主水日記。
渡辺謙主演、テレ朝・ドラマスペシャル「刑事一代」、
土日2夜、連続放映があった。
土曜は、ピンク大賞開始までの待ち時間に、
ネットカフェで、途中の半分位を観て、
日曜の帰宅後は、後編を一通り、観れた。
冤罪の疑いや、未解決状態等の事件が、内容的に含まれる作品なので、
映画「初恋」の初公開や、泉谷しげる版の誘拐犯ドラマ(土曜ワイド枠)のリアル放映を、
既に観ている人間としては、やや複雑な思いも残ったのだが、
これは老刑事サイドの晩年回想、その原作付き、という形で進行するドラマなので、
ああいう描き方になるのは、やむをえない面も、あるのだろう・・・。
昭和時代ドラマとして、普通に観れば、
相当、力が入っていて、出来は、大いによろしい。
劇中、渡辺謙の刑事は、めったやたらに怒っており、
捜査班や本部のエリート組刑事達と、取っ組み合いの連続。
年中怒っている一方で、
人情に訴えた、証言再確認捜査や取調べも、きわめて印象的。
高橋克美の相棒刑事は、とてもいい、演じっぷりだった。
後半、主たる容疑をぬるぬる、のらくら、かわそうとする誘拐容疑者との、
切迫した取調べシーンは、必見ものの・・・すごさ。
今回の容疑者役も、なかなか、やるもんだな・・・と。
その分、聞き手役の記者と女性カメラマンが、<昭和>の顔でないためか、
幾分普通?に見えてしまうのも、やむを得ないところだろうか・・・?
三億円事件以降、「人間」としての犯人像が変わった・・・というのは、
おそらく本当に、そうなんだろうな、と納得させられる。
ともあれ、大いに見ごたえのある、スペシャルドラマであった。
再放送、希望。
以上。
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- 2009/06/23(火) 00:07:17|
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