順之助の、日記。
水曜夜、渋谷。
映画評論家にして、迷作?「シベリア超特急」シリーズの監督、
水野晴郎氏の逝去を、某駅前のタブロイド誌で、知った。
合掌・・・。
後で知ったんだけど、この御方、晩年は改名してたんだってね。
「シベ超」の主役・山下将軍と、似た名前に・・・。
平和祈願などの理由で、思い入れがあった、という人物とはいえ、
まさかそこまで、するとは。
そうすると、小生も役所へ届けりゃ、改名はできる、ってことか?
野口英世とか、中村雅俊とか、
ルパン3世とか、バビル2世とか・・・?
電王・・・いや、それはやめとこ・・・。
(なぜだよ!の声)
さて、シアターコクーンの前に寄ったら、
<コクーン歌舞伎>の、受付のすぐ隣に、
あの・・・スラッとした、くいだおれ人形が!立っていた。
噂は、本当だった。
とんがり帽子に丸眼鏡、
赤白の縞シャツに、背中のドラム・・・。
10年程前に、道頓堀に立ってるのを観てきたが。
ほんまに大阪から、出張してきてたんだ・・・。
周囲が大分ハイソな?雰囲気の、ホールなので、
赤白ストライプ柄の、くいだおれ人形が、
すっくと立っているさまは、
余計に、不思議な眺めだった。
そのまま、アップリンクへと、向かう。
着くと、いきなり劇場係りの人に、
「<おいしいコーヒーの・・・>ですか?」と、尋ねられた。
ああそうか、あのチラシの、ドキュメンタリー・・・今、1階で上映中だっけ。
「<うずもれ>、ですが・・・」と答えると、エレベーターで2階へ、と案内された。
入場料、1000円。
永野敏監督が、16ミリフィルムにこだわって、
手間暇をかけて制作した、
101分、伝説の自主長編映画、「うずもれ」。
実は以前、たしかビデオ上映で、一度観た覚えがある・・・。
主役ヒロイン(小林愛)と、彼氏青年(平野けんじ)の、
ちょっとしたすれ違いから起きた、ドタバタな状況。
2人の、行き当たりばったりな行動を軸にした、定番ドラマ。
途中から、青年の友人男性(小林顕作)と、
街のゴシップ屋たる一女性(内藤久美・快演)が、
あいついで、ドラマに乱入するや、
回想としてさかのぼっての、それぞれのいわく話が、
さらにヒロインと青年の状況を、ややこしいものにしてゆく・・・。
やがて、小さな伏線の数々が、
ヒロインをめぐる、一つの物語へと、徐々にまとまってゆく。
この脚本が、よく出来ていて、
展開に、くいッ、くいッ、と引っ張られる。
汽車のエピソードなど、ちょっと泣かせるものがある。
やや血なまぐさいシーンもあるのだが、
画面が全体的に明るい色調なので、
コミカルな印象は保たれ続け、
後味もかなり、よろしい。
なお、20数名の客層は、
例によって殆どが、監督の知人中心だったため、
里帰りの集まりのような、明るさがあった事を、付記しておく。
以上。
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- 2008/06/12(木) 01:45:11|
- インディーズムービー
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