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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

<卒業・入学・進級・就職・転勤・引越し準備号>

ゼルディア、春休みの追加通信。


ゴーオンジャーは、
宇宙から来た<炎陣ソウル>自動車メカ達の、擬人化が目立ちますが。
6人目、いえ、6体目が、ワニ型の、大型トラック・・・?
でもレンジャーは5人、誰が相棒になるの?と思ってたら、
小型化収納時に、二分されて、ブラックとグリーンが半分ずつ、持つことに。
どっちが、本体ソウル?なんだろう。

後、悪玉側男女が、<おじゃる>言葉なのが、
時代劇風で、ちょっとユーモラス。
それと、ちょっと前なんですが、
全篇、猪木「なんだこのやろ~!」言葉の、機械怪人が出てました・・・。


で、1年分放映の、終盤近くになった、ミラーマン。
このところずっと、ウルトラ・シリーズと近い感じでしたが、
最近、初期の怪奇路線に戻ってます。

今週はグラサン・インベーダー達も、無口に戻って、
夜の暗い洋館には、ヒロイン・野村隊員を見張って、壁抜けしてくるし・・・。
吸血鬼か幽霊みたいな、女もわっ、と出るし・・・。

インベーダーが丸ごと乗っ取った町が、
夜中に派手に燃え上がり、
ジャンボ・フェニックスの消化弾は、白煙を撒き散らす。

ミラーマンは出現理由不明?な怪獣相手に、
ディフェンダーミラー、ミラーナイフ、ミラーキック、シルバークロスの大盤振る舞い。
空には逃亡円盤、虹色の雲の中へと消えてゆく・・・

事件は一応解決、
ヒロイン・野村さんが、バスで帰ろうとすると・・・
(フェニックスで、迎えに来いよ!の声・・・)

あらら、乗客が、みんなサングラス・・・
かくて、さらわれる、野村さん。
こわ~。


え、これで、次回へ続くの?という。
結構、伝統ホラー的描写に、力が入っていて、見ごたえのある回でした。
では、又。


今夜の通信、終わり。 [<卒業・入学・進級・就職・転勤・引越し準備号>]の続きを読む
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  1. 2008/03/31(月) 20:54:07|
  2. 特撮
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スケバルマンA「春だぜ!スーパーヒーロー列伝SP」

ゼルディアの、宇宙監視ステーション。


スケバルマンA「(眠そうに)う~ん、お、おはよう~ッ!」
ゼルディア「(かなり眠そうに)あ、姉さん、おはよう~」
ゲルゲーゲル「(相当眠そうに)よ、よう。おはようさん・・・だな」

スケ「結局、ゆうべの8時から、ほとんど全部、観ちゃったよね~。
BS2の、<とことん!石ノ森章太郎>最終夜」
ゼル「ぜ~んぶ、V3以降の、<仮面ライダー>特集ですもん。昭和から、平成まで・・・」

スケ「何しろ、V3様と555さんと、石ノ森魂・島本先生と、
男女熱烈コメンターの、解説付きだよ!」
ゼル「このメンバーが揃うだけで、もう、すごい・・・ですよね」
スケ「変身、ブイスリャ~ァ!!!ありがとうございます!ですよ」
ゲル「島本先生、原作の見開きページ解説、力入ってたよな~」
ゼル「絵のイメージとコマ割で、おおっ!て、言わせてたんですね~、原作も」
ゲル「アシスタントの眼鏡の子、どこまで、内容についてこれたのかな・・・?」
スケ「BLACKの頃、生まれてるんだっけ?もうそんな世代が・・・いるんだよなあァ」

スケ「V3が2本に、アマゾン、ストロンガー、BLACKが1本ずつ、
それからクウガの1話・2話分に、龍騎スペシャル・・・」
ゲル「しかも、当時電リク2択で、放送されなかったほうのオチ、だったよねえ」
ゼル「V3さん、龍騎は、納得いかないみたいですねえ」
ゲル「あれはライダー同士で、つぶし合う話だからな」
スケ「共に戦う仲間になるほうが、絶対いいよね、V3イズム的には・・・」
ゼル「ヒーロ-は教育番組、ってお話、やっぱり出ましたね!」
スケ「善悪をちゃんと教えよう、てことだよね」
ゲル「裏返しの反面教育なのかな、龍騎は・・・?」

ゼル「昭和は、ショッカーライダー以外の、例外的ライダー・スタイルって、
ライダーマンと、シャドームーンでしたよね」
スケ「ライダーマン、あの中では、大人っぽく見えたよなあ。
一番クールな、お兄さんって感じでさ」
ゼル「怪人が、上京娘に恩を売って、戦闘員に雇って利用してましたよ・・・。
デストロンはこういう作戦、したがるんですね」
ゲル「ライダーマンが、元幹部候補で、首領に恩義感じてたのと、相似形だな・・・」

スケ「しかも、城南警察署、乗っ取ってるよ。新宿の真ん中で。
デストロン、こわいな・・・」
ゼル「70年代の新宿東映周辺、貴重ですね。
看板の裏から、ヨロイ元帥が・・・」
スケ「デストロン基地だったんだ、あそこって・・・!」
ゲル「しかし、V3の手術に使ってる、
あの頭部修理装置だけは、間抜けだ!鍋釜みたいだなあ・・・」
ゼル「特攻作戦の後、ライダーマンはどうやって、Xの前に現れたんでしょうね・・・?
あれだけだと、よくわかりませんよね」

ゲル「あの後の、アマゾンが・・・ターザンみたいな野生児で。
キャラが、子供そのものだよなあ。すごいギャップだよ・・・」
スケ「大好きなんだけどね~!ああいうタイプもさァ。観ていて楽しいよ」
ゼル「改造人間ではないライダー、クウガより早いですよね」
ゲル「こっちでは、夜の新宿じゅう、あの野生児姿で突っ走って、
そのまんま、海へ、行っちゃってるよなあ・・・」
スケ「大胆すぎる!」
ゼル「ショック度が、小学生姿の、サソード君クラスですよね・・・」

ゼル「しかもアマゾン、V3が捕まったのと、同じ城南警察署に、引っ張られてますよね。
逃亡犯、捕まえたのに・・・」
ゲル「見るからに住所不定じゃ、しょうがないよ!森に住んでるし」
スケ「おやっさんって、ライダーの身元引受人なんだね・・・」

ゼル「十面鬼、まるっきり妖怪変化ですよ。
ねずみ男やぬらりひょんが、近くに居そうで・・・
モグラ怪人も、なまなましいですよ」
スケ「ちょっと、デザインかわゆいじゃん?あいつ・・・」
後で、レギュラー化するんだよな」
ゲル「部下戦闘員が、皆、女っていうのも、珍しいよな。
途中で、まるで別な組織と、代わっちゃうんだけど」

スケ「でも、昭和のライダーって、
どれも熱っぽさと人間くささと、勢いが、すごくあるよね~」
ゼル「この前の<キカイダー>や<イナズマン>も、
アニメより実写のほうが、画面が熱い感じですよね」
ゲル「<01>あたりになると、ちょっとアレだけどな・・・」
スケ「後世のほうへいくほど、だんだん、クールになってくる感じで・・・さ」
ゲル「こないだの、平成アニメ版<スカルマン>も、
原作よりも、印象がひんやり、してるよなあ・・・」

スケ「それにしても・・・いや~、特にものすごいね~、
BLACKの<ライダー死す!>の回は。絶句もん」
ゼル「タイトル通り、ですもんね・・・」

ゲル「ゴルゴム組織が、東京から太陽さえぎって、政治家あわてさせて・・・」
スケ「抵抗するパルチザン・グループが、少年兵なんて、あのシリーズだけだよね・・・」
ゼル「幼なじみで宿敵幹部の、シャドームーンと、
BLACKことブラック・サンが、組織の王の後継者候補で・・・」
スケ「でもブラックは、人間界支配は反対だから。
それでシャドームーンと、タイマン対決」
ゼル「で・・・やられちゃって・・・とどめを、さされて、
川へ、流されて・・・・(うるうる)」
ゲル「泣くなよ、おめえよ・・・ショックなのは、わかるけど・・・」
スケ「<BLACK>は後、4回分ありますから!って、司会がなだめてました・・・。
ちょっと、笑えたな~」


ゲル「ライダーも、平成の<クウガ>からは、
フィルムでなく、ビデオ式になって、
組織も必要なくなって、戦闘員も居なくなって、
連続ドラマで引っ張ってて・・・」
スケ「グロンギ怪人の暴れる現場で、なんとなく、
発掘ベルトと同化して、なっちゃったヒーロー・・・だね~」

ゼル「助監督世代が監督になってて、昭和とは一応つながってるけど、
平成シリーズで、内容はがらりと、変わってますね」
ゲル「ライダー・ブランドで、違う変身ヒーローをやろう、という感じでな」
スケ「昭和だったら、みんな、
<シルバー仮面>や、<ギャバン>や、<怪傑ズバット>みたいな、
独自のヒーローになってたかも・・・な」

ゼル「X・スカイ・スーパー1・アギトと、555(ファイズ)以降が、
映像無くて、ちょっとだけでしたね・・・」
スケ「せっかく555さんもゲストなんだから、もう少し出してほしかったな・・・
現場の話、結構してくれてたし」
ゼル「でも555は、1話の出演シーンと主題歌、出してくれましたね」
スケ「できれば、全部のシリーズの、1本30分を!フルで、やってくれ!」
ゲル「おいおい、それじゃあ解説含めたら、
とても7時間じゃ、収まらないぜ~!<朝まで生テレビ>になるよ」

ゲル「しかし、好みとはいえ、よくまあ、夜中の3時まで・・・な」
スケ「ぶっ通しで観てたみんな、本当に、ごくろうさまでしたァ・・・!ねえ?」
ゲル「これから、留守録で7時間分全部、一気観する人達も、いるのかな・・・?」
ゼル「いると思いますよ・・・きっと。休み休みで、チェックできますから」
スケ「あ、途中トイレ休憩無いから、そのほうがよかったかも・・・」
ゲル「お前な、今頃言うなよ・・・!
でも結構楽しかったな。名画座でオールナイト観てるみたいで」
スケ「あの後さ、いったん寝てさ、
今朝の8時は<仮面ライダーキバ>まで、リアルタイムで、起きて観ちまったよ。
<ゴーオンジャー>だけ、後で留守録、観ようっと・・・」


ゲル「・・・で、今朝の最新作、<仮面ライダーキバ>って、
今、どうなってるんだ?」
スケ「そうそう、あたしも、ちょっと気になってきてたんだ。
たしか、ファンガイアっていう、バンパイアみたいな怪人達と、戦ってるんだよね?」
ゼル「はい、でもキバも、ファンガイア族も、ハンター側も、普段は人間的生活です。
<555>のオルフェノクに、近いですね」
スケ「人間姿では外見が、22年たっても、ほとんど同じなんだよね」
ゲル「父親世代と息子世代と、両方と戦ってる奴も、いるってことだな」

スケ「それに、狼男も、いるんだって?」
ゼル「はい、斬鬼さんに似た人ですね。
22年前は、普通に出歩いていたんですけれど、
今は、キバ・チーム専用のお城に住んで、
モードチェンジの手伝い役を、他の2人の術者と3人で、してます」
ゲル「多分、何か先代キバに罰でも、喰らったんだな・・・?」

スケ「で、キバ君は、あいかわらず、あんな調子なの?」
ゼル「はい、あいかわらず、です・・・
80年代のバイオリンお父さんの、一方的な恋も、
現代のキバ君の、おどおどした、自信なさげな調子も、
ほとんど、そのままですね」
スケ「やれやれ、進歩が無いなァ・・・」
ゲル「そうすぐに、有言実行型には、変われないよなあ」

スケ「恒例の、2号ライダーも、出たんだろ?」
ゼル「ファンガイア退治人、ライダー・イクサです。
名護という人が、なるんですが。
この人、強引な捜査や、退治ぶりで。
キバ君の正体は、知らないようですが、
彼とも、だんだん、そりが合わなくなってきてる、といいますか・・・」
ゲル「強引突破型と、優柔不断型のコンビじゃ、ねえ・・・」

ゼル「ただ、キバ君が最近出会った、年上のファンガイア怪人男性が、
実は本業が、キバ君と同じ、バイオリン作りの職人で」
ゲル「ほ、ほお・・・」
ゼル「で、ファンガイアと知りつつも、バイオリン作りの相談を、していたのですね。
それでハンター・ライダーから、彼をキバ君が、かばっていたんです」
スケ「いいじゃん、それ!悪いファンガイアじゃなさそうだし・・・」

ゼル「で、そのバイオリン職人は、
かつては他のファンガイア同様、人食いでエネルギーを得ていたんですね。
でも昔、キバのお父さんに諭されて、ずっと、人食いをやめてたんです」
ゲル「どうやって、説得したんだ?」

ゼル「その頃、そのファンガイア氏が作った、
黒いバイオリンの名器があって。
ブラック・スター、という名前の」
ゲル「(思わず苦笑)わははは!円盤生物の星の名前かよ!」

ゼル「それを、キバのお父さんに、
ゆずるつもりだったんですけど、
自分を呼んでいるバイオリンではないから、と、固辞されていて」
スケ「あ、そういえば父親、天才バイオリニストだったよな・・・」

ゼル「お父さんの弾く、バイオリンの音色を聴くと、
職人ファンガイアさんは、気持ちが落ち着いて、
人を襲いたくなる衝動が、抑えられるんです」
ゲル「でも、常に弾いてるわけには・・・?」
ゼル「だから、その音色を録音して、22年も、聴き続けていたんです・・・」
スケ「あ、なるほど!桑田次郎の漫画にも、そういうヒーローがいたっけなあ!」

ゼル「と、ところが・・・今になって・・・」
ゲル「・・・その音色が、とぎれたんだな?」
ゼル「はい、通りがかりの、ビル工事の雑音と、レコーダー再生の故障で・・・
しかもそれを、ハンター・イクサさんが、踏みつけてしまって・・・」
スケ「あ、あちゃ~・・・!すると、そのまま又、暴れて・・・」
ゼル「はい、退治されちゃいました・・・。
キバ君の見ている前で、消えてゆきました・・・」
スケ「悲劇だな・・・普段、いいやつそうなのに・・・」

ゲル「ブラック・スターは、どうなったんだ?」
スケ「レオがビームで焼いた・・・わけないよな」
ゼル「22年前に、そのファンガイア氏が池に沈めて、
黒いバイオリンは今も、池の底、だそうです・・・」

スケ「・・・・・70年代なら、それ、<ウルトラマンA>の、
<ギーコン>になってるな・・・」
ゲル「弾く人や子どもの、生命力を吸って・・・
空を飛んで・・・でかくなって・・・稲妻出して」
スケ「で、北斗星司隊員が、言うんだ・・・
<お母さん、あれがただのバイオリンに見えますか?>って」
ゲル「見えたら、変だって!」

スケ「というわけで。また、語り倒しちゃったね~」
ゲル「性(さが)よのう・・・フッ・・・」
ゼル「さて・・・と。ちょっと春休み、行ってきま~す!」


つづく?




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  1. 2008/03/30(日) 09:20:34|
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剣客人マリ・11「あばよ!だぜ」

代表代行、です。


さて、突然ですが、
テレビ東京の、平日昼の<時代劇アワー>が、
「長七郎江戸日記」途中回をもって、
休止することに、なってしまいました・・・。
4月からは、貴重な時代劇放映枠が、1つ減ります・・・。


知っていささか、がっくりきた代表者は、
只今、連日BS2で、
<とことん!石ノ森章太郎>特集を、鑑賞、
今夜も、「サイボーグ009」で、うさっぱらし中です。


当人いわく、
「今、もう、やけっぱちの心境・・・」。

リアルでは、ほとんど観ていなかった、
「ロボット刑事K」の敵ロボ造形と、
「佐武と市捕物帖」の実写水面入りアニメが、特に面白い・・・との事です。


そういえば、009の<天使篇>、
「少年キング」連載中に、未完で、ストップしたんですよね・・・。

人類を作った、という<造物主>との、
勝ち目の薄い、史上最大の、戦い・・・。
設定が、無制限に、壮大すぎる・・・。

そうか、「COM」の続き連載でも、中断してたのは・・・。
読者が、追いついてなかったんだ・・・。

実験的イメージが、ものすごく膨らんでいて、
手を抜けないがゆえに、
ついに、手に負えなくなったのか?

という印象が、当時はしていたけれど・・・。
98年に没した、原作者の石ノ森先生は、どうまとめる予定だったのか?

そうか、遺稿と構想を元に、
残った人々が、小説化を続けていたんだっけ・・・。
いえ、未読ですが。長そうなので・・・。

でも、欠けている部分のつなぎと、結末は、一体どうなるの・・・・?
こりゃ、えらい大作業のはず。
おそらくは、書くほうも、読むほうも。

「やっぱり、<幼年期の終わり>みたいな線に、なるのかな・・・?」
「われら読者は・・・ついて、ゆけるんだろうか・・・?」
「エンタメとして、気楽に、リラックスして待て、と、
島本和彦先生は、おっしゃるけれども・・・?」
「<スター・ウォーズ>だって、いままでの6部作、
全部観れないで、死んだ評論家が、いたような・・・」
「あ~、きりがない。また寝らんなく、なっちゃう・・・」


などと、只今、代表者は、
ふむふむ、と感心しつつ、
ぶつぶつと、一人、つぶやいております。



これは、その、当人の脳髄自体が、
いまもなお、<未完>?状態、なのかもしれませんね。


以上です。


では、皆様、
少しの間、休みますので。
そのうちに、又・・・。











  1. 2008/03/28(金) 22:45:15|
  2. TV
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剣客人マリ・10「スカッと、いきたいぜ!」

主水日記。

火曜朝の濃霧には、少々驚いたが、
水曜の空は、晴れ渡っていた。

椿の花はすっかり散り、
ようやく桜が、咲き始めている。
ああ、また1年、生き延びたな・・・
と、しみじみする。



チバテレ、水曜の、初期「仕事人」第2話。
冒頭より、強盗に主人を惨殺された妻、泣き叫ぶ・・・。

その一方、職人仲間が主水にマークされ、慌てる、秀。
その職人は、件の盗っ人と、仲間の女に、
だまされて利用され、殺された・・・。

シビアな状況下で、主水と秀が、出会い、
元締や左門らと、顔合わせする。

ワルを殺すときは熱くなるんだ、スカッとしたい、
と血気にはやる、若き仕事人・秀。
そんな殺しは子供の遊びだ、
殺しはつらくて哀しいもんだ、
と諫める、ベテラン仕事人・主水。

ワル女を、さっ、と捕らえて問い詰め、
訊くべき事を、一気に聞き出すと間髪入れず、
止めを刺す、秀。

暗闇の中、盗っ人一味を、
容赦なく斬り捨てる、左門。
迫力。

そして「仕置人」第1話同様、
特別に、被害者側立会いの下で、
主犯の仇討ちが、執行される・・・。

夫の仇を、討って貰った後も、
死んでいる主犯の前で、なおも、
激しく、泣き叫ぶ、妻・・・。
いたたまれない、眺め。

秀、「仲間に入れてくれないか・・・」
主水、「仕様がねえな、
お前さんも、ろくな死に方しないぜ・・・」

このハードさこそ、<必殺>。
(じ~ん・・・の声)




さて、急報。

4/1(火)、夜19時より2時間、チバテレビを観れる人へ。
「必殺仕事人スペシャル 仕事人アヘン戦争へ行く」を放送!予定。
時代考証入り?にもかかわらず、
むちゃくちゃ、デタラメ、かつ面白い!
観ろよ!絶対観ろよ!
(初期「仕事人」との、ギャップが、すごいぜ!の声)


以上。 [剣客人マリ・10「スカッと、いきたいぜ!」]の続きを読む
  1. 2008/03/26(水) 21:36:04|
  2. 時代劇
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剣客人マリ・9「いざ、突っ込むぜ!」

三味線屋のつぶやき、其の弐。


23日(日)、
阿佐ヶ谷ロフトA、18時半より、23時前まで。

<時代劇の間違った見方 其の弐>は、
予期した以上に、おもしろい解説作品ラインアップが、揃っていた。

そのすべてを挙げることは、いかな小生でも、まず不可能に近いが。
ごく一部に、触れてみるに・・・


*「破れXX」というシリーズが、錦ちゃん主演で、
いかに沢山、連続して作られていたか。
(毎回、ぶち破らないと、気がすまないのね・・・の声)

*「破れ奉行」の深川奉行がいかに、
爆弾時計を処理し・・・いや、しなかったか。

*そして彼はいかに、悪人のたまり場に突っ込んで、
地獄送りの、捨て台詞を吐くか。
(葵の御紋も、殺しの代紋に!)

*「江戸の牙」のおひxxさんは、
いかに豪快な、あぶない火薬爆破男であることか。
(いくら相手が、放火で儲けてる悪人達でも・・・の声)

*「三匹が斬る!」の<たこ>はいかに、
たこらしい?細かい動きをしているか。

*「必殺仕切人」のサブタイトル、
「もしも・・・・・だったら」の、毎回そのまんまな可笑しさ。
(片端から、みんな、見せてやれ!の声・・・)

*江戸のはずれになぜか、ピラミッド・パワーがあった?話。
(出てるスキゾーさん、って当時のスキゾ・キッズ、だっけな・・・の声)

*いかに<Gメンの立花>が、多くの時代劇に関与・出演しているか。

*いかに劇画原作の某同心が、
武士の一物?を日頃より鍛錬して、
おそるべき、ナンセンスな拷問に、応用しまくっているか。
(女をやたら、ぐるぐる回したり・・・ほんまに効くのか?の声)

*いかに御老公やお奉行様が、江戸の交通安全に、寄与しているか。

・・・などなど、もう、きりがない。
突っ込みどころ満載、
ほぼ満員の会場は、爆笑の連続だった。

なお、通称<xxxx組織>による、
最新珍作?体操が登場した事を、
ひっそりと、付け加えておこう・・・。


とにもかくにも、時代劇はかくも、
デタラメ、いやさ、自由な発想の宝庫であることが、
十分に、証明されたのだった。
まだまだ、探せばいろいろありそうで。

四角四面の現代劇に、ちと飽きかけてる御仁には、
食わず嫌いせずに、是非、おすすめしたいものなり。

だって、おもしろいんだから。時代劇。
たとえあなたが、信じようと、信じまいと・・・。


以上。
  1. 2008/03/24(月) 21:52:27|
  2. 時代劇
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剣客人マリ・8「旅を、行くぜ!」

三味線屋の、つぶやき。


日曜の午後からは、熱もすっかり引いて、
やっと、外出を再開。

真っ先に、跳んで行ったのは、阿佐ヶ谷。
まずは、前菜として、
東映アニメ特集より1本、1200円。

「ちびっ子レミと名犬カピ」、
全長81分版が、掛かっている・・・はずだったが。
なぜか、55分の短縮版、
「ちびっ子レミと名犬カピより 家なき子」に変更。
1975年に、再公開用に編集されたもの、とか。
しかし、これはこれで、なかなか良い。

カピが大きい犬で、初めからレミの家にいたのが、
日テレの連続版とは、違っている。

「自分の進む道は、自分で切り開いてゆくんだ!」
という決意のもと、旅芸人暮らしの中で、成長してゆく姿は・・・
さわやかに、泣かせるものがある。
カピに逆立ちを教える、猿のジョリクールが、「師匠!」と呼ばれ、
2匹の練習シーンは、涙ぐましくも、可笑しみをたたえている。

こういう短いのを、今何で、アニメフェアで併映しないんだろう・・・。
TVのキャラクター・ビジネス路線も、悪くはないんだけど、
それだけが、劇場版アニメじゃないはずなんだが。


そして、夕方の腹ごしらえを兼ねて、
阿佐ヶ谷ロフトAへと、向かうのだった。
無論、時代劇ファンの血が騒ぐ、
あのイベントのため、である・・・。


つづく。
  1. 2008/03/24(月) 20:42:09|
  2. 劇場用映画
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剣客人マリ・7「熱く、なってるぜ!」

代表代行、です。
おしらせ、です。


当ブログの代表者は、21日、金曜の夜より、
風邪による発熱のため、
やむなく休業、自宅にて休養いたしております。

「行けなくなったイベントが多い。無念なり・・・」
と連日、ぼやいております。

体温は、ほぼ平熱に戻りましたが、
まだ寒冷な、遅い時間等の外出活動は、控えております状況です。

体調回復次第、活動・更新を再開の予定ですので、
今しばらく、お待ちくださいませ・・・。

なお、スポークスマンによりますと、
代表者より、

「今夜18時半から、阿佐ヶ谷ロフトAで開催の、
<時代劇の間違った見方・弐>イベントは、
映像温泉芸社・シネマ秘宝館方面で笑える人には、
相当、おもしろいはずだから、是非、行ってくれ!!
時代劇番組を知らない人こそ、観といたほうが人生、楽しいぞ!」

とのコメントが、ございました。


以上です。

  1. 2008/03/23(日) 09:34:14|
  2. 休載のおしらせ
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剣客人マリ・6「俺ァ、ルパンだぜ!」

竜の、つぶやき。


昨日、3月19日は、
「ルパン3世」の声で主役の、俳優・山田康雄氏の、命日。
時に、1995(平成7)年。

1月の関西・淡路の大震災に続き、
あの痛ましい、地下鉄サリン事件のニュースと前後して報じられ、驚いた・・・。

2代目ルパン役・栗田貫一氏が、「全身全霊で演じる!」との決意の旨を、
各誌が報じ、より一層、感極まったものだった。

あの、日本混迷の年からもう、13年経つのか・・・。
世の中で、あの頃のいろんな事の影響が、いまだに、ひきずられているのだろう・・・。
今の世の中、あれ以前よりも、空気が閉塞し、
大分窮屈になっている、そんな気もするのだ・・・。


そして、
又一人、20世紀の偉人が、逝ったニュースが・・・。

SF作家、アーサー・C・クラーク。90歳。
スリランカ住まいとは、知らなかった。

中学・高校時代、いっぱしのSF読者期をかじった者ならば、
その名前を知らぬものは、まず居なかった。
当時の小生は、読みにくい長編小説よりも、
手軽に読める、筒井康隆や豊田有恒、
かんべむさし他の短編のほうが、好みだったが。

小生にとっては、
何が何だか、まったくわけのわからなかった、
映画「2001年宇宙の旅」(当時はみんなそうだった・・・の声。注1)よりも、
「幼年期の終わり」の人、だった。
一般的日本人に特有の、<滅びの美学>に、
触れるところも大きい、泣かせる小説だった・・・。


巨星、墜つ。
合掌。

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  1. 2008/03/20(木) 16:49:11|
  2. 映画(全般)
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剣客人マリ・5「震えてるぜ!」

梅安の、日記。


今日は非番、かつ祝日なのだが。

へっくしょい!おお、寒い・・・。
やっと春に、なったというのに。
昨日よりの冷たい雨、いまだ止まず。
彼岸のお参りは、秋に延期。

これが十年前だったら、
「やった!劇場の客席がすくぜ!」とばかりに、
喜び勇んで、映画館へ、すっとんでいったものだが。
今やとても、そんな勇ましい元気は、ない・・・。
我ながら随分と、ナマったものよ・・・。

では、お茶を飲んで、
豚肉か、肉団子の鍋でも食して、
なるべく暖かく、過ごすとしよう・・・。


以上。
  1. 2008/03/20(木) 15:22:00|
  2. 日記
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剣客人マリ・4「仕事に、復帰だぜ!」

主水日記。


チバテレ、平日14時台の、時代劇枠。
月曜の「女ねずみ小僧」、
決死の江戸城潜入作戦で、終了。
次は、「伝七捕物帳」に。

一方、水曜枠は、「必殺橋掛人」が、既に終了。
最後は、子連れ狼!との対決、
龍次が、男の子と、自分の元妻?を引き取って、
後妻・小娘とともに、平和な家庭を作って・・・終わり!
珍しいんですよ、こんなに穏やかな終わり方の、必殺シリーズは。
らしくなくて。


で、今週水曜からは・・・やっと来た、「必殺仕事人」第一シリーズ!

ファンの間では知られた話だが、
この「仕事人」シリーズのスタートには、有名なエピソードがある。

制作当時、
前番組は、「跳べ!必殺うらごろし」(注1)。
<オカルティックな、金にこだわらぬ、正義の味方>という、
斬新なコンセプトで始まった。

だが・・・
ユニークな内容にもかかわらず、いやユニークすぎたがために、
<金を貰って、許せぬ悪人を消す>、という、
従来のハードボイルド路線好みの、必殺ファン(特に男性)層からは支持が薄く、
視聴率が低迷、短めで終わった事に、
制作側の危機感が、つのっていた。

で、その次では、<必殺の原点回帰>を目指して、
最終作覚悟の状況下で、新作の「仕事人」が始まった、という・・・。

それがまさか、メンバーチェンジ等、様々な変化のうちに長期化し、
70年代から80年代にまたがり、84話も、続く事になろうとは・・・!

当時売り出し中のイケメン俳優・三田村邦彦氏(注2)演ずる、
<飾り職人の秀>が初登場した事で、女性必殺ファンが、急増したのである。
「新必殺仕事人」からは、中条きよし氏扮する<三味線屋の勇次>も登場、
その後の<必殺ブーム>に、いよいよ、火がつくのである・・・。

中村家のやりとりを、合間と締めに据えた、ホームドラマ的設定(注3)も、
主婦や中高生、サラリーマン層に、よりなじみやすくなり、
ハードボイルドさを残しつつも、ファミリーで観るドラマへ、という、
必殺シリーズ開始時には、およそ予想し得なかった状況と、
時代に則した、TVバラエティ的色合いへの変化が、始まっていたのである。


記念すべき「仕事人」第1話、サブタイトルは、
「主水の浮気は成功するか?」。
しかしながら、本筋上では、主水の浮気のウの字も、出ないのだ・・・。

悲恋を味わうのはむしろ、秀。
つきあいのあった女店主が、
高額の強請(ゆすり)を繰り返す、武家兄弟のせいで、
自殺したのだ・・・。

主水は、最初は任地の八王子で、
せん・りつと共に、のんびり暮らしていたのだが。
勘定奉行の呼び出しで、急遽、江戸詰めに戻される。

わざわざ奉行を動かして、主水を呼び戻したのは、
将棋会所の主人たる、江戸の老元締・鹿蔵(中村雁治郎)。
その一方で鹿蔵は、
妻子持ちの逃亡浪人・左門(伊吹吾郎)を、
一仕事10両で、仕事人として雇う・・・。

一度は、主水を追っ手の男と勘違いした左門が、
主水に斬りかかる一幕もあったが、
やがて、鹿蔵と2人は顔を合わせ、
連絡係の半吉(「笑点」ざぶとん・山田隆夫)を含めた、仕事人チームが結成。
強請屋兄弟を始末中に、突如、
投げノミで乱入したのが、秀だった・・・。

初期「仕掛人」等をほうふつとさせる、かなり、ハードな立ち上がり。

「今、江戸に仕事人は、一人もいねえ!」
「みんな、死んでった・・・」
と、過去を振り返り、復帰を渋る主水に、
「地獄へ持って行く、手土産は、あるか?」
「この手は、xxxxを殺した手よ・・・」等、
迫力ある説得をする元締。
二人のアップも入り、なかなか、こわい。


この初期「仕事人」、
高校時代にも,土曜の午後、
テレ朝の再放送で初めて、観たもの。
金曜22時に、「必殺仕舞人」や「新必殺仕事人」を、
リアルタイムで観ていたのと、前後する形で、
「仕事人」の始めのほうを,観たのだが。

初期の秀、
若くて荒っぽく、血気にはやる感じの役で、
服の色も、赤茶色っぽい。
後の落ち着いた、ややストイックな感じとは、大分違う。
使う仕事道具が、かんざしではなく、
細工物を削るノミなので、初見時はびっくりしたものだった・・・。
中盤より徐々に、変化してゆくのが、わかる。

ここ当分は、まず、
水曜のこれを観る事に、なるだろう・・・。



以上。





[剣客人マリ・4「仕事に、復帰だぜ!」]の続きを読む
  1. 2008/03/19(水) 20:14:38|
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剣客人マリ・3「一瞬だぜ!」

秀の、つぶやき。


きょう、やっと、
<映像温泉芸社>第15回イベントの、感想をまとめて、送った・・・。
あまりにも、面白すぎるイベントゆえに、短くまとめるのは、ひと苦労だったが。
もう、届いてるかな・・・?


以上。

(短けえ~!の、声・・・) [剣客人マリ・3「一瞬だぜ!」]の続きを読む
  1. 2008/03/18(火) 21:25:01|
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剣客人マリ・2「嵐、呼ぶぜ!」

政の、つぶやき。


月曜、午後7時頃より、
阿佐ヶ谷ロフトAにて、夕食。
入場料1700円、プラス飲食代1100円。

端的にいえば、
19時半からのイベント、<アコギなSS対シネマ秘宝館>は、

前半、つなぎ服?で出てきた、
中年コンビ、<アコギなSS>のソング・ライブ。
最初は、みのもんた&山下達郎のシークレット・ライブか?とも見えたが、
その後徐々に、「影の軍団」の伊賀の頭&甲賀の頭!にも、見えてきた・・・。

その、安定した声量、軽く(?!)挑発的な歌詞、自然なかっこよさ。
そこへ、ぼそぼそっとした、つなぎトークのおかしさが加わり、概ね好評。

後半は、短編やり逃げ?映像集。
<シネ秘>再映作品集、
プラス、<ふりふり組織>制作の新作3本が、
客席の大半を占める、初見客男女(常時三十数名)にも、
大ウケ、だった・・・。

<ふりふり組織>の、特徴?
赤いマスクと、プロレスと、
将棋と、静止画?が、お好きなようである。
これまた、好反応。

ただし、トークの後半中には、
一部地上波放送に適さない、
ロッカー達の、危険な?駄洒落等が、
多く含まれていたのだった・・・。

でも、女性ファンにも、反応が良いようなので、
まずは、よかった、よかった・・・。


以上。
[剣客人マリ・2「嵐、呼ぶぜ!」]の続きを読む
  1. 2008/03/18(火) 00:51:06|
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剣客人マリ・1「寄らば、斬るぜ!」

主水日記。


日曜の、昼、12時半。野方。

又・・・行っちまったよ・・・懲りもせず・・・。
通好みの、娯楽の殿堂、<映像温泉芸社>イベントへ・・・。

ご無沙汰だった人々、みんなじゃないけど、会えたよ・・・。
そして、上映・上演中、
多分、一年分位は、前倒し?換算で、笑ったよ・・・。
その間じゅう、小生は、確実に、幸福だったよ・・・。



(後刻、ごくごく短~く、追記?) [剣客人マリ・1「寄らば、斬るぜ!」]の続きを読む
  1. 2008/03/17(月) 00:38:53|
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刺客人マキ・弐拾「二十歳を過ぎれば、二十一」

弐の、ぼやき。


3/15(土)。

19時前より、池ノ上シネマボカン。

自主制作団体<東京マンハッタン>、
斉藤遼介監督作品、2本立て。
500円。


1、「低気圧ガール」

平凡・平和なる日常を送る、一人の女の子の、つぶやき。
自己肯定的、あまり悩まない?様子なのが、
ドラマ的に多少、気にはなるが・・・
ヒロインのさわやかさが、ちょっといい。

ちょっと狂ってる?というか、ローラーでふざけてる、
謎の男子学生?達に、ちょっと笑う。
ひとときの、ヒーリング・タイム。


2、「僕らは静かに加速していく」

こちらは、ミニミニ3部構成。
冒頭で、ハイスピード巻き戻しするあたりは、
デジタル短編らしい、のっけ方。

夏の高校教室で、
卒業生女子と、謎の少年が出会って、
金魚を探し(なぜ外に・・・?)、
結構痛いところを突く、少年の言葉に、一時揺らぐ、彼女。
そして、昔の彼氏の話が出て・・・。

又、別のシーンでは、その彼氏や、母との、
進路問答などが出て・・・。

懐かしくも、若き悩みだなあ、と。
小生などには、遠い、昔の・・・。

ところどころ、PV風のカット編集をはさんで、
連なる場面が、なんとなく一巡して、ゆるくつながる。
画面は全体に、明るく、淡い印象。

展開も万事が、はっきり、くっきりとはせぬまま、
何だかあいまいなままに、締めたが。
青春期の淡き思い出と、白昼夢の混合、
と、とらえれば、
それも又、気持ちよしかな、と。



同日、20時半より、
シネマアートン下北沢、レイトショー。
1500円。
20人くらい、入っている。

飯塚敏明・総監督のドキュメンタリー、「東京ソーダ水」。
渋谷公開の後、再公開の作品。
冒頭と結びに、歌手・山崎ハコの歌が入っている。

前半、後半でそれぞれ4人ずつ、
取材された東京居住女性達の、日常と意見を紹介。

女子大の狂言師部活学生や、
さまざまな職業生活をする、女性達。
モデル兼事務所経営、
モデルからの女優転進組、
インストラクター辞職者、
歌舞伎町のポール・ダンサー、などなど・・・。

皆、画面上では、あまり生活感が無く見せられているので、
一部はいささか浮世離れ?の感も、否めないが・・・。
都市の<汚れ>描写自体、時折わずかに入るのみなのが、
不粋が嫌いなTOKYO流?ともとれるけれども。
出ているのはなかなか、お目にかかれない人々とも言えるので、興味深い。

登場人物の一人たる男性が、
「映画ってわかってるから、こうしてるけど・・・」
「不愉快だね」
などと、ぼやく。

また、別のある人物が、
「これ、撮らないでね・・・」と言ってゼスチャーしている箇所が、
しっかり使われている。

この2箇所のみ、映画的挑発・飛躍の可能性?を垣間見たが、
それらはそれ以上発展せず、半ばで肩透かしに終わる。

でも、まあ、東京という、
表層だらけの、ダイナミックな街って、
いったい何?という、
とらえかたの一端、かつ記録としては、
そう悪くはないかも・・・と。

後、追加的に出てくる、アートの絵は、
どこかに展示してみては、どうか?と。


以上。

  1. 2008/03/16(日) 01:02:31|
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刺客人マキ・拾九「十九歳、ただ君だけに巡り会い」

小五郎の、日記。


仕事に、出る。
朝から、雨。

夕方、日常の買い物を、早めに済ます。
先月までは、60円のブラックコーヒー缶が、買えた店もあったのだが、
今やどこでも、78円か、88円はする。
百円未満の、一口ところてんパックも、いつしか無くなった。

原油値上げなどの影響が、じわじわと、
我らの生活に、迫ってくるのを、
ひしひし感じる・・・。

夜まで、土砂降り。かなわん。

さて、終わったな。
テレビ東京系、「幻十郎必殺剣」。
渋さと張りを、見事に保ったままで。
次も時代劇だが、うまく差別化は、はかれるのかな・・・?と。

昼間は、以前この枠でやっていた、
「よろずや平四郎活人剣」を再放送中。
こちらも、来週月曜までで、終了。
次、またしても、「長七郎江戸日記」だって・・・。

テレ朝の午前枠も、又、「暴れん坊将軍」やってるな。
大岡様の娘、出てた時期のだな。

チバテレ月曜の、すご~く長かった「女ねずみ小僧」も、
どうやら来週くらいで、終了らしい・・・。
春は、どこも改編の、季節だねえ・・・。

明日は、雨、あがるかねえ・・・。


以上。



[刺客人マキ・拾九「十九歳、ただ君だけに巡り会い」]の続きを読む
  1. 2008/03/14(金) 22:59:39|
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刺客人マキ・拾八「十把ひとからげに、すべからず」

正八の、日記。


水曜日、BS2で、
2度目の、「犬神家の一族」(70年代版映画)放映。

<必殺>出演者だけでも、
仕留人・商売人・渡し人・剣劇人・・・。
これだけ存在感のある、俳優・女優メンバー、
もう、集まらないよね・・・。


木曜日、午前中、また、片付けの続き。

昼下がり、
随分久しぶりに、日テレ番組「おもいっきりイイテレビ」観る。

木曜の1時過ぎは、
温泉観光ルポ・コーナ-、<スパレンジャー>がある。
ライダー王蛇・555・カイザの各氏が、伊豆ロケVTRに登場。
王蛇氏、しっかりと、
通称<へび湯>に浸かる、の図。

午後のみ、ラピュタ阿佐ヶ谷。
東映動画シリーズより、2本観る。

「ガリバーの宇宙旅行」。

映画館を追い出される、宿無し少年、
一観客としては、ちと切ない・・・。
老ガリバーとともに、<希望>への冒険に出発。

坂本九の歌、雰囲気に合ってる。
宇宙も宇宙船もロボットも、
かなり平面的なイメージ展開だが、
星の姫と住人達、中世的デザインが、ちょっと可愛い。

ラストは、ああ、やっぱりなあ・・・と。
少年にとっての希望と幸福は、見つかるのだろうか?


「サイボーグ009」。

見るからに、大分TV寄りアニメだが、
OPとバレエ・シーンの背景揺らぎは、効果的。
しつこく、デタラメな変形で、
変身する007、ちょっと愉快だった。


以上。
[刺客人マキ・拾八「十把ひとからげに、すべからず」]の続きを読む
  1. 2008/03/14(金) 00:36:07|
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刺客人マキ・拾七「十七季、ひとりぼっちの地球人」

主水、ひとりぼっち?日記。


日曜、録画で前夜の<スマ・ステ>、必殺シリーズ解説を、大半観る。
藤田まこと氏、生出演。こいのぼりの回の話、する。
司会の香取氏、<現代劇>的時代劇の斬新さに、しきりに感心す。

VTRには、
「仕掛人」から「仕事人・激突」、
SPに至るまで、懐かしき名場面集が。
あのユニークな、必殺技の、数々・・・。
襟巻きトカゲの回まで、出てる・・・。
ただ、感謝感激。



月曜夜、渋谷にて、チャンベビのライブを、訪問す。
翌朝は仕事が無いので、ゆっくり、くつろいで聴く。


火曜より、一時、休暇中。
本日、自宅片付けのため、終日作業中なり。
いくら片付けても、きりなし・・・。

夜、只今、BS2にて「太平洋ひとりぼっち」、再見中・・・。
やや不気味な音楽の使用法と、陰影の作り方が、いかにも市川監督。
工藤栄一監督をも、思い起こさせる画面、なり・・・。


しばし、静かなる、生活。

以上。
  1. 2008/03/11(火) 22:05:43|
  2. 日記
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刺客人マキ・拾六「十六で、人生見通し暗かった」

主水日記。


土曜の留守録を、一気に観た。

熱血教師SPドラマ、「夢の見つけ方教えたる!」は、
かなり、おそるおそる、観た。
浜ちゃんの主役教師に、吉本昌弘氏の脚本って、
どんなドラマになるんだろう・・・?と。
(そういえば、松ちゃんも以前、先生やってたような・・・の声)

小学校に転任してきた、熱血先生が、
最初の内こそ、過去の熱さを封印していたものの、
じきにあるきっかけで、元の熱さを取り戻し、
外国系男子の不登校や、
クラスのいじめっ子・ターゲット問題、
保護者会の過剰介入、教職上の閉塞感などにぶつかっては、
大奮戦にて、取り組んでゆく。

連続ドラマでもありそうな、わかりやすい定番の進行ながらも、
人間くさい台詞に、ストレートな展開。
なかなか、揺さぶられるものが、ある・・・。
「ずっと、お前を見ててやる!」「私だけを、見てて!」は、泣かせるなあ・・・と。

さすがにというか、子役達の力、大。
特に、つかみあいまでして対立する、
女子リーダー2人の存在感が、大きい。

ちょっと目立ったのは、森山未来のPC教師が、
会議を早退する際の、走り方・・・。
あれは、どうやって、考えたのだろう?
走る姿を頑張って見せる男、あなどれない。
後、女性教師の、踊り。


最近、こういう直球ドラマ、少なくなったかなあ・・・。
などと、この日も又、つぶやいてみるのだった。


以上。





  1. 2008/03/09(日) 19:24:13|
  2. TV
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刺客人マキ・拾五「十五でゴッホと、呼ばれたよ」

急報。

俳優の広川太一郎氏が、亡くなられたらしい・・・。

70年代を知る一部の人には、
まず、「モンティ・パイソン」シリーズの、自由奔放な、吹き替えの人だろう。

中学のときに、モンティ・ファンは周囲に1人居たが、
小生がその真価を知ったのは彼より遅く、80年代初頭頃だった。
高田馬場のパール座で、映画シリーズの、
「・・・アンド・ナウ」、
「・・・ホーリー・グレイル」、
「・・・ライフ・オブ・ブライアン」等を観た時の衝撃は、大きかった。
一字一句きちんと、正確に翻訳して読むよりも、
意訳とアドリブ入りのほうが、魅力的になるときがある、という驚き。
そういえばこの声で、TVで洋画の吹き替えしてる人が居るなあ、と。

当時の、学生向け英会話読本でいえば、
組み手と道場破り的な、松本道弘流よりも、
抑揚とパーティ-・ジョークの、トミー植松、みたいな新鮮さ。
(もうそれらも、とうの昔に、忘れちまったねえ・・・・の声)

浅田飴のCMで、黒柳徹子さん相手に、
ノリノリしゃべりな人、というのが、小生のイメージ。
後、NHKのSFアニメ、「キャプテン・フューチャー」の主役声優。
英国紳士役向きの声と立ち姿、という印象だった。
どんな下品な台詞を言っても、どこか品が良いように響く、という感じ。

一度だけ、「クイーン・コング」公開時のトークで、御本人を拝見したことがあった。
あまり、乗り気な吹き替えでは、無いご様子だったが。
でも、よく通る、上品ないい声だったな・・・と。


合掌。
  1. 2008/03/09(日) 18:18:05|
  2. 劇場用映画
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刺客人マキ・拾四「シジュウカラ、十姉妹とて鳥を見た」

鉄の、日記。


実は、金曜の夜にも観に行っていた、
ポレポレ東中野の、ピンク特集、2本立てレイトショー。
4月にも、別に特集やるみたいだから、ご注目。


1本目、加藤義一監督、「ヒロ子とヒロシ」。
営業タイトルは、書くのもちょっと気恥ずかしい、
「痴漢電車 びんかん指先案内人」・・・。

また例の、裁判映画が、浮かびそうだが。
そういうのでは、勿論ない。
ずっと以前、一般邦画で、
女性側と男性側のドラマを、交互かつ平行に綴るものがあったそうだが、
これはそのピンク版、と見ればいい。

女は、関東の田舎出身、
他人に何か頼まれると、嫌とはいえない、気弱で内気なタイプ。
高校時代、憧れの人への、告白時のトラブル(苦笑す・・・)で、
美少女アニメオタクの、押しの強い青年と、しばらくつきあう。
(押しが、激しく強すぎるよ、この人・・・の声)
卒業後は上京、
典型的東京ガール・デビューをしたが、どうも、ぱっとせず・・・。

男は、仕事でバリバリの、
デキる中年エリート・ビジネスマン。
女房持ちながら、会社のOLにモテモテ、
つきあう女を、とっかえひっかえ。
が、ある日、状況が一転、
孤独のどん底に落ちて、ヤケになり・・・。

そして、二人はある日、予期せぬ形で出会い、すれ違う・・・。

前半のコミカルさと悲劇とが、
後半、強引ながらも、ちょっといい話になる、
脚本のバランス具合が、ナイス。

押しの強い青年役、とにかく目立つ。
居場所の無さに悩む、ヒロインもいいが、
涙もろくなる主人と、けなげな女房役が、特に印象深い。

ちなみにこの映画、
今年のピンク大賞、ベストワンに決まったそうなり。


2本目、竹洞哲也監督、「再会迷宮」。
営業タイトルは、「不倫同窓会 しざかり熟女」。

地方在住の、中年婦人達のぼやきと、ときめき探しがメイン・テーマ。
母校の先生の意向で、5年ごとに、同窓会で呑み会。
中には、相手の男をゲットすべく、合コン・3Pで、奮闘するつわ者達も・・・。

「田舎じゃ、人の噂って、75日どころか、75年よ・・・」
「あ~あ、若いって、サルってことよね~」
などなど、離婚女性や主婦の台詞がなまなましく、リアルすぎる・・・。

主役女優が、桃井かおりや、根岸季江風な、いい味が出ていて、
いきいきと、全体を引っ張っている。

ゲイになった元同級生のバーマダム役は、
1本目の、押しの強い青年役俳優。
バツイチ女性に、元彼との呑み会をセッティングしたり、結構いい奴。

しかしながら、本筋以外で、
おいしいシーンを、食っていたのは、
鷹匠の弟子、という若い男役。
いつも、その腕に鷹(?)を従え、
甲高い声で荒っぽく、<求道>しまくる。
彼の出るシーンは、空腹絶倒の、見物なり。


それにしても。
このところ、こってりした映画を、観すぎてるかもしれない・・・。
しばらくは又、アクション系列方面に、戻ろうかな?などと。
旅は、続くのだった。


以上。

  1. 2008/03/09(日) 01:33:48|
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刺客人マキ・拾参「お父さん、四角四面な頑固肌」

竜の、つぶやき。


また、行ってしまった。
土曜昼間の、神保町花月、短編2本立て1週間興行。
ちょっと、気になる作品名を、プログラムに見つけたので。

今回は、人気漫才師(すまん、よく知らない人で・・・)による、
舞台挨拶があるので、
10~20代女性客で行列が出来ており、
上の階、客席はほぼ、一杯になった。
先週のガラガラぶりが、うそのよう・・・仰天。
やはり当人が来るとなると、入りは、すごい。

上映前に舞台挨拶、ファン一同の熱狂的歓声が飛ぶ。
「まだこれからなので、内容に触れられませんが・・・」云々。
さあ、反応はどうかな?と。

実は、今回の2本立ての1本というのが、なんと・・・
「スターブレーザー大作戦!<劇場版>」。
おおなりてつや監督自身による、
「スターブレイザー大作戦」の、リメイク版(!)。

ほぼ、元のと同じ四幕展開とギャグ、および衣装だが、
ヒロイン乗員以外のメンバーが、皆、
博多華丸氏をはじめとする、吉本系列の人気芸人とか。
副官の呼び名あたりから、ぼちぼちウケはじめ、その後は・・・
ウケまくりだった。快挙!
思わず、ニンマリ。
よかった、よかった。


もう1本は、ライセンス・藤原監督、「ジブンレース」。
舞台コントを、基本構造に忠実なまま、
ロケ映像空間に広げてみた、という感じ。

ささいな事から始めた、地味な自己目標制覇?レースが、
だんだん、大げさになってきて・・・
これまた、ナンセンスで、軽~く笑える。

途中から、缶や石の話が、
別な?方面へとつながるのに、ちょっと戸惑うが、
主役の勢い、思い込みの強さと、
周囲の困り顔キャラなどに引っ張られて、
細かいことなどは、それこそ、ささいな事になってしまい、
もう、どうでもよくなってくる。
新作落語でもできそうな、愉快なお話。

いずれも、説明するより、直接観るほうが早い。
このユニークなカップリングで、1000円ならば、安い買い物。
いわば本領発揮の、ミニ・エンタメ2本、おススメ、なり。

しかし、ロビーの人気者関連グッズ・コーナーには
さすがにもう、よく知らん芸人さんの名前が、一杯だ・・・。
世代交代も、してきてるんだろうなあ・・・。


ぽかぽか陽気の中、都内をしばし散策の後、
再び、神保町に戻る。
今度は、地下階の神保町シアターで、
稲垣浩監督、モノクロ版「出世太閤記」。
こちらの入りは、中年風男性12人に、女性1人。

とにかく、子供達のいくさごっこから、
主人公の走り、馬の走り、合戦シーン、
斜面をすべる材木、川を下るいかだ、などなど、
いちいち全ての移動シーンに、勢いと躍動感が、みなぎる。
母や義弟の涙とあいまって、全篇に、心弾むものがある・・・。
これぞ、映画ならではのアクション。
さすが、なり。


以上。 [刺客人マキ・拾参「お父さん、四角四面な頑固肌」]の続きを読む
  1. 2008/03/09(日) 01:15:52|
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刺客人マキ・拾弐「十二単(ひとえ)に、魅せられて」

<仕事人の、某隠れ家。


鉄「よう、兄弟!
今週は火曜から記事、見かけねえじゃねえか。どうしたい?」
主水「いや~、すまんすまん。
仕事と買い物以外、あまり出歩いてないんだ。
ちょいと、足が筋肉痛気味でな・・・又、湿布貼ってたんだ」

壱「ほらみろ、こないだ無理して、勝浦で登山するからだョ!」
主水「登山、ってほどじゃないけどな。
あんなに上にあるとは、思わなかったョ・・・市役所のひな壇。
でも、観れてよかったな」
三味線屋「まあ、旦那もいい加減、体力と年齢を、考えとかなきゃ、ねえ」
主水「ぼちぼち再開するから、待っててくれよ・・・な?」


鉄「あ、ところでな、
詐欺師の漫画の、ドラマの映画化で、
偽造印刷の招待状が見つかったとかで、
今、ちょっとした騒ぎらしいぜ」
主水「今頃、調べ中だろうな。
まったく・・・洒落にもならねえよ。やれやれ、だな・・・」
三味線屋「浜の真砂は尽きるとも、
世に盗っ人の、種は尽きまじ・・・ってな」
壱「(役者の真似して)サギが、南へ、飛んでかァ!」
主水「(憮然と)それは、雁(かり)だ!」
壱「(見得切って)金は天下の、あ、廻りものォ~!」
主水「それは、<借り>だ!返せよ!」


以上。

  1. 2008/03/07(金) 18:58:40|
  2. 日記
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刺客人マキ・拾壱「十一(とっぴん)からげて、抜けられて」

鬼平、手記。


朝より、仕事す。
昼間、すっかり暖かくなる。
これからの季節は、万事、
花粉と鼻の、ご機嫌次第、なり。

勝浦の、あの沢山のひな壇は、
皆、撤収が済んだ頃だろうか・・・?


黄砂、さして目立たぬままに、
夕刻、春雷、鳴る・・・。


以上。 [刺客人マキ・拾壱「十一(とっぴん)からげて、抜けられて」]の続きを読む
  1. 2008/03/03(月) 19:30:00|
  2. 日記
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刺客人マキ・拾「峠に花の乱、やがて愛の日が」

旅人、覚書。


行くべきかどうか、非常に迷っていた、イベントが、ある・・・。
千葉県勝浦市の、<ビッグひな祭り>。

例のニュースで、状況が状況だが、(注1)
が、しかし・・・
名物のひな壇飾りは、やっぱり一度、直接、観たい・・・。

思いきって、えいやっ!と、
案内もろくに読まずに、
総武線と外房線に乗って、行ってみた。
片道1280円の、千葉乗り換え、安房鴨川行き、各駅停車。
約3時間弱の、道のり。
そして・・・。

午前11時頃、JR勝浦駅のホームへ降り立つ。
途端に、びっくり。
ホーム屋根の鉄柱、一本一本に、青竹が据え付けられ、
竹取物語のごとく、各4体ずつ、様々なるひな人形が、入っていた。
これは、相当、力を入れてるな、と直感す。

駅舎に上がると、早くも、見事なる、雛壇一式が。
切符売り場には、赤や白の飾りが付いた、
七夕のごとき吊るし飾りが、幾つも・・・。

こうした飾り付けが、数多くの雛人形や雛壇とともに、
街中の商店街や民家・住宅に、道々、一杯、飾られていたのだ。
交差点にも、ひな壇があって、
魚屋にも、肉屋にも、本屋にも、
ケーキ屋・床屋・郵便局・銀行キャッシャーにいたるまで・・・。
山の上の、市役所ロビーにも、ひな壇がある。(注2)


しかし、これはまだ、序の口。

商店街の向こう、
神社の急勾配な石段に、
何やら赤い、線のようなものが・・・。

縦に長~い、レッド・カーペット。
さよう、すべての段に、上から下まで、お雛様飾りが・・・!
社務所の前は、観光客や写真家が集まっていて、撮影会状態に。
ここで飲む甘酒は、うまい。

海岸の、勝浦漁港近く、
黄金風呂で知られる、ホテル別館の隣には、
メイン会場の、コンクリートの公民館がある。
その中の階段と廊下を、順路に沿って歩く。

地元保育園の、紙製手作り雛の部屋や、
昆布汁?の、仮設食堂、
酒粕の販売所などがあって、
2階の窓から、海が見える。
そこの廊下にも、お雛様。

そこから、下のホールへ降りると・・・
四方を、長く大きいひな壇に囲まれた区間が。
とにかく、すごい数の、
雄雛、雌雛、三人官女や、五人囃子や・・・・圧巻。
赤い、花の乱。

そこの一角には、
地元の水産系高校生が、「赤い鱗を文字状に、移植した」と説明している、
小鮒のような金魚の、水槽が。
確かに魚達のわき腹に、BIG、カツ、ウラ、などと文字が・・・。
さすがは漁港の街、と軽いカルチャー・ショックを、受ける。

更に、奥の舞台ホールには、
3年前に作られたという、
ちょっとした人間大?の、更に大き目の雄雛・雌雛が、
やはりちょっと大き目の、従者達とともに在り・・・。
もう、やられた。クラクラしてきた・・・。

とにかく、街中がこの状況で、総出で盛り上げている。
いやあ、たいしたものなり。

これだけ、沢山見たらば、
当分、「大奥」のドラマは、観る必要が無さそうだ・・・
と、つぶやいてみる。

市立図書館と、寺の門の境にも、
勿論、金屏風付きのひな壇が。
人々は、思い思いにポーズをとり、記念撮影をしている。

屏風に斜めに陽が当たる、この光景を眺めていると、
なんとなく、小さな京都気分に。
頭の中に、「必殺仕置人」のサブテーマ、「やがて愛の日が」が聞こえてきそうだ・・・。
と、それは小生だけか?

図書館内では、江戸・明治期から現在に至るまでの、
様々な雛飾りが展示され、
まるでタイ映画の、ミニチェア状態。
しかも、埼玉の鴻巣から招かれた、壮年の男女人形職人が、
客人たちの目の前で、人形の髪を結い、組み立てを実演中。
なかなか、珍しいものを見れた・・・。


遅い昼食の、バーガー等を食みつつ、
夕刻、17時頃まで、市内を散策す。

不思議な充実感を携えて、
千葉行きの各駅停車に乗り、
ゆっくりと、帰路につくのだった。




以上。 [刺客人マキ・拾「峠に花の乱、やがて愛の日が」]の続きを読む
  1. 2008/03/02(日) 21:05:47|
  2. 小旅行
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刺客人マキ・九「求道、いまだ止まじ」

主水日記。


やっと、春が、来た・・・。

土曜は、映画。
昼間短編2本、夜が中篇2本。
合間に、買い物。

しかし、ジャンルこそ違うとはいえ、
いったい、この昼と夜の、
映画集客の大差は、何なのだろうか・・・?

昼間は、午後1時半より、神保町花月。
<YOSHIMOTO DIRECTOR‘S 100>の、2本立て。

なんと・・・客が、女子2人、小生入れても、計3人・・・。
若い漫才師のファンはおそらく、皆、新宿か渋谷へ行くのだろう。

で、映画2本の内容は・・・
いずれも、きわめて自主映画的ではあるが、
まずまず、いい話、だった。


1本目、高橋純監督、「ホトケさん」。

ゴリ扮する、いかにも悪そうな取立て人の上へ、
黒い植木鉢を落とす、小柄の変な、仏様仮面男。
どうやら、天国のお仕事で、死神をやってるらしいのだが。
説明の縦方向字幕が、やたらと長いのが、気にかかる。

場面一転、幽霊騒動のある病院の、先輩・後輩ナースが登場。
幽霊達を、独特の強弁で軽くいなす先輩ナースに、圧倒される・・・。

さらに、小学生男子一人が、夜中に、<処刑>される・・・。
やりにくそうな死神ホトケさん、
それには、あるとんでもない、理由があった・・・。

「人間椅子」の板尾氏、不運な?パパ役で、いい感じ。
ゾンビまで出てくるホラーながら、どこか滑稽で、
唐突なミュージカル・シーン挿入など、
映画としての進行リズムが、若干ばらついてもいる印象だが。

終盤は、あ、なるほど!と納得。
どこかのんきで、ほのぼのとすら感じさせる、
結構、エンタメしてる作品。


2本目は、隅田美保監督、「目に見えない引力」。

女性コメディアンの、自伝的歩みに、
恋愛論探求を加えた、
愚直なまでの、自分史ドキュメンタリー。
これまた、字幕が多く、
というよりは字幕が、映画の根幹を成している。

両親や友人、
関東のわれわれがよく知らない、有名人達などのコメントが、
次々と、羅列される。
恋愛術の入門篇?としては、
そこそこ、ユーモラスに、味わえる。

芸人ゆえに、<笑い要員>ではない形で、
出会いや告白につなげるのが、ひと苦労な様子・・・。
何というか、涙ぐましく、見えてくる。
セイウチのシーンのみ、ちょっと、笑う。



その夜、21時は、ポレポレ東中野。
レイトショー、ピンク映画特集、2本立て。

1本目、佐藤吏監督、
「つまらないあたしのどうでもいい物語」。

・・・その脚本タイトルを、内容のおもしろさが、裏切っている!
公開タイトルは、「奴隷」。

いきなり、素っ裸で吊るされている、ヒロイン。
しかも場所は、枯れた野原の、木の上・・・!
と、60年代若松映画のごとくに、度肝を抜く。

が、その後は彼女自身がナレーター、宇能コウイチロウ調に。

関東出身、高校時代に数学教師とエンコー、
その後はバイト経由で、SMプレイにのめりこみ、
派遣会社OLになり、
そこのボンボン社長に口説かれて、
SM奴隷路線に、はまる・・・。
一度は別れ、普通?の結婚もするが、
そこへかつての、元社長が現れて・・・。

といった、むちゃくちゃな、女の人生流転劇が、
オフィス内でのきわどい覗きプレイや、
観覧車シーンの早回しなどをまじえて、
概ね、コミカルに語られてゆく。
社長が嫉妬?する辺り、ケッサク、なり。
ラストでロケ場所と状況がわかり、
ただ、唖然・・・。


2本目、堀ネ貞一監督、「笑い虫」。

公開タイトルが、「色情団地妻 ダブル不倫」なるもので・・・
その通りのものなのだが、
葉月蛍(現・ほたる)扮する人妻が、元女子プロレスラー?で、
主人が元・プロボクサーの葬送業者?らしいのが、毛色が変わっている。
浮気を持ちかけてくる茶髪青年も、近所に住む男性プロレスラーの、弟子。
主人と一時的に浮気?する女性は、現役AV女優で、彼氏持ち・・・。

という設定だと、ドタドタ、バキバキ!!な展開が、期待されそうだが、
長回し入りで、夫婦喧嘩も、AV撮影現場も、
それほど熱く激しい感じにはならずに、
日常的に、ゆったり、淡々と描かれ、流されてゆく。
キャメラの視点が、クールな印象。

注目点は、主役夫婦のベッドシーン。
鏡越しに映す、というもので、暗めの画面に、更に奥行き感を見せてくれる。
もしこれが、合わせ鏡だったら、と考えてみるのも、おもしろい・・・。


以上。


  1. 2008/03/01(土) 08:22:16|
  2. 劇場用映画
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