fc2ブログ

シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

演者か刑事(デカ)か三匹か

主水日記。


これも、大分前、とある土曜(10/6)午後のことだが。
東急東横線・東白楽駅前、ダーツバー<演者>まで、はるばる行った。
B級ランダム制作「三匹の刑事」シリーズ、
3本立て上映を、一気に観る為、である。

一部は、既に観ているのだが、
製作団体と登場キャラが共通している、
90年代から2001年にかけて制作された3本なので、
一度、3本を通しで、観てみたかったのだ。
上映会では更に、懐かしき1本が加わり、
休憩時間と、簡単な主催者解説をはさんでの、計4本立てとなった。

1・「三匹の刑事」(中村幸一監督)
2・「三匹の刑事2 宅配拳銃」(石毛誠監督)
3・「三匹の刑事 完結篇」(中村幸一監督)
4・「生きる To Father」(同監督)

刑事シリーズについていえば、
1と3は明らかに、あの時代にふさわしく、
TVの「あぶない刑事」シリ-ズの主役コンビが演じた、
あの漫才調と軽快なノリノリ芝居を、
男性刑事役2人が再現した、アクション・コメディー篇。

2人に振り回されつつ、独自捜査を進める女性刑事は、
さしずめ、浅野温子のポジション。
管轄の違う3人の刑事が、毎回共同作戦で、敵を追い詰めてゆく。
製作者らの地元にふさわしく、横浜近辺のロケが多い。

<1>のやけっぱちな乱射犯人や、
いい加減な<生還>技、
<3>のコミカルな助手女性刑事(<1>では人妻役)、などには、
ついつい、笑わされてしまう。
(こちらは、トオル刑事の位置だな・・・の声。)

しかし、<2>だけは、監督の資質からか、他とは少し毛色が違い、
かなりマジな空気のドラマになっている。
重要人物の台詞回しに、やや難があるのは気になるが、
半ばで読めるとはいえ、女刑事泣かせ?の憎い展開には、
つい、ほろりとさせられる。

少年達に、なつかしき旧式のPC文字列で、
「力を与えてあげる・・・」と誘う、姿なき拳銃密売人や、
素人ながらも、恐れを知らぬ殺人犯女性が・・・かなり、コワい。
こんな人物達が、もし間近にいたら、と想像するだに、ゾッとする。

(フロッピーとかポケベルの流行った頃って、
もう、時代感じるよな・・・の声)

並べて観て、特に気にかかったのは、
県警側?刑事の、衣装とヘアスタイルの、意外なほどの変化。
それと、主役男性刑事のもう一人、
体格が次第に、がっしり?してきている事。
今後はジャッキー・チェン路線で、いくのか?
それとも、往年のように・・・戻るのか?
やはり年月は、確実に経っているのだ。

それと女性刑事役、あの人が次、出れるかどうか?
この女優こそが、
レッド・レザー服のよく似合う刑事を、しっかりと演じていて、
筋の展開を引っ張っているのだから。

もし、どうしてもあかんかったら、
助手女性刑事が、レギュラー格上げに・・・か?
それも、面白いかも?

待つ、快活なる続編!!


そして、「生きる」シリーズの1本目は、
現代の病で生き甲斐を失い、しょげていた青年が、
突然、昭和の御世にタイムスリップ、
「バック・トュー・ザ・フューチャー」的状況に入って、
悪戦苦闘?させられるお話。

この時代にはまだ無い携帯から、
セブンのウルトラ警備隊の、通信機の話になるあたり、ついニンマリ。
しかも、ヒロインがだよ!泣かせるぜ。

難病ものは正直、苦手なのだが、
それでも生ある限りは、ちゃんと精一杯生きる、という覚悟は、
潔い、というべきか。
題材の扱いに若干、複雑な気持ちも残るが、
作品としての印象はまずまず、悪くない。


さて、上記の路線を保ちつつ、
ほぼ確実に製作されるであろう、次回作からは、
何が、飛び出すのやら・・・?



以上。
スポンサーサイト



  1. 2007/10/16(火) 18:48:44|
  2. インディーズムービー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

プロフィール

アWorker

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する