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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

妖怪の、呑気・・・

政の、ぼやき。


従来のお化け屋敷世界に、
「帝都物語」の悪役と、河童姫の美脚(!)と、
にわか少年剣士を投入し、
しかも、妖怪達自身は戦わなかった(!)、
表現豊かでアクティブな、描写の力に満ちた、
三池崇史監督版「妖怪大戦争」。

くりくり坊主のやんちゃ少年が、
広い空を思いきり飛翔し、
母親や友達、幽霊達との、
とぼけた<どつき漫才>ぶりを、たっぷり楽しめる、
「花田少年史」。

それらの幽霊・妖怪映画を、既に観た者としては、
実写劇場版「ゲゲゲの鬼太郎」の出来は・・・
かなり、平坦でぬるめ、だった。


目玉おやじ、砂かけばばあ、子泣きじじい、ろくろ首などは、
まあ、概ね、それらしくて、いいのだが。
小学生や女子高生よりも背の高い、
脚の長い、鬼太郎と猫娘に、まず、違和感。

あれって2人とも、子どもの妖怪、だったよね?
舞台なら、あれがそうか、で済むのだが、
あの衣装で、大写しの映画だと・・・
もろに、大人のコスプレ。無理がある。
(天弧も、ちょっと、すれすれか?の声)

次に、鬼太郎があの姿で、人間界の街で通りに立っていても、
ほとんど、そっけないか無反応な、
女子高生や、周囲の一般市民達。
これでは、おかしい。不自然。
じゃ、何で、他の妖怪や、謎の伯父さんには、驚くんだ?
(さすがに、ちゃんちゃんこと下駄には、反応ありだが・・・の声)

問題の宝石が、すぐ近くにありながら、
お得意のはずの<気配>を、全く感じとれない妖怪達も、
ちょっと、鈍すぎないか?

その一方で、
従来の漫画・アニメのイメージを忠実に表現しようとして、
過去に何度と無く観てきた、その既存イメ-ジの枠を、
ついに一歩も越えようとしていない、絵としての画面。
そこへ、あまりにもゆるゆるに過ぎる、筋と場面展開。
これでは、盛り上がらない・・・。

収穫は、アクの強いねずみ男と、助っ人妖怪の輪入道。
この2人は、この上も無く、ぴったり。
突進しつつ、ぼそぼそとぼやく輪入道、笑わせる。

しかしまあ、
これ程、ひどい商売や所業をして、
皆に迷惑をかけてる、呆れ果てたねずみ男を、
許せる鬼太郎って・・・。
なんてまあ、心が広いんだろう。

とりあえず、わかったこと。
鬼太郎の家の前でも、携帯は、つながる。

ま、平和が一番、ということで。

以上。
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  1. 2007/06/13(水) 23:52:42|
  2. 劇場用映画
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