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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

刺客人マキ・弐拾「二十歳を過ぎれば、二十一」

弐の、ぼやき。


3/15(土)。

19時前より、池ノ上シネマボカン。

自主制作団体<東京マンハッタン>、
斉藤遼介監督作品、2本立て。
500円。


1、「低気圧ガール」

平凡・平和なる日常を送る、一人の女の子の、つぶやき。
自己肯定的、あまり悩まない?様子なのが、
ドラマ的に多少、気にはなるが・・・
ヒロインのさわやかさが、ちょっといい。

ちょっと狂ってる?というか、ローラーでふざけてる、
謎の男子学生?達に、ちょっと笑う。
ひとときの、ヒーリング・タイム。


2、「僕らは静かに加速していく」

こちらは、ミニミニ3部構成。
冒頭で、ハイスピード巻き戻しするあたりは、
デジタル短編らしい、のっけ方。

夏の高校教室で、
卒業生女子と、謎の少年が出会って、
金魚を探し(なぜ外に・・・?)、
結構痛いところを突く、少年の言葉に、一時揺らぐ、彼女。
そして、昔の彼氏の話が出て・・・。

又、別のシーンでは、その彼氏や、母との、
進路問答などが出て・・・。

懐かしくも、若き悩みだなあ、と。
小生などには、遠い、昔の・・・。

ところどころ、PV風のカット編集をはさんで、
連なる場面が、なんとなく一巡して、ゆるくつながる。
画面は全体に、明るく、淡い印象。

展開も万事が、はっきり、くっきりとはせぬまま、
何だかあいまいなままに、締めたが。
青春期の淡き思い出と、白昼夢の混合、
と、とらえれば、
それも又、気持ちよしかな、と。



同日、20時半より、
シネマアートン下北沢、レイトショー。
1500円。
20人くらい、入っている。

飯塚敏明・総監督のドキュメンタリー、「東京ソーダ水」。
渋谷公開の後、再公開の作品。
冒頭と結びに、歌手・山崎ハコの歌が入っている。

前半、後半でそれぞれ4人ずつ、
取材された東京居住女性達の、日常と意見を紹介。

女子大の狂言師部活学生や、
さまざまな職業生活をする、女性達。
モデル兼事務所経営、
モデルからの女優転進組、
インストラクター辞職者、
歌舞伎町のポール・ダンサー、などなど・・・。

皆、画面上では、あまり生活感が無く見せられているので、
一部はいささか浮世離れ?の感も、否めないが・・・。
都市の<汚れ>描写自体、時折わずかに入るのみなのが、
不粋が嫌いなTOKYO流?ともとれるけれども。
出ているのはなかなか、お目にかかれない人々とも言えるので、興味深い。

登場人物の一人たる男性が、
「映画ってわかってるから、こうしてるけど・・・」
「不愉快だね」
などと、ぼやく。

また、別のある人物が、
「これ、撮らないでね・・・」と言ってゼスチャーしている箇所が、
しっかり使われている。

この2箇所のみ、映画的挑発・飛躍の可能性?を垣間見たが、
それらはそれ以上発展せず、半ばで肩透かしに終わる。

でも、まあ、東京という、
表層だらけの、ダイナミックな街って、
いったい何?という、
とらえかたの一端、かつ記録としては、
そう悪くはないかも・・・と。

後、追加的に出てくる、アートの絵は、
どこかに展示してみては、どうか?と。


以上。

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  1. 2008/03/16(日) 01:02:31|
  2. インディーズムービー
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