急報。
ハリウッドの巨星、チャールトン・ヘストン、5日に逝去の報。
1950年代からごく最近まで、相当数の大作・話題作に出演。
「十戒」、と「ベン・ハー」の二大超大作に、堂々と出演したことだけでも、
世界中の映画ファンの記憶に、留められることだろう。
「猿の惑星」「続・猿の惑星」や新版「猿の惑星」(2001年)、
「エアポート’75」「パニック・イン・スタジアム」などのパニック映画など。
日本でも70年代は、TVの洋画放映枠の、王者。
そういう印象が、とても強い。
「オメガマン」は、未見だが・・・。
作品や表現等により、賛否はあるだろうが、こうした往年の作品は、
やっぱり時々、地上波やBSのTVでも、流すべきだと思う。
あれで、何がしかの感銘が、
少年・青年時代の僕ら世代の心に、残っているのだから・・・。
もっとも、「ボウリング・フォー・コロンバイン」では、
全米ライフル協会の支持派ゆえに、
クリントンやマイケル・ムーア監督と、実質対立してしまったり、
また、「クライシス2050」「トゥルーライズ」「アルマゲドン」のような、
トンデモない大作にも、出てしまったものだが・・・。
良くも悪くも、やることが大きな人、だったんだろうなあ・・・と。
享年84歳。
合掌。
以上。
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- 2008/04/06(日) 19:01:59|
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弐の、日記。
土曜夜、21時10分より、
渋谷ユーロスペース(現在の新館)、レイトショー。
女性監督による短編映画の、最近作特集上映、
<桃まつりpresents 真夜中の宴 弐の宴>。
ほぼ、満員。
当然ながら、女性客比率が高い。
この夜、和服の司会は、
「きつね大回転」なる作品の、出演女優。
なぜか、上映前に、落語家の一席付き。
どうやら、円楽師匠のお弟子さんらしい。
楽屋が大勢、客が1人のときの、高座の苦労話?を、まくらに、爆笑を誘う。
心中でだましあい、の例の噺、
さすがに、流暢な語り口。
短編作品群自体は、
悪く言えば、全般的におとなしい印象のものが続き、
みんな、もうちょっといきいきと、
人物や画面動かして、弾けてよ!
といった不満も、多々あるのだが・・・。
よく言えば技量安定、
音声も画面もドラマも、はっきりとしていて、
概ね安心して、眺めていられる仕上がりなり。
冬の夜、スポーツクラブの外で起きた変事に、
2人の男が違う反応を見せる、
大野敦子監督・「感じぬ渇きと」('08)。
明らかに、東京の市街地の真ん中で、
油揚げや肉を使った、奇妙な狐狩り作戦が始まる、
片桐絵梨子監督・「きつね大回転」('08)。
母親の葬儀で、娘の姉妹が、知人の男性と再会、
亡き母と、家を捨てたらしい父への思いを、
姉妹が静かに語り合う、
木村有理子監督・「daughters」('07)。
働く父と小学生の息子、
ある日、息子が事故に倒れ、
父親のもとに、何者かの抗議と、無言電話が来始める、
竹本直美監督・「あしたのむこうがわ」('08)。
臨海公園で、少女と男性が、なんとなく出会って、
しばし、<愛の持続性>について対話する、
深雪監督・「希望」('08)。
・・・の5本とも、大体、そういう印象、だった。
あまり表現上の飛躍は、無いけれども、
どれもささやかな、ちょっといい話、というもので。
以前、<ドロップシネマパーティー>にも、
<狐の嫁入り>を扱った作品があったが、
この<桃まつり>にも1本、狐モノが、あった。
それが、「きつね大回転」。
5本中では、多少、いいかな・・・と。
人を化かすきつねと、きつね狩り男女のやりとりを、
都市部の真ん中に持ってくる着想は、なかなかにユーモラス。
だが、そこから先の表現が、淡いのだ・・・。
きつね役?が幽玄で、ちょっといいだけに、もったいない。
(・・・って、前のやつも、そうだったんだけど・・・の声)
エスカレーターや、血糊の出るシーンは、一瞬、どきっとした。
泥団子や、料理の景など、
<あちらとこちら>の行き来を示すあたりは、ちょいと、くすぐられる。
周囲でも、ウケていた。
やりようによっては、もっと面白くなりそうな、題材ではある・・・と。
ラスト1本の、「希望」にからめて、若干補足。
テーマとしては、「愛ってほんとに、永遠なの?」
「女性をずっと愛して、いられるものなの?」という、
少女の素朴な疑問に、
結婚前の男性が、彼なりに答える話なのだが。
その質問をもし、「永遠に映画を、好きでいられるの?」
「あなたは本当にずっと映画を、楽しんで観続けていられるの?」
というものに、置き換えたとしたならば・・・
「比重や好みや、感銘の度合いは、
観始めた昔とは変わってきてるけれど、
それでも多分、やっぱりずっと、観続けるだろうな・・・」
と、答えておく。
それだけは、いまだに以前と、変わらないようで。
以上。
- 2008/04/06(日) 02:00:49|
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秀の、日記。
土曜朝、総武中央線が信号故障で一時ストップ、
午前中の出勤時からやむなく迂回、
もう、予定がずれまくってしまった・・・。
中央快速線も含め、午後までダイヤが乱れ、振り回された。
午後の行き先は、いろいろ考えた末、
ラピュタ阿佐ヶ谷に、決めた。
東映動画特集が、この日で最終日なのだ。
すべり込み、セーフ!で、
3プログラム、2700円券。
計4本、どうにか観れた・・・。
常時、20人前後の、入場。
「グリム童話 金の鳥」('87)は、
東映まんがまつりの、名作童話路線で、
現時点では最後の、劇場用ファンタジー・アニメ。
傍線や円形の使用法が、80年代アニメらしい、描きよう。
色彩も、明るめ。
魔女が歌い踊るミュージカル・シーンが、楽しい。
大量生産、円錐形の鉄人兵団が、
安定感がなく、すぐコケるのが、かわゆい。
お姫様が気が強く、はっきりと自己主張するのも、あの時代からなのか?
「魔犬ライナー 0011変身せよ!」('72)は、
未来都市になった、富士山麓が舞台。
軟体生物型の、不気味な姿で、科学者宅ににじり寄り、
地球侵略と、破壊活動計画を強行する、悪役宇宙人達。
漢字で一言、<死>!と宣言するなんざ、まったく不敵だ。
勇ましい、主役少年を支えるのは、
宇宙人のせいで林ごと焼け死んだはずの、野良犬母子。
科学者である父が、脳を残して、犬達をサイボーグ化したのである。
しかも、人の乗れる宇宙ジェット戦闘機に、変形・合体できるのだ。
だが父も、宇宙人に襲われ、瀕死に・・・。
70年代、既にスペース・シャトルの立案があったことに、驚く。
近未来SFとしての設定は、結構、細かく出来ていて、感心する。
でも、敵怪物群が明白に、
クワガタ・エスカルゴ・ダニ(!)等の、わかりやすいデザインなのは、
ちょっと笑える・・・。
変形自由な末っ子犬が、ちらっと、笑いを誘う。
イメージ的に、「ガッチャマン」や「キャシャーン」、
「テッカマン」等に近い、SFアクション。
「きかんしゃやえもん D51の大冒険」('74)は、
実写の機関車フィルムに、アニメシーンがつながれている。
70年代の魔女っ子TV漫画のような、
かなりベタな、擬人化キャラのオンパレードで、
少々、つらかったが。
やえもんを追う子供とねずみ達が、歌いながら川を渡る景は、ちょっと笑える・・・。
ギャング風のレイル・ジャック犯が、
乗り放題が夢で切符泥棒とは、大胆なのか、せこいのか・・・。
制作されたSLブームの頃には、最新型だった、だんごッ鼻のひかり号も、
今や、かつてのD51同様に、引退の季節・・・。時代を感じる。
「龍の子太郎」('79)は・・・
大食い、怪力の少年が、
母をたずねて、農村を旅する物語。
ほとんど、稲作奨励映画、だった。
道中がめつい、どケチばあ様に、
ぎゃふん!といわせるシーン、
ざまあみろい!と、爆笑してしまった。
天狗が未成年の太郎に、お酒を飲ませたり、
太郎が逆立ちで、フルXン丸出しだったり、
オールヌードが、必然性はあるとはいえ、出てきたり・・・。
ある意味大胆すぎる、文部省特選、国際児童年記念制作映画。
そして、上映終了後ただちに、
渋谷へと、向かうのだった。
以上。
- 2008/04/06(日) 01:59:35|
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