
本当に、どうも、すみませんでしたっ!(お辞儀)」
(全員、お辞儀)
(しーん、と静まり返る、スタジオ・・・)
ゼル「え~、ゲルさんにも、
やめるならいい、けど、どうせなら、
オールライダー映画が出て、
ディケイドと、レスキューフォースが終わるまでは、
キリよく、ちゃんとやれっ!って言われました」
ゲル「だって、それしか説得の方法、思いつかねえんだもん!」
(一同、苦笑・・・)
ゼル「気持ちと体調のほうも、ひとまず、落ち着きましたので、
本日より、復帰いたしますので、
今後ともよろしく、お願いいたします、です!」
(一同、いっせいに拍手)
(後ろの席で、「お帰り~、ゼルディアさ~ん!」と、
ガルスやハナコス、ゼロ・エックス達の掛け声・・・)
(「私、ちょっと惜しかったのよ~!」とひやかす、
新ナビゲーターになりそこねた?ミホの声)
(一同、笑う)
(ちょっと困り顔で苦笑する、ゼルディア・・・)
スケバルマンA「と、いうわけで、あっさりと再開です。
いやあ~、大変だったよ、説得するのが!」
ゲルゲーゲル「やれやれ、まったく・・・もう!
一時はどうなるかと、思ったぞ!」
ゼル「(きまり悪そうに)ほんとうに、ごめんなさい!みんなに心配かけて・・・」
スケA「ま、ま、暗い過去は忘れて、前進しようね~!」
ゲル「この中で一番、過去を隠蔽しそうなお前が、言うんじゃないっ!」
スケA「おいおいっ!誤解されそうな発言は、よそうぜ~、っと!」
ゲル「あ、お前、そういうこと言う?」
スケA「お、なんだよ~!?」
ミホ「(手を打って)はいはいはいはいっ!もうやめなさいって!」
ゼル「(こっそりと、正面に向かって)・・・え~、
相変わらずこんな感じの、
みこんスケバルマン姉妹、他・数名ですが、
何分、ごひいきの程を、よろしく、です・・・。
では、後でちょっと、その後の解説を、と」
ゼルディア、通信。
最近の、ビッグ・ニュースといえば、
なんといっても、まず、
夏の昭和&平成仮面ライダ-、オール登場映画、制作!
しかも、ネットニュースでは、制作会見に、
BLACK&RXの、あの人が・・・!居るじゃないですか。
「ぼくが戦ってた頃、君たち、まだ生まれてないんだね・・・!」と、感慨深そう。
BLACKさんとディケイド君が、並んでるだけで・・・じわ~、涙!です。
もしかして、映画にも、出るのでしょうか・・・?BLACKさん。
他にも誰か、出るのかな・・・・?
1号・2号の大先輩様、とか。
まさか、初代クウガさんは・・・?出ない、かな・・・?
そして、次週予告。
「侍戦隊シンケンジャー」&「仮面ライダー・ディケイド」が、合体!
なんと、2大シリーズ、両チ-ムの、<ドラマ内>共演が、
ついに、実現!とのことです!わ~い!
ディケイド・チームが、マトリックスのごとく、
平行世界の移動旅行中ゆえに、可能ならしめたのでしょう。
予告によれば、ディエンド君が、
イカメカ?を、寿司屋レンジャー君から、
トレジャーとして、かっぱらってる?ようですが。
ライダーのいないシンケンジャー世界で、
デイケイド君達は何を、仕掛けるのか?
これは、楽しみですね~。
さて、今、これらの直前状況にある、両シリーズでは、
何が、起きているのでしょうか?
まず、シンケンジャーですが。
あれから加入した、6人目のレンジャー、シンケン・ゴールドは、
屋台を引いてる、「へい、らっしゃい!」な、すし屋のお兄さん。
変身姿は、おお、きらきらゴールデン!です。
振ってる刀は、明らかに、
ブリかイワシか、魚型。
剣法は、型にこだわるレンジャーたちとは違って、
かなり、無手勝流。
幼少時に別れた、殿から渡されていた、秘密兵器とは、
水槽に飼われていた、巨大化可能な、白い・・・イカ。
大きくなって、黒い墨を吐くので、
これにかかると、隠れていた巨大怪人も、丸見えになりますね。
ライダー・ディエンドが、予告編で奪ったのは、
このイカの、小さい状態のです。
そして、その後に持ってきたのは、
やはり巨大化・合体が可能な、金ピカ色の・・・エビ。
どう見ても、伊勢エビです。
心強い仲間を得て、勇気百倍、シンケンジャー。
ブルーとゴールドが、町外れの林で発見した、
女子高生たちを縛り、斧で斬ろうとする、こわ~い妖怪も、
通信機器の圏外であるにもかかわらず、
生活時間と訓練コースに、きっちりうるさい、ブルーの習慣を、
レッドたちが知っていた為、
あっさりとオールメンバーに見つかって、
こてん@ぱんに、退治されましたとさ。
(よく場所まで、すぐ特定できたな・・・?の声)
(歩く運行時刻表、だな・・・の声)
人間たちや、イエローの魂を盗み取り、仮死状態にして、
「俺を倒さないと、後一日で、皆、死ぬぞ!」と予告、
レンジャーたちの入れない、三途の川へ逃げ込む、卑怯な妖怪を、
チームの<文字力>を注入した、エビの力!で釣り上げて、
料理、いえ、撃破してゆく、ゴールド君。
(いよっ、大漁だぜ!の声)
すし屋クンは、レッドこと若殿の、幼なじみで。
折り紙の兜で、チャンバラごっこも、していた仲。
子どもの頃からの頑固さとか、
ブルー達も知らない、いろいろな真実を、
まだまだ知っている、模様です。
今後の、対レッド発言に、ご注目?ですね。
(弱み、握られてたりして・・・の声)
一方の、ライダー・ディケイド・ワールドは?というと。
そう、たしかに9つの、
平成ライダー世界の、そのまた平行世界は、
レギュラーの4人、
(ディケイド=門矢士、二代目クウガ=ユウスケ、夏みかん娘、写真館店長)
プラス・途中参加の1匹(メスのキバこうもり・キバーラ)、
アンド・謎の予告魔男(注1)、
アンド・お宝トレジャー・ディエンド君により、
平和に事件解決され、すべて、回り終わった・・・・・、
はず・・・だったのですが。
実はまだ、続きがあったのです・・・。
自動的にヒントの絵が出て、次の世界へと移動する、写真館。
そこでは、世界の混乱は収束していて、平和そのものの様子。
「ああ、やっと最初の世界に、戻ってきたんだ・・・!」
と、安堵する、夏みかんさん。
そこへ現れたのが、
夏みかんさんの、高校時代の同級生たち。
にわかに、想い出の場所で、
サークルの同窓会と、なり始めました。
それにしても、<退学クラブ>・・・?!って、
なんて大胆な、サークルなんだろう・・・!
たわいもない、ちょっと悪いこと?をやって、
君も今日から、仲間だ!みたいな、サークルで。
みんな余程、人生進路に、かったるさを感じていたんだろうな・・・という。
先生まで、顧問に付いちゃって、
しまいには、校門の表札まで狙って・・・あはは。
(ちょっぴり、うらやましいような気も・・・?の声)
一方、ディケイドこと門矢クンは、
キバ・パパ(おひさです!)に導かれつつ、
無料食事当選・大会社後継者決定・そして、お見合い!と、
絵に描いたような幸運続きで、たちまち、リッチマン気分に。
付いてきながら、戸惑うばかりの、驚き屋・ユウスケ君。
だが、あまりにも出来すぎた展開に、この状況を怪しみ始める、一同。
それもそのはず、ここは、元の世界と一見そっくりでも、
実は真裏側の、<ネガ世界>だったのです!
まもなく、逃亡中の、この世界の<夏みかん>さんが現われ、
彼女の話から、すべてが、明らかに。
ライダー以外の人間達を、この世界のライダー達が、
狩って、滅ぼしかけている!のです。
当然、キバ・パパも、ネガ世界の別人・・・。
この世界の、夏みかん娘の同級生たちは、
皆、殺されてしまっており、
悪いライダーたちの化身が、彼らのフリをして、
一同に、接近してきたのでした・・・。
む、むごい・・・!
こちらに味方すれば、楽しい暮らしが待ってるぞ、と誘う、
ネガ・キバパパを振り切って、ディケイドに変身、戦う門矢クン。
そう、そうこなくっちゃ!
そして、ネガみかんさんから託された、秘密のお宝バックルで、
ファイナル・フォームへ、強化変身!
う、うわ~・・・肩パットが、ライダー・カ-ドだらけだ~!!
なんちゅう、斬新過ぎるデザインなんだ~!
と、いうわけで、残って戦う事を決意した、ネガ夏みかんさんと別れて、
ニューバックルを得た、ディケイド一行は、
9つの世界以外の、新たなる旅へと、再び出発したのだった・・・!
(なんだ~、まだ世界あるのかよ~!の声)
そして、ついでに?立ち寄ったのが、
ライダー・ディエンド君の、故郷の世界。
ここも一見、きわめて平和で、皆がのんきそうな、ただの田舎の村。
村人達は、初対面の夏みかんさんやユウスケに、
とても親切で、マナーがよく、善人そのもの。
だが、いくつもの点で、ここも、異常な状況になっていたんです・・・。
1・故郷を捨てた、ディエンド君こと海東は、
お尋ね者として、指名手配されていた。
2・すぺてのライダーは、治安上の<敵>として、人々に恐れられていた。
その中には、ミッシング・エース・チームの男女ライダー(注2)が、いた。
3・この世界は今や、怪人ローチ族(注3)の、
実質的支配・洗脳を受けていた。
4・かつては、海東がその世界の治安警察上層部で、
弟が、ライダー・ミッシング・エース・チームの一人だったが、
今や、状況が逆転していた・・・。
と、これだけ揃えば、後は・・・ご想像のとおりで。
珍しく、生真面目になったディエンド君は、変身した弟と、対決。
ほんの一時とはいえ、ユウスケと夏みかんも、
ローチの<支配虫>を、装置で脳内に突っ込まれ、操られるはめに・・・!
とりあえず、ライダー側は勝利したけれど、
海東家の弟君は、それでも、
兄・ディエンドとの和解は、しようとせず、
「僕は自分の意思で、やっているんだ」と言い放ち、去る。
ディケイド君達は、再び、写真館へ、
そしてディエンドも、再び、宝探しの旅へ・・・。
で、イカを、盗んだのね・・・と。
つづく。
いっきに、1か月分、報告致しました。
・・・え、先週の、レスキューファイアー?
あ、見忘れました・・・。
(後ろでズルッ!とこける、スケバルマンAと、ゲルゲーゲル・・・)
では、又。
本日のゼルディア通信、以上。
[<4周年記念企画・カムバック!A&ゼルディア!SP>]の続きを読む
- 2009/07/05(日) 12:29:24|
- 特撮
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政の、日記。
木・金、連続で、
渋谷ユーロスペース、レイトショー。
<GEIDAI#3>、2本、観る。
木曜夜、21時より、
野原 位監督、「Elephant Love」。
いしだ壱成、内田亜希子、辻香緒里、他、出演。
とにかく、もてもてのダメダメ、女に甘え上手な、プレイボーイ男に、
元妻も含めた、4人程の女性がからみ、
二股・三股、すれ違いの騒動に発展する。
まあ、いい気なもんで・・・。
道長様かよ!と突っ込んでしまう。
画面こそ、ゆったりと落ち着いてはいるが、
実質、ドタバタな、ラブ・コメディ状況が、ずるずると、続く。
<喜劇・男は愛嬌!>とでも命名すべき内容で・・・
大変に、のんきな世界。
かつての、松竹大船枠で、
添えもの映画になっていそうな展開に、微笑、苦笑。
佐野和宏氏が、あんな形で、出ようとは・・・。又、微笑。
金曜夜、21時より、
真利子哲也監督の力作、「イエローキッド」。
映画としては、見ていて、相当おもしろいのと同時に、
かなり痛い、恐い、つらい・・・・のも事実、だった。
ボクサー達を取材しては、
キャラクターのイメージ作りに役立てている、漫画家青年(岩瀬亮)。
自らの怒りと力を制御できなくなり、荒れた行動に出る、超人たちを,
描き続けている。
かつての彼女(町田マリー)に今は去られ、
だが未練たらたらで、相手の住まいの鍵は持ったままの、漫画家。
その元彼女は、元ライト級チャンピオンの男(波岡一喜)と、
同居・婚約へと、向かっていた。
引退して働く、という男は、漫画家青年をよく思わず、邪険に扱う態度。
漫画家を、怒らせてしまう。
一方、その漫画家の漫画を読んだのがきっかけで、
厳しいボクシング修行に入った、
主役の、新人ボクサー青年(遠藤要)。
痴呆症の祖母(何だか可愛い・・・の声)を、
自宅に抱えたまま、世話をしつつ、
バイトをクビにされたりしつつも、プロボクシング・ジム通いの日々。
だが・・・さっぱり、芽が出ず、
元チャンピオンと比較され、才能無い、と先輩達に言われ、
しごかれ、けなされ、蹴りを入れられる日々。
年中、先輩ボクサーの一人にこづかれ、
車でタクシーに因縁付けて、金を脅し取る裏商売を、手伝わされている有様。
その先輩、トレーニングに身が入らなくなり、
腕っ節の強いジム会長(でんでん)に、叱られっぱなし。
裏商売の男からも、向いてないからもうやめろ、と言われてしまう。
ついに金が尽きて、後輩の家に押しかけ、せびるようになり・・・。
やがて、新米青年は、商店街を一人歩きながら、
次第に、凶暴な顔つきになってゆく。
ここが、恐い・・・。
一人で、むしゃくしゃから泥棒をやり、
鉄塔の下で、一人、荒れて暴れだす、コワさ・・・。
ためにたまっていた不満と怒りが、暴発。
ついに彼は、最悪の凶行連発へと、走りだしてしまう・・・!
全篇、とにかく、雰囲気は暗い。
そして暴力的。
長回し、長回しの連続で、緊張感を強いられ続け、
恐いものを、じーっと見せられている、という印象。
ドーン、ドーンと、重低音がいちいち、胸に迫る。
長回し撮り、ドキュメンタリ-・タッチの手法が、効果をあげて、
生の暴力性、迫真力に溢れた、渾身の仕上がりになった。
まるで、相米慎二監督のような・・・凄みを利かせた、世界。
新生・真利子映画、
確実に、大きな手ごたえを、得た。
これから一体、どこまで、ゆくのだろうか・・・?
以上。
- 2009/07/04(土) 03:02:47|
- インディーズムービー
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竜の、日記。
ああ、「STUDIO VOICE」までもが・・・出版不況のあおりで。
ついに、休刊決定のニュースを、WEBで見た。
アンディ・ウォーホール等のポップアートが、
よく載っている、という印象の、
結構厚みのある、月刊誌。
サブカルチャー・アート雑誌の名門、とは後で知ったのだが。
そういえば、水戸短編映画祭のとき、
会場の美術館にも、置いて売っていたな・・・と。
愛知の芸術センター方面でも、人気がありそうな、専門誌。
う~む、何だか、とても残念だ・・・。
もったいない感じ。無念。
以上。
- 2009/07/04(土) 02:33:48|
- アート
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左門の、日記。
ついに、7月。
正月からもう、半年、経ってしまった・・・。
まだ、梅雨空は、晴れない。
さっきまで、BS2の蔵出し再放送・「ふたりのビッグショー」で、
杉良太郎と瀬川瑛子が、歌っていた。
日活スターで出た人にふさわしく、
杉良は、スタイル、立ち姿がまっすぐで、いい。
裕次郎ソングや、「新吾捕物帖」の主題歌を歌う、
杉様、男だぜ!
さて、今夜は、湿気で参った。
無理は禁物、今日は、早く休もう・・・。
BS2で、「荒野の決闘」、やってるな・・・。
ワイアット・アープ。
ドック・ホリデイ。
いとしの、クレメンタイン。
そして、チワワ。
乾いてる。すべてが。湿っぽくない。
確かに、荒くれ者だらけの、ドライな砂漠の西部には、
シェークスピア劇は、似合わないかもな・・・。
サボテン、でっかいな。
あの主題歌、白黒TV版の「忍者ハットリくん」でも、
山へ行楽に向かうシーンで、歌ってなかったか?
今週のBS2はずっと、ウエスタン特集だ。
おとといの「続・夕陽のガンマン」は、傑作だったな。
乾いた笑いが、じつに素晴らしい。
「ルパン3世」とか、70年代の漫画や、
時代劇には、いっぱい、影響与えてるよな。
墓地をぐるぐる回るシーン、すごく、暑そうだよな・・・。
あの3人のクライマックス、音楽が、盛り上げてるよな。
あれ、前田陽一監督の「進め!ジャガーズ 敵前上陸」で、
しっかり、パロってたよなあ。
あれの後だと、昨日の「シェーン」は、
少年と母親との話、ちょっとべたついた印象だな・・・。
ま、だからヒットしたんだな、日本では。
あのラストも、70年代から、
いろんなTVバラエティーで、ずっ~と、真似してたよな!
欽ちゃん番組だったか?
それとも「笑ってる場合ですよ!」だったか?
カムバック!と、
悲鳴と、「ジョーズ」のおびえるシーンを、交互に演じてた、コントをやってたのは・・・?
あれは、可笑しかったな・・・と。
名作ウエスタン、たまには皆、
スクリーンで、やってくれないかな・・・と。
本日、以上。
- 2009/07/01(水) 18:33:33|
- 劇場用映画
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