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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

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不滅なあいつはサバイバルマン

主水日記。



思わぬ形での再会、というのが、ある。
15日、仕事の終わった、土曜の午後、
御茶ノ水・アテネフランセの上映ホールで、
それは、実現した・・・。


[映画美学校ドキュメンタリー・コース]、
2006年度高等科修了作品発表会。
13時半過ぎ頃より、入場。
なんと、無料。


西 功監督「日曜日、しかしそれは日曜日ではない」
奥谷洋一郎監督「ニッポンの、みせものやさん」
西原孝至監督「きみはいま」
遠藤協監督「TX(パイロット版)」

・・・は、残念ながら時間の都合で、観れなかったが。
(ごめん!みんな、私がワルいんだ!・・・の声?)
それ以降の上映には、18時頃まで留まる事が出来た。
休憩をはさんで2本ずつ、DV撮影の短篇がかかる。


丸谷 肇監督「島影」
・・・は、オール屋久島ロケ。
女房・子どもと別れ、都会を引き払い、
この離島の家で薪割りし、エコライフしている、
元くせ者?中高年男性を取材。

屋久杉等についてのミニコミ誌を手作りし、
本土の読者に送っている以外は、
ほぼ、ひとりぼっちで自活生活。悠々自適。
台風対策で、トンテンカンテン、嵐の夜が大変そう。

島の老いたる人々の暮らし向きなどにも、かなり理解は示している。
「子どもとは暮らしてもいいけど、妻とは・・・」と語る顔は、
さすがにちょっと、寂しそう。

時折はさみこまれる、島の子ども2人が、土地ののどかさを表す。
何で撮ってるの?などと監督やカメラに反応、ほほえましい光景なり。


菅野久美子監督「生涯AV男優 辻丸耕平」

・・・は、そのものずばり、の内容。

AV演出現場で、女優に対してすさまじいまでの、
<責め立て>芝居を強要する、猛烈熱演中の男優氏の姿。
何でここまで言い放つ!?とコワくなるほどの、
容赦ない言葉での、責め方。
女優も、たじたじ。

ところが・・・
オフタイムの彼の、意外にも優しく、周囲への思いやりをもった言動、
それを反映したブログの文章、
周囲の仕事仲間達等の証言などが、
当人が、演じているときとはまるで正反対の、
きわめておだやかな人物であることの証明として、提示される。
とにかく、そのギャップが、すごいのだ。

そこへ、インタビューする女性監督の、
AVルポライターという仕事を得た、インタビューする女性監督自身の、仕事と居場所を見つけるまでの、孤独感と人生航路が、
AV男優氏の生い立ちと心情的に重ねられ、
哀感と、幾分かの暖かさをこめて、語られていく。

これこそ、<ロフトプラスワン映像祭>以来の、カンクミ流つながり。
健在ナリ。
撮影担当は、西功監督。
この人も、ロフトプラスで、菅野監督の先輩組。
縁ある再会、なり。


さとうち 玲監督「彩風白葉」
・・・は、社宅民家保存プロジェクトと、
映像関係者関連の団体をPRする、PV式映像記録。

銀座のジャズ、歌手ライブ等と、
古都の屋敷と、
河原でのがイメージビデオ撮影シーン、子役のつぶやき等が、
ふんだんに画像処理され、ぶつぎりに近い状態で、次々と、並べられ、
何のタメもなく、だらだらと、流されてゆく。

一部で、「著作権は監督に無いのか?」という、
例の議論にも触れられるのは、興味深いが。
それらも含めたすべてのシーンは、
イメージの流れの中に呑み込まれ、消費されてゆく・・・。

イメージ・シーンは盛り沢山だが、
かんじんの屋敷や演奏を、じっくりとは見せてくれぬまま、
伴奏曲とともに、次から次へと画面を移行するため、
観ているほうは何だか、消化不良気味で、落ち着かない。
そして、どうにも、全体が長すぎるのが、難点・・・。


今泉秀夫「湾岸沿い -流通基地としての東京-」
・・・は、きわめてスタンダードな、都市沿岸風景記録。

羽田・浜松町近辺を見たことのある者にはごく普通の、
モノレール、港湾、コンテナ、倉庫、
物流センター、青果市場の活気など、
割にありふれた風景のみが並ぶ。、
こちらには全篇、監督のナレーションが入る。
「もし、この物流センターが止まったら、東京に餓死者が出るかも・・・」
というナレーションには、一瞬だが、ドキッ、とさせられる。
20数年後には、案外、貴重な風景記録になっているかもしれない。


荒井満耶監督「理想の幻日」
・・・は、女性監督の同級生で、テルミン演奏者の女性、
通称<賃貸人格>(!)女史を追った、演奏記録が中心。

多重構造の、例のロシア人形を使って、ライブ。
半分、生活雑感詩人とも化している、ライブ。
ギタリストとも軽くやりとりがあったり、
何とも、ユーモラスなライブ。

銀座のアートギャラリーらしき部屋で、
子どもっぽい振る舞いを演じて見せたり、
幼稚園でライブをやったり。
テルミンをめぐる、子ども達の反応に、ちょっと笑う。
郊外の空き地?で、音楽仲間達と、日の出とともに演奏を始めてみたり、
実験的な演奏シーンも多い。
監督と奏者のみで、トークをするシーンも、特典映像?として付く。
が、やはりこれは、ミニライブで聴いたほうが、
より楽しいように、思われるのだった。






以上。





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  1. 2007/09/17(月) 01:41:11|
  2. インディーズムービー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:12

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