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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

もしも超特急が引退したら

弐の、日記。


きょうで、だんごっ鼻の、0型新幹線車両が、
定期運行から、 完全引退だそうな。
もうすぐ、最後の1本が、博多駅に付くはずだ。

俺達、後期昭和っ子にとっては、
<ひかり号・こだま号>っていうと、あれだったからねえ。
時速250キロ、って歌で、覚えたんだよな。

大阪万博で、親父たちに連れられて、初めて乗ったっけ。
ビュッフェって、食堂車、初めて見たんだよ。
よく、ゆれててね。

そうそう、アニメの「天才バカボン」にも、
ひかり号が好きな迷子が、出てきたな。

あと、岡山開業の時の、
「私ね、私、走りますよ!」パペット会見CM、
あれまでが、俺らのイメージだからね・・・。

あれからさ、九州まで開通するとさ、
新聞の、<USO放送>みたいな投稿欄に、よく出てたんだ。
「やれやれ、また九州が、遠くなったか」っていう、
<急行常連>のぼやきが、さ。
料金高いもんな、やっぱり。

今のとんがった、シャープペンみたいな、
<のぞみ>って新幹線、
いまだに、何か、なじめないんだよね・・・。

二十歳になってから、
どっかの名画座で、
「新幹線大爆破」観てたら、
昔聞いたような、びゅわーン!の歌、
震え声で歌ってる、コメディアンが、いたっけな。
誰だっけ、あれ?芦屋小雁?


ああ、また、昭和が、遠くなるねえ・・・。


以上。 [もしも超特急が引退したら]の続きを読む
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  1. 2008/11/30(日) 18:30:27|
  2. ニュース
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<急報>

訃報、です。

書くのも、つらいのですが。

たった今、P-kraftのHPを、見たら・・・

泉常夫監督、26日に急病の為、
逝去の報が、出ていました。
ちょうど今、告別式を、執り行なっているらしい・・・。


なんてこった。
う、嘘だ・・・あの人が。
とても、信じられない・・・。
誰か、嘘だと、云ってくれ・・・・・。
早すぎる。いくらなんでも、そんな・・・。

ケースこそ、おそらくはまったく違えども、
「プリュレ」の監督のごとき事態が、
知人の間に、起きてしまうなんて。

今、すごいショックです。
もう、あかん。駄目だ・・・・・。
しばらくは、死に関する映画を、観る元気が、出そうにない・・・。


トリウッドで観た、小津風味を思わせる家庭劇、
「DIVIDE?」。

痛快エンタメ・ガンアクション、
「YES WAY OUT」。

自主映画界オールスター出演の、長編エンタメ作、
「バカブロッサム!馬鹿風呂」・・・・・。

泉監督作品との、観客としてのかかわりでは、
楽しかった思い出ばかりが、あります。

P-kraftの、福島監督作品をはじめ、
他の監督作品でも、照明等、ずっとスタッフでしたし。
あの方の居ない,P-kraft関連上映など、考えられない・・・・・。

今は、ただ、
心より、ご冥福を、お祈り申し上げます。






[<急報>]の続きを読む
  1. 2008/11/30(日) 15:59:47|
  2. インディーズムービー
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もしもPCメール送信が苦手だったら

只今より、ブログ内記者会見を、行ないます。
(なんだろう?ざわざわ・・・・・の声)


え~、代表代行秘書、です。


当ブログ代表者、アWorker.より、メッセ-ジです。
読み上げます。

(一同、ごくり・・・の声)


ああ、又だ・・・。
やっちまった。
予約席が必要なイベントの、
PCメール予約送信に、失敗してしまった・・・。

今日、そのイベントなんですが、
今から行っても、もう、間に会わないんです・・・。
くやしいげど、参加は、断念します・・・。
がっくり、です。

(あちゃ~!の声)
(また、やったのかよ!の声・・・)


新宿で、「いかがですか?」と誘ってくださった方、
せっかくお誘いくださったのに、
伺えなくなって、ごめんなさい。
是非、又の機会には、改めてご連絡くださいね。
そちらのブログは、最近よく、見ておりますから。

(しっかりしろよ、ほんまに・・・!の声)


いつも思ってたんだけども、
PCメール予約って、
失礼のないように、きちんと書き上げるのが、
手間がかかる割に、
締め切りまでの送信成功率が、
意外と、低いんですよね・・・。
あれで、毎度毎度、
イライラが募って、しまうんですよね。

PC検索自体は、調子がいいので、
これはあきらかに、小生めの、
技術的不慣れ・苦手のせいです。
もう、抽選以前の、問題ですよ・・・。

これだから、俺のようなアナロギアン人間は・・・と、
今朝も、ぶつぶつ、つぶやいてます。
もう、当分は、PCメール予約なんて、キライさァ~!!
と、しくしく泣いてます・・・。

(そりゃ、余程、下手なんだな・・・の声)


あ、それと、今日は決意表明が、あります。

(え、まだ何かあるの・・・・・?の声)

こちらもせっかく、いろいろとお誘いが、ありましたので、
あらゆる角度から、検討した結果・・・、
小生、ある一大決意を、いたしました。

(・・・そ、それは?の声)


ミクシィ・・・・・・やります!!!
ついに、やる気に、なりました。
プラス思考。わーい。

(あ、それかァ~!の声)
(出たね~!の声)
(オープン化前に、よく決意したなあ・・・の声)


・・・・・が。
ここで又も、昭和原人アナロギアン的、一大問題が派生。
(・・・・え?の声)

とうにご存知の方も、一部おられるでしょうが、
実は、小生・・・
携帯、所持していないんです・・・!!

(が~ん!!の声・・・一同、絶句)


はい、持ってません。1個も。
生活上、まったく、必要じゃなかったので。
ずっと、そんな暮らしだったんです・・・。

これでは、諸般の事情?により、
携帯経由の移行による、
スムーズなミクシィ参加は、できませんよね・・・。
PCオンリーで入れれば、一番いいんですが。

そうです、今、PCメールしか、使えない状況なんですよね。
無いと勿論、困るけれども、
何かと使いにくい、あのPCメールしか・・・。
PCのフリーアドでは、ミクシィには入れないとも、
聞いていますし・・・。

ああ、ショック。
ロボパー、崩れる・・・がしゃがしゃ。
さて、困ったな。どうしたものか・・・?

まずは、携帯を選んで、契約しないと、いけないですね・・・。
そして専用アド、作らないと。

どこのどれにすれば、いいんだろう?
最低限、どの程度の機能が必要だろうか?
月額予算は、いかほど?


普通は、順序がまったく、逆なんだろうなあ・・・と。
ううむ、ネットツール世界に、
こんな思いがけぬバリヤーが、待ち受けていようとは。

でも、ミクシィやりたい!是非やりたい。
早く未知の世界に、飛び込んでみたい!!
大海原に、俺は出る!!ワンピースのように。
待て、次号報告!

(やれやれ、いつになるやら?の声・・・)
(また、変なところへ、ツッ込むなよ!の声・・・)


というわけで、
若干傷心ながらも、身動きはしている、
代表者は、本日、心の休日といたします。
皆様、あしからず、ご了承ください。

(携帯、買えよ~!の声・・・)
(PCメール、練習しろよ~!の声・・・)


以上で、会見を、終わります。
ありがとうございました。







  1. 2008/11/30(日) 09:49:57|
  2. トーク
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もしも酉の市の近所が喜劇だったら

壱の、日記。


土曜は半日、仕事。
昼飯後、都心部へ出る。


午後はまず、京橋のフィルムセンターに、行く。

<東京フィルメックス>連動企画。
前期必殺シリーズでも、その大胆かつ凝った手腕で知られた、
蔵原惟善監督、追悼企画。

以前観たものだが、久しぶりに観たくなって、
浅丘ルリ子主演、三島由紀夫の文芸映画、
「愛の渇き」を、鑑賞。

これ、白黒映画で。
しょっぱなから、カットつなぎが絶妙で、テンポがいいのだ。
すごくアクティブで、エネルギッシュ。
空撮から、急に食卓を天井からとらえるシーンに移ったり、
只者じゃない、蔵原流。

浅丘ルリ子の三男未亡人、美しく、
えらそうなくせに、どこか憎めない役。
気絶シーン、義父とのベッド・シーンと、
当時の日活映画の、露出度にしては?すこぶる色っぽい。
メイン・テーマの男女関係論は、山内明のギリシャ系学者が解説し、
ついには、一席ぶつ。

普通のよろめきドラマでは、女がどんどん進化して、
男が置いていかれるパターンが多いが、
この映画は、真逆。
彼女に、思い込みの心理爆走を誘発させる、
屋敷の下男が、一枚上手なのだ。
お手伝いとの騒動さえも、けろっとして、受け流す。

演じるは、なんと、石立鉄男!
もじゃもじゃ頭で、「気まぐれ天使」「水もれ甲介」などの、
コミカルTVドラマに主演する前に、
こ~んな役の時代が、あったとは・・・。
知らぬものは、まず、仰天するだろう。

カメラワークと編集の切れ味、美的感覚、
映画ファンなら必見の、傑作。


さて、夜18時前からは、新宿。
おりしも、三の酉(とり)で、花園神社は、
きらびやかな句までの飾りつけ、
商売繁盛の拍手とともに、にぎわっている。

そのすぐ後ろにある、新宿ゴールデン街劇場。
ここで、愉快な小舞台劇が、上演されていた。

<藤井紅葉プロデュース>、窪田あつこ脚本・演出、
「集合と解散の繰り返し」。

以前から、<シネマキャバレー>等で会っていた、
林勝己氏が、出演者の一人なのだ。
この夜が、楽日。

5本のコント芝居と、ゲストトーク。
時折たかれるスモークが、ちょっと怪しさを、そそる。
出演俳優・女優陣には、なんというか、
印象としてある種の、可愛らしさがあるのが、いい。

「ひょうきん族」と「冗談画報」を合わせた様な、
軽快なる面白さが、確かに、あった。
各パートの締めに、何かもう一つ、
ダメ押しで笑わせる、台詞とリアクションが、
さらっと入ると、さらに良いのだが。


1本目、
セラピスト病院らしき、一室の劇。
各人、消しゴム、非常口表示の走る人型、洗濯機・・・
などなどに、こだわりを持ちすぎて、
少々イカレてきてる、男女数名の、ナンセンス対話。
客席に向けて、やたらに腰を振る某女優が、笑いを誘う。
これぞ、奥の手?

2本目、男1人、女3人の道端劇。

一見能天気だが、すぐ死にたがる、
半ズボンのニート青年(少年?)に、
就職のアドバイスをする、3人の男女。

先のことがわからないのに、なぜ、働くの?という、
ニート君の問いかけには、ちと、身につまされるものが・・・。
オチが割と、普通だった。

3本目、男女4人で、電車内のコント。

OLが普通に、隣に立ってる乗客の、
先生と女子学生の会話を、聞いていたら・・・

あれ?先生、何やってんの?何で?
だんだん、シュールなウルトラQの世界へ、入ってゆくのです・・・。
何星人だって?メトロン?

乗客の皆様、車内では、
激しすぎる妄想は、やめましょう・・・。


4本目、
いわゆる、お見合いダンス・パーティー会場の、話。

いきなりのダンスシーンが、
チロリアン?みたいで、既に可笑しい。
モテモテ、高収入社長(林氏!)、
あまりのキザ振りに、皆、爆笑。

そして、途中から、
会場内の、すべてを仕切ったのは、
遊びつかれた?40代女性会員だった。

あまりのパワフルさに、一同も、
観客も、もう、たじたじ・・・・・。
笑わせるけど、こええ~。

助手女性は、さらに、一枚上手だった・・・?
悲喜劇とはまさに、この事だ・・・・?!

教訓。
いい女とは、女優だ・・・?


一時、トーク入る。

ダンス他演出の、窪田女史。初対面。
なるほど、喜劇がお好みらしい感じの、爆走トークで。
すこぶる、元気がいい。
深夜ラジオとか、合いそうな人だ。

ゲストは、とある映画・ビデオ監督、とだけ言っておく。
この方は、まあ、しゃべりよりも撮る人、なのだろう。

ラスト、5本目。
司会男女がのっけから、しょっちゅうせき込んでいて、
進行もバタバタ、がたがたの、
世界演劇コンペ・フェスティバル・リハーサル。

応募者・参加団体は少なく、
主催者側の、自画自賛色が強すぎるため、
参加者達は、呆れてしまう・・・・・。

主催者側チームの演者で、さっそうと出てきたのは、
またも、窪田女史。
ほとんど、この人に、
カラオケと、ギリシャ神話劇と、
パワフル・ダンスを、させるためのシーンで、
大いに、笑わせる。


結論。
企画者女優・藤井紅葉は、勿論、
困り顔の、よく似合う?役で、自ら、好演。

だが、この劇団、
最終兵器は、やはり・・・
窪田女史、その人、なのだった・・・。


前売り3000円、当日3200円。
この笑いで、元は十分、取れていたのだった。

以上。









  1. 2008/11/29(土) 22:42:02|
  2. 演劇
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もしも物理学者が忍者になったら

政の、日記。


ああ、テレ朝「八丁堀の七人」、再放送終わったな・・・。
格好良すぎるぜ、城門前の直訴!
あれこそ同心の、真の誉れってやつだろうだぜ。フッ。
ま、どっかの、よ~く知ってる、南町八丁堀同心には、
無理だろうけどな・・・。


さて、しばらくはチバテレの、「仕事人」左門篇も、休みのようだ。
やっと秀の歌が、入ってきたな・・・。
「いま走れ!いま生きろ!」ってな。

毎週、3本も4本も放送やってると、
劇中の季節変化が、もう、早い、早い。
ついこの前までは、
正月の火消しに、三河漫才の話だったのにな。
今じゃ、ひな祭りに、花見準備。


で、来年待ち遠しいのは、
正月4日の「必殺」スペシャルと、
9日(金曜)からの、「必殺仕事人2009」だな・・・!


・・・何、谷村美月が、
1月からの「必殺仕事人2009」で、忍者役に決定だと?
玉櫛(水川あさみ)の妹・如月役で、くの一になる、って?

あの、「生物彗星WOO」の主役で、
映画館の海賊キャンペーンPRで、黒い涙流してて、
「神様のパズル」じゃ物理学の天才役だった、谷村美月か?

ほう。そりゃ、すばらしいね。
あいつは結構演技派で、悩むワル役にも、使える女優だからな。
「影の軍団」なんか、ぴったりじゃねえかな?

小五郎や、涼次、源太、そして八丁堀の主水・・・
あいつらとのからみが、どうなるのか、楽しみだな。
大いに、期待させてもらうぜ。フッ。

じゃあな。

以上。
  1. 2008/11/28(金) 21:40:59|
  2. 時代劇
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もしも自主女優が「監督よ」と泣いたら

続・主水日記。


24日、朝より出発、
新宿経由、京王線で、聖蹟桜ケ丘へ向かう。

駅前より、関戸公民館。
エレベーターで、ヴィータホールへ。

自主中篇・長編映画の、コンペ・ノミネート5作品上映会。
<第9回 TAMA NEW WAVE>。


ここで、予想だにせぬ、
ハプニングが、あった・・・。

軽い携帯昼食をはさんで、次々とクリアー、
ロビーにて知人らと、談笑。
4本目までは、ほぼ順調に消化。

が、次の休憩後、5本目を鑑賞中、
連日の強行軍がたたったか、体調が不良に。
やむを得ず、途中20分ほど、一時退出。
無念・・・。
戻って後半を観たが、筋は大体理解出来た・・・はず。

ボリュームの重厚なる、長時間の上映会なので、
体調管理には十分、気をつけていたのだが、
気温低下と、胃腸の年齢には、勝てなかったようだ・・・。
何だか、アルプス登山にでも来たような、気分になった。

以下、観たままを、記す。


[候補作]:


星崎久美子監督「茜さす部屋」:

30歳前、派遣OL・マキ。
取引先のキャリアOL姉さんに、
実は、小説売り込みするも報われぬ、
バイト生活の恋人男性と、同居中。

実家帰省で再会した、役場の幼馴染男性や、
子供を持った妹、
一緒に酒を飲み、「あなたは結婚がいい・・・」とすすめるキャリアOL、
その部下で、思わぬ一面を見せる、
男性社員(津田寛治)。

彼らの影響もあって、
「もし、私が彼の子を持ったら・・・」と思いつめたヒロイン。
一見して滑稽だが、
涙ぐましいまでの奮闘努力で、
子作り路線を、目指すのだが・・・。

主役女優の、いかにも困惑げな表情が、
いちいち可笑しい。
切実な問題を、コメディすれすれにまで、
ユーモラスに表現、活写するセンスの良さ。

自主枠だけで済ますのは、もったいない、
ユーモラスな悲喜劇、佳作。
ミニシアターで劇場公開したら、
女性客が、かなり集まるのではないか?


木村文洋監督「へばの」:

陰影の中、いきなり、
主演女優のヌード・シーンで、驚かす。
まもなく、ピンク映画でおなじみの、吉岡睦雄が登場し、
ああ、と納得す。

雪深い東北の寒村、
この2人が若夫婦で、女の父と語らう。

男と義父はともに、ある核燃料処理施設の職員だった。
が、ある日、その施設で事故が、発生してしまう・・・。
この状況下で、子供を作っていいのだろうか?
と思い悩む、2人。

結局、別れてしまう2人だが、
女の父の死により、運命の熱烈再会をする。
だが、時は既に、経ちすぎていた・・・。

全篇ずーずー弁の台詞が、
聞き取りにくく、分かり難いのだが、
あれはあれで、音楽のような味わいが、あったりする。
特に父親役のそれには、優しい味わいがある。
題名は、おそらく、「じゃあね・・・」位の意味か。

真冬の廃屋や車内での、情交シーン撮影は、
いかにも寒く、つらそうだ・・・。
自転車に乗って、某ヒットソングを口ずさむ、
主演女優の歌声が、切なく響く・・・。

ATGの社会派映画や、
神代辰巳・工藤栄一監督作品を思わせる、
陰影・逆光等、画面の引き締まり方が、ぐっとくる。
コクのある、相当な力作。

だが、それでも終盤の、
反社会的行為と報復の暗示シーンは、要らなかったのではないか。
(・・・やりたかったんだろうな・・・の声)

あれは、できれば無い方が、後味がよかったのだが・・・。
知らぬは、子供らばかりなり・・・。


江藤有吾監督「ハロー・グッバイ」:

にわか女性家庭教師と、不登校気味の女子高生。
TVドラマでも、よくありそうな組み合わせだが。
変わっているのは、2人が義姉妹であり、
一方がそれを、知らないこと・・・。

ホームまで来ているのに、電車に乗ろうとしない、ヒロイン。
うつ病気味で、同居する母親に内緒で、OL仕事をやめ、
セラピスト(演じるは、佐藤圭作監督)に通っている、眼鏡女性。

ある時、かつて離婚した父(石川謙)と、姉に呼びだされ、
再婚後の父の娘を、家庭教師として面倒見てくれ、と頼まれる。
ただし、姉であることは、当人には伏せておいて、と・・・。
どうやら、父親の手に余る、娘らしい。

会ってみると、なるほど、
ひとくせありそうな、小娘だ・・・。
(小娘、って時代劇じゃね~ぞ!の声・・・)

ずばり、ディスコミュニケーションが、テーマ。
全編が、人間関係のこじれについての、映画。
ゆえに、筋はあまり、楽しいものではない。

父と子、実は理解しあえていない、悲劇。
母には本音を言えずにいて、後でこじれて。

女子高生の、同級生との軋轢(あつれき)・孤立。
元同僚男性と元OLの間も、
いい関係のはずが、だんだん、とんでもない事に・・・。

それを独自修正しようと、妹側がまた、
やってはいけない、脅しまがいを。
おかげで公園では、やばい事件が発生し・・・!

あれもこれも、こじれて、こじれて・・・・・
ああ、もう、やんなっちまう!!という話。

人物の弾む動きは、きわめて良く、
画面・場面のテンポも、かなり良い。

ただ、何しろ、この展開なもので、
全体に、明るさに欠けるのも、事実で・・・。
<ドリフと扉>の話など、
ユーモラスなシーンも、若干、あるのだが。

それらのギッタギタ展開の果てに、
路上に寝たまま通話する、苦笑シーンが、来る。
番地を見ろ、番地を!と、ツッコミたくなった。

終盤、妹の言動等に、若干の疑問?もあるのだが、
現代的人間関係を分析し、象徴するドラマとしては、
わかりやすく、かつ、すぐれている。


加治屋彰人監督「chain」:

最近珍しい、オール・フィルム作品。
寒々しい、くすんだ画面が、
何というか、わびしさをそそる。

クラスメート同士の、女子高生2人。
2人の周囲でふざける、同級生たち。
その学校の、女性教師と、その主人。
その主人が勤める工場の、
最早リストラ寸前の、同僚工員。


彼らの、心理的にかなりハードな日常生活が、
互いに知らぬまま、交差を繰り返す。
援助交際疑惑、クラスメート孤立、家庭崩壊、
友情再確認、進路指導、等の騒動をからめながら、
あたかも女子高版「金八先生」のごとく、
泣かせる芝居入りで、淡々と、かつ力強く、演じられてゆく。

そうした彼らの、日常延長上の果てに、
待って居たものは・・・・・
某有名刑事ドラマも、真っ青の・・・
これ以上は無い、悲惨で痛ましい、結末だった・・・!
これも又、
ディスコミュニケーションがもたらす、悲劇なのか・・・?

さすがにこれは、きつかった・・・。


松村真吾監督「太陽が嫌い」:

関西風の、優しそうな素人おばちゃんが、主役女優。

ファーストシーンからいきなり、同居中の息子と2人、
這って出てくるのがちょっと可笑しいが、
すぐに、息子が関西弁で母親を殴り始めるので、
気分が、引く。

ドラマ進行の模様からして、
母親は息子よりも、
近所の往来で演説している、
若き選挙候補らしき男とのほうが、仲が良いらしい・・・。
「弱い立場の人々を、救いたいんです!」と、
通行人達に、アピールしている。

当然、むくれる息子。
彼と2人、食事を摂りながら、
「お前は昔、俺に、競争社会の真実を、
思い知らせてくれた奴じゃないか!」
と、冷ややかに非難する。

後半、母親が往来に現れると急に、
演説の調子が悪くなってくる、候補者青年。
中途で、何かあった模様・・・。

そして、ついに母と息子が、
自宅の台所で、一大対決!となる・・・。
ここの長回しシーンが、
抜き差しならぬ緊張感を、そそる。
このシーンのために、ドラマのすべてが、ある。

感情表現は、あえて押さえ気味に、
緊張感を、最後まで引っ張る、力量。
静かなる感銘を呼ぶ、佳作。


5作品上映終了、18時16分過ぎ頃。

しかし、これで終わり!では、さすがに、
連休最後の、幕引きの気分が、
いささか、どんよりとなることだろう・・・。
となれば、する事は、一つだった。


ただちに、雨降りしきる中、
駅から準急に乗り、
新宿、中野経由にて、野方に直行す。

野方区民ホール。

吉本昌弘監督「カチンコ」、完成披露上映は、
招待券で、途中より入場。
既に後半部に、入っていた。

うって変わって、ぱっと明るい画面、
力演を含むも、全般に、
コミカルTVドラマ風の、ライトなやりとり芝居が、
手際よく、テンポよく展開していた。

故人の監督に代わり、
ピンチヒッターの、にわか女性監督。
主演・明佐奈、なかなか、華がある。
キャメラマンの懇切丁寧な、用語解説と指導を受けつつ、
トラブルだらけの撮影現場を、あれこれと工夫を凝らして、
乗り切ってゆく様子が、わかりやすく進行する。

エンタメ系自主映画の、常連俳優・女優が、
大挙出演する中・・・

御多聞にもれず、ここでも登場、
吉本組常連の自主女優・吉崎仁美。

キャメラマンの恋人役で、
憂いと泣きの芝居を、さりげなく好演し、
目立つ印象を、残す。
しかもこの泣きが、今回、
決めどころの肝、だったりする。

又、音楽も担当の岩瀬氏、
思いきりな、かつら女優?芝居には、吹き出した。

さて、これからどこまでゆくのか、この2人・・・?
今後がいよいよ、楽しみだ。

映画を見事に締めたのは、
皆様よくご存知の、自主女優・星野佳世。

真面目なシーンでも引き締めるが、
駄洒落のごとき?ラストには、場内、大ウケ。
あれは一体、どんな映画を、撮っていたんだろう・・・!?


できれば最初から、通しで観たかったのだが、
上映終了時には大分、気分は晴れ晴れとなっていた。
やっぱり、寄ってみて、よかった。

おなじみの、メンバーのみならず、
初対面の人や、お音楽関係者?も合流して、
例の改装した会場での、打ち上げ呑み会は、
すこぶる、楽しいものと、なったのだった・・・。


以上。





  1. 2008/11/26(水) 22:53:59|
  2. インディーズムービー
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もしも地下鉄通学が恥ずかしかったら

主水日記。


土曜以降の、連休中の動き。

いやはや、行きたい所と、観る作品が多くて、
しぼるのが、大変だった。
連日、もう、うれしい悲鳴だった・・・!

記していない分を、以下に記す。


23日、日曜。

朝、新宿でザ・タイガース映画。
軽い昼食の後、JR山手線。
慶応義塾大・三田祭へ。

売店・占いブース等、入りは相当、いい様子。
南校舎の落研公演が、<満員御礼>・札止め状態で、
落語を聴けなかったのが、心残り。

おりしも学内は、
学生自主映画上映会の、ラッシュ。
3箇所を回り、計9作品を拝見。

<シネマクラブ>では、
<シネマ秘宝館>で出品経験のある、
天野力A監督の、
人を食った、ブラックな笑いを得意とする、
傑作全集が、上映中。
3本を観る。
ひねくれてるが、それゆえに、愉快な内容。


別の団体では、3本を観る。
のどかというか、全体にカットが平坦で、テンポが悪く、
動きと変化に乏しい、という印象は否めなかった・・・。


さらに夕方は、西側のホールに移動。
[KEIO SHORT MOVIE FESTIVAL]。
16時半より、開始。

意外なほどに?客席の埋まりが、いい。
待ち時間から、繰り返し強く、
「前のほうへ、詰めて座ってくだfさい!」を連呼する、
司会の女子学生。
進行が、半ば、プロはだしである・・・。

講演者兼ゲスト審査員・堤幸彦監督列席の下、
学生達により、応募作17作から選び抜かれた、
3本の学生作品が上映され、
ここからグランプリ1作が、選ばれた・・・。

[候補作]

家谷直嗣監督「トビウオ」:

主演女優が、語り手の男子学生に、
はっきり大声で、ものを言う役。

学生から社会人になる前の心構えと不安と、
競争の多い世間によって変わりたくない、
という気持ちとのせめぎあい、
この年頃の気分を、端的に、
さわやかに明るく、表現。

堤氏も「女優賞あげたいね」と、太鼓判。


三原x悟監督(字が出ない・・・)、
「俺たち、グリーンラインだろ?」:

慶応日吉キャンパスの、入り口前には、
東急電鉄の日吉駅と、
まだできたての地下鉄・グリーンラインの駅がある。

当然、帰りの足は、東急側が大多数であるため・・・
比較的に少ない、グリーンライン通学組は、
いささか、肩身が狭い?模様で・・・。
という、着眼点がまず、ユニーク。

「たかがそれだけで?」の話が、
主役学生女優や、
ひやかす学生役らのコミカル演技、
駅員や乗客らの、
好意的(のようだね、あれは・・・)協力ロケ、等により、
ちょっとした、泣き笑いの<ドラマ>になる、
この痛快さと妙味、じつに愉快。

監督自身が、
この地下鉄の、通学者である事がきっかけで、
生まれた映画、との事。

こっちのルートだって、こんなにいい事が、あるんだぞ~!と、
ユーモラスな語り口で、コミカルに示して見せるのが、たのしい。
小生、この作品が3本中で一番、好みなり。

「このロケ、俺たちなら断わられるかな・・・」
と、うらやましがる、堤氏だった。


岡田拓也&関友太郎製作「wood nymph」:

静かな森の中、謎の女性が一人、
ずっと立って、人間世界を眺めている・・・。
一見、幽霊のようだが、
なぜか、惹かれるものがあるようで。

ニンフ、と呼ばれる、その女性の姿を求めて、
知人からポラロイド・カメラを受け取った、ある青年が、
その森へと、分け入ってゆく・・・・という話。

森の中の女性を、丁寧な撮り様で、
神秘的、幻想的に、見せている。
撮影技術が、見るからにすぐれており、
まさに文字通り、プロはだし。

グランプリ、受賞。


終了後、新宿に戻り、「GSワンダーランド」鑑賞。


23日分、以上。

24日(月)分、次号にて報告。
  1. 2008/11/25(火) 19:16:00|
  2. インディーズムービー
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もしもGSバンドに重大秘密があったら

秀の、日記。


その後、観れた劇場用映画。



「パコと魔法の絵本」:
15日(土)、新宿ピカデリーにて。


あ、ありえねえ・・・・・!
こんな、ギッタギタな、自己顕示連中だらけの、変な病院。
張子だらけのようなCG・セットといい、
「下妻物語」の中島監督にふさわしい、
ギタギタ感たっぷりの、世界構築。

出てくる奴が皆、野放図なほどに、
典型的舞台劇、強引演技の連発で、
騒々しいこと、おびただしい
場面はいわば、全面躁うつ?状態に。
ところどころで、本筋と関係ないギャグをとばす、
阿部サダヲが、笑わせる。

競争社会の申し子のごとき、えぐい経営者老人が、
1日経てば昨日の記憶を失う、入院中の少女と触れ合ううちに、
ある、繊細かつ人間らしい行動に出るのが、愉快。
でも、でも、くやしいけど、ちょい泣かせるぜ・・・。



福間健二監督「岡山の娘」:
11/22(土)、ポレポレ東中野レイトショーにて。
(監督トーク有り)

詩を映画化、というよりは、
朗読詩のメディアとしてDV撮影の劇がある、というもの。
出演者はほぼ皆、素人。

全般にゆっくりゆっくりで、
きわめて、平坦な印象だが、
ところどころ、自転車の動きが三段活用?したり、
人物を追うキャメラが、
一度人物を追い越して、又逆戻りしたり、
ピントのぼかされた、ヒロインの遠影が故意に映されたり、
インターミッション・タイム?で急に、
真っ赤な画面内で、
演者たちが、うじゃじゃけた芝居を始めたり、と、

画面に、ごくさざ波程度とはいえ、時折フッ、と、
かすかな映画的<揺らぎ>を見せるのが、ちょっと面白い。



「ザ・タイガーズ 華麗なる招待」:
23日(日)早朝、モーニングショーに立ち寄る。1300円。

よくあるドラマ展開で、
田舎のぼんぼん高校生達が、家出上京して、
いくつかの困難を乗り越えて、バンドスターを目指す、
という、いかにもな、GSバンド出世談。
追ってくる担任教師が、後の水戸黄門こと西村晃で、
かなり、バイタリティーがある役。

タイガースの名曲が、たっぷり聴ける。
TV番組式でカラフルな、ダンサーズ衣装が、おもしろい。
ジュリーの白い衣装がいかにもで、場内の一部女性、笑う。
あれで野原を駆ければ、ねえ・・・。

獄中?シーンが、洋画風ミュージカルになるのが、楽しい。
コミカル・シーンに<チョコレートは明治>CM曲が入るのは、
多分既に、このユニットのCMが、放送中だったからだろう。



「GSワンダーランド」:
23日(日)夜の帰り、
新宿シネマートに立ち寄る。前売り消化。

1960年代後半、わずか3年ほどのGSバンド・ブーム。
そこにもし、秘かに(?)女性メンバーの、
混ぜられたGSバンドが、売り出されて居たら?という話。
栗山千明、この役、ドンピシャ。

明らかに、なつかし番組等で噂に聞く、
失神バンド・モッブスが、モデル。

本田隆一監督らしい、<ねじれたエロ男>的ネタには、
やや欠けるきらいが、あるのだが。

当時の歌謡界の対応混迷振り、
GSファン女性達(「だんだん」マナカナ!)の熱狂ぶり、
イヤミな先輩ロックバンド(リーダーは「バッチギ」番長!)の迷走ぶりが、
ドタバタ調でコミカルに、軽快なテンポで、描かれてゆく。
武田真治の企画者、結構いい奴・・・!泣かせるぜ。

眺めてるだけでも絵的に、すこぶる面白い!
サイケというのか、カラフル・ファッションが、楽しい。
温水洋一ら中年バンド・チームの活躍?も、ユーモラス。
ラストが、お見事。


以上。
  1. 2008/11/24(月) 00:28:07|
  2. 劇場用映画
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もしもお台場に映画ファンが行ったら

こんばんわ、アWorkerです。

(今日は、本人だな・・・?の声)


東京近辺の、映画ファン諸君へ、急報。

今日(22日・土曜)は半日休みなので、夕方、
<オトナ学園祭>(800円、展望台入場可)を見物に、
お台場のフジテレビへ、立ち寄ってみたんですが。

団塊世代のみならず、
子供や家族連れ、20代男女層なども、
結構、来ていました。

で。
22階にある、「とくダネ」小倉キャスターの、コレクション展示。
あれは、半端じゃなく、すごいぞ!
あれだけは是非、真っ先に、観とくべし!

洋楽ファンにとっての価値は、よくわからないんですが、
ビートルズの模写肖像画や、昔の流行歌レコード、
月光仮面・七色仮面・赤胴鈴乃助グッズや、
ヴィンテージものの、エレキギターなどに混じって、
洋画・邦画の、貴重なポスターが、
いっぱい、張り出されてます。
純愛ものからSF、GSものまで、何でもあり。

映画以外のものも含めて、
展示のジャンルと品数は、相当に、豊富。
これは、予算と時間と、
交流の広さが、ものをいっている。
何たる、コレクター。
素人にはとても、かなわんわ・・・・・。

洋楽ファンと映画ファンの方、
ここは観といて、損はないですよ。

驚いたのは場内で、
<ポスター入り福袋>を5000円で、売っていた事。
相当な大盤振る舞いなのは、わかるけど、
どんな人達が、そのわからない中身に、挑戦するんだろう・・・?
君、度胸ありますか?

メーカーPRを兼ねたホームシアターでは、
「ダイハード4.0」?らしきアクション・シーンが、
結構迫力音響で、映写中でした。
すぐ近くには、ミニカー売り場や、
ゴルフ・ショットのコーナーまである・・・。

他にも、廊下には、
オトナの遊び?つながりで、
京都観光PRの、パンフが配られており、
舞妓はんが2人、立ってました。
当然、周囲では皆、記念撮影中。

展望台では、
精巧な鉄道模型が、観れますよ。
ついこの間、NHKとCSフジの共同で、
さだまさしさんの生中継番組をやっていた、あそこの上です。
夜景は、なかなかのものでした。

ただね、降り口のエスカレーター、
裁判員制度の解説表示が、ちと目立ちまくりかも・・・?と。
まあ、あれですね、もうすぐ始まりますから。
一体、どうなるんだろう、
やはり「12人の怒れる・・・」になるのか、それとも・・・?


1Fの食糧自給率コーナーで売ってた<峠の釜飯>、
20代の頃、軽井沢の帰りに、食べたよなあ・・・。


というわけで、
こういう半休も、結構、楽しいものでした。


では、又。



  1. 2008/11/23(日) 01:26:38|
  2. 特報
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スケバルマン0X・MARKⅡ(3)「今では夢の?ゴミ捨て場!」

ゼルディア、通信。


「帰ってきたウルトラマン」、報告です。
ゴミ捨て場の怪獣・ゴキネズラ登場。

月曜の放送で、ちょっとファンタジック?なシーンが。
いきなり、ピエロ(!)が、
夜の繁華街を、紙ゴミの吹雪の中を、
あちらこちらと徘徊したあげく、
まだゴミ廃棄場だった、夢の島で、
埋まって、行方不明に。

そして終盤まで、誰一人、
彼にまったく、気づかない・・・・・。
・・・・・シ~ン。
(注:後のZAT・2代目副隊長役、三谷昇。)

一方、MATでは加藤隊長が辞令で、
MATステーションへ、転任に。

郷隊員が車で送るとき、他の隊員も皆、付いてきて、
「お~い!さよ~なら~!」で、見送ってます。
・・・え、全員!?
海底基地が、お留守になってるぞ!
またべムスターが来たら、どうするんだあ~!

(いや、レオのMACも、留守中、
全自動にしてたから・・・の声)

で、伊吹新隊長、堂々登場・・・・・なのですが。
これが、なかなか、出て来ないんです。

NYからずっと、MATアロ-で移動中で、
東京の本部とは、声のみの通信による指示が続く。

ガス噴出で発火したゴミ廃棄場に、
アローで消化剤を、撒いてきた郷に、
いきなり、だめ出し、「謹慎!」。
き、厳しい・・・!

なぜ?と思ったら、
「NYのと同じ怪獣が、地下にいる」
「消化剤で酸素が断たれたら、地上で暴れる!」
と、いう理由。
事実、まもなくそのとおりに、なったのでした・・・。
蜘蛛のごとく、プラスチックの糸を吐きまくる、ゴキネズラ。

「自分で蒔いた種を、自分で刈る!」と、
郷隊員、アロ-で発進。
しかし、たちまち糸にやられ、アローごとつぶされる・・・!
大ピンチで即座に、閃光!
ウルトラマンに、変身!
あ、そ、それじゃ、
みんなに・・・ばれちゃわない!?
と、ハラハラ。

しかも、変身時に右腕を痛めて、
ブレスレット操作も、不便そう。
あれ、その割には、派手にバック転してるけど・・・・?
まるで、忍者のようです。

そこへ、ようやく、
隊長機、上空より到着!
見事な操縦さばきで、ゴキネズラを翻弄、転ばせる妙技を披露。
伊吹隊長、やる~!
さすが、べテラン。かっこいい!
ウルトラマンとの連携プレーで、
ゴキネズラ、頭部、バ~ン!!

かくて夢の島に、大きなゴミが・・・。
誰がどうやって、処理してるの?あれ・・・。


あの跡に、お台場エリアや、
有明のビックサイト・エリアが、出来るんだなあ・・・。
今や、あのロケ風景のほうが、夢のような・・・・・。


以上。


  1. 2008/11/19(水) 19:58:25|
  2. 特撮
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スケバルマン0X・MARKII(2)「千葉県全域、制覇せよ!?」

探偵、いぶかる。



し、信じられない事態に、なった!
チバテレ、平日14時台の、時代劇枠が・・・・・。


今日、月曜放映中だった、「伝七捕物帖」が、終わった。
ご近所さん達の祝言を執り行い、
普段どおり、梅之助の「よ・よ・よい・よい!」で。

で、来週のこの時間の、予告文字が。
・・・・・え、「必殺仕事人」!?

初期版「必殺仕事人」は、既に今現在、
水曜14時枠で、放送されているではないか・・・・・?!

ところが実は、10月中に、
金曜枠の杉良太郎版「大江戸捜査網」が、
既に、終了している。
その後番組には・・・今、
やはり「必殺仕事人」が、入っているのだ。

そして先週、木曜14時の、
高橋英樹主演「隼人が来る!」も、放送を終わっている。
今週からは、ここにも、「仕事人」が・・・・・。

勿論、どの曜日でも、
おでん屋・左門のさば折り技、
主水の騙し討ち(?)が、炸裂中。
そして秀は、ようやくこの頃、
「必殺」ファンにはおなじみの、
かんざし、シュピン!の音を、出し始めた・・・。


つまり、週1回だった「仕事人」放送枠が、
今、週2回になっており、
それが今週から、週3回になり、
その後からは、週4日になるかも(!?)、という事らしい・・・・!

しかも、今、こちらとは別に、
火曜20時には、
大分、毛色の違う「必殺仕事人4」が、
堂々放映中、なのだ!

これで実質、週4回に・・・・・
(さすがにちょっと、多すぎないか・・・?の声も)


おそらく、初期「必殺仕事人」は、
放映期間が、きわめて長くなるため、
放送消化に、日数がかかるので、
チバテレビとしては・・・・・

テレ朝の新シリーズが、話題になっている内に、
できるだけ早く、
放映を進行・消化させたいのではないか?
と、探偵は見た。


ともあれ、当分の間、必殺ファンとしては、
まさに、ウハウハ!!な状況が、続きそうだ・・・。

しかし、おかげで今、必殺以外の時代劇枠が、
火曜14時の、
杉良太郎主演、「旅人異三郎」のみという状態に・・・。

「主水之助七番勝負」と「水戸黄門」の対比みたいに、
やっぱり、たまには、
違うタイプの時代劇も、観たいんだけど、ね。
さて、これからチバテレ、どうなりますやら・・・・・?


なお、テレビ東京では現在、
月曜と火曜の12時半から、「江戸の鷹」再放映中。
レギュラーの特命捜査班、武士達がほんとに、
鷹を飼いならして、飛ばしてるぞ!

そして、金曜16時のTVK(ヨコハマ)では、
今なお、「仕事人V」放映中!なのだった。


以上。







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  1. 2008/11/17(月) 21:57:21|
  2. 時代劇
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スケバルマン0X・MARKⅡ(1)「あっけらかんとサバイバル!」

探偵、つづる。


あれから一時は、「また、休載のおしらせに、かな・・・・」
とも、思いかけたが、
思い直して、又、少し書くことにした。

で、新宿へ出て、真っ先に観たのが、
なぜか、たまたま券の残っていた・・・・・
古厩智之監督の、「ホームレス中学生」、だった。

(「が」、の入ってない方ね!の声)

土曜の夕方、シネコンの入りは、
老若男女、40名位。


恐怖の刑事ドラマ・「シバトラ」(CX系)で、
山林に埋められかけた、主演・小池徹平。

それが、あの、中学生役に・・・?
年齢的に、大丈夫か?と心配だったが。
相棒君の鬼太郎役(!)よりは、
まあ、ずっと自然な、中学生に見えた。

笑い系では、ちょっとすべってて弱いんだが、
兄妹思いゆえの、固すぎる男の子のプライドや、
生きることの面倒くささに悩み、もやもや気分を抱えながら、
彼なりに消化し、生活してゆく姿がいじましく、
その部分では、まずまずいい線で、演じている。

公園のシーン、野宿生活というか、
サバイバル・キャンプに近い。
真夏だから、まだあれで済んでるが、
もし真冬だったら、つらかろう・・・。

主役は、それなりに捨て身、なのだが。
Tシャツが、あまり汚れていなかったり、
体臭が、まるで画面に感じられなかったりと、
意外にあっさり味の描き方で、
リアリティの上では、ひっかかる点もあった。

とはいえ、こういう貧乏話は、
あんまり汚くしすぎると、かえって引くから、
あれ位の描写が、ちょうどいいのだろう。
監督、心得たものである。

大阪もん映画に欠かせない、おとん・おかん達の、
意外にかわゆい?存在感も、好感がもてる。
小生なら多分まず、カンカンに怒るけどね、あの親父は・・・!

子役達の、やんちゃらしいうごめきぶりも、ちょっと楽しいが。
後半から出番の増える、池脇千鶴のシーンは、概ね、面白い。
ご飯を噛むシーンとか、バイクでニヤリ、とか。
周囲との打ち合わせが良いのだろうが、
さすが、「ほんまもん」の女優だ。
(そこが言いたかったな!の声)

割りにのんびりな進行の映画で、
大笑い、大泣き、という程でもなかったが、
普通に、まあ、いい話だな、という感じで観れた。


以後の報告は、後刻。

以上。








[スケバルマン0X・MARKⅡ(1)「あっけらかんとサバイバル!」]の続きを読む
  1. 2008/11/16(日) 09:27:30|
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スケバルマン0X・12「映画魂は永遠に・・・!」

代表代行、です。


代表者(当ブログ著者)より、メッセージです。



今夜の「プリュレ」映画葬が、気にはなりますが・・・。

諸用ができたのと、
作品自体を、批判している手前、
出にくい感じなので、
今夜は、遠慮させていただきます・・・。

今回の事が、あのまま、終わるのではなく、
関係者諸氏による、新作企画・撮影・公開への、
何らかの実りある、プロローグになりますようにと、
陰ながら期待し、見守りたいと存じます。

いつも、そういう所から、
新しい何かが、生まれ出づるものですから。

では、皆様によろしく、お伝えください。



以上です。

  1. 2008/11/14(金) 19:30:12|
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スケバルマン0X・11「景気が悪いと何でも沈む!?」

主水日記。


おくやみ話ばかりじゃ、いささか、辛気臭いので、
ちょっと、ばかばかしい話も、しようか・・・・・。
有名な、あの映画がらみで。

今日、神戸地裁で、珍妙なる詐欺事件の、
実刑判決が出た、というニュース。

何でも、その被告たる年配男性、
女性達をだまして、大金を巻き上げていたのだが。

「日本が、沈没する・・・」
「カナダへ、引っ越そう・・・」
「カナダからケベック州が、独立する・・・」
「カナダのケベック州に、古紙再生プラントを作る・・・」

などと言っては、たびたび、
20万とか、百万単位の金を、
だまし取っていた、とかで・・・・・。

世に詐欺のネタは尽きまじ、といえども。
これが、立派な?詐欺話のネタになったとは、
とても、信じられんのだが・・・・。

どう考えても、映画の「日本沈没」でも観て、でっちあげられた、
ちょっと確かめれば、すぐばれそうな、大ボラ!なんだが。

なぜ、これに金を、払う気に、なったんだろう・・・?
神戸だから、というのは、あるだろうが。
余程、口が上手かったのだろうか?
世の中は、わからん。


しかし、次には一体、何の詐欺ネタが、出るのやら。
まったく、何を信じれば、いいやら・・・だな。
やれやれ。



以上。






[スケバルマン0X・11「景気が悪いと何でも沈む!?」]の続きを読む
  1. 2008/11/13(木) 22:24:14|
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<緊急・特別記事>

北町、記す。


昨日、渋谷区の、
ガン・エフェクト第一人者の、事務所兼作業場で、
痛ましい火薬爆発事故が、発生してしまった。


調合免許の件は、ともかくとしても、
ガン・エフェクト用を含めた火薬が、
なぜ、屋根に大穴を空けるほど、大量に置いてあったのか?
そして、火薬取り扱いのベテランたる人のところで、
なぜ、あるまじき、調合失敗・発火が起きてしまったのか・・・・・?

現場検証が進んでからでないと、
詳細は、わからないだろうが・・・。
早急に、原因を究明して、
起こりうる事故に対しての、
しかるべき安全対策を、示していってほしい。


数多くの、映画やTV番組で、
爆破・発砲・銃撃戦シーン等を、演出するプロ、と聞く。
アクションドラマや、Vシネマ方面では、欠かせない人材なのだろう。

小生の過去に観てきた、多くの映画にも、
関与しているという、名人。
それだけに、大変残念な、ニュースである・・・・・。

事故で亡くなられた方々の、冥福を祈り、
怪我をされた方々の回復を、願っている。


以上。


  1. 2008/11/13(木) 19:22:20|
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スケバルマン0X・10「電波が街にやってきた!」

ゼルディア、中間報告。


MXTV、月曜23時の「帰ってきたウルトラマン」が、
電波怪獣ビーコンの回まで、来ました。

電波を食い、航空機の通信機能を遮断し、
ぶつかった飛行機事故の様子を、
生で世界中の地上波TVに、流して映し出してしまう・・・。

東京上空は、宇宙怪獣ビーコンの、
えさになる電波で、いっぱい。
おかげで、飛行機事故が、連発。
もう、ほっとけない!

東京湾上にビーコンを誘い出して、ミサイルで始末するために、
MATの指示で、一時、東京中の電波と放送・通信が、停止されます。
戦闘機・MATアロー一機の電波のみを発信して、おびきだそうと計画。
(MATビハイクル・カーの通信も、止めろよ!の声も・・・)

でも、思わぬ指示違反者?のために、
ビーコンの出現場所が、変わってしまったのです・・・!
(この子は、まったく、もう・・・!の声)

ではここで、初放送当時の事情につきまして、
アWorker博士の、解説VTRを、どうぞ。


「え~、ビーコンが出てきました、あの昭和40年代には、
ラジオ電波の深夜放送は、毎晩あったけれども、
テレビ電波のオールナイト放送は、まだ、無かったんです。
勿論、ほぼすべて、アナログ電波放送で。

家庭用録画機、というものが、
世間にはまったく、存在しなかった。
音声だけなら、イヤホンの穴付きのTVに、
テープレコーダーをつないで、
何とか可能なものも、ありましたが。

TVは一家の応接間に一台で、
部屋には、ラジオがあるだけだった。
リモコン付きTVも、観た事ない。
いつも本体の、丸いチャンネルを、ガチャガチャ回してて。
それが、家族のチャンネル争いだった。

白黒テレビの家も、まだ多かったですね。
うちでも、幼少時から10年くらいは、
使ってました。東芝のを。
さすがに、これの放送時には、カラーTVでしたよ。
え、有線テレビ、ですか?・・・
うちは、無かったです。

それと、ハム(無線)で、海外の人達と通信するのは、
子供達の、憧れの趣味だった。
インターネットも、携帯も、無かったアノ頃・・・。
だから、ああいう話が、出てきたんですね。

でも、初放映当時、ウルトラマン世界の真ん中で、
白黒の昼メロドラマと、いかにもな主婦が出てきたのには、びっくりでした!
あそこでCMタイムに入るなんて、愉快ですねえ・・・。
後、なぜ舞台が、世田谷区と江戸川区になったのかが、
謎でした・・・。以上。」


解説、ありがとうございました。

さて、気になる事があります。
いつも、新兵器ウルトラ・ブレスレットの描写が、
唐突で、素早くて。

カッターのときは、わかりいいのですが。
三日月形のをぶつけると、爆発!とか、
腕輪が夕日に当たると、顔色が戻る、とかあって、
毎回、武器としての効果が、よくわからないまま、
何となく、「戦いは終わった・・・」になるのが、
「??」なのです・・・・・。
まあ、美術的には、面白いんですけどね。


実質この回が、加藤隊長最後の、MAT作戦指揮になります。
ビーコンのせいで、
全世界に作戦失敗が流されたから、責任とって・・・?
ではなく、べムスターに破壊されて作り直した、
宇宙ステーションの後任で転任、との事です。

初めとラストシーンの、ナレーション。
ちょっとかわいい、締め方ですね。



本日のゼルディア通信、終わり。



  1. 2008/11/12(水) 19:39:14|
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スケバルマン0X[ゼロ・エックス]・9「マルバツ、ではないぞっ!!」

左門の、日記。


つい最近だが、
仕事場での、秋の健康診断を、一通り、終えた。
とりあえず、特に目立った変化は、無い模様だった。


しかし、まあ・・・。
さ、寒い・・・連日。
日曜から急に、外が冷えてきた。

大慌てで、厚着を、用意し始めた。
いったいどこが、<温暖化>してるというんだ?


さて、公的年賀状の、印刷準備に、かかるか・・・。
しばらくはこれに、時間を取りそうだな・・・。


と、今日はそれだけで。


以上。
  1. 2008/11/11(火) 22:52:34|
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スケバルマン0X・8「悲喜こもごもな週末!」

秀の、日記。


8日、土曜。
昼まで仕事、和風弁当昼食。


午後は、渋谷へ向かう。
ついに、この日が、来た・・・・・。


「Happyダーツ」:

アミューズCQN、公開初日。
既に事前予約で満員の、2回をやり過ごして、
次の回に、そっと観てきた・・・。
(やっぱりかよ!の声)
入り、20~30代男女多く、50人位。

オープニングから、画面編集が突っ走っていて、
早くも、乗せられた。面白い。

ダーツ初心者にもわかりやすい、ルール解説を心がけていて、
なかなか、親切丁寧な作り。

主役をはじめ、皆、投げポーズが、キマッてる。
後半でライバル役その1の、強豪女性が、特にすごい・・・。
これは、半端じゃ勝てん!と思わせる迫力。
(よく、出てくれたなあ・・・の声)

精神集中力がものをいう、勝負の連続は、
さすがに、手に汗握る展開・・・。
進行のテンポも、解説マンも、快調。
「美しきチャレンジャー」という、
強引・豪腕な、女子プロボウリング・ドラマを、思い出した。

男目線・女目線のギャップ込みで、
恋や女性像に関する、
こわ~い、えぐ~い心理分析を、
さらっと漫画チックに、ギャグ仕立てにしているのは、
いかにも、松梨監督流。
いいぞ。

主役・辺見えみりのOLが、どぎまぎしつつ、
男性と坂を歩くシーンなど、
どのシーンも、いちいち、可笑しい。
相棒兼アドバイザーに、「あすか」の(!)佐藤仁美を、
持ってきたのが、ぴったり。
名コンビ結成に、成功している。

しかし、コミカル・ドラマ的展開とはいえ、
あの人達の尾行姿は、あまりにも目立ちすぎだぞ。
刺客に暗殺を頼む、お代官様か!と、苦笑。
小生ならばもっと、暗めの色で、
全員揃いで、地味な忍者風の、尾行衣装にする・・・。
(それも怪しいだろ!の声・・・)

とんがったユーモアと、サービス精神が、
競技者ならではの、求道精神描写とともに、
主役にふさわしすぎる(!)終盤まで、しっかり貫かれ、
お見事、一本!なり。

客席やロビーには、
女性心理解説部分への反応だろう、
明らかに引いている、カップルや女性客も、
一部、いるみたいだったが・・・。
互いに懐が広くないと、恋は長続きしないものなり。
これも又、真理よのう。

人の及ばぬ夢に向かって前向きで、かっこいい加藤和樹でも、
モロボシ・ダン店長(渋い魅力!)でもない、男性諸氏は、
まず眼鏡の男性アドバイザーあたりから、基準にすべきかも。
(ただし、やりすぎない程度にね・・・の声)

でも、あれだけ夢中になれる事があるってのは、
ちょいと、うらやましくもあるな・・・と。

最もツボだったのは、自分でも意外だったが、
他流訪問試合の、衣装。
競技ものとはいえ、よく、OK出たなあ・・・と、
プロデューサーの心の広さに、感心したのだった。



夕方、自主映画イベント<SUPER-B-DASH>に、
挨拶がてら、暫時のみ立ち寄る。

松田彰監督の大転回作、「お散歩」(再見)のおかげだろう、
お客さんの入りが、とても良い。
高岡晃太郎監督の奇ッ怪作、
「心霊スポット」「世界保健体育BAR」(共に再見)の、
シュールさ、ナンセンス度の濃さに、再び笑いつつも、
後ろ髪引かれる思いを胸に、そっと退場す。
その、訳は・・・。


「プリュレ」:

朝刊で、林田賢太監督が、
1日に急逝した、と知り、大慌てになる。

たまたまだが、
舞台・映画方面を以前拝見した、さる演劇人の方が、
制作上関与している、映画なのだ。
これをそのまま、やり過ごす事は出来ない・・・・・。

異例だが、ユーロスペースのレイトショーを観よう、と決意す。

入り、30~40代男女中心、60人位。
反応は、悪くない様子だった。


別々に育った姉妹が、雪の田舎町で再会、
しばらく洋菓子屋に同居生活するも、
やがて、一人が、往年の放火癖を発動してしまい、
心の絆が深くなった2人で、一緒に逃げ出して・・・という、
哀愁の、ロードムービー。
(良い子のみなさんは、決して、まねしないようにね!の声・・・)

全体に、落ち着いた雰囲気で、
静かに2人の行動を、眺めているキャメラ。
広範囲でロケされた風景は、きれいに撮れている。

ヒロインたる、双子の17歳姉妹は、
今、どっちがどっち?という位に、よく似ている。

喫煙・放火こそするが、
相手を常に必要としていて、悩むいじらしき少女と、
ナイーブで病弱、清楚な印象が残る少女。

という2人の区別は、徐々についてくるのだが、
衣装を交換していたら、多分、
そこでは判別が、つきにくいだろう。
その辺はファンタジックで、
映画的には、微笑ましい光景。

脇の固めに、
味覚障害の洋菓子屋(無茶や・・・)や、
恋ゆえに?消防士志願の男子高校生、
骨折中のキックボクサー?と、
不器用さを抱えた、男性達が出てくるのも、
悪くない配置なり。


ただ・・・筋が・・・どうも、よくない。
納得できない箇所が、目立つため、
主役の双子姉妹が時折、
間が抜けて見えてしまうのが、欠点。

火付けの発端が、幼少時のアレなのは、わかったけど。
あれだけ連続で、放火犯やってて、いつも現場に居たら、
すぐバレて、とっくに、捕まってるはずだろ~!と。

警察の捜査網を、甘く見すぎ。
これじゃ、遠くには、とても逃亡できないよ・・・。
携帯使用で逆探されるのに、
気づくのがあまりにも、遅すぎるし。
「復讐するは我にあり」の犯人なら、
もっと用心して、策を講じるぞ!と。
(いや、比べられても・・・の声・・・)

繰り返し放火する少女は、もう、病気だが・・・。
それを、止めようとしているはずの少女も、
火災シーンの最中に、微笑みシーン、って・・・。
それは、おかしいんじゃないか・・・・・?
こちとら、そこまでの感情移入は、無理・・・・・。

なんだかんだ言って、
2人が自分達の世界しか、見えなくなっているから、
こうなるのだろうが・・・。
「いい子ぶるなよ・・・」の台詞には、唖然。
あんた達、とっくに道中で悪い事、しまくってるだろうが!

これでは、単に自分勝手で、
周囲にハタ迷惑な、怪しい2人にしか見えなくなる。
いいのか、これで?

と、つっこみどころは、一杯だが。
脚本家を一人付ければ、
筋の細かい是正は、十分、可能だったのではあるまいか?
(前にも、どこかの作品に対して、同じ事を言ったような?の声・・・)

ヒロイン達の、透明な存在感は、大いによろしいし、
澄み切った空気の、旅行風景は、よく撮れているし・・・
あれが、この映画のいい所なので、勿体無い気がする。

しかし、それらを伝えるべき相手たる、監督は、
最早、この世に、居ないのだ・・・。
リベンジ作品を、作る機会さえ、もう無いのだ・・・。

まさか、これが劇場デビュー作にして、遺作になろうとは・・・。

32歳・・・
これからまだまだ、新作を意欲的に、やるべきはずの人に、
突然の退場は、あまりにも、早すぎる。

せめて、作品を残した事が、
救いになっていれば、と、祈るしかない・・・・。


一観客として、合掌。


以上。





[スケバルマン0X・8「悲喜こもごもな週末!」]の続きを読む
  1. 2008/11/09(日) 01:33:44|
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スケバルマン0X・7「時空の壁を超えてゆけ!」

主水日記。

昨日、隔週刊化で新調?した、「ぴあ」を買った。

はるか以前、成人映画欄が、突然消えて、
亀有名画座通いの小生は、慌てたものだった。

最近も、数多くのコラム欄が、
いつのまにか、終了していたのだが・・・・

ついに自主映画欄のページも、今回から、消えたようだ・・・。
やはり、というか・・・。
この世界のスケジュールを、俯瞰(ふかん)しにくくなるなあ・・・。

前の号の編集欄に1行、
情報欄がみんな終わる、みたいな事が、短く予告して書いてあったし。
かなりざっくりと、検索用ページを整理して、薄くなったなあ・・・・・。
予約状況も、ネット検索の時代になったからな。

もう、かつての自由な香りに満ちた、
あの頃までの、情報誌「ぴあ」じゃ、ないんだな・・・・・
と、痛感す。


あ、でも、
松梨智子監督の商業新作映画、
「HAPPYダーツ」は、
ちゃんと1ページで、大きく扱ってるなあ。
よろしい、よろしい。
内容は、観てみないと、まだ何とも・・・。

明日は初日挨拶だし、相当、混みそうだな・・・。
さて、どうしたものか。
公開中、席が空きそうなときに、
そっと、観てみようか?と。

まずは、陰ながら、ヒットを祈る。


以上。
  1. 2008/11/07(金) 19:50:33|
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スケバルマンOX・6「君はアトムの子!」

竜の、日記。


オバマVSマケインの大統領選挙は、オバマ氏の完全勝利に終わった。

その一方、
小説家・SF作家・映画監督のマイケル・クライトン氏が、
ロサンゼルスにて、がんで死去。

「ウエストワールド」監督、
「ジェラシック・パーク」原作、
「ツイスター」脚本、
TVの「ER」脚本・・・。
科学の子、であった。


享年66歳。合掌。
  1. 2008/11/06(木) 22:37:02|
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スケバルマン0X・5「システムダウン・制御不能!」

探偵、のけぞる。


4日朝、テレ東ニュースで知って、びっくり、だった。

えっ、TK・小室哲哉が、逮捕へ・・・・・!
なんてことだ。
そんなところまで、追い込まれていたのか。
ショックだ・・・・!


何しろ、TVドラマや映画、アニメだけでも、
ものすごい数の楽曲を、出している・・・。

「シティーハンター」の遼も、仰天。
劇場版ニューガンダムも、
宮沢りえ出演の「ぼくらの七日間戦争」も、
TMN(TMネットワーク)、主題歌なんだけど。

「ストリートファイター」の劇場版アニメにも、
中盤のバトル・シーンで突然、
「愛しさと切なさと心強さと」が流れるし。


アノ頃、画一的テクノ・サウンド印象の、良し悪しはともかく、
TV・ラジオ・CDショップ等で、
小室サウンドに漬からない日は、無かった・・・。

カラオケの曲目とか、普通に流してたのが、
いっぱい、止まるんだろうか・・・・・?
あのサウンドで育った、ファン世代達が、
とても、気の毒だ・・・・・。




以上。
  1. 2008/11/05(水) 07:48:07|
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スケバルマン0X・4「はしご酒より酔える夜!」

旅人、覚書。


その後、連休中は、学園祭を渡り歩きつつ、
その間に、自主上映を楽しんでいた。

2日(月曜)、朝は法政大・自主法政祭へ。
<シアターゼロ>上映会で、
洋画「LOFT」デジタル上映を、鑑賞。
フィルムだったら、なお良いのだが。

英語劇だが、ドイツの古典映画にやや近い作風。
巡視艇の船長は、典型的なハードボイルド親父。
ジャックした主犯中年男性が、妙に紳士風で、
ステレオタイプを越えた特徴あり。
舞台は船内のみ、きわめて小規模ながら、
中年男性のみが共感しうる?余韻を残す、洋上サスペンス。

上映終了後、軽い昼食。
上智大へ寄り、前述の3本を観る。

その頃、なかのZEROのホールでは、
年一回の定番、
<なかのムービーラプソティー 08>の、真ッ最中。

やや遅れて、そちらへ到着。
飯野歩監督の「ガソリンゼロ」を、久しぶりにスクリーンで、再鑑賞した。
「スズキ商事」(惜しくも未見)の、河野和男監督との組み合わせは、
意外に無いので、最近では珍しい。

お客さんの入りは今ひとつで、30人?位。
司会者はいささか困り顔だったが、
呑み会へのメンバー残留率は、きわめて高く、
かなりの濃さと、ハイテンジョンの交流が、発現したのだった。


3日(日曜)は、昼前まで休み。
午後より、早稲田祭、および自主法政祭を、訪問した。

稲門シナリオ研にて、
追加上映される新作、「恋愛のカタチ」を拝見。

映画美学校あたりで、鈴木清順監督流の習作を撮った、という印象。
夢とウツツで、男女の性別も何も、徐々に変になってゆく話。
イメージとしての、スプーンの使い方が、ちょっと面白い。
スプーンの「マグノリア」、だろうか。


そして帰りがけ、再び自主法政祭へ。

18時頃より、映像研究会の上映を、訪問。
フリー上映作、4本を拝見す。


瀬良昌義監督「es-initial」(10分、後半のみ拝見):

姿が見えないらしい?青年の隣に座ってる、
何か哀しそうな様子の女性。
何とかしてあげたいけど、
どうしてあげたらいいのか、彼にはよくわからない・・・
そんなもどかしさを、表現する劇。


岡部遼監督「テッシュ研」(11分):

新入部志願者が迷い込んだ、奇妙な、大学部活。
たかがティッシュの扱い方に、細かくこだわる、部員達。
部員が相手を敵視?する基準が、よくわからない。
発想は面白く、ナンセンスな味はあるが、
台詞に演劇的?力みが強くて、
笑いがとれないのが、惜しい・・・。


津田達也監督、文月十四・陽月脚本、「市ヶ谷怪奇談」(10分):

ホラ-は、驚き屋次第、という典型を示しつつ、
真新しい校舎内で、トイレの怪談ネタに、
ゴダールを混ぜたみたいな撮り方で、
変なキャラ達をはしゃがせた、パロ。
そのばかばかしさには、かなり、笑わされた。
これが一番、面白い。


土居太郎監督「境界線」(5分):

最初PV調、
映画を作るべく交流する、部員達。
しかし、仲間が実家の事情で、抜けることに。
撮影プランは夢と化し、
紙飛行機となって、飛んでいった・・・。
学生時代の終わり、これも又、哀愁。


夜20時前より、中央ステージ前に、学生達と共に、待機。
恒例、<星空上映会>のためである。
場内の噂では、昨日から星空上映をやっていて、
昼間は、ウルトラマン・ステージ(!)があった、という。
今夜は、「仮面ライダーが、来る!」というのだが・・・?

2、3度の映写調整を経て、
姿の、女子学生司会による、
「それでは、只今より、上映します!」の合図の下、
始まった、その、フィルム上映作品とは・・・

あ、TV版「仮面ライダースーパー1」だ!
そうか、1号2号だけじゃないよなあ・・・!
ちょっと、びっくり。
学生、皆、「待ってました!!」の大歓声。

なぜか、後半期のジンドグマ篇、<はしご魔人>の回。

少量で戦車をも吹っ飛ばす、新型爆薬。
(爆破シーンで、イエ~!ウオ~!の歓声が飛ぶ!)

これを盗み出すべく、怪人・はしご魔人が、
盗っ人役の候補として、
小学生と元泥棒のひょうきん男を、さらうのだが。

何もない空から、いきなり、
ハシゴがカラカラと、降りてきて、
網が、ばさっと・・・に、一同、爆笑。
生死をかけた、盗っ人候補の試験は、
はしごの穴くぐり。

戦闘中のアクションも、敵味方とも平然と、
宙に浮いたはしごの上を、スタスタと歩き、
地上では敵集団がはしごを持って、
まるっきり、同心捕物帖の、「御用だ!」の動き。

何でもあり、だな~。
はしごって、結構、使いでがあるもんだ。
愉快な眺め、だった。

1本目が終わり、司会の案内とともに、
突然、舞台上に現れたのは・・・
え、ス-パ-1役の俳優、御本人ではないか!
なんという、嬉しい驚き・・・・・・!

「この前、中国で、
いろいろなライダーソング、歌ってきました!」
「あいにく、大学のお達しにより、
夜7時は、歌はだめ、だそうで・・・」とのたまう、御本人。

学生達、「ええ~っ?!」と残念がるも、
氏は客席よりのリクエストに応じて、
「変身!!」ポーズを複数、連発してみせていた。
これぞ正に、ファン冥利、なり。

その次に、中休みを兼ねて、
学生有志による、ライダー・コントでつなぐ。

赤ジャージのヒロイン(さっきの司会らしい)をはさんで、
牧場主のショッカー・マスクと、ライダーお面の筋肉男が、
上着脱いで、じゃんけん勝負する、というもの・・・。
これが、もう、ぐだぐだで・・・・・ダレた。
たちまち、やじと、失笑の嵐に。

最後は、2本目、劇場版「仮面ライダーBLACK」。
改造用にさらわれた子供達を追って、鬼が島へ乗り込む話。
以前、川崎市民ミュージアムで観たもの。

緊迫バトルの直後に、落とし穴へ落とされるBLACKに、
「ああ~ッ!!」の声、客席に満ちる。

囚われてる子供やライダーを観て、
「やめろ~怪人!」「俺のライダーを殺すな!!」
などと叫ぶ、ツッコミ学生の声も、甲高い。
盛り上げというより、もう、入れ込んじゃってる・・・。

自動的に、ボディの傷を修復する、
バトル・ホッパー(バイク)に、「すげえ~!」の声も・・・。


みんな、本当に喜んでいたなあ・・・。
大半の者が初めて観たはずの、彼らの中に、
昭和のライダーは、生きてゆくのだろうか・・・?

ひっそりと?微笑ましく眺めつつ、
夜のキャンパスを後にした、小生であった。


以上。






















  1. 2008/11/04(火) 20:51:54|
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スケバルマンOX・3「秘境に謎の原人を見た!」

旅人、覚書。

あれから、気を取り直して、再び学園祭巡りの旅に、出かけていた。
そして・・・。

上智大学の、映画研究会上映を、訪問す。

皮肉混じりな劇・「ドラマチックプロダクション」、
有名舞台劇へのオマージュ・「ゴトーを待ちながら」などに混じり、
「二子玉川原人」という、
とんでもないナンセンス、奇妙奇天烈、
殆ど解説不能の、
爆笑作品を、発見した。

<シネマ秘宝館>方面ならば、
十分に、ウケることだろう・・・?と、
ひとまず、推薦しておく。

それが彼らの人生にとって、プラスかどうか?は、
なんとも、保証の限りでは、ないが・・・。



以上。
  1. 2008/11/03(月) 12:39:43|
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スケバルマンOX・2「類似品にご注意!」

政の、日記。


土曜夜、六本木周辺を、散策。


「ホームレス中学生」よりも先に、
便乗?企画の映画、「ホームレスが中学生」を、
観てしまった・・・!

なぜにこれを、六本木シネマートの地下で、
2週間のレイトショー・・・?
近所のグリーン・カーペット、東京国際映画祭も、
とっくに終わってるのに、
今頃、何しに来てるんだ、俺は・・・?

ゲストトークありなので、客席は、
20・30代男女等で、7割以上埋まっていた。
連休の週末に、物好きな・・・いや、自分もそうだけど。

で、舞台挨拶にてプロデューサー、通称JOJOこと城定監督、
(そうです、先週のあの人です!の声)
および主演俳優の現役ホームレス?芸人氏による、トーク。

ここで、主演俳優氏の、生歌ライブあり。
これからの日本はどうなるの?といった、
のんきで素朴なようで、ちょいブラック?な主題歌(挿入歌)。
シンプルながら、ついつい、笑わされる。
もう、すごい大ウケ。

その後、本編を、おそるおそる、観てみたら。

これ、定番展開ながらも、
ちゃんとユーモアたっぷりで、
なかなか、おもしろい仕上がりじゃん!


暑い夏の中学校に、ある日、
ホームレスのおっちゃんが、同級生として転入してくる・・・。
という、うそのような発端。

最初は気味悪がっていた一同だが、
クラスの映画部員達が、彼のドキュメンタリーを撮り始めてから、
彼らの中に、変化が現われはじめる・・・。

「風の又三郎」になぞらえて、
自主映画を撮って作る喜び、
あるいは観る楽しみの一端をも、ちゃんと教えてくれる、
愉快で<教育的>な作品だと、思うんだが。

無理な事かも、とは危惧しながらも、
普通にイブニング・ショー公開は、出来ないのだろうか・・・?
とさえ、思ってしまうのだった。


諸君、ぜひ観とけ!面白いから。


以上。


[スケバルマンOX・2「類似品にご注意!」]の続きを読む
  1. 2008/11/03(月) 11:31:12|
  2. 劇場用映画
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(新)スケバルマンOX・1「戦え!ニューヒロイン!!」

鉄の、つぶやき。


よく知らないんだが、
アメリカの、Rな映画の名作っていわれてる、
「ディープ・スロート」の監督、亡くなったらしいね・・・?
日本での、ノーカット公開は、無理らしいけど、ね・・・。

まあ、あれだ、それだけなんだけどな。

あ、低音の魅力・フランク永井も、
27日に、亡くなったね・・・。

両名に、合掌。


以上。
[(新)スケバルマンOX・1「戦え!ニューヒロイン!!」]の続きを読む
  1. 2008/11/02(日) 09:57:25|
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