地球観察・某・宇宙ステーション内。
ゼルディア「故郷の星へ、しばらく、帰ろうかと思います・・・」
ゲルゲーゲル「え、何を言ってるんだ?ゼルディア」
スケバルマン(エース)「ああ、そういえばお前、滞在が長かったからな・・・セブン上司が来ても、よさそうな位、長いもんなあ。休みとれよ」
ゲル「でも、急に何でだ?訳を言えよ!訳を」
ゼル「いえ、それが、その・・・ですね」
スケ・ゲル「(注目)うん?!」
ゼル「今になって、観ちゃったんですよ。<河童のクゥ>・・・」
ゲル「アニメ映画も特撮だからなあ、一種の。CGいっぱい入るし」
ゼル「そ、そしたら・・・ちょっと、へばっちゃって。哀しくなって。周囲の大人も子どもも、何も反省しない人だらけの、人間界を見ているのが、もう、いやんなってきて・・・(くすん)」
スケ・ゲル「・・・(一時、絶句)」
スケ「ぎゃはは!それが理由かよ!」
ゲル「今にはじまったことじゃねえだろ?それはさ」
スケ「気にしすぎなんだよ、お前は!」
ゼル「え、だって、あれ観たら思うじゃないですか?今の子どもにとってのヒーローとか、河童とかって、いったい何なんだろうって」
ゲル「ああ、すぐ人を異物扱いして避けたり、けなしたり、好奇の、特別な目で見ようとするような奴が、ぞろぞろ、出てくるからなあ・・・」
スケ「まったく、やれやれ、だよな?」
ゼル「泣きや怒りのシーンが、ちょっと、いたたまれなくて」
ゲル「河童はともかく、人間同士でも、あれだもんなあ・・・」
スケ「後半の主役、群衆、だったりして、な?」
ゼル「もしかしたら、ほんとは、彼らには河童は、要らないんじゃないかって・・・スーパーヒーローもヒロインも、要らないんじゃないか、って・・・いわゆる賞金首や、TVアイドルとしての河童が、欲しいだけで・・・(嘆息)」
ゲル「河童、巻き込まれて、平身低頭でさ。かわいそすぎるもんな」
スケ「犬の話も・・・な。ありゃ、ひでえよ」
ゼル「主役ファミリー以外からは、ひどい目に、遭いまくってるし。どこにも、居場所が無いみたいで・・・」
スケ「あたし達も半分、どこかそんな気持ち、抱えて生きてるもんなあ・・・・・」
ゲル「でもさ。だからこそ、<居場所が無いと思ってた>っていう台詞の意味が、あるんじゃないのか?あれにテーマが、はっきり出てるよ」
スケ「あ、それはいえてるな~」
ゼル「あの孤独そうな女の子が、河童の立場に一番、近い感じですよね・・・」
スケ「あいつ、たいしたもんだよ。でも、もろさも合わせ持っててさ」
ゼル「だから、仮にそばにヒーローがいたとしても、結局、ちゃんとしたことは何も、してやれないんじゃ、ないかと・・・。自分でどうにかするもんでしょ、ってことで」
スケ「でも、男の子がいたじゃん!ちゃんと助けてるじゃん!河童も、あの子も・・・」
ゲル「まあ、行きがかり上、だけどな・・・あれが無かったら、救われないよ」
スケ「河童との相撲や、妹のブータレぶりは、見てて楽しかったよなあ!それは認めるだろ?な?」
ゼル「ええ。あの辺は、観客の子ども達が、大笑いしてました。特に女の子達やOLさん達は、この映画、反応いいんですよ」
スケ「男の子達は?」
ゼル「何人か。上映後も、ほぼ・・・・困った顔してました・・・」
スケ「照れくさいんだよ、きっと」
ゲル「あれだけ、きつい話やっといて、後で<楽しかったです>って、言われても、そりゃ困るよなあ・・・」
スケ「あの侍と、相撲の話、ちゃんとつながってたよな。後の方で」
ゼル「でも、河童や犬や、男の子や女の子や、人の群れと比べて、<竜>の伝説が、印象、かすんじゃったような・・・」
ゲル「ああいう、構成だからなあ・・・」
スケ「でも、去年の<ゲド戦記>よりは、ちゃんと効果が出てて、いいかな?」
スケ「でもまあ、やっぱり、観てきてよかっんじゃん?お前の場合はさ。反応が面白かったし」
ゼル「そうなのかな・・・?う~ん、複雑なものが・・・」
ゲル「子どもは天使じゃないけど、悪魔だけでもない、ってことさ・・・だろ?」
ゼル「そうですね・・・。あれだけ、観ていていやだなー、って思ってたのに、又ふらっと、あの河童が現われて、逢えたら・・・って。なぜなんでしょうね?」
ゲル「そんときゃ、大分、大人の河童になってるかもなあ」
スケ「よっ!って言って、スーツ着てて、名刺出したりして・・・」
ゲル「電車で芥川竜之介の小説、読んでたりして・・・」
スケ「清酒黄桜、持ってたりして・・・」
ゲル「かっぱ巻きを、かっぱらい、してたりして・・・」
ゼル「やめてくださいよ~!いい河童なんですから!」
スケ「今やセブンの、テペト星人だったりして・・・」
ゼル「あれは宇宙人です!河童に似てるだけ!」
スケ「そういう、ミュージシャンの映画も、あったっけなあ」
ゲル「遠野星人クウ、だったりして・・・」
ゼル「遠野は惑星ですか!」
スケ「お座敷星人の、わらしさんとも、一緒だったりして・・・」
ゼル「星人じゃありませんよ!一体どこの座敷が、惑星なんですか!」
ゲル「京都星系、お座敷星人、マイコハーン・・・」
ゼル「もう、いいですって!」
ゼルディア通信、遅い夏休みに、入る・・・?
(付記:一部、懐かしネタ?込みで、お送り致しました)
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- 2007/08/31(金) 06:55:48|
- 特撮
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政の、つぶやき。
日が翳(かげ)り、やや遠くには、雷鳴。
今夜は、皆既月食のはずだが、おそらく大雨になるだろう。
ようやく残暑も、おさまりそうな気配。
その後も、ローカルTVの恩恵に浴し、
すっかり、MXテレビに、はまっている。
特に、70・80・90年代製作の、アニメ枠。
今、月曜の「あしたのジョー2」、
連日夜19時にやっている「あらいぐまラスカル」が、
終盤にさしかかっている。
水曜の「ベルサイユのばら」は既に終了、
今週から「エースをねらえ!」に代わるらしい。
昨日も、「あしたのジョー2」第44話を、観た。
ホセ・メンドーサとの対戦、直前回。
第1シリーズよりも絵がソフトで、
ジョーの言う、<どぶ板の匂い>を感じさせる荒っぽさは、やや薄まってはいるが。
<出崎統式>3段アタック!画面には、奇妙な懐かしさを覚えた。
年少の頃のエピソードを、元年少組一同が、
喫茶店で回想しているシーン。
「あいつは、今も、青春してるんだよなあ・・・」。
男として、泣かせるものがある。
レギュラーメンバー、それぞれのつぶやき。
その朝、武道館へと、向かう彼ら。
やりたったんだろうなあ、これ。
荒木一郎の、静かなるテーマソングとエンディング曲、
夕陽の雰囲気に合っていて、なかなか、いいのだった。
火曜日は、「ARMS」、
敵役がきつい物言い、高校生の腕がむくむく、ど派手!!
・・・のすぐ次が、
「あらいぐまラスカル」、スターリングがラスカルを看病してる。
夜21時は「新・巨人の星」、
オフに高校の野球部グランドで、大リーガーと真剣勝負する、星飛雄馬。
というプログラムの、極端さ。
いっそ、痛快ですらある。
それと、月曜夜、23時の「ミラーマン」・・・!
あの前衛舞台?のような、暗い陰影だらけの画面が、
異様な空気で不気味に迫る、インベーダ-との戦いが、
ミラーフラッシュ移動が、目の前に・・・!
やっと、地上波で普通に観れる日が、来たのだ。
ゴールドサタンが人間にとりつく、地味な回から観ているが、
放送前に、<画面を一部加工しました>の表示が。
その後は毎回、放送前に、
<そのまま放送します、ご了承ください>の前書きが出る。
理由は、おそらく、バトルシーンで、
ミラーナイフによる切断シーンがあるため、などだろう。
ミラーマンの掛け声が、「デヤ~!」じゃなくて、
「おりょ!」だったのは、忘れかけていた。
サングラスにブラックスーツ、黒の手袋、
無表情、終始無言のインベーダー。
元はアメリカのSFドラマ、「インベーダー」だろうか。
当時の映画・TV・漫画では、これ、ギャングの定番衣装。
「メン・イン・ブラック」の担当官より早かったな。
「ブルース・ブラザーズ」・・・関係ないか。
そして、第10話放映の夜、
「時計が止まった街」の途中に、突然、
<素敵なプレゼントのおしらせ>テロップが。
・・・え、再放送枠でもやるの?
(MXでは初放送だけどね、の声)
で、番組の終わりに、出た。
1名にDVD-BOX、
10名にブルマァクの、あの丸っこい、復刻怪獣人形。
結構、豪華なり・・・!
やるねえ、MXTV。フフフ。
なお、「キャッツアイ」はMX・チバテレ双方で視聴可能だが、
いまだに、OPの<一瞬坊主>は、そのまま・・・?
以上。
- 2007/08/28(火) 19:55:33|
- TV
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鉄の、ぼやき。
よっ。元気?
しかし、まあ・・・あれだな。
世間には、あいかわらずというか、ろくなニュースが、ないよな。
那覇空港の航空機事故、
選挙後の、違反摘発にスキャンダル、
有名な組織の人達の、不祥事に、
いじめや、金銭トラブルがらみの、死亡事件・・・。
やれやれだ。
生活関連でも、やってられねえ!なニュースだらけだしよ。
<世帯の所得格差、過去最大・・・>
<都会と地方の格差、鮮明に・・・>
<大学生就職活動、内定が一部の学生に集中、二極化・・・>
<若年層のネットカフェ難民、増加・・・>
<また、食品偽装告発さる・・・>
<原油価格上昇、ガソリン代値上げ・・・>
<輸入小麦、10%値上げへ・・・>
<パン・うどん・カップめんへの影響必須・・・>
<地球温暖化起因か、世界で猛暑や冷夏、大洪水・・・>
<電力需要ひっ迫、節電呼びかける・・・>
こんなんばっかだ、やんなるよな。
まったく、夢も希望も、ねえじゃんかよ・・・!
で、こういう気分のときは、
ウサッパラシに、何の映画を観れば、いいんだ?
と考えて、結局選んだのは、
公開終了前、ぎりぎりセーフ!
「ラザロ」とは、まるで正反対!の、
「舞妓haaaan!!!」だったよ・・・ハハハ。
映画の中ぐらい、たまにゃ、
豪気な、景気のいい話を、観たいもんだぜ!
そうじゃないかい?え?
で、今頃、やっとこさ、観たんだけどさ。
まさしく、宣伝に偽り無し!の、
ハイテンジョン・コメディーだったぜ。
要するに、これ、
東宝映画が高度成長期に得意だった、
サラリーマン出世奇談映画の、延長路線。
植木等だと、「無責任・・・」の後の、
「日本一の・・・男」シリーズ周辺とか、ああいうやつ。
しかし、まさか阿部サダヲが主役で、
その手の役を、2時間も、やってのけるとは・・・ね。
良くも悪くも、全篇パワフル、大回転で、
雄叫び、やりっぱなしで。
テレビ・コメディー的演技が、はじけてるけどさ。
この主役、思い込みと勢いと調子よさで、どんどん爆走してって。
自分勝手で、めちゃくちゃで、ゴリ押し屋。
すぐライバル?と張り合って、一人相撲になっちゃう奴で。
あそこまでしつこく、やるか?普通・・・。
ちょっと、通常感覚の移入は、しにくい奴かも。
でも、たしかに発想力と行動力と、仕事の能力はあるんだよなあ。
しかも、強くこだわってる分野(舞妓はん!)がちゃんとあるから、
目標のためなら、無理矢理にでも、頑張れちゃう。
それでワーカホリックの反動、食らっちゃうけどな・・・。
有限実行。
実際、誰にでも出来ることじゃない。
ちょっとだけ、うらやましいんだけど、
そこが同時に、痛快。
だから、主役が走り回って、暴れてるシーンを見てる分には、おもしろいんだよ。
ライバル役の堤真一も、かなりの飛ばしっぷりだし。
しかし、何であの、元彼女が、
この主役男をずっと、好きでいられるのか?
俺にも、ぜんぜん、わからねえ・・・!
未練というのか、あのキャラ設定じゃ、おめでたすぎる感じだよ。
あそこまで、ひでえ事言われたら、
こういうときは普通、
もっと「何よォ~っ!」って怒って、物投げて、
一度きつ~く突っ放してから、
その後の思いきった言動に、向かうんじゃないか・・・?ってな。
そりゃ、男には、つらいだろうけどな・・・。
携帯のきっかけに困るシーンなんかは、
なるほどありうる、と思ったけどね。
とにかく、面白え所は結構あって、
そこらは間違いなく、すげえ面白いんだ。
ミュージカルの<余韻>シーン、とか。腹が痛くなるぜ。
実際、多かったOL風の女性客にも、大ウケしまくってたしな。
瞬間風速?な、竜巻の、笑い。
だけどさ、
後半部とか、実は、少~し、疑問も残ったんだよなあ・・・。
ちょっと待った!その展開で、本当にいいの?って。
正直言って、中盤以降の話は、
なんだかおとなしくて、あんまり、弾まない。
ああいうサブの、湿っぽい秘話が、
あそこで長々と、要るのかな・・・?って。
引っ張りすぎて、収まりどころを、失ってる気がした。
情感の高まりと華やかさとが、
交互に連打されるべき、クライマックス・シーンも、
さっぱり、映えていないし。
皮肉を効かせるべき、ラストシーンまでもが、そうなっていない。
どちらも、訴える力に欠けて、ぱっとしないんだよな・・・。
そこまでの勢いが、結集してない、っていうか。
あれ、ライバル君との立場関係、
後半で、それこそいっそ全部、
2人の役割を、逆転させちゃったら、どうだろうな?
もっとおもしろく、痛快な議論と締めに、なるんじゃないかな?って。
駒子とお役所のシーン(観ればわかる)に、立って居るべき人物は、
逆なんじゃないのか?って・・・。
その後の、目立つシーンでも、全部。
そのほうが、絶対、面白い。
もしや、舞台である、京都の伝統に<配慮>?して、
ドライな部分が、相当、水割りされちゃったのかな・・・?
と、裏読みすら、したくなった。
すごく、気になったな。
お茶屋や舞妓踊りの描写、案外、あっさりしてたな。
まあ、「SAYURI」の無茶な<モンタージュ飛ばし>よりは、ずっといいか・・・。
後は、DVDが出てからでも、
確認して、意見してみてくれ!ってね。
じゃ、又な!
[夏・気晴らしと雄叫びと]の続きを読む
- 2007/08/25(土) 18:55:02|
- 劇場用映画
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秀の、覚書。
いつもの土曜ならば、とうに、
どこかの映画イベントに、出掛けている時間だが。
この残暑には、正直、参っている・・・。
さすがに今週は、雨降り、夕立が多少あって、
涼しい日もあったので、助かったのだが。
それが過ぎると、又、カンカン照りが続くのだ。
さて、23日の木曜に、中央線で、高円寺駅まで行った。
おりしも、駅前周辺の飾りつけは、
季節ものの<高円寺阿波踊り>、一色。
商店街は提灯が、いっぱいだ。
この土日は、さぞかし、混雑していることだろう。
高円寺は、北口のすぐ近くに、
自主映画関係者には何かと縁の深い、
<オービス>(Auviss)なるレンタルビデオショップが、存在する街である。
洋画・邦画の名作・怪作群はもちろん、
当日記にて、紹介している監督諸氏の作品から、
セルビデオやDVDになったソフトも、専門コーナーにいろいろ置いてある。
近辺に寄る人には、なかなかに便利であろう。
一映画観客としては、おススメのスポット、なり。
そういえばここで、有志一同が、
<女優・宮川ひろみ祭り>状態になった日も、あったなあ・・・と回想す。
久しぶりに寄った、その高円寺オービスにて道を訊き、
今や朗読ならぬ<朗毒詩人>と名乗っている、
ご存知、PARA氏の待つ、BARへと向かう。
夜20時半より、
<PARA-KYOU-BACO>なるミニ・2マン・ライブをやる、
というので、来てみた。
1500円、当日ワンドリンク付き、
当人&ゲスト共に、ライブ後に入れる小銭カンパ箱設置、といったもの。
イントロとして、スケッチの絵入り解説付きで、
このイペント発案の話を、愉快な調子で一人しゃべりするPARA氏は、
今回、特に陽気で、いきいきとしていた。
<高円寺周辺>?を図示した絵2枚が、
ひょっこりひょうたん島か、
「ドラゴンボールZ」のエンディングみたいで、笑わされてしまった。
初回のゲストは、ジーンズが似合う自立生活派女性、
<ビビアン・キック(Vivienne・Kick)>嬢。
自称?<六九狂弾き語り>。
ギター片手に、男女感・生活雑感等を詠った詩を、
歌のごとくリズムを付けて、
たたみかけるように、熱く、朗読。
人通りの無い、晩夏の砂浜を、
ジーンズ姿で一緒に走れるような男性が、似合いであろうか?
という印象を、個人的には、感じた次第。
その後、2人による、交互ライブ朗読敢行。
両名が、詩歌でやりとりするのも、ちょいと洒落ている。
さて、PARA氏の詩たるや・・・
大久保でも聴いたものもあるのだが、
その詩の文句が、とにかく、ものすごい。
普段、決して人前では云わないような・・・
あけすけ、ストレート、その上に、厳しい皮肉入り。
読むポーズも、ややくつろいで、自由自在?
酒が入っていた事もあり、
殆ど、正確なる記述不能?状態なのだが。
(またかよ!の声)
アンコールが出たくらいだからして、
予期した以上に、パワフルであったことは、保証するものなり。
小さき店内に十数人、
空気密度と反応がきわめて濃い、会であった。
以上。
付記:
ここに書ける事は、ここまで・・・。
今後、約3ヶ月ごとに、
PARA氏はこういったライブを、行なう予定とのこと。
気になる方は、そちらのサイトを参照の上、
詩歌朗読の迫力を、直接、味わっていただきたい・・・・。
これ、あくまでも、一観客としての、紹介ですから。
以上。
- 2007/08/25(土) 16:07:07|
- トークイベント
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三味線屋の、つぶやき。
又も、昭和映画人の、おくやみ。
・・・え、嘘だろォ!?と、ニュースに驚いた。
モデル・女優の、山口小夜子女史、14日に急死、の一報。
たまたま7月に、イメージフォーラムで、ご本人を見ていたのだ。
最新出演作「馬頭琴夜想曲」レイトショー、
初日の舞台挨拶に来ておられた。
気品があって、ちょっと浮世離れしたような、
それでいて冷たくは感じない、おとなしい雰囲気の人だった。
老仙人のような鈴木清順監督と、
饒舌な木村威夫監督にはさまれて、
大変元気に、しゃべっておられたのに・・・。
あれが多分、最初で最後の、出逢い。
まあ、もともと、年齢不詳な感じの方ではあったのだが・・・。
かすかに記憶にあった、資生堂のCMを観た当時の小生には、
「このクレオパトラみたいな人、一体誰だろう?」
と、謎だった。
岩崎宏美(長髪だった歌手)の親戚なのか?という感じだった。
ファッション・モデルの載る雑誌を知らない男の子だったから、当然だろう。
「原子力戦争」の原発職員夫人役でも、
一人だけ、周囲のリアリズムから、一歩抜け出たような、
摩訶不思議な存在感があった人だし。
そうか、パリコレ・モデル界の草分けであられたか・・・。
納得、なり。
東宝クレージー映画や、
「ルパン3世・念力珍作戦」の坪島孝監督も、
12日に79歳で、亡くなられたという。
ついこの間、<植木等追悼>特集で、
監督のドタバタな作品を、いろいろ観たばかりだった・・・。
春頃に渋谷で観た、谷啓主演の「奇々怪々 俺は誰だ?!」には、
そのあんまりな展開に、唖然、となったものだ・・・。
各人に対し、一映画観客として、
合掌。
以上。
- 2007/08/22(水) 22:39:55|
- 映画(全般)
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竜の、日記。
18日、土曜。
14時前より16時まで、
<映像温泉芸社>、毎年一日ブース参加の、
真夏のコミックマーケットを、訪問す。
前代委員長の引退・逝去と、
記録的猛暑の影響が案ぜられたが。
幸い、この日は曇り空で、外出は幾分、気が楽だった。
ゆりかもめに乗って、ビッグサイトの東側スペースを訪れてみると、
拍子抜けするほどに、例年通りの光景が広がっていた。
平安京のごとく、東西南北に広がる、同人誌ブース群の町並み。
その一角に、ちゃんと、映像温泉芸社のブースは、営業していた。
おかげで、常連監督・スタッフメンバー諸氏との再会も、果たすことができた。
コスプレイヤーの男女も、会場中を、
実に明るく対話しつつ、散歩する。
鬼太郎や猫娘や、ナルトや、
ボウケンジャー・ピンクや、
侍風の男女や、宇宙ミリタリー将軍風、
学園制服風の人々・・・・。
元の漫画が何なのか、皆目わからない衣装も、いっぱい。
皆、楽しんで回っている様子。
会場配置の移動等により、
男女の人手は、やや分散されている模様だったが。
全体としては、まずまずの出足で、ひとまずは安心した。
そして、その後は夜19時前より、
またしても、池ノ上シネマボカンの入場列へと、並ぶ・・・。
<伊勢田博覧会4>のため、である。
この週末は、移動に無理なき時間の余裕があって、助かった・・・。
4度目の今回は、最新作群をメインに、一挙公開。
またしても、盛りだくさん、なり。
メインは手工業製、セル画アニメの少女漫画、2本。
男女2組の恋に、
お菓子作り大会とピアノ演奏をからませた、
とんでもないストーリー展開に、空腹絶倒の、
「風色スイーツ」(上映用短篇版)。
高校野球部員との失恋から、
なんちゃって?修道女になった、阪神ファンの女子高生が、
ひょんな携帯通話から、またしても別な野球部員といい仲になる、
怒涛の、スポ根サポート物語、
「ロザリオにおねげっCHU!」。
いずれも、伊勢田流早回しアニメの、
ちょこまかした独特の動きが、ユーモラス。
随所に語呂合わせのネーミングや、奇妙な言い回し等が混じりこみ、
ツッコミどころだらけゆえに、笑わせる。
思い込みの強い人物達の、
直線的、あるいは曲がりくねった暴走・疾走が、
筋を引っ張ってゆく。
多少の、音声のとらえづらさなども、
人物達の弾む動きや、画面の疾走感の前には、
軽く吹っ飛ばされ、蹴散らされてしまう。
その勢いとリズムの中から、痛快なる面白さが、溢れかえってくる。
さらには、
作品出演キャラ、2名?による、
監督代行の特別解説付き。
まあ~、何て、豪華。
アニメ2本公開の間には、
実写クラブ特撮コスプレ・アクション、
「聖*ジェルノン バイオN」。
神戸周辺を無理矢理、<未来都市>と化しながら、
女性科学者の研究所や、悪役組織の刺客達、ヒーローのデザインなどは、
あくまでも昭和後期的な印象を与えていて、親しみを覚える。
その他にも、<特別企画>、<特殊企画>が、ずらりと入る。
某・高校野球漫画チックな、
駄洒落のようなネーミングの、選手キャラ達を、
コマ入りのまま、特殊クッキング・タイムを施し、
ありえない南米改造?超人軍団チームと、
アストロ?球団の激突戦と化してゆく手並みは、お見事。
(それはもう、高校野球じゃねえよ!の声)
後、とても全部は書けないのだが、
70~80年代のアニメや漫画、特撮ドラマ等のタイトルから発案されたとおぼしき、
語呂合わせで<連結>された、新案?企画名を並べて、
代行者が片っ端から、読み下すあたりの可笑しさは、
絶品であった。
常連客の大半に、初見客男女10名程の混じった会場でも、
この辺が、特にウケていた。
古巣部活呑み会での、ほぼ単独変身による<仮想大会>映像は、
例によって手製衣装に、工夫を凝らして、ハイテンジョン。
人気者・ヒーローの共演(饗宴、に近い)や、
「欽ちゃんの仮装大賞」のごとき、三段変形合体ロボ、
ルパン3世?あしゅら男爵?のごとき(ぜんぜん違うけど)男女2役、
・・・などにも驚くが、
<日本沈没>コスプレ(!)には、
そのあまりの発想力、自由度に、あっけにとられてしまった。
そういえば以前、宇宙戦艦コスプレも、してたっけ・・・!と。
(作品のオリジナリティを尊重し、そのまま、放送致します・・・の声)
相変わらず、というか、とんでもないアイデアマン、サービスぶりは、
いささかも衰えを知らない模様、なり。
伊勢田監督、いまだ、世俗の常識を、射撃中。
以上。
[夏・コミックとコスプレと]の続きを読む
- 2007/08/19(日) 20:16:14|
- インディーズムービー
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主水日記。
8月17日、金曜夜。19時~22時頃。
池袋のミニバー・ブラックシープ。
<VECHERINKA!>なる、謎の名称の、
新作短篇上映付き、サマ-パーティーがあるというので、観に伺った。
主催・司会は、P-kraftの福島拓哉監督。
ワールドプレミア、お披露目新作・「知識人とは何か」の監督は、
同じP-kraftの音楽担当・関口純氏。
会場に行ってから知ったのだが、
このたび、その関口純監督が、
仕事の都合で急遽、約2年ほど、
ロシア(カムチャッカ方面?との事)へ赴任することが決定。
今回はその送別会を兼ねた、呑み会となった。
店長をはじめ、在留各国人の人々(フランス人多し?)が、
知己の日本の人々(ミニ映画関係者・監督が多い)と混じって、
大いに、交流に花を咲かせていた。
20時半過ぎ頃まで、
タマホーム、じゃなかった<ミニホーム>?なる、
女性ボーカル&若年男性2人のギター・ドラムによる、洋楽ライブ。
なかなかム-ディ-、声がよく通り、音質がよろしい。
歌手とは本来、こうでなくちゃいけない。
聴きながら皆と歓談、バドワイザーをしこたま呑む。
やがて、福島氏による解説付きにて、液晶画面による上映が始まった。
関口純監督の最新作、
「知識人とは何か」(2007年・21分・DV・カラー)は・・・
同監督が、誰かの書物に、触発(インスパイア)されて、撮った作品とのこと。
タイのバンコクで、P-kraft一行が映画祭来場のときに、
福島氏を主演の<教授>に見立て、
知り合いになった他国の人々(欧米方面も多し)をも出演者に、
撮影された、珍しい小品。
お金と人間の関係論を、
ドキュメンタリー・タッチの芝居、
車内での録音トーク、
各国語の入り乱れた台詞、黒い画面に入る字幕など、
正にご存知、ゴダール調で描く。
「お金が無ければ、生活は出来ないし・・・」
というシンプルなナレーションから、
議論と考察は、短時間内なりに、
更に<哲学>的に、広がってゆく。
夜、水の自販機を見据えた<教授>が、
「なぜ人は、これに、お金を払うのだろうか?」などと、
哲学的にぼやくシーンは、
いかにも<学者のぼやき>風だし、
夜目には白っぽく髪を染めたミュージシャン?みたいにも見えて、
ちょっと面白い。
廊下で助手?としゃべるシーンの音声が、
もう少しよく聞こえると、さらにいいのだが。
(なにしろ今回は、酒盛りしながら観てるからなあ・・・の、声)
選挙がらみの対話など、日本国内だったら普通のシーンだが、
異なる国情なので、こういう撮り方が、必要だったのだろうか?
そう考えると、ちょっと、緊張させられる。
ホテルの、各国からの泊り客が、
ワインクーラーの変な名前(なぜか<白スパイ>・・・)に気づき、
次々に電話で、フロントに問い合わせるだけの珍シーンも、ある。
断片の寄せ集め的描写・編集で、若干荒っぽさはあるが、
小規模なりに、ポップコ-ンの弾けるごとく?軽快な画面と、
身軽そうな人物達のフットワークが、いきいきした魅力を放っている。
よくある、徹頭徹尾生真面目な<社会派>的映画ばかりが、
劇映画やドキュメンタリーでは、ないはず。
こういう、ユーモアを交えた、ゴダール・オマージュ的表現手法も、
まだまだ、有効な議題アピールの可能性を、秘めているのではなかろうか?
という意味を含めて、概ね、好感を持った作品であった。
なお、続編は、既に撮影されており、
ロシアで残りの編集をする・・・そうである。
乞う、ご期待。
以上。
[夏・旅立ちと哲学と]の続きを読む
- 2007/08/19(日) 10:50:39|
- インディーズムービー
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政の、日記。
猛暑に耐えかねて、
4日間、夏休みを取っている間は、シネマ旅を休んだ。
あらゆる用事と、時間割から、自分自身をしばし、開放したかった。
そして、様々な局の、さまざまなTVドラマを、ぼ~っと、観ていた。
ローカル局のTVKには、朝の8時から、
なつかしのアニメ版「トム・ソーヤの冒険」が、映っていた。
昔、確かに観ていた回だった。
いつも、コワ~い先生に、
むちでひっぱたかれているトム少年が、
学校と縁の無い友人・ハックルと共に、
ミシシッピ川を上り、下りする蒸気船に紛れ込み、
数年前に別れた時よりも、
ささやかながら成長した知人少年に、ばったり再会し・・・
やがて、元の街へ帰ってくる。
と、いうだけの、何ということのない、小さな旅の回だった。
派手なアクションも特に無く、
主役の2人が川を泳ぐぐらい。
画面は、河の流れに沿うように、
ゆったりと、流れてゆくのみ。
そして、あのエンディング・テーマソング。
あれが、テーマのほぼすべてを、くっきりと表している・・・。
それだけの旅の話が、なぜ、
いまだに、観ながらあんなにわくわくし、いとおしく思えるのだろう?
少年、という、
行動範囲の限定された存在が、主役ゆえか?
あるいは、おおらかさ、ゆえか?
未知への旅。
冒険する心。
心ときめくようなドラマとは、本来、
大人不信、人間不信と若さの対決、
恋愛や競争心を軸にしたお説教ドラマや、
えぐいサスペンス・パターンの<探究心>ドラマばかりでは、
なかったはずなのだ・・・。
普段、エロティックだ、画面のアクションだ、
と強調している人間が、言うガラでは、ないかもしれないが・・・
過度の<リアリズム>と、精神的どぎつさに傾ききった、
最近の、多くのドラマやアニメが見失ってしまった、
あらためて見直すべき何かが、
「トム・ソーヤの冒険」に、まだ残っているように感じるのは、
果たして、小生だけなのだろうか・・・?
以上。
- 2007/08/16(木) 01:03:58|
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竜の、日記。
土曜夜、7時20分過ぎ。
またも・・・池ノ上、シネマボカン。
これで、何度目だろう?
夏、納涼といえば・・・そう、怪談。
この夜は、以前も2度行なわれた、
B-SHOT PICTURES、<怪奇劇場>の第3回。
今回、
B-SHOTの山岸信行監督作品だけではなく、
野方&SCUM&BABACHOP上映のレギュラー監督・制作組、
大集合で各者が撮影。
過去の<怪奇劇場>シリーズと比べても、
きわめて、バラエティーに富んだ印象のプログラムとなった。
会場では、常連女優・星野佳世女史をはじめ、
浴衣姿の出演者挨拶が目立ち、納涼気分を出していた。
例によって、おなじみメンバーズ中心の客層。
スタッフ嬢から補助椅子が出る、超満員。
そして、怪奇、という言葉には、
怪談やホラー、サスペンス以外の要素も十分、含みこまれているのだ!
という当たり前の事実を、
改めて、強く認識させられたのだった・・・。
以下、すべて、2007年、DV撮影作品。
なお、黒犬獣監督「``その部屋``」なる作品のみ、
観るのが途中からになったため、今回は判断保留。無念・・・。
電丼・TAT監督「凪呼人(なぎよびひと)」は・・・。
とにかく、まず絵で見せてわからせよう、という姿勢が全体にあって、
始めの、主役女子高生の台詞が、ほぼ無しのまま、
古本棚の向こうで、往来する少女のシーンから、
くいっ、と引き込まれる。
女子高生がある男性と会い、古書の話をするシーンから台詞が増え、
進行がややゆるむ。
この男性、古書の事について思い出すのが、いささか遅すぎたかも・・・?
やがて母親役(星野)が現れ、
いかにもそれらしい、リアルな芝居を見せ始める。
(違った一面を見せてくれた!との声、会場にあり)
後は、特撮系によくある、合成入りになって、
救いを求める少女や、古書とのバトル?を、カラフルに見せてゆく。
古書の内容など、よくわからぬままに、
絵と展開でなんとなく、納得させられてしまう。
(この技術で、「ねらわれた学園」も、撮れる?の声)
吉本昌弘監督「マオン」は・・・。
夜。
車の陰で、何かが、行なわれた後・・・。
白黒画面、アパートの一室周辺、男女。
ある人物の影に、終始おびえきる、
主演女優の、アップで力一杯な演技が・・・
コワい。容赦ない。切ない。
吉崎仁美、やはり、あなどれない。
正に、愛ゆえの、スリラー。
山岸信行監督「邪神島」は・・・。
タイトルから、最初、
金田一映画の「悪霊島」みたいな展開なのか?と思っていた・・・。
(鵺(ぬえ)の鳴く夜はおそろしい、ポ~・・・の声)
ロケ地の島は、明らかに、
TVの「仮面ライダー」や「西部警察」、
映画の「蘇える金狼」など、
多数のロケで使用されてきた島である。
その島を、軽い探検に訪れた男女4人。
だが、それ以来、ヒロインと同行していた、男性の様子がおかしい。
執心していた伝奇本・ファンタジー路線を、急に否定しはじめて、
部屋で妙な独り言、対話らしきつぶやきを始める。
このあたり、何とも、薄気味悪い。
不審に思った彼女は、
とある心理研究者(またしても、星野佳世!熱演)に相談するのだが、
そこで、大いなるトラブルが・・・。
やがて、島を再度調べに訪れたヒロインの前に、
驚くべき事実が、立ちふさがる・・・。
とくれば、コワくなるはずなのだが、
こ、これはっ!と、
随所で思わず、吹き出してしまった。
学者の実験は明らかに、某洋画の真似だし、
実験器具(なぜその形?)使用シーンも、
そこまでの薄気味悪さを、吹き払っている。
その後は、まるで・・・「ウルトラQ」だった・・・。
まあ、これ、小生のかなり好きな線ではある。
31分、ちょっと長いのだが、
こういう線のものがやりたいんだな、というのは、伝わってくる。
ホラー、というよりファンタジーとして、なかなか楽しめる。
石毛誠監督「連れてって」は・・・。
う~ん、タイトルどおり、という他はなし。
田舎の町並みを古いカメラで、撮影している男の後を、
どこからか来た少年が、声とともに追いかける・・・のだが、
そこから先が無いため、今一つ、で終わった感じ。
アニメにあった、「おんぶおばけ」なんだろうか。
ただ、そのカメラ、乱歩映画とか昭和方面の映画には、
小道具に向いてるよね~、と。
有瀬訓晴監督「連れて来たらしい」は・・・。
これがもう、とんでもない作品なのだ。
有名な<合わせ鏡>の伝説が、一応の元ネタなのだが。
のどかな音楽の上に、更にのどかそうな、男女キャラ。
およそ、ホラー系向きの配役では、ない。
あえて、薄っぺらさを強調しているような、作りの理由は、何か?
合わせ鏡の、その後に、待つものは・・・。
爆笑。苦笑。
まるっきり、コントだよ、これは・・・。
高岡晃太郎監督以来の、ファンタジー・コント、とでもいうべきか。
わかった、まいった、おそれいったよ!
第二作にして、これだ。
間違いなく、ある種の才人だよ、有瀬監督。
もう、認めますよ。
三作目で、クリーン・ヒットを飛ばしたら、更に認めるからね!
ラスト、岡本泰之監督の「愛と憎しみの果てに」は・・・
どう書けば、いいんだ?!これは。
すごいんだ。すごいんだけど。
書きようが無いよ。これ。
閉所での凶行、どアップ多用、
どぎつすぎるほどの、息苦しきまでのサスペンス。
出演者達の、気魄迫る力演の果てに・・・。
まさかあんな形で、最後を迎えるとは・・・。
興味有る方は、ご自分で確認を、というしか。
洋画系にこだわるあたりが、岡本監督流、なのだった。
以上。
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- 2007/08/13(月) 14:46:08|
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主水日記。
真夏。
12日、土曜。
昼まで、仕事。
(しつこいが、ぱちんこ仕事人、ではない。)
昼飯前に、訪ねてきた昔の仕事仲間2人に、再会する。
(勿論、おりくや三味線屋、ではない。)
この週は、そういう再会が、多かった。
2年くらい、会っていなかった人達もいたので、懐かしい。
盆休みの季節には、ふさわしいだろう。
この土曜は八王子から池の上へ、という珍しい移動になったが、
時間の関係で、池ノ上の1本だけ、
最初のほうを見逃したのは、後悔が残っている。
後日の機会を、待ちたい。
さて、八王子といえば、即座に、
「同心暁蘭之介」最終回の千人同心哀話や、
「仕事人」第一話での、のどかな住まいなどが浮かぶが。
(それは、あんただけ!の声)
この日は、八王子市生涯学習センターの一室で、
8ミリホームムービーの持ち込み上映会がある、とHP等にあったので、
様子を見に行ったのだ。
今年はこの時期、世界中のあちこちで、
そういう8ミリフィルム保護運動方面の上映会が、執り行われているらしい。
主催は、<シネマ秘宝館>・斉藤館長。
着いたころには、
昼下がりから始まっていたはずの8ミリ会は、既に終盤だった。
自分を入れると、10人ほど、集まっていた。
フジカシングル8、スーパー8のフィルムなど、
計10本ほどを、上映していたそうだ。
(注: 実際、斉藤館長によると、
その時点までは、特にトラブルも無く、
上映は順調だったそうである。)
終了の少し前に、小生が到着した時点では、
なぜか不運にも、映写トラブルの真っ最中だった。
映写機のベルトが、切れた模様。
ガタガタリール、音声不良、フィルム溶け落ち、
ゴムバンドの汚れ付着、ホチキスでの補修・・・。
目の前で、あの「マイム・マイム・マイム」の再上映が、
<溶けて>止まるのを、
見る事になろうとは・・・。
あ、消滅した・・・と、
このときはマジで、思い込んでしまい、
小生は暗闇で、青くなった・・・。
もしや、二度と観れなくなったのでは?と。
(注: その後、
消滅はしていない!溶けたのは一コマだけ、
だから再上映は可能、との、斎藤氏よりの御指摘があり、
正直、ああよかった、と、ほっとしたのも、事実なのだった・・・。)
やはり、というか、
フィルムは、有限なのだ。
今頃、思い知ったのだった。
皆、その場はやむなく、笑い合うしかなかった・・・。
現地でも、8ミリ以外も含めた、
フィルム一般の保存・扱い等、
上映方法の後継者を募る必要が、あるようだった。
DVD上映が一般化してきた昨今、
致し方のない事では、あるだろうが。
もはやこれは、伝統芸能継承の域である。
ということは今頃、全世界の8ミリイベントで、
こういう事態が、同時に起きているのだろうか?
10年、20年後には、
<なつかしのベータビデオ上映会>でもやれば、
世界のどこかで、たちまち、こうなるんだろうか。
でもそれまで、機材があるのかな・・・
などと、小生も、慨嘆す。
撤収後、讃岐うどん屋で、しばらく一同と話し込んだ。
8ミリやDHL等の話など、世代的?昔話をした後に、
一同と別れた。
ちなみに、腰が強い、なかなか旨いうどんであった。
夜の池ノ上篇に、続く。
- 2007/08/13(月) 06:30:43|
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錠の日記。
えんやらやっと、ラム一瓶?
ようやっと、まともな夏休みのとれる時期に、なったぜ。フッ。
しかし、先週までがあまりにも、ハードだった・・・。
どうも公用が、多くていけねえ・・・。
だから今年はもう、
とにかくゆっくりと、マイペースで、
ただただ、心静かに、休養していてえんだよな・・・と。
で、まずは暑気払い、納涼だ。
とくれば。
海だ!
(いや、余計に、暑いんじゃねえの・・・?の声)
で、先週木曜は、
公開終了ぎりぎりで観れた、
「パイレーツ・オブ・カリビアン」3部作・完結篇。
(多分、な・・・の声)
次の「オーシャン13」の公開が、
近辺の劇場で、一日早まっちまって、
あやうく、チケットを無駄にするところだったよ。
これだから映画興行は、油断ならないぜ・・・フッ。
かなり長いんで、
並大抵の洋画なら、すぐ飽きてしまうところなんだが。
退屈する隙も与えねえほどに、
十分すぎる程、盛り上げてくれたぜ。
ジャンヌ・ダルクと化していくリベンジ・ヒロインが、
父親からも婚約者からも、もう遠く離れちゃって、
ライバル船長とがっちり組んで、
泣かせる成長ぶりだ。よくぞここまで。
もう、ほとんど主役だよ。
ヒールな相棒男?も随分と、知恵を学んだよな~。
アジアンでインパクトのある、
結構ロマンチストな、新キャラ登場。
ワルなりに、あいつ、やっぱ、男だねえ~。
危険なトライのわりに、意外にのどかな?展開の、復活作戦。
レギュラーたちの適度に?ドライな駆け引きと、寝返り合戦。
リーダー役が、ころころ入れ替わる、下克上、成り上がり。
アクロバティックなチャンバラ、アクション。
それに、大昔の海図にしかねえような、
とんでもない<世界の果て>!
あの鳴門秘帖の、渦!
(いや、徳島じゃないって・・・の声)
こりゃ東映か?みたいな、女の、すげえシーンまで、ある・・・。
ああ、一代スペクタクル!!
そのさなかでの、あからさまなロマンス・・・。
と、ワクワク要素が勢いよく連打されて、盛りだくさん。
長~い、長~い、スタッフロールの後にも、ちょっとおまけあり。
ただあれは、ロール前でも、いいんじゃねえかな?
まさしく、海洋版・戦国ファンタジー大河ドラマ。
ベースは・・・「海の者達は、自由だ!!」。
これがシンプルで、いい。
こうでなくちゃいけない!
いや~、スカッとしたぜ!
ジョニー・デップさんよ。
あんた、植木等キャラみたいで、アバウトな役だけど、
なかなか、いい奴みてえだな。
男の夢を、ナビゲートしてくれて、ありがとよ!
(今回主役、ヒロインだけどな・・・の声)
それと、腕の長ーい、麦わら帽子の奴にも、
もし会ったらよろしくな。
じゃ、又な!
- 2007/08/12(日) 12:31:26|
- 劇場用映画
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・・・え~、ようやっと、
脳内フリーズ?状態から、抜け出してきました。
とりあえずは、再開、です。
ゼルディア、通信。
観ましたよ!
劇場版ゲキレンジャー&ライダー電王を。
いやあ~、観ておいてよかった。
平日の夕方、子連れ層と、男性ライダー・ファンが半分、
イケメンファンらしい女性層が、半分くらい。
例によって、あくまでも、
OA中のTVシリーズから、延長上で展開し、
大きくはみ出しては、いないのですが。
いずれにも、ちょっとした工夫がしてあって、
なかなか、楽しい出来でしたよ。
まだ公開中なので、あえてあんまり、
内容に突っ込んでは、書きませんのですが。
さわりだけを、ほんのちょっと。
ゲキレンジャーは、香港ロケ篇。
ちょっと「Gメン’75」の途中回みたいで、いいです。
活きのいい格闘家達を、主催者が集めまくって、
バトル大会を・・・って、
もろ、ブルース・リー映画や、「ドラゴンボール」ですよね?
カンフーは出る、夜景は出る。
コンパクトな、ブルース・リスペクト。
カンフーガール役の女優、
以前「影の軍団」映画化で観たときは、
ガラじゃない!って感じだったんですけど、
今回はコミカルなドジっ娘にしたのが、わりに合っていたな~、と。
<ゾワゾワ>・ゲキレッドとのコンビが、結構、うまくいってる。
この二人が席を立ってても、誰も気にも留めないのが、フシギだ・・・。
とにかく、一番目立ってるのが、秘書役のインリン。
派手、派手じゃあ~!
飛ぶわ、なまめかしく動き回るわ、
ご存知のポーズ!はするわ・・・。
ほんとに、お子様番組なのでしょうか。
いけないものを、早めに、見せてしまったような。
そして、主催者役。
かつて、スー・シオミとも、ライダースーパー1とも戦った、あの人が・・・!
これは容易には、勝てない。
いまだ現役、素早い動作、すげえ~。
こんな状況下でも、三色チームと対立しつつ、
クールに、マイペースを通しきっているのは、リオ様・メレ様。
正義の激獣拳は大嫌いだが、臨獣拳使いがゆえに!というあたりが、
いかにも、この場にふさわしい言動。
メレ様、ツンデレ?ぶりが一層、目立つぞ。
残念ながら動物拳聖や、組織邪拳師匠達は、登場せず。
伊藤かずえサポーターと、猫さんにいたっては・・・
何してるんじゃあ~!でした。
さて、電王・・・の前に、軽いおふざけ短篇が。
すぐ笑える人は、こどもの心を、失っていない・・・?かも。
去年の、SF大作調<平行世界>篇だった、劇場版カブトから一転、
今年の劇場版電王は、TVシリーズときっちりリンクさせた、
ダイナミックな時空超越、コメディー&アクション。
当然、下敷きは「バックトゥー・ザ・フューチャー」?あたりでしょう。
アニメの「タイムボカン」にも、近いし。
タイム・パラドックス路線の映画やドラマは、
今、数多く出ておりますが。
(ついこないだも、某アニメで・・・の声)
これは、わりとゆるい方の解釈で、進行してますね。
観る前の人もいるでしょうから、
あえて、具体的な筋は、伏せておきましょう。
クロノスの名台詞とツボを押さえた活躍、
<王子>キャラ再登場、
ミニライダー?シーン等には、感心。
ハイジャック・ライダー・ガオウの、えばりん坊ぶりにも、ご注目。
某有名武将と部下さんが、情け無い役回りなのだけが、気の毒です・・・。
(もうちょっと、いいとこ見せて、ほしいの!の声)
途中のおちゃらけシーンもたっぷり見せつつ、
TVの本筋と周到なまでに、ちゃんとつながっているのは、えらい!
見事なる誘導作戦、あっぱれ!でした。
以上、ゼルディア報告、終わり。
*8/12(日)、追記。
その後、TVのゲキレンでは、ムラサキレンジャー?出現予告が。
ブルーのお兄さん、どうやら、
恒例のボウケンシルバー!的位置づけのようです。
2度も倒されながら、よみがえった敵方茶髪戦士は、一体何者・・・?
映画の後も、「電王」TV本編では・・・
無理やりな時間差アタック・サービスの後遺症がひきずり、
善玉側イマジン・ウラタロス達が、消滅の危機に!?
が、恒例のライダー・グレードアップ・ツール登場とともに、
状況はあっさりと、修復。
戻るところを、すっとばしてる。早い。さすがはデンライナー・・・。
なお、ツールの名前は、<ケータロス>。
それ、まんまです!
- 2007/08/10(金) 19:17:57|
- 特撮
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代表秘書?です。
暑中、いや、残暑お見舞い申し上げます。
さて、当ブログの代表者めは、
連日の猛暑、公私の繁忙?その他で、
只今、かなり、へばっております・・・。
「O原さん節が、ちょっと、戻ってきたな・・・」
「ooooさんとこのブログも、コメント欄、やめちゃったな・・・」
「XXXXさんのサイト、9月まででHP消えたら、後はどうなるんだろう・・・?」
「XXXのファンと、裏事情の本って、あんまり、相性良くないようだな・・・」
「些細なアラって、あんまり見えすぎちゃうのも、何だかなあ・・・」
「作り手並みに、あんまり気にしすぎると、かえって、楽しくなくなるもんなんだよな・・・」
「こっちはまず、作品で見えているものが、すべての前提だからな・・・」
「観たその上で、言うことは、言わないとなあ・・・」
「観ちゃったら、その時点からもう、観た人達にとっての、作品世界になっちゃうんだけどなあ・・・」
「人の気持ちを、あんまり、引き裂かないでくれよ・・・!」
「オ~、ノォ~!カルロス!!」
「氷よ!水よ!冷房よ!!」
「太陽へ向けて、ディンギル水惑星、まるごと発射!」(注1)
「ぺギラが来た!凍るんだ!世界は凍るんだ!」
「活きのいいガンダーと、ポール星人の詰め合わせ、配達一丁!」(注2)
・・・等々、時々うわ言?めいた発言を、申しております。
こういうときは、大体において、書き込みを一時、休んでおります。
(・・・って今、書いてるジャン!の声)
では、再開まで、今しばらく、お待ちくださいませ。
注1: 宇宙戦艦ヤマト・完結篇より。
注2: 勿論、初期ウルトラ・シリーズの、たとえ。
[夏・灼熱と陽炎と]の続きを読む
- 2007/08/08(水) 22:36:31|
- 日記
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ゼルディア、通信。
お師匠にすずめ?じゃなかった、ペンギン師匠も加わり、
いつしか、イエロー・ランがピカピカのキャプテンとなり、
学級委員長らしい腕章も付けていた、ゲキレンジャー。
しかし、ある日、ヤマアラシ怪人に秘孔を突かれまくって、
イエローが、一時、非行少女化。
(シャレかよ!の声)
しかも、
かつての「スケバン刑事」や「花のあすか組」の仲間みたいな、
長スカートの学生服姿で、大暴れ。
なぜ、都合よく、暴走バイクまで置いてあるんだ・・・?!
(スカーフ赤だったら、ほとんど、やっくん・・・?の声も)
ああ、東映の伝統芸。
イエローを元に戻すべく、奮闘したのは、
ゲキレンチーム・サポーター役の会社重役、伊藤かずえ・・・!
とくれば。
そりゃ、カラテ使いで、元・不良少女で総スケバン!!ですから。
(まさか、ゲキレンでも、そうなっていようとは・・・の声)
大映ドラマの「ポニーテールは振り向かない」よろしく、
啖呵をきったり、
スティック(!)でアクションをキメたり、
ノートに<心>という字を書かせたり。
久々に見たぜ、泣かせるスケ番魂!!
これを見ていた、サポーターの娘、
もう、決して母親に、軽口はたたかんでしょう・・・。
TVの前の、お子様達の反応が、
すご~く、気がかりです!はらはら。
その頃、強力な新師匠に、組織を乗っ取られてる、リオ様。
気づかうメレの前には、
ずっと姿を隠していた、謎のイケメン幹部?参上。
ゲキブルーの前には、謎の狼男が・・・え、ブルーの兄さんなの?
この2人、どう動くのか、注目です。
さて、ライダー電王は・・・
あらら、またしても、劇場版とのリンクで、手いっぱい状態に!
強盗事件がらみでイマジンが出て、
レギュラー達がお侍の時代へ、行ってるらしいんだけど。
こんなに、すっとばしてるつなぎ方じゃ、
途中の展開がさっぱり、わかんないよ~!
歴史はどうしても、私らに、
劇場版を観に行かせようと、しているのか!?
(「戦国自衛隊」CMの、千葉真一先生・・・の声)
デンライナーを乗っ取るライバル・ガオウ、
元・昼メロ常連の、
噂に聞く<危険なサラリーマン>の人じゃない?
渋い!
ワルだけど、何だか、りりしい。かっくい~!
でも一体、あの間に、何があったんだろう・・・?
上等じゃん!
そこまで、するのなら・・・
よーし、この夏、しっかり観に行ったろうじゃんか!
けじめつけよ~ぜ、おう!
って何だか、こっちもスケバン化してきそう・・・です。
(スケバルマンだったりして・・・の声)
今日のゼルディア報告、終わりっ。
- 2007/08/05(日) 08:08:06|
- 特撮
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秀の、ぼやき。
やっと8月1日に、遅い梅雨明けが宣言された。
しかし今度は、猛暑を相手にせねばならない・・・。
又、昭和の巨星、ダブルで堕つ。
阿久悠が、カール・ゴッチが、亡くなった・・・。
ゴッチ氏については、
映像的格闘技に長けた?映像温泉芸社方面の方々が、
ずっと詳しいだろうから、
解説はあちらに、お任せしておきたい。
(あいつがゴッチ、って漫画、無かったか?の声)
典型的な、受験生予備軍だった中学の頃、
井上ひさし先生の小説「偽原始人」を読んで、
少なからぬ、ショックを受けた。
小学生達が反乱を起こす小説を、
中学時代に文庫で読んでしまったことが、大きく作用した。
その中の解説シーンで、阿久悠という人物と、
作詞家という職業の存在を、初めて強く認識した。
歌謡曲・演歌とアイドルソング、企画ものの歌などが、コント入りで、
同じ番組のステージで、混成部隊で普通に歌われていたような状況が、
まだまだTV番組に溢れていた70年代は、
ヒット曲を飛ばし続けた作詞家・阿久悠氏にとっても、
黄金時代だったに違いない。
シンガーソングライターが、ラジオ以外ではまだ、珍しい時代だった。
80年代以降は、徐々にターゲット層ごとの棲み分けが進み、
<紅白>のような形でのフュージョン番組のほうが、珍しくなっっていった・・・。
よくも悪くも、
この「偽原始人」なる悲喜劇小説により、当時与えられたショックが、
ギャグ好きの、
「ワイドNO.1」(注1)や「モンティ・パイソン」(注2)の話が好きな、
一部友人らの影響ともあいまって、
その後の我が人生観の、ある部分を確実に、
決定付けてしまった、と言っていいだろう・・・。
おかげで、その約十年後、
なぜか親父殿に連れて行かれた、
「頭痛肩こり樋口一葉」の舞台を目撃して、
ゲラゲラ大笑いすることに、なるのだった。
以上。
[秀、しばしタイムスリップする]の続きを読む
- 2007/08/03(金) 00:13:13|
- 日記
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