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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

ハナコス・14「まいど、おおきに」

鉄の、ぼやき。


17日、朝より京浜東北線にて、再び北上す。
都心部はシティマラソン中だが、今、それどころじゃない。

ついに、大宮オークラ、最後の日が、来てしまったのだ・・・。

3本立てで、入場料1500円。
この日は、女性客のみ1000円に。

ラスト・プログラムは、女流ピンク&文芸監督の登場。
「こおろぎ嬢」浜野佐知監督の、3本立て。

15時のトークショーを前にして、
場内は、閉館を惜しむ人々が、
男性オールド・ファン以外にも、続々来場。

浜野監督組のスタッフ・関係者・ファンとおぼしき、
20代から年配までの、女性客で、
向かって右側の席が、ほぼ埋まってしまった。
特別に女性席を、黄色い紐で区切ってあったのだが、
だんだんと人が、あふれ出してきた。

やむを得ず、14時台の上映中に、
常連らしき年配男性客達が、劇場スタッフの指示で、
後ろの席へと、徐々に移動して詰める一幕も。
普段は、右側の中央部あたりが、<自己定席>なのだろう。
ちょっと、気の毒だった・・・。
こういう場所では、まず異例だろう。



上映作品。

「巨乳DOLL わいせつ飼育」:

マッドな、ロボット研究者の研究所。
その男性博士の元には、美女が2人居る。

一人は、
男運が無く、自殺しかけていた所を、養女として引き取られ、
人体実験にまで協力した、助手。
もう一人は、
博士が、最高のロボット技術で開発した、
データ・インプットでテクニックが進化する、セックス・アンドロイド。

博士は、政府系外交組織の要人男性には、
任務の助けになる生身女性を、
クライアントのミリタリー系トレーナーには、
戦地兵士の慰安用訓練向きに、アンドロイドを派遣。
両者にそれぞれ、高額の報酬を請求して、売り込んでゆく。

だが、博士の与えた任務に、当初は従順だった美人2人が、
次第に、プログラムに無いはずの、自立心を覚え始め、
やがて、予期せぬトラブルが、発生する・・・。

男の思惑を越えて、女はいつしか、その先へと、旅立ってゆく・・・
という、ある種の真理?を図示してみせた、SF。


「SEX診断 やわらかな快感」?:

現時点での、最新作の模様。

ジャーナリストが発見した、謎の会費制サイト。
カリスマ的人気を持つといわれる、主催者の女性は、
セックスを含めた、初対面男女会員間のパートナー探しを、推進中だった。
さて、2組の男女の、相性は・・・?

男性の考えがちなものとは、女性の求めるセックスは大分違う、
だから、すぐあきらめないで、とりあえず・・・
という、ありがたい?お話。


「桃尻姉妹 恥毛の香り」:

新宿のホテルに宿泊している姉は、怒っていた・・。
19歳の妹が、70代の老人と同居し、結婚をすると聞いて、
「救い出しに!!」東京へ来たのである。
姉の恋人らしき男性も、後からサポートにやってくる。

だが会ってみると、姉が思っていたのとは、事情が違っていた。
妹の最初の引き取られ先で、理不尽なトラブルがあり、
横暴な義兄のもとから、妹は老人に救い出され、同居していたのだった。
だが、支配欲の強い義兄は、執拗に、追いかけてきた・・・。

途中、男優青年がなぜか、急にスーツになるのが、気にかかったが・・・。
愛とは他人が、どうこう言うことじゃなく、結局は当人同士次第、
というテーマが、前向きに、わかり良く出ていた。
調子のいいヒロインの示す、ラストのみ、
この監督ならではの、ささやかな、抵抗・・・?


一通り、観終って、約30分のトーク。
すごい勢いで語り倒し、観客の質問に答える、エネルギッシュな監督。
例のスーツ・シーン、俳優や自前衣装等の都合で、ああなったらしい。
撮影3日間、300万で完成させるのが基本形の、ピンク映画業界、
今もいろいろと、苦労が多いようだ・・・。

その後、ロビーは、サイン会・記念撮影会と化した。
支配人やモギリ女性に、お別れを言う人達も・・・。
1階の小劇場では今頃、
ゲイシネマ・ファン向けに、ショーをやっているのだろうか。

43年間も、営業してきたという映画館、
亀有名画座に似た、内部の雰囲気が、気に入ったところなので、
無くなるのは、ちょっと寂しいが・・・。

これで埼玉に、オークラ系の直営館は、なくなるという。
そのうちに又、上野オークラにでも、寄ってみようか・・・。


以上。



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  1. 2008/02/17(日) 09:27:31|
  2. 劇場用映画
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ハナコス・13「さあ、どうでっしゃろか」

影太郎の、日記。


16日、土曜夜17時30分前より、高田馬場。

駅前では、激しい三味線の音が、響いている・・・。
路上演奏、らしい。
それを横目に、BABACHOPへ、向かう。

この夜の会は、最近ここの常連となった模様の、
白いスーツの、男性漫才コンビが、司会を担当。
全作品上映後の、監督トークまで、手堅く進行をまとめていた。

さて、その作品群とは・・・。


水崎留加監督「シアワセノマンナカ」

・・・は、かなり、きまじめな話。

小説家と兼業の男性教師、
時間をやりくりしながら働くも、どうも作品では決定打が出ず、お悩み中。
だが、ある日、担任クラスの男子生徒が暴行され、
教室のロッカーに、閉じ込められていたのが、見つかる・・・。

生徒のいじめ発覚で、たちまち新聞沙汰、
男性教師は責任者として、停職処分に。

以前より、夫の夢についてゆけない妻は、
娘連れで実家へ去り、
以後は、妻の母とも、絶縁状態に・・・悲惨だ。

停職後、アパートに引越ししていた、彼。
妻が離婚届を持ってきたとき、
皮肉な事に、彼の小説の仕事は、はかどっていた・・・。

夢だけでは食えんとはいえ、
妻に理解されない夫が、何とも、不憫だった・・・。


中村幸一監督「三匹の刑事」
(既述。検索されたし)


朴正一監督「春の傍」(はるのそば)

・・・は、水崎作品と真逆で、
夫婦仲がいい、2人のお話。

中年亭主はエロ小説10年のベテラン、
昼間は公園でPCをたたき、
夕方は参考用のエロビデオを借りて、
夜は家で女房と、食事とTV、
部屋でビデオを観ながら、続きを書く日々。
妻はパートで働いて、家計を助けている。

そして、主人はデビュー10周年で、出版界から表彰される。
賞を授与され、ミニパーティーの帰り、
夫は妻を銀座へ呼び出し、感謝の意を示すのであった・・・。

とにかく中年夫婦が、ほんわかした、いい味出してる。
ちょっといい話、なり。


石田アキラ監督「ツルの恩返し」

・・・は、TVの関西弁コントそのままな演出と、わかりやすい音声。

題名どおり、アパートに住む姉妹のところに、鶴が恩返しに来る。
ただし、白いつなぎスーツを来た、けたたまくしゃべくる、人間姿の、鶴。
この間、某ピンクシネマで見た、女優のつなぎ衣装と一緒で、吹き出した。

機織りの代わりにと、指南する<求愛の踊り>が、
実にばかばかしく、ちょっと笑わせる。
(「VISITORS」のコウノトリ・村田君と、比べてみたら?の声・・・)


同・石田監督「みどりマン」
・・・は、おなじみの戦隊ヒーロー・パロ。

ミドレンジャーをモデルに、
よし、俺も!と奮闘する坊主頭青年と、
彼に<逆上がり>で助けられて、一目ぼれして追っかける女子1名。

殆どが、この2人の奇行?とその反復、
および、男の変なくねくねした動き方による、
きわめて小規模な笑いだけで、成り立っている作品。
かなり、異様な動きが、連発。

しかも、お約束の<特別出演>付き。
見たまんまで、笑えたもん勝ち・・・だな。


木野吉晴監督「萌え萌えハンター2」

・・・は、男にはちょっとゾッとしない、コミカル・ホラー。

父親と、幼い感じの娘。
巨乳女好みの父親は、
娘の母親代わりになってほしい、と女性を誘い、
娘は、萌え好みの男性を誘い込み、
エロい快楽を、味わってもらった、その後で・・・

文字通り、食して、しまうのだ!
生存本能旺盛の親子、
正に、メスカマキリのごとし。

だが、ある日、その父親も・・・。
ある女性達の、食いものにされる時が、来たのだ。

メイド姿で漫才するシーンが、ちょっとユーモラス、だが。
その後が・・・ひどい、グロイ、えぐい・・・!
お下品な、キモいジョークも、いっぱい。

ああ、弱き者、汝の名は、男。
男は、つらいよ・・・。
冥土・イン・ジャパン。



渡辺勇次監督「夏を終わらせる儀式」

・・・は、女優達が浴衣姿中心、
真夏の、悲恋の話。

去の夏から、一年越しの、
複数男女、それぞれの、恋の顛末。

訳ありで、夏の浴衣が嫌いになっていた、ある女性。
今の彼氏と、どうも、ぎくしゃく?
そこへ、去年の男性?から、
「会わないか?」メールが。

そして、花火大会の夜、
橋の上から、
落とした指輪を取ろうとして、
彼女は堤防際に、落ちた・・・。

それを見つけた、にわかカップル、
ナンパそうな男性は、かつての・・・。
そして、連れの女性も、実は関わりが・・・。

はっきり言って、ほとんど、
メールで女性を釣った、
この男性のせいじゃん!と呆れる。
不運な、めぐりあわせなり。

明るいゾンビ?のごとき、
強引な終盤にも、唖然・・・。
絶句。
い、いいのか、それで?
小生には、ちょっと、わからない。
ついていけなかった・・・。ごめんね。



以上。


  1. 2008/02/17(日) 09:24:46|
  2. インディーズムービー
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