主水日記。
やっと、花粉症の季節が過ぎて、楽になった。
雨が降っても蒸し暑くならず、又、寒くも無い。
一年で、一番過ごし易い時期なり。
さて、時代劇シリーズは、
昼のテレビ東京系で「必殺仕切人」が再放映中。
お江戸のピラミッドに、鳥人間コンテストに、
狼男に密林の王者に、とパロディーだらけで、カラフルに。
金銭以外の頼み料はたまにあるが、
お猿の持ってきた木の実が頼み料、なんてのは「仕切人」だけだろう。
チバテレ(千葉テレビ)では、
月曜の「木枯らし紋次郎」、火曜の「荒野の・・・」、
金曜の「大江戸捜査網」が、そのまま継続中。
水曜は、「江戸プロフェッショナル 必殺商売人」が終わって、
またも制作順をさかのぼり、「必殺仕置屋稼業」がスタート。
これ、「仕業人」の前のシリーズだったんだよね。
北町から南町へ異動した頃の主水一家、
新居の費用もかかり、おまけに物価高で、
可処分所得、さっぱり上がらず。
元締は中村玉緒の、おこうさん。
沖雅也の市松、他所の仕事も掛け持ちする、クールキャラ。
竹のヘラ殺し、ぞくっ、とくる。
もう一人、印玄坊主の技は、豪快。
ターゲットが「やめて、とめて!」とたじろぐ、屋根落とし。
小松政夫が、せん・りつに頼まれて、
主人の主水を監視する岡っ引き役。
しかし、煙の巻き方は、主水が一枚上手だった。
今週は、中尾彬がターゲット役、<一筆啓上紐が見えた>の巻。
博打狂いで、女のヒモになり、
合い間には陰間?男もナンパする、両刀使い。
相手の女を遠島に追いやり、
その妹も、嘘の御赦免交渉話でだまして、金銭を巻き上げて、
ついには売り飛ばす・・・
こりゃ、ひでえや。仕置きされて当然じゃ。
で、仕置き寸前に、そいつの他での詐欺がばれて、
番所からきびし~い堅物与力のもとへ、奉行所送りに。
いかん、そっちで刑死じゃ、仕置料にならねえ、と、
主水も減俸覚悟で、護送中にわざと逃亡させて、
一味ともども、3人で、ばっさり。しっかりしてる。
やっつけ方の段取りにもいろいろと、芸があるものなり。
木曜は4月より、80年代版「大奥」が進行中。
これも当時、一部を観ていた。
関西テレビ・東映制作、夜の22時台に、1年間という長期。
何と、家康の時代から幕末まで、全部やるのだ。
しかも、あの岸田今日子が、
全話のナレーターにして、毎回ちょっとだけ出演。
幕末に資料を焼いて、処分中の役。
最近の0Lドラマ調な大奥に比べて、おとなしい落ち着いた演出で、
格調高く、なぜか優しい、ほほえましい雰囲気すら溢れる。
同じ世界の話を描いても、かくも違うものよ。
初期が大御所・家康に若山富三郎、
二代将軍・秀忠に中村嘉津雄。
その夫人で大奥の創始者・お於与の方(おえよのかた)に栗原小巻、
その妹が「GOGO!チアガール」三原順子、
春日局が「肉弾」女優の大谷直子・・・。
今観ると、すごいメンバー。
3話までは、栗原小巻が主役。
その後、春日局役が渡辺美佐子に交代、
三代将軍・家光が、子役から沖雅也に。
紺野美沙子や藤吉久美子が、
新参者から出世組になる役で、次々と参加。
とにかく、女優陣が豪華。
次は誰が、というだけでも、興味津々になること、保証付き。
今、とてもこれだけ集められん。
今週、春日局が、家光に看取られて、亡くなった・・・。
藤吉久美子は綱吉の生母役だから、次は犬公方と黄門様が?
時代劇の新作では、とりあえずは、
火曜のテレ朝系、北大路欣也主演、
「八洲廻り桑山十兵衛・捕物控ぶらり旅」。
年中、関八洲各地へ、出張捜査。
まあ、見るからにのんきな感じで。
でも事件はきっちり解決、非道な真犯人は権限により、たたっ斬る。
で、解決して江戸へ戻るたび、必要経費もしっかり落としてる。
家では、妻は無く、女児一人あり。
そばやてんぷらを自ら料理、
だが子供は遠慮がちに食するも、あまり気にいらぬ模様。
そして、再婚話を持ってくる姉上が、梶芽衣子。
こりゃ、殆ど、鬼平・長谷川平蔵。
男の理想・・・なんだろうか、一種の。
テレビ東京系は、「よろずや平四郎活人剣」。
武士をサラリーマン感覚で描く、藤沢周平原作のせいか、
画面もなんとなく、NHKの平日時代劇枠に似た感じ。
(そういえば、「柳生十兵衛七番勝負・最後の戦い」だけ、あまり観てないな・・・の声)
主役は、中村俊介の平士郎。
結構、剣の腕は立つ男。
兄上(内藤剛志)の実家から自立しようと、道場を建てるべく
仲間の浪人(「暖流」事務長・山田純大)とともに古い家屋を買うが、
仲介した浪人(益岡徹)にあっさり持ち逃げされ、真っ青。
で、やむなく長屋に下宿して、
<よろずもめ事、仲裁します>という看板を出し、
トラブル・コンサルタントを開業。
その折に剣術を応用、というわけ。
「剣客商売」を更に、ビジネスライクにした発想。
今週は、元盗っ人の商人が、かつての仲間の生き残りに二千両を強請(ゆす)られ、
秘密厳守で、その金額仲裁に立つ話。
向こうも名うての、裏稼業の仲裁屋(石橋蓮司)を頼み、
命懸け、度胸試しの仲裁交渉に。
この裏仲裁人が、いかにもあくどうそうで老獪(ろうかい)で、
庵に助手女性を二人従え、不気味な存在感を放つ。
家族持ちの持ち逃げ浪人氏までが、返金のために、
いつの間にか、平士郎側の助っ人チームに加わっているのが、笑える。
内藤剛志の兄貴が本家の主で、
希代の妖怪奉行・鳥居耀蔵に付け狙われてるらしいが、
両者、今後の対決はどうなる・・・?
乞う、御期待。
大河ドラマ版「風林火山」、
由衣姫側室入りまで来て、やっと面白くなってきた。
勇猛果敢な戦乱絵巻を期待した人には、
薄くてがっくり、かもしれないが。
先週の、武田晴信(信玄)、勘助と家臣達の会話部分が愉快で、爆笑してしまった。
曲者の軍師で情報屋の山本勘助が、
由衣姫には振り回され、
晴信の正妻(池脇千鶴)と姫の対面にも口出しが出来ぬ、
その有様こそが、この物語の肝なのだ。
後は、信玄役が、もうちょっと、演技に幅出してくれればな・・・と。
以上。
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- 2007/05/18(金) 23:15:25|
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