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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

ゲルゲーゲル・ダークプライド

壱の、日記。


水曜、祝日。非番。
17時より、阿佐ヶ谷ギャラリー・スペース煌翔(コウショー)へ。

JR南口側、ケヤキ通り近辺にある、
家屋内を一部、改造したとおぼしき、上映ルーム。

<シネマトレイン上映週間 シネトレ・シネフェスタ2009>、初日。

この日のプログラムは、午後1時より、
藤原章監督クロニクル、新作含む3本、
「ラッパー慕情」、「ヒミコさん」、
および「ダンプねえちゃんとホルモン大王」の、連続上映と、
夜7時半からの、
8ミリ時代の映画セレクション・<FILM夜噺>第一夜。

ワンプログラム・1000円。2回券は1500円。
初日は、午後5時の回より、参加す。
(注*2/11(水)~2/15(日)まで、開催中)

場内は内装が白っぽく、明るい。
前方に、スクリーン。
椅子はかつてのシネマキャバレー同様、
パイプ椅子・座布団等ありで、約50席。
金属の支柱等が、部屋の中央左右に、2箇所あって、
ちょっと旧文芸座の、ル・ピリエを思い出させる・・・。

床の平らなミニスペースでは、よくある事なのだが、
満員になると、後方席からは、スクリーン前方の下半分が隠れる。
また映写機のすぐ前に、人が座るときなどに、
スクリーンが一部、人の頭で影に隠れるのが、難点か。
上映中、左右に頭を動かすときに、注意が必要なり。

(これも又、シネマキャバレー等で、学んだのだった・・・?の声)

さて、初日は満員の、場内。

藤原章監督の最新作、宮川ひろみ主演、
「ダンプねえちゃんとホルモン大王」は、
1時間50分、オールDV撮影。

例によって、もろに自主制作DV映画式であり、
一般世間的には、ノースター?映画。
劇団的芝居と素人芝居とが、ごった煮状態に投入されており、
彼らの風貌といい、ぞろっぺえな役どころといい、
端的にいえば、万事が、
でたらめで、ちょっと下品で、
かつ、むちゃくちゃで、荒っぽいのだが。

むしろそれゆえに、
そこんじょそこらの一般映画よりも、
数十倍は、面白い・・・のだ。
ズームの使い方や、編集、画面進行の弾むさまは、
勢いと、独特のリズムがあり、観ていて相当、愉快である。

ピラニア楽団(元・地球楽団、他)の、軽快な音楽が、
そのリズムをさらに、テンポよく感じさせてくれる効果を、発揮する。

主演女優、男勝りのねえちゃんに、なりきってる。
作り声の具合が、やや浮いているのだが、
おかげで芝居が、よりコミカルになり、余計におかしい・・・。
あの髪型、面白い。目立つなあ・・・。
藤子・A・不二雄漫画に、出てきそう。

「ヒミコさん」では高校生(!)役だった、ごうわく氏が、
とうとう、40代のニート兄貴役を・・・。
何だかちょっと、複雑な気持ちになる。
で、その妹役が、トックさんこと、徳元直子嬢。
いわゆる<妹分>役で、大いにはしゃぎ回り、目を引く。

そこへ、濃いヒゲを生やした、ケンカの<大王>?がやってきて、
九州不良版「ヒミコさん」?めいた語り口と、性豪ぶりで、
とにかく前半、大暴れ・・・。
これが、もう、絶句もの。

で、後半は・・・
いかに監督が、カンフー映画大好き!人間であるかを、
ひたすら観るための、
邪道・反則技満載、カンフー・リベンジ・エンタメ映画になっている。
師匠が、サモハン・キンポーみたいな役どころで、
もう、やりたい放題。
じつに、愉快痛快。
この辺、特に場内反応が良い。

かなり痛そう!な、ヒロインと敵との、終盤対決も含めて、
ジャッキー・チェンや、チャウ・シンチー映画のファンなら、
一種のパロとしても、結構、乗れる雰囲気なのではないか?と。
少なくとも小生には、大変、面白い映画だった。

いっそ、<男の墓場プロダクション>系列の作品あたりと、
同時上映?なんてのは、どうかしらん、などと。
ああ、シネマ下北沢が、今あったらな・・・。

7時以降、夜の部には、10人ほど残る。
昼間から残って、全部観ている、という人も居る。
(どうも、お疲れ様です・・・の声)

8ミリ映写機を使っての、短編回顧特集。
ただし一部は、DVに起こしての上映。


藤原章監督「超人」(再見):

高校生、カラテ映画でアチョ~!あるのみ。
漢字体まで入って、それらしく。
コミカルな中、結構、体張ってる。
ラオウ伝?な悪役や、歌に、笑う。
これが今に、つながってるんだな~。


園子温監督「ラブ・ソング」(多分再見):

廃屋の部屋で、男が目覚めて、
歯をガラスで(!)磨いて、(あぶねえよ!の声・・・)
着替えて、だ~っと走って・・・。
以後はその行動を、じーっと観ているしか、なくなる。
「愛のむきだし」というより、「部屋/ROOM」の原点。


大西健児監督「ハート・キャンディ」(おそらく再見):
男女肉体の、極度な局部アップと、
速いテンポで巡る大空の風景、対比がすごい・・・。


(作者不明)「どうするの」(もしや再見?):
のどかな一服、特に筋なし、
清涼剤の、風景スケッチ集。

内村茂太監督「僕の新婚旅行」(きっと再見?):
のどかな、お引越しと旅行記、
ほのぼの日記帳風、
夫と妻と、猫探しの、小粋な散策物語。

なにわ天閣監督「想い出のコペンハーゲン」(確実に再見):
最後に、これ。やっぱり、ウケてた・・・!


夜10時過ぎ、終映。
帰路につく。


以上。

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  1. 2009/02/12(木) 00:17:23|
  2. インディーズムービー
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