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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

ハナコス・10「きばらな、あきまへんで」

主水日記。

映画界ニュースの、時間。


二次使用の、収入分配等をめぐる、
アメリカのTV・映画の、脚本家組合のストライキは、
どうやらやっと、終結するらしい。
これで少しは、現場の状況が、改善されるんだろうか?

さて、次は、監督か、俳優組合か・・・?
そして、日本のTV・映画界への影響は、あるのか・・・?
「映画監督って何だ?」を観た人間としては、
気になるところでは、ある。

さらに気になるのは、
米大手の、オンラインDVDレンタル会社・ネットフリックスが、
HD DVDの貸し出しを、
需要の少なさから、年内に廃止する、と表明したこと。
あちらでは既に、
ワーナー・ブラザーズの、ブルーレイ完全支持表明以来、
ブルーレイ・ディスクの天下に、なりつつある模様。

(じゃ、いままで、HD DVDで買っちゃった人達は、
どうしてくれんの・・・?!の声)


ところで。
「フレンチ・コネクション」の相棒刑事、
「ジョーズ」(封切り予告編も、TV放映も、多かった)の署長、
「オール・ザット・ジャズ」(昔、飯田橋?の名画座で観た)の、
地獄でまで踊る(!)ブロードウェイ演出家などを演じた、
<かっこいいアクティブ親父>の代表格、
ロイ・シャイダーが、
日曜に、75歳で、病没した・・・。

そして、市川昆監督(やまかんむりの字が、又出ない!)も、
ゆうべの夜中に、亡くなったそうで・・・。

伊藤雄之助の「プーサン」、「夜来香」、
皮肉なる反核喜劇「億万長者」(三軒茶屋amsで観た)、
関西の女達に振り回される、市川雷蔵の「ぼんち」、
京マチ子の「鍵」、
なぜか冒頭に演歌が流れる文芸作「おはん」、
大映スター総出演の「雪乃丞変化」、
ドキュメンタリー「東京オリンピック」、
石原裕次郎主演の、「太平洋ひとりぼっち」、
仲代達矢主演の「我輩は猫である」。

漫画や特撮と、実写演技の融合を試みた(やや、浮いてたが・・・)、
「火の鳥」「竹取物語」「つる」。

忠臣蔵で深作欣二監督と競作した「四十七人の刺客」
(画面が、単純に、暗すぎたが・・・)、
などを撮り、
役所広司主演の、痛快時代劇「どら平太」を撮り、
「よーし、わかった!」の、<金田一耕助>シリーズをヒットさせ、
その延長で「天河殺人事件」も撮り、
「ビルマの竪琴」「犬神家の一族」は、各2本まで撮った。

TV時代劇の異色ヒーロー、「木枯らし紋次郎」や、
日比谷シャンテに掛かった、劇場版「帰ってきた木枯らし紋次郎」、
サントリーの和風情景CM、
映画であっても不思議じゃない、やはり陰の多いフジTVスペシャル「戦艦大和」、他・・・。

ともかくも、日活・大映・東宝を根城に、
数多くの、チャレンジ精神旺盛な作品群を、この世に残して、
巨匠は、逝った。

京都の古い街並みで、文芸映画を撮る、
東宝の代表格、という印象の監督。

あのリメーク版「犬神家の一族」のラストは、
結果的にやっぱり、あの人の、最後の挨拶になってしまった・・・。
監督としての遺作は、「ユメ十夜」の<第二夜>になったが。


映画界に貢献多大なる、
日米の両名に対し、
合掌。



以上。 [ハナコス・10「きばらな、あきまへんで」]の続きを読む
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  1. 2008/02/13(水) 20:02:59|
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