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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

二十面相VS仕事人

政の、日記。


やっと今頃、まともに正月映画を、観れた・・・。

「K-20 怪人二十面相・伝」。

例により、原作を一切読まずに、一気に観たら・・・。
予告編でも触れていた通り、
従来の「少年探偵団」世界とは、平行世界に、設定されている。

そのことにより、
明智探偵や小林少年が、かなり、皮肉混じりな性格を見せたり、
いつもの探偵団モノとは、裏返しの視点が、見れる。
「少林少女」や「チームバチスタの栄光(TV版)」の仲村トオルを、
呼んだ訳が、よくわかった。

又、平行世界にする事で、
二十面相出現をめぐる、昭和レトロ調世界が、
より自由なイメージの広がりを、見せる形になっているのが、面白い。
まさしく、電気紙芝居の世界。

実際、白黒TVさえ無ければ、
戦前の昭和帝都として見せても、決して不思議ではない、有り様。
まあ、そうなると時代考証が、うるさくなるだろうけど。
(劇場・DVD版で、
戦前昭和世界版「シルバー仮面」も、あったな・・・の声)

最初の冤罪・取調べシーンが、
見ていて痛そうで、ちとつらかったが・・・。
その後は、かなり楽しめる、ダーク・ヒーロー活劇になっていた。
金城武、やるじゃん。
ジャッキー・チェンが歳ならば、あなたが大いに、やんなさい!

監督は明らかに、
階級制度や、貧富格差に対する、反抗精神の象徴として、
敵対する2タイプの人物を、設定している。
CG合成といい、コスチューム・スタイルといい、
まったく、怪傑ゾロや、バットマンの延長上にある、ダークヒーロー。
(ルパン3世は・・・あいつは、結構富豪じゃなかった?の声)

変装・・・これがなけりゃ、二十面相じゃない。
全くの別人に一時、なりきる事。
おそらく誰しもが、なんとなく持っている、
願望の、象徴。
劇中で見せた、あの顔だって、本当の顔かどうか?

特に中盤以降の、令嬢がからんでからの、コミカル演出!
そう、こういうのを、待ってたんだよ。ずっと。
こうでなくちゃ、いけない!というシーンを、
全部、やってくれているのが、嬉しい。

しかし、松たか子の令嬢、
あそこまでやってくれるとは!サイコーだね。
もう、おかしくって。
源さんは別として、アレ以上のパートナー役は、いないでしょう。
某フジ系ドラマでも、結構、あけすけな役、やってたよね・・・。

二つだけ、気になる事が。

源さん、どうやって、逃げたの・・・?
後の現場検証は、一体、どうなってたの・・・?

それと、ストリート・チルドレン達の活躍に、
スポットが当たる分、
エリートくさい?とはいえ、<少年探偵団>自体の、
出番が少ないのは、ちょいと、不満だった・・・。


でもまあ、これはこれで、
結構楽しめて、スカッとしたな。
やっぱり観といて、よかった。


以上。





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  1. 2009/01/15(木) 23:25:15|
  2. 劇場用映画
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