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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

躍動疾走撮影人

主水日記。


2週にわたる「ヒミコさん」祭りも、ひとまず、終わった。
できればもう1回くらい、通しで観ておきたかった。

さて。
いつものやつに、戻るとするか・・・。


11月10日、土曜夜、19時。
barガリガリ、常連&新観客メンバー、わいわい集合。

<映像温泉芸社inシネマボカン22>。
今回のお題は、<8mmバカ・クラシック コマ撮りマッドネス!>。
要するに、コマ撮りシーンの魅力満載でお届けする、
準アーカイブ的エンタメ自主映画特集、というわけだ。


8ミリフィルムとビデオ撮影、普及版PCとの過渡期。
デジカメもPC編集も、まだ遠い存在だった80年代初頭から、
珍作・奇作・傑作は、全国のあちらこちらで、
どれだけ合成やコマ撮りができるか?を、競い合うがごとく、
熱気を持って、多発的に、制作されてきていたのだった・・・。
「電柱小僧の冒険」とか、ああいう感じのが、いっぱいあったものだ。

そういう貴重な作品群を、知らない人々にも見せてもらえるのは、ありがたい。
小生にとっては、芸社イベントやシネマ秘宝館で観た、
懐かしき作品も、いっぱいだ・・・。
建て直し前の、文芸座ル・ピリエでかかっていた作品も、ある。

人物や物体が、タカタカタ~ッ、と、
小走りで移動・疾走してゆく様を眺めているだけでも、
実に、心うきうきとなって、楽しい。


上映作品より、紹介。
括弧内は監督名。


「バービーはキャッツアイ?」(岡村博文)

・・・は、007調、人形アクション・アニメ。
人間とのダンス<共演>は、感動的!
二十数年の時を超えた、傑作。

「ヘアGOGO!」(越坂康史)

・・・は、人間ケムンパスで、やんす。
男がカフカのザムザみたいになる、
ちょっとだけエロい、
でもなぜかほっとさせる、ファンタジー。
写真の切り貼り使用が、ポップでライト。


「恐竜ハニンジ」(啓逓宏之)(注1)

・・・の筋は、もろに「キングコング」。
老博士の頭に、鬘と帽子、両方乗せてる無理やり感が、
<TOKYO>シーンに連なっていて、可笑しい。
恐竜より、やじ飛ばす聴衆に、迫力。
埴輪と戦車、ミニチェアとの合成なら、
一度はハリーハウゼン、やりたかったんだねえ。
なんか、燃えるなあ。発射用意、撃てぇ~!


「はじめてのコマ撮り」(なにわ天閣)

・・・の、ロボット君、はじめてのおつかいは・・・
時間かかりすぎ。笑う。
もっと頑張りましょう、ロボ君。


「一休さん(1・2・3)」(制作サークル・<NAサ>)

・・・は、何度観ても、笑える!若干「マジンガーZ」ネタ入り。
ちょこまか動いて、歌って、発想自由。
無垢な年代、タウXン1000mg。
突っ込みだらけの、わいわいやってるアフレコが、
風邪薬よりも、効く?


「セーラーファイターななみちゃん」(今井聡)

・・・は、コマ撮り式で動かす女の子人形、2体登場。
道頓堀に持ち出して(!)大胆にも屋外ロケ。
・・・いや~、さすがにちょっと語るのが、気恥ずかしいなあ・・・。
後半の、あれは・・・
変身、というより、キャストオフでは?の声も・・・。
カニメカもいいが、折り紙メカニックは、実にグッド・アイデア。
キザった誘拐犯も、興奮すると関西弁になるのが、愉快。
後ろで火薬爆発!シーンだけ緑地?なのが、笑える。


「め-きんぐof舞映むーびーpart1/ななみ編」(今井聡)

・・・は、上記「ななみちゃん」の制作ルポ。
人形植毛・整髪からキャメラ・光学合成・セット・操演、
大通りでのロケまで・・・よくぞ、これだけの手間をかけて。
人手が足りないときは、一人で何でもやる!現場記録さえも。
これが、万事の基本、なのだった。
全く大した度胸と労力、なり。


「機動学園ガXXムごっこ」(竹下心也)

「機動戦士3DガXXム」(梶原守雄)

・・・の2本は、制作時期や撮影地域こそ違えども、
発想的には、非常に共通点が多い。

(1)有名なSFロボット戦争アニメの設定が、題材の源にされていること。
(2)学校校舎周辺で、撮影を敢行していること。
(3)人間キャラだけでなく、巨大?ロボット役をも、
生身の人間が演じていること。
(4)そのため、奇声発声?によるメカ擬音が、際立って多いこと。
(5)時折空中を、人間が画面中で飛ぶ!こと。
(少しずつ位置をずらせて、ジャンプをして撮り、つなげたのだろう。)
(6)よって、元の作品を知っている者ならば、否応なしに笑わされること。

違いといえば、前者には女性キャラ(セXラ、らしい)が居ることと、
おまけの他作品パロがある(傘!)こと、
後者には哀愁のパノラマ?シーンがあること、だろう。
客席の受け方では、いい勝負だった。


ラスト、「ベンハー(?)」(たすく少年監督篇)。

・・・ある意味、この純粋無垢な楽しさには、
誰もかなわんかも・・・?
かくて、戦いは、終わった・・・?



なお、「ブラックタイツ」なる、
栃木のニューヒーロー?DVシネマ予告編が映写されたことを、
追記しておく。
(世界にさきがけ、栃木で公開に・・・新宿にも来てね!の声)


以上。



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  1. 2007/11/11(日) 09:40:53|
  2. インディーズムービー
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