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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

天女か悪女か妄想か

主水日記。


ついに・・・始まった。
藤原章監督、「ヒミコさん」。
ポレポレ東中野にて、2週間の、レイトショー。

異例だが今回は、
あえて若干、提灯持ちを、させていただくことにする。

今回の小生は、一観客であると同時に、
ほんのちょっとだが、一般公開作品のエキストラ出演者でもある、
という特殊事情がある。
こういう状況は、「映画監督になる方法」以来、なり。(注0)
(ただし、今回はノン・クレジットである。)

既に一度、試写会で公開バージョンを観ているのだが、
そのときは、
自分の登場シーンが使用されているかどうかを、確認する時点までは、
内心、ちょっとはらはら?していたのは、事実である。
まず作品全体が、ちゃんと出来ているのならば、
とりあえず、納得する心積もりではいたのだが、
確認できたときは、やはり、嬉しかった。

しかし、自分が出ていないシーンも含めて、
あらためて一観客として、通しで観てみても、
明らかに中規模の、自主DV映画のスタンスで制作された、
88分の映画「ヒミコさん」は、
すこぶるユニーク、かつ、間違いなく面白い映画である。
観ればそれがわかるのだ、と、はっきり云える。


町内会長に注目されていて(注1)、
手製の爆弾魔で、
秘密基地?めいた、ガスタンクの設備周辺に出没し、
死を綴る詩人で、(おいおい・・・!の声)
同時に陽気な一面を持ち、色っぽいフェロモンを発散するという、
かなりやばい感じな、謎めいた帰郷美女。
宮川ひろみ嬢が、コミカルかつ悩ましく、大いに好演している。

彼女と、地方都市の典型的男子高校生達と、
爆弾魔を追う刑事らをめぐる、物語。(注2)
うじゃじゃけた青春映画、兼、エログロ映画?としても、
勿論ちゃんと観れるのだが、それだけではない。

前半部では、
唐突な大爆発!事件シーンが出てくるものの、
その後しばらくは、意外にスタンダード?な、
うじゃじゃけ青春ドラマが進行する。

若き甲子園ピッチャーたちと、
零落した元プロ野球選手の<対決>シーンでは、
場内から軽い笑いが起きたが、
これもオーソドックスな手法。(注3)
決め台詞・ポーズとともに、ヒロインが見得を切って、
颯爽!登場するシーンは、なかなか格好いい。(注4)

ピッチャー青年と、病気の母親と、
金銭好きながら、熱くて人情派なドクターの対話シーンも、
ドラマとしては、かなりベタな位の設定。(注5)
無表情なナースがぶつかるシーンなど、
これも定番の手ながら、ちょっと笑える。


なぜ、野球部員の未来妄想シーンで、
女性スポーツ記者(注6)が、あの南洋くつろぎ系な衣装なのか?とか、
なぜ、母親のショック療法に、あの服装を?という疑問は、
若干、残るだろうが。(注7)
映画は<夢>だから、あり、ということであろうか。
他にも、あの小銭をしっかりせびる、
にわかコーチは、いったい誰なんだろうか・・・?とか。


高校卒業から10年目の警官が、怒り暴れるシーンや、
現役帰宅部高校生との対話シーンなどは、
ささやかながらも、サスペンス・アクション映画への愛に満ちていて、いい。


そうした、基本的には?ほぼ、<定番>展開の中にあっても、
時折、ふっ、とタイミングよく挿入される、
短いイメージ・シーン群の効果が、目を引くときがある。

ヒロインを逆光でとらえたり、
陽気な表情に光の球を重ねたり、
苦悶のシーンと音声を、
ふりむく人物や、外の景色の流れにつなげたり。
診察室のシーンで、ドクターの顔写真を、すっ、と横切らせたり。
ドキュメンタリー的場面が、一回り小さめになって、入り込んだり。
町名の標識が、急にズームになったり。

こういう、短いカットの、挿入や積み重ねこそが、おもしろい。
画面の流れに意味以上のものを加え、リズムを与えている。
この辺に、監督のセンスと技を、見る。

日時順には、過去か未来か、
すぐには、よくわからなくなりかける箇所も、ある。
「見たものは・・・」のナレーションなど、後でよく考えたら、
もっと後ろのほうでも、いいような気もするのだが。
観ている間は、未来の妄想シーンとあいまって、
時制トリップ感に、幻惑される。
シャッフルされたカード・ゲームのようで、それもまた一興、なりか。

野球部マネージャー女史の、あからさまな変貌には、
どきっとさせられる。
この周辺から、物語は加速。
宮川嬢をめぐる、狂気と悶えの世界が、炸裂。

さらには、「天才バカボン」などのギャグマンガを読むような、
奇妙なイカレた面白さが、
特に、CGやロケを多用した後半部に、充満している。
遺跡シーンへの、つなぎ方、など・・・。
過去作品群の一部シーン流用をも、うまく流れに取り込んで、
とにかく、むちゃくちゃな展開と描写の渦巻が、一気に、来る。

まだ観ていない、世間一般?の人には、
そのむちゃくちゃが故の、面白さについて、
適切な説明をするのが、やや、難しいのだが・・・。
理屈は考えるな、観て感じるんだ!という他はない。
(で、ジャッキーとジムは、どうなったんだ・・・?!の声)

ここらを感じるままに、乗って、楽しめるかどうかが、
初めて観る者にとっての、評価の分かれ目になるだろう。
小生は、一種のお祭りのように、たっぷり、楽しめた。


正式公開の客席で、もう一度詳しく観直してみよう、
と決めたのは、正しかった。
2度観た後でも、いまだに、
「あれ、あそこ、よくわからない・・・」が、残る。
細かくチェックしたくなる箇所が、フラッシュバックで、
幾つも思い出される。
こういう映画は、最近観た中では、
他に、「MILKMAN」シリーズ位のものだろう。


初日は、あいにくの大雨の後にもかかわらず、
17~18人程の観客が、来場していた。
初日舞台挨拶では、一同、
「今日来た人は、えばっていい!」
「とにかく、パンフを買って・・・!」「作っちゃったんです!」
と、アピールされているのが、
ちょっと笑えて、ほほえましくもあった。(注8)
実際、ちょっとお高いが、解説の文章が豊かで、中身が濃い。
お得感はある。


今回はなぜか、(注)でいっぱいに、なった・・・。

とにかく、すべては、観ればわかる!
いや、すべてを、わからなくても、いいんだ。
面白さの広がりを、探して試すバロメーター、
あるいは冒険として、
観ていただければ、幸いである。


以上。
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  1. 2007/10/28(日) 01:27:37|
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水か時計か猟銃か

秀の、日記。


10/25、木曜夜、21時15分。
渋谷、シネヴェーラと同一建物内の2階、
Q・AXシネマ。
ENBUゼミ、季節の恒例、<ドロップ・シネマ・パーティー>。



この日のレイトショー発表会は・・・
Cプロ舞台挨拶の進行が、いささか、ばたばたしてはいたが、
概ね、初々しくも明るい声に満ち、微笑ましき光景であった。

勘が働いたというか、観てみて、当たり、であった。

この夜は、
Cプロより1作、亀井亨監督、「砂時計の底は底ではない」。
Aプロより1作、多胡真二郎監督、「家畜」。


「砂時計の底は底ではない」(高橋悠・脚本、映像俳優コース生徒出演)は・・・、

坂の階段を上る、20代くらいの男女達登場から始まる。
皆、葬式服。

同窓会を準備していた、中学時代の先生が、急に孤独死。
一日コースの予約がそのまま、火葬場行きのお弔いになったのだ。
狭い扉からエレベーターへ、棺を担ぎ出すのに一苦労する、同窓生一同。
彼等の故郷の中学は、すでにダム湖の底に、水没しているらしい。

火葬場へのバスを待ちつつ、
皆が普通にわいわい、思い出話に花を咲かせていたところまでは、
セミ・ドキュメンタリー・タッチのにぎやか対話劇が続く。

そこへ、
遅れてきた同窓生の眼鏡青年が、
猟銃を取り出して構え、いきなり、発砲。
急に、妙な要求を言い始めた・・・!
「この1日を、僕に、ください・・・!」
かくて、バスの旅は突然、とんだバスジャック紀行となる・・・。

以後の展開を、
うつむき加減の、記憶力にたけた眼鏡青年が引っ張り、まずまず好演。
元クラスメート達が、
「そんなに細かく覚えてないよ」
「だんだん、忘れていくもんだろうな・・・」
などとぼやきつつ、
元<級長>らを中心に、にわかに行動が、
かつてのクラス単位の、<学級活動>化してゆく様が、面白い。

かつて土下座させられた、教師の亡骸を土下座させ、
お別れ記念サイン?をし始めるシーンも。
(よほど皆、いやな叱られ方、されてたんだなあ・・・の声)

道中で主犯が、昔の女性教育実習生に告白に行き、
当人が居ないのに、皆は逃げもせずに、
ああでもない、こうでもないと議論しているシーンなど、
随所がブラックな可笑しさに、覆われている。

ラストが、なんとも、ほっとさせられる。
くねくねした道は、キアロスタミ映画を思い出させる。
(木枯らし紋次郎も?の声・・・)
人間的集団であるがゆえに、泣かせるものがある、好編。


一方、「家畜」は・・・
湿っぽさを大幅に省いた、ドライな世界。

人里はなれた高級別荘、資産家夫婦が、晩餐会の時間を待っている。
そこへ、猟銃を持った、無言の不気味な覆面人物(男?)が侵入する。
(またかよ!の声・・・)

晩餐会の招待客たる男女達が、次々とやってきては、彼に捕まり、
テーブルと椅子の用意された、殺風景な地下室内に、監禁される。
姿こそ見せないが、
料理長や、後から来た来客が、撃たれたり・・・している。
金で片をつけようと、交渉に行った人物も、又・・・。

かくて、6~7人程が中に閉じ込められ、
覆面男は終始無言で、
朝は、目覚まし時計のバラバラな部品と、
夕方5時には、水入りペットボトルとパンを、届けにくるのみ。
相手は銃を持ったまま、定時にやってくる・・・。

このままではラチがあかないと、
やむを得ず、一同がテーブルで始めたことは・・・
時計の組立て作業。
組みあがった時計は、猟銃男が持ってゆく。

やがて、一同の間に、自然と分業制が敷かれ、
得意分野がはっきりしてくるにつれ、
次第に分担異動や、水と食糧の分け方等をめぐり、
人間関係にこじれが起き始める。

相互に抗議や喧嘩やいがみ合い、調整作業などが頻発、
果ては、ギャンブルまでが始まるのだった・・・。

ようやく、猟銃男の姿が、一同の前から消えたとき、
すべては終わったかに見えたが・・・。

本質的に、舞台でできる話。
閉所内での言い争い、<生活>のためのシビアなやりとりが続くので、
実際、ところどころで、かなり息苦しい。
悲嘆にくれる貴婦人の叫び声など、マジで、コワい・・・。

後半は気分が、なんとも寒々としてくる。
硬質な、人間社会の縮図を、見せ付けられた印象、なり。



以上。





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  1. 2007/10/26(金) 19:02:21|
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闇か炎か討ち入りか

ゼルディア、通信。


ちょっと、どたばたな?始まり方をした、
「ウルトラセブンX」ですが、
どうやら、一つの軌道に、乗ってきた模様です。

人類への自嘲、皮肉に満ちた、SFエピソ-ド。
前作セブンや、
新ウルトラQ(ダーク・ファンタジー)の一部にも通じる話が、
2本続きました。
よく似てる線なんです、実際・・・。


第2話は、人間失踪多発事件。
(そらきた!の声)

<社会常識>マニュアルに合わせられなくて、
うんざりしていた人々が、UFOへの案内人に誘われて、
次々と地上から消えてゆく話。

かんじんの誘拐?宇宙人自体は、まったく、姿を見せず。
光るUFOが、出てくるのみ。
彼らを信じていたらしき案内人青年を・・・焼いた!
そして、巨大化したセブンを爆撃、
セブンはビ-ム一発、UFO、どかーん!!
あああ、乗ってる人も死んじゃうよー!!
いいのか、それで?!
シビアだ・・・。


第3話では、人間の脳が縮んで死ぬ事件が頻発。

彼等は、カード社会からあぶれたホームレス集団、
<ホープレス>と命名されている。
なんだかな~。

たまたま、謎の調子いい高額バイト勧誘人に、出会っていたジンが、
その線からたぐって、
防衛組織デウスの相棒・ケイとともに、潜入調査開始。
そして、おそるべき真実に突き当たり・・・。ぞぞっ。

地球外部からの侵略者が事業として始めた、恐怖の<ビジネス>を、
生活と金のために、自主的に手伝い、
その<仕事>の過労で、倒れる人間達・・・。
止めても、実入りがいいから、と、やめようとしない、彼ら。

これ以上に、皮肉な事が、あるでしょうか・・・?
<救世主>のはずの、セブンXの立場って、何なんでしょうね・・・?

毎回、どこからかいきなり、解説に?現れる女性・エレアに、
はらはらさせられつつも、
やっぱり、次の回が観たい!です。

それにしても、暗い夜の場面が多くて。
まるで、MX放映中の「ミラーマン」ですね。

あちらも、予算節約?してる回は、巨大化が無かったり、
怪しげな装置と怪人たちだけで、怪獣が無し、だったり。
初期の怪獣が、また、再登場したり。
いっぺんに3体、再利用してる回もある・・・。

でも、派手な回は、むちゃくちゃ派手に爆発・炎上してますし。
怪獣を、パラボラアンテナの上へ、投げて壊すなあ~っ!て、回も。

子供だけ見つけて、大人が信じない話とか、
間違い逮捕の回とか、定番もありますね。
あれ、変身に必要な鏡代わりの物が、もし無かったら、危なかった。
何だか、とっても、懐かしい感じです。


さて、
ライダー電王&クロノスの前には・・・

カイ、という名の、刺客イマジン人らしき人物が現れました。
(あれれ、よく見りゃ、エリートヤンキー三郎・・・?の声)

出てきていきなり、例の<いいじゃん>ダンサーズと、
ヒップポップダンスで勝負している。
(ていうか、ダンサーズ自体、
 いったい、どこから出てきてるの・・・?の声)

「お前はなぜ、人間の姉ちゃんの味方するんだ?」と、
カフェの姉ちゃんになついてる、リュウタロスの有様に呆れるカイ。
クロノスはきらいだろ?と、リュウタロスをうまくそそのかして、
時間旅行の分岐点、<駅>での停車中に、
デンライナー列車を、暴走させてしまった!!

ああ、ついに出てしまった、パニック・シネマの王道。
セガール呼べ!真下正義呼べ!
さあ大変、中にいるデネブとカフェガールだけじゃ、
とても暴走は、止められない!

そのとき、当の駅長さんは・・・落ち着き払ってる。
のんきに電車のオーナーと、例の<お子様ランチ旗>勝負中。
しかもこの二人、うり二つの顔。
兄弟?双子?それとも、平行世界の住人同士?

「駅が追って、止めてくれる!」というのですが・・・
あ、駅そのものが、大きな特急列車になった。
ほんとに追ってる。ほんとに止めてる。
列車ごと、飲み込んでる、すげ~。うわばみ異次元列車。

ところで、このところ、
<特異点>・良太郎と、
赤鬼・モモタロスの合体変身が、しにくくなってきてるんですよね。
イマジンとの戦いも、終盤を迎えて、
両者の分離・別離の日が、じわじわと近づいているのでしょうか。
良太郎なりに、タロスたちの指導で、
基礎力強化自主トレやっております。
<電車斬り>のためのバッティング練習、とか。
クライマックスは、もしやダブルライダーとカイの、激突斬り対決?


え~、ところで、ですね。
この半月ほど観た中で、一番面白かったのは・・・

意外や?ゲキレンジャーの。
そうです、江戸時代タイムスリップの回!だったんです。
今年の戦隊シリーズでは、ダントツ!愉快な回、でしょう。
時代劇ファンの、血が騒ぐ回。
なにしろ、時空<忠臣蔵>外伝、ですから。

リーダーのゲキイエローが、赤穂浪士の歴史に詳しくて、
レギュラー達の状況把握が早い、早い。
あれよ、あれよ。
まさか小杉やヨウゼン院と、あっさり接触するとは。
(しかも、大石が・・・居ない!?の声)
戯作風アニメで、ささっ、と解説するのも、ナイスフォロー。

そして、リオ様とメレ様が・・・
「おめれ!酒買ってこい!」「あんた~!」で。
江戸市民に、なりきっちゃってますから。
すねるメレ様、もう、最高。
いっそあのまま、居ればいいのに・・・。
後から来たロンとの、リオ覚醒?シーンも・・・やばいぞ。かなり。
お子様には、怪しく見えるかも・・・?

本筋では、いろんな能力を持った宝刀を、
善悪チームで、奪い合いしてますが。
それをうまい具合に、このエピソ-ドに、つないでます。

悪側師匠派の、アンコウ型の怪人が、
レギュラー一同を、現代に戻すまいと妨害。
吉良様に合体、なりきり、悪ノリ演技。
「この、フナ侍が!」も、ちゃんとあり。アンコウなのに。

ゲキレン・カンフーVS吉良邸警護武士団、
かなり愉快な眺めです。
アクション派の本領発揮。すごい身軽です。
清水一学が、なんと、福本清三さん!
お約束ポーズまで披露、目立つ、目立つ。

そして巨大化シーン、
香港篇以来の、呉舟同越の、あれが出た!
バエの実況解説、こりゃ、ベストです!
これ以上、なにを望むや・・・!?
あれも、歴史の1ページに、残るのか・・・?まさかね。
(電王はどこだ!?の声・・・)

たった30分弱の中で、よくぞ、ここまで。
シリーズ物の要点と、その魅力をふまえて、
時間的制限を、アップテンポで一気に、
サスペンス化したのが、成功。
<テレビ映画>の本質的面白さ、ナイスシーン、てんこもり。
いよっ、あっぱれ!お見事でした。


で、その後は・・・現代に戻って。
ゲキチョッパーの、ブルース・リー・リスペクト篇。
あらら、動物師匠が皆、固められちゃってる。

焼け落ちた獣源郷が残した、最強神像が、
動物のサイで、
名前がサイダイン!っていうのに、関しては・・・
それは・・・獣拳と同様、
「考えるんじゃない、感じるんだ!!」
・・・に、尽きるでしょう。
つづく。


ゼルディア、中間報告、終わり。












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  1. 2007/10/22(月) 22:08:05|
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嵐か渦か海老天か

主水日記。


いきなり、昨日に飛ぶ。
(まるで、デンライナー状態だ・・・の声)

10月20日、土曜午後、17時半。
またしても、BABACHOP。
<第14回 B-DASH自主上映会イベント>。800円。


いつもは、日曜上映での観客参加が多い、この会場。
月一回、土曜の自主短編上映会は、
各所レイトショーの都合もあって、なかなか寄れないのだが、
この日は、時間が空いたので、伺ってみた。

「えび天」番組時代を知る30~40代関係者が多いが、
放映時を知らない新世代も、客席に数名。
今昔、伝授会めいてきた。隔世の感。

未見作、既に見た作品、とりまぜて6本上映。

コダヨシキ監督「E-VIL」
(こ~んな亜空間のアリ地獄な病院、いやだねえ~。
咆え、唸る刺客の正体が・・・コワいぞ・・・)

田中啓資監督「GAG GANG」
(関西系強盗の、ゆる~い、だべり。
 スローモーション使用の妙は、締めにこそ、ある)

柚口裕介監督「サロン・デ・ジプシー」(注2)
(ヘアサロンの理想形を求める女心。
 まさか、いっそこのままで?どうなるかと思った・・・)

中村幸一監督「生きる3 希望の橋」
(決死の覚悟で戦うか、生き延びるために戦うか? 飛行機特撮あり。
 コクピット・シーン作った猛烈チーム、最近見ない・・・健在なりや?)

TAT監督「僕の彼女は・・・」
(電丼両国上映会以来?バーゲンの車が・・・大笑い。
 3分版でも、ワンアイデアで、キメたぜ!)

岡本泰之監督「MILKMAN」&「MILKMAN2」
(続編までに、17年・・・!渦巻く嵐。
 イカレた世界。アート、幻惑、美女。
 かの池袋SCUM、常連メンバーズ、記念碑的作品。
 旋風、いまだ吹き荒れる!)


今観ても、なお刺激的で、
観直すたびに新しい発見があって、
ダントツに面白いのは・・・

あの「MILKMAN」1&2、だった。
やはり、というべきか。

短編エンタメ路線の、目下の極限値?
豆台風のごとき、あれの勢い、ものすごさ、快感の度合いは、
誰であれ、そうそう、簡単には超えられないだろう。
いまだに、あれのイメージを超える短編作品には、
なかなか、お目にかからないのだ。
そのもどかしさは、一度でも観た者にしか、わかるまい・・・。
と、贅沢なる充実感とともに、深き嘆息。


この会、上映終了後に<撮影ワークショップ>もあるので、
撮りたい人達には、お得イベント、なり。


以上。







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  1. 2007/10/21(日) 09:33:16|
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<おしらせ>

鋭意、活動中です。
詳細、後日。
  1. 2007/10/20(土) 00:14:31|
  2. 本文再開のおしらせ
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演者か刑事(デカ)か三匹か

主水日記。


これも、大分前、とある土曜(10/6)午後のことだが。
東急東横線・東白楽駅前、ダーツバー<演者>まで、はるばる行った。
B級ランダム制作「三匹の刑事」シリーズ、
3本立て上映を、一気に観る為、である。

一部は、既に観ているのだが、
製作団体と登場キャラが共通している、
90年代から2001年にかけて制作された3本なので、
一度、3本を通しで、観てみたかったのだ。
上映会では更に、懐かしき1本が加わり、
休憩時間と、簡単な主催者解説をはさんでの、計4本立てとなった。

1・「三匹の刑事」(中村幸一監督)
2・「三匹の刑事2 宅配拳銃」(石毛誠監督)
3・「三匹の刑事 完結篇」(中村幸一監督)
4・「生きる To Father」(同監督)

刑事シリーズについていえば、
1と3は明らかに、あの時代にふさわしく、
TVの「あぶない刑事」シリ-ズの主役コンビが演じた、
あの漫才調と軽快なノリノリ芝居を、
男性刑事役2人が再現した、アクション・コメディー篇。

2人に振り回されつつ、独自捜査を進める女性刑事は、
さしずめ、浅野温子のポジション。
管轄の違う3人の刑事が、毎回共同作戦で、敵を追い詰めてゆく。
製作者らの地元にふさわしく、横浜近辺のロケが多い。

<1>のやけっぱちな乱射犯人や、
いい加減な<生還>技、
<3>のコミカルな助手女性刑事(<1>では人妻役)、などには、
ついつい、笑わされてしまう。
(こちらは、トオル刑事の位置だな・・・の声。)

しかし、<2>だけは、監督の資質からか、他とは少し毛色が違い、
かなりマジな空気のドラマになっている。
重要人物の台詞回しに、やや難があるのは気になるが、
半ばで読めるとはいえ、女刑事泣かせ?の憎い展開には、
つい、ほろりとさせられる。

少年達に、なつかしき旧式のPC文字列で、
「力を与えてあげる・・・」と誘う、姿なき拳銃密売人や、
素人ながらも、恐れを知らぬ殺人犯女性が・・・かなり、コワい。
こんな人物達が、もし間近にいたら、と想像するだに、ゾッとする。

(フロッピーとかポケベルの流行った頃って、
もう、時代感じるよな・・・の声)

並べて観て、特に気にかかったのは、
県警側?刑事の、衣装とヘアスタイルの、意外なほどの変化。
それと、主役男性刑事のもう一人、
体格が次第に、がっしり?してきている事。
今後はジャッキー・チェン路線で、いくのか?
それとも、往年のように・・・戻るのか?
やはり年月は、確実に経っているのだ。

それと女性刑事役、あの人が次、出れるかどうか?
この女優こそが、
レッド・レザー服のよく似合う刑事を、しっかりと演じていて、
筋の展開を引っ張っているのだから。

もし、どうしてもあかんかったら、
助手女性刑事が、レギュラー格上げに・・・か?
それも、面白いかも?

待つ、快活なる続編!!


そして、「生きる」シリーズの1本目は、
現代の病で生き甲斐を失い、しょげていた青年が、
突然、昭和の御世にタイムスリップ、
「バック・トュー・ザ・フューチャー」的状況に入って、
悪戦苦闘?させられるお話。

この時代にはまだ無い携帯から、
セブンのウルトラ警備隊の、通信機の話になるあたり、ついニンマリ。
しかも、ヒロインがだよ!泣かせるぜ。

難病ものは正直、苦手なのだが、
それでも生ある限りは、ちゃんと精一杯生きる、という覚悟は、
潔い、というべきか。
題材の扱いに若干、複雑な気持ちも残るが、
作品としての印象はまずまず、悪くない。


さて、上記の路線を保ちつつ、
ほぼ確実に製作されるであろう、次回作からは、
何が、飛び出すのやら・・・?



以上。
  1. 2007/10/16(火) 18:48:44|
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試写か出番か観客か

主水日記。


これもわりと最近だが、都内で、
普段は観客サイドの小生としては、異例の部類?なのだが、
ちょっとだけエキストラ参加した、
劇場公開が決まったDV長編映画の、試写会があった。

こういう経験は、実は2度目である。
なにしろ、全体が完成するまでは、
どういう映画なのかは、まったく、わからないのだ。
完成時の試写会が、暮れの多忙時で伺えず、
ようやく今年になって、観れた。


前回バージョンは2時間あったそうだが、
長いので、劇場公開向けに30分程、切ったらしい。
どんな映像が、入っていたのだろう?


この作品については、
そう遠くない時期に始まるであろう、劇場公開後に、
一観客として、もう一度観直した上で、
あらためて、述べようと思っている。

かなり、シッチャカメッチャカで、
なおかつ、いやそれゆえに面白い映画であることは、
間違いない・・・!
とだけ、今は言っておこう。

後の事は、公開後の観客が各人で、決めることであろう・・・。
どういう反応が出るのか、楽しみ、なり。


以上。
  1. 2007/10/14(日) 11:03:06|
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若芽か世代か歳月か

主水日記。


わりに最近、学生時代の部活の、OB会に行った。
もう、平成生まれの、新人現役生達が、いるのだ・・・!
議論したり、合宿したり、上級生は就活したり。
和気あいあい、はつらつとして、意欲も満々。頼もしい。

しかし、現役生の、昭和ぎりぎり世代達の放つ、一部ギャグが、
さすがにもうそろそろ、ついていけなくなってきた・・・。
体力と、反射神経とノリ方が、もうかなり違う。
やっぱり、歳をとったなあ・・・と。

こうして小生は、仙人や目玉親父に、また一歩近づいた・・・?
何とも、感慨深いものがあった。


以上。
  1. 2007/10/14(日) 10:44:50|
  2. 日記
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愛か裸か冒険か

旅人日記・秋の特別篇、その参。



9月29日、土曜日、午後。
14時より、地下の舞台劇場・ザムザ阿佐ヶ谷。
すぐ上の階が、特集上映のメッカ、ラピュタ阿佐ヶ谷である。

自主枠スタンスのDV映画、
「愛に飢えた獣たち」(岩元哲・越坂康史共同監督)に、
休憩なしで引き続き、30分ほどの舞台劇「コンテナ」を付与した、
いわゆる、コラボ・シアター方式。

ともに、主演は女優の三坂知恵子。
チラシを見ると、<1978年冬の設定>で、
<昭和の空気感を描こうという・・・>
<女子高生役に挑んだ!>とある。

挑んだ、って・・・。頭を掻く。
もともと舞台の女優さんだし、
女子高生姿の役は、堀井彩監督の「浅草チェリーボーイズ」や、
ロフトプラスワンの「花と蛇」PR等で既に観ているから、
小生には、それほどの違和感もない。
若い人にはどうだか、わからないが。

そういう視点で見るに、「愛に飢えた獣たち」は、
暴力的な父親に蹂躙される、悲惨な境遇の女子高生と、
彼女に惚れつつも、その時として奔放な言動に、
振り回される男子高校生を扱い、
その道行きの果て、
つかのまの幸せと、その崩壊を追いながらも、
割に普通?の芝居と編集による、典型的な悲恋劇映画になっていた。
ただただ、男は女についていけない、結局置いていかれる・・・
という、むなしさだけが、こちらの心には残るのだった。

続く舞台劇「コンテナ」では、薄暗い舞台上に、
映画と同じ姿の三坂自身が、男性数名と登場。
シルエットのみ映っている、
寝たっきりの音楽家らしき老人を世話しつつ、
別な男達と売春行為を行い、
老人と結婚し、脳波上で交わる?ために、
その男達の中から一人を、
コンテナならぬ、脳波受信アンテナ(!)代わりにしようとする、
という芝居。
実質、三坂女史の、箱庭的世界で動き回る一人芝居、
と見てよいだろう。
火のついた蝋燭が多く使用され、
舞台は、だんだん、スモークだらけになった・・・。
若干、芝居が長いような気もしたが、女優を近くで見れたのは良かった。


同・9月29日、20時半頃。
またまた、シネマアートン下北沢。
(ご縁があるようで・・・の声)

レイトショー初日、短編企画、お題はなんと・・・

<裸over8>。

そう、例の<over8>グループ企画、その第2弾。
裸、という言葉にまつわる短編映画を、
各監督が撮ってくる、というもの。
どう料理してくれるのか?が見もの、である。

例によって、見る前は、
大丈夫なのか?という気持ちも幾分、抱えていたのだ。
なにしろ、前日まで、同所のレイトショーでやっていたのが、
あの呆然とさせられた、触れ幅のやや大きい、
<そんな無茶な!>だったものだから、余計に・・・。


そして、満席プラス補助椅子数個の、大入り状態で、
監督舞台挨拶の後、
いざ、フタを開けてみれば、
案外はずれの少ない、「これ、当たり!」作品が、並んだのだった。


桑島岳大監督「肉」。

肉屋でロケされた、コント舞台のような、押しの強い喜劇。
「肉のせいで太った!」と、肉屋に文句をいい、荒れまくる女性。
「俺より太ってない!」と怒る、大柄の、肉屋の父ちゃん。
2人のぶつかり合い、キレッぷり合戦、うろたえぶりなどが、
相撲でも観ている様で、面白く、迫力満点。
ちょっと、ほろっとさせるのも、いい。
正に肉体と、力演のなせる技。
(意外に、笑う女性層も居たな・・・の声)


川野弘毅監督「青い種」。

ほぼ同じ性癖?を持っていたらしき、父と息子の、
かなり、しんみりさせられる話だが、
病室のシーンに、若き日々の回想挿入で、砂漠が出てきたり、
60・70年代風サイケ?フーテン?ファッションで男女が登場したり、
ファッショナブル・ゲイのお兄さん役が好演したり、
病室がカラフルなパーティー会場に変わったり、
などのシーン展開が、おもしろく観れる。
ちょっとした、時空万華鏡。


加賀賢三監督「電波大戦」。

ある組織の<教祖>奪還作戦に、駆り出された青年の、奇妙な冒険。
やがて、ある真相にぶちあたり・・・。
という、筋は抜群に、面白い。
が、終盤が長台詞だらけで、ややごちゃごちゃしていて、
わかりにくくなるのが難点。
煙に巻かれたような・・・狙いか?
ミニコミでノベライゼーション、出してくれ!


前田弘二監督「恋の裸」。

例によって、キャメラ長廻し効果の賜物。
同居中の男女の家へ、風呂を借りにきた、ヒゲ男クン。
エロ本のコラ-ジュ?に興奮したり、少々暑苦しい男だが。

どうやら彼は、ここに住む女性に惚れているらしい、とわかってくる。
だが、
彼女は既に、同居中の男との正式な結婚を、決意していた・・・。
やがて、励まし?にとやってみせる、彼女の行動が唐突だが、
同時に、妙に納得も、させられる・・・のだった・・・。

気恥ずかしさと紙一重の笑いが、随所で起きるのと同時に、
嗚呼、男の切なさが、こみ上げる。


佐々木誠監督「マイノリティとセックスに関する2,3の事例」。

坊主頭の、電気自動椅子に乗って移動する、身障者男性。
ビル街の守衛と言い争う一方で、
生活観や、恋人とのセックス・ライフについて、
あっけらかんと語り、
デートの様子をDVカメラの前に見せる。
ドキュメンタリー形式の、好短編。

カメラマンのスケートボードと競争して、圧勝可能!なのにびっくり。
主役男性が、実にいきいきとしていて、活気に溢れ、
その存在感と、運動性を思いっきり、見せつけている。

顔は出ないが、カメラを構えたまま、質問攻めするレポーターも、
スケートボードに乗ったままコケたり、ユーモラス。
本人が見えなくとも、
カメラの動き自体が時として、画面の運動性を示して、
映画をおもしろくするもの、なり。


この夜、打ち上げに参加。
珍しく、様々な人々と、映画論等を語り明かしたのだった。




以上。




  1. 2007/10/07(日) 13:26:15|
  2. 劇場用映画
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過去か未来か異世界か

ゼルディア、通信。


お待たせしました!
ついに金曜夜から、始まりました!「ウルトラセブンX」。

そして・・・「え?!」と絶句、です。
だって、なにしろ・・・
現れた画面と、設定は・・・。


未来世界の、夜のビル街、
その一室で目覚めた、記憶喪失の主人公は、
とんがったブラックスーツ、とんがったシューズの、
ロンゲ青年・ジン。
モデルか、ダンサーをやっていそうな、
ガッチリと、クールな印象の男性。

そこへ、「あなたは、この世界の、救世主なのよ!」と告げに現れ、
ウルトラ・アイと通信機を渡す、謎のスーツ美女・エレア。
(ほら、この時点でもう、見えて来ましたね?の声)

「やつらが来る!」「下に車がある。早く行って!」
程なく、部屋が爆発!
ジン、炎に包まれる寸前、
高層ビルの窓から、スカイダイブで脱出、落下、しっかり着地。
普通、死ぬよ!
いきなり、たいした自信だな~!
(しかもヒロイン、置いたまま・・・の声)
そのまますぐ、あった自動車を運転していく、彼。

通信機の連絡で、自分がデウス、という組織の、
メンバーらしいと知った彼は、他のメンバー達と接触する。

「俺は、誰だ!?」「デウスって何だ?」と、
いかにも軟派そうな相手・ケイに、問うジン。
しかし、状況と任務を一応把握し、
反射神経的に?コンビ的行動へと、スムーズに移行。
順応、早い。身体が覚えてる?

クールな画面と、クールなバーのセット、
夜空に浮かぶ、無機質な報道レポーターの映像。
薄暗い、コンクリートの廊下。

状況を探りつつ、地上に潜入したエイリアン達を追い、
これも反射神経的に、ビル街を軽々と、
ダイブ!ジャンプ!する主人公。
いつのまにか、彼のすぐそばに来ている、さっきのヒロイン。
どうやって、逃げたんだろう?スカイダイブしたの?

デジタル社会の中に、人間として紛れ込み、
その中枢を乗っ取りつつある、エイリアン達。
お互いに本名を知らない、私服防衛組織のメンバー達。
サングラスに黒のスーツ、無言で襲ってくるインベーダー達。
撃ってくるビームの弾を、
スローモーションでよける、主役と美女・・・。

これって・・・。
ま、まさか、
「マトリックス」への、ダイレクト・オマージュだったなんて・・・!
い、いいのかな、ここまでやっちゃって!?

円谷プロでも、ずっと、やりたかったんだろうな~、これ。
やっぱり、好きなんだな、みんな。「マトリックス」。
「ブレードランナー」も、入ってるよねー。
若干、変えてあるとはいえ、
ほぼ、真正面から、ど~んと、やってきました。

定番、巨大化宇宙人、ビル街に立つ。
で、ヒーローは、
ヒロイン抱いてダイブしながら、変身、セブンX!
赤い手の平から、彼女をそっと下ろす。
(これが観たかった!の声)
あれ、そうすると彼女ってもしや、
スカイダイブはできないの・・・?

セブンX、背中姿から、夜の街にぬっ、と登場。
対する巨大化星人も、スローモーションで、バクテン。
援護で竹の子型?UFOが、ビーム発射!
しかし所詮、アイスラッガーと、エメリウム光線の、敵ではなかった・・・。
やっぱり、ね~。これこそが、セブン。

気になるのは、周囲の通行人たちの、
「あっそ・・」みたいな、そっけない反応状況。
明らかに、変。
相当、統制されて窮屈な、情報管理社会なんだろうか?

多分その延長上なんだろうけど、
ずっと夜のシーンだったのに、
唐突に出てきた、昼間のお屋敷?公園?のシーン、
あれ、何で出たのか、よくわからない。

置かれた状況が、よくわからないまま、主人公は決意する。
「何もかも、信じられない・・・」
「だが、決めた。俺がこの世界を、守る!」
・・・って、どういう心理過程で、決めたんだ~!?
はしょりすぎだよ~!

イントロだから、ガイダンスとアクション中心で、
スイスイ進めてるんだろうな。
だからどうしても、こうなるんだろうけど、
大丈夫かしら・・・?と要らぬ心配を。
あらかじめ、細かい事を突っつくよりも、
「こっち行った方が、面白い!」ってノリ、なんでしょうか。

と、ちょこっと、はらはらさせられてますが。
英文字メッセージが、空撮画面を飛び交うエンディングにも、
<円谷SF>ドラマらしさを感じ取りつつ、
後11回の展開を楽しみに、
次週へと、つづく。



「ウルトラセブンX」のヒーローを見てると、
「ゲキレンジャー」のレギュラメンバーって、
ほんと、初めから、自然すぎるほど?自然に、
スカイダイブやよじ登りやバク転を、やってきてるんだなあ、って感じる。
動物師匠達との修行次第で、もう、自由自在。

で、いつのまにか、新メンバーが2人、加わってますね。
この前入って、
やっと自分自身とのバトル!で、狼変身と決別をした、
ブルーのお兄さん。

それともう一人、5人目登場。
デコトラ兄さん。
威勢がいい、ちょっとお調子者。
でも大技使えて、強い。
途中参加なんで、最初ちょっとなじめなかったんですが。
どんどんテンパってきた、リオ様命!のメレ様とのやりとりが、かなり面白くなってきました。

しかし・・・デコトラ兄さん・・・。
だめじゃないですか、
せっかく、師匠から授かった宝刀を、
質草同然に扱ってちゃ!もう。
あれ、後からリオ様・メレ様コンビや、上級悪玉師匠たちが、
奪いにかかってるほど、大事な物なのに・・・。

この人、師匠と、かずえさんと、兄思いの妹さんが、
生活をサポートしてるから、もってるんだろうなあ。
ある意味、すごく、幸せな人かも。

で、結局宝刀は、とうとうリオ様の手に渡って、
秘境入り口の、バリア・オープンに使われてる。
あ~あ・・・。
でも、すがすがしい、元気の出る、滝の水っていうのは、
苦手のようですね、臨獣拳側は。
日頃の行ないが、悪いから?

さて、えばりんぼ幹部師匠達の怒りと、
昔、猫師匠マスター・シャフーに袖にされた?えぐい女師匠の陰謀で、
善悪レギュラー一同、突然、
江戸時代へ、タイムスリップ!?
唐突というか、無理やり、だなあ。

(出た!いよっ、恒例の京都篇!の掛け声)

まさか、又、平賀源内先生が出てくるのでは?と思いきや、
どうやら、元禄時代、忠臣蔵の世界へ行ったようです。
歴史、わやくちゃにしなけりゃいいけど・・・?
と、それは電王&クロノスさん達の専門、ですか。


その、クロノスさん、ことユウトさんですが。
どうも、下手したら存在消滅!?の危険性が、出てきた模様です。

要するに、時間旅行列車・デンライナーのある電王世界では・・・。

人間達の持つ過去の<記憶>が、
人物と、その住む世界を存在させている礎で、
ライダークロノスへの変身カードや、怪人とのバトルのための、
エネルギーとなっている、ようなんです。
つまり、大事な誰かの<記憶>を、消費しながら、
戦っているわけなんですね。

ところが、
デネブさん経由で、ユウト君に変身能力とカードを与えたのが、
彼の成長後、未来の姿にあたる、桜井氏。
そう、電王クンのお姉さんの、失踪した彼氏・・・ですね。

そして、そのお姉さんは、いまだに、
彼氏に関しての記憶だけが、戻らない・・・。
以前、借金取り男の求婚事件、ありましたね?
あのときの騒動は、特殊修正?で、もうチャラになってるんですけど。
お姉さんの記憶、ほんの一時的には、戻りかけていたのに・・・。
あの後、またすぐ、忘れてしまったんです。

と、いうことは・・・
がーん!ユウトの運命、危うし!
本人は、俺は運が強いから、消えない、と言い張っていますが・・・。
大丈夫なの?
良太郎、すごく心配してるよ。

それと、諸般の事情?により、
途中回より突然、子ども姿に縮んじゃった、ヒロイン・ハナ。
ち、小さい・・・。
でも、すぐモモタロス達を蹴っ飛ばす叱り癖と、
強気な性格は、そのまんまです。
元の姿に戻るのはいったい、いつの日なのでしょうか・・・?
まさか、このまま、最終回まで・・・?

恒例のライダー強化バージョンが、
<電車アタック!>もありで、続いている中、
終盤に向けて、カブト・ヒロイン以来の、波乱含みな状況が、
おそらく、ダッシュで、展開し始めるのです・・・。



ゼルディア中間報告、終わり。





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  1. 2007/10/07(日) 08:17:06|
  2. 特撮
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王子か女帝か背徳か

旅人、覚書・秋の特別篇、その弐。


連休中は、イベントを巡る日と、
心身の体調をゆっくり整える日とが、必要である。
何しろ、どこもかしこも、
魅力的なイベントが、重複しあっているので、
絞るのが、大変である。

特に、<タクラビジョンvs韓国まんがまつり>に行く時間と、
体調を、キープできなかったことには、
大いなる後悔が、残っている・・・。
両者に関しては、面白さが保証つき!なので、
次の訪問機会を、待ちたい。


連休以外にも、観ている日時があったのだが、
先に、短編上映会関連より、記述する。



9月23日、日曜夜、16時前より、
下北沢近辺の、代沢、ラ・カメラ。
イメージリングス・<背徳映画祭>。

なぜ、あえてこの連休中間日の上映を、選んだのか?というと・・・
相当、どぎつい作品が混じりこんでくる、
という風評を小耳にはさんでいたため、なのだった。
(<ガンダーラ映画祭>とかいう企画の、延長上らしいし・・・の声)


たとえもし、そのどぎつい作品で、ダメ-ジを食らった!としても、
その後、丸1日休みが残っていれば、
心身のリカバリーは可能であろう、と念の為、用心したのである・・・。
思い切って、自ら決意した<お試し>体験とはいえ、
こちとらは、あくまでも<休暇中>、なのである・・・。
戦々恐々たる気分で、入り口の階段を上り、
ミニホールの椅子に、着席した。

休憩と入れ替え時間をはさんで、3プログラムを、
C~B~A、の順に、一気に、観た。

そして・・・事前よりの予感は、
Cプロの2つの作品に、いささか戸惑わされた、
という事に関しては、当たっていた。


まずはCプロ、<第2回背徳映画祭セレクション>より。
再上映のせいか、観客は男性十数名ほど。


大西健児監督「ブルーマックス」
小口容子監督「ワタシの王子」
吉行由実監督「メイド探偵」
村上賢司監督「拝啓、扇千景様」

立て続けに観ることが、いかにしんどい4本立てか、
昨年までに観た人ならば、よく、わかることだろう。

男女の肉体キュビズム、
(なぜ、牛肉のぶつ切りみたいな、局部的撮り方で撮るのだろう?
画面の流れに波、うねりというものが無く、ちょっと、肩がこる感じ)

理想の男性像を求める女性の本音吐露、
(アパート前で、主演自ら体を張って・・・風俗電話利用もいとわない、捨て身撮影ぶり)

躁(そう)状態のアイドル・プロモ・ミュージカル、
(ライト・ピンク映画流、ただひたすら明るく
、楽しげに跳ね回って、ダンス!
客席で皆、大いに笑うも、その次の作品が・・・)

骨肉燃焼・激烈炎熱スタント&恐怖の男女サドマゾ?監督の、
8ミリ映画談義ドキュメント。
(親の火葬撮影が、美しい、って・・・?やっぱり、グロイヨ!)

これで、心身にまったく変調をきたさなかったとしたら、
その人は相当、強靭なるなツワモノ、である・・・。
作品ごとの、イメージの触れ幅が、大きすぎるのだ。
特に1本目と4本目が、
アート慣れしていない?小生には、やや戸惑わされるものだった。

4本目の主人公監督にいたっては、
彼一流の<撮影快楽原則>そのものが、あまりにも強烈に過ぎ、
一応常人?寄りらしき小生から見ても、
もう、人間的についてゆけん!
と、さじを投げざるを得なかった。
虚構とドキュメントの狭間、というものを、
経験上よく把握しつくしている人物、といった印象。

観終わってから、刺激的映像群による悪酔いをさますべく、
会場近辺を、あてどもなく?フラフラと、ほっつき回った・・・。


気を取り直して、18時からのBプロに移る。
ここから今年の新作中心なので、関係者・訪問客が、どっと増える。
たちまち満席に。
反応もきわめてよい。
関係者の知人出演が多いためもあるだろうが、
知らなくても大丈夫、じっさい、作品がなかなか、おもしろい。

神農了愛監督「にょろにょろとうごくもの」
前田弘二監督「遊泳禁止区域」
いまおかしんじ監督「金鮎の女」
村上賢司監督「フジカシングルデート」

まずは、巨大な性器が女優にからみ、
不条理でエロティックな空気を醸し出す、
和風異形C級ホラー・モンスター調?ぬめりファンタジー、
ぐにゃぐにゃした、そのゆがみ方、ぬめり、うねりこそが、
女優の魅力アップにも、つながっている。
(何で作ったんだ?あれ・・・の声)

次は、
呑み会明けの朝、男女数名が会話しつつ、
住宅街をそぞろ歩きするだけの小品ながら、
ほぼ徒歩シーンを正面から撮るだけで、
ドラマと独特のリズム感をちゃんと形成している、
撮影の原点に帰った佳作。
(公園シーン、やばい撮影?の声)

3本目は、
主人公たる独身男性と、
いきつけの風俗嬢との、ミニ・デート撮影を監督がもくろむも、
代表代行登場?のユーモラス小品、
ポイントはカラオケと、釣堀・・・?
代理のことは、早めにいってくれないと、
途中までわからない人も出るのでは・・・?アンフェア寸前かも。
でも、なかなか楽しそうなデートだった。
(というか、ずっと付いてってるんだよね、監督・・・の声)


4本目が、
デジタル処理にミクシィ全盛の今日、
かつて隆盛を誇っていたメディアたる、
8ミリフィルム映画の存在意義は?と自問自答しつつ、
妻子もちの男性が、これまたデート企画?するという設定の、
デジタルカメラ入りのミニ・ドキュメンタリー風小品。
恋愛モードと、ファミリーモードが、交互に入る構成。
「拝啓・・・」ほどには、グロくない。
ただ、ナレーション部分の解釈にもよるだろうが、
作品撮影の都合上、ある程度、虚実混濁があるだろうとはいえ、
これって、やって大丈夫なんだろうか?と、
ちょっとだけ余計な心配を、してしまうのだった。


さらには、20時からの、Aプロ。
このときが一番、客が入っていた。
おそらく大半が、作品関係者と知人であろう。
ピンク映画関係者の姿も、目立っていた。


中野貴雄監督「欲情仮面ヒトヅマン」
村田兼一監督「迷宮の眠り姫」
吉行由実監督「ミルキー・オーディション」
しまだゆきやす監督「京都売ります」


1本目、タイトルどおりの、
ドタバタ、ホームドラマ&主婦変身アクション。
(観てないけど、似たような番組が、
ごく最近まで、テレビ東京にあったような?の声)

陽気で脳天気な、主婦役のお色気モードに、
ムチムチ女怪人達との、女子プロレス・バトル満載で、
画面前へと、押し出してくる。
戦闘中でも、姑レディーとの電話合戦が絶えないのが、
「ダブル・キッチン」みたいで、笑わせる。

もう一人の変身ヒロイン、お手伝いロボット「ズベロボ」も含めた、
予告編?数編も、あるでよ。
しかし、<ズベ公>って今、言わないよなあ・・・。
<スケバン>も東映映画より、桜塚やっくん?の時代だし。
ああ、昭和よ・・・。


2本目、これは暗い屋内で、ひたすら悶々とする(?)、
陰ある表情をたたえた、女優の魅力、という事に、尽きるだろう。
能天気なコメディーの後だけに、
濃厚な味わいが・・あるのだった。

3本目、またしても吉行流、アイドル・プロモ調炸裂。
自らの青春期にイメージを重ねたとおぼしき、
80年代ロック歌手と、とある4人組への、オマージュ作品。
思い入れが、強いのだろう。
(そういえばこのメンバーで、
オーデション関連の劇映画が、あったっけな・・・の声)
主演女史が、とんだ姿で踊るシーンなどが、場内爆笑。

ラスト一本、
とある大物音楽家(故人・音楽番組司会者)を偲ぶ、と銘打った、
今回最も、静寂なる作品。
京都周辺の森林や寺社、庭園をバックに、環境ビデオ的雰囲気。
裸女が一人、アーティスト向けのポーズで、
周囲の風景に溶け込んだ形で、出てくる。
風景撮影の流れがゆったり、ちょっと、長い・・・。
市川昆監督や、「往生安楽国」等の、高林陽一監督の作風に、近い感じ。
リラックス・ムードに、なった。


すべてが終わった後は、
さすがに、スタミナが消耗していた。
やっと完走した!という余韻と、
くらくら、ヨイヨイの酔い加減のまま、
下北沢駅へと、歩んだのだった・・・。


以上。
  1. 2007/10/04(木) 19:15:12|
  2. インディーズムービー
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<おしらせ、です>

代表代行、です。


長らくご無沙汰致しておりましたが、
ようやく、PC回線が、完全ではないですが仮復旧致しましたので、
本文を再開いたしました。

なお、現在、公私共に多忙なため、
2週間以上先まで、新規の予定が入れられない状況でございますので、
その旨、何とぞ、ご了承ください。

(MXテレビ放映中、「ミラーマン」の<おことわり書き>みたいだ・・・の声)


以上です。
  1. 2007/10/04(木) 18:52:13|
  2. 本文再開のおしらせ
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海辺か水戸か印籠か

旅人、覚書・秋の特別篇。

<休載期間半月分の、あらまし>、その壱。


アテネ・フランセでの良き再会の翌日より、
その後も小生は、シネマ旅を続けていた。

9月に2回あった連休中には、
まだ、行ったことのない所へ、旅に出ようと決意した。

そして9月16日(日)、
<海洋映画祭in幕張>短編コンペ部門を、初めて訪問した。
整理券のみ、入場無料、沖縄民謡ライブ付きなのは、ありがたかった。

始めに、番外編として、
典型的コンペ参加組の基本的制作パターンを、軽く解説した短編、
大阪大学映画部・藤山幸一監督の「海の映画ができるまで」が、かかった。
コンペ上映作品は・・・。

石井武伸監督「潮騒幻想」
(荒波と祭りの練り歩きがシンクロ。環境ビデオ風)

河村康平監督「ウミナカ」
(魚が世間話するアニメ。大笑い!シネマ秘宝館向き?)

西坂幸祐監督「オボエテマスカ」
(地方の高校生男女、地元で就職か、都会で進学か。
彼女を見送った彼の、思い出話。淡々と語る。切ない・・・。)

藤原純三監督「帆船に思いを馳せて」
(ヨット・セーリングと帆船が大好きな人の、自伝ホームビデオ的記録)

阿部 香監督「A beautiful World」
(水を汲んで売る男、その設備実験、
大規模化、洪水・・・という、わかりやすい夢。
相当に描きこまれた、海外寓話絵本風アニメ。力作)

源 健太郎監督「SWIMMER 僕は泳ぎたい」
(・・・ほんとにそれだけの、ミニ喜劇。
水泳パンツ一丁で、住宅街を走った主役の度胸だけは、買おう)

中平里美監督「message bottle」
(素朴な水彩画、リミテッド・アニメ小品)

大畑直毅監督「ある夏の出来事」
(注目の?城西国際大学作品。大学生、拾った貝で幸運が舞い込むが、やがて効き目が・・・。
運に頼り過ぎるな、という戒め?藤子プロ漫画風。
テンポがゆるすぎ、まだまだ無駄が多い。もっと切るべし)

松本卓也監督「ウエイト・ヘビー」
(シネマ健康会、粟島と都内ロケ。島を出た姉と弟、都会の夜に電話。子役との対比がいい。ちょい泣かせる)

田井義輝監督「SUICA」
(頑固親父と娘と彼氏、ご対面。娘の部屋が海の家そのもの、お父さんのやきもきで、笑わせる。デジタルハリウッド組の本領)。

その後休憩をはさんで、22分の作品、特別上映あり。
野田千晶監督、「旅んちゅのラプチュラスブルー」。

南の島と都会で、男女数名が、結婚式やら、葬式やらを控えつつも、
入れ違い、出会い、すれ違い、溺れかけ、泣き笑いするだけの、
割にのんきな、ドタバタなお話。
風景が相当、綺麗。
オチが、何とも皮肉・・・。

結局、上映作品中で、
こちらの自主映画のイメージを覆す、飛びぬけたイメージを実現していたのは、
「ウミナカ」と「SUICA」の2本のみであった。
(後日、「SUICA」のコンペ・グランプリ受賞を知ったが、妥当な線であろう。)

さらに、3人娘?による沖縄民謡ライブ。
ボーカル女性はなんと、
地元局・チバテレビの、21時半のニュースキャスターであった。
観客のノリがちょっとカタいので、
踊りの手の動かし方を、指南する一幕も。
ラジオ体操、やってる気分に。

表彰式まで残らず、本祭会場のシネコンを若干、見学後、
そのまま、高田馬場BABACHOPへ、直行。
<怪奇劇場>3回目作品群、再映イベントあり。
終盤挨拶と打ち上げのみ、参加が出来た。
謎の長髪妖怪?登場趣向が、人気。
この夜、多くの人達と語らい、珍しく?酩酊す。


またその翌日、9月17日(月)には、
<水戸短編映像祭>コンペ部門を、こちらも初めて、訪問した。
常磐線とバスで2時間の長旅、はるばる来たぜ、水戸芸術館ACM劇場。

庭の、トロフィーみたいな銀色モニュメント?が、
ウルトラマンのようにでっかくて、ちょっとびっくり。
この会場、映写はいいのだが、休憩時間が各15分、
カフェでコーヒーを頼む時間がなく、自販機もやや遠いのが難点。

3部構成で上映された、きわめて質の高い、コンペ上映作品群は・・・。

たかひろや監督「となりの子」
(のどかな方言、田園の地方高校、。優柔不断な青年。
片思いしてる女子が引っ越す!と知って大慌て、
告白の為、ドタバタ走り。空気はのんき、ヒロイン陽気)

秋山貴人監督「スーパー大学生 片岡五郎」(再見)
(やはり、ごみ袋投げの辺りから、ウケ始めた。
いずこでも、笑いのツボは同じ・・・!またも爆笑す)

高橋明大監督「最後の怪獣」
(白黒画面、かつて父にDVを受けた男が、
女性の求婚を受けるべきか?に悩み、にわか知人と喧嘩。
台詞を絞りに絞り、いたって生真面目な、ハードなドラマ。
雷雨のシーンなど、いささか、肩がこる程・・・)

田中博之監督「恋わつらい」
(それなりに女性に縁がある、男性絵本作家、
次々と違った女性に出逢う。
それでも女は、よくわからない・・・という、プチロマンス寓話集。
様々な女性を、同一女優が演じ分けるのがミソ。猫役までやってる!)

田中羊一監督「そっけないCJ」
(少年期後期の夏、近所の野山で突如、謎の宇宙人?の気配を感じた彼。
父とも、母とも、親友とも次第に距離を置きはじめ、
その宇宙人ことCJにどんどん、惹かれて行く・・・。
造形にはちょい、ずっこけたが。
子供と青年期の間に、ふと現出した、エアポケットのような、遊びの時間に、
なぜか誰もが、しばし魅せられる・・・)

坂本友介監督「蒲公英(たんぽぽ)の姉」
(姉が人間大のタンポポ?である、妹少女。
姉をやや怖れつつも、
描く絵のテーマに困っていた彼女は・・・という、
ややダークっぽい、家族ファンタジー。
終盤、あまり世界観が広がらないのが、難点かも?
セット全体が正に、油絵並みに凝った、労作人形劇アニメ。)


来海昌哉監督「かつてと今日を区別する光の中で」
(移転のため取り壊し時期が近づく、老朽化団地。薄暗い部屋が並ぶ。
妻を亡くし一人暮らしの老人、団地の管理職員、ホームレス男、
子供の頃、ここで育ったという若き男女らの、回想会話・・・。
やがて、周辺観察中に、哀しき事実が判明。
さびれて消えゆく、過疎団地への挽歌。胸に迫る。
我等が終の住み家は、いずこに?)


久世英之監督「シガイキョクバン」
(ゴムひも付きで、監禁された男、ゆーとぴあ?状態になり、
必死の外部電話を試みるも、
間違い電話の相手も、語呂合わせ遊びばかりしていた・・・。
発想は、結構楽しいのだが、オチが・・・。シビアだ)

岡田信也監督「Ohayo」
(部屋は別々、メールで対話、
でも食卓や散歩では仲がいい、のんき者の20代夫婦。
料理のときだけシンクロし、ダンスまでするのが、可笑しい。
2人以外の、知らない何者かが家に居るらしいのに、
警察へも届けないのは、あまりにものんきすぎる・・・!
正体?には、なるほど、と。
かなり高度な撮影・構成・技術と見た。秀作)


その後、特別上映として、

前田弘二監督「誰とでも寝る女」(再見)、
(こちらでも、ややくぐもった?笑いが・・・!)

夏目大一朗監督「キリっとピンまで」。
(調子のいい漫才師が死んで幽霊になり、残った相方を見守る。
台詞音声がほぼ、幽霊のみなので、
ネタが面白いかどうかはわからないが、舞台での動きはそれらしい。
中野・野方ロケあり)

こちらは、表彰式まで残っていた。
画面処理、撮影技術的に、ハイレベルなラインアップが並ぶ中で、
比較的に素朴な印象の「そっけないCJ」、
驚かされた、グランプリ受賞。

舞台での審査員挨拶によると、
少年・青春期の気持ちって、こういうもんだよなあ、という味わいが、
審査員一同の心に、ヒットした模様。
次もあまり考えずに、そのままの感じで、進んで撮ってほしい、という声、多し。
なんとなく、わかる。同感。


やがて夜になり、かくて又、
常磐線でゆっくりと、帰路についたのだった。


その壱、以上。




  1. 2007/10/01(月) 22:06:29|
  2. インディーズムービー
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  4. | コメント:2

(試験記述発信中)

代表代行、です。

この書き込みは、試験放送、です。


只今、代表者のPC回線が不備状態につき、
長文の書き込みが、依然困難な状態です。

状況改善まで、もうしばらく、お待ちください。

(まるで早朝の、3色テレビ画面だ・・・の声)
  1. 2007/10/01(月) 21:43:24|
  2. 休載のおしらせ
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