政の日記。
金曜夜、BS2をつけたら、
NHKの映像アーカイブで、昭和の蒸気機関車特集を、やっていた。
九州から北海道まで、フィルム映像が、延べ5時間分・・・!
さすがに気力が続かず、1時間半ほどで、早くもダウン。
テレ東時代劇「霞斬り」に回したら、
ちょうど一人斬って、金粉?が出て、終わるところだった。
しかし、石炭を赤々と燃やし、
炭鉱やローカル線を、黒い煙を吐いて力強く走る、
さまざまな機関車の姿には、
さすがに何か、人を熱く奮起!させるようなものが、確かにある。
前後で、客車を押していたり、
機関車2~3両つなぎで、客車を引っ張っている列車も、あった。
そういえば、「新日本紀行」のオープニングのって、D51だっけ?CS型?
う~む、シネマ秘宝館館長なら、もっとよくわかるんだろうなあ・・・。
夕食の後から、再びBS2にしたら、
カラーでドイツ製?の義経号が白い煙を吐いて、スマートに走り、
その右後ろには、現役時代のD51が、並んでいた。
明治・大正・昭和の車両が、
現役で走ってて、横に並んでた時代って、かつてはあったんだよなあ・・・と、
今頃になって、不思議な感慨。
小生らの小学校時代には、
千葉県内の工場地域でももう、ディーゼルだっらから。
番組内でコメントしている、平成のファンらしき女性が、
丸い顔の機関車たちに、「かわいい!」を連発していた。
そうか、視点を変えると、かわいいもんだったんだ・・・。
なるほどなあ、気づかなかったよ、と。
ちょっと、新発見だった。
SLブーム、あったよなあ・・・。
次、スーパーカーのVTRとかも、来るかな・・・?
以上。
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- 2008/05/30(金) 19:51:49|
- TV
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半兵衛の、日記。
近頃のニュース。
あいかわらずというか、ろくなもんが無い。
ミャンマーのサイクロンと、中国の地震の、被害状況。
原油高騰と、物価値上げ。
食糧危機の予兆。
治安の悪化。
有名フリー女子アナウンサーの、急逝。
船場吉兆の、廃業・・・。
映画ファン的には、
劇場版「相棒」(未見・・・)のヒットと水谷豊人気の再燃。
リメーク版「隠し砦の三悪人」や、「少林少女」(ともに未見・・・)の評判が、
どうもあまり、かんばしくないらしい事。
カンヌ・グランプリに珍しく、開催国フランスの、
学校映画「クラス」が、受賞した事。
黒沢清監督の新作が、評価された事。
シドニー・ポラック監督の、逝去・・・などなど。
後は・・・きょう帰ってから知ったのだが、
新宿コマ劇場とシアターアプル、新宿東宝会館が、
老朽化と舞台観客減少で、
年内閉館・再開発が、発表された事・・・。
え~っ、また新宿の景色、大きく変わっちゃうなあ・・・。
こないだ、新宿スカラとサウナ・レインボーの建物が、解体しちゃったばかりだし・・・。
時代とはいえ、街って、やっぱり、こういうもんなのだろうか。
今日もちょっとだけ、新宿を歩いてきたので、一言。
いつまでも、あると思うな、映画館・・・。
以上。
- 2008/05/29(木) 01:02:41|
- 映画(全般)
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秀の、日記。
引き続き、東京藝術大学大学院、2期生作品を、一部見物中。
連日、結構、おもしろく観れる作品が、並んでいる。
学生映画らしく、過去の洋画や邦画の、胸を借りた形で、
単なる律儀な再生から、半歩ほど踏み出したシーンも数多く見られ、
そこには確かに、豊かなる実りのきざしが、
ほのかに、立ち上がってきている・・・。
つまりは、先人達の手法を踏まえた上で、
ちゃんとミニ・エンタメ・シネマとして、観れるように、仕上げているのだ。
気まぐれなる、一観客としても、
映画館へ足を運んで、新作映画を観る、という行為が、
いかなる豊かな時間と、楽しみとをもたらしうるか、といった、
観客の原点に返る意味でも、
なかなか、いい試金石の、機会となっている。
船曳真珠監督「錨をなげろ」(16mm・60分)
・・・は、「嵐が丘」がベースの、<恋と執着>のドラマだが、
毛色が少し、変わっている。
前半が、異母兄妹家族のいざこざと、少年少女の逃避行。
ここでは、2人の間にほのかな恋が芽生えかけているが、
少年には、外敵の手を瞬時に怪我させる、特殊能力が発動しているため、
やがてついに、血まみれの悲劇が起き、別れの時が来る・・・。
後半の成人篇が、サイキックSF調強化。
少女から成長した女は、
既に夫がいて、なおかつ妊婦でありながら、
不気味な国営?超能力研究所から逃亡中の、
少年が成長した姿の、青年の存在に気づくや、
途端に、彼への愛、いや執着を、あらわにしてしまう・・・!
男性的にはあまり、考えもつかない、
とんでもなくすさまじい、執着状況、といえる・・・。
前半、港とバンド音楽のシーンなどで、
急に画面つながりが、フッ、と飛び、人物が消えたり、急に出たりする。
フランス・ヌーヴェルヴァーグあたりの発想、だろうか。
後半でも、さっきまで手前に立っていた青年が、
すぐ後から、かなり遠くに、スッ、と現れる。
おそらく、同じ服装の人を待機させているのだろう。
又、別な場面では、
夜中に女性が、青年と対話しながら、
右を向いたり、左を向いたりして、
目前にいる青年が、素早くジャンプ・リープする様を、器用に示す。
前半から連発される、サイキック・シーンは、サスペンスフル。
からんでいる人物の、片手ないし両手が、
一瞬で、真っ赤に染まり、人物が痛みに絶叫するが、
あまりにも素早過ぎて、動きが何も見えない。
いったい何が起こったのか?と、戸惑わされる程に、速いのだ。
また後半では、三代目?登場前後のシーンで、
これは、夢かうつつか?という程に、時空が急速回転する。
そこだけ、筋がごちゃごちゃしていて、混乱させられる。
おそらく、迷宮世界の表現にしたいのだろうが、
あそこだけどうも、すっきりしない感じで、落ち着かない・・・。
総じて、各シーンを、器用に演出・処理し、
かつ編集で、なかなか面白く、つないでいる。
そのシーン処理が、いちいち唐突なのと、
演出や処理の手法自体が、時折、筋よりも前で出ていて、
目立ってきているのが、少し、気にはなるが・・・。
本筋とは無関係そうなシーンでも、
画面がふいにフッ、と、飛ぶ様につなげられる瞬間に、
結構、魅かれるものがある。
画面や人物の動きはまずまず良く、おもしろく観れる。
ラストが、ああすべてが終わった、という。
ちょっといい余韻を、残す。
吉田雄一郎監督「second coming」(35mm・35分)
・・・は、女子高生のヒロインがのっけから、派手な銃撃戦シーンを、見せてくれる。
次には、ヒロインの叔父(佐野和宏!)がいきなり、ジャンプ・落下のアクション。
実に、動きで引っ張る導入部。
以降、叔母の奇行、謎の少年、電波遮蔽解除キー(なぜかロシア人形)、
宇宙人の人間界支配、ヒロインの隠された秘密、
ダミー死体、生き別れの姉、などのお膳立てが、
テンポよく、アクティブに進行。
それこそ、東映セントラル・フィルムあたりで撮ったような、
ガン・アクションと、SFドラマの魅力を、小品ながらもきっちりと、見せつけている。
解放抗争の果てに、宇宙人支配からの自由を得た途端、
人類の平和がめちゃくちゃになる、というのが、なんとも、皮肉・・・。
痛快作。
瀬田なつき監督「彼方からの手紙」(HD・85分)
・・・・・何というか、その・・・。
鈴木清順&木村威夫美術監督コンビで、撮ったかのような、
かなり奇妙な、劇映画。
しょっぱなから、いきなり故意にピンぼけた、
バスの中の少女を映す、キャメラ・・・。
不動産屋で、物件の案内をする仕事をしている、渡辺篤郎?風の社員青年。
少しおっちょこちょいで、ドジな振る舞いが目立つ男。
コンビニでは、レジに人の気配が無いと、
途端に、無茶を始めたりもするるのだが・・・。
(やばいこと、してるな~、の声・・・)
自宅のアパートには、同居中らしき女性と、大きな亀が居る。
この青年がある日、勤め先の受付で、
リュック背負って家出中らしき、くだんの少女に出会う。
かなり高額な、ある物件を見たい、という。
昔、父親と居た家だった、というのだ。
その日は都合で、その家には行かなかった、2人だが・・・。
別な日、朝からバスに乗り遅れ、
クサって仕事を休んで、ほっつき歩いていた彼は、
外で例の少女に再会。
急遽、2人で、ロードムービーな道行きに。
店からこっそり、合い鍵を持ち出し、
アパートの彼女もほっぽらかして、
夜通しで、あちこちと寄り道しつつ、
例の物件へと、車で向かう2人・・・。
苦労の末にたどり着いた、その建物の中には、
奇妙な塗装の、部屋が。
しばらく、室内でふざけていた2人だが、
やがて、青年が、部屋のTVとビデオに気づくや、
さらに奇妙な光景が、眼前に広がりはじめ、彼は混乱する・・・。
いかにもドジで、気分屋な青年の、そして少女の、
全身で見せる仕草や言動が、
いきいきとしていて、なかなかに魅せる。
青年がバス停へ突っ走ったり、
少女をコンビニで、半ば巻いて逃げるときの、パタパタした走り方。
彼がかんしゃくを起こし、
川原で草を払う、やけっぱちな行動の様子。
2人が羽田付近で、はしゃぎあう光景。
異常事態に気づいた青年が、
やけっぱち気味に、部屋で、少女と踊り狂うシーン・・・。
青年が自転車を盗んで、逃げる下り・・・。
とにかく、よく動く。
これぞ、<アクション>の原点。
一部にファミリー・ドラマ的な部分を含みつつ、
赤い帽子は時空を超え、
魚は泳ぎ、雪は降り、
バスは宙を飛ぶ・・・。
少女と友達はゲーセンではしゃぎ、
自転車で逃げる青年のシーンすら、
まるでゲーム内世界?のように、見えてくる。
坂道の階段シーンなどでは、
次第に昼夜の区別すらも、あいまいにされてゆく・・・。
時空を超えた迷宮化が目指されており、
二度の雪降りで、
ある種の<納得>が、ようやく訪れる・・・。
家族、というテーマをも、
やや特異ながらも美的に、
アクティブ、かつファンタジックに、表現してみせた、佳作。
以上。
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- 2008/05/28(水) 00:58:10|
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竜の、日記。
石コが浮かんで、木の葉が沈む・・・とは、
理不尽な事が何かと多い、憂き世を嘆くときの、決まり文句だが。
この日まさに、そういう内容の学生映画に、 出くわした。
(注: 昼の部でも、別な映画を観たが、
そちらについては後から、別記とする・・・。)
土曜より、渋谷ユーロスペース(3F)、レイトショー。
東京藝術大学・大学院映像研究科、第二期生修了制作展。
と、「ぴあ」の案内にあったので、
てっきり、上野公園の学校?とばかり思っていたが、
会場でチラシを見ると、現在の校舎は、
横浜の馬車道、関内の近くとのこと。
時代は、変わっていた・・・。
上映開始前に、30分ほど、
学校の先生らしい司会中年男性と、全出品監督のトークショー付き。
黒沢清監督のご推薦映画などを参考に、撮ってきた人達が多い模様。
今村昌平、相米慎二、ルノワール、
カーペンター、井口(奈己?)などの監督名が、
トークの監督達の好みによって、次々に挙げられる。
今平路線やれよ、と横浜で評された監督(吉井か?)も、居た模様。
一同、チェックした進行表と打ち合わせの通りに、
てきぱき進めようとするが、
途中突然、とある女性監督が、
「・・・・あ、(話すことを)忘れちゃった!」と口走り、
学校関係者らしき、若き男女でいっぱいの場内が、
笑いに包まれる、一幕も。
まあ、ほほえましい光景である。
似たような事は、映画美学校の上映イベントなどでも、たまにある。
肩の力を抜いて、観客と接していただきたい。
さて、この夜の上映は、
吉井和之監督の、「緑川の底」(HD・73分)。
筋自体は単純明快、
川の流れる町を舞台に、
幼馴染の男女2人の、ちょっと変わった、成長?物語。
小学生篇と、成人篇があって、
二つが次第に、回想式で交錯してゆく構成。
小学生編では、
なよっとしてて、ぱっとしない、酒屋の男の子。
ちょっと男っぽく、関西弁混じりの、学級委員の女の子。
なかなか、キャラが立っていて、
展開をちゃんと、引っ張ってくれるのが、よろしい。
クラスの、ガキ大将たち3人組は、
2人のことを年中、「このオンナ男!」「オトコ女!」などとひやかし、
学校でいたずらして、男の子にスカートをはかせたりする・・・。
このワルガキ共!いったいどこから、持ってきたんだ?妹のところか?
お前らのほうが、よっぽど怪しいぞ!
で、スカートはいたまま、ぶつぶつ文句言ってる男の子と、
「オンナ男なんて思ったことないよ!」と男っぽくしゃべりながら、
彼の周りをくるくる回る、女の子。
河川敷を歩く2人の世界が、さながら「転校生」のごとし。
面倒を恐れて、子供達のトラブルにも、見て見ぬふり、
「黙ってろよー!」ばかりの担任教師に、
愛想をつかした女の子は、
やがて引っ越し、本当の転校生になってしまう・・・。
そして、10年の月日が流れ、
主役の2人は、同じ町で再会する。
母親の記憶から来るトラウマと、インポテンツに悩む、釣り船のバイト青年。
かつてのクラス経験を踏まえて、教育実習中の、女性教師。
と、いう形で。
再会した2人は火がついて、
でも、少年少女の昔には戻れなくて・・・
と、いう話なのだが。
実はこの映画には、もう一人、
いや、もう一つの主役が、いるのだ・・・。
それは・・・・・<石>。
小学生時代から、成年篇にかけて、この町には、
近所で石を集めては、物によっては高く売れる、とワルガキ共に言っている、
「無能の人」の主役風な、リヤカー引きのおっちゃんが、住んでいる。
主役の男の子は、彼からもらった<石>を、ずっと持っていて、
一種のおまじないに、と使っていたのだが・・・。
後半、この不思議な魔力?を暗示させる<石>の、
でかいのが現れて、騒動の元に、なってくる・・・。
そして、なぜか・・・
物理的に、ありえない!事が、起きるのだ・・・!
第3の主役は、間違いなく、
このとんでもない、<石>。
何で出来てるんだ、あれは?
これの存在ゆえに、
定番化しかけた成長?のドラマが、
急速に、ファンタジック方向に変化し、
2人の物語と三角形に融合、映画らしき魅力を、一時、放つ。
青年が水に入るシーンなど、
もしや、あのまま・・・?などと一時、思いかけただけに、
この展開は、かなり興味深い。
その延長上たる、ラストの唐突さには、さすがに唖然、としたが・・・。
その先には、まさか、
「水の中の八月」の世界が・・・?
などと、つい、妄想してしまったのだった。
以上。
- 2008/05/25(日) 01:15:15|
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鉄の、日記。
5月23日、金曜。
この日、小生、いや、俺は・・・ちょっと、フキゲンだった。
朝からバスが、道路渋滞にひっかっかって、
一日の予定が、ズレまくったから。
まったく、えらい目にあった。
仕事場に着いた時には、もう、
先に温泉にでも行きたい!気分だったよ。
で、こういうときの気晴らしに、
ぴったりそうなプログラムは?ということで、
とある映画を、ミニイベント付きで、観た・・・
というか、目撃した。
その映画?の名は・・・
「新スパイガール大作戦 ~惑星からの侵略者~」。
ほ~ら、もう、クラクラしてきたよね?
主役では、ないとはいえ、
神楽坂恵・吉沢明歩(ともに既述)の両女優が、御出演、
という大きなキーポイントが、あったからとはいえ、
こういうタイトルの映画上映を、いきなり選ぶ事自体、
この日は相当、疲れていた証拠なんだな・・・。
とにかく、とりあえずは、
ちょっと笑えそうなものからに、したかったのは確かだ。
しかし、なぜに、六本木のど真ん中で、
21時から、1週間のみレイトショーを?
などと、いぶかりつつ向かった、珍妙なる映画上映。
どうにか、最終日に間に合った。
地下のミニシアターには、30・40代位の男性に、女性も数人混じり、
40人位、入っていた。
この夜は最終日という事で、神楽坂嬢他の出演者挨拶があったが、
あいにく敵役・吉沢嬢のみ、お留守。
(舞台袖に、一部衣装だけ、置いてあったらしい・・・の声)
露出度のやや高い、スパイガールズ衣装の女優2名が、
振り付け入りで、ピンクレディーもかくやの、テーマソング・ライブを行ない、
監督や男女研修隊員?たちと絡んで、軽いトークをするなど、
いわゆるグラドル・ファン向け中心の、サービスは万全の模様。
「現場でなるべく、捨てるゴミを出さないように、
エコな撮影を心がけていた・・・」そうな。
DVD化特典用の、次期女性隊員?海外ロケ映像も、既に撮影済みとか。
宣伝・PRメインの、わかりやすいトークだった。
司会進行の女性が、こういうコスプレな空気に、
やや戸惑っているらしい様子で、お気の毒だった・・・。
こちらは珍しい眺めなので、結構、面白かったのだが。
そして、本編は・・・
タイトルからある程度、予期したこととはいえ、
通常のスクリーン向け映画とは、かなり、違ったものだった・・・。
ひとことでいえば、
TVの「チャーリーズ・エンジェル」や、「プレイガール」シリーズの線。
任務のついでに、温泉に行きたがる、わりとのんきな、3人の美女諜報員達。
うち一人が、今回の主役・005嬢。
現場の真鶴へ、鬼畜男ミイラ化事件の、調査に派遣される。
派遣先でも、真面目な芝居のシーンでもずっと、露出衣装のまま。
現地の人々にも、知られまくっているところを観ると、秘密捜査官ではないらしい。
チャーリーにあたる役は、なんとあの、
「刑事コジャック」、テリー・サバラスの声を吹き替えていた、森山周一郎氏である。
「スタブロス!」「そんなには待てない!」が、聞こえてきそうだ。
低音の美声、今も健在なり。
スパイ活動にコスプレ、UFO、宇宙人、金粉、アブノーマル・プレイ、
エコ的SF設定、涙話、大X界?などまで、あれこれからめて、
一応の筋はある、B級・C級?SFアクション映画、なのだが。
色香に惑わされて、すぐだらしなくなる、
男性陣の、お約束なコミカル演技シーンは、さておいても、
随所で表現法が、局所的に肥大?しており、
お色気と同時に、奇妙に、いびつな印象をも、こちらに与えている。
物語世界さえ、一時中断してしまう、
セクシー度たっぷりな、カメラ目線や、サービス・カットつなぎ。
(「さよならジュピター」も、がく然?潔すぎる・・・!)
いかにも、怪しい雰囲気をかもし出すべく、
焚かれたとおぼしき、たっぷりのスモーク。
(力が入りすぎてて、最初、火事かと・・・?)
過剰なほどに、たっぷり力演の、
新東宝・エクセス系列的な、ピンク・プレイ。
(なぜ宇宙から来て、そんな場所で、ピシバシと?)
宇宙防衛エリート?たる敵役の、スケバン的アクション。
(ビームが使えるのに、なぜ、あれを武器に?)
(なら、ブーツ投げつけたり、ヌンチャクに使ったら、もっといいかも・・・?)
・・・などなど、
その場その場での表現が、万事に優先される為、
すべての合理性は拡散し、軽々と、吹っ飛んでしまう・・・。
展開は、かなりゆるゆる、かつ、デタラメし放題。
さあ、何でもツッコミ、いらっしゃい!状態と化している。
要ははじめから、ぶつ切りでのビデオ・DVD鑑賞もしやすいように、
つないであるのだろう。
まあ、グラドル系のファン向けには、
多分これで、正しいのだろうな・・・と。
ここで、俺の頭脳をなめとんのか!などと、怒ってはいけない。
もう、開き直った!位の、おおらかな気持ちで、
細部をいちいちつっこんで、面白がって観るのが、正解。
これは、面白がったもん勝ち、だろう。
吉沢の敵役力演も、たいしたものだが、
男優陣、特に研究所員の木村圭作が、
蛸のスダールのごとく、ぐにゃぐにゃと、うねるように怪演し、
博士役・伊藤克信(「の・ようなもの」「キャバレー日記」「ミラーマンREFLEX」の・・・)が受けるあたりは、
本筋を大きく越えた、強烈なもので、唖然とさせられる・・・。
まあ、固くなった頭を、思いっきりやわらかくして、
一時、ゲラゲラ笑いながら、
くつろぐのには、いいんじゃないでしょうかな・・・?と。
いろんな意味で、まずまず、お得感はあったな。
じゃ、又な!
- 2008/05/24(土) 01:52:11|
- 劇場用映画
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主水日記。
5/21(木)、
夕刻、池袋周辺を、散策。
夜21時前、
かつての根城だった、映画館の一つ、
シネマ・ロサへ。
この週のレイトショーは、
<CO2inTOKYO>なる、短編特集上映。
CO2は、大阪ではつとに知られた、コンペ入りの映画祭、らしい。
まだ訪問したことがないので、よくはわからないのだが。
マカロニ・ウエスタン風ヒーローが描かれた、カラーのチラシによると、
1、2回目の選考委員に、黒沢清監督、
CO2出身監督に、「剥き出しにっぽん」の石井裕也監督・・・
ということで、作品レベルはかなり高そうな、映画祭とみた。
この夜の客席は、
2本の作品の関係者・知人や、
映画学校方面の学生らしき、20代くらいの男女で、
結構にぎわっていた。
ちなみに小生の知己は、見当たらなかった・・・。
作品は2本とも、<オープン・コンペ部門受賞作>。
ともに、DVがテーマ、暴力の悪影響を描いた点が共通している。
その描き方は、大分違っているのだが。
高橋明大監督・「最後の怪獣」(60分)
・・・は、再見作品。
以前、はるばる行った<水戸短編映画祭>で、かかっていたものだった。
なんたる、奇遇・・・。
愛する女性に、子供を生んでもらうべきか、
自分からの悪影響を警戒して、やめるべきか?
それとも・・・?
と、悩む男性の物語。
題材としての、父親のDVについては、以前も書いたので、略す。
同居男女、友人同士、女性カウンセラーと患者達、
この題材ならば概ね、ありそうな会話シーンが、続いてゆく。
普通ならテンポを持って進みそうな、日常的会話に、
長まわし撮りシーンの連続で、毎度、
じれったいほどの間が、あく・・・。
時には対話の間に、ペンとメモ帳を介しての問答もあり、
じれったさが更に、増す・・・。
オール白黒画面、
ちょっと、小津映画みたいな、味わいがあるのが特徴。
落としどころが、ゴジラ?になる主人公の、力演。
それでいいのか?との声も、上映後のゲストトークで、少しあったが。
いいんじゃない?
恐いときの親父の記憶って、息子には、ゴジラさながら・・・なんだし、と。
ラストが甘いのが、むしろ、救いですらある。
小出豊監督・「お城が見える」(12分)
・・・は、真逆に、超ハイテンポで、パキパキ、進行する短編。
近未来の世界、
海辺と、留置場らしき施設の一室が、舞台。
あるファミリーの起こしたDVと、殺人事件の詳細が、
生き残った人物自身と、妻役の女優(?)の力演と、
場内マイクからの、冷たい指示に基づき、
まるっきり、小舞台の稽古場そのものの進行で、
再現・検証されてゆく、緊迫感あふれる、劇。
別な人物への、いささか強引すぎる交代劇まで、
万事が、一気呵成に、突っ走る・・・。
演劇くさい、という声多し。
まあ、当然だろう。
演技と台詞がせわしなく、かつ、けたたましいので、
とこどどころ、何の比喩を言っているのやら、よく聴きとれず、
聴き取れても、意味するものがさっぱり、わからない個所も目立った。
ラストにいたっては、何が何だか・・・。
もう、ついてゆけない・・・。
むしろ、その混沌から来る、
めまいのごとき陶酔感、
前のめりな勢いの力をこそ、評価すべきだろう・・・。
土屋氏?なる人物による、
<CO2>の作品上映用、OPアニメ映像が、
黄色いバックに、影絵か墨絵か、
民話の絵本みたいで、
ちょっと面白く感じたことを、付記しておく。
以上。
- 2008/05/22(木) 19:31:00|
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代表代行です。
ただいまより、記者会見を、行ないます。
本日、当ブログの代表者より、
緊急速報!が、発令中です。
(え、今度は、何だ?の声・・・がやがや)
(引退会見、だったりしてな・・・?の声)
(何か噂、あったっけか?・・・・・・の声)
では、ただいまより、
代表者からの、お言葉を、発表させていただきます。
(ごくり・・・固唾を呑む一同)
読みます。
「東京MXテレビで、木曜18時半に、
<星のカービィ>(CBC制作)を、観れる人へ!
次回放映分は、必見、爆笑もんです!」
(何だよー、それかよ~!の声)
「わがままな王様が、無理やり作る、
TVアニメ・スタジオ・・・。」
「あれ、ほんまに、むちゃくちゃ!」
「製作体制も、絵も、わやくちゃ!」
「たまたまTBS放映で見かけて、朝から腹、抱えた!」
「おもしろいので、是非、観るべし!」
・・・とのことです。
(それで、呼んだのかよ~!の声)
(お前こそ、わがままだろ~が!の声)
(交通費、返せ~!の声)
皆様、大変、物好きな代表者でございまして、
毎回、どうも、すみませんです・・・。
(謝罪会見かよ~!の声)
以上で、本日の記者会見を、終了させていただきます。
ありがとうございました。
- 2008/05/22(木) 19:28:51|
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主水日記。
土曜に、呑み会と、有料食客が連続していて、
したたか、幸福に酔った?ため、
体調を考慮して、日曜は自宅でゆっくり、過ごしたが。
訪問できんかったなあ、ショーケン映画、他、もろもろ・・・。
続く月曜は、まあ通常通りだったが。
火曜は、朝から暴風雨。
断水やら、大雨洪水警報やらで、
まるきり、「風速40米」か、
「デイ・アフター・トゥモゥロー」か、な状態に。
折り畳みじゃない傘にして、仕事には出たが、
総武線もダイヤが乱れ、道路も大渋滞。
もう、一日の予定が、めちゃめちゃ。
「HELP!」と、叫びたかったぜ・・・!
ゆえに今日は、
チバテレの、仕事人SPだけ観て、
後、ふて寝する・・・予定。
なお、今夜の必殺スペシャルは、昭和63年に初放送の、
「仕事人VS秘拳三日殺し軍団 主水、競馬で大穴を狙う!?」。
賭場や地上げで、がっちり儲けている、
大奥マッサージも御用達、
護国寺のワル住職(綿引勝彦)。
住職の手下・お兼(萬田久子)は、
大棚の道楽若旦那(三波豊和)に、
「親が死んだら、その遺産より、
賭場で負けた分の、倍額を返済する・・・」
という借用書を書かせる。
とくれば、後は、見えた。
案の定、住職は、客の親達を、
拳法を使う、配下の僧たちを操って、
<三日後に死ぬ>特殊な技を掛けて、殺していた。
知っておびえる、三波豊和が、結構こわい・・・。
さらに、尾張・紀州が競べ馬、
練習段階から、騎手一家の体調が、次々とおかしくなり、
その掛け金をめぐって、八百長疑惑が。
無論、その影には・・・。
主水、政、加代のレギュラーに加え、
片岡孝夫扮する、華麗なる仕事人・<蝶々の朝吉>が、
映画「必殺!」(仕事人シリーズ版・1本目)に続き、特別出演。
紙吹雪が舞う中、扇子に仕込んだ刃と針で、
それこそ舞うように立ち回り、敵を斬る!
一度観たら、忘れられない技。
でも主水は、以前会ってるはずなのに、何で忘れてるの・・・?
また、悪役側の、無口な秘拳使い達の中には、
当時、ボクサーから俳優へ転進中の、赤井秀和の姿も。
暗闇から、ぬっと出てきて、
指をボキバキされたら、こわいかも・・・。
手槍の政との対決は、さながら、鉄VS錠。
キャスト表示には、<浪速のロッキー>と、しっかり出ている。
この後、「どついたるねん」で、ブレイクするのだった・・・。
騎手一家のメンバーには、
TV「影の軍団」や映画「コータローまかりとおる!」の黒崎輝、
元ス-パーヒロイン・森永奈緒美が。
他の番組だったら、赤井のほうが先に、やられる役だったろう・・・?
中田カウス・ボタンの仕事人達は、使い方がいまひとつ、だった。
放映当時、一番面食らったのが、
スタミナドリンク・グロンサンCMから、イメージそのままの、
<5時から男>役、東京乾電池の雄・高田純次。
なんと、鬼平こと、長谷川平蔵である!
たしかに、夜も遊んでそうな感じだけど、
ドラマの中村吉右衛門とは、どう観ても、
えれえ、ギャップが・・・。
以上。
- 2008/05/20(火) 18:50:10|
- 時代劇
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竜の、日記。
ホームドラマ展開から、やっと、嫁入り、ご婚礼まで来た。
大河ドラマ「篤姫」が、どんどん、面白くなってゆく・・・。
大奥の変なしきたりも、何だか可笑しいが、
一番の理由は、あの・・・
うつけなの、違うの?と謎だらけの、
上様、こと、家定・・・!
駄々っ子なのか、本当は賢いのか?
よろけた姫を見事、ナイスキャッチ!
春画に、お床入りのズレた対話に、
先に寝ついちゃう御台様、
アフラック?アヒルまで出されちゃ・・・
もう、たまらん!
腹が、よじれる・・・!
女性が主役の大河で、これほど愉快な回は、珍しい。
そのまま、好調で、行くべし!
以上。
- 2008/05/18(日) 21:31:44|
- 時代劇
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三味線屋の、日記。
これもごく最近だが、都内にて、ひょんな機会から、
「よっちゃんロシア/残りもの」、及び「ゆめこの大冒険」の、
関係者諸氏に、ようやく面会がかなった。
「よっちゃんロシア/残りもの」(2002年)は、
PFF出品時に、大変おもしろく、愉快な気分で観た、逸品。
難しい筋も何もなく、反復運動のリズムあるのみで、
おもしろい短編映画は、ちゃんと撮れる!
ということを、見事に証明してみせた。
一度、玉野真一監督にも、一観客として、お礼を申し上げたかったのだ。
筒井武文監督の「ゆめこの大冒険」(1986年制作)は、
封切り事(翌年頃か?)に、観に行っている。
キネカ大森か、渋谷か、だったと思う。
当時の映画誌記事に、「映画の残骸を撮る・・・」とあったので、
ええっ、どういう意味なんだ?と、戸惑った記憶が、ある。
あの頃、小生もまだ生真面目で、若かった・・・。
白黒のサイレント・スラップスティック(ドタバタ喜劇)映画を、
日本の主演女優(かとうゆめこ)&男性俳優(当時学生つながり組)によって、
作ってみようという、作品。
人物達がすべり台をすべるように、つるつるとなめらかにすべって、
チャップリンやキートン、マルクス・ブラザーズのワンシーンのごとく動き回るのが、
観ていて楽しかった記憶がある。
二十年余りを経て、
まさか、当時の皆さんに、めぐり合えるとは・・・!
一期一会、長生きしていて、よかった、
と、不思議な感銘を、抱いたのだった。
若い人達ともお話が出来て、いろいろと、参考になった。
こんな日は、年に何度も無いだろう。
そういえば最近、キネカ大森、
「トンマッコルへようこそ」以来、行ってないなあ・・・。
以前は、随分頻繁に、お世話になったものだが。
80年代から90年代初頭までは、大井町に、
名画座の大井武蔵野館があったので、立ち寄りやすかったのだ。
加藤泰監督特集(会期中に、亡くなられた・・・)に、
「プルガサリ」公式公開に、
工藤栄一監督晩年の、新作映画封切りに・・・。
あの時は「新必殺仕事人」中条きよし氏が、
ナース役の女優と初日挨拶に来ていて、
女優さんをちょいと、からかっていたような。
感激だったな~、と。
酸いも甘いも含めて、
こういう思い出を得て、
映画への思いをめぐらせる、
素敵な機会がある限り、
シネマ旅の終着駅は、
ずっと、先のことになりそうだ・・・。
以上。
[時間を跳び越え、ガルスは行く!]の続きを読む
- 2008/05/18(日) 09:59:51|
- 映画(全般)
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政の、日記。
17日、土曜。
午前中、昼過ぎまで、仕事。
午後、軽い昼食後、新宿へダッシュ、
開始時間には1時間弱遅れるが、ロフトプラスワンへ向かう。
・・・理由?
勿論・・・<映像温泉芸社>プレゼンツ企画の・・・
<伊勢田大博覧会>のためである!
ついにあの、シネマボカン・イベントの秘密兵器が・・・
大新宿へと、進出!
それは初見客の反応を、観たくなるではないか!
14時頃の時点では、お客は、40数名位か?
ロフトプラスワン各種エンタメ・イベントの、主催&常連客層が目立つ。
新規男女層も、ちらほら、あり。嬉しい。
監督自身のトーク登場こそ、無いものの、
司会の芸社諸氏や、
漫画原作者のT先生の、
出版方面ならではのコメントが、愉快。
要するに、異能を認めなければ、
新しいカルチャーは育たない、ということ。
まったく、同感なり。
特にXIG氏のコメントは、詳細にわたり、
映像を見慣れてきたはずのこちらも、
ついていくのが大変な程に、豊かなものだった。
作品自体への観客の反応も、すこぶる良い。
皆、わんわん、ウケまくっていた。
まずは、成功。
あまりにも面白くて、世間には秘密にしておきたいような、
でもちょっと、PRしておきたくなるような・・・?
ああ、広めすぎたくない、でもやっぱり見せたい!
(どっちなんだ~!「サルまん」か~!の声)
複雑な気持ちと喜びとが、ほぼ同時に、ある・・・。
そんな監督なのだ、伊勢田監督の作品群は。
芸社の過去スレにも、ここのブログにも、以前から触れているし、
大半の作品については、既に観ている。
おなじみの方々にはもはや、説明は不要だろうが、
未見の人のために、ごく簡単に書くと・・・。
手製リミテッド・アニメの代表作、「浅瀬でランデブー」(1999年)という、
昭和のTV少女マンガ系イメージで作られた、
ラブコメ作品が、一番わかりやすい例と思われる。
すべて手製セル画動画、
独特の荒っぽさ?と丁寧さの同居した、手作り感。
声も1人で複数男女役をこなす。
ヒロイン達の、茶目っ気と可愛らしさ。
リミテッド・アニメゆえの、反復横とび?的な、特徴ある人物動作、
予想外の連続で見せて、引っ張りに引っ張る、筋立て。
それでいて、それ程ドロドロしない、
すがすがしくさわやかな印象のドラマ。
飛躍した、凝りまくった決め台詞のまぶし具合。
(これがまた、ニクいんだ・・・!の声)
これを今、極小人数(限りなく単独に近い・・・)で、
やれる人が、どれだけいるだろうか?
他のアニメ作品も、ほぼ同様の特徴がある。
にわかシスターと高校野球児達のすれ違い青春ドラマ、
「ロザリオにおねゲッchu」(2007年)。
又、ナイーブ少年が主人公の恋模様最新作、
「きらら」(2008年:今回は半分のみ上映)、
以前ボカン等で観た、学ラン悪人仕置!人形アニメ、
「ハイスクール・リーパー」(1998)なども、
ほぼ、この調子で語られるパターンだが。
どれも作品ごとに毎回、
(詳細はこれから観る人のために、あえて今書かないが)
全く、先の読めない、
というか、読みようの無い展開が用意されるので、
客席からは、しばしば「え~!!」の声があがる。
TVのアニメや連続ドラマ等をべースにしていて、
エンタメとして、飽きが来ない作り。
ここは観客道を歩む者の、心意気で、
<自主アニメ界の内田けんじ>、と呼びたい。
(・・・いいのか?そのたとえで・・・?
アニメの大映テレビ、とかにしたほうが?の声)
と同時に伊勢田監督、キャンパス・ロケの実写特撮ビデオ映画も、
現地の漫研関係者とともに、相当な長期間、撮り続けてきた。
実写版「浅ラン」(!)というのもあるが、
おすすめは、「仮面ライダー」系列からイメージされたとおぼしき、
スーパ-ヒーロー・アクションドラマ、「聖ジェルノン」シリーズ。
監督知人らしき女性(というか、キャラ?)の解説する映像によると、
当初は学祭向け制作で始まった、このヒーロー・ドラマ、
その後、2作目の脚本家の妙もあり、予定外の長期シリーズ化、
既に、17本目まで存在する、という・・・。
その初期作品「超伝説 聖・ジェルノン」(1990年)を観ると、
OPのスタッフ字幕を、セル画のセル(ビニールの薄い透明な板)に書き、
その透明なセルの真後ろで、手製ヒーロー・バイクを撮り、
字幕が風にゆれる、等の仰天技を、繰り出してくる。
いい意味での漫画的造形、スクラッチ・ビーム、人体崩壊。
食堂が孤児院に、
教室や屋上が、ボス怪人の<体内>にもなり・・・。
何でもありの世界。
世界崩壊寸前劇、もんどりうって倒れる悪玉怪人の、すぐ後ろで、
当時の学生達が、のんびり昼飯中だったりするのが、
何というか、ほほえましい。
そう、そのままこれが、主役のヒーローをアレンジしつつ、
歴代の若手出演者達と共に、代々続いて、17本・・・。
継続は力なりというが、ここまで来ると最早、<業>である。
で、その上に、驚異の新歓コンパ・コスプレまで、学生に毎年披露。
これが仮装大賞さながらの、力作揃い。
上映された記録映像には、
各種ヒーロー(しかも目が光る!)や、合体ロボット(変形も演じる!)のみならず、
宇宙船(!)や日本沈没(!)のセットになったものまで、ある・・・。
どんどん、人の形から、離れてゆくのがすごい・・・。
さて今回、これも以前一度観ているものだが、
伊勢田監督直筆の、
おそるべき迫力の原作漫画「地獄のバーディー」を、
絵の迫力で魅せる、いわば<動かぬ静止画アニメ>方式でスクリーン上映するために、
イベント主催団体<映像温泉芸社>のレギュラー・メンバー一同が、声優を担当。
「地獄のバーディー(芸社版)」(2006年)として、上映。
基本形は、上記の各作品と、ほぼ同じ傾向で、
昭和の「仮面ライダー」、プラス・大映テレビドラマ路線、と、いっていい。
漫画自体の、毒気ある描写と展開が、
結構ショック・ホラー。
いきなり撃ちまくる!殺しまくる!
ふっとばす!血だらけ!
今観ても、こわい部分は、かなり、こわい・・・。
しかし同時に、その強引なる、展開ゆえに、
場内は、笑いの渦に・・・なる。
これもまた、自明の理、なり。
周囲のつわもの達は、小生よりもずっと、スーパードライだ。
声優に、女性2人を含めているのが、
あの流れの中では、何だか、ほっとさせられる。
もし、あれを実写でやると・・・
あ、又、浮かんできた・・・
グラサンした、ダークな魅力のヒーローが・・・。
ドーベルマン刑事も、真っ青・・・?
と、ここまで書いて、最早体力が尽きた。
打ち上げで若干恐縮?しつつも、
大いに盛り上がり・・・・・、
このメンバーズ、知識豊富、知恵満載、
やはり、只者ではないのう・・・と、
改めて、感心しつつ、
活動の建設的(かつ破壊的?)発展を、祈るのだった。
未来は、若い客層の呼び込みが、握っている・・・と。
以上。
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- 2008/05/18(日) 01:29:29|
- インディーズムービー
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主水日記。
今週は、フィルムセンター通い。
<発掘されたフィルム2008>特集。
戦前・戦時中の映画フィルムは、
古い可燃性フィルムの、発火による火災や、
戦争による焼失・紛失、
国情による他国没収、などが多く、
いまだに、相当多くの作品が、行方不明である・・・。
ごくたまに、そうした<幻のフィルム>が、
個人所蔵のフィルムコレクションや、
海外上映向けに、プリントされたものなどの中から、
発掘・再発見され、センターに寄贈され、
デジタル修復作業等を経て、公開上映されることが、ある。
今回は、その中のごく一部。
資料としては、大変貴重なものである。
2本とも、上映前に、発掘・復元に携わった研究員氏が、
フィルム修復、デジタル処理等、復元工程の簡単な解説を行なった。
こういう地道な努力の積み重ねが、
貴重な作品群を、現代に蘇らせているのだ。
(1)入江たか子主演のメロドラマ映画、「月よりの使者」。
(2)市川右太衛門主演のリメーク時代劇、「薩摩飛脚」。
とはいえ・・・作品や上映形態に関しての評価となると、これはまた別物で。
この2本、白黒サイレントで、各90分前後あるのだが・・・
2本とも、終盤の劇的盛り上がりに至るまでの過程が・・・長い。
本来ならば、1000円くらいになっても、活弁士を入れるべきなのだが・・・。
あれは途中で、観ているほうはかなり、ダレていた。
ビデオと違って、飛ばせないのは、もどかしい。
いずれも後方の席で、たまにいびきが聞こえて、困った。
なにしろ、(1)に関しては、
ほとんど型通りの、動かぬ芝居と、
文字説明のみが、延々と続くのだ・・・。
画面の、動きらしい動きが、
海辺の荒波で、ヒロイン心理的ショック!の表現をするシーン位で、
映画としての<動き>に乏しく、
弁士抜きでは、どうしても、ダイナミックさに欠けてしまう。
上映後のロビーでも、
「波ばかり、印象に残った・・・」との声が、目立った。
なお、白樺林の高原病院シーン、
シスター風の看護婦(現・看護師)衣装や、
ごっつい頑丈そうなレントゲン機など、
現代と違うデザインは、興味深いものがある。
看護婦(現・看護士)に惚れる、男性患者達、
その気持ちはなんとなく、察せられるのだが・・・。
そんな、映画のようなドラマチックな展開は・・・
そうそう、無いだろうと・・・。
手紙や人形、あのような伏線に・・・。
強引な位の展開、これぞドラマ、だなあ。
(2)については、本来もともとトーキーだったものなのだが、
なぜか、サウンドトラックが、無いバージョン。
アメリカ在住の日系弁士向けに、
サイレントでプリントしたものと、推測されているそうで。
筋への理解を深めるため、上映前ロビーで、
500円支払い時に、解説書のプリントが配られた。
これも本来は、活弁士が必要なのだが・・・。
その資料によると、全体の大筋は、
薩摩へ密偵に入って、一人帰ってきた男が、
「お前、相棒の密偵を見捨てて、逃げてきただろ!」
と、仲間達から責められ、
濡れ衣を晴らし、人質状態の相棒を取り返すべく、
再び薩摩と江戸を往復して戦う、というもの。
篤姫にはお気の毒だが、この話、
薩摩側の密偵が、悪役扱いである。
薩摩藩と江戸幕府は、関が原以来の因縁で、
幕末の一時期を除くと、互いに警戒しあっていた。
したがって、薩摩行きの飛脚に化けて、
幕府の密偵(忍者、スパイの類)が情報活動に潜入すれば、
九分九厘、まず生きては帰ってこない、
というのが、歴史上の定説。
だからこそ、生還した主人公は、
仲間からあらぬ疑いを、かけられたのだろう。
これまた、職務とはいえ、お気の毒な・・・。
これがそのまま、タイトルの由来なのだが、
終始武士姿の主役御大は、あいにく飛脚姿では、ない。
<薩摩飛脚>という呼称自体が、
<密偵>自体の代名詞となっているためだろう。
字幕によると、西郷吉之助(隆盛)役も、出てくるという。
どうやら後半の、準洋館風屋敷で、
座っている人が、それらしき様子。
すると、幕末近くなのだろうか?
こちらの映画に関しては、一部とはいえ、
さすがは御大右太衛門、とうならされるシーンが、あった。
途中の、海岸シーンでは、
まず軽く、小手調べ的チャンバラ。
脇役男のおびえた身振りが、ちょいと愉快。
ここはウケていた。
殺陣ではないが、
人物達が次々と、ザンバラ頭となるシーンも、反応が良い。
断崖シーンでは、斬られた者達が転がり落ちる。
でも、主役にとっては、
なおもまだ、軽いウォーミングアップの印象。
旅の宿らしき屋内で、
敵とばったり、遭遇しての立ち会い?では、
着替えるまで、ちょっと待て!みたいな芝居で、
いかにも御大らしい、シーンともいえるが・・・。
(そんな暇ないだろ!の声・・・)
が、ラスト10分程、江戸の薩摩屋敷へ斬り込んでのチャンバラ、
これが文句なく物凄く、力強い。
右太衛門、寝たままの殺陣、
刺されても尚、ぎりぎりまで持ちこたえ、
のたうち回りつつ、斬る、という・・・
ありなんだな、これが。
あれを観れただけでも、十分、来た甲斐はあった。
助っ人の出方には、ちょい笑った。
ちなみに、篤姫は、居ない模様・・・。
と、いうわけで。
ひとまずフィルム・マラソン、終了。
以上。
- 2008/05/15(木) 01:37:06|
- 劇場用映画
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左門の、日記。
チバテレ、火曜14時の新番組、
杉良太郎主演、「旅人 異三郎」が始まった。
旅がらすの異三郎が、
旅先の祭りで知り合った、老親分と美人娘。
だが、陰謀で老親分は祭りのどさぐさに殺され、
次の宿場へ向かっていた異三郎に、殺しの濡れ衣が着せられる。
で、これも道中で知り合った、スリ野郎を助手に、
異三郎は娘の下へ、近在の組から助っ人衆を集めて、
さあ、全員引き連れて、殴り込み・・・と思いきや。
なぜか、「後を任せる」と言って、
異三郎一人で斬り込み、
一人で全部、きれいに片付けてしまう!
ああ、「殴り込みロンリネス」。
(それは、<B級ランダム>映画だ!の声)
まあ、悪くはないけど、平均点くらい。
シビアさとクールさでは、紋次郎に遠く及ばないかな・・・と。
一方、水曜の「必殺仕事人」は・・・
元締が鹿蔵から、おとわに代わって、
仕事料が急激に小銭化し、安くなった・・・。
5年前の父親殺し容疑で、八丈島送りになっていた男が、
島抜けして、実家だった大商店のある江戸に、帰ってきた。
逃亡中、出会った秀と、
蛍火の中で取っ組み合い、やがて心が通じ合う。
(青春ドラマ、だな~!の声)
追われていた男を、おとわが助け、
秀は、男の母親の消息を探し出し、
やがて、この男の冤罪が判明するが、
男は真犯人達に殺され、
母親が、仇討ちの依頼書と銭を残して、自害。
かくて、いつもの通りに・・・。
花火大会の見物人の中、
おとわが三味線を鳴らし、
主水が刺す、左門が斬る、秀が泳ぐ!
大分、後の<気持ちで入れ込む>パターンのシリーズに、近くなってきた。
初期の10話位までと比べると、
やや生ぬるい感じも、してきたかな、と・・・。
おとわ元締期、しばらく続く。
以上。
- 2008/05/14(水) 23:59:27|
- 時代劇
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秀の、日記。
関東は大雨が続いて、このところ寒かった・・・。
どうも、気分がすっきりしない。
連日のニュースのせいも、勿論、ある。
気分の塞ぐものばかり。
ミャンマーのサイクロン、被害拡大。
こんな時に、国民投票って・・・。
それどころじゃ、ないだろ!
復旧、進んでるのかな・・・。
中国四川省の地震被害、
一体、どこまで・・・?
もう、北京五輪や聖火や、
パンダ外交どころじゃ、ないだろ!
と、日本全国でも今、そんなだろうから。
情報統制や交通寸断があるせいだろう、
両国ともいまだに、状況不明な事が多いようだが。
阪神・淡路大震災のときの、あの対応混乱が、
どうしても、浮かんでしまう・・・。
とにかく今は、一人でも多く、
救出・手当てしてほしい、と願うばかりである・・・。
こんなときに、映画の話などしても・・・
どうなんだろうね・・・?
でも又、やっぱり、今週も行くんだよな・・・。
と、今宵も一人、嘆息。
以上。
- 2008/05/14(水) 23:54:32|
- ニュース
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主水日記。
連休明け、衣替えがやっと終わった。
と思ったら、土日は冷え込んで、またも、雨・・・。
あわてて、上着を数着、出し戻した。
こりゃ、遠出は中止だな・・・。
やっぱり、近場にしよう、と決めた。
先週はいくつか、
公開中に観そびれた映画があるのが、心残りだが。
土曜は久しぶりに、旧作上映へ行った。
シネアートン下北沢、<ショーケンが好き!>特集。
3本立て券で3000円、1本あたり1000円なら、
交通費を入れても、まずまず、安い。
この日は、
「股旅」(’73、)、「魔性の夏 四谷怪談より」(’81)、「竜馬を斬った男」(’87)。
時代劇3本、70年代から80年代にかけての、ショーケン出演作、
その風貌の変化を、とくと味わえる、お得感あり。
「股旅」は、低予算・独立プロ作品の雄だった、ATG系の公開作品。
脚本が、監督の市川昆(ほんとは山かんむり付き。字が出ない・・・)と、
詩人・谷川俊太郎。
(なぜスヌーピー・ブックスの翻訳者が?謎だ・・・の声)
TVシリーズ「木枯らし紋次郎」からの収入をもとに、
市川監督が作った映画と、伝えられている。
主役は、なんか情けなさ、コミカルさが目立つ、3人の若き渡世人。
おどおど、弱々しく優しい青年役なら任せとけ?とばかりに、
TBSドラマで活躍していた、ほぼそのままの役柄で出ている、小倉一郎、
「あしたのジョー」テーマソング熱唱の尾藤イサオ、
長髪でいきがって暴れて、先輩にもつっかかるショーケン。
3人揃って、やっと一人前、という旅人達。
適度に世間をなめた甘えを見せつつ、
調子よく、せこく立ち回る、おかしさ。
小倉の旅人(家出人、のほうが近い)と父親との再会、
泣きながらの、無理やりな決着、
珍道中の、哀しいくらい、あっけない終幕・・・。
とにかく、端から端まで、おかしくも哀しく、情けない3人。
その情けなさがおそらく、当時の若者達の、
大人への反抗心と同居した<挫折感>に、フィットしたのだろう・・・。
この時期前後のショーケン・ドラマは、
たしかに、そういう時代背景があったのだ。
ショーケン出演期の「太陽にほえろ!」は、成人になってから再放送を観たが、
たしかに、そういう空気があった。
そんな時代ゆえの、産物、なり。
この興味深き「股旅」の次に、
「・・・魔性の夏」が来ると、
とたんに、がたっ、となる。
冒頭から一同が、わいわいやってる楽しさ、にぎやかさはあるし、
ショーケンと石橋蓮司が、
互いの犯罪をむりやり、隠蔽する辺りは笑えるし、
ショーケン・関根恵子・森下愛子と3人で、
自分たちの(?)芝居を見に行って、
ひと時、夫婦の慣れたるアツアツぶりに、
森下がくやしがるあたりも、なかなか面白い。
(一服盛らせるワル者役が、「電王」石丸氏だし・・・の声)
でも・・・
関根恵子の、あのお約束メークが・・・映画向きじゃない・・・。
あれで、がたっとくる。
舞台劇だったら、あれで力演すればいいんだけど、
映画だと、ちょっと・・・。困った。
あれで、その後、恐いはずの各シーンまでが、
とんねるずのコントみたいに、見えてしまうのだ。
ショーケンと勝野洋(「太陽」出演者同士)が、坂を転がる下りまで・・・。
劇としての面白さを追求する間に、
ホラーとしての恐さが減じた感は否めない。
その分、石橋のダメ亭主をはらはらさせる、
夏目雅子の演技にこそ、本来あるべき恐さが見られ、
大いにポイントを、稼いでいる。
「竜馬を斬った男」は、公開当時、
「塀の中のプレイボール」と2本立てで、観ている。
画面はさすがに松竹京都、
ひんやりした、いい明暗の感じで、仕上がっている。
冒頭の人斬りで、おおっ!と乗せかかるが、
そこからが・・・。
何だか、間延びしている。
人物紹介の字幕が無いので、
大河ドラマを普段観ない人には、大半の人物、
誰やら、よくわからないのではないか?と気になる。
人物関係が大体、わかっている人向けの、編集。
はっきりいえば、脚本・構成がどうも、悪いようで・・・。
いびつなほど、不気味な気迫の表情を、
時折見せ付ける主役以外は、
概ね、つるつるの人物描写で、何だか熱気が薄い印象。
女優達は、きれいに撮れてて、まあ、いいんだけど・・・。
ところどころ、子供との水掛け、竜馬逃亡の景など、
場内でも、けっこうウケていたし、小生も大笑いだった。
「俺は一体、何をやってるんだ!」のつなぎ方は・・・ちょい失笑。
終盤にいたっては、蛇足が長すぎ。
あれでは、くどくなる。
いまいちな、締めだった・・・。
外が寒いので、この日は無理をせず、
ここまでにて、帰る。
以上。
- 2008/05/11(日) 08:14:35|
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政の、日記。
又も、チバテレの映り具合が、時折悪い・・・。
上下に、ぶれる。
アンテナだろうか?
他局は普通に、映るのだが。
だから若干見づらいのだが、
火曜日の必殺時代劇SPは、チェックしていた。
タイトルは、「久しぶり!主水、夢の初仕事 悪人チェック」。
これも、昭和63年正月の、初放送以来。
監督は松竹青春映画の雄、山根成之。
戦前の映画で、
森の石松が代参道中する舞台劇を、演出していた演出家が、
夢の中で、自分が石松になってしまい、
石松になりきって行動する、というのがあったが、
これはその、中村主水版。
松竹京都撮影所で、
「必殺仕事人」撮影準備中の藤田まこと氏が、
セットの屋根から転落、一時気絶。
その夢の中で、彼は江戸時代に居て、
中村主水その人になっている・・・というわけ。
寅さん映画や<渡る世間>では、困った役回りの長山藍子が、
ゲストで珍しく?主水といい仲になりかける、純情ないい役。
で、勿論、殺され役・・・。
主水の仲間は鍛冶屋の政と、何でも屋の加代。
しかし政は悪人の陰謀で、片腕にやけどを負っており、
3人だけでは、仕事の役不足に。
そこで加代にスカウトされた、外人助っ人役は、
元阪急選手、亜仁丸・レスリー!
「巨人の星」よろしく、壁の穴に砲丸を投げる練習。
仕事料は小判をごっそり持ってゆき、
やたらに豪快で、騒がしい・・・。
標的に「あなた、わるい人~!」と叫び、
夜目にも、目立ちすぎ。
仕事人というより、「特攻Aチーム」のほうが、似合いそう。
<必殺>枠としては、いまいち落ち着かない、緩さではあるが。
当時の、撮影所の様子が垣間見れる、
ちょっとお得な特番、なのだった・・・。
以上。
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- 2008/05/08(木) 22:05:53|
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主水日記。
5日、こどもの日に、
中年男集団、自主上映の祭典。
池ノ上シネマボカン、夜19時より、<アウトプッツ#12>。
来場メンバーは、お久しぶりの常連客が大半。
幸いに?というか今回は、常連女性客の参加が多かったので、
入場時に周囲より、
「おお!今日は、男祭りじゃないね!」の声、多数。
評判を聞き、北海道から見物に来た人もいて、
地域間相互交流の、広がりを感じる。
GWのはざ間で、エアポケット・マトリックス世界に、
早めの盆帰省が入っているような、
和気あいあい、にぎやかなる交流会となった。
さて、この夜のラインアップも又、
軽く笑ってポン!な作品揃いだったが、
これはもう問答無用、楽しめた者勝ち、なのである・・・。
(注:年度表記作以外は、2008年制作)
オープニング映像・・・公園で近所の猫を観察、のどかなるOP。
新津東二監督、「ベタベタ映画研究部 PART1」(ビデオ、ステレオ、8分):
ああ、洋画アクションにあるある、こういう台詞とシーン・・・
という、いかにもありがちな基本&お約束パターンの、
再現VTR集の羅列で、
1本のそれらしき劇映画が、とりあえず出来てしまう事を、見事に証明。
力みのない画面と演技、
字幕による自己つっこみが、そのおかしさを喚起する。
「スクリーム」で言えば、
「すぐ戻る、って言って離れてる奴が、真っ先に消される!」みたいな。
ここまで、臆面もなくやられると、
ついつい、笑わされてしまうのだった。
西村洋介監督「Reset the world」(10分、2005年):特別招待作品。
ゆっくりゆっくりな展開が、ややもどかしい。
高岡晃太郎氏が、軽いダンス以外は、
めずらしくまともな?常識的言動を見せる、異色作。
近頃多いからね、TVに出てる、あぶない事件が・・・。
そりゃ、怪しむだろう。
こら!誤解されそうな物騒な物を、そんなところに置いとくんじゃない!
という・・・社会派的?教訓。やれやれ。
恩田浩監督「A.D.2018」(10分):再見?
(原作・脚本が<定食>、って誰・・・?の声)
近未来四畳半映画、の看板通り。
ただし「スターブレイザー大作戦」ではない。
某有名アイドルタレント集団の、その後?を想定した、
裏組織らしい中年男2人の、うわさ話。
その、末路たるや・・・苦笑。
ありがちとはいえ、こりゃ、哀れだ・・・。
それに、xxーン作戦、って・・・
まるで劇場版「ルパン3世」。
別人格になるんじゃない?それ。
あの頃の面影を追っている、
オールドファン泣かせな、悩み?なんだろうなあ、きっと。
黒豹監督「キルビル15 映画に死す!」(10分):
まだ続いていた!このタイトル・シリーズ。
今回は、キルビルというよりは、
NHK教育テレビ風の、特殊撮影法、実験記録集。
なかなか、おもしろい。
風呂桶での、水中撮影。
息継ぎがきつそう。おぼれるぞ!
ビニールで覆ったって・・・カメラ壊れるぞ・・・。
無数の風船と紐と、DVカメラで、
凧上げのごとく、空撮を試みるも、
いきなり、雨になり・・・夜になり・・・
(普通翌日に、延期するだろ!の声)
撮れた画面は、ゆれっぱなしで安定しない。
安く撮るのはなかなか、難しいようだ。
とどめが、男なら一度は!の発破シーン。
しかし、これは・・・
ドカン!危ねえよ・・・!
火薬は、防災責任者無しでの実験は、やめましょう。
「日本名作劇場 鶴子の恩返し(前編)」(アニメ、2分):
JR山手線に、鶴がいるかどうかは、ともかく。
ひ、ひでえ・・!苦笑。
恩を、仇(あだ)で返すんじゃない!以上。
フクちゃん監督「4コマ映画 ~出前~」(6分30秒):
下宿人(演:新津氏)がラーメン・カレー・そばなどを注文して、
妙な出前持ち(演:高岡氏)が、せこい手抜きの品を届けに来る、というだけの、
脱力系、4コマ漫画式コント。
起承転結、まあ、おもしろいには、おもしろいんだが・・・。
恩田浩監督「愛の手紙を書いてみよう」(20分):
<アウトマン>恩田浩&シネマ愚連隊・佐藤ザンス両氏の、共演.。
路上で男2人がぶつかり、青年の携帯が壊れた。
好きな人にメールが送れない、と嘆く彼に、
男は「じゃ、手紙を書いたらどうだ?」とすすめる。
青年はあれこれと、文章を練ってみるのだが・・・。
ポエムを添える等、それらしい?アドバイスをする恩田氏が、
とぼけた味わいの台詞で、軽く笑わせる。
オチも見事に、付いた。
今回一番、男たちの殿堂・アウトマンらしい作品。
新津東二監督「彼女が月曜日に会社を休む」(9分30秒):
最初のうち、熱と腹痛で会社を休む女性と、
屋外の、ヒットマン?達の芝居が、同時に進行。
このつながりは、何だ?
と思って、観ていると・・・
ヒットマン達やホームレス男らの名前と、
技のネーミングから次第に、
どうやら、彼らは善玉ウイルスや、大腸菌や、薬品であり、
劇中の河原が、
<体内>らしい、とわかってきて、笑う。
その某SF映画(xxxの決死圏)的着想と、描き方が、お見事。
瞬間移動する悪玉ウイルスとの、ハイスピード・バトル、
撮影に勢いあり、ちょっとした見所に。
役名表示の遊びも、笑える。
ユニークな小品、なり。
かくて又、打ち上げの宴とともに、
休日の夜は、ふけてゆくのだった・・・。
以上。
- 2008/05/06(火) 18:53:43|
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左門の、日記。
ようやく・・・4日よりの雨、あがる。
かつ、今日は、非番。
やっと、部屋の窓開け、換気ができる。
衣替えは、大体終わった。
今、遅れていた片付けの、最中なり。
昨夜は、BS2漬けだった。
留守録と、放送分より、一部をチェック。
1日より、とうとう、
<アナログ>の画面表示が、付いた。
早くデジタルにしろ!と、せかされているようで、ちょっと嫌だな・・・。
アンテナの工事費などを考えると、
今すぐ全部、というわけには、いかないのだ。
空調機の調整のほうが、先だろう。
さて、日曜の昼間の留守録は、
黒澤明監督、没後10周年企画SP。
「クロサワ・アーカイブス特集 黒澤明とその時代」
亡くなってすぐに、超特急で編集されたという、
30作の名場面集&現場エピソード証言集。
さすがに、厚みがある。
「野良犬」や「素晴らしき日曜日」の
あの終戦時の日本の、リアルな生活風景。
「七人の侍」みたいな、猛烈な泥だらけの迫力シーン・・・
風景が、画が、気迫が、違う。どれも。
今の日本映画じゃ、もう撮るのは、無理だろう・・・。
「どですかでん」以降は、
だんだん、アクションから遠くなっていって、
油絵の、画家になっちゃったというか・・・。
「夢」もそう。
「影武者」や「乱」は、重厚長大すぎて、
人間ドラマとしての感銘が、やや薄れていたし。
「「八月の狂想曲(ラプソティー)」は、
明らかに「生きものの記録」の延長上だが、
あれと比べると、いまいち・・・だったな。
遺作「まあだだよ」は、
おじいちゃんになってから、もう一度見直そうかと。
谷口千吉監督、仲代達矢氏、香川京子氏、山田洋次監督、他、
対談やVTRで、次々に登場。
ハXミ先生あたりの、こき下ろしVTRがあれば、もっと良かったか?
(そりゃ、まずいだろ!の声・・・)
その辺は、山田監督が、ちょっとだけやっていたが。
小津安二郎監督が健在の頃に、
松竹大船の現場に入った人だから、
作風に批判的だったのは、当然だろう・・・。
(松竹や大映にも、黒澤監督は出張って、撮ってるんだけどね・・・の声)
しかし、晩年の現場で対面したとき、
小津安二郎監督の映画を、(おそらくビデオで)観ていらした、
何を考えていたんだろう?との証言が、あった。
戦時中の、黒澤・小津両監督の縁を、当時は知らなかったのかな・・・?(注1)
作風自体が、両者でまるで違うのは、わかるんだけど・・・ね。
その日曜の夜は、同じBS2で、
「BS永遠の音楽 アニメソング大全集」。
収録当時の歌手や合唱団、バンドを、
可能な限り集めまくって、ライブで歌っていただいてる・・・!
原作や映像は封印状態の<オバケのQ太郎><キャンディ・キャンディ>から、
原作者・石ノ森章太郎先生没後10周年の<サイボーグ009>、
最近の<アクエリオン><グレンラガン><メジャー><今日からマ王!>にいたるまで、
エンディング・テーマも含めて、相当、幅広いラインアップ。
明らかに、NHK的ショー演出ながらも、
もはや、カラーがNHKの番組では無い!みたいな勢い、なり。
そういえば今の紅白も、こんな感じだよね・・・。
ああ、アレが出た、これが出た!と、
一時、昭和ノスタルジーに、どっぷり漬かった。
この、TV番組史に残りうる、ものすごいメンバーのライブとなれば、
司会・歌手の<グレンラガン>中川翔子嬢が、興奮するのも、無理はなかろう。
さすがに、<墓場鬼太郎>のテーマ曲は、やらなかったようだが。
<マジンガーZ><ロボコン>の水木一郎アニキ、
<真っ赤なスカーフ(ヤマト)><銀河鉄道999>の、
ささきいさおの健在が、特に喜ばしい・・・。
<仮面ライダー>1号ソングを、藤岡弘氏自ら歌い、
ライダーショーも披露。
ロボコンも、生出演。
よく考えたら、ライダーやロボコンは、アニメじゃないんだが・・・
まあ、いいか?
(「ZZ(ダブルゼーダ)ガンダム」の主題歌って、
<アニメじゃない!>だったっけ?の声)
紅白歌合戦式の構成・進行は、いかにも、という感じで、
若干、わざとらしくも見えたが、
こういうきちっとした、構成・進行のライブ歌謡ショーを、
TV番組で、ちゃんと放送できている局は、
最早、NHKぐらいだろう・・・。
締めが<アンパンマン>というのも、いかにもなまとめ方だが。
ラスト、藤岡弘氏の後方で、ショッカーが2人、
歌手達と一緒に、手を振っているのが、かなり笑えた。
なお、今朝は片付けをしながら、
NHK地上波で、「ちりとてちん総集編(前篇)」を観た。
山の上から、願掛けで皿を投げるシーンなど、
あったな~、と思い出しては、ゲラゲラ。
尺の都合で、妄想とか、落語劇ならではの面白いシーンが、
随分と、カットされていたのは、やはり不満が残ったが。
天狗芸能社長や、A子の大阪シーンにいたっては、各1回だけ・・・。
これじゃ、そこに至るまでのドロドロ展開が、まるでわからん!
つまり・・・これって、
DVD発売を待て!ってことか?などと。
どうせなら、オール再放送を・・・。
「ふたりっ子」以来の、関西版「ちゅらさん」化の道は、近い・・・?
以上。
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- 2008/05/05(月) 11:44:12|
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主水日記。
3日・土曜、14時より、17時半ごろまで、
京成佐倉駅前・ミレニアムセンター佐倉大ホールにて、
<電丼上映会’08>。
司会は例により、TAT監督。
アットホームな雰囲気の中、
DV映画4本、上映す。
舞台挨拶も、2回あり。
比較的にスムーズに、進行す。
全般に、こじんまりした印象の作品群だが、
出演女優陣が、まずまず、注目株に値する。
小野勝監督、千葉竜吾&越坂奈月主演、
「ぷろぽーず?」(27分)。
市原・袖ヶ浦ロケ。
同居カップルの3年目に、ありがちそうな、
ちょっとした心境変化と、
PCと音楽、ドライブ、
内輪喧嘩と和解、
タイムカプセル、記念発掘などを、
軽くゆったりと、スケッチ。
いや、3年目の喧嘩ってのも、
結構、バトルらしいからねえ・・・と。
リアル感はそれなりに、ありそうな。
用意した予定が、食い違ってくると、
一時は、慌てるよねえ・・・と。
でも、割に心の余裕ある、ほのぼのとした2人、
なかなか、いい感じで。
随所で、あれは3年前・・・という唄を、つい思い出してしまう。
公園管理人役、味ある出演。
正に、ミニミニ・パークな映画。
気分がほっとする、小品。
TAT監督、宮田愛理主演、
「凪呼人」(20分)。
(再見、<怪奇劇場>検索参照されたし)
暗闇、雷光、BGM効果等、
<定番>をきっちり、踏まえている。
3大ヒロイン、堅実に好演。
おそらく、チームワークが良いのだろう。
一種の平行世界もの、CG特撮がハマってる。
「虹色ロケット」にも?通じうるラスト、泣かせるものがある。
林和也監督・宮田愛理主演、
「いろえんぴつ」(20分)。
天涯孤独、万事絶不調の派遣OL。
(ボス、なりきってるぜ!の声・・・)
カレンダーを黒く、塗りつぶす日々。
ある日、帰宅路で、
にわかミュージシャン青年との、ふとした対話から、
内心ぼやきつつも、ちょっとした心境変化、ようやく笑顔を見せ始める。
しかし、またも試練が・・・?
静かなるヒロインの、垣間見せる表情、に尽きる。
哀しい話だが、救いもある。
歌いだすヒロインに、ちょい驚く。
内容に合ったテーマソング使用、かくあるべし。
宮崎英輝監督・加藤めぐみ&関周央主演、
「ペンギンの跳躍」(47分)。
台詞トーン抑え目、
過去に何かあったらしい、影ある理科系ヒロインが、
終始、落ち着いた雰囲気作りで、しっかり通しきる。
恋人らしき文芸派青年との、
理系&文系、たとえ話会話。
恐竜と、走馬灯の小説とか、
砂の城と、生物身体の分子とか。
よく知らない人の、話も・・・。
うん、たとえの意味は、なんとなく、わかるんだけれど、
だんだんわかってくるまでに、時間がかかって、
聴いてるこちらは、なんとも、もどかしい!気分に。
上野・台場ロケ、
明るめの夕日、水面反射が美しい。
恐竜に、宇宙衛星解説に、魚に、ペンギン出演(!)と、
どんどん、教育テレビのような・・・?印象に。
風景はきれいなんだが、画面と人物があまり動かない、
なかなかジャンプ・アクションしない、もどかしさも感じた。
(アクションしてるのは、やっぱり、ペンギン・・・?の声もあり)
真ん中、インタ-バルで出てくる星野佳世が、インパクトある演じっぷり、
ローギア・トーン続きの劇中では、ちょうどいい、息継ぎブレイクに。
まさかここで、時代劇ファン向けの話題が出ようとは。
予想だにせぬプレゼント、ナイス。
ラスト近くで、ようやく、待ちに待ったアクション。
地味に?抑えて、溜まっていた心の動きが、
ヒロインなりの形で、一気に。
そう、こうでなくちゃ、いけない!
ヒロインよ、そこでもっと走れ!もっと動け!
そこまでの思いのたけを、爆発させるんだ!
と、静かなる好演を大いに認めつつも、
更なる応援を、しておこう。
秋山羊子氏の曲が、心地よかった事は、言うまでもない・・・。
以上。
- 2008/05/04(日) 00:59:01|
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代表代行、です。
本日の代表者は、仕事の傍ら、
諸物価値上げの対策、衣替え等、
諸事実施中のため、
活動はひとまず、ほねやすみ・・・です。
2日間程、集中いたしておりますので。
では、又。
[新スケバルマン・その名はガルス!]の続きを読む
- 2008/05/01(木) 22:01:42|
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