壱の、日記。
土曜、午後6時。高田馬場。
ご存知、BABACHOP。
月に一度の定例短編上映会、<B-DASH>。
800円、ワンドリンク付き。
例によって、関係者と知人中心、そして新人観客も若干。
前半がリバイバル再見作、後半が新作上映。
数十秒から30分までの、短い作品のみなので、
観るのは大分、楽である。
司会の誘導もあり、徐々に、つっこみ大会になってゆく。
高橋玄監督作品集、再見。
全部で約10分。
まずは一同、笑ってポン!なり。
「糸電話」:規模は、でかいな。
「決闘シリーズ」:よくあるシーン・アラカルト。おいしい。
連続襲撃技には、笑える。
「小市民男(こいちたみお)の大冒険」:放置人間が、ちょっといい。
「たいくつな二人」:それじゃしりとりに、ならんだろ~!笑う。
中村幸一監督「た-さんシリーズ」(計30分):
これも、久しぶり。
プロポーズ篇・もっちゃんの疑惑篇・新婚旅行篇。
眼鏡青年たーくんと、眼鏡女性もっちゃんの、
恋仲シリーズ、3部構成。
80~90年代初期風、陽光淡き、ライトポップ調フィルム。
彼女が外国語?を言い間違えて、彼が直すところや、
(ハーイ!だけで外資系は、無理っす・・・の声)
2作目で弁当を渡す、とんでもない場所、
(そこはまずいっしょ~!の声)
フォークダンス、
(わが小学生時代が浮かぶ・・・の声)
アルバムと昔の女の子についての言い訳、
(いや、あれは女装じゃ、ないっしょ!の声)
彼女のべらんめえ台詞取調べ、
(まじにやられたら、こわいだろうな・・・の声)
雨天でも乗るボート(なぜそこまで?の声)、
妙に陽気な幽霊(おじゃまだよ!の声)などに、
皆、軽く笑う。
いや~、平和だな~。明るいな。
あの時代の一部に、まだあった、
一種無条件な明るさは、どこへ行ったんだろう・・・?と。
宮崎英輝監督「おいしい野郎」(15分):電丼上映会初参加以来。
愉快痛快、TV時代劇調。
忍者チャンバラヒーロー、「赤影」の影響下で、
明朗かつ軽妙に、遊ぶ、遊ぶ。
赤一色、黒一色のバックに人物、
スモークがふんだん、かなりけむたそうな、現場・・・!
敵集団の走行行列に、場内、爆笑起きる。
談笑する皆の、一致した意見は、
お雪役の星野佳世さんは、
あの頃から、ああだったんだな~、と。
そして又一時、童心に返るのだった。
後半、新作。
渡辺隆紀監督「ハッピーバースデイ」(3分):
ひとりぼっちで暮らしている、青年の、つぶやき。
今日誕生日だけど、周囲に彼を祝う人は、誰も居ない・・・孤独。
せめてもと、鍵盤でバースデイ曲を弾き、
世界中の同じ誕生日の人々を、ひっそりと祝う、
というだけの、シンプルな1本。
寂しいといえば寂しいが、人は普段、大抵はそういうもので。
まあ、そんなに心配はないもんだが、いい奴だな・・・と。
企画制作Dio Apos「77X」(21分)
ゲーセン?でスロットに興じ、そこで知りあった女の子と、
いきつけのバーで再会する、
バンドマン青年のライブ三昧な日常を、軽くスケッチ。
半分はバンドの、ライブ記録&PV。
バーの店長が・・・ちょっと意外キャラ、だった。
あれは、予想しなかったな。
ラスト。
佐藤福太郎監督「寂しいと死んじゃうの?」
・・・と、案内には書いてあったが、タイトル変更があり、
実際にかかった映画では、、
「しあわせならたいどでしめそうよ」に、なっていた。
父一人子一人、転校してきた、小学生の女の子が主役。
学校の檻にいる、ウサギが動くので、数え切れない、とぼやく。
この女の子が、帰り道のブランコで、
ひとりぼっちの青年を・・・拾う。
こういう映画で、ありそうなパターンは、
ロリ犯罪?誘拐旅・・・?!なのだが、
ここでは逆で、青年が自分をさらってくれ、と言い出し、
河原のダンボールに一時住み、少女と対話し、食事をもらっている。
つかの間の交流、だがある日、別れの時が来て・・・。
娘を心配する、工場勤めの父親には、「おきづかいなく!」と言い、
他の大人達にも、「こどもみたい!」などと言い放ち、
逆に大人を気遣う?台詞が多く、
スタンダードながら、いちいち笑わせる。
作文のシーン、先生の戸惑い方が・・・やっぱり、笑ってしまう・・・。
(子役大勢シーンは、撮影が、一苦労だろうなあ・・・?の声)
年表と自分史をそらんじ、歌いながら叫ぶ青年、
教室で、急に叫ぶ少女、などのシーンに、
一時、切なき寂寞感が迫る。
平気だい!と言いながらも、人はどこか強がって、そう言うもの。
ラストには、ちょっと、ほっとするものが・・・と。
この夜も、打ち上げ会に残り、
皆と大いに、語らうのだった。
以上。
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- 2009/03/22(日) 01:51:10|
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