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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

ハナコス・17「あら~、ええひとでんなあ」

政の、日記。


夜、最終回のみ、シネマヴェーラ渋谷。

<特殊学園Q>特集。
「ベンヤメンタ学院」(未見)と、特別活弁上映「世界の心」以外は、
すべて、邦画の学園青春映画。

チラシのラインアップを観ただけで、
すざまじく、ひねたプログラムだなあ、とほくそ笑む。

「男組」
「タリラリラン高校生」
「魁!!クロマティ高校」*
「女教師 私生活」
「嗚呼!!花の応援団 男涙の親衛隊」
「台風クラブ」*
「1999年の夏休み」*
「暴力教室」
「死者の学園祭」
「ハレンチ学園」
「女番長 タイマン勝負」
「あなた好みの」
「愛と誠」
「偽大学生」
「花のあすか組!」*
「夢野久作の少女地獄」
「青春賛歌 暴力学園大革命」・・・。

恐ろしい・・・。
未見作が、今回観た1本を除くと、3本だけ。
しかも、封切りで観たのが、4本ある(*印)。


で、今回選んだ1本とは、

内藤誠監督、東映映画、「青春賛歌 暴力学園大革命」!だった。

主役の番長は、当時新人の長髪ハンサム、星正人。
のちに「影の軍団2」に、途中まで伊賀忍者役で出る男。
若き日の真田広之に、立ち姿が似ている。

1975年、
どうみても、隅田川・荒川周辺の街が舞台なのだが、
フットボールのシーンだけ、なぜか、
どこかで見たような、景色・・・。
荒川?それとも・・・
もしや、江戸川の、河川敷では・・・。
複々線化工事で架け替え中の、総武線鉄橋のようだが。
どっちだろう。
ロケの都合?

さて、卒業する先輩達に、後継者の誓いとともに、
彼ら流の<儀式>として、殴られている、青年。

新番長を継ぐや、
なんと、生徒会と共同?で、
他校番長グループからの学園防衛を自ら任ずる、と宣言、
周囲を唖然とさせる。
当然、教師や生徒会からは、一部に反発も出るが、
校庭に来た他校のバイク・グループを見事撃退、喝采を浴びる。

ちゃんと飲み食い代も払うし、
親父の工場不振を知っていて、バイトもしている。
三度笠ボクサーそっくりの、精悍なボクサー(当人特別出演!)にも、
運動神経を認められ、プロの誘いが来る男。
生徒会長を小突いた、他校の万引き野郎をも、やっつける。

番長にしては、随分、品行方正である。
線は細いが、決めるところは、しっかりと、キメる。

だが、定番どおりというか、
ヒロイン2人をめぐる悲劇から、
ついに、学園間抗争の犠牲者が。
生徒会長の自主的協力(!)をも得て、
バイク軍団のライバル番長と、タイマン勝負へ。

これが、「暴走の季節」の、岩城兄貴その人で・・・
強烈なる悪役、デビュー作。
しかし、勝負どころで、
その脅し方は、完全に、反則だぞ!

バーの歌手役で、林寛子が歌う。
星自身も、番長絶対服従の仲間達と語りつつ、
同時進行で、バンドのエレキを弾く。
(器用な・・・の声)

日活ニューアクション期、最後の主役コンビだった、
村野武範、テレサ野田の、その後?の姿が見えるのも、
移りゆく時代を、感じさせるのだった・・・。

この頃はもう、番長の時代じゃ、なくなってきてたのかもな・・・と。
男・岩城が、泣いてるぜ・・・!
(そっちの岩城じゃ、ないッ!の声)


以上。
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  1. 2008/02/20(水) 23:52:12|
  2. 劇場用映画
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