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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

ガルスも仰天、スケバルマンがここに居た?

鉄の、日記。


5月23日、金曜。
この日、小生、いや、俺は・・・ちょっと、フキゲンだった。

朝からバスが、道路渋滞にひっかっかって、
一日の予定が、ズレまくったから。
まったく、えらい目にあった。
仕事場に着いた時には、もう、
先に温泉にでも行きたい!気分だったよ。


で、こういうときの気晴らしに、
ぴったりそうなプログラムは?ということで、
とある映画を、ミニイベント付きで、観た・・・
というか、目撃した。

その映画?の名は・・・
「新スパイガール大作戦 ~惑星からの侵略者~」。

ほ~ら、もう、クラクラしてきたよね?

主役では、ないとはいえ、
神楽坂恵・吉沢明歩(ともに既述)の両女優が、御出演、
という大きなキーポイントが、あったからとはいえ、
こういうタイトルの映画上映を、いきなり選ぶ事自体、
この日は相当、疲れていた証拠なんだな・・・。

とにかく、とりあえずは、
ちょっと笑えそうなものからに、したかったのは確かだ。

しかし、なぜに、六本木のど真ん中で、
21時から、1週間のみレイトショーを?
などと、いぶかりつつ向かった、珍妙なる映画上映。
どうにか、最終日に間に合った。
地下のミニシアターには、30・40代位の男性に、女性も数人混じり、
40人位、入っていた。

この夜は最終日という事で、神楽坂嬢他の出演者挨拶があったが、
あいにく敵役・吉沢嬢のみ、お留守。
(舞台袖に、一部衣装だけ、置いてあったらしい・・・の声)

露出度のやや高い、スパイガールズ衣装の女優2名が、
振り付け入りで、ピンクレディーもかくやの、テーマソング・ライブを行ない、
監督や男女研修隊員?たちと絡んで、軽いトークをするなど、
いわゆるグラドル・ファン向け中心の、サービスは万全の模様。
「現場でなるべく、捨てるゴミを出さないように、
エコな撮影を心がけていた・・・」そうな。

DVD化特典用の、次期女性隊員?海外ロケ映像も、既に撮影済みとか。
宣伝・PRメインの、わかりやすいトークだった。
司会進行の女性が、こういうコスプレな空気に、
やや戸惑っているらしい様子で、お気の毒だった・・・。
こちらは珍しい眺めなので、結構、面白かったのだが。


そして、本編は・・・
タイトルからある程度、予期したこととはいえ、
通常のスクリーン向け映画とは、かなり、違ったものだった・・・。


ひとことでいえば、
TVの「チャーリーズ・エンジェル」や、「プレイガール」シリーズの線。

任務のついでに、温泉に行きたがる、わりとのんきな、3人の美女諜報員達。
うち一人が、今回の主役・005嬢。
現場の真鶴へ、鬼畜男ミイラ化事件の、調査に派遣される。
派遣先でも、真面目な芝居のシーンでもずっと、露出衣装のまま。
現地の人々にも、知られまくっているところを観ると、秘密捜査官ではないらしい。

チャーリーにあたる役は、なんとあの、
「刑事コジャック」、テリー・サバラスの声を吹き替えていた、森山周一郎氏である。
「スタブロス!」「そんなには待てない!」が、聞こえてきそうだ。
低音の美声、今も健在なり。

スパイ活動にコスプレ、UFO、宇宙人、金粉、アブノーマル・プレイ、
エコ的SF設定、涙話、大X界?などまで、あれこれからめて、
一応の筋はある、B級・C級?SFアクション映画、なのだが。

色香に惑わされて、すぐだらしなくなる、
男性陣の、お約束なコミカル演技シーンは、さておいても、
随所で表現法が、局所的に肥大?しており、
お色気と同時に、奇妙に、いびつな印象をも、こちらに与えている。

物語世界さえ、一時中断してしまう、
セクシー度たっぷりな、カメラ目線や、サービス・カットつなぎ。
(「さよならジュピター」も、がく然?潔すぎる・・・!)

いかにも、怪しい雰囲気をかもし出すべく、
焚かれたとおぼしき、たっぷりのスモーク。
(力が入りすぎてて、最初、火事かと・・・?)

過剰なほどに、たっぷり力演の、
新東宝・エクセス系列的な、ピンク・プレイ。
(なぜ宇宙から来て、そんな場所で、ピシバシと?)

宇宙防衛エリート?たる敵役の、スケバン的アクション。
(ビームが使えるのに、なぜ、あれを武器に?)
(なら、ブーツ投げつけたり、ヌンチャクに使ったら、もっといいかも・・・?)

・・・などなど、
その場その場での表現が、万事に優先される為、
すべての合理性は拡散し、軽々と、吹っ飛んでしまう・・・。
展開は、かなりゆるゆる、かつ、デタラメし放題。
さあ、何でもツッコミ、いらっしゃい!状態と化している。

要ははじめから、ぶつ切りでのビデオ・DVD鑑賞もしやすいように、
つないであるのだろう。
まあ、グラドル系のファン向けには、
多分これで、正しいのだろうな・・・と。

ここで、俺の頭脳をなめとんのか!などと、怒ってはいけない。
もう、開き直った!位の、おおらかな気持ちで、
細部をいちいちつっこんで、面白がって観るのが、正解。
これは、面白がったもん勝ち、だろう。

吉沢の敵役力演も、たいしたものだが、
男優陣、特に研究所員の木村圭作が、
蛸のスダールのごとく、ぐにゃぐにゃと、うねるように怪演し、
博士役・伊藤克信(「の・ようなもの」「キャバレー日記」「ミラーマンREFLEX」の・・・)が受けるあたりは、
本筋を大きく越えた、強烈なもので、唖然とさせられる・・・。


まあ、固くなった頭を、思いっきりやわらかくして、
一時、ゲラゲラ笑いながら、
くつろぐのには、いいんじゃないでしょうかな・・・?と。
いろんな意味で、まずまず、お得感はあったな。



じゃ、又な!









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  1. 2008/05/24(土) 01:52:11|
  2. 劇場用映画
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