政の、ぼやき。
やっと、「監督・ばんざい!」を、銀座で観れた・・・。
先に、3分の短篇が、上映される。
田舎の、ひなびた映画館。
そこでありがちな上映トラブルを、見せる話。
北野監督の映写技師と、モロ師岡の客、2人しか出ない。
じつに、のどかなもの。
(旧・三百人劇場じゃ、ないよね・・・の声)
「監督・ばんざい!」本編は、
劇映画でやりたそうなことを、片っ端から、やっている。
贅沢。
「大日本人」よりは、一般的舞台喜劇や、どつき漫才に近い演出。
人物と人形とが、頻繁に入れ替わったり、
しょっちゅう誰かが、あるいは人形が、小突かれている。
人物達のコケ方などは、さすがにやや古い感じもあるが、
ツッコミどころが比較的にわかりやすく、誰でもとっつきやすい。
特に、江守徹の弁士。
力いっぱい、珍演。
ちょっと、笑える。
劇中劇で、車を拾う男や、
力道山ごっこ、ヒーローごっこする少年達も、面白い。
他にも、岸本加世子のバーロー台詞、
鈴木杏の<あひる>、
ラーメン屋のレスラー客、などなど。
笑える。
途中の劇中短篇も、<自己ツッコミ>の山だが、
ネタがどんどん、躁(そう)状態に。
ラストあたりは、もう、やけっぱち同然。
主役の映画作家としての悩みと、破壊衝動?の結果だろう・・・。
北野武監督「監督・ばんざい!」と、松本人志監督「大日本人」は、
じつは基本構造が、まるで親子か兄弟のように、よく似ている。
1・舞台とTVの、コメディアン出身監督により、企画・撮影された事。
(「おれたちひょうきん族」、「ごっつええ感じ」・・・。)
2・パロディ・コント・シーンを次々と羅列して、映画を形成している事。
(片や、日本映画界と、その周辺で言われそうな事を、自己ツッコミ。
片や、TVヒーロードラマの約束事を、真正面から批評し、ひねくる。)
3・一部ファンしか気づかれないような、細かいツッコミどころを、随所にちりばめている事。
(健康検査データの画面に、有名映画監督の名が!
川船に、どっかで聞いたような名前が・・・)
4・仕掛けられた笑いのネタが、随所で壮烈に、すべっている事。
(勿論、ウケてる場合も、あるだろうが・・・。
個人差がどうしても、出るから。)
この東西対決、わが周囲においては、
笑いのウケに関しては、まあ、どっこいどっこい、の感じだった。
今回は、引き分け・・・。
以上。
スポンサーサイト
- 2007/06/30(土) 00:35:09|
- 劇場用映画
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
主水日記。
6/24(日)、17時よりの、
おなじみBABACHOPシアターで、にぎやかに執り行われた、
<佐藤圭作短篇上映会>について、
まだ、記していなかった。
佐藤圭作監督。
名古屋発、TAMA(多摩)映画祭の雄、
インディーズムービー界に梁山泊あり、と詠われ、
寡作ながら、短篇映画界で着実に、力量を見せつけ続けてきた。
そしてこの夏、ついに、明日・6/30(土)より公開される、
江戸川乱歩原作「人間椅子」オリジナル・ストーリー版で、
めでたく、商業映画デビューとなる。
今回は、その公開プレイベントとしての、特集上映会である。
二人の娘をめぐり、山村旧家で起きた惨劇を描いた、
横溝正史風、痛いショック・ホラー、
「二花子の瞳 ~にかこ、の、ひとみ~」。
(2002年 DV 39分 監督・製作・脚本・編集)
アメリカン・ホラー調の強引さで魅了する、
巻き込まれ型、SF?エンタメ作品、
「NEZI」。
(1999年 DV 45分 脚本・出演)
漁村の初老親父と活発な妻が、
娘の彼氏に対面するコミカル・ホームドラマ、
「西瓜と羊羹」。
(2003年 DV 13分 監督・脚本・編集)
耳かきの気持ち良さが、女優のエロティックな魅力に連なり、
DV旦那に因果応報?の罰が下る、官能感覚的作品、
「梵天」。
(2004年 DVCPRO 24分 監督・製作・脚本・編集)
・・・の順に、計4本上映。
皆、既に各地の上映会にて拝見済みなのだが、
これだけ一度に特集上映するのは、初めて、との事。
観客の習癖で、続けて観直す際に、
4つの各作品間に、何か、目立つ共通点は?と考えてみるのだが。
これが、殆ど、ない。
題材も、表現・描写も、印象としてはバラバラ、なのだ。
あえていうならば、
悲劇にせよ、喜劇的シーンにせよ、
登場する人物の含み持つ、
何がしかの、迫力、であろうか。
それだけ、題材や人物描写に対して、
間口が広く、胃の腑が強い監督、ということなのだろう。
場内は、スタッフの大半が、なんと、<映像温泉芸社>関係・・・。
来客も半分くらいは、顔なじみの人々で、一杯になっていた。
数分間、各作品から抜き出された風景映像をアート風に流して、
場内をリラックスさせてから、おもむろに、4本の上映に移る。
上映の間に、監督と司会、ゲスト各氏とのトークが入る。
司会女性の進行で、監督が各作品撮影時のエピソードをまじえて解説。
ニコリともせず、きわめてまっとうな事をつぶやきつつ、コメントするときに、
不思議なユーモアが発生するのが、よかった。
「二花子」の鉈(なた)ふるいシーンに、
いささかビビッたお客も、居たようだが、
(小生もかつて、そうだった・・・の声)
プレイベントとしての感触としては、
客席の反応は、概ね、きわめて良好であった。
この夜は、打ち上げのビールが、ことの他、美味かった・・・。
佐藤監督版「人間椅子」、その仕上がりの程を、
楽しみに、待つことにしよう。
以上。
[迫真の、山脈・・・]の続きを読む
- 2007/06/29(金) 19:02:00|
- インディーズムービー
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
主水日記。
年内は無理か?と一時は思いかけた「必殺仕事人2007」SP放映、
どうやら7月7日(土)夜の<土曜ワイド>枠で、決まった模様なり。
これに先がけて、DV画面らしき、SP宣伝映像付きにて、
普段は「暴れん坊将軍」などをやっている、朝10時半のテレビ朝日で、
再放送が始まったのは・・・
なぜか、「必殺仕事人・旋風篇」と、続編の「風雲竜虎篇」。
え、主水シリーズで一番不評で、短く終わった、
あの「旋風篇」からなの?と、ちょっとびっくり。
この時期の「旋風篇」は、藤田御大のスケジュールが、
舞台劇<その男、ゾルバ>の名古屋公演とかぶったり、
ドラマの方向性がうまく定まらなかったりして、
かなりあれこれと迷走気味、というのが、
ファンの間では常識になっている。
真っ昼間から大名行列に斬り込んだり、
上様がらみの秘密任務をやらされたり、と、
かなり大胆なエピソードも、多々あるのだが。
最終回はむりやり、かつど派手に終わらせていて、
初放映時は、まさかこんなに早く・・と、呆然とした。
その反動からか、続く「風雲竜虎篇」では、
三浦友和扮する影太郎の<新技>に加えて、
必殺シリーズの原点に返った、凝ったエンタメ的脚本・演出が連発し、
面白い秀作が多い。
弓矢の訓練用に、鍛冶屋の政がブルワーカーを作る、という回もあった。
ずっと以前、十数年前にこの再放送枠で、
秀と勇次の初めて組んだ「新必殺仕事人」が放送されたことはあったが・・・。
今回はかなり、初放映時の順番を下った。
今回、放送する回は全話ではなく、とびとび。
初回の次に、
マリアンがオランダ商館長の娘(なぜか英語で話す!)で出てくる回まで、
間の回を飛ばしている。
その次が、中村メイコ登場の、主水の隠し子(!)発覚の巻に。
どうして?7日まで日数が無いから、はしょっているのか?
さらに、川中美幸の名曲「愛は別離」が流れるエンディングは、全部カット。
スタッフ表示を黒い画面に短く、入れ直してる。
なんで・・・?
チバテレではそのまま流してたのに!
入口だけで出口の門が無し、の印象、ちょっと味気ない。
しかし、ずっとこの枠での再放送が無かったことを考えると、
部分的にとはいえ、本編が地上波で放送されるのは、
まあ、快挙の部類に入るだろう。
さて、これからどの回とどの回が、紹介されるのか?
初めて観る人々の目には、どう映るのか?
ちょっと、楽しみではある。
とりあえず、以上。
[仕事人の、掟・・・]の続きを読む
- 2007/06/27(水) 18:42:10|
- 時代劇
-
| トラックバック:0
-
| コメント:1
秀の、ぼやき。
今日はあんまり、外へ出たい気にならないな、
ちょっとかったるいな・・という日が、小生でも時折は、ある。
しかし、そんな小生でもさすがに、
7日間以上(5年!?)も部屋にひきこもって、
その生活を有料ネットで中継、なんて気には、とてもなれない。
ポレポレ東中野でレイトショー公開中の、
亀井亨監督の新作、
「テレビばかり見ていると馬鹿になる」(長いタイトル・・の声)は、
そんな天の岩戸暮らしを、実行に移してしまったヒロインが主人公。
「極めてかもしだ」「ありがとう」他の漫画家・山本直樹原作、
漫画短篇の映画化。
前々回、1本観た劇場用映画とは、これの事なり。
土曜のレイトショーで上映後、別な監督とのゲストトーク付きなので、
客席は原作のファンらしい20・30代男女で、八割方、埋まっていた。
実質的出演者、ヒロインを含めて4~5名程度。
映画というより、一幕の小舞台芝居に、近い内容。
原作自体が、そういうものらしい。
カメラの点検に来る青年との、ものうげな対話。
外へ出てみたら?と誘いにくる、謎の訪問者。
なぜ、外へ出る必要があるの?などと軽くいなしては、
理屈をつけて、まったく外へ出ようともしない、ヒロイン。
是非問答の最中に、もう一人の訪問者が来て・・・
というだけの、いたってシンプルな問答劇。
終盤を除くと、キャメラは殆ど、
舞台たる部屋から一歩も、外へ出ない。
そこまでなら、ロ-・バジェット映画にも同種が沢山あるのだが。
なにしろ、これは相米慎二監督の映画か?とみまがう程に、
なかなか、カットを割らない。
レール付きキャメラ撮影らしき、
ささやかな横移動等はたまにあるものの、
DVで、ずうーっと、一続きの撮影のまま、芝居が続いている。
これは、出演者には相当、しんどい撮影だろう。
時折、そのスローに耐えかねてか?
突如、ビデオ鑑賞時のごとく、
上映中の画面が早廻しになったりもするが、
レンタルする会社の<要望>なのだろうか?
無論、映写機の故障などでは、ない。
(その手の上映トラブルも、随分、語ってきたよなあ・・・の声)
したがって、客席で観るほうも、自分で早回しは出来るわけも無く、
ヒロインや訪問者達の一挙一動を、
じーっと、見つめ続けることを強要させられるわけで、
やっぱり、しんどいといえばしんどい、のだが。
外へ出る、出ない、というだけの反復問答、
たまに訪問者が出入りし、
PCをいじり、窓や扉を開閉し、
ヒロインと1対1で間の空いた対話をし、
当人は昼寝し、着替え、飲食し、ジャンケンするだけ・・・
という展開のうちに、
彼等の細かい動作、それ自体の魅力が、徐々に浮き立ってくる。
そんな画面の中で、このヒロインの隠れた本心、孤独感が、展開とともに、表へとさらけ出され、
終盤の、ある行動へ向かって、その心が解かされてゆく。
そうした動作観察、心理観察こそが、
ヒロインの脱ぎシーン自体よりも、すこぶる刺激的であり、
撮りっぱなしのキャメラが、
ユニークな心理ドラマとしての効果を、おおいに上げている。
派手な展開など何も無い、スローモーな展開の中で、
すれすれ保持される、ある種の緊張感が、
この映画を劇場で観る意味を、たしかに、形成している・・・。
亀井監督、確信犯とみた。
やっぱり一度、早回しできない劇場で観ておいたほうが、
より味わいが出る作品、なり。
最近ひっこもりがちな人も、せっかちな人も、
禅寺に行ったつもりで、
ちょっと、観にいってみてはどうか?と。
以上。
- 2007/06/24(日) 13:53:10|
- 劇場用映画
-
| トラックバック:0
-
| コメント:1
仕事人の、アジト。
主水「やれやれ、連日、蒸し暑いな・・・」
鉄 「カンカン照りだった関東でも、やっとまともな梅雨に、入ったな」
秀 「で、あれから映画は、観てるのか?」
主水 「先に買ったチケットが公開終了間近で、あわてて消化してる。2本ほど公開が終わってて、がっくりしたがね」
三味線屋 「よくあるんだよな、それ。もう少し延長するだろうと思ってたら不入りで早々と、ってケースが。で、どの映画だい?」
主水 「あえて言わんでおくよ。後で他で掛かりそうなのもあるし。<さくらん>はどうにか、間にあったよ」
壱「で、観て、さくらんしたのか?」
主水「くだらないよ!もう。さくらんするほどじゃなかったよ」
竜「画は、きれいなんだろ?監督、もともと写真家だし」
主水「吉原の、紅い美術セットね。まあ、きれいなんだけど、台詞で言ってる通り、まるで金魚鉢に金魚が詰まってるみたいな景色が続いて、ちょいと息苦しいんだな。筋はまあ、ありがちな話なんだけどな」
秀「芸者達があんまり、手練手管のテクニシャンに見えないんだ」
主水「あばずれのまま育った、スケ番の中堅幹部みたいな、花魁達だよなあ。まるで・・・」
壱「・・・スケバルマン?」
主水・秀「言うなァッ!!」
政 「しかしさ、最近はDVD化や名画座の再映が、妙に早いよね?」
竜 「公開終了から、たった3ヶ月位でやっちゃうのも多いな」
順之助「早すぎるよ!じゃ、何のための映画館公開なの?」
竜 「舞台挨拶とか、イベント目的、かな・・・」
壱 「地方だと、レンタルのほうが早く観れる所が、多いからな・・・」
加代 「ケーブルテレビとか、ネット配信とか、有料放送も、今はいろいろあるしねえ」
壱 「あれのおかげでいろいろ、珍しいのが遠くでも観れる、ってメリットはあるけどね。特に自主系にはプラスだろ?」
主水 「映画はまず、大スクリーンの迫力で、っていう俺達みたいなのが、もう、世間では珍しくなってるんだろうな・・・」
鉄 「あ~あ、珍獣かよ、俺たちって・・・?」
順之助「そのうちに、絶滅の危惧持たれて、保護されちゃうかもなあ」
秀 「<これがわが国で、最後の映画館観客です!>ってな」
鉄 「よせよ!トキかよ!なんか、やだなあ・・・」
壱 「前にも言ってなかったか、それ?」
主水 「せめて愛らしい、パンダとかにしてくれよ・・・」
加代「で、何か面白いの、あった?」
主水「観たいの、いっぱいあるんだけどね。特集上映が重なっててさ・・・困ってるよ、相変わらずで」
主水「とりあえずは、テアトル新宿の<黒澤明の軌跡>、3本だけ観れた」
加代「どれなの?」
主水「<生きものの記録>と、<悪い奴ほどよく眠る>と、<影武者>」
鉄「うわ~、社会派エンタメ2本と、超大作アート、だな」
竜「<生きものの記録>の主役って、男性家長主義の、なごりだよね」
鉄「イケイケな突進ぶりと、ラストとのギャップがすごい・・・」
秀「<悪い奴・・・>の西村晃も、かなり、いっちゃてるよ。とても黄門様になる人とは思えん・・・」
主水「113分と151分だけど、2本とも長くは感じなかった。筋が上手いし、演技も迫力もの」
竜「あれだけ観ちゃうと、<八月の狂詩曲>や<夢>は、ドラマとしてまだ、ずっと薄いもんだってことが、はっきりわかっちゃうよね」
鉄「しかし、<影武者>、3時間19分、一気は、さすがに長いよね~」
主水「腰が痛い、って言ってる人とか、途中でトイレに行く人も多かったよ。<赤ひげ>だって休憩あるのに・・・」
政「ニセモノが、とっさにごまかすシーンは、面白くて、皆、笑ってたけどね。その前後があまりにも、重厚長大で・・・」
秀「よく観ると、要人射殺のシーンとか、音や説明だけで、全然写ってないよね」
主水「何であそこらだけ省略して、前後の死屍累々の風景は、長いままなんだろう・・・?よくわからなかった」
鉄「そういや今回、<夢>、入ってないよね?なんでだろう」
主水「さあな・・・わからん。フィルムか権利の関係かな?」
壱「すべては、影武者の撮った、夢だった・・とか」
主水「あるわけねえだろ!ドラえもんの都市伝説じゃねえぞ!」
主水「さあて、フィルムセンターも、又、行かなきゃな。川島雄三監督特集、始まってるし」
秀「で、シネヴェーラ渋谷の<日活ロマンポルノ>2本立て特集とかは?」
主水「うん、未見作だけ3、4本行きたかったんだけど、ついに時間取れなかった。くやしいよ」
鉄「プログラムの殆どが、もう昔、亀有名画座や大井武蔵野館で、観ちゃってる作品だしね。当時の観客だったある知人にも、そう言われた・・・」
壱「それ、ちょっと、寂しいよな。今の20代が又、新たに観てくれてれば、いいんだけど・・・」
主水「1400円で2本観れてお得、なんだけどなあ。学生は800円で、ラスト1本200円引きだし」
三味線屋「お前、シネヴェーラの回し者か!」
鉄「最初から2本立て、3本立て目的で作られてた、プログラム・ピクチャーってやつ、今、無いからね・・・1本立てが普通になったから」
竜「ところで、渋谷といえば、スパ温泉が、爆発起こしちゃったね・・・」
秀「あのすぐ前って、文化村だもんな。映画街もわりと近くだし」
政「いい気持ちは、しないよね・・・ほんとに」
主水「あの辺、六本木に大半移る前の国際映画祭で、毎年、映画スターの入場があって、見物人で騒がしくなってて」
鉄「近所の人達がよく、苦情言ってたよね・・・」
主水「時は、流れてるよねえ・・・」
壱「トキ?」
主水「トキって言うなってば!よ!もう・・・」
[巨匠の、軌跡・・・]の続きを読む
- 2007/06/22(金) 19:12:59|
- 劇場用映画
-
| トラックバック:1
-
| コメント:4
竜の、日記。
6/17(日)、午後。
既に梅雨入りなれど、ここ数日は、晴天。
(前日夜、ある劇場公開映画を観ている。後日別記予定)
隅田川のほとりに近い、すみだリバーサイド・ホール。
自主映画制作団体、<ときめきチーム>創立25周年記念上映会。
入場無料。
ここの作品は、既に以前より、その大半を観ているので、
15時30分過ぎ頃より、途中参加す。
場内、年齢・性別、バラバラ。
40名あまり、来場。
知人以外にも、見知らぬ関係者が、客席に大勢、いた。
補助椅子が出ている!という、
普段はひそやかなる、この会とは思えぬ?
意外なにぎにぎしさに、驚く。
新作と招待上映作が、あるからだろう。
マンネリ化防止には、最善の策、なり。
例によって、
主催者・S監督のぼやき&ひさこ女史のさらりツッコミ、
名物コンビの司会。
別名<アメリさん>こと、ひさこ女史、今回は小学生コスプレ。
(なぜだァ~!の声)
勿論、例によって、プログラム内容とその傾向は、一目瞭然。
過去主要作品群の一挙上映&解説トーク、
一度でも観ていれば、主催者の好きなものは、ただちに判明する。
<O田H美>ソング・ファンであること。
昔から、邦画中の<眼鏡っ子>や<三人娘>など、
女優のイメージのあり方に、注目してきたこと。
さらに、<O林N彦>関連シネマへのオマージュ、傾倒ぶり。
ヒロインの髪のなびかせ様、
脚の撮り方、などの類似が、作品群から、ありありとわかる。
鮮明なる、S監督流趣味系列・解説の、オンパレード。
高峰秀子から美保純、メビウス(!)に至るまで、
その解説の守備範囲は、かなり広い。
求める女優イメージに、いささか、保守性が強い気も、するのだが。
そして・・・
23年の時を経て、
同じS監督の作品2本、
「君がいなければ」(1983)と「いつだって君がいなければ」(2007)に、
実は母娘で、連続主演していた、なんて事例も紹介され、びっくり。
しかも、作風傾向が、ヒロインの髪型以外、まるで一緒。
ここまで、徹底的に首尾一貫していると、むしろ、あっぱれなり。
招待作品は、2本。
一つは、以前別所でも観た、
出口清隆監督の短篇、「親指サイボーグ」(2004年)。
わずか4分中に、
頭部に包帯巻いた女性と男、怪しい組織の元仲間、
指だけ変身?する男、ソード、ビームなどの合成・造形シーンが、
コンパクトにしっかり、詰まっている。
ちょっとお得感あり。
もう1本は、田中美佳監督「ナツミ」(2006年、14分)。
にいがた映画塾・映像実践講座、卒業制作。
地響き、空を見上げる人物、
校内放送、合コンボウリング、女子高生・・・?
軽く、びっくり。
いわば、ウ00ラセ0ンの、高校生版SF。
割りに早く、ネタバレするのが難点。
あれでは予備校へは、行けぬ。
青年、ちょっと、切ない。
怪獣の姿抜きでも、これだけそれらしくやれる、という好例。
全体的には、
S監督が自主女優陣により、各種コスプレ、やりたい放題の旧作、
「クラスメイトは七つの顔」(既に観ている)に、
初見客の人気が、かなり集まった模様。
初対面客ともども、一同と22時頃まで、
浅草にて打ち上げ、4000円也。
以上。
- 2007/06/18(月) 23:10:45|
- インディーズムービー
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
主水日記。
先週月曜、ついに、ギンガマン・ブルーこと、<鬼若>が・・・。
TVの「水戸黄門」から、やや無理矢理に、消えた。
でも、あれ、多分、死んでないよね・・・?
再登場、可能性への含みが、伺える。
保護者?鬼若との唐突な別れに、
泣きに力が入ってた、相方のアキ姫。
で、次回から、レギュラー交代。
ついこの前まで、よろずや平四郎の兄上だった人が・・・
二代目・<風車の弥七>として、登場予定。
帰ってきたウルトラマン、のスタンスだろう。
さて、どこからどうやって、姿を出してくるのか?
それともまず、飛んでくる風車が、先?
それと・・・
以前スペシャルで出ていた、初代弥七の娘って、
今、扱いは、どうなってるのだろうか?
謎だ。
と、いうわけで。
週末、16日。
土曜午後のイベントは、
ロフトプラスワン・昼の部、
<時代劇の間違った見方>トークショーに、決定。
午後1時半頃より途中入場、ゆるりと見物す。
ややうがったタイトルだが、
たとえばこんな話がありますよ、ここが気になるよ、というもの。
ゲスト解説者たちのコメントは、かなりきめ細かくて、
かつ、親切なガイダンス。
<正しく、愉快な時代劇>の見方、だろう。
解説トークのお品書きが既に、やむにやまれぬファンの病、というか。
破れ奉行、出動パターンが豪快すぎ。爆笑。
忘八武士道、地獄、タンバ・ファンにはたまらない。
バットマンそのままの衣装、大江戸レ0プマンには、ちと苦笑・・・。
特撮系俳優の悪役ぶりも、一部、しっかりと、紹介さる。
そして話題は当然、必殺関連にも及ぶ。
新・仕置人元締の虎、
うらごろしの行者先生・若・おばさん、
まっしぐらの大魔王・・・!
知らない初見客にも相当、反響があった模様で、大変嬉しい。
秀といい、木枯らし紋次郎といい、実にもう、よく走る。
丹下左善も、走る、暴れる。
幻之介世直し帳、80年代にリアルタイムでも観ていた。
ガッチャマンみたいだ、シルエットもちょっと変だ、と当時も思っていた。
だんだん素顔、出してきちゃったけど。
しかし、一番驚いたのは、印籠が出る以前の、水戸黄門。
妖怪や、動物がらみの話が、あんなにあったとは。
あれじゃ、印籠は利かんなあ。
平賀源内が、なぜか子持ちで、
未来世界からの刺客にさらわれかける?という変な話も。
しかし、エレキテルとタイムマシンじゃ、技術に雲泥の差が・・・?
一体、何の必然性が、あるんだろうか。
締めで、某機関禁句パロ作品が出たのは、さもありなん。
50人近い?場内、大受けなり。
俺にも斬らせろ!とまでは、いかないが。
時代劇ファンは、小生だけじゃない!と、
強く、意気に感じた午後であった。
以上。
追記:6/17(日)
7月上旬に、仕事人SP、放送される模様。
心して、待つべし。
追記: 6/18(月)
で、「水戸黄門」。
二代目・弥七は、風車をシュッ。
しょっぱなから普通に、
ゲストの前田愛にからんでる連中を張っ倒して、登場。
黄門様とは単独で連絡を取るも、
バトルシーン自体では、合流せず。
レギュラー全員との対面シーンでも、
再会&初対面挨拶セレモニーも、特に無く、
事件解決すると、そのまま、すっ、と退場・・・。
みんな、彼の存在はとうに、知っていたのであろうか?
わりに、あっさりとした、登場ではあった。
- 2007/06/17(日) 02:28:10|
- 時代劇
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
政の、ぼやき。
従来のお化け屋敷世界に、
「帝都物語」の悪役と、河童姫の美脚(!)と、
にわか少年剣士を投入し、
しかも、妖怪達自身は戦わなかった(!)、
表現豊かでアクティブな、描写の力に満ちた、
三池崇史監督版「妖怪大戦争」。
くりくり坊主のやんちゃ少年が、
広い空を思いきり飛翔し、
母親や友達、幽霊達との、
とぼけた<どつき漫才>ぶりを、たっぷり楽しめる、
「花田少年史」。
それらの幽霊・妖怪映画を、既に観た者としては、
実写劇場版「ゲゲゲの鬼太郎」の出来は・・・
かなり、平坦でぬるめ、だった。
目玉おやじ、砂かけばばあ、子泣きじじい、ろくろ首などは、
まあ、概ね、それらしくて、いいのだが。
小学生や女子高生よりも背の高い、
脚の長い、鬼太郎と猫娘に、まず、違和感。
あれって2人とも、子どもの妖怪、だったよね?
舞台なら、あれがそうか、で済むのだが、
あの衣装で、大写しの映画だと・・・
もろに、大人のコスプレ。無理がある。
(天弧も、ちょっと、すれすれか?の声)
次に、鬼太郎があの姿で、人間界の街で通りに立っていても、
ほとんど、そっけないか無反応な、
女子高生や、周囲の一般市民達。
これでは、おかしい。不自然。
じゃ、何で、他の妖怪や、謎の伯父さんには、驚くんだ?
(さすがに、ちゃんちゃんこと下駄には、反応ありだが・・・の声)
問題の宝石が、すぐ近くにありながら、
お得意のはずの<気配>を、全く感じとれない妖怪達も、
ちょっと、鈍すぎないか?
その一方で、
従来の漫画・アニメのイメージを忠実に表現しようとして、
過去に何度と無く観てきた、その既存イメ-ジの枠を、
ついに一歩も越えようとしていない、絵としての画面。
そこへ、あまりにもゆるゆるに過ぎる、筋と場面展開。
これでは、盛り上がらない・・・。
収穫は、アクの強いねずみ男と、助っ人妖怪の輪入道。
この2人は、この上も無く、ぴったり。
突進しつつ、ぼそぼそとぼやく輪入道、笑わせる。
しかしまあ、
これ程、ひどい商売や所業をして、
皆に迷惑をかけてる、呆れ果てたねずみ男を、
許せる鬼太郎って・・・。
なんてまあ、心が広いんだろう。
とりあえず、わかったこと。
鬼太郎の家の前でも、携帯は、つながる。
ま、平和が一番、ということで。
以上。
- 2007/06/13(水) 23:52:42|
- 劇場用映画
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
秀の日記。
昨日で、ラピュタ阿佐ヶ谷にて、4月22日から続いてきた、
<添えもの映画百花繚乱 SPパラダイス>が、終わった。
そして今日で、
京橋のフィルムセンターで4月17日から続いていた、
<追悼特集 映画監督今村昌平と黒木和雄>が、終わる。
いや~、長かった。
それでも、時間的都合で、
まだ観れていない作品が、山ほど残っているのだ・・・。
再映を待つしか、あるまい。
<SPパラダイス>特集で、今回観れたのは、
既に過去の上映で拝見済みの、
「ファンキーハットの快男児」
(深作欣二監督デビュー作。千葉真一を軽快なアクション・ヒーローに。日活・ウエスタン路線をもろ意識か)
「ファンキーハットの快男児 二千万円の腕」
(続篇の探偵劇場。概ね延長上。ニュー東映でほぼ同時撮影か?)
「二階の他人」(山田洋次監督デビュー作。下宿人はつらいよ・・・)
「愛と希望の街」(大島渚監督デビュー作。貧富の差から来る悲劇)
・・・を別にすれば、8本。
大井武蔵野館あたりで観たものも、一部、あるかもしれない。
「赤いランプの終列車」
(春日八郎を振り回す興行師・岡田真澄、
いいかげんさが軽妙、日活で定番に。
<国鉄スワローズ>が、時代感じる・・・。)
「非情な銃弾」
(殺し屋より、芦田伸介の悪徳弁護士が、ワルの魅力)
「おーい中村君」
(川崎敬三らしい震え方。軟派な同僚役、どう見ても、田宮二郎。)
「化け猫御用だ」
(大映京都らしい怪談とチャンバラに、漫才コンビ中田ダイマル・ラケットの岡っ引きが、いちいちビビるのが見どころ。猫が可愛そう・・・。)
「チャンチキおけさ」
(日活。三波春夫でございます。いいのかその役で?
主役は上京青年、兄貴は二谷英明、でもケンカが弱い・・・)
「可愛い花」
(ザ・ピーナツ出演。ドライな歌手業界戦にダブル夫婦騒動、平尾昌晃も必殺技?特に場内、笑いが多い作品。又も飄々、岡田真澄)
「月と接吻」
(勿論月とすっぽん、足技?淡路恵子と主夫・三木のり平、大喧嘩。
隣の新婚夫婦、甘ったるい台詞が笑わせる。
押しかけ文士役、賞金より、力士やったほうが・・・?)
「女探偵物語 女性SOS」
(こちらも足技、白川由美。ちょっとクールすぎ?
筋の進行、路上に交通信号多く、ややもたつくも、終盤で盛り返す)
添え物映画も、なかなか、あなどれない。
スター性と、短編映画のあわいには、
脚本等にて、様々な手法を駆使した、
小さからぬ娯楽性が、しっかりと潜んでいた。
今村昌平監督作品では、6本。
「盗まれた欲情」
(再見。デビュー作はさすがに若さとテンポがあって、女優達も元気いっぱい。
せこい商売人達も含めて、とてもよく笑える)
「あほう」(映画学校での短篇。3人芝居。悲惨な話だが、どこか、のどかな雰囲気)
「凍りついた炎」
(映画学校中篇。床屋一家の愛憎崩壊劇。なぜか北村和夫が、ゲイ役。
主役青年がやけになって突っ走る、新宿ロケが圧巻)
「西銀座駅前」
(本来、SP特集にも入れるべき一本。
南方戦線帰り、恐妻家の男が、近所の女性と、一日のアバンチュールに。
先達・川島雄三監督張りに、夢シーン入りの軽妙なドタバタが映える)
「にあんちゃん」
(不況時の炭鉱町に暮らす兄弟姉妹の生活。
空は、広がる・・・。
少年が実質主役、どこであろうと、いきいき、駆け回る。
北林谷栄のおばば役が、目立つ演技。)
「にっぽん戦後史 マダムおんぼろの生活」(既述)。
黒木和雄監督作品では、6本。
「原子力戦争」(既述)
「ぼくのいる街」
(空襲で死んだ少年が、昭和から平成へ移行した頃の銀座を、走る。
いまやあの元年当時の、風景記録すら、なつかしい・・・。
フィルム画質が、明るいなあ。)
「TOMORROW 明日」
(以前、市川森一版のドラマ化を観ていた。
丁寧な日常生活描写。終わりが、あまりにも、あっけない・・・。)
「夕暮まで」
(プレイボーイ中年小説家と、じらす女性の話。
絵は明るいけれど、進行がゆるゆるで、なんとも、けだるい。
食事のシーンだけ、桃井かおりが、心底楽しそうに見える。
江藤潤や、原田芳雄の出演シーンで、場内爆笑に。
それは、他の黒木組作品での活躍を知った上での、逆説的なおかしさなんだけれども。)
「椅子を探す男」
(シュール、16ミリ自主短篇。スポンサー付き。
大分、桃色に退色していた。
タイトルどおり、バーの歌手らしい男が、
新宿、赤坂、海岸などを、コマ落としで走り回り、
勝手にすべって行く椅子を追うだけの、幻想実験フィルム。
意味も無く入る松岡きっこの姿、人物のちょこまかした動き、
などの自由な遊びが、おもしろい。)
「とべない沈黙」
(再見。アテネ・フランセの特集で観て以来。
昆虫観察と、社会派ドキュメンタリーと、
屋外演劇と、スパイ・アクションと・・・
何役も兼ねる、加賀まり子と、一人の少年。
日本列島縦断北上旅、虚実の混濁、すれ違い、運動性・・・。
誰が誰か、なんて、
シーンつながりの、ささいな不整合なんて、
観ているうちに、もう、どうでもよくなってくる。
哀愁漂いながらも、どうしてこんなに、
端から端まで、おもしろく、すばらしいんだろう・・・?)
さて、世にあまた出現する、新作映画の数々、
魅力の程は、いかに・・・?
以上。
- 2007/06/10(日) 13:07:51|
- 劇場用映画
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
主水日記。
せっかくの休日というのに、
関東は朝から、物凄い、どしゃ降り、雷雨。
数年前に行った、ガンアクション・コンテストの夜さながらに。
交通機関も、相当、乱れていることだろう。
いよいよ梅雨も、本格的になってきた。
世間では、アメリカのセレブお嬢様が、
飲酒運転で収監されたとか、
一時的に監視装置つきで、
自宅閉じ込め(時代劇なら、蟄居申しつける!ですな)に変更とか、
また刑務所の中に戻されたとか、騒いでいるが。
元祖・格差社会ゆえの、メディア批判集中、というのはあるだろう。
日テレ系「スッキリ!」で現地報告している人が、
「映画秘宝」関連の人なのが、
いかにも、というか、たのもしい、というか。
「塀の中の懲りない面々」や、「刑務所の中」の、
映画化関係者諸氏のコメントは、
まだ無いのだろうか?
ちょっと以前には、
年金未納者の<自己申告>ブームだった、TV・新聞・雑誌は、
いまや、消えた多額の年金をめぐる、社会保険庁バッシングと、
某介護サービス会社の運営法批判の、嵐に。
ああ、今頃になって、の感も、無きにしも非ずだが。
まったく再検証しないよりは、ずっとましであろう。
何で最初から、必要な記録なり、予算なりを、
公式に、ちゃんとプールしておくシステムに、しておかなんだ・・・。
と、今更ぼやいても、アフター・フェスティバル。
保険料の支払者や、現場の苦労が、
もう少し報われる状況に、各所で改善していただきたいものなり。
夏祭りの季節は、近い。
あとのまつり、というお祭りも・・・もしや。
嘆息。
以上。
- 2007/06/10(日) 11:43:12|
- 日記
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
代表代行?より、おしらせです。
昨日、途中参加とはいえ、
池ノ上ガリガリ、<映像温泉芸社>恒例の、
自主系上級者?覚悟上等イベント、
<芸社INシネマボカンVOL・20 過剰なる愛の形>に関しましては・・・
大半が、既に一度以上観ている作品、とはいいながら、
その、きわめて刺激性過多なる、再映セレクション作品群、
その、爆笑連発なる内容の大半を、
ダイレクトな表現にて、克明にお伝えすることは、
諸般の事情により、
とても、できません・・・!こわくて。
まだ、思い出し笑いしてますけど。
あしからず、ご了承ください。
・・・でも、これじゃ何だか、わからないですよね・・・?
そこで、極めて僅かなる断片のみ、
<目撃者のうわごと>の様に、記する可能性を、探ってみましょう。
では、うわごと、いきます。
「構成つながり、ちょうど、いいな」
「いろんな愛の形が、あるんだよね・・・」
「兄さん、哀しいよ・・・」
「ジュピトリアさん、スタイリストだよなあ!」
「アウトマンさん、そのマッサージャー、やっぱ、がめついよ!」
「踊れ、<プルトニウム・ダンサー>!誰なんだ!」
「<ガヴァドンA>から、<ミウチャンA>へ、そうつながったか!」
「<創造主>さん、創造のために、人生の何を捨ててたんですか!」
「<KH product>さん、知りませんよ、もう!」
「<保健体育BAR>は、おっきな、ベビー・ブーマー!」
・・・余計、何のことか、わからなくなったかも・・・。
やはり、当方の手に余る、無謀な試みでした。
あんまりやると、人格を疑われそうなので、
今日はこの辺で、やめときます。
では、又・・・。
[無謀の、目撃・・・]の続きを読む
- 2007/06/10(日) 02:14:42|
- インディーズムービー
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
三味線屋の、つぶやき。
6日夜、7時より、大久保のライブハウス・HOT SHOTへ。
2500+ワンドリンク500、計3000円。
ライブ中には、常時30名前後が出入りする、地下のライブスポット。
主催者・チバ大三氏率いるミニライブイベント、
<独唱パンク VOL.82>。
今回、タイトルは<悪魔の日>ライブ、だそうである。
また、物騒な・・・。
知人のPARA氏がオープニングをやると聞いたので、行く。
高円寺では最近、単独詩歌ライブも行なったと聞くが、どんなものだったのだろう?
久しぶりにライブで観るPARA氏は、随分、立ち姿がよくなっていた。
舞台慣れして、徐々に度胸がついて来た模様。
帽子に黒眼鏡、ブラック・スーツで、
5分程、開会イントロダクションの詩を、
幽体めいた?振動とともに朗々と詠み、
なじみのある小さき楽器をポヨン、と鳴らす。
時折、右手の紅き腕輪に付いた鈴を振り、
左手に、勇次か竜のごとく垂らした、鈴らしきものを鳴らし、
「さあ、悪魔の扉が開く!」
「入るのは、そこのあなたかもしれない・・・!」と、
観客を軽く挑発する彼は、
さながら叫ぶ岸田森、といった雰囲気すらあった。
その後、10時頃まで、見物した。
いやはや・・・過激な大音響シャウトの竜巻、連続。
放送禁止事項だらけな、
エロでブラックな歌詞やトークが、いっぱいだった。
あの喧騒の中では、軽快に巡業移動ネタを振る、
<いち>氏の上着脱ぎギター・ロックなどは、
まだしも、スッキリ、さわやかなる癒し系。
赤いシャツで胸はだけた、<面黒楼卍(仮)>女史による、
電子ピアノ弾きつつの熱唱など、
うなるような重低音続きで、長く、ちと耳につらい・・・。
その点、<遠藤ミチロウ>氏の男くさいロックなどは、
きわめてノリがよく、かなりの迫力。
アレくらいが、丁度よい。
途中に入った、芸人コ-ナー。
「大日本人」みたいなボディスーツを着て、<アトム>頭にした、
<仔羊エルマー>氏の語呂合わせ猥談教室など、
ほんまにばかばかしく、随所で観客が爆笑、苦笑。
いと、怪し。
あと6曲残っていたが、もはや、グロッキーに。
体調保持のため、やむなく、退散す・・・。
不思議とその夜は、よく眠れたのだった。
以上。
- 2007/06/07(木) 06:33:14|
- 音楽
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
竜の、つぶやき。
アート・デザイン、グラフィックとしては、
すこぶる・・・おもしろい。
よくこんな妙でフシギな絵を、デザインできるのものだなあ、と。
だが、パロディ・コメディー映画としては・・・・
どうも、いまいち、笑いがとれない。
ほとんどのネタが、一歩手前で、壮烈に空振りしている。
なぜなんだろう?
松本人志監督の意欲作「大日本人」は、
そういう、なんとも奇妙奇天烈な、アンバランスな怪作、だった。
ひどいんだけど、同時に、おもしろくもあるという・・・。
これは、言ってしまえば、
かつてのシュールな、TV版「ごっつええ感じ」路線の、
THE MOVIE、スペシャル版。
「ウルトラマン」に代表される、ヒーローVS怪獣バトルの設定を、
細かく突っ込みまくり、
もっと日常生活者臭さ、うさんくささ、いかがわしさの要素を注入して、
セミ・ドキュメンタリー・タッチとTVバラエティーの感覚を交えて、
<大道具>たっぷりに描く、SFパロディー。
CGアートと、実写セット表現(ギャップがすごい・・・)入りで、
旧「ガロ」系漫画家か、サルバトール・ダリが描きそうなタッチの、
グロでヒワイで、奇怪なモンスター・デザインと、
関西売れっ子系のタレントら、有名人達の貌(かお)と声を投入しまくって、
街角のあんちゃん喧嘩流バトルと、漫才口調を展開したもの・・・なのだった。
某ハヌマーン映画そこのけの、かなりザンコクなパロ。
初期の「キン肉マン」・スグルみたいにも、見える。
不人気ヒーロー役ゆえの、つらさ。
哀愁すら、漂う。
それでも、パロディなりに、ちゃんと笑わせてくれれば、
文句は無いのだが・・・。
う~ん、全体で3、4度、笑っただけだった。
おかしいことを、やっているのはわかるんだが、
笑いがどうにも、はじけてくれない。もどかしい。
序盤から画面の動きが、ややもたついて、
もたれた風に、なってしまった。
ワンシーン、ワンシーンも、もう少し短めにしたほうが、いいのでは?
30人前後いた、周囲の20代男女層のウケも、
いまひとつ・・・だった。
何、これ?よくわからない、という様子。
カンヌのお披露目でも、反応があまりよくなかったそうだが。
あちらの人々は元々、
ウルトラマン・タイプのこういうヒーローは、
なじみが無いのではないか?
うーん、関西では、もっと男の子とかに、受けそうなんだけどなあ・・・
と、もどかしい思いが、つのった。
撮影は、関東らしいんだけど。
ラストのラスト(スタッフロール部分)だけは、
しつこさが生きていて、ちゃんと、笑えたのだが・・・。
小生だけか?
思うに、<笑いの翻訳者>としての浜ちゃんが、
劇中にいないことも、大きいのではないか?
TVバラエティーと違って、
スタッフの吹き込む笑い声による、ツボへの誘導も無いし・・・。
「明日があるさTHE MOVIE」でも、唯一ちゃんと笑わせてくれたのは、
浜ちゃん・松っちゃんのダウンタウン・コンビが演じた、
歯医者?と患者のコント部分だった。
次回作を、どうしてもやるのならば、
是非、浜ちゃんを出して、
掛け合い漫才シーンを、入れてほしいものなり。
それが出来なければ、
笑いの映画にするのは、やめといたほうがいいかも。
あるいは、いっそ、ダリみたいになって、
あのグロくで面白い絵柄でもって、
画家やアート・デザイナー方面へ鞍替え、
という進路も、あるのでは・・・?と。
もし、上野の美術館あたりで、展示会をやったら、
どんな反応と議論が起きることか。
想像するだに、おもしろい。
芸人・松本人志、一つの分岐点に来たようだ。
以上。
- 2007/06/06(水) 00:37:55|
- 劇場用映画
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
主水日記。
またしても、昭和TV界の名人、逝く・・・。
「題名の無い音楽会」や、
年末の生クラシック番組(テレビ東京)などでよく見かけていたので、
全然、そんな感じがしなかったのだが。
ピアニスト・作曲家、羽田健太郎、享年58歳。
肝細胞がんにより、逝去。
今、作曲歴を調べてみて、びっくりしている。
知ってるTV番組の音楽担当が、いっぱいじゃないか!
アニメがすごく、多い・・・。
「宝島」「バルディオス」「ムーの白鯨(はくげい)」、
「まんが水戸黄門」、
「マクロス」「オーガス」「スペースコブラ」、
「オーディーン」、「名探偵ホームズ」、
「ヤマト」完結篇も共作でタッチ。
ドラマも、「渡る世間」だけじゃない。
「西部警察」パート2&3のテーマ!
「アバレンジャー」も、朝ドラ「青春家族」も。
崎陽軒のCF曲もやっている。
映画は「戦国自衛隊」、「薔薇の標的」、「復活の日」、
「積木くずし」(女優降板騒動あったな)、
「さよならジュピター」(わやくちゃだった、みたい・・・未見)
「F2グランプリ」(エンジン取り替えて撮ってない!ってレースファンの学生同期生氏が怒ってた・・・)
ああ、知らないうちに、いっぱいお世話になっていたんだな・・・。
ベリー・サンクス!ハネケン様。
合掌。
- 2007/06/05(火) 07:46:48|
- 音楽
-
| トラックバック:0
-
| コメント:1
ゼルディア、通信。
え~、メビウスが終わってから、
祭りの後の、心地よ~い脱力感に、ひたっておりましたようで。
(祭りがあるのはここかァ!?と言ってた仮面ライダーも、以前いたような・・・の声)
あれから、まさか2ヶ月も、空いていたとは・・・。
コールド・スリープも同然。
われながら、呆然です。
でも、ゲキレンジャーとライダー電王、
決してまったく、観てなかったわけじゃ、ないんですよ!
最初はちょっと、引力が弱かったんですが。
ゲキレンジャー、やっとゾワゾワ野生児・レッド君に、少し慣れてきました。
(少し慣れたアナウンサー、ってテレ朝の「欽どこ」にいたような、の声)
ゲキブルーは、はっきりいって、美学にこだわりすぎ。
こだわりを一度捨てる修行をやらされたのも、無理ないかも。
現場を引っ張っているのは、結局、ゲキイエロー・ガール。
レッドとブルーが敵の術で、
記憶をなくした子どもと赤ちゃんに変わっていたときは、
イエローは完全に、保護者モード。
赤ちゃんブルーの、おむつ換えまでしてました。
彼らを導く師匠・拳聖も、猫・象・こうもり拳士など、動物系が続きます。
象、ちょっとイエローにセクハラ?しつつも、釣りで心を和ませる修行をさせたり。
美学を捨てろ!とブルーに言ったのは、こうもり師匠?
これらの拳聖、7人いるそうですが、
予告によると、次は・・・鮫?
そして今週、直接バトルを自らに禁じていた猫師匠、マスター・シャーフーも、
実は若い頃、とてつもなくハンサムで、
(・・・え!?の声)、
海からよみがえった敵役の女師匠拳士も、
かつては、惚れていた!?らしいことが、突如判明。
じゃ、ま、まさか、前は人間だったの??
あの猫さんの、謎の素顔は・・・キン肉スグル?なわけないか。
(またかよ~!の声)
あ、でも、ハンサムって獣人拳士達の間の、基準かも。
それと、悪玉側キャラのカメレオン女性幹部・メレ様が、
どんどん魅力的になってます。
イケメン新時代リーダー・理央(リオ)様の術によって、
死の世界よりよみがえってから、
ひたすら、一途に、あの御方ひとすじ!
それが、恐ろしいまでの、力の源になっている。
愛する理央様の為ならば、どんな事でも、する。
封印された、破壊的格闘神たる拳士達をも呼び出し、
強化修行の協力を仰ぐ。
「憎しみも嫉妬心も、力にしろ!」という、邪拳だけど。
彼ら拳士達の無理難題にも、理央は拳を握り締めつつ耐え、
どんどん、強化してゆく。
強化のためとはいえ、これ程、
自分をいたぶり続ける悪玉側リーダーも、珍しい。
そしてメレは、ひたすら、「理央様のために!」と、彼の命令に従う。
女心がどんどん、ヒートアップ。もう、誰にも止められない!
しかし、負けて役立たずな手下怪人には、
やっぱり容赦なく、足でぐりぐり・・・。
キレるとコワいぞ、メレ様。
もし理央に、裏切られたら・・・そのときは、地上最大の恐怖が!?
最早、ゲキレンでは陰(かげ)の、いや、真の主役、といえるでしょう。
一方、ライダー電王。
短いエピソードごとに、前後編が続いてます。
もう、主役の良太郎と契約・合体してるイマジン(未来怪人)が、4人。
イマジン同士で「次は俺が参上だ」「いや僕だ!」、
「もう一杯だ」「負担が大きいよ」、
「お前、出てけ!」「リストラだ!」
・・・などとしょっちゅう喧嘩に。
毎回、主人公が泣いて?仲裁に。あ~あ。
船頭多くして何とやら、の感も。
年中怒りっぱなしのサポートガール・ハナも、ご苦労様な事です。
お風呂屋の立て篭もり事件騒動では、
シリーズ二度目の<いいじゃんダンサーズ>が出現、ちょっと笑えました。
しかしまあ、あんな状況でも、ほんとに、のんきなお姉さんだなあ・・・。
(もしも放送が1週ズレてたら、2回分、自粛になってたりして?の声も・・・。)
で、人がよすぎるお姉さんにも、
実は、暗い過去があったことが明らかに。
天体観測好きの婚約者・桜井が、1年前湖で行方不明になり、
ショックで彼に関する記憶が大半、消えてしまっているのです。
「響鬼」の途中で出てきたような、帽子とマントの怪しい人物が、
イマジン達の周囲に出没していて、彼が桜井らしい?様子なのですが・・・。
電王になる弟クンも、桜井氏事件についての真相を、
時間を越える電車・デンライナーを使って、ちゃんと調べたいのですが、
あいにく、乗車券規定で、正式な定期券の無い人は、
勝手に過去を、長時間滞在で調べられないらしいんです。
くやし~!
後から別列車で、忍者装束みたいなイマジン付きで、
この時代にやって来た、
姉の彼氏・桜井Aと同姓、過去の同一人物?とおぼしき青年・桜井Bは、
定期券を持っているけれど、
「(時間修復は)人助けじゃない」
「覚悟が無けりゃ、関わるな」と、良太郎に冷たく、
詳しい状況を、何も教えてくれない。
しかもこの人、姿も性格も言動も、あのキリヤ君そっくり・・・。
契約してるイマジンはすぐ詫びる、礼儀正しくて、いい奴みたいなんだけど。
まるで、マネージャー。
そのイマジンに、被服代請求してる桜井クン。やれやれ。
他のイマジンたちは、
人の願望を拡大解釈したり、勘違いしたりで、
周囲に迷惑ばかりかけて、ぶっ壊しまくってるから、悪い怪人になって、
過去の世界で暴れて、ライダーに退治されてるんだけど。
タイムカプセルを間違えると、母子連れが消える、とかは迷惑だよね。
あれって、契約する相手との性格バランスにも、よるんだろうか?
どうも、そこらへんの基準が、まだはっきりしない気も、するんですが。
ともあれ。今、言えるとしたら。
主役にも定期券、発行してやれよ!
「銀河鉄道555」の哲郎みたいに!
ああ、じれったい。
つづく。
今日のゼルデイア通信、終り。
[善悪の、戦い・・・]の続きを読む
- 2007/06/03(日) 14:16:35|
- 特撮
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4
地球監視中・ゼルディアの宇宙ステーション。
突然、バリバリッ!と音を立てて壁をぶち破り、侵入してきた、その怒れる者とは・・・?
ゲルゲーゲル「こらあっ!この、この、ゼルディアあっ!!ええかげんにせえっ!」
ゼルディア「あ!な、何ですか、あなたは!いきなり人の家に・・・」
ゲル「あたしは、栄えあるゲルザム様の臣下、ゲル・ゲーゲルだ!お前の姉貴のスケバルマンから、聞いてないのか!?」
ゼル「あ、この間聞きました。エース姉さんから」
ゲル「ほう、フフフ。じゃ、知ってるよな?何て聞いてる?」
ゼル「え、えーと、昔の幼馴染さんで、黒マントで悪人幹部ごっこしてる人がいるって・・・」
ゲル「悪人ごっこじゃないっ!ほんとうに幹部なの!信じろよ!あいつめ、もう・・・」
ゼル「あ、そうなんですか。私、ゼルディアです。こちらが名刺です。姉がいつも、遊び相手でお世話に」
ゲル「あ、これはこれは、どうもご丁寧に・・・じゃないっ!!ちが~う!遊び相手じゃないっ!」
ゼル「え、違うんですか?」
ゲル「当たり前だ!一応、戦ってるの!それより、今日はお前さんに、抗議をしに来たんだよっ!」
ゼル「え、抗議・・・?あの、私、ゴミは分別して捨ててますけど?」
ゲル「ご近所の主婦か、あたしは!ちがうよ。お前、最近、ゼルディア通信、全然出してないだろうっ!!」
ゼル「あ、そういえば・・・。でも、どうしてご存知なんですか?」
ゲル「傍受してんだよ!うちの組織の都合で。あたしが!おかげで特撮ドラマ方面が、わかんねーだろうが!早よ、書かんかい」
ゼル「あ、それでですか・・・じゃ、書きますね」
ゲル「その前に謝れよ、あたしに、一言ぐらい!もう・・・」
ゼル「もう、はこっちですよ。やれやれ。何で私が、悪人幹部ごっこしてる人に、言われてるんだろう・・・?(ぶつぶつ)」
ゲル「だから、ごっこじゃないの!ほんと~に幹部なんだってば!やれやれ。何であたしが、こいつに言わなきゃなんないんだろう・・・?(ぶつぶつ)」
通信、次回へ、つづく。(キートン山田、の声)
ゲル「待て!ナレーションは、佐野史郎でなきゃ、やだ!」
ゼル「え~。平和な声でいきましょうよォ」
ゲル「平和じゃ、バトルドラマにならないの!」
エース「さあ、来週も、みんなで観よう!」
ゲル「お前が言うな!」
以上。
- 2007/06/03(日) 12:02:09|
- 特撮
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4
はぐれ仕事人・弐の日記。
珍しく、PR特別篇。
いや~、やっと土曜に行ったよ、<水族館劇場>公演。
いいねえ、やってきたねえ、今年も。
又、開演のこの時まで、生き延びてしまったのだ。
待ってた甲斐が、あったよ。
東京は文京区の、白山と千駄木の間っていやあ、
文豪達、ゆかりの地で。
そこにある<駒込大観音>の境内で、
毎回、テントみたいな特設舞台こしらえて、演ってるんだ。
お寺さん、よく協力してくれるよなあ。えらいぞ。
ためしに、今、行ってごらん、
ほんとうに、観音様のお堂の前に、立ってるから。
昭和レトロ調の、マカフシギな会場。
見世物小屋に、近い風で。
おせんにキャラメル、みたいな人が、卵とか売ってるし。
近所の子ども達もやってきて、中で見世物の数々を、喜んでるし。
土曜の5時位に、当日券(4000円)と整理券取りに行ったら、
もう140人位、来てた。
20代男女が多いが、中高年層まで結構いる。
7時の開始までには、200人は越してたよ。
しかも、入場前から、芝居はもうちゃんと、始まっているのだ!
だから少し早めに、行ったほうがいいな。
ふらっと行っても、席があれば観れるし。
客入れ作業も含めて、ちょっとかかるから、夜まで時間延びるかも。
休憩時間も、場内が混んでて、抜け出せないと思ったほうがいい。
でも、それだけの価値は、間違いなく有るぞ!と。
今回のお題は、終戦から闇市、戦後までのお話。
大人のドラマもあり。夢もあり。
昭和の森と、天と地と、火と水と。
生き残り兵士と、幻の女と、ロマンと。
人さらいと、死神ばあ様と、仮面の者達と。
鳥と、馬と、河童(芸達者、呆然!)と、牛乳屋(笑わす)と。
哀愁の女旅人・千代次と。叫ぶ女優・葉月蛍と。
皆、猛演。
舞台装置も、転換も、半端じゃない。
ああ、これ以上は、教えたくない。でも教えたい。
(どっちなんだ!の声)
これは正に、時空の河を遡る冒険、体験の旅。
迫力。
月曜の楽日まで、やってるぜ!
あと2回、6/3&6/4の19時。
四の五の云わず、その目でしかと、観よ!
以上。
- 2007/06/03(日) 10:20:18|
- 演劇
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
はぐれ仕事人・壱の、ぼやき。
チー坊・・・石立鉄男アニキが、とうとう、逝っちまったよ・・・。
三枚目の男達にとっちゃ、理想の人、だったよなあ。
しかし、あれだね、
しょぼい生き地獄と、ド派手な死に天国ってのが、
並ぶってことも、あるもんなんだな。世の中って奴は。
・・・え、何のことかって?
決まってるだろ。
渋谷で「赤い文化住宅の初子」観た後、同じ日に、
<水族館劇場>の舞台公演を、観たからだよ!と。
「赤い文化住宅の初子」は、
「モル」と「タカダワタル的」のタナダユキ監督の新作なんで、観に行ったんだけどさ。
とにかく、寒いんだ。わびしいんだよ。
延々、ずーっと。ドラマも画面も、ペッタンコしてて。
全体に、くすんでて。
一番遠い映画だよ、渋谷界隈と・・・。
地方都市に、女子の中学生がいてさ。
何だか、うすぼんやりした感じの子で。
短くぼやくときだけ、本音が見える、みたいなキャラ。
両親いなくなってて、
住んでる文化住宅には、テレビも電話も無くて。
電気も、よく止められてて。周囲はサビ色だらけ。
高校中退の兄貴とバイトして、
でも要領悪くて、クビになったりして。
つましい、すさんだ貧乏生活してます、って話一色でさ。
昔よくあった「ガロ」漫画の世界、そのまま。
100円玉、支払い別にツーって分けてるところで、
ツーンッ、って、わびしさがつのったぜ。
「必殺仕業人」、浮かんじまったよ。
後、赤毛のアンと自分の生活を対比するところ。
王子様がいなくても、近い人がいれば何とか、自分を保ててる、って感じだな。
ああ、いじましい・・・。
その女の子、ほんとは、好きな男の子と高校進学したいんだけど。
金が無いから一緒に行けない、って彼に言えないんだよ。恥ずかしくて。
兄貴からも協力断られてて、切ないぜ。「就職しろ!」って。
男の子も、鈍くてさ。
気付けよ、家へ行ったときに!
担任の女先生が、また、ひっでえの。
指導いいかげんで、風俗も兼業してて。
そりゃ、いくらなんでも傷つくよな。生徒も。
てなわけで、あんまり、心ときめく所は、無い映画なんだけど。
どぎつく悲惨、ってほどでもない描き方だな、一応。
本屋の10円玉シーンと、
宗教家の所にとんでもない人がいるシーンだけ、ちょっと笑った。
親父がらみのあたりは、エグくて、さすがに引いたかな~。
もしや、やるんじゃ?ってことが、そのまんま・・・。
「隼」のごちゃごちゃした部屋と比べれば、
ずっと、すっきりとした、貧乏描写なんだけどね。
お掃除、してるせいなのかな。
「モル」の生活観の延長線、ってことで、いいのか?
でも、やっぱり最後まで、徹底的に、わびしい・・・。
干物、のようだったなあ。
あれを観ちゃった後だと、<水族館劇場>とのギャップは、すごいよね。
時空を超えた、生き生きした地獄絵図、って何だかおかしいね。
じゃ、又な!
- 2007/06/03(日) 01:08:09|
- 劇場用映画
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0