秀の、日記。
その後、観れた劇場用映画。
「パコと魔法の絵本」:
15日(土)、新宿ピカデリーにて。
あ、ありえねえ・・・・・!
こんな、ギッタギタな、自己顕示連中だらけの、変な病院。
張子だらけのようなCG・セットといい、
「下妻物語」の中島監督にふさわしい、
ギタギタ感たっぷりの、世界構築。
出てくる奴が皆、野放図なほどに、
典型的舞台劇、強引演技の連発で、
騒々しいこと、おびただしい
場面はいわば、全面躁うつ?状態に。
ところどころで、本筋と関係ないギャグをとばす、
阿部サダヲが、笑わせる。
競争社会の申し子のごとき、えぐい経営者老人が、
1日経てば昨日の記憶を失う、入院中の少女と触れ合ううちに、
ある、繊細かつ人間らしい行動に出るのが、愉快。
でも、でも、くやしいけど、ちょい泣かせるぜ・・・。
福間健二監督「岡山の娘」:
11/22(土)、ポレポレ東中野レイトショーにて。
(監督トーク有り)
詩を映画化、というよりは、
朗読詩のメディアとしてDV撮影の劇がある、というもの。
出演者はほぼ皆、素人。
全般にゆっくりゆっくりで、
きわめて、平坦な印象だが、
ところどころ、自転車の動きが三段活用?したり、
人物を追うキャメラが、
一度人物を追い越して、又逆戻りしたり、
ピントのぼかされた、ヒロインの遠影が故意に映されたり、
インターミッション・タイム?で急に、
真っ赤な画面内で、
演者たちが、うじゃじゃけた芝居を始めたり、と、
画面に、ごくさざ波程度とはいえ、時折フッ、と、
かすかな映画的<揺らぎ>を見せるのが、ちょっと面白い。
「ザ・タイガーズ 華麗なる招待」:
23日(日)早朝、モーニングショーに立ち寄る。1300円。
よくあるドラマ展開で、
田舎のぼんぼん高校生達が、家出上京して、
いくつかの困難を乗り越えて、バンドスターを目指す、
という、いかにもな、GSバンド出世談。
追ってくる担任教師が、後の水戸黄門こと西村晃で、
かなり、バイタリティーがある役。
タイガースの名曲が、たっぷり聴ける。
TV番組式でカラフルな、ダンサーズ衣装が、おもしろい。
ジュリーの白い衣装がいかにもで、場内の一部女性、笑う。
あれで野原を駆ければ、ねえ・・・。
獄中?シーンが、洋画風ミュージカルになるのが、楽しい。
コミカル・シーンに<チョコレートは明治>CM曲が入るのは、
多分既に、このユニットのCMが、放送中だったからだろう。
「GSワンダーランド」:
23日(日)夜の帰り、
新宿シネマートに立ち寄る。前売り消化。
1960年代後半、わずか3年ほどのGSバンド・ブーム。
そこにもし、秘かに(?)女性メンバーの、
混ぜられたGSバンドが、売り出されて居たら?という話。
栗山千明、この役、ドンピシャ。
明らかに、なつかし番組等で噂に聞く、
失神バンド・モッブスが、モデル。
本田隆一監督らしい、<ねじれたエロ男>的ネタには、
やや欠けるきらいが、あるのだが。
当時の歌謡界の対応混迷振り、
GSファン女性達(「だんだん」マナカナ!)の熱狂ぶり、
イヤミな先輩ロックバンド(リーダーは「バッチギ」番長!)の迷走ぶりが、
ドタバタ調でコミカルに、軽快なテンポで、描かれてゆく。
武田真治の企画者、結構いい奴・・・!泣かせるぜ。
眺めてるだけでも絵的に、すこぶる面白い!
サイケというのか、カラフル・ファッションが、楽しい。
温水洋一ら中年バンド・チームの活躍?も、ユーモラス。
ラストが、お見事。
以上。
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- 2008/11/24(月) 00:28:07|
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